自力整体でいきいき歩き: 狛 雅子

膝通を克服して健康登山! 団塊世代に贈るLOHAS情報です。

「筋肉」よりも「骨」を使え! ③

2015-11-26 06:00:31 | 図書メモ




P.138 (中学からの)柔道は無理にやらせないほうがいいと思っていますが、
   受身や倒れ方くらいはもっと早い時期から身につけてほしいですよね。

   国が体育というものを本質的に理解していない、馬鹿にしているんですよ。
   どんな人だって身体を使って生きているんだから、最重要科目に
   なるはずなのに、そういう認識はされていないでしょう?


上記は武術研究者・甲野善紀氏の発言です。
確かに、日本人の姿勢の悪さ・膝の変形度合いは、海外に出てみると
際立っていることが分かります。

戦後、洋風の生活スタイルが定着して、テーブル&椅子、ベッドが普及し、
欧米人と大して変わらないはずなのに、この違いは何??と思います。


この理由を、私は<社交ダンス>のお陰だと思います。
欧米では、高校・大学の卒業パーティーでダンスを踊る習慣があるそうだし、
普通の家庭の集まりでも、レストランでも、気軽に踊るそうです。
一般教養として、社交ダンスが定着しているのでしょう。

私も昔、少しは習いに行ったので分かりますが、
社交ダンスは<お互いに反り返るほど!>鳩尾を挙げ、背中を伸ばします。
お互いにそっぽを向いて、たまに突然!同じ方を向き、くるくる回転……
こんな動きは猫背では絶対に無理です。
だから彼らは、姿勢がよく、日本人はダメなんだ……と思っています。

もう一つはバレエの存在です。
日本人の全てが日本舞踊をやるわけではないように、
バレエを習う子どもたちの比率というのは分かりませんが、
文化としてのバレエの定着度合いを見ると、やはり大きそうです。


甲野氏が言及する「体育」は、もっと基本的な<身体さばき>でしょうが、
私は両方必要だと思います。
生きていく上で必要な、ちょっと押されても躓いても立ち直れるような、
そして、暴漢に襲われても、スイと逃げられるような、
<簡単には死なないような>身体の守り方は、もちろん必要です。

でもその動きとともに、やはり、美しい姿勢を保つことで得られる
エネルギー(←体幹筋肉を使うことでゲット)や見てくれの良さは
もっともっと小・中学校で教育されるべきだと思うのです。

コメント
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