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「認知症の人が 安楽死する国」 2012/10 後藤猛・著

2015-11-12 06:16:35 | 図書メモ




ほぅ、そんな国があるの??という興味で手に取った本、
副題は
  <オランダの医療・介護・福祉に学ぶ>

P.20 独立や自立、利用者中心や要介護者が決める介護、
   これがオランダの要介護者を含む市民の望む「生きる」と「ケア」である。

   この生きる意味(クオリティ・オブ・ライフ)は、おのずから
   要介護者に対する制度・施設・考え方・介護の仕方に跳ね返ってきている。

   (中略)このオランダにおける「医療と介護」の原点は、
   キリスト教における慈愛や隣人愛などの精神から始まった。


   16世紀後半の大航海時代の幕開けで国際紛争が大型化してきた。
   それが多くの人手を必要とする国のニーズと、これまで見向きもしなかった
   貧困弱者の子どもたちの救済と、ちょうどうまく重なった。
   そして各地に孤児院や貧困救済施設ができていき、
   兵士・船員・看護師たちが養成されていった。

   オランダ人の体の中には、このDNAが400年以上もの長きにわたって
   形成され、今日まで生き延びる原動力になっている。


同じページにオランダの、「<伝統的な型にはまらない介護>
<お金のかかる病院・高齢者施設・障害者施設とは違って、お金のかからない介護>が、
オランダの医療・介護・福祉の大変革の柱である。」と記されています。

つまり、
ボランティアという無料奉仕の復元こそがこの国の介護の土台になっている>と。

国民感情……というか、それぞれの国民の気質、思考の背景は、それぞれです。
この本に出てきた記述ではありませんが、

 日本では<労働は美徳><滅私奉公は良いこと><理想の女は男を陰で支える存在>

 欧米では<労働は神様から課せられた罰>だそうです。
 <最高の暮らしは、働かないで、好きなことをして遊び、自分を表現すること>

あ~、羨ましい! 私はチビで短足の典型的日本人体型ですが、
頭の中は、完璧、欧米人ですぅ~~~!!!

もちろん他国や他人の財産を搾取してまで、
自分(自国)だけ優雅な生活を目指すのは悪い!と思います。
でも、家庭や自分の趣味・好みなどを顧みず、会社や仕事に尽くすなんて嫌です。

話が脱線しました。
とにかく、こういったキリスト教的バックボーンのある国々の制度を真似た
わが国の介護保険制度が上手く機能していくのか???大いに疑問です。
コメント
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