駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

『奇蹟』

2022年03月24日 | 観劇記/タイトルか行
 世田谷パブリックシアター、2022年3月23日18時半。

 法水連太郎(井上芳雄)は頭脳明晰な私立探偵だ。高校時代からの親友で、脳神経外科医の楯鉾寸心(鈴木浩介)は、「キキュウノイライアリ」という書き置きを残して姿を消した法水を追う。傷を負い、眠り続ける探偵を見つけた楯鉾だが、目を覚ました法水は記憶障害に陥っていて…
 作/北村想、演出/寺十吾。全1幕。

 ヨシオさんのコロナ罹患で初日が延び、持っていたチケットが飛んで、取り直してまで出かけたというのに…1時間40分と上演時間が短いことだけが救いの、私にはまったくワケわからん舞台でした。あ、あとヨシオイノウエの歌が生声で聞けたことはよかったかな? しかも3曲も。あとセット(美術/松井るみ)や映像(映像/浜嶋将裕)がちょっとキッチュでよかったけど…あとは基本的にはお金はともかく時間を返してもらいたい、と思った観劇になりました。
 プログラムでみんながみんな「わからない」とコメントしていたので嫌な予感はしたんですけれどね…ミステリーのパロディをやりたかったのか、宗教批評をしたかったのかなんなのかはわかりませんが、とにかくまるでワケがわからず、ワケがわからないことを楽しむこともできず、寝はしないんだけどとにかく退屈で見るものもないから(なんせまた動きがない舞台なんですよ…)目をつぶって考えごとしちゃったりなんかしちゃいましたよ…え、ホント何がしたかったの???
 寺十演出は『あなたの目』で観たことがありますが、北村作品は私は初めてだったのかな…プログラムによれば現代演劇界のマッド・サイエンティストと呼ばれているそうですが、ずっとこんな作風の作家さんなのでしょうか…名前は聞く気がするんですけど…不勉強で申し訳ございません。
 入りも悪かった気がしたしね…うーん残念でした。


コメント
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