シアターコクーン、2012年12月12日ソワレ。
過去なのか未来なのか定かではない、架空の国に属する架空の町、ウィルヴィル。海と火山に囲まれたこの小さな島の小さな町は、ドン・ガラス・エイモス(生瀬勝久)に支配されている。彼は巨大な邸宅に長女バララ(久世星佳)、次女テン(緒川たまき)、三女マチケ(安倍なつみ)、後妻エレミヤ(峯村リエ)とともに住んでいる…
作・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ、音楽/パスカルズ、美術/BOKETA。全3幕。
10分ずつ2回の休憩含め4時間10分の長丁場でしたが、退屈はしませんでした。
わらわら出てくる登場人物がつながり出していってさてどうなる、というのを追っているうちにカタストロフィが…というような展開なので。
私はギリシア神話もシェイクスピアもまあまあ読んでいますが、そんな香りは出ていましたね。
ダーク・ファンタジーとか大人のおとぎ話とか言われているようですが、むしろ寓話かな。痛々しかったり過激だったりおどろおどろしい部分もありますが、私は後味は決して悪いとは思いませんでした。何を描いたラストとはもちろん明言できませんが、死や眠りや夢や忘却や滅亡はみんなに等しく訪れるものなのだ、ということを言っているのだと私には思えて、そしてそれは別に当たり前のことで、後味が悪いとか絶望的で暗い終わり方だとかとは思えなかったので。
同じ脚本で蜷川バージョンが年明けに上演されるわけですが、お衣装やセットや音楽は変わってくるのだろうし、どう違って見えてくるのかがまた楽しみです。
サブタイトルでもある三姉妹は美しく禍々しい三美人で、ノンちゃんもちゃんとそう見えました。さすが役者だわ。
蜷川版でスミカが演じるのは夏帆がやっていた被差別階級の娘レティーシャですよね? 背中しか見せないまでももろ肌脱ぎシーンがありましたよ、楽しみ!(オイ)
ケラ作品では常にキーパーソンに扮する大倉孝二、このパキオテは蜷川版では誰がやるのかな?
でも役の軽重や意味も違って見えてくるものなのかもしれませんね、それも楽しみです。
過去なのか未来なのか定かではない、架空の国に属する架空の町、ウィルヴィル。海と火山に囲まれたこの小さな島の小さな町は、ドン・ガラス・エイモス(生瀬勝久)に支配されている。彼は巨大な邸宅に長女バララ(久世星佳)、次女テン(緒川たまき)、三女マチケ(安倍なつみ)、後妻エレミヤ(峯村リエ)とともに住んでいる…
作・演出/ケラリーノ・サンドロヴィッチ、音楽/パスカルズ、美術/BOKETA。全3幕。
10分ずつ2回の休憩含め4時間10分の長丁場でしたが、退屈はしませんでした。
わらわら出てくる登場人物がつながり出していってさてどうなる、というのを追っているうちにカタストロフィが…というような展開なので。
私はギリシア神話もシェイクスピアもまあまあ読んでいますが、そんな香りは出ていましたね。
ダーク・ファンタジーとか大人のおとぎ話とか言われているようですが、むしろ寓話かな。痛々しかったり過激だったりおどろおどろしい部分もありますが、私は後味は決して悪いとは思いませんでした。何を描いたラストとはもちろん明言できませんが、死や眠りや夢や忘却や滅亡はみんなに等しく訪れるものなのだ、ということを言っているのだと私には思えて、そしてそれは別に当たり前のことで、後味が悪いとか絶望的で暗い終わり方だとかとは思えなかったので。
同じ脚本で蜷川バージョンが年明けに上演されるわけですが、お衣装やセットや音楽は変わってくるのだろうし、どう違って見えてくるのかがまた楽しみです。
サブタイトルでもある三姉妹は美しく禍々しい三美人で、ノンちゃんもちゃんとそう見えました。さすが役者だわ。
蜷川版でスミカが演じるのは夏帆がやっていた被差別階級の娘レティーシャですよね? 背中しか見せないまでももろ肌脱ぎシーンがありましたよ、楽しみ!(オイ)
ケラ作品では常にキーパーソンに扮する大倉孝二、このパキオテは蜷川版では誰がやるのかな?
でも役の軽重や意味も違って見えてくるものなのかもしれませんね、それも楽しみです。