駒子の備忘録

観劇記と乱読日記、愛蔵コミック・コラムなどなど

森谷明子『千年の黙』(創元推理文庫)

2011年08月27日 | 乱読記/書名さ行
 出産のため宮中を退出する中宮定子に同行した猫は、清少納言が牛車につないでおいたにもかかわらず、いつの間にか消えうせていた。帝をはばかり、左大臣・藤原道長は大捜索の指令を出すが…紫式部を探偵役に、平安の世に生きる女性たちと彼女たちを取り巻く謎、その解決を鮮やかに描く王朝推理絵巻。
 鮎川哲也賞受賞作。

 話がどこに進むのか、最大の謎はなんなのか、わからないままに進むようで、でもそれがスリリングでもあり、美しい文章と世界に浸っているうちに読まされてしまいました。
 おもしろかったです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする