作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv33088/
以下、wikiよりあらすじのコピペです。
=====ここから。
舞台はニューヨークの四つ星イタリアレストラン。天才料理人ウードの芸術的な料理が人気を博し、連日各界の著名人が訪れていた。
しかし、レストラン創業者の父ルイスは、伝統的な家庭料理店として作り上げたこの店を、まるで違うお洒落なイタリアンへと変貌させた息子を良く思っておらず、経営権も譲らないままだった。また、従業員のギャンブルが原因となりルイスの古くからの親友がマフィアに暗殺されたことで、すっかり気が滅入っていた。
そして平日のある夜。この日も厨房・フロアが慌ただしく交錯する「ディナーラッシュ」の時間が訪れ、個性豊かな店員・客たちはそれぞれの生き様を垣間見せていた。そんな中、暗殺犯であるマフィア二人が客として店に訪れ、ルイスにある交渉を持ち掛けてくる。
そして閉店間際、ある事件が起きる。
=====ここまで。
約20年ぶりの再見。
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前回(正確には前々回か)書いたとおり、『ボイリング・ポイント/沸騰』を見たときに、本作を思い出して見たくなったのでした。
最初に見たのは多分、公開翌年くらいだったかな。見たのもDVDだかVHSだかでだったと思うけど、まあまあ面白かったという記憶以外はほぼ忘れていたので、今回見てみて、覚えている(というか思い出した)シーンも割とあって、ちょっと意外でした。
そしてやっぱり、こっちの方が面白い! の数は同じだけど、『ボイリング~』は1個オマケだから。
冒頭からいきなり、レストラン映画とは思えない幕開け。何しろ、いきなりギャングみたいなのにオジサンが殺されちゃうんだから。この殺されたオジサンが、舞台となるレストランの共同経営者だったのでした。
レストラン映画でありながら、かなり重層的な人間ドラマであり、やはりシナリオの出来が本作の方が圧倒的に素晴らしい。縦糸となるのは、経営権の父から息子への移譲なのだが、横糸として実にいろんなことが描かれる。もちろん、超多忙な厨房シーンもたっぷりあり、何より料理が美味しそう、、、。
出てくる人たちは、シェフやスーシェフ、その他の料理人、オーナー、評論家、、、と『ボイリング~』と大して変わらないのだけど、本作でひときわイイ味出していたのが、バーテンダーのショーン。どんなクイズにも正解してしまい、彼が答えられない質問を出せるか客と賭けをする。しかも、その答え方が嫌味じゃなくてカッコいいのよ。どこぞのクイズ王なんて恥ずかしくなるようなスマートさ&品の良さ。知性を見せるというのは、こうでなくてはね。
このショーンを演じていたのがジェイミー・ハリスで、調べたら、なんと父親がリチャード・ハリス。あんまし似ていない、、、? このお方、なんと『父の祈りを』でデビューなさっている。知らなかった、、、。どことなく、雰囲気がビル・ナイに似ている気がして、気に入ってしまった。
余談だが、ビル・ナイと言えば黒澤の『生きる』の英国リメイク版映画で主演しているとか、、、。脚本をカズオ・イシグロって、ちょっとどーなん??という気もするが。正直言って『生きる』は好きじゃない(というか嫌い)だけど、ビル・ナイ主演なら見たいかも、、、。予告編見た感じは悪くなさそうかなぁ。
話戻って、、、このバーカウンターに一人飲みにふらりとやってくる銀行マン(証券マンだったかな)が、またイイ感じ。、、、なんだが、この男が実は……という、とんでもないラストにもつながっていく。
シェフもいいんだけど、スーシェフのダンカンがもうどうしようもなく情けないダメんずで、見ていてイラっと来るのだが憎めないというか。『ボイリング~』ではシェフがこのキャラに少しだけ近いが、ダンカンよりもゼンゼン可愛げなかったのでイケてなかった。女心をくすぐるキャラという設定なのか、従業員の女性ニコーレ(ビビアン・ウー)と勤務時間中に店の外でセックスしちゃってる。あの厨房の状態からして、そんなことしてるヒマあんのかよ、というツッコミは野暮というものですかね。
ダンカンを演じているのはカーク・アセヴェドで情けない感じが実にハマり役。調べたら、奥さんがキルステン・ウォーレンなのね。キルステン・ウォーレン、ドラマ『デス妻』に出ていました。
同じ舞台装置に同じネタでも、シナリオでこうも見応えが違ってくるものかねぇ、、、と驚かされるのだけど、やはり、要であるシェフのキャラの違いも大きいかも。本作のシェフは、少なくとも料理の才能があるように見えるし、料理に対する姿勢に好感が持てる。『ボイリング~』のシェフは、酒飲みながら料理作ってたもんね、、、。
……というわけで、今回も感想になっておりませんが、『ボイリング~』を見るなら、本作を見た方が良いと思います、、、ってことで。感想終わり。
ラストが、ホントにレストラン映画? というビックリな終わり方。
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