映画 ご(誤)鑑賞日記

映画は楽し♪ 何をどう見ようと見る人の自由だ! 愛あるご鑑賞日記です。

ジェヴォーダンの獣(2001年)

2022-02-23 | 【し】

作品情報⇒https://moviewalker.jp/mv32634/


以下、上記リンクよりあらすじのコピペです。

=====ここから。

 18世紀の仏の田舎町で、奇怪な事件が発生。謎の野獣が、100人以上もの村人を襲ったのだ。学者フロンサックは国王に命じられ、従者マニと共に調査を開始。やがて事件の裏に、意外な人物の存在が浮かび上がる。

=====ここまで。


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 ギャスパー・ウリエルの事故死のニュース、本当に驚きました。37歳、、、何ということだ。彼の映画は何本か見ているが、本作はデビュー作とあちこちのプロフィールで書かれていて未見だったため、見てみた次第、、、、なんだけど、……え、ホントに出てた??


◆ムダに長いような、、、

 ジェヴォーダンの獣については、NHKのBS「ダークサイドミステリー」でも取り上げられており、こういう分野は大好物なのだけど、本作は存在そのものを知らなかった。こういうネタが基の映画は、大抵ハズレな予感があったので期待はしていなかったが、今でも謎だらけの出来事だからいくらでもストーリーを展開できちゃうという面白さもあり、本作も終盤でかなりトンデモな展開にしていたけれど、そこそこ楽しめた。

 ヴァンサン・カッセルが主役扱いなのに、序盤はイマイチ存在感が薄い役なんだが、絶対コイツ何かあんだろ、、、、と思わざるを得ないので、そう思って見ていたら、案の定、中盤からお得意のヤバい系キャラ発揮!! そうこなくっちゃ!

~~以下、結末に触れています。~~

 獣の正体は、、、? そうです、もう、皆さんお分かりですね。ヴァンサン・カッセルがラスボスです。

 ストーリー的には、割と話が大きくなっていて、国の転覆を図る秘密結社の親玉が、獣を操っていた、、、ということで、蓋を開けてみれば陳腐なんだけど、そこへ辿り着くまでかなり勿体つけていて、中身は薄いが一応は見せてくれる作りになっている。

 何より、衣装や美術が凝っていて目に楽しい。獣の動きは稚拙だけど、20年前ならこんなもんか……という感じ。役者さんたちも、何か楽しそうに演じていた。そら面白いだろうね、こんな中世そのものみたいな世界に入り込んじゃうわけだから。300年前にタイムスリップした感覚になるかも。

 どういうわけか、新大陸(アメリカやね)の原住民マニも出てきて、このマニが無駄にアクションを披露する。ハッキリ言って、いらんやろ、、、なシーン。でもまあ、演じるマーク・ダカスコスのキレの良い動きで見ていられるけれど。しかもマニは終盤殺されちゃうしね、、、。結構酷い殺され方をする。

 終盤にもラスボスのヴァンサン・カッセルと、主役のサミュエル・ル・ビアン演ずるフロンサックの対決シーンでアクションがあるけど、ややショボい。てか、アクションがメインディッシュの映画じゃないから、やっぱしいらんやろ。それに、獣が案外すんなり大人しくなっちゃうのもつまんないといえばつまんないかな。どうせなら、自分を操る主に反逆して暴れまくるとかして、ヴァンサン・カッセルにトドメを刺す!なんてのもアリだったんじゃ、、、。

 フロンサックとラスボスの妹の恋物語が結構ネチネチ描かれるんだけど、うぅむ、これもいらんかったんじゃ、、、。まあでも、ラスボスは、腹違いとはいえ妹に恋してしまっての暴走、、、ということも描かれているので、いらないとまでは言わなくとも、もう少しサラッとでも良かったような。というのもこのヒロインがあんまし魅力的じゃなかったのよね。

 モニカ・ベルッチも出ていて、夫婦で出ていたのね、、、。この人は、ホントに惜しげもなくスルッと脱いじゃうよなぁ。美しいから良いけど、ホント、こともなげに脱ぐ。脱ぎ惜しみする女優さんたちには、ちょっと見習っていただきたいくらい。

 という具合に、あまり真面目に感想を書く感じの映画ではありませんでした、、、ごーん。


◆ウリエルはどこだ!!

 で、ギャスパー・ウリエルです。彼のデビューを見るために、本作をわざわざ借りたのだ。

 ずーーーっと、目を皿のようにして見ていたけど、彼を見ることなくエンドマークが、、、。え?? 出てたの?? どこ???

 ネットで見ると、彼の役は「ルイ15世」と書いてあるサイトもあり、けれど、ルイ15世がそもそも出てこない。え゛、、、なぜ? 本当にこれが彼のデビュー作なんだろうか?

 で、もう一度、最初から見ましたよ、早送りしながら。でもいない。ウリエルはどこにもいない!!

 仕方がないので、エンドロールをじっくり見ました。登場順に名前が出てくるので。確かに彼の名前はある。役名は“Louis”。ルイだよ、ルイ。そして、その前にある名前は女の子の名前で、中盤、獣に襲われながらも九死に一生を得る役なのです。で、彼女のお兄さんがその直前のシーンで、獣に食い殺された死体となって出てくるんだが、つまり、ウリエルはこの死体役だったのだ、、、、多分。

 ハッキリ言って、ほとんど顔など映っていない。これじゃあ、分かるわけがないわ、、、、と納得。

 思えば、DDLのデビュー作『日曜日は別れの時』でも、DDLが出ているはほんの数秒で顔もほとんどハッキリ映っていなかったもんな、、、。あれでデビュー作って言えるのかレベルだったんだが、本作でのウリエルもまったく同じだ。

 とはいえ、DDLもウリエルもその後、スターになったわけで、どんなスターも最初はチョイ出から始まるのだ、、、ということなのね、きっと。

 ともあれ、ギャスパー・ウリエルはもうこの世にいない。本当に残念。もっと彼の映画見たかったなぁ。未見の作品もあるので、これから見ていきたいと思います。


 

 

 

 

 

 

 

ジェヴォーダンの獣は実際にいたので、雪男とかツチノコとかとは違います。

 

 

 

 

 

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2 コメント

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ヒバゴン (松たけ子)
2022-02-23 23:12:31
すねこすりさん、こんばんは!
ギャスパー・ウリエルの急死はショックすぎ。美人だけでなく、美男も薄命なんですね。神さま、彼のように若くて美しくて多くの人に愛されてた人の命を奪う前に、じゅうぶん生きたご老人や、凶悪犯罪を犯した死刑囚を先に召してください…
ジェヴォーダン、ずいぶん前に観たのですが、どんな内容なのかは全然覚えてない💦ギャスパー・ウリエルのデビュー作と聞けば再観したいけど、そんな確認困難な役なんですね!
「The Last Day」のギャスパー・ウリエルが好きです。遺作となったマーベルの「ムーンナイト」を観て彼を哀悼したいです。
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Unknown (すねこすり)
2022-02-25 00:24:47
たけ子さん、こんばんは☆
ヒバゴンって何?と検索してみてビックリ!
広島産UMAなのですね。すごい!
ジェヴォーダン、ウリエル目当てで見たのに、まさかの展開でした(^^)
まあ、確かに見ても忘れちゃう映画です。
THE LAST DAY未見です。配信で見られるでしょうか?
ホント、美男薄命を地で行ったウリエル氏でした。
これから未見の彼の出演映画、見たいと思っております。
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