再開 私の色

 私の人生観を述べてみます

再開 私の色(174)

2009-04-04 10:11:57 | Weblog
 先日派遣社員として働く男性(38)と、派遣切りなど現代の貧困について話し合う機会があった。

 派遣切り、雇い止めなどの非正規労働者が首を切られて、ホームレスになっていく状況について、彼は「働いている間、すこしでも貯金をしていくことが大きなポイントではないか。不安定な仕事、生活をしているならば、当然先のことはわからないし、それに備えた準備が欠かせない」とし、先の準備の大切さを強調した。
 私は「そこまで余裕がなかったのではないか」と質問したら、「そうであれ、賃金にあった生活をしていくことは当たり前だ。それと、派遣社員の場合、住居がセットになって、仕事を失うと、住むところもなくなり、これは大変なことだ」という。彼は、将来に備え「仮に失業しても6カ月の生活はできる貯金をしている」ときっぱり。

 彼の言うとおりかもしれない。しかし、現状そういう人は少なく、仕事を失い、そして住む場所もないという最悪の状況に追い込まれている。だから、それを救う生活保護などのセーフティーネットが重要だ。でもそれは貧困以上に貧困で、今の状況ではどうしよもない。NPO法人や弁護士などに相談し、住む場所を確保しながら、就職活動をする人が増えてきている。そういう人に対して、温かい目をもって接することだ。

 ワーキングシェアも、それによって失業者を救えるのであれば、どんどんやっていくべきであろう。正社員は給料が減るが、そこは「助け合う社会」を構築するために、我慢が必要だ。自分だけが、自分の地域だけが、自分の家族だけが、幸福であればいいという考えかたは、やはりいただけない。もっと視野を広げ、温かい心を持ち、この貧困に対応していきたい。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 再開 私の色(173) | トップ | 再開 私の色(175) »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事