積読でおいてあった月刊誌「新潮」(2000年8月)の丸山健二の自伝「生者へ」(360枚)を毎日少しずつ読んで、約1週間で読み終えた。
丸山健二という作家は、「異端」とは思わないが、他の作家とは違い、独自の個性がある。文学・人生に対する姿勢がストイックで、読んでいてなるほど、と思わせる言葉が多い。
世の中や自分の家族に対しても「辛辣」で、しっかりと見ているのがいい。
「本物」志向で、妥協を許さず、時間をかけ納得できる作品を仕上げる。
彼の人生観は参考になるが、それは人は人で、私には参考になるがマネをしようとは思わない。
ただ、世間、芸術などを見る視線は勉強になる。