再開 私の色（９５２）

　５月がスタート。桜の花はなくなったが、新緑が生命力の強さを示す。近くの農園は、これから田植えが始まる。四季のできごとが普通のように進行していく。しかし、東日本大震災で、被災地は地割れ、放射能汚染などで、もとの農業がいつできるのか、分からない。同様に、漁業、畜産なども不明だ。

　津波で、塩をたっぷりと含んだ土地では農業はできないだろう。海水の塩を取り除くとなると、どれくらいかかるのだろうか。汚染された土地を先ず解決しなければ、復興は進まない。

　被災地はやるべきことが多く、お金と人の力が必要だが、十分ではないようだ。このゴールデンウィークにボランティアとして被災地に多数の人が出かけている。その力をうまく活用してほしいのだが、受け入れ先のほうが、混乱しているようだ。

　被災地の復興には、まず、被災した人たちの声をききながら、地元の人たちの意見を尊重しながら進めなくてはならない。

　この復興は、日本再生ともいえる。東北地域の復興を中心に、どう計画を立てていくか。特に、津波、大震災に耐える家屋、ビルなどは当然として、どういう街づくりをしていくのか。また、原子力発電所は？

　街づくりの計画は、難題だらけといっても過言ではない。全体としての視野から復興を進めるべきだと考える。