katsuまるはだかぁ 芸術家への道

モザイクアート一直線のkatsuの日記

みどりとノアさんの相席教室

2014-02-20 02:10:25 | モザイク教室
まずは朝、みどりが来る前に昨日の夜半にカットした大理石を磨る・・・からスタ-ト。
ただほんの1時間位ではあっという間だったので、すぐにお教室。

みどりについては家紋の縁取りを紫色で繰り返すだけ。なので今日は特に拾う話は無し。
それではノアさんは?となるが、残念なイ-ジ-ミス・・・・資料の本を忘れたのね。


そんな訳で資料に左右されないバラをやる事になる。


ただ資料の本は忘れちゃったが、フラメンコのCDは忘れずに持って来てくれたので、
聞きながらのお教室。ただこれが今日のお教室の1つの材料になる・・・・

それはどう言う事か?と言うと、ノアさんの趣味であるフラメンコのCD・・・聞かなくとも想像は付くが、一応確認すると、やはりみどりは聴く機会など無かった。

だからそれをCD2枚も続け様に聴くのは初めて。要するに今の環境は、お互い初めての相席であっても、みどりが常連で上手さを持っての同席であるけれど、音楽はノアさんの

有利な展開になっていて、バランスと言うのなら公平感があるでしょ?これがもしみどりが持って来たCDを掛けたとしたら・・・・何と無くみどりが有利って気がしないかな?

じゃそんな環境で何がお教室になるのか?まずみどりがやっていた事・・・つまり何も考えずに同じパ-ツの繰り返し。手は動かしても頭は十分余裕がある。

それじゃ質問しようかな?ねぇ、初めてじっくり聴くフラメンコ・・・この曲ってどんな感じ・・・・?やっぱり来たかぁ・・・って感じで苦笑いをしつつ、戸惑いながら、

夜のバ-とか、お酒を呑むような場所で・・・・とかイメ-ジを語る。流石に常連。
まっ大したイメ-ジでは無いけれど、みどりなりの感じたイメ-ジは話そうとはしている

これが実は常連ならではのお教室。つまりこのお教室は自分の感じたイメ-ジを語る事で、表現をして相手に伝えようとする練習になる。

つまりオリジナルの作品を作るに当たって、こうこうこうしたい・・・とか、こんな感じになるにはどうしたら良いのか?・・・と教える側の俺にいかにイメ-ジとして、

伝えられるか?の練習なのね。何しろオリジナルとして下絵がお見事で無い以上、具体的にしっかりしたものがあるとは思えない・・・こんな場合、輪郭の線のみで始めている。

そんな状況から、やりながら膨らませて行くのだから、どんどんと付け加えられるアイテムが最初掲げたイメ-ジから離れないように監視するのが俺の役目だったりする。

だから、俺が言う事はすべて最初にみどりが掲げたものであり、変化させて行くのも、今の自分なのである。つまり俺は過去のみどりであり、それと向き合う今のみどり・・・

こんな状況になるのがオリジナル作成のお教室となる。なので付け加えるものが、以前掲げた自分と変化無いものの場合、すんなり通るが、もし大幅な変更を考えた場合、

それ相応の説明や、どうしてそうなったか?納得させられる事が無いと、以前のみどりとしての俺は壁としてさえぎらないとならない・・・・それが大作を作る為の役目。

消して簡単に思いつきのような変更をさせない為に・・・。つまりこんな繊細な事をやる為の練習がこうした見知らぬ音楽を聴いても感想だったり、それについてのイメ-ジを

語る事で、相手に伝えたり、それが相手と共有出来たり、そう感じさせる事が出来たり、出来なかったりする事で、何が通って何が通らなかった・・?の練習になる。

しかもこの場合、フラメンコを習っていたノアさんは、その音楽についての知識を持っていたりする・・・ほら正解かどうか?まで最後まで答え合わせまで出来る。

何とも素晴らしい勉強が出来るのである。それを聞きつつ、ノアさんが全く他人事のように、大変ですね・・・と言うのね・・・ただ、みどりは判っているのね・・・・。

それって、後でノアさんもやらなきゃならない事だって・・・・。そういつかそんな質問をされるのね。今はリピ-タ-さんって所だから、そこまでのお教室をしないだけで、

これがもし同じパ-ツの繰り返しを切って張るだけ・・・そんな場合だったら?当然ながら、そんな質問をされるだろう。何故なら?・・・そもそもみどりにも負けないような、

大きさの大作に挑んでいる訳で・・・その内、必ず必要になる事になる。
そんな事に繋がる1つの話がバラについて。では1つ質問。どんなバラを作りますか?

えっ・・・?ほらね。つまりただバラなら、バラに見えれば良いだけ。ハ-ドルは下がるでしょ?でももし、喜怒哀楽を表現しようとしたら?・・・例えば悲しそうなバラを・・・

となったりしたら?切なそうなバラだとしたら?笑顔になりそうなバラだとしたら?ウキウキするバラってどんな感じ?・・・・ほらね。こんな事をしようとするのが常連。

つまり情緒って部分。例えば羽生君のパリの散歩道ってあの音楽。ゲイリ-ム-ア。
ロックで泣きのキダ-なんて表現をされる。ギタ-は泣かないよ・・・でもね、

泣いているような・・・の比喩。つまり作品作りも同じ。どんな表現技法を使うのか?って話。だってオリジナルなのだから。誰でも良いのなら、クラプトンでも、ジミ-ペイジ

でもパコデルシアでも、チャ-でも、ジェフベックでもみんな同じになっちゃう。
つまり本当に個性的な人達は、名前を名乗らずに誰だか判ったりする・・・・。

こだわるって言う部分に関して、同じギタ-であっても、音色だ、早弾きだと、テクニックや、音質だの、色々と人と違う事をして個性を追求したりする。

勿論そんな中で、自分らしさとして、何が得意なのか?何が人と違うのか?って言う、自分探しだったりする事が、真のオリジナルへの道だったりもする。

別にそこへ行かなくても良いのだけれど、この大きさの作品となれば、単純に誰でも判る事だけれど、もはや単なる趣味です・・・の域を大幅に超えている。

間違いなく弟子になろうとしているみどりにも匹敵する作品である。
きっとこれから制作するにつれて、どんどんとそう言う事になるこだわりを持つもの。

しかも小さい作品と違って、あら終わっちゃった・・・って時間では終わらない。
つまりつまづく事もあるけれど、逆にどんどんと上手くなる事も多い。

それは大きさでもあるが、迫力って部分は小さい作品では味わえるものでは無い。
そんな事も踏まえて、この相席は中々見応えのある教室だったのね。

2人共に良い経験になると思われる。

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