マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

バードケージ

2006-09-30 11:03:50 | 映画ーDVD
1996年 アメリカ マイク・ニコルズ監督 ロビン・ウィリアムズ 、ジーン・ハックマン 、ネイサン・レイン 、ダイアン・ウィースト 、ダン・ファターマン

【解説】
「Mr.レディMr.マダム」のハリウッド版リメイク。フロリダの夜を彩るショー・クラブ“バードケージ”のオーナー兼演出家の夫アーマンドと、彼の良き相棒であり店のトップ・スターのアルバートは、仕事の上でも私生活でも最高のパートナー。そんなある日、突然息子のヴァルが結婚したいと言い出した。婚約者は超保守派で知られる上院議員キリーの娘。常識も性別も超えたアーマンドとアルバートの関係を理解してもらえないと考えた彼らは、ある作戦を思い付くが……。(yahoo映画)

【感想】
まだまだ続く、ひとりゲイシリーズ。

この作品は、どたばたコメディです。
「バードケージ」はマイアミの海岸沿いにあるオカマクラブの名前。
連日、素敵なショーで店は大繁盛。
まず、この店のオーナー、ロビン・ウィリアムスの登場シーンで笑ってしまいます。
どこからみてもゲイ。
そして、ネイサン・レイン演じるスタリーナことアルバートのショーが看板です。
ネイサンの登場シーンも爆笑。

この後の展開はまるで「ミートザペアレンツ」、なんだけど、おかあさん(?)が、ほら、女性じゃない上にすごく傷つきやすいときているし、産みのお母さんまで出てきちゃうし。
息もつかせぬ展開、めちゃくちゃ可笑しい!!

息子の婚約者が、キャリスタ・フロックハート。ふっくらしていて若そうです。
この役は、すごく清純な娘の役で、いつものエキセントリックさはありませんでした。
ごく普通の優しい娘さん、といった雰囲気。
その父親、保守党の超保守の上院議員にジーン・ハックマン。
最後の最後に笑わせてくれます。
母親は「シザーハンズ」のダイアン・ウィースト、うまいなあ。

こいういう芸達者がそろって、監督もマイク・ニコルズだし、面白くないわけがない、という映画でした。

キンキーブーツ

2006-09-29 10:13:16 | 映画ー劇場鑑賞
2005年 アメリカ/イギリス ジュリアン・ジャロルド監督 ジョエル・エドガートン 、キウェテル・イジョフォー 、サラ=ジェーン・ポッツ 、ジェミマ・ルーパー 、リンダ・バセット

【解説】
サンダンス映画祭で絶賛され、本国イギリスで社会現象を巻き起こしたハートフルドラマ。ドラッグクイーン用のブーツを作ることになった靴工場の経営者と、自分らしさを模索するドラッグクイーンの友情物語が展開する。靴工場の経営者を「スター・ウォーズ」シリーズのジョエル・エドガートン、ドラッグクイーンを『堕天使のパスポート』のキウェテル・イジョフォーが好演。笑って泣けて、最後には心が温まるストーリー展開が感動的。

【あらすじ】
父親の突然の死により、倒産寸前の靴工場を相続した優柔不断な青年チャーリー(ジョエル・エドガートン)。工場の起死回生に頭を悩ませる彼は、偶然出会ったドラッグクイーンのローラ(キウェテル・イジョフォー)からインスピレーションを得て、ドラッグクイーン用のセクシーなブーツを新商品として開発しようと思いつく。(yahoo映画)

【感想】
この作品、「カレンダーガール」を思い出しました。
ダサイ田舎の靴工場の息子が、キンキー(変態の)ブーツを作ることを決心し、一人のドラッグクイーンに協力を頼み、ミラノのショーへ出品しようとする、実話に基づいたお話です。
とはいえ、なかなかドララマチックな作品に仕上がっていました。
笑って泣ける、ハートウォーミングな映画です。
ショーや、音楽もとてもよくて、特に最後のファッションショーはすごく楽しい。
ダウンタウンがやった「芸者ガール」みたいな人もいて、大迫力でした。

ラストも工場の人たちを招いたショーで終わるのですが、ショーガールはライトを浴びてきらびやかだけど、本当のスターは光の当たらないところで黙々と働いている名もなき人たちなんだ、というメッセージを感じました。

ドラッグクイーンDrag Queenのドラァグは引きずるという意味なんですってね。
ただ単に異性服装愛者を表すのではなく、同性愛者だけでもなく、そのパフォーマンスや派手な身なりをしている人たちのことだそうです。
彼らが好む引きずるようなドレスから来たようです。


主演のジョエル・エドガートン、「スターウオーズ」シリーズに出ている?
調べたら、ルークを預かるオーウェンおじさんなんですって。トリビア~
また、「キングアーサー」にも…!アーサーの円卓騎士の一人、アーサー王の息子役らしい。
え、「ケリー・ザ・ギャング」にも!?
全然覚えていませんが、なかなか味のあるお顔。
この映画がきっかけで大ブレークするかも!!

サムサッカー

2006-09-28 11:24:58 | 映画ー劇場鑑賞
2005年 アメリカ マイク・ミルズ監督 ルー・プッチ 、ティルダ・スウィントン 、ヴィンセント・ドノフリオ 、ヴィンス・ヴォーン 、キアヌ・リーヴス

【解説】
親指をしゃぶる癖を持つ17歳の少年が、将来の夢を抱きつつも、自分自身を模索していくヒューマンドラマ。監督はX-girlのアートワークやNIKE、GAPなどのTVコマーシャルでも知られる映像クリエイター、マイク・ミルズ。若手俳優ルー・テイラー・プッチが主人公の少年を演じる。風変わりな歯科医役のキアヌ・リーヴス、少年の母親役ティルダ・スウィントンら、共演陣が豪華。少年の心の成長を細やかにとらえたみずみずしいタッチも出色。

【あらすじ】
オレゴン州の郊外住宅地に住むジャスティン(ルー・テイラー・プッチ)は、親指を吸う癖を治せず悩んでいた。そんな彼のことを案じた風変わりな歯科医ペリー(キアヌ・リーヴス)は、催眠術で彼の癖を治そうとする。しかし、事態はますます悪化。挙動不審に陥ったジャスティンは注意欠陥多動性障害と診断され、抗うつ剤を服用し始める。(yahoo映画)

【感想】
この作品のキーワードは依存です。
現代というのは、何かに依存しないと生きにくいのかもしれません。
ジャスティンは普通の高校生ですが、親指を吸う癖があります。
大人になっても爪を噛む癖がある人もいますものね。

そういうのって、やはり漠然とした不安の解消方法だったり、自信のなさへの代償だったり。
孤独を癒し、現実から逃避する。

ジャスティンの父にも母にも多かれ少なかれ、依存しているものがあるようです。
心当たりがあるでしょう?
どきっ、私もジョニー・デップ依存症だ。

TVで活躍している俳優さんは、薬物依存で母の勤める病院に入院していました。
そうなると、ことは重大です。

ジャスティンも精神病の病名をつけられ、薬を処方されて危ないところでした。

では、どうやって自分と折り合いをつけて生きて行くか。

作品のあちこちで、キアヌが扮する怪しい歯科医師が登場して、もっともらしい人生論を述べます。
それだって、ちっとも当てにはなりません。
「答えのない人生を生き抜く力」をジャスティンは得たのでしょうか。

ジヤスティンの新しい一歩を予感させる、ラストはなかなか素敵でした。

太陽

2006-09-28 11:04:50 | 映画ー劇場鑑賞
2005年 ロシア/イタリア/フランス/スイス
アレクサンドル・ソクーロフ監督 イッセー尾形 、ロバート・ドーソン 、佐野史郎 、桃井かおり 、つじしんめい

【解説】
ロシアの鬼才アレクサンドル・ソクーロフが、20世紀の権力者を取り上げた『モレク神』『牡牛座』に続き、昭和天皇を主人公にした問題作。神と崇められ、戦争に翻ろうされた天皇が、終戦から一転して「人間宣言」へ至る苦悩と孤独を詩的なタッチで描く。昭和天皇役には映画、舞台以外にも多方面で活躍するイッセー尾形がふんし、桃井かおり、佐野史郎が共演。天皇ヒロヒトの人間的側面に迫る本作は、第55回ベルリン国際映画祭など世界各地で絶賛された。

【あらすじ】
1945年8月、待避壕(敵の砲弾などを避けるために掘った穴)もしくは生物研究所で暮らしていた昭和天皇ヒロヒト(イッセー尾形)は、自分を神と崇める側近たちに孤独を覚えていた。唯一の安らぎは生物標本を眺める時だけで、戦争終結に苦悩する天皇は日本が焦土と化す悪夢にうなされる。そして、連合国占領軍総司令官マッカーサー(ロバート・ドーソン)との会談の日が訪れる。(yahoo映画)

【感想】
日本では上映できないと言われていた映画ですが、反響が大きく、全国でも上映が広がっているようです。
なぜ、日本で上映できないと言われたのか、興味を持って見に行きました。

見終わって思ったことは、現人神から人間に戻った天皇の安堵感が表れていたことが、日本人には受け入れられないと考えられたのかな、ということでした。
タイトル「太陽」、私の解釈は、日本人にとって天皇は「太陽」だといっているのだと思いました。
戦後、天皇が戦争責任を問われず国民の前に現れたことが、絶望にうちひしがれていた国民に、夜明けを実感させたということだと思いました。

この作品に描かれたことが、歴史的事実なのか、ファンタジーなのか、私にはわからないことです。
天皇ヒロヒトも似ていると言えば似ているけど、これもスタッフキャストのイメージ作りのなせる技。

全編を通じて、天皇の孤独と絶望と悲しみがよく表現されているなあ、と感心しました。

海外の人々はこの作品を見て、どう思ったのでしょうか。
日本の、戦争を知っている世代の人は、もっとリアルに感じるのでしょうか。
私には、深刻な作品だけど、ユーモアやファンタジーが感じられました。
ただ空襲のシーンはやはり辛かった。
夢だし、逃げ惑う人や苦しむ人が出て来るわけではないのに、胸が苦しくなりました。

イッセー尾形はすごい。演技賞ものです。
彼なくしては成り立たない映画だと思いました。
ラストの桃井かおりとの絡みも、人間的で素敵でした。

英語で言うと、天皇はエンペラーだし、皇居はパレスなのですね。
天皇が日本語で話す時より、英語で話す時の方が意志をはっきり伝えられているように思いました。
「私は真珠湾攻撃の命令はしていない!」と言い切っていました。

悲惨な戦争をもう二度と起こさないために、私たちに何ができるのか。
こういう検証を積み重ねることも大切なことなのでしょう。
天皇と戦争、その重いテーマにロシア人が取り組んだということも興味深いことです。

NOEL ノエル

2006-09-27 19:18:17 | 映画ーDVD
2004年 アメリカ チャズ・パルミンテリ監督 スーザン・サランドン 、ペネロペ・クルス 、ポール・ウォーカー 、アラン・アーキン 、マーカス・トーマス

【解説】
スーザン・サランドン、ペネロペ・クルス、ポール・ウォーカーら、ハリウッドの人気俳優らによる、クリスマスの奇跡を描いた感動作。俳優としても知られるチャズ・パルミンテリ監督が、最もクリスマスが似合う街ニューヨークを舞台に、人のぬくもりと愛の素晴らしさを問いかける。ペネロペ・クルスが下着姿で歌って踊るシーンは、セクシーな上にかわいらしい。(yahoo映画)

【あらすじ】
クリスマスのイルミネーションが美しく飾りつけられたニューヨークに、それぞれに悩みを抱えるローズ(スーザン・サランドン)、ニーナ(ペネロペ・クルス)、マイク(ポール・ウォーカー)がいた。

【感想】
3つのストーリーが織りなすクリスマスイブの奇跡のお話。
ひとつひとつ、とてもいい話なんだけど、作品としてのまとまりや一体感に欠けるような気がしました。
お話の進み方もゆっくりだし。
病院が共通の舞台となっていました。
DVDのパッケージが似ているけど、「ラブアクチュアリー」と比較するのはちょっと違う気がしました。

スーザン・サランドンが演じるローズは心を閉ざしていて、とても孤独でした。
ニューヨークの冬景色の様に、心は凍えていました。

ロビン・ウィリアムスの存在はネタバレになるから伏せてあるのでしょうね。
二人の絡みは、重厚ですばらしい。

ペネロペ・クルスとポール・ウォーカーの恋人たちは、ほんと、きれい。
こういう若い人たち、いるよね。
自分の未熟さに気がついて、二人はもう一度スタートを切れて良かったと思いました。

みんな幸せになって欲しい、そういう切実な願いは伝わりました。

閉ざされた森

2006-09-26 11:19:54 | 映画ーTV
2003年 アメリカ ジョン・マクティアナン監督 ジョン・トラヴォルタ 、コニー・ニールセン 、サミュエル・L・ジャクソン 、ジョヴァンニ・リビシ 、ブライアン・ヴァン・ホルト

【解説】
ある夜、訓練中のレンジャー隊7名が、嵐の密林地帯で消息を絶つ。17時間後、3名の生存者が発見されるものの、彼らは味方同士で撃ち合っていた。そして、一人が捜索隊の目の前で殺される。結局、重傷者を含む2名が救助され、いまなお隊長のウエストを含む4名が行方不明のまま。間もなく、ジュリー・オズボーン大尉が調査を開始するが、救助された兵士は彼女の尋問に黙秘を続けた。そこで、オズボーンの上官スタイルズ大佐は、かつてウエストに訓練を受けていた元レンジャー隊員で尋問術に長けた麻薬捜査官トム・ハーディを呼び寄せる。

【感想】
手慣れた感じで、スピード感もあり、二転三転、そして最後にどんでん返し。
なるほど、「ダイハード」の監督だけのことはあります。
キャストも素敵、トラボルタ、サュエル・L・ジャクソンといえば、「パルプフィクション」のコンビだし、コニー・ニールセンもかっこいい。
誰が嘘をついているか、と興味津々なんだけど、謎が解けたとき、えーっ何でー、とちょっとブーイングでした。
もうめんどくさいから、突き詰めないけど、やっぱり変だと思うよ。

見終わった後もいい感じ、すごく面白いんだけど、辻褄も合わせなきゃ。

月見の宴~元林院・菊乃、秋に舞う

2006-09-26 11:02:28 | ライブ
これがライブっ?て感じですが、カテゴリーはライブに入れておきます。
ディナーショーに近い感じですが。

私と芸妓さんって、絶対に結びつかない存在ですが、先輩に「花街」特に奈良の花街を研究している人がいて、こうしてお声がかかります。
菊乃さんは、今奈良で活躍している芸妓さんの中でも、唯一と言っていいくらいのホープさんです。
この日は、プロジェクト・センスという菊乃さんの活動を支援しているグループが中心となっての企画でした。

場所はならまちの中心、今年の4月のオープンしたばかりのfrench o・mo・ya
町屋を改装してモダンなフレンチお店になっていました。

6時半にスタートした月見の宴。
この日は、空気も澄んで、いかにも秋の夜長といった風情。
中庭の手前に月見だんごやお花が飾られ、お庭の向こうにほのかに浮かんだ縁側がこの日の舞台でした。
菊乃さんがすうっと現れて、「雁金」という清元を静かに舞いました。
こういう趣向は始めてだったので、すごく感激しました。

お食事が始まり、それぞれのテーブルにもお話しにきてくださいました。
お食事が終わった頃に、今度は狭い縁側で小唄を2曲舞われました。
お座敷の踊りは碁盤くらいの場所があれば十分とのこと、さすが、芸の力ですね。

来年1月の小鼓の名取として歌舞伎座に出演されるそうです。

アフターアワーズ20周年スペシャルライブ

2006-09-26 10:45:34 | ライブ
9月23日(土・祝)大阪・心斎橋
『大阪心斎橋サンホール』
-アフターアワーズ20周年スペシャルライブ!-
出演:加川 良、有山じゅんじ、AZUMI、光玄 他

アフターアワーズは西天満にあるバーらしいです。
まだ行ったことがないけど、マスターの上野さんは確かにあちこちでお顔をお見かけしたことがあります。
司会をするマスターの上野さんと山本さん

私は、加川良さんが出ていたので、その方面の友達と行ってきました。
4時オープンで飲み放題なので、前列に陣取って飲み始めました。
始まったのは5時。その頃にはお客さんも満員になり、立ち見も出ていました。
イカ焼きの屋台も出て、美味しそうな匂いがプンプンしていました。

たくさんの出演者があったのですが、その中にNIMAが出演していました。
パーカッションやサキソフォンなどの前衛的な音楽に乗って、少しの言葉と身体で自分の世界を表現するというパフォーマンスをやっています。
20歳くらいからの友達なので、彼女のダンスは長いこと見ているけど、去年あたりからぐっと良くなってきました。
色気が出てきたし、落ち着きと自信が出てきました。
今回は特にパックのミュージシャンたちが素晴らしく、ニマのパフォーマンスを際立たせていました。
こういう独特のことをするって、し続けるってすごいなあと思いました。
パフォーマンスをするNIMA

この日のライブの収穫は幻の「ブギウギバンド」を見れたことです。
ヤスムロコウイチ、AZUMI、光玄、ひとりひとりは「春一番コンサート」などで見たことはありましたが、こういう演奏をする人たちだったとは知りませんでした。
このライブはまれに見るエキサイティングなライブでした。
お客さんも大喜び、踊りだす人も出るくらい楽しいものでした。
「ブギウギボーイズ」

もちろん、有山じゅんじ、加川良という大御所もサービス精神いっぱいの演奏をしてくれました。



最後はマスターが率いるバンドが出てきましたが、メンバーに関テレで「アンカー」と言うニュース番組のキャスターをやっている山本さんが参加していて、笑わせてくれました。
最後は全員で「アイシャルビーリリース」。

終わったのは11時を過ぎていました。
大満足のライブ。
アフターアワーズ、20周年おめでとう。
上野さんありがとう。
(松井さん撮影)

冷血

2006-09-22 23:57:43 | 映画ーTV
1967年 アメリカ リチャード・ブルックス監督 ロバート・ブレイク 、スコット・ウィルソン 、ジョン・フォーサイス 、ポール・スチュワート 、ジェフ・コーリイ

【解説】
カンサスで、ある一家四人が惨殺されるという事件が起こった。警察の調査の結果、二人の若者が犯人として捕らえられる。ストーリーは二人の若者の育った環境を語り、やがて犯行に至った動機が明らかになる……。殺される側の恐怖と、ラストで死刑になる犯人たちの恐怖が、観るものを圧倒する、同名ノンフィクションの映画化作品。

【感想】
この映画、たぶん高校生の頃に見に行きました。当時は封切館と2番館があって、2番館は安い上に2本立てでした。この日も、「異邦人」がお目当てで、「冷血」の方はやっていたから見た、と言う程度でした。
でも、一家皆殺しのシーンが怖くて、怖くて。いままでトラウマになっていました。
「カポーティー」が話題になったおかげで、TVでオンエアーしていたので録画しました。

見終わってみると、あのシーンもそれほどの残酷シーンではありませんでした。なぜ、彼らが一家皆殺しにしてしまったのか、確かにカポーティーが興味を持っても不思議はない、不可解なものでした。
でも、不幸な生い立ちや、貧しさが残酷な殺人の言い訳はなりません。

ああ、見て良かった。ひとつトラウマから逃れられました。
あと、ふたつあるんです。
ひとつは「フィクサー」拷問シーンが怖かった。
もうひとつは「ソルジャー・ブルー」。インディアンの皆殺しシーンがショックでした。
今見たら、ほんと、たいしたことないかもしれません。
やはり、当時は若く、感受性も豊かだったんだわ。

「カポーティー」ますます楽しみになりました。

ベルベットレイン

2006-09-22 18:56:19 | 映画ーDVD

2004年 香港 ウォン・ジンポー監督 アンディ・ラウ 、ジャッキー・チュン 、ショーン・ユー 、エディソン・チャン 、リン・ユアン

【解説】
香港四天王のアンディ・ラウとジャッキー・チュンが16年ぶりに共演したフィルム・ノワ-ル。闇世界に生きる男たちの宿命と絆を、“第二のウォン・カーワイ”の呼び声も高い新人のウォン・ジンポ-監督がスタイリッシュに描く。大先輩に負けず劣らず艶やかな演技を見せているのは、新・香港四天王と目されるショーン・ユーとエディソン・チャン。新旧2組の男たちの運命が交差する予測不可能な人間ドラマに魅了される。

【あらすじ】
大ボス(アンディ・ラウ)暗殺のうわさで香港裏社会は揺れていた。そんな夜、無鉄砲なイック(ショーン・ユー)とターボ(エディソン・チャン)は、大ボスの暗殺者を選ぶクジ引きに参加するため会場へと急ぐ。

【感想】
映画のラストに仕掛けがあります。
なるほど、これがしたかったのかと、唸ります。

この映画の魅力は、なんといっても新旧イケメンの共演。
若い二人、ショーン・ユー と

エディソン・チャン美しいねえ。
ひゃあ、と震えてしまいそう。
「インファナルアフェア」はまだ1しか見ていないけど、楽しみ。
こうなったら、頭文字[イニシャル]D THE MOVIEも見なくっちゃ。
でも、やっぱり惹かれるのはアンディ・ラウ とジャッキー・チュン。
闇の世界で生きる男の友情と絆が伝わってきて、いい感じです。

イメージで見せるアクション。
カメラアングルやカメラワークにすごいこだわりがありました。
ストーリーより、そういうもので楽しむ映画。
私は面白いと思いました。