ーサンシャイン・クリーニングーSUNSHINE CLEANING
2008年 アメリカ
クリスティン・ジェフズ監督 エイミー・アダムス(ローズ・ローコウスキ)エミリー・ブラント(ノラ・ローコウスキ)ジェイソン・スペヴァック(オスカー・ローコウスキ)メアリー・リン・ライスカブ(リン)クリフトン・コリンズ・Jr(ウィンストン)エリック・クリスチャン・オルセン(ランディ)ケヴィン・チャップマン(カール)スティーヴ・ザーン(マック)アラン・アーキン(ジョー・ローコウスキ)
【解説】
2006年アカデミー賞2冠に輝いた『リトル・ミス・サンシャイン』のプロデュースチームが手掛ける心温まる人間ドラマ。人生の負け組だった姉妹が新しいビジネスを通して成長し、ぶつかり合いながらもきずなを深めていく様子を繊細(せんさい)につづる。『魔法にかけられて』のエイミー・アダムスが生活に疲れた姉を好演。その妹を『ジェイン・オースティンの読書会』のエミリー・ブラントが演じている。誰もが観た後少しだけ笑顔になれる元気印の感動作。(シネマトゥデイ)
【あらすじ】
シングルマザーのローズ(エイミー・アダムス)は、ハウスキーパーの仕事をしながらオスカー(ジェイソン・スペヴァック)を育てている。彼女の妹(エミリー・ブラント)はいまだにアルバイト生活をしながらの実家暮らし。ある日、息子が小学校を退学になったのをきっかけに、姉妹は事件現場のクリーニングというヤバそうな仕事を始める。(シネマトゥデイ)
【感想】
思いっきり前向きにがんばっているシングルマザー、姉のローズ(エイミー・アダムス)と、思いっきり後ろ向きでだらだらしている妹のノラ(エミリー・ブラント)。
でも、どちらの人生もうまくいかないという点では同じだった。
そこに、どんな商売をしてもうまくいかない、ついていない父親(アラン・アーキン)がからんでいきます。
「リトル・ミス・サンシャイン」で助演男優賞を獲得したアラン・アーキン、ここでも、深みのあるセリフをたくさん聞かせてくれます。
ローズが自分を励ます言葉、「私は強い、私はパワフル、私は勝者」
それを言っている時点で、負けてるって思うけど。
★ネタバレ
ローズ
ローズは、高校時代チアリーダーのトップで、誰もが憧れる学園のスターだった。
恋人は、バスケットボール部キャプテンのマック(スティーヴ・ザーン)。
ところが、マックが結婚相手に選んだのは同級生のヘザー。
息子のオスカー(ジェイソン・スペヴァック)の父親は明かされないが、刑事になったマックとの不倫観関係は続いていた。
ローズの息子オスカーは、問題行動を起こす子供で、公立小学校では面倒が見切れないと言われる。
私学に入れるにはお金がない。
困ったローズは、マックの言っていた殺人現場の掃除屋「バイオハザードクリーニング」を、ノラと一緒に始めた。
会社の名前が「サンシャインクリーニング」。
ローズが電話で「はい、サンシャインクリーニングです!」というのは、素敵です。
明るい未来が開けそうな感じ。
実際、滑り出しは順調でした。
クリーニングのグッズを売っている店のウィンストン(クリフトン・コリンズ・Jr)のアドバイスで、技術も知識も豊富になってきた。
ノラ
でも、ノラの方は仕事に集中しているわけではなかった。
仕事中にも、亡くなった人の思いをすくい取ってしまい、それに引きずられてしまう。
そして、近づいたリンを傷つけ、嫌われてしまった。
さらに、別の仕事でクリーニングの最中、残された祭壇に火をつけ、猫に気を取られているうちに、その家を燃やしてしまい、ローズの会社に大きな損害を与えてしまう。
怒り狂うローズ。
でも、元はと言えば、無理な依頼をローズが受け、ノラに先に行かせ、自分は高校時代の友達のベビーシャワーに行きたかったからなんです。
しかも、それは惨めな結果に…。
この家族には、ある出来事が不幸の影を落としていたのです。
それは、二人の母親が自殺したこと。
幼かった二人は、死体を発見したが、とても幼かったノラにはその記憶も母の記憶もない。
女優だった母が、たった一言のセリフをいう映画も、見たことがありませんでした。
母の触ったものを宝箱に入れて、寂しくなったら取り出してみる。
そこから、成長できないでいるのです。
たぶん、ローズは、そんなノラをかばって守ってきたので、こんなにがんばる人になったのでしょう。
ノラも、ローズに甘えきっていたのでしょう。
依存関係にある姉妹のようにみえました。
この辺は、「インハーシューズ」のテーマに似ていました。
ラストは、さすがの終わり方です。
でもー、なにひとつ問題は解決されていないどころか、ローズは借金を返済しないとダメだし、ノラはやっと一人で歩く決心をしたばかり。
ひとつ、よかったことは、ローズとウィンストンが近しい感じになったことかなあ?
さらには、ローズにはオスカーがいるし、ノラには子猫がいるしね、なんとかやっていけるでしょう。
この姉妹の不幸の元凶は、お母さんの自殺です。
人の親になったからには、ゆめゆめ、自分で命を絶つなんてバカなことはしないように。
母親の命は、あなただけの命ではありません。
子供は、あなたが生きる指針なんですよ。
2008年 アメリカ
クリスティン・ジェフズ監督 エイミー・アダムス(ローズ・ローコウスキ)エミリー・ブラント(ノラ・ローコウスキ)ジェイソン・スペヴァック(オスカー・ローコウスキ)メアリー・リン・ライスカブ(リン)クリフトン・コリンズ・Jr(ウィンストン)エリック・クリスチャン・オルセン(ランディ)ケヴィン・チャップマン(カール)スティーヴ・ザーン(マック)アラン・アーキン(ジョー・ローコウスキ)
【解説】
2006年アカデミー賞2冠に輝いた『リトル・ミス・サンシャイン』のプロデュースチームが手掛ける心温まる人間ドラマ。人生の負け組だった姉妹が新しいビジネスを通して成長し、ぶつかり合いながらもきずなを深めていく様子を繊細(せんさい)につづる。『魔法にかけられて』のエイミー・アダムスが生活に疲れた姉を好演。その妹を『ジェイン・オースティンの読書会』のエミリー・ブラントが演じている。誰もが観た後少しだけ笑顔になれる元気印の感動作。(シネマトゥデイ)
【あらすじ】
シングルマザーのローズ(エイミー・アダムス)は、ハウスキーパーの仕事をしながらオスカー(ジェイソン・スペヴァック)を育てている。彼女の妹(エミリー・ブラント)はいまだにアルバイト生活をしながらの実家暮らし。ある日、息子が小学校を退学になったのをきっかけに、姉妹は事件現場のクリーニングというヤバそうな仕事を始める。(シネマトゥデイ)
【感想】
思いっきり前向きにがんばっているシングルマザー、姉のローズ(エイミー・アダムス)と、思いっきり後ろ向きでだらだらしている妹のノラ(エミリー・ブラント)。
でも、どちらの人生もうまくいかないという点では同じだった。
そこに、どんな商売をしてもうまくいかない、ついていない父親(アラン・アーキン)がからんでいきます。
「リトル・ミス・サンシャイン」で助演男優賞を獲得したアラン・アーキン、ここでも、深みのあるセリフをたくさん聞かせてくれます。
ローズが自分を励ます言葉、「私は強い、私はパワフル、私は勝者」
それを言っている時点で、負けてるって思うけど。
★ネタバレ
ローズ
ローズは、高校時代チアリーダーのトップで、誰もが憧れる学園のスターだった。
恋人は、バスケットボール部キャプテンのマック(スティーヴ・ザーン)。
ところが、マックが結婚相手に選んだのは同級生のヘザー。
息子のオスカー(ジェイソン・スペヴァック)の父親は明かされないが、刑事になったマックとの不倫観関係は続いていた。
ローズの息子オスカーは、問題行動を起こす子供で、公立小学校では面倒が見切れないと言われる。
私学に入れるにはお金がない。
困ったローズは、マックの言っていた殺人現場の掃除屋「バイオハザードクリーニング」を、ノラと一緒に始めた。
会社の名前が「サンシャインクリーニング」。
ローズが電話で「はい、サンシャインクリーニングです!」というのは、素敵です。
明るい未来が開けそうな感じ。
実際、滑り出しは順調でした。
クリーニングのグッズを売っている店のウィンストン(クリフトン・コリンズ・Jr)のアドバイスで、技術も知識も豊富になってきた。
ノラ
でも、ノラの方は仕事に集中しているわけではなかった。
仕事中にも、亡くなった人の思いをすくい取ってしまい、それに引きずられてしまう。
そして、近づいたリンを傷つけ、嫌われてしまった。
さらに、別の仕事でクリーニングの最中、残された祭壇に火をつけ、猫に気を取られているうちに、その家を燃やしてしまい、ローズの会社に大きな損害を与えてしまう。
怒り狂うローズ。
でも、元はと言えば、無理な依頼をローズが受け、ノラに先に行かせ、自分は高校時代の友達のベビーシャワーに行きたかったからなんです。
しかも、それは惨めな結果に…。
この家族には、ある出来事が不幸の影を落としていたのです。
それは、二人の母親が自殺したこと。
幼かった二人は、死体を発見したが、とても幼かったノラにはその記憶も母の記憶もない。
女優だった母が、たった一言のセリフをいう映画も、見たことがありませんでした。
母の触ったものを宝箱に入れて、寂しくなったら取り出してみる。
そこから、成長できないでいるのです。
たぶん、ローズは、そんなノラをかばって守ってきたので、こんなにがんばる人になったのでしょう。
ノラも、ローズに甘えきっていたのでしょう。
依存関係にある姉妹のようにみえました。
この辺は、「インハーシューズ」のテーマに似ていました。
ラストは、さすがの終わり方です。
でもー、なにひとつ問題は解決されていないどころか、ローズは借金を返済しないとダメだし、ノラはやっと一人で歩く決心をしたばかり。
ひとつ、よかったことは、ローズとウィンストンが近しい感じになったことかなあ?
さらには、ローズにはオスカーがいるし、ノラには子猫がいるしね、なんとかやっていけるでしょう。
この姉妹の不幸の元凶は、お母さんの自殺です。
人の親になったからには、ゆめゆめ、自分で命を絶つなんてバカなことはしないように。
母親の命は、あなただけの命ではありません。
子供は、あなたが生きる指針なんですよ。