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ーカーラの結婚宣言ーTHE OTHER SISTER
1999年 アメリカ
ゲイリー・マーシャル監督 ジュリエット・ルイス ダイアン・キートン トム・スケリット ジョヴァンニ・リビシ
【解説】
「プリティ・ウーマン」のG・マーシャル監督が、「ギルバート・グレイプ」のJ・ルイス、「アニー・ホール」のD・キートン共演で、末娘の自立をめぐって揺れ動く家族の絆を描いたドラマ。もうすぐ24歳を迎えるカ−ラは全寮制の学校を卒業し、我が家に帰ってきた。彼女は軽い知的障害を抱えながらも自分の可能性を信じ強い希望を持っていた。しかし、そうしたハンディを持つ彼女に対し、母エリザベスは可愛さのあまり彼女の自立を認めることが出来ない……。(allcinema ONLINE)
【感想】
知的障害のあるもの同志の恋愛と自立を描いた作品。
べたべたした話にならないで、希望と勇気をもらえました。
オススメです。
カーラ(ジュリエット・ルイス)は生まれつき知的障害があり、母(ダイアン・キートン)の決断で全寮制の学校に入り、無事卒業して実家に戻ってきた。
カーラには二人の姉がいて、長姉はゲイ、次姉は婚約中。
母は、自分が全寮制に入れたという負い目を感じ、カーラには自分の考える何不自由なく楽しい生活を押し付けてくる。
カーラは、自立するために職業訓練所に入学することを望んでいた。
父(トム・スケリット)の後押しもあり、新しい学校に入学したカーラは、知的障害を抱えつつも一人暮らしをしているダニー(ジョヴァンニ・リビシ)と出会い、恋に落ちる。
カーラの意志を巡って、両親は対立して、母親の方がどう考えても感情的なんだけど、それを会話や行動で説得していくカーラの姿が素晴らしい。
父親も、そんな母親を責める事無く、さりげない方法でカーラを支援して行くところも素敵でした。
知的障害というのは表面的なことで、人間の中身、感情や思考する方向は同じなんだなあということを改めて考えさせられました。
とてもいい家族、そしてひたむきなカーラの頑張りに感動しました。
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ーグッモーエビアン!ー
2012年 2本
監督=山本透 原作=吉川トリコ キャスト=麻生久美子(アキ)大泉洋(ヤグ)三吉彩花(ハツキ)能年玲奈(トモちゃん)竹村哲(ベースの茂樹)MAH(ドラムのヒロシ)塚地武雅(学年主任・カニ)小池栄子(小川先生)土屋アンナ(フリーマーケットの店番)
【解説】
以前パンクバンドのギタリストだったシングルマザーとしっかり者の娘、海外の旅から戻ってきたお調子者の男の、ちょっと風変わりな一家を描いたハートウオーミングなホームドラマ。自由気ままな男と寛大な母を受け入れられない思春期の娘を中心に、さまざまな経験を経て成長していく姿を映し出す。出演は、『インスタント沼』の麻生久美子と『探偵はBARにいる』の大泉洋、CMなどで活躍する三吉彩花。吉川トリコの小説を基に、『キズモモ。』の山本透がメガホンを取る。等身大の登場人物たちと、それを演じる魅力的なキャストに注目だ。
【あらすじ】
元パンクバンドのギタリストのアキ(麻生久美子)と、娘で15歳のハツキ(三吉彩花)は、友達のような関係。ある日、ヤグ(大泉洋)が海外から2年振りに二人のもとへ帰ってくる。ハツキは、自由気ままなヤグと、それを笑い飛ばして許すアキに対し、イライラしてしまう。そんな中、親友トモがハツキとけんかしたまま転校してしまい、さらにはアキとヤグの過去を知ることになり……。(シネマトゥデイ)
【感想】
ハツキ(三吉彩花)はシングルマザーのの母アキ(麻生久美子)と、元バンド仲間で母のことを慕うヤグ(大泉洋)と一緒に、生まれたときから3人で家族のように暮してきた。
ところが、2年前に突然ヤグがロックツアーと称して海外へ旅立ってしまった。
なんの音沙汰もなかったのに、「グッモーエビアン!」と書かれたハガキがヤグから届き、その数日後に、ハツキは地元の商店街で行き倒れているヤグを見た。
知らん顔して行きすぎようとしたら、見つかって追いかけられた。
結局また、3人で暮らすことに。
15歳、中学3年生のハツキ。
学校でも、進路を決めるようにとうながされていた。
思春期まっただ中のハツキには、ヤグと母の関係が理解できず、反抗的な態度を繰り返すがー。
設定はかなり斬新なのに、終息するところは、結婚や家族なので、まあ、安心してみてしまう感じの作品でした。
始めから、ヤグと結婚したらよかったやん、とは思わないでみてね。
もう一皮むけていたら、と思わないでもなかったなあ。
日本で音楽を扱った映画を作るのは、難しそうですね。
そうそう、夫からの指摘ですが、親友のともちゃん(能年玲奈)が飛行場から飛び立つと聞いて、ヤグは「さよならは言えるときに言わないとダメ」と学校まで押しかけて無理矢理自転車にハツキを乗せて飛行場に向かいますが、交通事故にあって、入院。
あんなに騒いだのに、ともちゃんは…ほったらかし?
まあ、ラストのいいシーンにはともちゃんも仲いい感じで出てくるけど、ストーリーとして、どうなんだろ?
大泉洋はこういう役柄、はまっています。
麻生久美子もよかったと思いました。
キャストの魅力を感じる作品かな?
ーハウスメイドーTHE HOUSEMAID
2010年 韓国
イム・サンス監督 チョン・ドヨン(ウニ)イ・ジョンジェ(フン)ソウ(ヘラ)ユン・ヨジョン(ビョンシク)パク・チヨン[女優](ヘラの母親)アン・ソヒョン(ナミ)
【解説】
芸術品に埋め尽くされた豪華な邸宅で、無口で素直な若いメイドをめぐる狂気と欲望のドラマが展開するサスペンス。故キム・ギヨン監督の『下女』を、『浮気な家族』のイム・サンスがスタイリッシュにリメイク。無邪気なメイドを『シークレット・サンシャイン』のチョン・ドヨン、邸宅の主を『イルマーレ』のイ・ジョンジェが演じる。官能的なシーンにも挑んだチョン・ドヨンの熱演と予測不可能な衝撃の結末に注目だ。
【あらすじ】
上流階級の邸宅でメイドとして働くことになったウニ(チョン・ドヨン)。無口で従順なウニは懸命な働きぶりで先輩メイドのビョンシク(ユン・ヨジョン)や一家の信頼を得るが、ある日、一家の主人であるフン(イ・ジョンジェ)が、双子を妊娠中の妻ヘラ(ソウ)と6歳になる娘がいる身であるにもかかわらず、ウニの部屋へ忍び込みひそかに関係を持ってしまう。(シネマトゥデイ)
【感想】
結構期待してみたのですが、「驚愕のラスト」には引いてしまいました。
お金持ちのご主人様がメイドに手をつけるー古びたテーマだと思いました。
そして、描かれているのは、妊娠中の美しい妻と、玉の輿に乗った娘を手放さない母親。
これが韓国の上流社会なのかなあ?
しかも、主人公のメイドウニ(チョン・ドヨン)が最後に取った復讐の行動!
しかも、後日談のこの一家はしたたかです。
衝撃的な作品だったけど、もっと他に方法はなかったのかなあ?
胸のすくような復讐劇ならよかったのに。
ーマリー・アントワネットに別れをつげてー
LES ADIEUX A LA REINE/FAREWELL, MY QUEEN
ブノワ・ジャコー監督 レア・セドゥ(シドニー・ラボルド)ダイアン・クルーガー(マリー・アントワネット)ヴィルジニー・ルドワイヤン(ガブリエル・ド・ポリニャック夫人)グザヴィエ・ボーヴォワ(ルイ16世)ノエミ・ルボフスキー(カンパン夫人)
【解説】
さまざまな逸話などで語り継がれてきたフランス王妃マリー・アントワネットの朗読係の視点で、フランス革命の裏側を描いた歴史劇。シャンタル・トマのベストセラー小説「王妃に別れをつげて」を、『トスカ』のブノワ・ジャコー監督が映画化。『美しいひと』『美しき棘』のレア・セドゥー、『すべて彼女のために』ダイアン・クルーガー、『8人の女たち』のヴィルジニー・ルドワイヤンが共演。豪華絢爛(けんらん)な衣装や美術、実際のベルサイユ宮殿でロケを敢行した映像も見どころだ。
【あらじ】
1789年7月14日、暴徒に襲撃されたバスティーユ牢獄が陥落しフランス革命が勃発。王妃マリー・アントワネット(ダイアン・クルーガー)と、その寵愛(ちょうあい)を受けるポリニャック夫人(ヴィルジニー・ルドワイヤン)らの名前が載った286名の処刑リストが出回り、ベルサイユに衝撃が走る。宮殿を逃げ出す貴族や召使が相次ぐ中、朗読係のシドニー(レア・セドゥー)は王妃に対する気持ちの深さから忠誠を誓うものの、王妃から思いも寄らない命令が下される。(シネマトゥデイ)
【感想】
豪華絢爛のベルサイユ宮殿。
10年以上前に行きました。
あの思い出が蘇ります。
あの広さ、あの豪華さ、歴史ロマンに溢れた宮殿でした。
そのベルサイユ宮殿でロケを下という作品。
私は「ベルサイユの薔薇」を読んでいないこともあって、このへんの登場人物には疎いのです。
歴史もよく判っていないので、マリー・アントワネットの寵臣、ポリニャック公爵夫人(ヴィルジニー・ルドワイヤン)がとういう人物か、よく知りませんでした。
架空の人物、マリー・アントワネットの朗読係のシドニー(レア・セドゥー)の視点から、1989年7月14日のバスチーユ襲撃からポリニャック夫人の亡命までのわずかな日々を描いています。
豪華絢爛の衣装や調度品、それだけでも素敵です。
内容は…。
ベルサイユ宮殿で平穏に暮していたルイ16世の家族。
シドニーは、心から慕っている王妃のために心を込めて朗読していました。
でも、王妃の心は美しいポリニャック夫人でいっぱいの様子。
その日、バスチーユ襲撃のニュースが入り、貴族たちは不安に襲われます。
武器を手にした民衆がベルサイユに押しかけそうだという情報が入り、宮殿からの脱出の相談が始まりました。
ポリニャック夫人もいち早く亡命することを王妃に告げました。
愛する者から捨てられた王妃の驚愕と悲嘆。
アントワネットも子供たちと脱出することを考えますが、王は市民と話し合うことを選択、パリに向かいました。
不安の中で取り残された王妃と子供たち。
シドニーが王妃に呼ばれて言いつけられた最後の仕事は、ポリニャック夫人の身代わりになることでした。
前半は、宮殿の中でひそひそかわされるうわさ話で、歴史が判っていないと、なんのことか判らなくなってしまいそうでした。
後半は、王妃を中心とした女同士の三角関係がスリリングだったけど、身代わりを拒否できないシドニーが哀れでした。
とりあえず、無事関門は通過して行きましたが、シドニーの行く末が幸せだとは思えない、悲しい気持ちになるラストでした。