マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

アンコール!!

2013-07-31 09:17:05 | 映画ー劇場鑑賞

ーアンコール!!SONG FOR MARION/UNFINISHED SONG

2012年 イギリス

ポール・アンドリュー・ウィリアムズ監督 テレンス・スタンプ(アーサー)ヴァネッサ・レッドグレーヴ(マリオン)ジェマ・アータートン(エリザベス)クリストファー・エクルストン(ジェームズ)

 

【解説】

『コレクター』のテレンス・スタンプ、『ジュリア』のオスカー女優ヴァネッサ・レッドグレーヴと、イギリスが誇る名優が共演したドラマ。病身の妻の代わりに合唱団に参加した気難しい初老の男が、さまざまな出来事を通して人生の新たなスタートを切る姿を映し出す。監督は、テレビシリーズや短編を手掛けてきたほか、俳優業や脚本もこなす新鋭、ポール・アンドリュー・ウィリアムズ。涙あり笑いありの人情味あふれる物語に加え、劇中で合唱団が歌うシンディ・ローパーやビリー・ジョエルといった有名アーティストのヒット曲も大きな魅力。

 

【あらすじ】

寡黙でとっつきにくい性格が災いし、周囲から筋金入りの頑固おじさんとして扱われ、息子とも溝ができてしまっているアーサー(テレンス・スタンプ)。そんな彼が愛してやまない、性格の明るい妻マリオン(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)のガンが再発してしまう。そんな中、彼女が在籍するロックやポップスの名曲を歌う合唱団「年金ズ」が国際コンクールの選考大会に出場することに。治療などで練習に参加できないマリオンの代理で「年金ズ」のメンバーになるアーサーだが、個性豊かなメンバーや慣れない合唱に面食らってしまう。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

頑固じいさんに明るい妻、どこにでもいそうな老夫婦です。

妻はマリオン(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)、夫はアーサー(テレンス・スタンプ)。

車椅子のマリオンが楽しみにしているコーラスの練習に、アーサーは送り迎えは厭いませんが、みんなの輪に入ることは苦手でした。

 

ある日マリオンの癌が再発。

一家は悲しみに襲われます。

一人息子のジェームズ(クリストファー・エクルストン)も心配して孫を連れてやってきました。

 息子とかわいい孫娘

そんな中でも、父と息子の確執は取れません。

マリオンを失う恐怖の前に、アーサーもジェームズも心を閉じてただ立ち尽くすばかり。

重病人のマリオンが、二人の心の支えになっているという構図です。

  マリオンの頑張りで予選通過

マリオンはコーラスの練習に気持ちを奮い立たせます。

新しい歌やソロに挑戦して、コーラスコンクールの予選を突破しました。

しかし、命の炎は消え、マリオンは天に召されてしまいました。

 

茫然となり、ジェームズにも絶縁を言い渡してしまったアーサー。

 

しばらくして、コーラスの指導をしているエリザベス(ジェマ・アータートン)がやってきて…。

エリザベスの説得で、コーラスに顔を出すようになったアーサー。

マリオンの遺志を継いで、コンクールに出ますが…。

 

見所は、コンクールの予選で披露されるヴァネッサ・レッドグレーヴのソロと、本戦で披露されるテレンス・スタンプのソロです。

どちらも心がこもった歌声で、落涙は必至です。

 

地域のママさんコーラスに最近入れてもらった私。

私もマリオンのように頑張りたいと思います。

 


真夏の方程式

2013-07-27 15:18:12 | 映画ー劇場鑑賞

ー真夏の方程式ー

2013年 日本

監督=西谷弘 原作=東野圭吾 キャスト=福山雅治(湯川学)吉高由里子(岸谷美砂)北村一輝(草薙俊平)杏(川畑成実)山崎光(柄崎恭平)西田尚美(三宅伸子)田中哲司(柄崎敬一)塩見三省(塚原正次)白竜(仙波英俊)風吹ジュン(川畑節子)前田吟(川畑重治)永島敏行 根岸季衣 筒井真理子 綾田俊樹

 

【解説】

東野圭吾の小説が原作のテレビドラマ「ガリレオ」シリーズの劇場版第2弾。とある海辺の町を訪れた物理学者・湯川学が、そこで起きた殺人事件の悲しい真相に直面する姿を、一人の少年との出会いを絡めて描く。テレビ版と前作に続いて福山雅治が主演を努め、子どもが苦手なのにもかかわらず、少年のために事件に挑む湯川を体現する。『妖怪人間ベム』シリーズの杏、ベテラン風吹ジュンら実力派が共演。科学技術と自然の共存という、劇中に盛り込まれたテーマにも着目を。

 

【あらすじ】

きれいな海に面した玻璃ヶ浦で計画されている、海底鉱物資源の開発。その説明会に招待された物理学者・湯川学(福山雅治)は、緑岩荘という旅館を滞在先に選ぶ。そして、そこで夏休みを過ごす旅館を営む川畑夫婦(前田吟、風吹ジュン)のおい、恭平と知り合う。次の朝、堤防下の岩場で緑岩荘に宿泊していたもう一人の客・塚原の変死体が発見される。図らずも事件に直面した湯川は、旅館廃業を考えていたという川畑夫婦や、夫婦の娘で環境保護活動に奔走する成実(杏)らと塚原の思わぬ因縁を知る。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

賛否両論のある映画で、迷ったけど、見に行ってよかったです。

「容疑者Xの献身」よりよかったかも…!

 

物理学者・湯川学(福山雅治)は、海底鉱物資源の開発の説明会に専門家として招かれ、玻璃ヶ浦に行く。

途中電車の中で、夏休みを玻璃ヶ浦の親戚の家で過ごすために乗っていた小学生の恭平(山崎光)と出会う。

 

恭平は、湯川が滞在するために予約した旅館・緑岩荘の経営者の川畑夫婦(前田吟、風吹ジュン)の甥だった。

湯川は、そこで川畑夫婦の一人娘、開発反対派の成実(杏)とも出会う。

 

説明会には、やはり緑岩荘に泊まっている塚原(塩見三省)の姿もあった。

彼は元刑事で、自分が逮捕した仙波英俊(白竜)の事件を調べ直そうとしていた。

 

☆ネタバレ

次の日、塚原の死体が堤防の下で見つかった。

当初は、あやまって転落した事故と思われたが、調べて行くうちに川畑夫婦が関わっていると、警察は疑いの目を向ける。

そんな中、川畑重治が自首し、過失致死を主張し、妻と共謀して死体遺棄したことを認めた。

 

しかし、湯川は過失致死ではなく過去の事件が絡んでいることを、独自の手法で突き止めて行く。

 

見所は、子供嫌いの湯川が、恭平に理科の実験の手ほどきをするところですね。

きれいな海にペットボトルと釣りセットで作ったロケットを何度も何度も放ち、真理に向かう姿勢を体現していきます。

そして、その地道な努力のあとに待っている感動。

湯川自身も子供の心で実験に取り組んでいることを示していました。

 

恭平にはいい思い出になったことでしょうね。

子供時代に、こういう大人に出会うことは、一生の財産ですね。

かわいい子供には旅をさせよ。

 

恭平は、大人になって自分の立場も理解するでしょうが、この夏の経験が、この難題を乗り越えるための力となったことは間違いないと思いました。

 

孔子の教え

2013-07-27 15:12:02 | 映画ーDVD

ー孔子の教えー孔子

2009年 中国

フー・メイ監督 チョウ・ユンファ(孔子/孔丘)ジョウ・シュン(南子(衛の霊公夫人))チェン・ジェンビン(季孫斯(三恒の一人))ヤオ・ルー(魯定公)ルー・イー(季孫肥(季孫斯の子))レン・チュアン(顔回(孔子の弟子))

 

【解説】

諸侯国が覇権を取ろうと戦いを繰り広げる紀元前6世紀を舞台に、「論語」で知られる孔子の生きざまを描く歴史大作。監督は、オーストリアとの合作映画『愛にかける橋』の女性監督フー・メイ。『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』など、ハリウッドでも活躍中のチョウ・ユンファが孔子を演じる。共演は『ウィンター・ソング』のジョウ・シュン。中国の歴史上高名な人物の一人である孔子を中心とした壮大な世界観に注目だ。

 

【あらすじ】

中都宰に任命されてわずか1年で自らの才をいかんなく発揮した孔子(チョウ・ユンファ)は、安定した国を築こうとする魯の君主・定公(ヤオ・ルー)から大司寇の位を授けられる。孔子の活躍により魯が強国と化していく中、魯を脅威と感じた隣国・斉は、友好条約を結ぶという名目で定公の捕獲と孔子の暗殺を企てていた……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

とても真面目に作られた映画でした。

それだけに退屈になりそうなところを、いろんなエピソードや大掛かりな戦闘シーンも交えて、孔子の半生とその思想をうまく描き込んでいたと思いました。

 

それにしても、孔子は紀元前552年生まれの人物。

そんな大昔に、孔子の偉大な功績を記す書物があったというのが驚くべきことだと思いました。

しかも孔子の教えは、今も生きていて、とても大切な教えだということに改めて気づかされました。

礼を重んじて政をすれば、民は豊かになり国は平和になるって。

礼って、つまりはお互いを尊重して敬意を払うこと、ですよね。

この簡単そうに見えることを、まだ実現できてないのが現代人ですね。

 

儒教の祖、孔子とは。

 

時は春秋時代。

列強各国がしのぎを削り、チャンスがあれば勢力を拡大しようと虎視眈々とにらみ合っている時代。

晋・斉・楚といった周辺の大国に翻弄される小国となっていた魯国で、庶民として生まれた孔子だったが、仕官してからどんどん頭角を現し、魯の王・定公に重用され、とうとう三桓氏と呼ばれる当時の権力者たちと肩を並べる地位まで上り詰めた。

 

大国・斉と和平を結び、かつて奪われた土地を交渉で取り戻した孔子だったが、三桓氏の一人季孫斯が、斉の陰謀に乗せられ、孔子は失脚した。

 

孔子は弟子を連れて魯を亡命し、諸国を放浪して歩いた。

 

斉に包囲された季孫斯は、ようやく斉の辛抱に気づき、孔子を戻そうとするが、孔子は弟子を魯に戻し、その弟子は戦争を勝利に導く。

 

この功績により、弟子が孔子を魯に戻るように説得して、孔子は13年の亡命生活に終止符を打ち、魯に戻った。

それからは政から離れ、学業に専念した。

 

チョウ・ユンファがいつも慈愛のまなざしを絶やさない、風格のある孔子を演じていました。

 

凍った湖が割れて書物が湖に沈むのを、何度も潜って拾いにいって、死んでしまった弟子の顔回の逸話では泣いてしまいました。

 

また、孔子の真の実力を見抜いていたのが、悪名高い衛国のお妃・南子だったという話も、なかなか興味深かったです。

 

日本人の思想にも大きな影響を与えた儒教。

困難な今を生きる私たちにも、生きるヒントがいっぱいありそうだな、と思いました。

 


ダイハード/ラストデイ

2013-07-27 15:05:30 | 映画ーDVD

ーダイハード/ラストデイーA GOOD DAY TO DIE HARD

2012年 アメリカ

ジョン・ムーア監督 ブルース・ウィリス(ジョン・マクレーン)セバスチャン・コッホ(コマロフ)ラシャ・ブコヴィッチ(アリク)コール・ハウザー(コリンズ)ユーリヤ・スニギル(イリーナ)ジェイ・コートニー(ジャック)

 

【解説】

大事件に巻き込まれる不運でタフな刑事ジョン・マクレーンをブルース・ウィリスが演じる、大ヒット・シリーズの第5弾。モスクワで警察のお世話になってしまった息子ジャックを引き取りに向かったマクレーンが、ロシアの命運を左右する陰謀に巻き込まれていく姿を壮大に活写する。『マックス・ペイン』のジョン・ムーアが監督を務め、テレビドラマ「スパルタカス」で注目されたジェイ・コートニーがジャックを熱演。ジョンとジャック親子の掛け合いや連携バトルに加え、ヘリや装甲車も動員したド派手な見せ場にも注目したい。

 

【あらすじ】

久しく会っていなかった息子ジャック(ジェイ・コートニー)がロシアでトラブルを起こした上に、ある裁判の証人となったと知らされた刑事ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)。身柄を引き取りに現地を訪れた彼だが、そこでテロ事件に巻き込まれてしまう。相変わらずの運の悪さを呪いながらも、混乱状態に陥った状況下でジャックと再会するマクレーン。しかし、なぜか親子一緒に次期ロシア大統領候補の大物政治家、大富豪、軍人らが複雑に絡む陰謀の渦中へと引きずり込まれるハメになり……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

あの「ダイハード」もずいぶん様変わりだなあ。

公開当時、気が乗らなくて劇場鑑賞はしなかったんですが、まあ、正解だったかな?

 

今回のジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)は、出来の悪い息子がロシアで裁判を受けると言うので、休暇を取ってロシアに出向く。

 

裁判所で爆発があり、息子のジャック(ジェイ・コートニー)が被告人のコマロフ(セバスチャン・コッホ)と一緒に現場から飛び出して車に乗り込み逃げようとしていた。

ジョンがかけより声をかける。

驚くジャックだが、父親に銃を向けても逃走しようとする。

 

実はジャックはミッションを受けたCIAだったのだ。

 

ジョン・マクレーンに息子がいたって知っていましたか?

こんな立派な息子がいたなんて、なんか、裏切られた気分です。

前回は娘でしたよね。

どうしても家族がらみのストーリーに持って行きたいと言う制作側の意図がみえみえです。

 

最初のカーアクション。

ロシアで車を壊しまくり。

まあ、派手でいいんだけどねー。

 

裏切りに次ぐ裏切り、これも使い古された感じ。

 

一番納得がいかなかったのは、戦闘用ウランの扱い方。

安定した形でおいてあるそうですが、最後は倉庫が大爆発、ウランを積んだヘリも大爆発ですが、ウランは大丈夫なんでしょうか?

放射能に関する扱いが軽過ぎると思いました。

 

「ダークナイトライジング」でも引っかかったんだけど、アメリカ人の核に対する認識が、ただの爆弾扱いでしかないところが、日本人を複雑な気持ちにさせますね。

 

この話、ダイハードである必要があったのか?

私の大好きなマクレーンとはイメージが違うんだけど。

なんか、すっきりしない気持ちで見終わりました。

 


華麗なるギャツビー

2013-07-16 14:14:10 | 映画ー劇場鑑賞

ー華麗なるギャツビーーTHE GREAT GATSBY

2012年 アメリカ

バズ・ラーマン監督 F・スコット・フィッツジェラルド原作 レオナルド・ディカプリオ(ジェイ・ギャツビー)トビー・マグワイア(ニック・キャラウェイ)キャリー・マリガン(デイジー・ブキャナン)ジョエル・エドガートン(トム・ブキャナン)アイラ・フィッシャー(マートル・ウィルソン)ジェイソン・クラーク(ジョージ・ウィルソン)アミターブ・バッチャン(マイヤー・ウォルシャイム)エリザベス・デビッキ(ジョーダン・ベイカー)

 

【解説】

数々の名作を世に送り出した作家F・スコット・フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」を実写化したドラマ。快楽的な生活を送る謎の富豪ギャツビーの意外な正体を、ある女性との恋を絡めながら映す。レオナルド・ディカプリオが、人並み外れた容姿と富を兼ね備えたギャツビーをクールに演じる。『マイ・ブラザー』のトビー・マグワイアやキャリー・マリガンらが共演。『ムーラン・ルージュ』などのバズ・ラーマン監督ならではの絢爛(けんらん)を極めたビジュアルも見ものだ。

 

【あらすじ】

ニック(トビー・マグワイア)が暮らす家の隣に建つ、ぜいを凝らした宮殿のような豪邸。ニックは、そこで毎晩のように盛大なパーティーを開く若き大富豪ジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)と言葉を交わす仲になる。どこからやって来たのか、いかにしてばく大な富を得たのか、なぜパーティーを開催し続けるのか、日を追うごとに彼への疑問を大きく膨らませていくニック。やがて、名家の出身ながらも身寄りがないこと、戦争でさまざまな勲章を受けたことなどを明かされるが、ニックはこの話に疑念を持つ。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

原作はフィッツジェラルド、文学作品なのに、なぜ3D上映もあるのか?

私は2Dで見ましたが、その理由は明白でした。

バズ・ラーマン監督の見せたかったものは、豪華絢爛のパーティーシーンだから!でしょう?

確かに、すばらしい!!

2Dでも十分なので、映画館の大スクリーンで見て欲しいです。

 

1次世界大戦後、戦争バブルに沸く1920年代のアメリカ。

証券会社に勤めているニック(トビー・マグワイア)は、その狂騒のそばにいても、自分は貧しいサラリーマンだった。

ニックの隣の豪邸には若き大富豪ジェイ・ギャツビー(レオナルド・ディカプリオ)が住んでいて、夜ごとに政財界や芸能界のセレブを招いて、盛大なパーティーを開いていた。

  デイジー

ニックの従妹デイジー(キャリー・マリガン)が、ニックの家の入江を挟んで対岸のお屋敷に住んでいた。

デイジーは、シカゴの大富豪トム・ブキャナン(ジョエル・エドガートン)の妻だった。

 

トムには愛人がいた。

自動車修理工場のウィルソン(ジェイソン・クラーク)の妻マートル(アイラ・フィッシャー)

それを知ったニックはショックを受けるが、デイジーに告げる勇気もなかった。

  デイジーの夫トムとその愛人マートル

ある日、ギャツビーからパーティの招待を受けた。

めくるめく華やかなパーティ、その中にこの屋敷の主ジェイ・ギャツビーがいた。

 

☆ネタバレ

ギャツビーとデイジーは、昔、デイジーの家のパーティで出会い、恋に落ちた。

ところが、ギャツビーは将校で、戦地へと赴かなければならなかった。

デイジーはギャツビーが帰還するのを待てずに、トム・ブキャナンから求婚され、結婚してしまったのだ。

帰還したギャツビーはその事実を知って、なりふり構わずお金を稼ぎ、成功を遂げ、大富豪となった。

そして、デイジーのために彼女の対岸に屋敷を構え、彼女がド派手なパーティの噂を聞きつけやって来るのを待っていた。

そして、とうとうニックという仲介者を見つけた。

 

ニックに段取りをしてもらって、ギャツビーはニックの家でデイジーに会えることになった。 

再び出会ったギャツビーとデイジーは甘い時間を取り戻し、ギャツビーは失った過去を取り戻せると思った。

デイジーに、トムと離婚して一緒になることを迫るのだがー。

 

このレオ君登場までの時間が長い。

いつ出てくるのかと、待ちくたびれるほどでした。

でも、満面の笑顔で登場してからの展開は早かったです。

さすが、バズ・ラーマン監督、映像美で見せてくれましたね。

 

デイジーは悪女だと聞いていましたが、こういう女性はいるんじゃないかなあ。

かっこいい制服姿の将校に恋をしたけど、彼の不在が続くと不安になって、年上の頼れそうな人が愛をささやいてくれると、ふとなびいてしまった。

 

でも、結婚生活には夢がなく不幸な気持ちだけど、子供は可愛くて寂しさを我慢している。

お金がない生活なんて、考えられない。

こんな人、今もたくさんいそうですよね。

 

一方、ギャツビーの方は、野心家でロマンチスト。

自分の出自を恥じていて、劣等感の裏返しで、良家のお嬢様にすっかり心を奪われてしまった。

彼女のことが忘れられない。

彼女の気まぐれわがままさえ、いとしい。

男性は、こういう人に共感するのでしょうね。

 

最後は、ギャツビーの悲劇で終わってしまったけど、デイジーやトムも罪の意識からは逃れられないという感じでした。

 

この配役はぴったりじゃないかなあ。

美男美女はいいなあ。

 

この後、1974年版の「華麗なるギャツビー」を見たので、参考に書いておきます。

 

ー華麗なるギャツビーーTHE GREAT GATSBY

1974年 アメリカ

ジャック・クレイトン監督 F・スコット・フィッツジェラルド原作 フランシス・フォード・コッポラ ロバート・レッドフォード(ジェイ・ギャツビー)ミア・ファロー(デイジー・ブキャナン)ブルース・ダーン(トム・ブキャナン)カレン・ブラック(マートル・ウィルソン)スコット・ウィルソン(ジョージ・ウィルソン)サム・ウォーターストン(ニック・キャラウェイ)

 

【解説】

「或る男の一生」「暗黒街の巨頭」に続くF・スコット・フィッツジェラルドの小説3度目の映画化。1920年代のアメリカ上流階級を舞台に、ひとりの富豪ジェイ・ギャツビーの知られざる過去を通して、非情な社会の現実を描くが、華やかな雰囲気がそのまま作品の色となり、メロドラマ的な印象が残る。脚本はFF・コッポラ。(allcinema ONLINE

 

【感想】

新作を見てから、この旧作を見ると、いかにも地味な感じ。

ロバート・レッドフォードは、ギャツビーには知的すぎるんじゃないかなあ。

ギャツビーは成り上がりだから。

 

でも、それはそれでとても素敵。

彼なら、夢中になるわ♡

 

当時はとても暑かったんだなあ。

みんなすごい汗をかいていました。

そりゃそうだね。

どんな高級ホテルでさえも冷房なんてなかったんだから。

 

ラストが、新作とはずいぶん違っていました。

真実を隠して夫に窮地を救ってもらおうとするこのデイジーは、悪女だと思いました。

 

どちらにしても、当時、「良家のお嬢様が貧しい青年とは結婚できないのよ」とデイジーがいうのも納得できます。

自分の娘に「女の子は可愛いおばかさんでいいのよ」と。

これも、デイジーの本音でしょう。

自分を知り、自分の意志を貫くのは大変なこと。

愛のない破綻した結婚生活でも、「それが運命」と身を委ねていた女性も多かったことでしょう。

 

それから、1世紀たった今日の日本でも、やはり女性の自立は大きな課題ではないでしょうか?

 

そして、もうひとつのテーマ、ギャツビーがお金と手間をかけて取り戻そうとした過ぎ去った時間、それはやはり取り戻せるものではありません。

なにもかも刻々と変わってしまうもの。

彼を悲劇へと導いたものは、絶望的な希望だったのですね。

 

アウトレイジビヨンド

2013-07-16 14:08:51 | 映画ーDVD

ーアウトレイジビヨンドー

2012年 日本

監督=北野武 キャスト=ビートたけし(元大友組組長大友)西田敏行(花菱会若頭西野)三浦友和(山王会会長加藤)小日向文世(刑事片岡)加瀬亮(山王会若頭石原)桐谷健太(木村の手下嶋)新井浩文(木村の手下小野)松重豊(刑事繁田)中野英雄(元村瀬組若頭木村)名高達男(山王会白山)光石研(山王会五味)田中哲司(山王会舟木)高橋克典(花菱会城)中尾彬(山王会古参幹部富田)塩見三省(花菱会中田)神山繁(花菱会会長布施)

 

 

【解説】

世界中から熱い注目を浴びる北野武監督が、巨大暴力団組織の内部抗争をバイオレンス描写たっぷりに描いた『アウトレイジ』の続編。前作で死んだはずの元山王会大友組組長・大友がまさかの復活を果たし、関東と関西の二大暴力団の抗争に組織壊滅を図る警察の思惑が絡み合い、その渦中に大友が巻き込まれていく。前作から続投するビートたけし、三浦友和、加瀬亮、小日向文世らをはじめ、新たに登場する西田敏行、高橋克典、新井浩文、塩見三省、中尾彬らの悪人ぶりが見もの。

 

【あらすじ】

5年前、ヤクザ界での生き残りを懸け壮絶な権力闘争に明け暮れた暴力団「山王会」は関東の頂点を極め、政界にまで勢力を広げていた。彼らの壊滅を目指す刑事の片岡(小日向文世)は、関西最大の「花菱会」と対立させるべく策略を練る。そんな中、遺恨のある木村(中野英雄)に刺されて獄中で死んだはずの大友(ビートたけし)が生きていたという事実が持ち上がる。その後、出所した大友だったが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

北野武監督の映画は、ほとんど見ていないんだけど、ちょっと苦手です。

でも、知り合いの人が「アウトレイジビヨンド、よかったよ」と言ったから、見ることにしました。

もっと怒鳴り合いと暴力的なシーンでいっぱいかと恐れていましたが、わりとオーソドックスな作り方でした。

わかりやすいとも言えます。

 

特筆すべきは、日本のベテラン俳優たちの実力の確かさでした。

状況の急変によって、刻々と変わる表情がとても面白かったです。

アップにも耐えるいいお顔!

これは、楽しい!!

 

裏切りの連続、嘘だらけの世界でしたが、ただ一人、筋を通した木村(中野英雄)が格好良かったです。

 

それにしても、北野武の映画には女性が出て来ないと聞いてはいたけど、これほどとは…。

 


ハングオーバー!!!最後の反省会

2013-07-09 09:37:49 | 映画ー劇場鑑賞

ーハングオーバー!!!最後の反省会ーTHE HANGOVER PART III

2013年 アメリカ

トッド・フィリップス監督 ブラッドリー・クーパー(フィル)エド・ヘルムズ(ステュ)ザック・ガリフィナーキス(アラン)ケン・チョン(ミスター・チャウ)ヘザー・グレアム(ジェイド)ジェフリー・タンバー(シド)ジャスティン・バーサ(ダグ)ジョン・グッドマン(マーシャル)メリッサ・マッカーシー

 

【解説】

大ヒットコメディー『ハングオーバー』シリーズの第3弾にして完結編。ラスベガスとバンコクでのありえないハプニングから奇跡の生還を果たしてきた男たちが、大物ギャングが絡むトラブルに巻き込まれる姿を追い掛ける。監督は、本シリーズのメガホンを取ってきたトッド・フィリップスが続投し、ブラッドリー・クーパーなど、前2作のメンバーが結集。予測不可能を極めたストーリーもさることながら、トラブルの果てに発生する大掛かりな展開も見もの。

 

【あらすじ】

何かとトラブルを引き起こしてばかりのアラン(ザック・ガリフィナーキス)。そんな彼の父親が心労を募らせて急死したのを機に、フィル(ブラッドリー・クーパー)、ステュ(エド・ヘルムズ)、ダグ(ジャスティン・バーサ)はアランの施設収容を決行することに。だが、施設へと向かう途中でギャングに4人が誘拐されてしまう。困惑するフィルたちに、ギャングのボスはアランがメル友として親交のあるアジア系ギャングのチャウ(ケン・チョン)が盗んだ金塊を取り戻すよう命じる。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

いやあ、面白かった!!

最初のキリンの首ぶっとびシーンから、あっけにとられている間に、あれよあれよと終わってしまいました。

その間にも笑いがいっぱい。

いいも悪いも、批判している間がなかった!

 

アラン(ザック・ガリフィナーキス)、フィル(ブラッドリー・クーパー)、ステュ(エド・ヘルムズ)、ダグ(ジャスティン・バーサ)。

もう、この狼団は最強ですね。

彼らを繋いでいるものが、友情ではないというのはわかるんだけど…。

いままで、窮地をみんなで乗り越えてきたという、男の絆なのかなあ?

 

マーシャル(ジョン・グッドマン)が彼らを1話に引き戻す悪者。

そして、悪夢のラスベガスにはジェイド(ヘザー・グラハム)が幸せに暮らしていました。

 

この作品の最後で狼団は解散し、物語も完結です。

よかったー!!

 

あのアランが恋に落ちる!!

相手はメリッサ・マッカーシー。

出会いのシーンでは、ステュが吐き気をもようすくらい違和感ありまくりですが、「二人の世界」には違いがない。

確かに、アランには彼女しかいないよね。

 

それにしても、おまけの映像でようやくハングオーバー(二日酔い)が出てきたけど、ステュの胸はどうなったちゃったの?

そして、永遠にさよならしたはずのお騒がせの張本人チャウ(ケン・チョン)も出現。

このあとどうなったか、知りたいわ。

 


おじいさんと草原の小学校

2013-07-09 09:13:26 | 映画ーDVD

ーおじいさんと草原の小学校ーTHE FIRST GRADER

2010年 イギリス

ジャスティン・チャドウィック監督 ナオミ・ハリス(ジェーン・オビンチェ)オリヴァー・リトンド(キマニ・ナンガ・マルゲ)トニー・キゴロギ(チャールズ・オビンチェ)

 

【解説】

世界最高齢の小学生としてギネス記録を持つキマニ・マルゲの実話を映画化した人間ドラマ。政府の教育政策により、84歳にして小学校に入学した彼の勉強に懸ける情熱や幼い級友たちとの交流を、ケニア独立戦争の戦士として戦った過去を交えて描く。監督は、『ブーリン家の姉妹』のジャスティン・チャドウィック。教育を受ける夢をあきらめなかったマルゲの生きざまを、元ニュースキャスターのオリヴァー・リトンド、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのナオミ・ハリスが彩る。

 

【あらすじ】

イギリスの植民地支配から独立して39年後の2003年、ケニア政府は無償教育制度を導入。何百人もの子どもたちであふれる小学校を、それまで教育を受ける機会がなかった84歳の老人マルゲ(オリヴァー・リトンド)が訪れる。文字を読みたい一心で、何度も門前払いされてもあきらめない彼の熱意に動かされた校長ジェーン(ナオミ・ハリス)は、周囲の反対を押し切ってマルゲの入学を認めるが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

世界最高齢の小学生としてギネス記録を持つキマニ・マルゲの実話を元に描かれた作品ですが、とても明るくユーモアもある作品でした。

そして、じんわりくる感動。

オススメです。

 

ケニア政府は、無償教育制度を実施すると発表。

貧しい子供たちにも教育の機会が広がりました。

 

貧しい村はずれの小学校に、みすぼらしいおじいさんがやってきた。

校長の校長ジェーン(ナオミ・ハリス)が応対すると、「小学校に入りたい」と。

「ノートがないと勉強できないのよ」と追い返すと、次にはノートを持ってやってきた。

「制服でないと入れないのよ」というと、彼は古着屋で制服を買って、半ズボン姿でやってきた。

その熱意に押され、ジェーンはこの84歳の老人キマニ・ナンガ・マルゲ(オリヴァー・リトンド)に入学を許可した。

 

このことは、国内にニュースで流れ、評判になった。

やがて、全世界から取材が押し寄せ、政府高官たちも尋ねてくるほどだった。

 

ところが、批判も激しかった。

表面上は穏やかに暮していても、独立前の部族間抗争の確執は人々の心を蝕んでいた。

 

マルゲはイギリス植民地時代、反政府運動のマウマウ団の戦士で、イギリス軍に目の前で家族を惨殺され、収容所で拷問にあった経験を持つ囚人だった。

マルゲが特別扱いされて、やっかむ人間も多かったのだ。

 

マルゲが小学校で教育を受けることにこだわったのは、政府から来た手紙を自分で読みたいというのぞみがあったからだ。

彼は子供時代、貧しくて教育を受けていなかった。

 

こんなマルゲのささやかな願い。

でも、その願いを叶える努力をしているジェーンは脅迫され、転勤させられ、夫との関係もぎくしゃくしてしまう。

それでも、それぞれの立場で立ち向かうジェーンとマルゲ。

 

マルゲの行動はとても感動的でした。

 

学校に戻って来たジェーンに大切な手紙を読んでもらうマルゲ。

それは、国からの謝罪と感謝の内容でした。

 

マルゲの瞳から溢れ出る涙。

感動のラストでした。

 

DVDの特典には、ご本人のドキュメンタリーが収められています。

本物のマルゲ氏は、子供たちに混じってとても親しみやすい笑顔で授業を受けていました。

まさに好々爺という感じ。

 

最後まで小学生として勉強を続け、2009年にガンで亡くなったそうです。

 


まとめてDVD4本

2013-07-07 12:18:25 | 映画ーDVD

ーカーラの結婚宣言ーTHE OTHER SISTER

1999年 アメリカ

ゲイリー・マーシャル監督 ジュリエット・ルイス ダイアン・キートン トム・スケリット ジョヴァンニ・リビシ

 

【解説】

「プリティ・ウーマン」のG・マーシャル監督が、「ギルバート・グレイプ」のJ・ルイス、「アニー・ホール」のD・キートン共演で、末娘の自立をめぐって揺れ動く家族の絆を描いたドラマ。もうすぐ24歳を迎えるカラは全寮制の学校を卒業し、我が家に帰ってきた。彼女は軽い知的障害を抱えながらも自分の可能性を信じ強い希望を持っていた。しかし、そうしたハンディを持つ彼女に対し、母エリザベスは可愛さのあまり彼女の自立を認めることが出来ない……。(allcinema ONLINE

 

【感想】

知的障害のあるもの同志の恋愛と自立を描いた作品。

べたべたした話にならないで、希望と勇気をもらえました。

オススメです。

 

カーラ(ジュリエット・ルイス)は生まれつき知的障害があり、母(ダイアン・キートン)の決断で全寮制の学校に入り、無事卒業して実家に戻ってきた。

カーラには二人の姉がいて、長姉はゲイ、次姉は婚約中。

 

母は、自分が全寮制に入れたという負い目を感じ、カーラには自分の考える何不自由なく楽しい生活を押し付けてくる。

カーラは、自立するために職業訓練所に入学することを望んでいた。

 

父(トム・スケリット)の後押しもあり、新しい学校に入学したカーラは、知的障害を抱えつつも一人暮らしをしているダニー(ジョヴァンニ・リビシ)と出会い、恋に落ちる。

 

カーラの意志を巡って、両親は対立して、母親の方がどう考えても感情的なんだけど、それを会話や行動で説得していくカーラの姿が素晴らしい。

父親も、そんな母親を責める事無く、さりげない方法でカーラを支援して行くところも素敵でした。

 

知的障害というのは表面的なことで、人間の中身、感情や思考する方向は同じなんだなあということを改めて考えさせられました。

 

とてもいい家族、そしてひたむきなカーラの頑張りに感動しました。

 

ーグッモーエビアン!

2012年 2本

監督=山本透 原作=吉川トリコ キャスト=麻生久美子(アキ)大泉洋(ヤグ)三吉彩花(ハツキ)能年玲奈(トモちゃん)竹村哲(ベースの茂樹)MAH(ドラムのヒロシ)塚地武雅(学年主任・カニ)小池栄子(小川先生)土屋アンナ(フリーマーケットの店番)

 

【解説】

以前パンクバンドのギタリストだったシングルマザーとしっかり者の娘、海外の旅から戻ってきたお調子者の男の、ちょっと風変わりな一家を描いたハートウオーミングなホームドラマ。自由気ままな男と寛大な母を受け入れられない思春期の娘を中心に、さまざまな経験を経て成長していく姿を映し出す。出演は、『インスタント沼』の麻生久美子と『探偵はBARにいる』の大泉洋、CMなどで活躍する三吉彩花。吉川トリコの小説を基に、『キズモモ。』の山本透がメガホンを取る。等身大の登場人物たちと、それを演じる魅力的なキャストに注目だ。

 

【あらすじ】

元パンクバンドのギタリストのアキ(麻生久美子)と、娘で15歳のハツキ(三吉彩花)は、友達のような関係。ある日、ヤグ(大泉洋)が海外から2年振りに二人のもとへ帰ってくる。ハツキは、自由気ままなヤグと、それを笑い飛ばして許すアキに対し、イライラしてしまう。そんな中、親友トモがハツキとけんかしたまま転校してしまい、さらにはアキとヤグの過去を知ることになり……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ハツキ(三吉彩花)はシングルマザーのの母アキ(麻生久美子)と、元バンド仲間で母のことを慕うヤグ(大泉洋)と一緒に、生まれたときから3人で家族のように暮してきた。

ところが、2年前に突然ヤグがロックツアーと称して海外へ旅立ってしまった。

なんの音沙汰もなかったのに、「グッモーエビアン!」と書かれたハガキがヤグから届き、その数日後に、ハツキは地元の商店街で行き倒れているヤグを見た。

知らん顔して行きすぎようとしたら、見つかって追いかけられた。

結局また、3人で暮らすことに。

 

15歳、中学3年生のハツキ。

学校でも、進路を決めるようにとうながされていた。

思春期まっただ中のハツキには、ヤグと母の関係が理解できず、反抗的な態度を繰り返すがー。

 

設定はかなり斬新なのに、終息するところは、結婚や家族なので、まあ、安心してみてしまう感じの作品でした。

 

始めから、ヤグと結婚したらよかったやん、とは思わないでみてね。

 

もう一皮むけていたら、と思わないでもなかったなあ。

日本で音楽を扱った映画を作るのは、難しそうですね。

 

そうそう、夫からの指摘ですが、親友のともちゃん(能年玲奈)が飛行場から飛び立つと聞いて、ヤグは「さよならは言えるときに言わないとダメ」と学校まで押しかけて無理矢理自転車にハツキを乗せて飛行場に向かいますが、交通事故にあって、入院。

あんなに騒いだのに、ともちゃんは…ほったらかし?

 

まあ、ラストのいいシーンにはともちゃんも仲いい感じで出てくるけど、ストーリーとして、どうなんだろ?

 

大泉洋はこういう役柄、はまっています。

麻生久美子もよかったと思いました。

キャストの魅力を感じる作品かな?

 

 

ーハウスメイドーTHE HOUSEMAID

2010年 韓国

イム・サンス監督 チョン・ドヨン(ウニ)イ・ジョンジェ(フン)ソウ(ヘラ)ユン・ヨジョン(ビョンシク)パク・チヨン[女優](ヘラの母親)アン・ソヒョン(ナミ)

 

【解説】

芸術品に埋め尽くされた豪華な邸宅で、無口で素直な若いメイドをめぐる狂気と欲望のドラマが展開するサスペンス。故キム・ギヨン監督の『下女』を、『浮気な家族』のイム・サンスがスタイリッシュにリメイク。無邪気なメイドを『シークレット・サンシャイン』のチョン・ドヨン、邸宅の主を『イルマーレ』のイ・ジョンジェが演じる。官能的なシーンにも挑んだチョン・ドヨンの熱演と予測不可能な衝撃の結末に注目だ。

 

【あらすじ】

上流階級の邸宅でメイドとして働くことになったウニ(チョン・ドヨン)。無口で従順なウニは懸命な働きぶりで先輩メイドのビョンシク(ユン・ヨジョン)や一家の信頼を得るが、ある日、一家の主人であるフン(イ・ジョンジェ)が、双子を妊娠中の妻ヘラ(ソウ)と6歳になる娘がいる身であるにもかかわらず、ウニの部屋へ忍び込みひそかに関係を持ってしまう。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

結構期待してみたのですが、「驚愕のラスト」には引いてしまいました。

 

お金持ちのご主人様がメイドに手をつけるー古びたテーマだと思いました。

そして、描かれているのは、妊娠中の美しい妻と、玉の輿に乗った娘を手放さない母親。

これが韓国の上流社会なのかなあ?

 

しかも、主人公のメイドウニ(チョン・ドヨン)が最後に取った復讐の行動!

しかも、後日談のこの一家はしたたかです。

 

衝撃的な作品だったけど、もっと他に方法はなかったのかなあ?

胸のすくような復讐劇ならよかったのに。

 

ーマリー・アントワネットに別れをつげてー

LES ADIEUX A LA REINE/FAREWELL, MY QUEEN

ブノワ・ジャコー監督 レア・セドゥ(シドニー・ラボルド)ダイアン・クルーガー(マリー・アントワネット)ヴィルジニー・ルドワイヤン(ガブリエル・ド・ポリニャック夫人)グザヴィエ・ボーヴォワ(ルイ16世)ノエミ・ルボフスキー(カンパン夫人)

 

【解説】

さまざまな逸話などで語り継がれてきたフランス王妃マリー・アントワネットの朗読係の視点で、フランス革命の裏側を描いた歴史劇。シャンタル・トマのベストセラー小説「王妃に別れをつげて」を、『トスカ』のブノワ・ジャコー監督が映画化。『美しいひと』『美しき棘』のレア・セドゥー、『すべて彼女のために』ダイアン・クルーガー、『8人の女たち』のヴィルジニー・ルドワイヤンが共演。豪華絢爛(けんらん)な衣装や美術、実際のベルサイユ宮殿でロケを敢行した映像も見どころだ。

 

【あらじ】

1789714日、暴徒に襲撃されたバスティーユ牢獄が陥落しフランス革命が勃発。王妃マリー・アントワネット(ダイアン・クルーガー)と、その寵愛(ちょうあい)を受けるポリニャック夫人(ヴィルジニー・ルドワイヤン)らの名前が載った286名の処刑リストが出回り、ベルサイユに衝撃が走る。宮殿を逃げ出す貴族や召使が相次ぐ中、朗読係のシドニー(レア・セドゥー)は王妃に対する気持ちの深さから忠誠を誓うものの、王妃から思いも寄らない命令が下される。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

豪華絢爛のベルサイユ宮殿。

10年以上前に行きました。

あの思い出が蘇ります。

あの広さ、あの豪華さ、歴史ロマンに溢れた宮殿でした。

そのベルサイユ宮殿でロケを下という作品。

 

私は「ベルサイユの薔薇」を読んでいないこともあって、このへんの登場人物には疎いのです。

歴史もよく判っていないので、マリー・アントワネットの寵臣、ポリニャック公爵夫人(ヴィルジニー・ルドワイヤン)がとういう人物か、よく知りませんでした。

 

架空の人物、マリー・アントワネットの朗読係のシドニー(レア・セドゥー)の視点から、1989年7月14日のバスチーユ襲撃からポリニャック夫人の亡命までのわずかな日々を描いています。

 

豪華絢爛の衣装や調度品、それだけでも素敵です。

内容は…。

 

ベルサイユ宮殿で平穏に暮していたルイ16世の家族。

シドニーは、心から慕っている王妃のために心を込めて朗読していました。

でも、王妃の心は美しいポリニャック夫人でいっぱいの様子。

 

その日、バスチーユ襲撃のニュースが入り、貴族たちは不安に襲われます。

武器を手にした民衆がベルサイユに押しかけそうだという情報が入り、宮殿からの脱出の相談が始まりました。

ポリニャック夫人もいち早く亡命することを王妃に告げました。

愛する者から捨てられた王妃の驚愕と悲嘆。

 

アントワネットも子供たちと脱出することを考えますが、王は市民と話し合うことを選択、パリに向かいました。

不安の中で取り残された王妃と子供たち。

 

シドニーが王妃に呼ばれて言いつけられた最後の仕事は、ポリニャック夫人の身代わりになることでした。

 

前半は、宮殿の中でひそひそかわされるうわさ話で、歴史が判っていないと、なんのことか判らなくなってしまいそうでした。

 

後半は、王妃を中心とした女同士の三角関係がスリリングだったけど、身代わりを拒否できないシドニーが哀れでした。

 

とりあえず、無事関門は通過して行きましたが、シドニーの行く末が幸せだとは思えない、悲しい気持ちになるラストでした。