マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ヤング≒アダルト

2012-08-31 18:29:23 | 映画ーDVD

ーヤング≒アダルトーYOUNG ADULT

ジェイソン・ライトマン監督 シャーリーズ・セロン(メイビス・ゲイリー)パットン・オズワルト(マット・フリーハウフ)パトリック・ウィルソン(バディ・スレイド)エリザベス・リーサー(ベス・スレイド)JK・シモンズ()コレット・ウォルフ(サンドラ・フリーハウフ)ジル・アイケンベリー(メイビスの母)リチャード・ベキンス(メイビスの父)

 

【解説】

仕事も恋愛もうまくいかない30代の女性が、妻子のいる元恋人と復縁しようと大騒動を繰り広げる人間ドラマ。『JUNO/ジュノ』の監督・脚本コンビ、ジェイソン・ライトマンとディアブロ・コディが再びタッグを組み、「真の幸せとは何か」というテーマを辛らつな笑いと共に描き出す。大人に成り切れずイタい言動を繰り広げるヒロインを、オスカー女優シャーリーズ・セロンが熱演。共演には『インシディアス』のパトリック・ウィルソン、『スパイダーマン』シリーズのJK・シモンズら実力派が名を連ねる。

 

【あらすじ】

37歳でバツイチ、恋人もいない、執筆中のヤングアダルトシリーズは終了間近で新作の予定も決まっていない自称作家のゴーストライター、メイビス (シャーリーズ・セロン)は、うかない日々を過ごしていた。そんな中、高校時代の恋人バディ(パトリック・ウィルソン)の妻から子どもが生まれたという内容のメールが届く。バディとヨリを戻し青春時代の輝きを取り戻そうと考えた彼女は、故郷の町へ舞い戻るが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ジェイソン・ライトマン監督は、インディペンデント・スピリット賞で脚本賞を受賞した初の長編監督作「サンキュー・スモーキング」によって一躍注目され、次作「JUNO/ジュノ」はアカデミー賞をはじめとした各映画賞で賞賛を受けるなどその年の賞レースにおいて話題になりました。

ジョージ・クルーニーを主演に迎えた09年の「マイレージ、マイライフ」も高評価を受け、脂ののった監督さんです。

 

この作品は、バツイチで大人になり切れない37歳の自称作家のゴーストライター、メイビス (シャーリーズ・セロン)のさえないお話。

 

田舎出身で、都会で自堕落に暮すメイビス。

ヤングアダルトと呼ばれる若い女性向けの小説を書いているが、シリーズが最終章に入り、次の仕事の依頼はなかった。

 

そこに、故郷の元カレ、バディ(パトリック・ウィルソン)の妻ベス(エリザベス・リーサー)から、「赤ちゃんができたので、誕生パティに来てください」という招待メールが届いた。

「これって、彼が私に会いたがっているのかも…、きっとそうだわ!!」と、愛犬を連れて故郷の町に戻った。

 

メイビスは、ハイスクール時代はプロムの女王。

元カレのバディはプロムのキング。

「二人は結ばれるべきだったのよ!!」とメイビスは考えた。

 

懐かしさなんて全く感じない故郷で、バディ奪還大作戦のメイビス。

一人喜劇で、観衆は「痛い女」と半ば嫌悪感なんだけど、でも、シャーリーズの名演技に目を離せない。

 

両親からも呆れられるし、ベスからは「一人でかわいそうだから呼んであげたのよ」と言われ、切れまくるメイビス。

 

マットという、これまたハイスクール時代の傷を引きずる同級生と出会って、マットとメイビスのちょっと歪んだラブストーリーに発展して行きます。

 

昔の栄光を忘れられず、現実と向き合えないメイビス。

マットとの恋愛で何が変わったか?

結局、何も変わらず、都会に戻って行くメイビス。

まあ、そうでしょうね。

彼女は変わらないでしよう。

 

ヤングアダルト小説の主人公に自分を投影して、これからも生きていくのでしょうね。

こんな人、たくさんいそうですよね。

私にもこういう、成長しきれない面があると思う。

 

メイビスは、そうそう、アシュレイに憧れるスカーレット・オハラのようでした。

シャーリーズはきれいだしね。

 

ジェイソン・ライトマン監督のまなざしは、こういう人間にも優しいです。

この映画、好きかも…。

 

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アベンジャーズ

2012-08-27 13:23:12 | 映画ー劇場鑑賞

ーアベンジャーズーTHE AVENGERS

2012年 アメリカ

ジョス・ウェドン監督 ロバート・ダウニー・Jr(トニー・スターク(アイアンマン))クリス・エヴァンス(スティーブ・ロジャーズ(キャプテン・アメリカ))マーク・ラファロ(ブルース・バナー(ハルク))クリス・ヘムズワース(ソー)スカーレット・ヨハンソン(ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ))ジェレミー・レナー(クリント・バートン(ホークアイ))トム・ヒドルストン(ロキ)クラーク・グレッグ(エージェント・フィル・コールソン)ステラン・スカルスガルド(エリック・セルヴィグ)コビー・スマルダーズ(エージェント・マリア・ヒル)グウィネス・パルトロー(ペッパー・ポッツ)サミュエル・L・ジャクソン(ニック・フューリー)ポール・ベタニー(J.A.R.V.I.S.

 

【解説】

アイアンマン、ソー、ハルク、キャプテン・アメリカなど、世界的に有名なヒット作の主人公が一堂に顔を合わせるアクション大作。特殊な戦闘力を誇る者たちによって編成されたチーム「アベンジャーズ」が、地球滅亡の危機を回避する戦いに身を投じる。最先端VFXを駆使した圧倒的ビジュアルに加え、『シャーロック・ホームズ』シリーズのロバート・ダウニー・Jrや『それでも恋するバルセロナ』のスカーレット・ヨハンソンら、豪華共演を果たしたキャスト陣も見ものだ。

 

【あらすじ】

人知を超えた悪によってひそかに進められる地球壊滅の陰謀。それを食い止めるべく、大富豪で天才発明家アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)、神々の国から地球ヘと追放された雷神ソー(クリス・ヘムズワース)、感情の爆発によって容姿を激変させる科学者ハルク(マーク・ラファロ)などを集めた部隊アベンジャーズが結成される。しかし、各々が抱えているつらい過去や苦悩が浮き上がっては衝突し合うようになり、人類史上最大の危機に立ち向かうチームとしての機能が消失しかけていた。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ロバート・ダウニー・Jrが好きで「アイアンマン」(2008年)から始まって、『インクレディブル・ハルク』(2008年)、『アイアンマン2』(2010年)、『マイティ・ソー』(2011年)、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年)、そして2012年「アベンジャーズ」。

ここまで来てしまったけど、いやあ、面白い。

いい大人が、コスプレものなんか見られるか、と思う向きもおありでしょうが、見たらハマりますよ。

 

この作品を見た後で、もう一度「アイアンマン2」を見ました。

劇場鑑賞したはずなのに「寝ていたのかしら?」と思うほど全部忘れていたけど、この作品が「アベンジャーズ」の前振りだったのね。

よくできてるわー。

 

とにかく、主役のヒーローたちがたくさん登場して、わがまま、自分勝手な主張ばかり、仲も悪いのに、ラストのチームワークへ持って行くところは、素晴らしいなあ。

最後の闘いも手は抜いていないわ。

見所満載です。

 

 

このヒーローたちの敵を一人で買って出たのが、雷神ソー(クリス・ヘムズワース)の弟ロキ(トム・ヒドルストン)。

「マイティー・ソー」では、ずつと兄思いの振りをして、最後は恨みつらみの嫌味なだけの弟でしたが、今回はその屈折した性格がなかなかの魅力。

敵キャラとして、存在感たっぷりでした。

 ロキ

 

☆ネタバレ

ロキは、神々の国アズガルドを追われ、兄のソーが大切に守ろうとしている地球に恨みを抱いていた。

ソーの愛するジェーン・フォスター(ナタリー・ポートマン)は今回写真だけです。

ロキは、地球征服を企む異次元の征服者チタウリに近づき、彼らを地球に招き入れるためのワームホールを開くためにやってきた。

異次元の扉を開けるためのキューブは、国際平和維持組織長官のニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)の元で、セルヴィク博士(ステラン・スカルスガルド)が分析を行っていた。

そこにロキが現れ、セルヴィク博士とクリント・バートン=ホークアイ(ジェレミー・レナー)を洗脳し、キューブを持ち去った。

 

ニック・フューリーは世界滅亡の危機を前に、ヒーローたちの最強チーム「アベンジャーズ」の結成を決意した。

女スパイのナターシャ・ロマノフ=ブラックウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)は、スパイ任務の途中だったがエージェントのフィル・コールソン(クラーク・グレッグ)に呼び出され、ブルース・バナー博士=ハルク(マーク・ラファロ)を「アベンジャーズ」に参加させるよう命令された。

インドのスラムで医師活動中の博士に接近し、説得した。

 

コールソンはトニー・スターク=アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr)と接触、セルヴィク博士の研究資料を手渡した。

 

ニック・フューリーは70年の眠りから覚めたスティーブ・ロジャーズ=キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)に「世界を救え」と言った。

 

ロキを発見して、アイアンマンとキャプテンアメリが追いかけて行くときに、ソー(クリス・ヘムズワース)が現れ、アイアンマンとソーの争いとなるが、キャプテンがさとし、3者協力してロキを捕まえた。

 

国際平和維持組織の空飛ぶ基地に、ハルクが暴れた時用に用意してあった頑強な牢屋にロキを閉じ込めた。

しかし、キューブの行方はわからなかった。

 

ヒーローたちは、ニック・フューリーの組織がキューブを世界平和の抑止力に使おうと研究していたのに、それをヒーローたちに秘密にしていたことに反発して、仲間割れを起こした。

 

ロキに操られたホークアイや手下が、空飛ぶ基地を破壊しにやってきた。

バナー博士は怒りが込み上げ、ハルクに変身してしまい、ナターシャを襲おうとした。

それをソーが食い止める。

そして、アイアンマンとキャプテンが基地を救うために奔走している間に、ロキは牢屋を破り脱出。

コールソンが応戦するが殺されてしまう。

 

ロキは、スタークタワーの真上に、ワームホールを開き、チタウリの軍勢を地球に招き入れた。

ここからアベンジャーズと異次元の軍隊の壮絶な闘いが始まった。

 

ナターシャは、洗脳から解けたセルヴィク博士から、ロキの持っている杖を使えばワームホールは閉ざされることを聞き、ヒーローたちは協力して、ロキから杖を奪った。

 

しかし、フューリーの上層部は、マンハッタン島全部を核爆発することを決定。

ミサイルは発射された。

 

ヒーローたち、島にいる人たちの運命やいかにー!!

 

ストーリーはこんな感じですが、この面白さは見ないとわかりません。

私は2D字幕で見ましたが、十分だと思いました。

凄い迫力。

手に汗握る。

そして、ラストシーンの爽やかさ。

これは残暑を吹き飛ばす力はあると思いますよ。

オススメです!!

 

「インクレディブル・ハルク」はエドワート・ノートンがブルース・バナーを演じでいましたが、今回はマーク・ラファロに交代。

これが、とても成功したと思いました。

マーク・ラファロは知的で控えめ、とてもナイーブなバナー博士の感じをよく出していて、ハルクの獰猛さと対比して彼の哀しささえ感じられました。

だから、ハルクのうちに秘めた感受性があることの、説得力が出たと思いました。

 

もともと、雷神であるソーやロキと、他の人間から出発しているヒーローたちとは、力の差は歴然だと思うのですが、そこを躊躇する事無く、迷わず、違和感なくやってのけた制作側の勝利だと思います。

最後の、核ミサイルもアイアンマンの活躍でうまく処理したし、「やったー!!地球は守られた!」という達成感はスカっとしました。

ヒーローものは、こうでなくちゃ!!

 エンドロールが終わるまで、席は立たないでくださいね。

ボーナスショットがあります。

かなり、笑えます。

 

ヒーローどうしって、やっぱり仲好くはないのねー。爆笑!!

 
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はやぶさ 遥かなる帰還

2012-08-17 10:06:15 | 映画ーDVD

ーはやぶさ遥かなる帰還ー

2012年 日本

監督=瀧本智行 キャスト=渡辺謙(山口駿一郎)江口洋介(藤中仁志)夏川結衣(井上真理)小澤征悦(鎌田悦也)中村ゆり(松本夏子)吉岡秀隆(森内安夫)石橋蓮司(木下治夫)藤竜也(丸川靖信)山崎努(東出博)

 

【解説】

2010613日に、約7年の期間と総距離60億キロに及ぶ壮大なプロジェクトを終えて宇宙より帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の歴史的偉業を描くトゥルー・ストーリー。主演に、『ラストサムライ』などハリウッドでも活躍する俳優・渡辺謙を迎え、プロジェクトチームとはやぶさによる壮大かつ重厚な物語が描かれる。監督は、『犯人に告ぐ』などの瀧本智行。幾多のトラブルに見舞われながらも、はやぶさを生還させようと奮起する人々の情熱に引き込まれる。

 

【あらすじ】

200359日、鹿児島内之浦宇宙空間観測所。小惑星探査機「はやぶさ」を搭載したM-Vロケットが発射された。緊張の面持ちで見守っていたプロジェクトマネージャーの山口教授(渡辺謙)は、さまざまな思いを巡らせながら、これからスタートする壮大なプロジェクトに対し、決意を新たにしていた。そして2005年、小惑星「イトカワ」の姿をとらえたはやぶさはタッチ・ダウンに成功するも、化学エンジンの不良、姿勢制御が不能に陥るなどのトラブルに見舞われてしまう。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

大阪科学館のプラネタリウムで鑑賞したHAYABUSA BACK TO THE EARTHで感動して、すっかりはやぶさファンになった私。

はやぶさをテーマにした映画が3本作られていますが、全部見るつもりです。

まず、始めはこの作品。

 

はやぶさの打ち上げに始まり、帰還で終わります。

まるで、ドキュメンタリー映画のようにきめ細かく作られていました。

主人公を宇宙研究所のプロジェクトマネージャー山口駿一郎(渡辺謙)においていますが、はやぶさの関わったいろんな人の群像劇です。

 

個々の研究者を取材という形で結びつけていく人物に、朝日新聞の記者・井上真理(夏川結衣)を置いたところが、人物紹介が整理されてよくわかったし、この井上の実父が、町工場ではやぶさの部品の試作品を作った東出(山崎努)というところも、自然な感じで良かったと思いました。

 

そのエピソードには、もの造りの人たちの情熱や、そこに吹き荒れている不況の嵐、でも、後継者としての孫の存在など、いろんなテーマが盛り込まれていて、面白かったです。

山崎努さん、うまいしねー。

 

はやぶさの心臓部であるイオンエンジンをめぐる、藤中(江口洋介)と森内(吉岡秀隆)のぶつかり合いも、本気が感じられて面白かったです。

 

このプロジェクトに関わったたくさんの人たちがいてこそ、結果がわかっているとはいえ、はやぶさの帰還は感動的なものでした。

 

でも、「HAYABUSA BACK TO THE EARTH」ほどではありませんでした。

やはり、あの作品は凄いですね。

 

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長ぐつをはいたネコ

2012-08-17 09:59:06 | 映画ーDVD

ー長ぐつをはいたネコーPUSS IN BOOTS

2011年 アメリカ

クリス・ミラー監督 アンドリュー・アダムソン、ギレルモ・デル・トロ製作総指揮 トム・ウィーラー原作 アントニオ・バンデラス(長ぐつをはいたネコプス)サルマ・ハエック(キティ・フワフワーテ)ザック・ガリフィナーキス(ハンプティ・ダンプティ)ビリー・ボブ・ソーントン(ジャック)エイミー・セダリス(ジル)コンスタンス・マリー(イメルダ)ギレルモ・デル・トロ(コマンダンテ)

 

【解説】

大ヒットアニメーション『シュレック』シリーズの人気者「長ぐつをはいたネコ」を主人公に迎えたアクション・アドベンチャー。彼の知られざる生い立ちや親友との出会いと別れ、流れ者として生きる理由などを軽快なテンポで映し出す。主人公の声の吹き替えを担当するのは、『シュレック』シリーズでも担当したアントニオ・バンデラス。プスの大冒険はもちろんのこと、ノリノリのダンスや猫特有の曲芸並みのアクションなど見どころがてんこ盛り。

 

【あらすじ】

ある晩、お尋ね者の「長ぐつをはいたネコ」ことプスが街の酒場にふらりと現われミルクを注文する。彼に気付いた何者かの密告により追っ手がやって来るが、百戦錬磨のプスはいとも簡単にその攻撃をかわす。彼はそこで悪名高きジャックとジルの夫婦が、永遠に富をもたらすという伝説の金の卵に枝を伸ばす魔法の豆を手に入れたことを耳にする。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

シュレックシリーズで絶大な存在感を示した長ぐつをはいたネコを主人公にしたスピンオフ。

アントニオ・バンデラスを持ってきたところから、制作者側には「ゾロ」のイメージがあったようです。

それなのに、公開当時は吹き替えばかりで、結局劇場で見ることはできませんでした。

やっと、レンタルで見れました!!

 

長くつをはいたネコ=プスの過去が語られるストーリー。

マザーグースの「ハンプティダンプティ」、童話「ジャックと豆の木」の逸話を織り込んで、プスの活躍が楽しめます。

 

二つも三つも名前を持つお尋ね者のプス(アントニオ・バンデラス)。

一番有名な名前が「長くつをはいたネコ」。

 

でも、プスには悲しい過去があった。

バスケットの中に捨てられ、風で運ばれて着いたところはイメルダ(コンスタンス・マリー)の孤児院。

幼いプスを、いじめっ子たちから守ってくれようとしたのがハンプティ・ダンプティ(ザック・ガリフィナーキス)だった。

 

ハンプティには夢があった。

伝説の豆を見つけて天に登り、金の卵を産むダチョウを手に入れること。

二人は豆集めに夢中になった。

 

年を重ねるうちに、ハンプティは資金稼ぎに盗みをするようになった。

反対にプスは人助けをして町のヒーローとなり、長くつをプレゼントされるまでになった。

ところが、ハンプティに騙されて銀行強盗の片棒を担ぐこととなり、警察との争いの中でお尋ね者となってしまった。

 

町に魔法の豆を持つならず者、ジャックとジル(ビリー・ボブ・ソーントン、エイミー・セダリス)がやってきて、プスとハンプティにキティ・フワフワーテ(サルマ・ハエック)を加えた三人組が、魔法の豆を奪浮ことに成功した。

豆を植えて天へ登り、金の卵を産むガチョウを手に入れたのだが、またしてもハンプティの裏切りにあって…。

 

踊りあり、アクションあり、ストーリーも複雑でなかなか面白かったです。

ネコ特有のしぐさや甘えのポーズがあり、ネコ好きにはたまらないのではないでしょうか?

特にハンプティが、小心者の屈折した小悪党で、なんか見捨てられない魅力があって、プスと同じ気持ちで見ることができました。

 

やはり、声優さんの力量もあると思うので、公開するときには字幕板も増やして欲しいと思います。

配給会社さん、よろしくお願いします。

 
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八月の鯨

2012-08-16 11:21:45 | 映画ーDVD

ー八月の鯨ーTHE WHALES OF AUGUST

1987年 アメリカ

リンゼイ・アンダーソン監督 ベティ・デイヴィス(リビー)リリアン・ギッシュ(セーラ)ヴィンセント・プライス(ミスター・マラノフ)アン・サザーン(テイシャ)ハリー・ケリー・Jr(ジョシュア)メアリー・スティーンバージェン(若い日のセーラ)

 

【解説】

リリアン・ギッシュとベティ・デイヴィスの二人の大物女優主演による友情ドラマ。リビーとセーラの姉妹は、長い人生のほとんどを一緒に過ごしてきた。そんな姉妹は毎年夏の間、アメリカ・メイン州の小さな島にあるセーラの別荘に滞在していた。そこの入江には、8月になると鯨がやって来る。少女の頃、よくその鯨を見に駆けていったものだが、二人ともそれは遠い昔のこととなってしまった……。(allcinema ONLINE

 

【感想】

1987年の公開ですが、私にとっては今見てこその作品でした。

セーラ役のリリアン・ギッシュが93歳、リビー役のベティ・デイビスが79歳の作品です。

ベティ・デイビスは「何がジェーンに起こったか?」で知っているのですが、リリアン・ギッシュはサイレント時代の女優さんですって。

キャリアは75年。

この作品でも、90歳を過ぎているとは感じさせない自然な演技、すごいです。

 

お話の舞台はセーラ(リリアン・ギッシュ)の別荘。

海のそばにあり、お庭には美しい花が咲き乱れています。

姉のリビー(ベティ・デイビス)は、娘とうまくいかず、視力も失ってセーラの元に身を寄せています。

若い日には、夏になるとやってくる鯨を岬から見るのが楽しみだった。

姉妹と仲良しのテイシャ(アン・サザーン)とともに。

 

今日も、テイシャが木の実を摘みながら遊びにきました。

落ちぶれたロシア貴族のミスター・マラノフ(ヴィンセント・プライス)も、セーラの別荘の敷地の海で釣りをしていた。

のどかな夏の日。

 

セーラの平和な一日が描写されます。

朝ご飯を作り、掃除をして、庭の手入れをして、絵を書いて…豊かな毎日です。

 

セーラは海に向かって見晴らし窓を作りたいと思っています。

でも、リビーは老人には無駄なことだと言う。

セーラはそんな姉の言葉が寂しく聞こえます。

 

戦争で死んだセーラの夫。

今日は、誰にも言わないけど結婚記念日。

赤は情熱、白は真実の象徴である2輪のバラを庭の花壇から摘んで、夫の写真のそばに飾りました。

 

夕食に、ラマノフさんが釣ったお魚をさばいてくれて、ささやかなディナーを催すことになりました。

テイシャは、ラマノフさんが身を寄せていたヒルダが亡くなって、ラマノフさんの居場所が亡くなったと噂していました。

 

身支度も整えて、ディナーが始まりました。

でも、リビーは噂話のことが引っかかっていたのか、ラマノフさんを怒らせてしまいました。

気難しいリビー。

生前の夫ともうまくいっていなかったようですが、美しい思い出もあるようです。

羽を使った官能的な表現、よかったです。

 

リビーが眠った真夜中、セーラは一人で結婚記念日をお祝いしていました。

もう一度ドレスを着替えて、若いままの夫の写真の前に2輪のバラを飾り、二つのグラスにワインを注いで…。

 

そこに、悪夢にうなされてセーラを呼びながらリビーが不機嫌に現れました。

一人だけの結婚記念日はこれでおしまい。

怒って寝室に引き上げてしまったセーラに「結婚記念日おめでとう」とリビーがつぶやきました。

 

次の朝、テイシャが不動産会社の人を連れてやってきました。

年寄りたちにはもうこの別荘も処分した方がいいとのテイシャのお節介でした。

穏やかなセーラもこれには腹を立て、テイシャを追い返しました。

水漏れを直しにきたジョシュアにリビーが聞きました。

「見晴らし窓は、どのくらいの期間でできますか」。

 

そしてセーラに「鯨が来ているか見に行きましょう」と誘いました。

セーラの大切な結婚記念日を台無しにして、リビーも反省したのでしょうね。

二人は仲の良い姉妹に戻って、夏の海を見ています。

 

たわいのない話だけど、二人の大女優の演技が素晴らしい。

リビーの気難しさもわかるし、セーラの誇り高い気丈な生活態度も素敵です。

海辺の別荘や夏の庭も素敵。

そして、鯨が来るという大海原。

いつこの生活が終わるかわからないけど、できる限りはこういう生活がしたいものです。

自分らしい、豊かな老後。

リビーもそれにようやく気が付いたのでしょう。

いい映画でした。

 

私も妹と仲直りしよ。

 
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人生、ここにあり!

2012-08-16 11:15:22 | 映画ーDVD

ー人生、ここにあり!SI PUO FARE

ジュリオ・マンフレドニア監督 クラウディオ・ビシオ(ネッロ)アニタ・カプリオーリ(サラ)ジュゼッペ・バッティストン(フルラン医師)ジョルジョ・コランジェリ(デルベッキオ医師)

 

【解説】

バザーリア法の制定により、精神病院が廃止されたイタリアで起こった実話を映画化したヒューマンコメディー。本国イタリアでは動員数40万人超、54週ロングランの大ヒットを記録し、イタリア・ゴールデングローブ賞を受賞。これまでイタリアでも語られることのなかったトゥルーストーリーが、思慮深く細やかな感性のコメディーに仕上がっている。精神科病院や精神医療施設での研修を経たキャストたちによる、リアルな演技も見どころだ。

 

【あらすじ】

1983年、ミラノ。正義感が強いが異端児扱いされる労働組合員のネッロ(クラウディオ・ビジオ)は、自著がきっかけで別の生活協同組合に異動させられてしまう。そこに集まっていたのは、法律の改定で廃止した精神病院を出され、行き場のない元患者たちだった。ネッロはしっかりと稼げるような仕事を彼らにさせようと思い立つが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「○○人生」「人生○○」みたいな邦題はもうやめて欲しいなあ。

原題は「やればできるさ」。

まさに、やったらできる!お話でした。

 

バザーリア法とはー

1978年5月13日に公布された世界初の精神科病院廃絶法である。後に同年12月23日成立の833号法に条文が移された。通称名はイタリアで精神科病院(イタリアではマニコミオと呼ぶ)の廃絶を最初に唱えた精神科医フランコ・バザーリアにちなむ。

精神科病院の新設、すでにある精神科病院への新規入院、1980年末以降の再入院を禁止し、予防・医療・福祉は原則として地域精神保健サービス機関で行う。治療は患者の自由意志のもとで行われる。やむを得ない場合のために一般総合病院に15床を限度に設置するが、そのベッドも地域精神保健サービス機関の管理下に置く。緊急に介入しなければならない時、必要な治療が拒まれた時には強制治療できる。その場合、二人の医師が個別に治療が必要という判断、治療の場は地域精神保健サービス機関以外、という条件を満たさなければいけない。また、市長あるいは市長の任命する保健担当長の承諾や、その市長が48時間以内に裁判所への通報することも義務づけられている。強制期間は7日間。延長の場合は再度手続きを踏む。本人や本人に近しい人は裁判所へ抗告することもできる。(ウィキペディアより)

 

精神病院をなくすー画期的な法律ですね。

でも、精神病院に依存している患者さんたちには、直面しなければいけない現実も多そうです。

結局、医師たちは強い精神安定剤を用いて、管理しようとするー難しい問題だと思いました。

 

ネッロが左遷されて転職した職場は、生協とは名ばかりの、元精神病患者たちが切手張りなどの軽作業を、薬漬けを処方している医師の管理下でやっているようなところ。

精神病にド素人なネッロは、自分なりのやり方で彼らと独立した事業に取り組もうとする。

 

意外なことに、彼らの中には天才的な寄せ木のデザインができる者がいて、ネッロは患者たちの特徴を掴み、巧みに適材適所において、新事業は成功、発展していくかに見えた。

 

しかし、狭い家族間や精神病院の世界だけで生きてきた若者が、外の世界に触れ、美しい女性に恋をして、キスをしたところまではよかったのだが、パーティで問題を起こしてしまい、警察沙汰に。

女性が彼を警察からかばうために、病気のことを持ち出したのを聞いて絶望して、自殺してしまった。

 

このことでショックを受けたネッロは、事業が続けられなくなり、患者たちも元のところへ。

でも、ネッロが彼らに吹き込んだ風は、頭の固い医師の考えも変えさせ、患者たちも辛い経験からも立ち直らせた。

彼らはまた、ネッロとともに新しい世界へと歩み始めるののだった。

 

すごくたくさんの問題提起を持った映画でした。

日本でも、精神的に傷つきやすい人たちが増えている感じがします。

また、時代には関係なく、精神を病んでいる人もいるでしょう。

閉じ込めるのではなく、オープンな社会でという理想はよくわかるけど、このストレスで溢れた現代社会そのものが患者さんにとっては生きにくい世界。

 

閉じ込めて薬漬けにするのは簡単かもしれないけど、それでは人間としての尊厳が守られない。

本当にきめ細やかに、ひとりひとりをケアすることが求められます。

そんな、理想的なことが私たちの社会でできるのかしら?

 

難しいテーマに真正面から取り組み、しかもすごく明るく、希望的に作ってあるのはさすがだなあと思いました。

いい作品でした。

 

 

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屋根裏部屋のマリアたち

2012-08-08 11:00:33 | 映画ー劇場鑑賞

ー屋根裏部屋のマリアたちーLES FEMMES DU 6EME ETAGE

2010年 フランス

フィリップ・ル・ゲ監督・脚本 ファブリス・ルキーニ(ジャン=ルイ・ジュベール)サンドリーヌ・キベルラン(シュザンヌ・ジュベール)ナタリア・ベルベケ(マリア)カルメン・マウラ(コンセプシオン)ロラ・ドゥエニャス(カルメン)ベルタ・オヘア(ドロレス)ヌリア・ソレ(テレザ)コンチャ・ガラン(ピラール)マリー=アルメル・ドゥギー(コレット・ドゥ・ベルジュレ)ミュリエル・ソルヴェ(ニコル・ドゥ・グランクール)オドレイ・フルーロ(ベッティナ・ドゥ・ブロソレット)アニー・メルシエ(トリブレ夫人)ミシェル・グレイゼル(ジェルメーヌ)

 

【解説】

1960年代のパリを舞台に、スペイン人メイドとその雇い主の禁断の恋を陽気に描いたラブ・ストーリー。独裁者フランシスコ・フランコが政権を握るスペインからパリに避難して来た娘と、彼女をメイドとして雇うフランス人男性との思いがけない出会いをみずみずしいタッチでつづる。『モリエール恋こそ喜劇』のファブリス・ルキーニが悩める中年男を演じ、『悪魔のリズム』のナタリア・ベルベケがメイドを好演。本国フランスで大ヒットを記録した感動のドラマに酔いしれる。

 

【あらすじ】

1962年、マリア(ナタリア・ベルベケ)は軍事政権下にある祖国スペインを離れ、パリに逃れて来る。彼女は叔母(カルメン・マウラ)らと共にアパートの屋根裏部屋で共同生活を送っていた。そんなある日、マリアは同じアパートに住む株式仲買人ジャン=ルイ(ファブリス・ルキーニ)の家に、メイドとして迎えられることになる。その後ジャン=ルイは、妻がいるにもかかわらず少しずつマリアに心惹(ひ)かれていき……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

1962年のパリ。

2次世界大戦後、不幸なスペイン内戦で荒んだ国内。フランコが独裁政権で人々を支配していた時代、貧しいスペインの女性たちは出稼ぎでパリに来て、お金持ちの家でメイドをしながら、家族に仕送りしたり、貯蓄したりしていたのですね。

 

女たちが住み着いているアパート。

1階に管理人がいて、低層階はお金持ちが住んでいて、最上階に彼女たちが住んでいるという構造でした。

原題は「6階の女たち」って感じかな?

私は「屋根裏部屋のマリアたち」って言うから、売春婦たちの話かと思ってしまいました。

深読みしすぎね。

 

6階の女たち

 

低層階に住んでいる株の仲買の会社を経営しているジャン=ルイ・ジュベール(ファブリス・ルキーニ)と妻(サンドリーヌ・キベルラン)。

フランス人のメイドと妻が喧嘩をして、メイドが辞めてしまった。

たちまち困る家事の滞り。

食器の山、洗濯物の山。

シュベール氏は会社に着て行くものもなくなった。

妻は近所のスペイン教会の斡旋で、マリア(ナタリア・ベルベケ)を雇った。

 

マリアは叔母コンセプシオン(カルメン・マウラ)を頼ってパリに出てきて、偶然ジュベール氏の屋根裏部屋に住むことになったといううら若き女性。

マリアはとても有能で、ジュベール夫人にも気に入られ、てきぱき家事をこなした。

 

☆ネタバレ

ジュベール氏はきれいなマリアが気になり出した。

それで、6階のスペイン人の女性たちのことも興味がわいて、壊れたトイレを直してあげたり、夫からのDVに苦しむ女性に住居を提供したり、すっかり彼女たちに受け入れてもらった。

 

すると、妻からはあらぬ浮気の嫌疑をかけられ、家を追い出されてしまった。

行くところがなく、屋根裏部屋に住みついたジュベール氏。

これが、なかなか捨てたもんじゃない。

初めての一人暮らし、初めての自由。

大好きなマリアはすぐそばにいるしね。

ジャン=ルイは生き生きと生活し始めた。

 

みんなで行ったピクニック。

楽しかった!!

でも、マリアの叔母のコンセプシオンは、マリアとジャン=ルイの親しげな様子を見てとても不安になった。

マリアには、過去に過ちがあり、私生児を故郷に残していたのだ。

 

コンセプシオンの話を聞いて、マリアは子供のためにスペインに帰る決心をした。

その前に…。

 

このへんが、私の感覚ではわからないところ。

彼女は奥さんともうまくいっているのに、なぜ裏切るような真似を?

ジャン=ルイへの感謝の気持ちだとは思うけど。

 

3年後。

マリアを探しにスペインの田舎町を訪れたジャン=ルイ。

やはり妻とも離婚して、仕事も辞めてしまったみたい。

果たして、彼はいとしいマリアに会えたのでしょうか?

 

それは、見てのお楽しみ。

 

ジャン=ルイ・ジュベール役のファブリス・ルキーニ、どこかで見たなあと思ったら、「モリエール恋こそ喜劇」のモリエールに妻を寝取られる商人の役の人。

あの作品でもいい味を出していたけど、今回も頼りないんだか、純真なんだかよくわからない中年男性をかわいく演じていました。

 

恋をしたら、おっちゃんもこんなにかわいくなるんだね。

妻も悪い人ではなかっただけに、気の毒だったけど、妻の再婚を見届けてマリアを探しにきた様子、彼の誠実さを感じました。

 

それにしても、大阪のおばちゃんのようなスペインのおばちゃんたち。

考え方が違っても、過去があっても、気にしない。

みんなで仲良く賑やかに、前を向いて生きていきます。

ほんとうに素敵。

元気がもらえますよ。

 

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ダークナイトライジング

2012-08-06 14:59:55 | 映画ー劇場鑑賞

ーダークナイトライジングーTHE DARK KNIGHT RISES

2012年 アメリカ

クリストファー・ノーラン監督 クリスチャン・ベイル(ブルース・ウェイン/ダークナイト=バットマン)マイケル・ケイン(アルフレッド)ゲイリー・オールドマン(ジェームズ・ゴードン市警本部長)アン・ハサウェイ(セリーナ・カイル)トム・ハーディ(ベイン)マリオン・コティヤール(ミランダ・テイト)ジョセフ・ゴードン=レヴィット(ジョン・ブレイク)モーガン・フリーマン(ルーシャス・フォックス)マシュー・モディーン(フォーリー市警副本部長)

 

【解説】

鬼才クリストファー・ノーラン監督が、『ダークナイト』に続いて放つアクション大作。8年間平和を保ってきたゴッサム・シティを狙うベインが出現し、再びダークナイト(バットマン)と激しい攻防を繰り広げる様子を映し出す。今回も主演のクリスチャン・ベイルをはじめ、マイケル・ケインやゲイリー・オールドマンらが続投。新キャストのアン・ハサウェイやトム・ハーディらと共に見せる、最終章にふさわしい壮絶なストーリー展開に熱狂する。

 

【あらすじ】

ジョーカーがゴッサム・シティーを襲撃するものの、ダークナイトが死闘を繰り広げ彼を撃破してから8年後。再びゴッサム・シティの破壊をもくろむベイン(トム・ハーディ)が現われ……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

この作品は、公開前のプレミア上映会で起こった「オーロラ銃乱射事件」で、不幸な事件のことがつきまとう、いわくつきの作品となってしまいました。

 

「オーロラ銃乱射事件」

アメリカ合衆国コロラド州オーロラにある映画館にて2012年7月20日に発生した銃乱射事件である。12人が死亡、負傷者は58人を数えた。死傷者70人は銃撃事件としてアメリカ史上最悪規模である。容疑者としてジェームズ・イーガン・ホームズが逮捕されている。(ウィキペティアより)

 

犯人は取り調べに際し、「ダークナイト」のキャラクター「ジョーカー」を名乗ったそうですね。

おぞましいことです。

この事件の影響で、ノーラン監督やアン・ハサウェイの来日が中止になりました。

 

犠牲になられた方々のご冥福とご回復を心からお祈りします。

 

しかし、この作品をご覧になった方は、この作品の意図が、人々を犯罪から守り、心から平和を愛するバットマンの献身と自己犠牲のストーリーだということは、十分お分かりだと思います。

その思いは痛々しいほどです。

それを思うと、制作側の腹立ちはいかほどか!!

残念ですねー。

 

犯人にも、この3部作をしっかり見て欲しいです。

 

前作「ダークナイト」では、ジョーカーの悪巧みが、人々の勇気ある行動とバットマンの活躍によって破れたにもかかわらず、さらなる悪知恵により、検事ハービー・デント(アーロン・エッカート)とブルース・ウェイン(=バットマン クリスチャン・ベイル)が共に思いを寄せるレイチェル(マギー・ギレンホール)を失って、ブルースも深い後悔に包まれたが、デントは顔の半分を炎に焼かれ、ツーフェイスとなって、ジョーカーに買収された警官を憎み、犯罪を犯し、バットマンと対決して死んでしまった、というあのラストから、8年後のゴッサムシティから始まります。

 

バットマンと警官のゴードン(ゲーイリー・オールドマン)は、事実を隠し、バットマンをデント殺しの犯人にして、デントを殉職した正義の騎士(ホワイトナイト)として、ゴッサムシティの平和のシンボルとしてきました。

デント法に基づいて、ゴッサムシティは犯罪ゼロの平和な町となりました。

バットマンも一度も表れませんでした。

 

大富豪のウェィン邸で開かれていたパーティの喧噪の中、メイドに化けたキャットウーマン(=セリーナ・カイル アン・ハサウェイ)は、隠遁生活中のブルースのすぐそばまでやってきて、母の形見のパールのネックレスをまんまと盗んで逃走した。

しかし、彼女の目的は別にあった。

 

セリーナは盗んだブルースの指紋をジョン・ダゲットという、ウェイン・インダストリーの乗っ取りを計る実業家に売ろうとしていた。

ダゲットはセリーナを殺そうと殺し屋を連れていた。

急場を逃れたセリーナはバットマンと出会う。

 

キャット・ウーマンはバットマンのバットモービルに颯爽とまたがって大活躍です。

 

☆ネタバレ

そこに割って入ったのがベイン(トム・ハーディ)だった。

ダゲットに雇われていると見せかけていたが、独自にゴッサムシティの地下に巨大なアジトを作り、下水にプラスティック爆弾を流し込み、町を大爆発させた。

さらに、ウェインの企業が秘密に開発していた核融合物を作る機械を取り上げ、時限核爆弾に作りかえ、町を封鎖、市民を恐怖で支配始めた。

 

 

このあたりの描写は、市民が市民を告発して不当な裁判にかけて、でたらめな判決で人々を処刑していく恐ろしさがありました。

中国の文化大革命の中で行われていた粛清や、ポルポトの粛清なんかを彷彿とさせて、怖かった。

この裁判の裁判官役を楽しそうに行っていたのがスケアクロウ(キリアン・マーフィ)で、はまり役でしたが。

 

これだけでも難解で複雑なストーリーです。

夫は「わからない」と言って、途中寝てましたが、そんなことはありません。

ちゃんと見ていたら、ちゃんとわかります!!

ベインの壮絶なる過去、この世の果てにある地獄と呼ばれる牢獄とそこからの脱出、ウェイン自身の過去(「バッドマンビギニンズ」の復習、リーアム・ニーソンも登場します)、ウェインと執事アルフレッド(マイケル・ケイン)との関係、ゴードンとブルースの絆、新たなキャラクター、ジョン・ブレイク(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)の活躍とその正体など、お楽しみが盛りたくさんです。

 

ゴードンの弟子のような活躍を見せるジョン・ブレイク(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)

 

あえて触れないけど、ミランダ・テイト(マリオン・コティヤール)というキーになる人物。

これだけの人間関係が、ぎゅっと詰まって、しかもアクションにも手抜きがない、凄い作品でした。

 

そしてラストは、ジーンと来るし、新たなる扉が開く予感もありました。

日本人から見たら、原子爆弾の扱い方が軽いし、爆発の後の放射能の問題にも触れていないやん!と突っ込みたくなるところですが、これが本題ではないので、私は満足でした。

「ヒーローとは、傷ついた子供の肩に手を置いて、大丈夫だよと励ます大人のことだ」というブルースの一言が、全編を貫く壮大なテーマだと思いました。

完璧な完結編でした。

 

後半は、ゴードン(ゲイリー・オールドマン)が大活躍します。

 

細かい部分をいろいろ見逃していそうなので、もう一度見に行きたいと思っています。

よかったー!!

前作「バッドマンビギニング」と「ダークナイト」を見てから行くことをお薦めしますが、あらすじを読んでおく程度でも問題ないと思います。

 

 
コメント (4)
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顔のないスパイ

2012-08-06 14:51:45 | 映画ーDVD

連日オリンピックの素晴らしいアスリートたちの活躍が伝えられ、寝不足になっている人も多いのではないでしょうか?

それなのにうちは、テレビが壊れて静かな日々を送っていました。

ようやく修理が終わって、DVD鑑賞できました。

 

ー顔のないスパイーTHE DOUBLE

2011年 アメリカ

マイケル・ブラント監督・脚本 リチャード・ギア(ポール・シェファーソン)トファー・グレイス(ベン・ギアリー)スティーヴン・モイヤー(ブルータス)オデット・ユーストマン(ナタリー)スタナ・カティック(アンバー)クリス・マークエット(オリバー)テイマー・ハッサン(ボズロスキー)マーティン・シーン(ハイランド)

 

【解説】

310分、決断のとき』や『ウォンテッド』などの脚本家マイケル・ブラントが初メガホンを取ったスパイ・アクション。20年前に姿を消したはずの冷戦時代の怪物に振り回される元CIA部員と、FBI捜査官の驚きの捜査に迫る。すきのない元スパイをベテランのリチャード・ギアが演じ、その相手役を『スパイダーマン3』のトファー・グレイスが務める。追えば追うほど深みにハマる謎と共に、次第に明らかになる冷血な男の真実の顔にがく然とする。

 

【あらすじ】

ある晩、ロシア寄りのアメリカ上院議員が暗殺され、その手口からすでに死んだはずのソビエトの殺し屋「カシウス」の名前が挙がる。CIA長官(マーティン・シーン)は、誰よりも伝説の暗殺者に詳しい元諜報部員ポール(リチャード・ギア)を呼び戻し調査を依頼。カシウスに魅了された若手FBI捜査官ベン(トファー・グレイス)と手を組ませる。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「顔のないスパイ」という邦題ですが、結構早い段階で、ネタバレがあります。

それが、どういう結果になるのかーということが興味の中心で、最後にどんでん返しが用意されています。

そこがポイントなので、この作品を見る予定のある人は「ネタバレ」と「ネタバレのネタバレ」は読まないでね。

 

始めに、メキシコから国境を越えてアメリカに不法入国する人たちが映し出されます。

しかし、ただの密入国ではなさそうです。

 

ロシアに近い上院議員が自宅を出たところで暗殺された。

FBIが見張っているそのすぐそばでの出来事だった。

CIA長官(マーティン・シーン)は、もう死んだと考えられていた冷戦時代の大物スパイ・カシウスの手口と酷似していると思い、その昔カシウスを追っていて今は引退している元諜報部員ポール(リチャード・ギア)の元に出向いて彼をこの事件の捜査に引っ張り込んだ。

 

相棒はカシウスオタクで、修士論文まで書いた若手FBI捜査官ベン(トファー・グレイス)。

ポールはベンとともに、刑務所に入っているカシウスの手下ブルータスを尋ねた。

 

☆ネタバレ

ブルータスは、この二人が差し入れたラジオの電池を飲み込んで病院に運ばれ、そこから脱走を計る。

しかし、ベンが現れ、自分がカシウスと名乗り、ブルータスを殺した。

 

ベンはポールを自宅に招き、家族を紹介する。

 

そんなときに、ボズロスキー(テイマー・ハッサン)という殺し屋がアメリカに入国していることがわかり、ベンとポールはボズロスキーを探す。

 

☆ネタバレのネタバレ

ボスロスキーは、1988年にジュネーヴでポールの家族を殺していた。

ベンは、カシウス=ポールで、家族殺しの復讐をしていることに気が付く。

ポールは、ベンの妻に接触して、「ベンにこの事件から手を引くように」と警告するが、ベンはポールを追いかけていく。

 

しかし、ベンもロシアの二重スパイ、上院議員の暗殺者だった。

 

ボズロスキーを追いつめたポールだが、ボズロスキーも反撃する。

そこにベンも現れ、銃撃戦となり、最後はポールがカシウスのやり方でボズロスキーを殺害して、自分も息絶える。

 

ベンは、ボズロスキーがカシウスだと証言し、ロシアに戻ることは止めて家族の元に戻るのだった。

 

でも、ロシアを裏切ったベンの命は、狙われるのでしょうね。

と思うと、なんか複雑な、すっきりしない思いの残る映画でした。

 

 

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