マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

王になった男

2013-11-23 20:59:58 | 映画ーDVD

ー王になった男ーMASQUERADE

2012年 韓国 131

チュ・チャンミン監督 イ・ビョンホン(光海君/ハソン)リュ・スンリョン(ホ・ギュン)ハン・ヒョジュ(王妃)キム・イングォン(卜部将)シム・ウンギョン(サウォル)チャン・グァン(チョ内官)キム・ミョンゴン(パク・チュンソ)

 

【解説】

G.I.ジョー』などへの出演により、国際派スターの仲間入りをした韓国の俳優イ・ビョンホンが初挑戦した時代劇。朝鮮時代の韓国を舞台に、陰謀渦巻く宮中で王の影武者を務める平民の男が少しずつ民のことを思いやる本当の王として尊敬を集めるようになる過程を映し出す。監督を務めるのは『拝啓、愛しています』のチュ・チャンミン。一人二役で暴君と道化師を見事に演じ切ったイ・ビョンホンの演技力の高さに脱帽。

 

【あらすじ】

1616年、暴君の悪名高き朝鮮第15代王の光海君(イ・ビョンホン)は権力争いの渦中にあり、常に暗殺の危機にさらされていた。そんな折、彼とそっくりの容姿を持つ道化師ハソン(イ・ビョンホン)が王の影武者として宮中に上がることになる。重臣たちは、何とかして身分の低い平民であるハソンを王に仕立て上げようと画策するが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

この作品は、実に面白い!!

こういう作品を見ると、韓国の映画はレベルが高いと思う。

 

いまや、ハリウッドにも進出したイ・ビョンホンが、暴君とその影武者を命じられた道化の二役を演じているが、うまいの一言。

韓国が嫌い、と言う人にも見てもらいたい。

私も韓国の歴史は全く知らないけど、宮廷の様子や貴族の暮しぶり、日本や中国との関係にもちらりと触れていて、韓国に興味を持つきっかけになるかもしれません。

 

1616年、李氏朝鮮の第15代国王光海君(イ・ビョンホン)は自らの命を狙う資格を極度に恐れていた。

側近のホ・ギュン(リュ・スンリョン)に命じて影武者を捜させた。

場末の安宿で道化をしている男ハソン(イ・ビョンホンの二役)を見つけ出し、宮廷に連れて来た。

そのころ、王は毒を盛られて虫の息に。

ホ・ギュンは王の病気を隠し、ハソンを王の影武者にして、この窮地を乗り切ろうとする。

 

ハソンとホ・ギュン、ハソンと王妃(ハン・ヒョジュ)、ハソンとサウォル(シム・ウンギョン)、ハソンとチョ内官(チャン・グァン)、ハソンと卜部将(キム・イングォン)など、1対1の関係が興味深い。

困難な局面を、ハソンのキャラクターと化学反応を起こした人間関係が運命を切り開いて行く。

そこがとてもスリリングだし、魅力的です。

 

光海君は実在の王で、江戸幕府とも1609年に和議を結んでいます。

1623年にクーデターを起こされ、失脚し廃位されています。

 

このお話の1616年を調べたら、徳川家康が亡くなった年でした。

歴史って、この頃でもグローバルに微妙に影響しあっているので、朝鮮史も徐々に勉強して行きたいと思いました。

 

こういう作品にめぐり逢えると、歴史的興味もぐっと増しますね。

素晴らしい!!

 


恋人はセックス依存症

2013-11-23 20:54:48 | 映画ーDVD

ー恋人はセックス依存症ーTHANKS FOR SHARING

2012年 アメリカ 110

スチュアート・ブルムバーグ監督 マーク・ラファロ(アダム)ティム・ロビンス(マイク)グウィネス・パルトロー(フィービー)ジョシュ・ギャッド(ニール)ジョエリー・リチャードソン パトリック・フュジット(ダニー)キャロル・ケイン(ロベルタ)アレシア・ムーア(デデ)

 

【解説】

グウィネス・パルトロー&とマーク・ラファロ主演、SEX依存症に悩む男が運命の女性をめぐって繰り広げるラブコメディ。「ガール・ネクスト・ドア」「キッズ・オールライト」の脚本家であるスチュアート・ブルムバーグによる初監督作品。セックス依存症でセラピーを受ける独身男性のアダムは、あるパーティーで肉食系の積極的美女フィービーと意気投合。彼女から「依存症の人はダメ」と宣言され、アダムは自分の過去を隠してフィービーに接近するのだが、あっさりバレてしまう。フィービーに去られ、ヤケになったアダムは、元カノや行きずりの女性と関係を重ねてしまうのだが。(allcinema ONLINE

 

【感想】

この作品、コメディーとあるし、邦題もコメディっぽいけど、私にはとても重い作品に思えました。

 

アダム(マーク・ラファロ)はセックス依存症で「依存症の会」に通っている。

アダムが指導者と仰ぐ、依存症から脱却したマイク(ティム・ロビンス)のアドバイスを聞きながら依存症克服のため頑張っていた。

 

あるパーティでフィービー(グウィネス・パルトロー)と出会い、好意を持つがフィービーに「別れた恋人がアルコール依存症だったので、依存症の人はお断り」と釘を刺されてしまう。

それでもセックス依存症を隠して付き合い始めたアダムだったがー。

 

そういうフィービーも、依存症とまでは行かないけれど、菜食主義者の健康オタク。

マイクも、アルコール中毒の息子との葛藤を抱えていたし、もうひとりの主人公、医者のニール(ジョシュ・ギャッド)も口ばかりで進歩が無いどころか、どんどんドツボにはまって行く。

 

なんか、アメリカの抱えている病巣が深刻で、笑えないコメディでした。

それでも、人と人との絆を繋ごうとする姿が切ない作品でした。

 


今日、キミに会えたら

2013-11-23 20:52:36 | 映画ーDVD

ー今日、キミに会えたらーLIKE CRAZY

2011年 アメリカ 

ドレイク・ドレマス監督 アントン・イェルチン フェリシティ・ジョーンズ ジェニファー・ローレンス

 

【解説】

サンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞したラブストーリー。監督・脚本はドレイク・ドレマス、共同脚本はベン・ヨーク・ジョーンズ。出演はアントン・イェルチンとフェリシティ・ジョーンズ、ジェニファー・ローレンス。本編はすべてキャノンのデジタル一眼レフカメラで撮影され、演技と台詞はすべて即興で行われている。出会ってすぐに恋に落ちた大学生のジェイコブとイギリス人留学生のアンナ。アンナはビザが切れてもなおアメリカにとどまっていたが、ついにイギリスへ強制送還されてしまう。こうして二人の遠距離恋愛が始まった。大学卒業後も二人の恋愛は続いていたが、会えないことからケンカが多くなり。(allcinema ONLINE

 

【感想】

ロサンゼルス。

出会ってすぐに恋に落ちた大学生のジェイコブ(アントン・イェルチン)とイギリス人留学生のアンナ(フェリシティ・ジョーンズ)

アンナは、卒業後もロスでの就職を希望していた。

 

アンナはビザの切り替えのために夏休みはイギリスへ帰ることになっていた。

アンナの両親も「不法滞在になるから」と注意するが、二人は1泊だけとリゾートの島に出かける。

そして、ビザもなんとかなるさ、と一夏をリゾート地で過ごしてしまう。

 

アンナは従妹の結婚式のためにアメリカを離れ、再び入国しようとすると不法滞在を理由に強制送還させられ、アメリカに入国できなくなる。

 

こうして始まった遠距離恋愛。

二人は、障害を乗り越えて結婚までこぎ着けるがー。

 

遠距離恋愛の難しさ、結婚とはタイミングであるということをテーマにした作品です。

身につまされる人もいるでしょう。

説得力がありました。

 


コズモポリス

2013-11-23 20:49:31 | 映画ーDVD

ーコズモポリスー

2012年 フランス/カナダ 110

デヴィッド・クローネンバーグ監督 ロバート・パティンソン(エリック・パッカー)ジュリエット・ビノシュ(ディディ・ファンチャー)サラ・ガドン(エリーズ・シフリン)マチュー・アマルリック(アンドレ・ベトレスク)ジェイ・バルシェル(シェイナー)ケヴィン・デュランド(トーヴァル)ケイナーン(ブラザ・フェズ)エミリー・ハンプシャー(ジェイン・メルマン)サマンサ・モートン(ヴィジャ・キンスキー)ポール・ジアマッティ(ベノ・レヴィン)

 

【解説】

『トワイライト』シリーズのロバート・パティンソンが、一日にして破滅へ向かう若き大富豪を演じるサスペンス・スリラー。人気作家、ドン・デリーロの小説を基に、『クラッシュ』『ヒストリー・オブ・バイオレンス』などの鬼才、デヴィッド・クローネンバーグ監督が映画化。共演には、ジュリエット・ビノシュや、ポール・ジアマッティ、マチュー・アマルリックなど一癖ある実力派キャストたち。過激な作風のクローネンバーグ監督が自身にぴったりのテーマを鮮烈に切り取り、観る者に大きな衝撃をもたらす。

 

【あらすじ】

28歳という若さで巨万の富を手に入れたニューヨークの投資家のエリック・パッカー(ロバート・パティンソン)。白いリムジンの中で金を動かし、天国と地獄が隣り合わせで一瞬先は闇という投資の世界に生きながら、一方ではセックスの快楽に夢中になっていた。しかし、エリックの背後に暗殺者の影が忍び寄る。さらに、自分自身わかっていながらも、破滅の道へと歩みを進めるエリックは……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

名監督の作品ですが、私には退屈でした。

大統領のパレードがあって、町は規制だらけで渋滞中とというのに、床屋へ行くと言う理由で白いリムジンを走らせている若き投資家で超お金持ちのエリック・パッカー(ロバート・パティンソン)。

リムジンの中で仕事の話をし、セックスをし、健康診断を受け、排泄もする。

そもそも好きには慣れない人物。

 

見所は、ジュリエット・ビノシュや、ポール・ジアマッティ、マチュー・アマルリックなど脇を固める豪華俳優陣。

 

でも、心には響いて来なかったなあ。

 

スティブ・ジョブズ

2013-11-15 11:05:33 | 映画ー劇場鑑賞

ースティブ・ジョブズーJOBS

2013年 アメリカ 127

ジョシュア・マイケル・スターン監督 アシュトン・カッチャー(スティーブ・ジョブズ)ダーモット・マローニー(マイク・マークラ)ジョシュ・ギャッド(スティーブ・ウォズニアック)ルーカス・ハース(ダニエル・コトキ)JK・シモンズ(アーサー・ロック)レスリー・アン・ウォーレン(クララ・ジョブズ)ロン・エルダード(ロッド・ホルト)アナ・オライリー(クリスアン・ブレナン)ジョン・ゲッツ(ポール・ジョブズ)ジェームズ・ウッズ(ジャック・ダドマン)マシュー・モディーン(ジョン・スカリー)

 

【解説】

2011年に逝去したアップル社の創業者、スティーブ・ジョブズの伝記ドラマ。天才と称される一方で非情な人間とも伝えられた彼が歩んだ、波瀾(はらん)万丈な人生を追い掛けていく。メガホンを取るのは、脚本家としても活躍してきた『ケビン・コスナーチョイス!』のジョシュア・マイケル・スターン。キャストには、『抱きたいカンケイ』などのアシュトン・カッチャーや『イノセント・ガーデン』などのダーモット・マローニーなど、実力派が結集。ジョブズにふんしたアシュトンの成り切りぶりは必見。

 

【あらすじ】

誰からも天才と認められるも、周囲との衝突が絶えないスティーブ・ジョブズ(アシュトン・カッチャー)。既存の組織に所属するのに向いていないと悟った彼は、自分のような友人らと自宅ガレージをオフィスにしてアップルコンピュータ社を設立する。革新的な商品を次々と放ってはヒットさせ、たった4年で株式の上場に成功、IT界の寵児(ちょうじ)となるジョブズ。しかし、意見の相違がある社員は問答無用で解雇、創立時メンバーを冷遇するなど、独善的な言動を繰り返すように。その果てに、彼は自身の会社から追放されてしまう。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

高校生の頃、物理の先生がおっしゃいました。

「今は計算機もすごく大きくて値段が高いが、君たちの将来には、小さくて大量生産ができて、安くなるよ」と。

この映画を見て、その言葉が鮮明に蘇りました。

 

私は最初からマッキントッシュのコンピューターを使っています。

最近のiPadminiまで、Macファンというか、Macしか知らないというか。

 

昔、マッキントッシュのコンピューターは高かった。

コンピューターがこんなに、家庭の中まで入り込んでくるなんて、私が大学生の頃には思いもよらなかったです。

誰も考えていなかったでしょう。

コンピューターを使うのは、会社とかビジネスとか、それで十分だって思っていたはず。

でも、ジョブズさん(アシュトン・カッチャー)の頭の中には、ずっとその種があったのですね。

 

1955年生まれというから、私とほとんど同世代。

ベトナム戦争とか、平和運動とかの終わりかけに青春だったのですね。

名残のマリファナとか覚せい剤とか、そういう世代でもあったようです。

インドの精神性に引かれてインド旅行をしたり、大学へ行くお金がもったいないと、好きな講座だけ聴講していたり。

 

そんな中でのスティーブ・ヴォズにアックとの出会い。

ジョブズは夢を語り、ヴォズは技術で形にする。

そして、ジョブズは製品という形にして社会に出して行った。

「Apple」コンピューターの始まり。

 

このへんの、物作りにかける情熱はとてもわくわくしました。

そうか、こんなふうにして家庭用コンピューターができて来たんだなあ。

技術革新と発想の転換の融合。

 

でも、会社が大きくなって行くと、もはやジョブズの頭の中の夢を現実化するというだけでは経営できない。

人との軋轢も生じる。

とうとうジョブズは、自分の会社から追い出されるハメにー。

 

この映画を見てから、ジョブズ氏の生い立ちも調べてみたら、なんとジョブズ氏の実のお父さんはシリアの方なのですね。

シリアから留学できていたアブドゥルファター・ジャンダリ氏とアメリカ人学生ジョアン・シーブルさんの間に生まれたスティーブ。

でも、ジョアンさんのお父さんが結婚に反対したため、スティーブは生まれてすぐにジョブズ夫妻の養子として迎えられたようです。

 

そういう複雑な家庭環境も、彼の精神生活に影響を与えていたのかもしれません。

映画の中でも触れられていましたが、若い時にできた娘を認知しなかったりという気難しさも彼の生い立ちから来ていたのかもしれないなあと思いました。

 

2011年に彼は膵臓癌が悪化して亡くなっていますが、映画ではそのことは触れていませんでした。

iPodを発表する彼の茶目っ気たっぷりなプレゼンが素敵でした。

最後は家族と一緒の幸せな生活だったようなので、ほっとしました。

 

彼こそ、天才の名にふさわしい人物じゃないかな?

 


欲望のヴァージニア

2013-11-15 10:58:44 | 映画ーDVD

ー欲望のヴァージニアーLAWLESS

2012年 アメリカ 116

ジョン・ヒルコート監督 シャイア・ラブーフ(ジャック・ボンデュラント)トム・ハーディ(フォレスト・ボンデュラント)ゲイリー・オールドマン(フロイド・バナー)ミア・ワシコウスカ(バーサ・ミニクス)ジェシカ・チャステイン(マギー・ボーフォード)ジェイソン・クラーク(ハワード・ボンデュラント)ガイ・ピアース(レイクス)デイン・デハーン(クリケット)

 

【解説】

禁酒法時代のアメリカを舞台に、密造酒の業界においてその名をとどろかせた実在の無法者3兄弟の生きざまを描いた犯罪ドラマ。『ザ・ロード』のジョン・ヒルコート監督がメガホンを取り、ミュージシャンのニック・ケイヴが脚本と音楽を手掛けた。出演にはシャイア・ラブーフ、トム・ハーディ、ガイ・ピアース、ミア・ワシコウスカ、ジェシカ・チャステイン、ゲイリー・オールドマンら豪華キャストが勢ぞろいする。

 

【あらすじ】

禁酒法時代のバージニア州、ボンデュラント3兄弟は密造酒ビジネスで幅を利かせていた。野心家の三男ジャック(シャイア・ラブーフ)は牧師の娘バーサの気を引こうと苦心し、リーダー格の次男フォレスト(トム・ハーディ)は、シカゴから来たワケありの過去を持っていそうな女性マギー(ジェシカ・チャステイン)と恋仲になる。そんな時、新たに着任した特別補佐官レイクス(ガイ・ピアース)が法外な賄賂を求めてくる。レイクスの要求を拒否した兄弟は、非道な脅迫にさらされることとなり(シネマトゥデイ)

 

【感想】

映画好きの友達と「クロニクル」の話をしていたら、「クロニクル」の主演デイン・デハーンがこの映画に出ているよ、よかったよと教えてもらって見ました。

面白い!

こんな映画を見逃していたなんて!

 

この作品に出てくる3兄弟は実在の人物だと言うことです。

ボンデュラント3兄弟、長男ハワード(ジェイソン・クラーク)、次男フォレスト(トム・ハーディ)、三男ジャック(シャイア・ラブーフ)は、1920年から1933年まで続いた禁酒法時代のアメリカのヴァージニアで、密造酒を作っていた。

 

ハワードは第1次世界大戦の生き残りで、部隊が全滅してもただ一人生きていたという人物。腕力が強く無口な男。

フォレストは切れ者で、事業の中心人物。

ジャックは、おトンボでいつも兄たちの後塵の甘んじていたが、いつか自分も事業を始めたいと思う野心家。

ジャックが、失敗したり、余計なことをしたりしてストーリーを展開する原動力となっています。

3兄弟には「死なない」という伝説があった。

 

3兄弟の経営するバーに、シカゴからマギー(ジェシカ・チャステイン)と言う女がやって来て、雇うことになった。

また、新たに着任した特別補佐官レイクス(ガイ・ピアース)が、法外な賄賂を求めて来て、拒否すると数々の嫌がらせを仕掛けて来て…。

 

☆ネタバレ

3兄弟の密造酒を作るのを手伝っているのがクリケット(デイン・デハーン)です。

やっぱりレオナルド・ディカプリオの若い時に似ているわ。

 

この3兄弟に共通なのは、女にめっぽう弱いということ。

ハワードはおっかないので女は近寄らない感じだし、フォレストはマギーにぞっこんな感じなのに、手も出せない。

ジャックはよりにもよって、戒律のとても厳しい宗派の牧師の娘バーサ(ミア・ワシコウスカ)が好きになります。

シャイア・ラブーフの繊細な演技がいいです。

 

フォレスト役のトム・ハーディが渋くてかっこいい。

トム・ハーディといえば、「バットマンライジング」で、マスクを付けた怪人ペインを演じていましたが、今回は、その素敵な素顔を見せてくれています。

 

物語の中心は、悪徳特別補佐官レイクスと3兄弟の諍いですが、最後は村の人々を巻き込んでの激しい銃撃戦となります。

禁酒法時代が終わり、3兄弟はそれぞれ結婚して平凡な人生を送り、死なないはずのフェレストも肺炎であっけなく死んでしまったそうです。

 

いい作品でしたよ。

 

スター・トレック

2013-11-15 10:53:52 | 映画ーDVD

ースター・トレックーSTAR TREK

2009年 アメリカ 126

JJ・エイブラムス監督 クリス・パイン(ジェームズ・T・カーク)ザカリー・クイント(スポック)エリック・バナ(ネロ)ウィノナ・ライダー(アマンダ・グレイソン)ゾーイ・サルダナ(ウフーラ)カール・アーバン(レナード・ボーンズ・マッコイ)ブルース・グリーンウッド(クリストファー・パイク)ジョン・チョー(スールー)サイモン・ペッグ(スコッティ)アントン・イェルチン(パーヴェル・チェコフ)ベン・クロス(サレク)レナード・ニモイ(スポック)クリス・ヘムズワース(ジョージ・カーク)ジェニファー・モリソン(ウィノナ・カーク)ジミー・ベネット(ジェームズ・T・カーク(少年期))ヤコブ・コーガン(スポック(少年期))

 

 

【解説】

テレビドラマや映画でおなじみの「スター・トレック」を再構築し、ジェームズ・T・カークの若き日を描くスペース・アドベンチャー。あるアクシデントによりUSSエンタープライズに乗ることになったカークが、宇宙への冒険で成長していく姿を描く。監督は『クローバーフィールド/HAKAISHA』のJJ・エイブラムス。カークを演じるのは、『スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい』に出演しているクリス・パイン。1960年代から続く人気シリーズが、最新のVFXを駆使してどう生まれ変わったのかが見どころ。

 

【あらすじ】

ジェームズ・T・カーク(クリス・パイン)が宇宙艦隊に入隊して3年。USSエンタープライズに乗ることに成功したカークだったが、船内のトラブルメーカーになってしまう。それが気に入らないスポック(ザカリー・クイント)は、カークを船から追い出そうとするが……

 

【感想】

この作品、劇場で見たはずなのに、あまり心に残っていなかったので、もう一度見直しとなりました。

やはりテレビドラマと違う雰囲気に、ついていけない気持ちがあったようです。

でも、2作目がよかったのでね。

 

この作品の設定が、過去に起こった事件の復讐のために時空を超えてやって来たネロ(エリック・バナ)の一味。

このタイムパラドクスが、カーク(クリス・パイン)の生育歴を変え、テレビのカーク船長とは違う人物像になったらしい。

 

よく見ていると、カークの生い立ち、スポック(ザカリー・クイント)の生い立ちがきめ細やかに語られていました。

見直してよかった。

 


すべてはその朝始まった

2013-11-13 10:40:59 | 映画ーDVD

ーすべてはその朝始まったーDERAILED

2005年 アメリカ 107

ミカエル・ハフストローム監督 クライヴ・オーウェン(チャールズ)ジェニファー・アニストン(ルシンダ)ヴァンサン・カッセル(ラロッシュ)

 

【解説】

クライヴ・オーウェン、ジェニファー・アニストン、ヴァンサン・カッセルの豪華共演による全米スマッシュ・ヒット・サスペンス。互いに大切な家族がありながら、ふとしたはずみで不倫に奔ってしまった一組の男女が謎の男からの執拗な脅迫に追い詰められていくさまをスリリングに描く。ごく普通のビジネスマンのチャールズは美しい妻とかわいい娘と幸せな日々を送っていた。そんなある日、彼は通勤電車の中で偶然知り合った美しい女性ルシンダと恋に落ちてしまう。彼女にも愛する家庭がありながら、2人はついに一夜を共にしてしまうが。(allcinema ONLINE

 

【感想】

これ、日本未公開なんですね。

思わぬ拾い物。

面白いですよ。

 

☆ネタバレ

確かに、クライヴ・オーウェンが騙されているのが、早い段階で判るんだけど、強面のわりにはかわいい感じのするオーウェンが、追いつめられていく表情が結構素敵です。

 

シカゴ郊外の瀟洒な1軒屋で、美しい妻とかわいい娘に恵まれて暮すCMディレクターのチャールズ(クライヴ・オーウェン)。

娘はかなり重い糖尿病で、娘のために郊外の家で暮し、高い医療器械も買って、仕事も高校教師から高給の今の会社に転職した。

娘のためなんだからと思いつつも、共働きの妻と気持ちもすれ違って来た今日この頃。

 

妻と言い争って、いつもの電車に乗り遅れたチャールズ、次に乗った電車の検札で、切符を持っていないことに気が付いた。

財布の中は空っぽ。

そこへ「払うわ」と救世主が。

それが、始まり。

 

声を上げてくれたのは大手金融会社で働くルシンダ(ジェニファー・アニストン)。

次の朝、同じ電車に乗ると彼女がいた。

お金を返して、世間話。

お互い、娘がいることで意気投合した。

 

興味を持ったチャールズは、ルシンダの会社に電話をかけた。

その夜は妻に嘘をついてルシンダとデート、いい感じになってホテルを探していると、ルシンダは「やっぱり無理!!」とタクシーを降りてしまう。

二人の目の前に、安ホテルが…。

 

いざコトに及ぼうとしていると、いきなり強盗が!!

あら、ヴァンサン・カッセルじゃない?

まあ、ここで気が付くんだけど、ジェニファーの恐怖の演技がうまいので、ここはだまされておいてね。

 

ラロック(ヴァンサン・カッセル)と名乗るこの人物が、財布ごと盗んでチャールズを脅してくる。

殺人事件にも発展して、娘のためにと貯金しておいたお金も巻き上げられる。

もうここまで、妻にも打ち明けよう、と覚悟を決めたところ、シカゴ駅でルシンダを見かけ、後をついていくと…。

 

どんでん返しが面白いので、楽しみに見てください。

よくある不倫サスペンスなんだけど、俳優たちの演技がいいし、最後のひねりも利いていて、面白かったですよ。

 


トゥヤーの結婚

2013-11-13 10:33:33 | 映画ーDVD

ートゥヤーの結婚ーTUYA'S MARRIAGE/図雅的婚事

2006年 中国 96

ワン・チュアンアン監督 ユー・ナン(トゥヤー) バータル センゲー

【解説】

砂漠化の進むモンゴルの草原でたくましく生きるヒロインの姿を描き、2007年ベルリン国際映画祭金熊賞に輝いたヒューマンドラマ。厳しい現実の中でも凛としたトゥヤーを、コン・リー、チャン・ツィイーに続く中国出身の国際派女優として期待されるユー・ナンが熱演。監督は、脚本家として活躍し、デビュー作『月蝕』で注目を集めたワン・チュアンアン。自身の母の姿をヒロインに重ね、ユーモアを交えて描き出した物語が温かな感動を誘う。

 

【あらすじ】

中国内モンゴルの北西部、事故で下半身不随となった夫と幼い子どもたちと暮らすトゥヤー(ユー・ナン)。砂漠化の進む草原で朝から晩まで畑仕事や水くみ、羊の放牧に明け暮れるが、寝たきりの夫を抱えた厳しい生活と、日々の重労働から彼女の体は限界に達していた。そしてトゥヤーは生きるため、家族への愛からある決断を下す。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

これは多くの人に見て欲しい映画です。

内モンゴルの砂漠化していく村の片隅で、懸命に家族を守りながら生きる女性の、結婚をめぐる物語。

 

トゥヤー(ユー・ナン)は内モンゴルで牧畜をしながら暮している。

夫のバータルは井戸掘りの最中、大けがをして半身不随になってしまった。

幼い男の子と女の子がいる母親だ。

砂漠の中の牧畜は、男手がないと大変。

でも、トゥヤーはたくさんの羊を放牧させ、くたくたになるまで働いて暮していた。

 

悩みは水。

夫が井戸を掘れなかったので、遠い水場まで水を汲みに行っているが、その水源ももうすぐ枯れそうだ。

 

隣に住んでいるセンゲーが、トゥヤーの帰り道に酔っぱらってバイクで転倒して眠っていた。

また、嫁が駆け落ちして逃げたようだ。

トゥヤーはセンゲーを自宅に連れて帰り、介抱してやる。

 

トゥヤーは夫と話をしている間に眠ってしまうほど、疲れ切っている。

 

ある日トゥヤーも持病の腰痛に加えて、さらに腰に怪我をしてもうこれ以上重労働はできないと医者に宣告される。

夫の姉が「バータルはうちが引き取るから、離婚して再婚しなさい」という。

トゥヤーは離婚には応じるが、再婚の条件にバータルも同居することと明言する。

 

役所から情報を得た求婚者がやってきた。

また別の日、幼なじみも噂を聞きつけてトゥヤーの元にやって来た。

その幼なじみは事業に成功していて、離婚していた。

小さい頃からトゥヤーのことが好きだったという。

町で暮すので、バータルは施設に預けることになった。

その夜、バータルは自殺未遂を起こした。

 

結局、トゥヤーは再婚を諦め、自宅に戻るが、トゥヤーの家の前でセンゲーが井戸を掘り始めた。

センゲーの精一杯の求愛の印だった。

 

大自然の前には、人はいかに無力かと言うことがよくわかります。

でも、そこで生きてきた人にとっては、そこが故郷だし、離れがたい土地なのですね。

そうだからこそ、そこに生きる人にしか判らない義理人情。

文化や生活習慣の違いを乗り越えて、共感できるトゥヤーの生き様がありました。

頑張りやで、愛情深いトゥヤー。

幸せになって欲しい。

よかった!!

 


或る夜の出来事

2013-11-13 10:29:54 | 映画ーDVD

ーー或る夜の出来事ーIT HAPPENED ONE NIGHT

1934年 アメリカ 105

フランク・キャプラ監督 クラーク・ゲイブル クローデット・コルベール ウォルター・コノリー

 

【解説】

34年アカデミー賞、主要5部門(作品・監督・主演男優・主演女優・脚色賞)を独占すると言う快挙を果たした古典的恋愛コメディの傑作で、キャプラ監督やコルベール、そしてそれまでパッとしなかったゲイブルの名を一躍有名にした作品。ニューヨーク行きのバスで出会った大金持ちの一人娘エリーと、失業中の新聞記者ピーターの恋の行方を描く。二転三転するストーリーの面白さと、全編にちりばめられたユーモラスなエピソードが秀逸。ロマンティックな雰囲気で古き良き時代の映画"を代表する、コメディ映画の傑作中の傑作! 尚、「夜の乗合自動車」は本作のリメイクにあたる。(allcinema ONLINE

 

【感想】

ほんと!

ラブコメの王道、原点、古典というべき作品ですね。

安心してみていられました。

面白い!

 

34年アカデミー賞、主要5部門(作品・監督・主演男優・主演女優・脚色賞)を独占というのも伝説にふさわしいですね。

 

大金持ちを父親に持つお嬢様エレン(クローデット・コルベール)。

父親と口論している場所もマイアミに停泊中の豪華クルーザーの中。

父に結婚を反対されたエレンは、海に飛び込んで逃亡。

父親はエレン探しに10000ドルを掛け、探偵たちもたくさん雇われた。

エレンは追っ手をまいて、恋人の待つニューヨークへ行くために、長距離バスに乗り込んだ。

 

特ダネを追っているピーター(クラーク・ゲイブル)も同じバスに乗っていた。

途中、エレンが賞金のかかったお嬢様だと知るが、ピーターには特ダネを取ることしか興味が無かった。

二人は、追っ手から逃げる途中、雨の中バスを捨てたり、野宿をしたり、モーテルに泊まったりしながらニューヨークを目指す。

 

あと少しでニューヨークというとき、二人はお互いが好意を持ち合っていることに気が付くのだがー。

 

いつまでたっても、いくつになっても、乙女心は変わらないということかしら?

素敵な作品でした。

楽しく見ました。