マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

チャイルド44 森に消えた子供たち

2015-07-22 10:47:45 | ハイキング

ーチャイルド44 森に消えた子供たちーCHILD 44

2014年 アメリカ 137

ダニエル・エスピノーサ監督 トム・ハーディ (レオ・デミドフ)ゲイリー・オールドマン (ネステロフ将軍)ノオミ・ラパス (ライーサ・デミドワ)ジョエル・キナマン (ワシーリー)ジェイソン・クラーク(ブロツキー)ヴァンサン・カッセル(グズミン少佐)

 

【解説】

トム・ロブ・スミスのベストセラー小説を基にしたサスペンスミステリー。1950年代のソ連を舞台に、子供ばかりをターゲットにした連続猟奇殺人事件の真相を暴こうとする秘密警察捜査官の姿を追う。メガホンを取るのは、『デンジャラス・ラン』などのダニエル・エスピノーサ。主演を務める『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などのトム・ハーディを筆頭に、ゲイリー・オールドマン、ヴァンサン・カッセルらが顔をそろえる。謎が謎を呼ぶ展開に加え、演者たちが織り成す緊迫感に満ちたストーリー展開に引き込まれる。

 

【あらすじ】

スターリン政権下にある1953年のソ連。9歳から14歳までの子供たちが変死体となって発見される事件が発生する。現場は山間の線路沿いに限定され、全ての被害者は裸で胃が摘出されており、直接の死因は溺死であった。秘密警察の捜査官レオ(トム・ハーディ)は、親友の息子が犠牲となったことから捜査に乗り出すことに。だが、それを契機に元同僚に追われ、妻ライーサ(ノオミ・ラパス)にいわれのない犯罪の容疑が掛けられてしまう。窮地に立たされる状況で、真相をつかもうとする彼だが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

スターリン政権下、1953年のソ連が舞台。

私が生まれた頃の時代です。

ソ連では「殺人は資本主義の病であるから、楽園である社会主義国ソ連では起きない」といわれていた。

 

誰もが恐れる強面のKGB、秘密警察の捜査官レオ(トム・ハーディ)ですが、ウクライナのホロドモールと呼ばれる大飢饉で両親を失い、悲惨な子供時代を経験しています。

現在ウクライナ問題は、世界平和への脅威ともなっていますが、ウクライナの人たちがロシアに抱く感情の悪さは、この出来事も一因になっているくらい、悲惨なものだったようです。

 

レオは軍人の養子となって育てられ、第2次世界大戦ではベルリン陥落の英雄になります。

そして、戦後はKGBの一員として働いていました。

 

当時KGBは市民から恐れられた存在でした。

一目惚れで求婚した妻ライーサ(ノオミ・ラパス)も、レオを恐れていました。

 

KGBの仕事は通報を受けてスパイを捜し出すこと。

レオたちは、スパイ容疑をかけられた獣医のブロツキー(ジェイソン・クラーク)を追いかける。

ブロツキーは捕らえるが、部下のワシーリ(ジョエル・キナマン)がブロツキーを匿った農夫夫婦を子供たちの目の前で射殺したことに、レオは激怒する。

このことから、レオはワーシリーに恨みを買うこととなる。

 

親友のアレクセイの息子が亡くなった。

警察は事故として処理しようとするが、アレクセイ夫婦は殺人を疑う。

レオは上司の命令でアレクセイを納得させるが、全裸でしかも臓器を摘出された後があることから、殺人の疑いが頭から離れない。

 

妻のライーサにスパイの嫌疑がかかる。

妻をかばったレオは、田舎街の警察に左遷されてしまった。

しかし、そこでも少年が殺される事件に遭遇。

その手口はアレクセイの息子とそっくりだった。

責任者のネステロフ将軍(ゲイリー・オールドマン)は、レオの連続殺人説には否定的。

第一発見者の同性愛者を犯人に仕立て上げようとしていた。

 

☆ネタバレ

レオとネステロフが調べた連続少年殺害事件の犠牲者は全部で44人。

しかし、いずれも単独事件として解決していた。

 

一度当局から疑われ、追放された夫婦が、どうやって連続殺人事件を解いて行くのか、見ている方が絶望的な気持ちになります。

 

しかし、レオの熱意は妻ライーサ、ネフテロフ将軍を動かし、真犯人に肉薄して行きます。

 いい味を出しているゲーリー・オールドマン

しかしそこへ因縁のワシーリが…。

 

ラストもいいシーンが用意されています。

 

ソ連が舞台なのに英語で会話されている不自然さ。

途中で迷子になりそうな感じもするし、大きな物語を小さくまとめた観もあるけど、私は楽しめましたよ。

子供の猟奇殺人を扱っているけど、残酷シーンはありません。

 

それにしても、「マッド・マックス」(私は見ていないけど)「オン・ザ・ハイウェイ」とこの作品と、トム・ハーディ特集みたい。

いままで、地味な感じの俳優さんだったのに、すごい人気ですねー。

 


王の涙 イ・サンの決断

2015-07-22 10:35:58 | 映画ーDVD

ー王の涙 イ・サンの決断ーTHE FATAL ENCOUNTER/KING'S WRATH

2014年 韓国 137

 

イ・ジェギュ監督 ヒョンビン (李朝第22代王イ・サン(後の正祖))チョン・ジェヨン (尚冊カプス)チョ・ジョンソク (刺客ウルス)ハン・ジミン (英祖の後妃貞純王后(チョンスンワンヒ))

 

【解説】

『愛してる、愛してない』などのヒョンビンを主演に迎え、李朝時代の名君として有名なイ・サン暗殺未遂事件に隠された男たちの絆を描く感動の歴史ドラマ。暗殺の脅威にさらされる若き王が、自身に放たれた刺客と対峙(たいじ)することで真の王として目覚めるまでの24時間に迫る。『ホームランが聞こえた夏』などのチョン・ジェヨンが悲しき宿命を背負った宦官(かんがん)を好演。陰謀の行方はもとより、兵役除隊後初主演を飾ったヒョンビンの体を張った熱演にも目を奪われる。

 

【あらすじ】

1777728日、即位から1年を迎えた李王朝第22代目国王イ・サン(ヒョンビン)は、常に暗殺の脅威にさらされていた。王は書庫と寝殿を兼ねる尊賢閣で不測の事態に備えてひそかに体を鍛え、そのそばには書庫を管理する尚冊として仕える宦官(かんがん)カプス(チョン・ジェヨン)がいつも控えていた。イ・サンは今は亡き先王への早朝のあいさつに向かい……

(シネマトゥデイ)

 

【感想】

イ・ビョンホンの「王になった男」も面白かったけど、この作品もすごく面白かったです。

韓国の時代物、なかなかいいですね。

 

「王になった男」は李王朝15代の光海君の話でしたが、これは22代正祖の話。

イ・サン(ヒョンビン)の父は、祖父の英祖から謀反の疑いをかけられて米びつに閉じ込められて餓死させられたが、自らは伯父の養子となり、祖父が亡くなった後、王の地位に就いた。

即位してから1年経つが、子供の頃から命を狙われ続ける身の上。

書庫である尊賢閣にこもり、密かに体を鍛える毎日。

そばには宦官の尚冊( =カプスチョン・ジェヨン)しか寄せ付けなかった。

 

ものすごい美女の貞純王后(チョンスンワンヒ)(ハン・ジミン)は、おじいさま=先代王の何番目かの皇后で、実はイ・サンの失脚を狙っている張本人です。

 貞純王后は多数を占める政治派閥の老論の後ろ盾で、老論派は権力を誇っていて、政治は腐り切っていた。

貞純王后と老論派の陰謀により、イ・サンの父は非業の死を遂げたのだ。

 

老論派の有力貴族の中には、孤児を刺客に育てている裏社会のものと通じている者もいた。

その孤児たちが刺客として宮廷にも忍び込んでいた。

イ・サンにとっては一瞬も気を抜けない毎日。

イ・サン暗殺計画は着々と進み、今夜が決行という日の早朝からのお話。

 

☆ネタバレ

暗殺計画が決行されるその日のお話なので、すごい緊張感で物語は進んで行きます。

見所は、宦官・尚冊と王の幼い頃から築かれた絆を丁寧に描き、彼の殉職でクライマックスを迎えるところ。

ここに、尚冊と幼なじみの刺客ウルスの物語も重なり、尚冊の数奇な運命が胸を打ちます。

 

ヒョンビンの鍛え抜かれた肉体も見事。

韓国の宮廷の衣装や髪型、宮殿の様子も興味深く見ました。

アクションシーンも迫力ありましたよ。

 


オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分

2015-07-19 23:39:01 | 映画ー劇場鑑賞

ーオン・ザ・ハイウェイ その夜、86分ーLOCKE

2013年 イギリス、アメリカ 86

スティーブン・ナイト監督 トム・ハーディ (アイヴァン・ロック)オリヴィア・コールマン (ベッサン)ルース・ウィルソン (カトリーナ)アンドリュー・スコット (ドナル)

 

【解説】

ロサンゼルス映画批評家協会賞やイギリスのインディペンデント映画賞などで称賛された異色のサスペンス。思わぬ状況に追いやられる中、高速道路を車で走る男の胸中に漂う不安や焦燥を見つめる。監督と製作総指揮に『ハミングバード』などのスティーヴン・ナイトと『つぐない』などのジョー・ライト、主演は『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などのトム・ハーディ。先の読めない展開に加え、車内を舞台にしたトムの一人芝居だけで物語が進む特異なスタイルが斬新。

 

【あらすじ】

超高層ビルの工事を手掛け、翌日に重要な作業に控えている大手建設会社のエリート社員アイヴァン(トム・ハーディ)。妻と息子たちの待つ家に帰ろうと愛車のBMWに乗り込むと、1本の電話がかかってくる。それを機に、彼は自宅ではなくロンドン方面の高速道路に車を走らせていく。電話で部下に翌日の作業を一方的に押し付け、妻に自宅に戻れなくなった原因を告げるアイヴァン。一刻でも早くロンドンに向かおうとする中、困惑する部下、解雇を宣告する上司、憤怒する妻からの電話を受け取る。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

原題の「LOCKE」は主人公の名前、アイヴァン・ロック(トム・ハーディ)。

大手ゼネコンの中堅社員。

今日の仕事は無事に終わった。

大きなプロジェクトの責任者で、明日にはコンクリートの流し込みという重要な仕事が控えている。

今夜は家族、妻と二人の息子たちと一緒にサッカーの応援をする約束。

それなのに1本の電話がかかると、彼は自宅方向ではなく、ロンドンへの高速道路に乗った。

 

サスペンスと書いてあるけど、犯罪も起きないし、殺人も謎解きもない。

サスペンス好きの人が見たらがっかりするんじゃないかな?

ただ、アイヴァンがいろんな人と電話しながら車を走らせているだけ。

キャストに名前が何人かあるけど、スクリーンにいるのはトム・ハーディだけという、全くの一人芝居です。

でも86分間、私はすごく面白かった。

個人的にはツボでした。

 

☆ネタバレ

かかってきた電話の相手はベッサン。

40過ぎの女性で、アイヴァンがロンドンへ出張中、会社が付けてくれた秘書。

難しい仕事を成功させた打ち上げの後、アイヴァンはベッサンと肉体関係を持った。

そのたった一夜の関係だけど、ベッサンは新しい生命を授かり、予定日より早く今夜破水して病院に入ったと言う留守番電話だった。

 

アイヴァンは、部下に明日の手配を頼み、上司にその旨を伝える。

部下は不安におののきながらもアイヴァンの指示に従う。

明日会社に行けないと言うと、上司は怒り狂う。

 

さらに難関は妻のカトリーヌ。

ご贔屓のチームのユニフォームに着替えて、家族で盛り上がろうとアイヴァンの帰りを待っている。

子供たちも興奮気味に試合の様子をアイヴァンに報告してくる。

カトリーヌにベッサンのことを打ち明けても、にわかには信じられない様子。

 

ベッサンは帝王切開の緊急手術を受けることになった。

不安がるベッサンを慰めつつ、病院関係者とも話をする。

 

アイヴァンは私生児だった。

父の認知もなく、大変苦労した。

こんなはずではなかったけど、結果は受け入れて責任を取るつもりでいる。

妻にもちゃんというつもりが、ずるずると遅くなり、今告白することになってしまった。

 

上司は本社に報告し、アイヴァンはクビになった。

それでも、経験を駆使して部下に命令して明日の段取りだけは付けようと努力する。

 

気に入りました、トム・ハーディ。

この難しい役をやり切りました。

車でハイウェイを走っているだけのリアルな時間、86分間の出来事。

こんなんで映画になるの?と心配になるような映画です。

 

妻は激怒して離婚もやむを得ないけど、彼の進むべき道はそれしかないと、私も納得致しました。

何が正しいかわからない難局を、誠意だけで乗り切ろうとする男だと思いました。

 

よく考えたら、不倫して、一夜にして仕事も家族も失った世間によくあるダメ男の話なんだけど、こう思えたのも、ひとえに脚本とトム・ハーディの魅力。

これぞ映画力じゃないかな!

 


グランドピアノ 狙われた黒鍵

2015-07-19 16:36:18 | 映画ーDVD

ーグランドピアノ 狙われた黒鍵ーGRAND PIANO

2013年 スペイン、アメリカ 91

 

エウヘニオ・ミラ監督 イライジャ・ウッド (トム・セルズニック)ジョン・キューザック (スナイパー)タムシン・エガートン  アレン・リーチ

 

【解説】

『ロード・オブ・ザ・リング』などのイライジャ・ウッドを主演に迎え、コンサートの舞台で孤軍奮闘する天才ピアニストの姿を描くサスペンスドラマ。約5年ぶりに戻ってきたステージ恐怖症のピアニストが、謎の狙撃手に難曲をミスなしで完奏するよう脅迫されながらも必死で相手に食らいつく姿を活写する。声だけで主人公を操る男を、『推理作家ポー最期の5日間』などのジョン・キューザックが好演。観客が注視する中、水面下で展開する緊迫感あふれる駆け引きに熱狂する。

 

【あらすじ】

世界屈指の若き天才ピアニストのトム(イライジャ・ウッド)は、およそ5年ぶりの復帰公演のためシカゴ空港に降り立つ。彼は人気女優の妻エマ(ケリー・ビシェ)に励まされながら、今は亡き恩師の追悼コンサートへの参加を決めたものの、すぐに後悔し始める。トムは観客で満席のホールを前に尻込みするが、勇気を奮い立たせてステージへと上がり……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

不思議なサスペンスでした。

 

若き天才ピアニストのトム(イライジャ・ウッド)は、およそ5年ぶりにステージで演奏するためにシカゴに来た。

5年前、師匠が作曲した難曲の途中で止まってしまった苦い経験がトラウマになっていた。

 

コンサートが始まり、トムがピアノを弾き出すと楽譜に脅迫文が書かれていた。

問題の曲を間違わずに引き終わらなければ、妻もトムも殺すと言う。

 

演奏しながら、楽屋に携帯電話を取りに行ったり、携帯で電話したり、メールしたり…。

あり得ないと思うけど、引き込まれて行きます。

 

不自然な友達のカップルが殺人の犠牲になるし、都合がいい感じもするけど、それなりに楽しめます。

 

終盤、犯人が突然現れて、それがジョン・キューザック!!

タイトルで名前が出てきていたけど、すっかり忘れていたので、それが一番びっくりしました。

 

ほんと、不思議な作品でしたよ。

 

ライフ・オブ・クライム

2015-07-19 16:32:45 | 映画ーDVD

ーライフ・オブ・クライムーLIFE OF CRIME

2013年 アメリカ 101

ダニエル・シェクター監督 ジェニファー・アニストン (ミッキー・ドーソン)ヤシーン・ベイ (オーデル・ロビー)アイラ・フィッシャー (メラニー)ウィル・フォーテ (テイラー)ティム・ロビンス(フランク・ドーソン)

 

【感想】

日本未公開作品なので資料が少ないです。

クェンティン・タランティーノが映画化した「ジャッキー・ブラウン」と同じ原作者、エルモア・レナードの「スイッチ」が原作。

 

離婚寸前の夫婦。

夫の不倫旅行中に妻が誘拐されたらどうなるか?

 

妻がジェニファー・アニストン、夫がティム・ロビンス。

 

すごく面白いテーマで、俳優さんもハマっているのに、どこかキレの悪い映画でした。

そうは言っても退屈な映画ではなく、楽しめましたよ。


マップ・トゥ・ザ・スターズ

2015-07-19 16:04:38 | 映画ーDVD

ーマップ・トゥ・ザ・スターズーMAPS TO THE STARS

2014年 カナダ、アメリカ、ドイツ、フランス 

 

デヴィド・クローネンバーグ監督 ジュリアン・ムーア (ハヴァナ・セグランド)ミア・ワシコウスカ (アガサ・ワイス)オリヴィア・ウィリアムズ (クリスティーナ・ワイス)サラ・ガドン (クラシル・タガート)

 

【解決】

『ヒストリー・オブ・バイオレンス』などで知られる鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督が、ハリウッドセレブの実態をシニカルに描いた人間ドラマ。ハリウッドでリムジン運転手をしていた脚本家ブルース・ワグナーが実際に体験した話を基に、富も名声も得た完璧なセレブ一家が抱える秘密を暴き出す。本作の演技で第67回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞したジュリアン・ムーアをはじめ、ミア・ワシコウスカ、ジョン・キューザック、ロバート・パティンソンら豪華キャストの競演も見どころ。

 

【あらすじ】

セレブを相手にしているセラピストの父ワイス(ジョン・キューザック)、ステージママの母クリスティーナ(オリヴィア・ウィリアムズ)、人気子役の息子ベンジー(エヴァン・バード)から成るワイス家は、誰もがうらやむ典型的なハリウッドのセレブ一家。しかし、ワイスの患者で落ち目の女優ハバナ(ジュリアン・ムーア)が、ある問題を起こして施設に入所していたワイス家の長女アガサ(ミア・ワシコウスカ)を個人秘書として雇ったことで、一家が秘密にしてきたことが白日の下にさらされ……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

クローネンバーグ監督作品にしては、暴力的でも狂気的でもなく、地味な感じの作品でした。

でも、登場人物の誰にも感情移入できず、ストレスが残る作品です。

 

アガサ(ミア・ワシコウスカ)は女優ハバナ(ジュリアン・ムーア)の新しい秘書として雇われた。

リムジンの運転手ジェローム・フォンタナ(ロバート・パディンソン)が空港までアガサを迎えにきていた。

 

アガサはセレブ相手の売れっ子セラピスト、ワイス(ジョン・キューザック)の長女だが、ある事件を起こして施設に入っていたのが、この度退院したのだ。

 

ワイスの長男ベンジー(エヴァン・バード)は、超売れっ子子役としてブレイク中。

母もステージママとして大忙し。

そんな中帰ってきたアガサ。

過去のスキャンダルが明るみに出るのではないかと、ワイス家に緊張が走った。

 

落ち目の女優ハバナは、大女優だった母の当たり役の作品のリメイクに、自分が母の役をやりたいといろんなアプローチをしますが、こちらも母の幻影に怯えたり、少し病的。

 

どのキャラクターも愛すべき人物とは言えず、嫌な人ばかりなので、なかなか集中できません。

 

ハバナにアガサわ紹介するのがかつてのスター・ウォーズのレイア姫、キャリー・フィッシャー。

言われないとわかりません。

 

ロバート・パディントンも、何か重要な役かと思っていたけど、ハバナとセックスする役?

ありゃ。

 

実は、クローネンバーグ監督、ロバート・パディントン主演の「コズモポリス」も見たのですが、意味不明でした。

 

「ヒストリー・オブ・バイオレンス」や「イースタンプロミス」はとても良かったんだけどなあ。

 


アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

2015-07-17 16:13:37 | 映画ー劇場鑑賞

ーアベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンーAVENGERS: AGE OF ULTRON

2015年 アメリカ 142分 ロバート・ダウニー・Jr (トニー・スターク=アイアンマン)クリス・ヘムズワース (ソー)マーク・ラファロ (ブルース・バナー=ハルク)クリス・エヴァンス (スティーブ・ロジャース=キャプテン・アメリカ)スカーレット・ヨハンソン(ナターシャ・ロマノフ=ブラック・ウィドウ)ジェレミー・レナー(クリント・バートン=ホークアイ)ドン・チードル(ジェームズ・ローディ・ローズ=ウォーマシン)アーロン・テイラー=ジョンソン(ピエトロ・マキシモフ=クイックシルバー)エリザベス・オルセン(ワンダ・マキシモフ=スカーレット・ウィッチ)ポール・ベタニー(ジャービス=ヴィジョン)ステラン・スカルスガルド(エリック・セルヴィグ)ジェームズ・スペイダー(ウルトロン)サミュエル・L・ジャクソン(ニック・フューリー)

 

【解説】

ロバート・ダウニー・Jr演じるアイアンマンをはじめキャプテン・アメリカやハルクなど、マーベルコミックスのヒーローが一堂に会するアクション巨編の第2弾。アイアンマンことトニー・スタークが完成させた人工知能ウルトロンの暴走に端を発する、ヒーローたちによる愛する者たちを救うための戦いをダイナミックに描く。監督は、前作でもメガホンを取ったジョス・ウェドン。共演にはスカーレット・ヨハンソンら続投組のほか、ジェームズ・スペイダーらが新キャストとして参加。ヒーローたちのバトルやドラマに引き込まれる。

 

【あらすじ】

人類の危機的状況を何度も打破してきたアイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)は、平和維持システムとしての人工知能ウルトロンを誕生させる。人類を脅威から守るために完成させたウルトロンであったが、平和を脅かす唯一の存在は人類だと結論付け、抹消しようとする。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)が開発した新システム人工知能ウルトロン

宇宙からの敵にも対応できる最強のシステムだったが、ウルトロンは意志を持ち、平和を脅かすのは人類だと言って、人間に襲いかかる。

 

これって、今上映中の「ターミネーター」のスカイネットと同じだねー。

 

まあ、そういう些細なことはさておいて、今回のアベンジャーズはアベンジャーズ内の人間関係が丁寧に描かれていて、私は楽しく見ました。

内面を揺すぶられるというので、キャラクターの過去も描かれています。

個性に厚みが増す感じです。

 

ジャービスが人型になって、ポール・ベタニーが演じています。

ジャービスはジャービスのままでいて欲しかったけど、名前が変わって「ヴィジョン」となります。

 

夫はテレビで前作を見たはずなのに、人間関係がわからず面白さも半減みたいでした。

予習は必要ですね。

 

次回は新しいメンバーでのアベンジャーズの活躍となりそうですね。

 

ナターシャとブルース・バナーの恋の行方も気になります。

 


96時間/レクイエム

2015-07-17 16:03:15 | 映画ーDVD

96時間/レクイエムーTAKEN 3/TAK3N

2014年 フランス 109

オリヴィエ・メガトン監督 リーアム・ニーソン (ブライアン・ミルズ)フォレスト・ウィテカー (フランク・ドッツラー)ファムケ・ヤンセン (レノーア)マギー・グレイス (キム)

 

【解説】

『シンドラーのリスト』などのリーアム・ニーソンと、ヒットメーカーのリュック・ベッソンの強力タッグによる人気アクションシリーズ最終章。愛する家族のためなら手加減せずに相手をなぎ倒す、すご腕の元CIA捜査官を襲うさらなる試練をド迫力のアクションと共に活写する。これまで同様まな娘をマギー・グレイスが演じ、新たにフォレスト・ウィテカーらが共演。たった一人の娘を守り抜こうとする父親がどのような戦いを繰り広げるのか注目。

 

【あらすじ】

かつてイスタンブールで犯罪組織を全滅に追い込んだ、元CIA秘密工作員ブライアン(リーアム・ニーソン)はロサンゼルスに戻り、再び家族の絆を取り戻そうとしていた。そんな折、前妻レノーア(ファムケ・ヤンセン)が、彼の家で死体となって発見される。運悪く現場で警官と遭遇したブライアンは、殺人事件の容疑者として指名手配され……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

リーアム・ニーソンと言えば、「スター・ウォーズ」のクワイ・ジン・ガン役とか、バットマンビギンズの指導者とか、いわゆる師匠役が多い感じですが、この96時間はなりふり構わず家族のために大奮闘する姿が素敵。

特に第1作目「96時間」はすごく面白かったんです。

本当に96時間の出来事を描いていたし。

でも、第2作目の「96時間/リベンジ」は、期待はずれでした。

なので、3作目はDVD鑑賞となりました。

 

結論から言うと、DVD鑑賞で充分かな?

 

今回は、2作目よりはずっと面白かったです。

ただ、まるで「逃亡者」みたい。

でも、妻(正確には元妻=ファムケ・ヤンセン)殺しの汚名をかけられたブライアン(リーアム・ニーソン)は、リチャード・キンブルのように一人で逃亡するのではなく、いい仲間がいるところが素敵でした。

 

追いかける刑事ドッツラー(フォレスト・ウィテカー)もジェラード警部のような冷徹さはなく、味があって良かったです。

 

 


フライト・ゲーム

2015-07-17 15:59:50 | 映画ーDVD

ーフライト・ゲームーNON-STOP

2014年 アメリカ、フランス 107

ジャウマ・コレット=セラ監督 リーアム・ニーソン (ビル・マークス)ジュリアン・ムーア (ジェン・サマーズ)ミシェル・ドッカリー (ナンシー)ルピタ・ニョンゴ (グウェン)

 

【解説】

『エスター』などのジャウマ・コレット=セラ監督、主演に『96時間』シリーズなどのリーアム・ニーソンと『アンノウン』のコンビが再度手を組んだサスペンスアクション。ニューヨークからロンドンへ向けて飛び立った旅客機内で起きる連続殺人に立ち向かう機内警備担当の連邦保安官が、その意外な犯人と真相にたどり着くさまが描かれる。『エデンより彼方に』などのジュリアン・ムーアらが共演。謎とスリルが押し寄せる息詰まるタッチはもちろんのこと、爆発する旅客機や機内での銃撃といったアクションも迫力満点。

 

【あらすじ】

ニューヨークより146人の乗客乗員が搭乗した、ロンドンへと向かう旅客機。その警備を任されている連邦保安官ビル・マークス(リーアム・ニーソン)のもとに、15,000万ドルを指定口座に入金しなければ20分おきに機内の人間を1人ずつ殺害するという異様な犯行予告メールが届く。限定されたネットワークからメールが送信されたことから同僚が犯人ではないかと思いつつ、犯人の特定に奔走するビル。そしてメールの内容通りに、機内で1人ずつ人が命を落とす。やがて、地上から犯人が指定した口座はビルのものであることが判明する。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

私は密室のサスペンスとか、あまり好きじゃないなあ。

特に飛行機は怖過ぎるし、息が詰まりそう。

 

でも、この作品は犯人探しなんだけど、引き込まれてしまいました。

こんな四面楚歌に立ち向かえるのはリーアム・ニーソンしか考えられない感じです。

 

連邦保安官ビル・マークス(リーアム・ニーソン)は、乗客に紛れ込んでハイジャックや飛行機内の犯罪を未然に防ぐのが任務。

いつも緊張にさらされている。

この日も、ニューヨークからロンドンへ向かう飛行機に乗り込んだ。

そのビルの携帯に脅迫メールが届く。

お金を振り込まないと20分おきに乗客を殺すと言うもの。

やがて予告通り人が亡くなる。

地上に助けを求めるが、大金の振込先がビルの口座とわかり、ビルがハイジャック犯人にされてしまう。

そんな混乱の中で、どんどん人は死んでいき…。

果たしてビルは、真犯人を検挙し、乗客を無事に地上へと降ろすことができるのだろうか?

 

 

結末がわかってしまえば、そういう人が犯人だったのね、という感じですが、犯人探しよりも面白いのは、孤立無援となったリーアムの活躍です。

 

良かったですよ。

 

アリスのままで

2015-07-14 17:05:53 | 映画ーDVD

ーアリスのままでーSTILL ALICE

2014年 アメリカ 101

リチャード・グラツァー ワッシュ・ウェストモアランド監督 ジュリアン・ムーア (アリス)アレック・ボールドウィン (夫ジョン)クリステン・スチュワート (次女リディア)ケイト・ボスワース (長女アナ)ハンター・パリッシュ(長男トム)

 

【解説】

若年性アルツハイマー病と診断された50歳の言語学者の苦悩と葛藤、そして彼女を支える家族との絆を描く人間ドラマ。ベストセラー小説「静かなアリス」を基に、自身もALS(筋委縮性側索硬化症)を患ったリチャード・グラツァーと、ワッシュ・ウェストモアランドのコンビが監督を務めた。日に日に記憶を失っていくヒロインをジュリアン・ムーアが熱演し、数多くの映画賞を席巻。彼女を見守る家族をアレック・ボールドウィン、クリステン・スチュワート、ケイト・ボスワースが演じる。

 

【あらすじ】

50歳の言語学者アリス(ジュリアン・ムーア)は、大学での講義中に言葉が思い出せなくなったり、ジョギング中に家に戻るルートがわからなくなるなどの異変に戸惑う。やがて若年性アルツハイマー病と診断された彼女は、家族からサポートを受けるも徐々に記憶が薄れていく。ある日、アリスはパソコンに保存されていたビデオメッセージを発見し……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

今年のアカデミー賞で、ジュリアン・ムーアが始めて主演女優賞に輝いた作品。

演技派と言われる彼女でも、長い時間がかかったのですね。

 

有名大学で教鞭をとる言語学者のアリス(ジュリアン・ムーア)は、医者の夫ジョン(アレック・ボールドウィン)と幸せな暮らしをしていた。

医学生の長男トム(ハンター・パリッシュ)、法学者の長女アナ(ケイト・ボスワース)、はそれぞれ家を出て自分たちの道を歩いていた。

 

ただ、女優の卵の次女リディア(クリステン・スチュワート)だけが不安定な暮らしで、アリスの悩みの種だった。

  アリスの誕生日を祝う家族たち

ささいな物忘れが多くなり、あるとき大学構内をジョギングしているときに迷ってしまった。

医者を訪ね、診断を仰ぐと「若年性アルツハイマーの疑い」を告げられる。

検査の結果病名が確定し、それは遺伝性のものだと告げられる。

 

もうこれだけでも辛い辛い。

アリスとともに泣いてしまいます。

自分が壊れて行く恐怖。

愛する子供たちにもその不安を持たせてしまったと言う苦しみ。

 

しかし、アリスの病気は、アリスの苦しみもあがないも無視して、どんどん進行して行きます。

 

☆ネタバレ

睡眠薬を大量に手に入れて、やがてくる自分をなくす日のために、パソコンに自分の向けてメッセージを残します。

「水で全部飲みなさい」

 

でも、そのときの自分は、もはや自殺はできない。

 

認知症の問題は、ほとんど日常化していて、とても他人事ではない現在、明日は我が身と身につまされます。

でも、申し訳ないけど、ボケてしまえばこっちのもの。

この作品でも言いたいことは「アリスはアリス」ということではないでしょうか?

素のアリスに戻るって感じ。

本当に大変なのは介護者の方です。

 

リディア役のクリステン・スチュワート、すごくよかったです。

一番反抗的な娘が、ボケた母と和解して、明るく世話をしていました。

「いつまでもそばにいるよ」と言った夫は単身赴任。

{あれは逃げたな}と思いましたが、そんなところもいいと思いました。

犠牲になるのが一番やってはいけないことなんだと思いました。

 リディアと暮すアリス 

あまり先のことばかり心配せず、現実を明るく受け入れながら老いを生きようと思います。

先のことは誰にもわからないのですから。 

お薦めです。