マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

プルーフ・オブ・マイ・ライフ

2006-09-11 16:19:22 | 映画ーDVD
2005年 アメリカ ジョン・マッデン監督 グウィネス・パルトロー 、アンソニー・ホプキンス 、ジェイク・ギレンホール 、ホープ・デイヴィス 、ダニー・マッカーシー

【解説】
恋に落ちたシェイクスピア』のジョン・マッデン監督と、同作品でアカデミー賞主演女優賞に輝いたグウィネス・パルトロウが再び組んだ感動作。共演は『アレキサンダー』のアンソニー・ホプキンスや、『デイ・アフター・トゥモロー』のジェイク・ギレンホール。人生に必ず訪れる愛しい者との永遠の別れ。そこから始まる再生のドラマが万人の胸を打つ。撮影の前年に父を亡くしたグウィネスの深い悲しみの演技に圧倒される。

【あらすじ】
キャサリン(グウィネス・パルトロウ)は天才数学者の父(アンソニー・ホプキンス)を亡くし、失意の底にいた。そんな時父の教え子のハル(ジェイク・ギレンホール)が、遺されたノートを見に訪ねて来る。

【感想】
グウィネスとジェイクのもっと、ロマンティックなお話なのかと思っていました。
内容は、狂気に怯えるグウィネスの心の問題で、結構深刻でした。

物語への導入部分が、ちょっと退屈な感じ。
有名な父が亡くなって、明日は葬儀というのに、なんかのんびりし過ぎているような気がしました。
葬儀も、その後のパーティも、日本の感覚とはずいぶん違いました。
そして、扱っているのも数式であり、数学者の世界のことなので、少しわかりにくかった。
だから、お姉さん(ホープ・デイヴィス)の存在が、とても冷たく、非情な感じに見えたのが残念でした。
本当は、というのも変ですが、彼女は彼女で妹に病んだ父を押し付けたことを心苦しく思い、彼女なりに妹に新しい人生を送ってもらいたいと願っていると思うのです。
でも、あまりに父と似ている妹が恐ろしくもあるのです。

アンソニー・ホプキンスが、正気と狂気の境を生きる老人を好演していました。

なんか、豪華キャスト&監督の割にはね、と言う作品でした。
最後も、地味だったなあ。
数式を二人で検証しながら終わるなんて…。それってロマンティックって言えるかなあ。
数学音痴には理解できないことでした。

太陽の帝国

2006-09-11 09:05:50 | 映画ーTV
1987年アメリカ スティーヴン・スピルバーグ監督 クリスチャン・ベイル 、ジョン・マルコヴィッチ 、ミランダ・リチャードソン 、ナイジェル・ヘイヴァース 、ジョー・パントリアーノ

【解説】
SF作家、J・G・バラードの自伝的小説の映画化。第二次大戦中、両親とはぐれた少年が、強制収容所で力強く生きていく様を描く。

【あらすじ】
1941年、クリスマスを迎えた上海。英国租界の邸宅に両親と暮らすジム少年(クリスチャン・ベール)は、学校の勉強よりも空を飛ぶことに心を奪われていた。上海にも侵略しつつあった日本軍の「零戦」のパイロットになることが夢だった。
迫ってくる戦争を前に、ジム一家も上海から脱出する準備を始めたが、時すでに遅く、日本軍が怒濤の如く市街に進攻してきた。砲弾、銃声の飛び交う中、両親と離ればなれになってしまったジムは1人で生きていかなければならないことを、身をもって悟る。飢えに苦しんでいるところを救ったのは、ベイシー(ジョン・マルコヴィッチ)とフランク(ジョー・パントリアーノ)の2人のアメリカ人であった。ある夜、2人を邸宅に連れてきたところを日本軍に襲われ、ジムら3人は捕虜収容所へと送られる。(goo映画から抜粋)

【感想】
8月に放映されたのを、ただクリスチャン・ベイルが出ているからという理由で録画していました。

第2次世界大戦中の上海が舞台で、イギリス人居留区で贅沢に暮らしていたイギリス人たちが日本人の捕虜になって、終戦を迎えるまでが描かれていました。
思春期にかかった、才気あふれる少年が、大人の中で生きる道を見つけ、逞しく成長して行くお話です。

始まってしばらく、「この子役クリスチャン・ベイルに似ているな、さて、いつ本人が出て来るのかしら」と思って見ていたら、彼が、彼こそがクリスチャン・ベイルなのでした。
すごい、演技力。
全編出ずっぱりの難しい役なのに、すごい表現力。
驚きました。
その他にも、伊武雅刀や片岡孝太郎、ガッツ石松も出演していました。

日本軍を扱っているけど、日本人が見てもそれほど嫌な感じはしないし、戦闘シーンも少年の目から見たかたちで描かれていて、酷い感じはありませんでした。
それでも、戦争の残酷さ、悲惨さは十分に伝わってきました。
収容所の中での大人たちはかなり醜いし、管理している日本兵は横柄で暴力的でした。

とてもいい映画だと思いました。
戦争は、弱いものが巻き込まれて、誰も幸せにならないということがよく表れていました。
この少年も心に深い傷を負って、その傷は生涯消えることはないでしょう。