マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

LIFE!

2014-03-31 10:28:29 | 映画ー劇場鑑賞

LIFE!THE SECRET LIFE OF WALTER MITTY

2013年 アメリカ 114

ベン・スティラー監督 ベン・スティラー(ウォルター・ミティ)クリステン・ウィグ(シェリル・メルホフ)アダム・スコット(テッド・ヘンドリックス)キャスリン・ハーン(オデッサ・ミティ)シャーリー・マクレーン(エドナ・ミティ)ショーン・ペン(ショーン・オコンネル)パットン・オズワルト(トッド)アドリアン・マルティネス(ヘルナンド)

 

【解説】

凡庸で空想癖のある主人公が未知なる土地への旅を経て変化していくさまを、ベン・スティラー監督・主演で描くヒューマンドラマ。夢を諦め、写真雑誌の写真管理部で働く地味な中年男性が、ひょんなことからニューヨークをたち世界中を巡る旅を繰り広げる様子をファンタジックに映し出す。物語の鍵を握るカメラマン役で『ミルク』などのショーン・ペン、主人公の母親役で『愛と追憶の日々』などのシャーリー・マクレーンが共演。壮大なビジュアルや、主人公のたどる奇跡のような旅と人生に目頭が熱くなる。

 

【あらすじ】

雑誌「LIFE」の写真管理部で働くウォルター・ミティ(ベン・スティラー)は、思いを寄せる女性と会話もできない臆病者。唯一の特技は妄想することだった。ある日、「LIFE」表紙に使用する写真のネガが見当たらない気付いたウォルターはカメラマンを捜す旅へ出る。ニューヨークからグリーンランド、アイスランド、ヒマラヤへと奇想天外な旅がウォルターの人生を変えていく。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ベン・スティラー監督・主演の作品。

原題は「ウォルター・ミティの秘密の人生」っていうんだ。

なるほど!!

 

人一倍妄想癖のある内気なウォルター・ミティ(ベン・スティラー)は、雑誌「LIFE」の写真のネガを整理する部屋で長年働いて来た。

思いを寄せている同僚のメリル(クリステン・ウィグ)に、自己紹介することもできないでいる。

 

ある日、「LIFE」が大手の傘下に入り、編集部は大幅に人員整理されることになった。

ウォルターはその最終号の表紙を飾るはずのネガがなくなっていることに気づき、ネガのことを聞くために、写真家のオコンネル(ショーン・ペン)に会いに彼の取材先へと向かった。

 

グリーンランドで、オコンネルは船でアイスランドへ向かったと聞き、オコンネルに届け物をすると言うヘリコプターに乗り込んだところから、彼は妄想の世界から現実の世界へ1歩踏み出し、冒険の旅に出発することとなった。

 

☆ネタバレ

勇気あるその1歩。

それが自分の再発見、人生の再スタートということなのかもしれません。

その背中を押したのは、やはり彼女への思いだったようです。

 

メーテルリンクの「青い鳥」のように、探しているものは身近にあったと言うお話ですが、とてもいいラストでした。

ウォルターは人員整理にあって、会社から去りますが、素晴らしい贈り物が!!

 

映画が終わった時私は、「こつこつ地道にやってきてよかったね」と、スクリーンの中のウォルターに語りかけました。

 

世の中を支えているすべての縁の下の力持ちさんたちに捧げたい映画だと思いました。

 


31年目の夫婦げんか

2014-03-31 10:04:54 | 映画ーDVD

31年目の夫婦げんかーHOPE SPRINGS

2012年 アメリカ 100

デヴィッド・フランケル監督 メリル・ストリープ(ケイ・ソームズ)トミー・リー・ジョーンズ(アーノルド・ソームズ)スティーヴ・カレル(バーナード・フェルド医師)

 

【解説】

結婚31年目に夫婦の絆を取り戻そうと奮闘する夫婦を、オスカー受賞のメリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズが演じるヒューマンドラマ。カップルセラピーに振り回されながらも、結婚生活を振り返り、未来のための答えを見つけ出すまでの夫婦の姿を描く。『プラダを着た悪魔』のデヴィッド・フランケルがメガホンを取り、夫婦に性生活などを指南するセラピスト役で、『40歳の童貞男』などのスティーヴ・カレルが共演。夫婦だからこその迷いを見事に演じる名優の演技に引き込まれる。

 

【あらすじ】

変わり映えのない毎日を送る結婚31年目の夫婦、ケイ(メリル・ストリープ)とアーノルド(トミー・リー・ジョーンズ)。これまでの夫婦の生活を改めたいと考えていたケイは、フェルド医師(スティーヴ・カレル)のカップル集中カウンセリングを知り、夫に知らせずに予約を入れる。セラピー参加に反対していた夫を連れ、二人はメーン州のフェルドのもとを訪れた。そして、カウンセリングがスタートしたものの……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

いつの間にか、夫婦別寝室、セックスレスになった結婚31年目を迎えたケイ(メリル・ストリープ)とアーノルド(トミー・リー・ジョーンズ)。

ケイはまだまだロマンティックな夜を過ごしたい様子。

 

そこでみつけたフェルド医師(スティーヴ・カレル)によるカップル集中カウンセリング。

ケイはアーノルドに内緒で申し込み、半ば強引にアーノルドとともにメーン州までやってきた。

 

アーノルドは、なんで他人に自分たちのセックスについて話さなきゃならんのだ、と不機嫌。

でも、さまざまな宿題を出されて、結構真面目にこなしていくうちにー。

 

☆ネタバレ

「プラダを着た悪魔」のときとは全然違う、なよなよぷくぷくしたメリル・ストリープです。

女はこういう乙女チックなところがあるのも認めるけど、はっきりいって、私にはかまわないでね、という気分なんです、私は。

女もこうなったら、かわいげがありませんね。

この作品のケイはかわいい奥様でしたよ。

 

アーノルドは、ほんと、いいダンナさんだと思います。

何だかんだいって、奥さんの要求に応えようと努力しているもの。

こういうご夫婦はうまくいくと思いました。

 

日本人カップルならどうでしょう。

セックスはともかく、日常生活で、夫と妻のコミュニケーションはもっと難しいのではないかしら?

どちらもが、「自分が我慢している」と思っているのでは?

日本人は忍耐強いから、これで円満にやって行くのでしょうね。

 

この映画、セックスがらみの過激なセリフが多いんですが、本質は、夫婦のコミュニケーションということではないのでしょうか?

 

この映画でも奥さんはセックスがないと嘆きながらも、ムードが足りない、家電は私へのプレゼントではない、話をしていたらすぐ怒鳴る(アーノルドは「怒鳴ってなんかいない」と怒鳴っていました)、など、我が家にも当てはまりそうな不満を口にしていました。

 

1対1では喧嘩になってしまうところ、第3者を交えて本音を言い合うセラピーという方法も、夫婦の問題の解決方法のひとつかもしれません。

でも、夫は逃げ出すでしょうね。

 

いつになく真顔のスティーヴ・カレルがおかしかったです。

 


父のこころ

2014-03-29 14:20:16 | 映画ー劇場鑑賞

 

ー父のこころー

2014年 日本 89

 

監督=谷口正晃 キャスト=大塚まさじ(奥村賢一)・日永貴子(奥村家のお母さん)・古賀勇希(宏志)・上西愛理(恵美)・福本清三

 

【解説】

京都を舞台に一度は崩れてしまった家族の再出発を、大阪を拠点に活動するフォークシンガーである大塚まさじを主演に迎えて描く家族ドラマ。失踪(しっそう)した父親が家族のためではなく世話になった女性のお骨を実家に届けるために帰還、そんな中家族が向き合い、本音をぶつけ合うさまを映し出す。監督は、『時をかける少女』『シグナル~月曜日のルカ~』などの谷口正晃。伝統を残す京都のたたずまいに、家族だからこそもつれ合うしがらみなど、いつの世も変わらぬ町や家族の様子に考えさせられる。

 

【あらすじ】

9年前、仕事に失敗して姿を消した奥村家の主、賢一(大塚まさじ)が京都に戻っていると聞き、息子の宏志はつてをたどって会いにいく。しかし、父は家族との再会を果たすためでなく、世話になった女性のお骨をその人の家に届けるという目的で京都に帰ってきたのだった。それでも娘の恵美は父に結納に出席してほしいと告げ、母には何も知らせないまま、家族が9年ぶりに一堂に会すことになり……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

主演の大塚まさじさんは、1970年代にディランというフォークデュオで活躍されていたときからのファンで、夫が友達ということで家族ぐるみで親しくさせていただいています。

大塚さんが映画で主演されるということで、2月22日、撮影現場ともなった京都の元・立誠小学校で行われた記念ライブに行ってきました。

そのとき、予告編を見せていただいて、谷口監督と大塚さんのトークショーで、この作品へのなみなみならぬ熱意を感じたのですが、日本映画にありがちな暗い映画なんじゃないかなあという不安もありました。

 

残念ながら3月22日のオープニングには参加できず、ウィークデイにひとりで見てきました。

 

暗い映画という不安は、すぐに払拭されました。

音楽もいいし、テンポもいいし、セリフは少ないけど、京都弁が心地よく無駄かありませんでした。

よくねられた脚本だなあと思いました。

 

終始うつむきかげんの大塚さんですが、普段の大塚さんとは全く違う、スクリーンの中の奥村賢一さんそのものでした。

 

9年間家出をしていた父親が京都に戻っていると聞いた長男・宏志(古賀勇希)は、家族に内緒で父(大塚まさじ)に会いに行きます。

しかし、父は、家族に会いに来たのではなく、お世話になった女性が亡くなったので、そのお骨を実家に返しに来たのです。

しかし、その実家でもいい顔をされず、とりあえず返したものの、複雑な気持ちでいました。

 

宏志は妹・恵美(上西愛理)に連絡し、3人で会うことになった。

恵美は父を責めつつも、「もうすぐ結婚するが、結納式に参列して欲しい」という。

その許しを母にもらうため、9年ぶりの我が家に帰った父。

母はもちろん激怒するが、恵美の願いを受け入れ、結納式に臨む。

 

何事もなかったように和やかに結納式を終え、奥村家はまた4人家族に戻れるように感じた瞬間、父は思いがけないことを言い出したー。

 

☆ネタバレ

やはり、壊れた家族は元には戻れないと思いました。

この日舞台挨拶に来られていたお母さん役の日永貴子さんは、「あんなきついお母はんやったら、お父はんも逃げ出すわ、と言われます」とみんなを笑わせておられましたが、それほどの迫力でした。

幸せだった頃の家族の声のテープが流れますが、そのときも、お母さんが「みんなでハワイへ行きたいです。お父さん連れて行ってね」というと、お父さんは軽く「連れて行きます」と答えています。

お父さんは、少しいい格好をしたがる人だったのでしょう。

それが、仕事で失敗したときにお母さんに責められて居場所を失い、失踪してしまったんだなと思いました。

 

亡くなった女性についてはあまり語られていませんでしたが、私なりに想像してみました。

京都の老舗の長女に生まれたけど、当時盛んだった学生運動にのめり込み、親から勘当され、和歌山の自然農法をするところへたどり着いた人。

お酒を飲みながら実家の悪口をからっと言っていたというので、京都への思いはたくさんあったんだと思います。

それを汲んで、お父さんは実家へ預ける決心をしたと思うのですが、実家の両親はすでに無く、家を継いだ妹さんの割り切れない思いもあったようです。

 

このように、見終わったあとにいろいろ想像力が書き立てられる作品でした。

 

誰も悪人は出て来ないけど、幸せはひとりひとりが考えるしかないという、現代的な家族の問題も内包しています。

お父さんは、お母さんの仕事場をそっと見に行き、お母さんはこのままひとりでもやっていけると思ったのでしょう。

 

お母さんが餞別替わりに、お父さんの髪を切るシーンは感動的でした。

宏志とは新しい絆が生まれ、恵美も幸せを掴みました。

 

ラストはハッピーエンドではないけど、それぞれの旅立ちとして希望に満ちていたと思いました。

 

見終わってから誰かとおしゃべりしたくなる作品でした。

多くの人に見てもらいたい作品でした。

 

オススメです。

イラストのポスター

 


あなたを抱きしめる日まで

2014-03-24 13:35:39 | 映画ー劇場鑑賞

ーあなたを抱きしめる日までーPHILOMENA

2013年 フランス/イギリス 98

 

スティーヴン・フリアーズ監督 ジュディ・デンチ(フィロミナ)スティーヴ・クーガン(マーティン・シックススミス)ソフィ・ケネディ・クラーク(若き日のフィロミナ)アンナ・マックスウェル・マーティン(ジェーン)ミシェル・フェアリー(サリー・ミッチェル)バーバラ・ジェフォード(シスター・ヒルデガード)

 

【解説】

10代で未婚の母となり幼い息子と強制的に引き離された女性の奇跡の実話を、『クィーン』などのスティーヴン・フリアーズ監督が名女優ジュディ・デンチを主演に迎えて映画化。ジャーナリストのマーティン・シックススミスによる「The Lost Child of Philomena Lee」を基に、50年前に生き別れた息子との再会を願う母親フィロミナの姿を描く。彼女の息子捜しを手伝うマーティン役には、本作のプロデューサーと共同脚本も務める『マリー・アントワネット』などのスティーヴ・クーガンがふんする。

 

【あらすじ】

1952年アイルランド、未婚の母フィロミナは強引に修道院に入れられた上に、息子の行方を追わないことを誓約させられてしまう。その後、息子をアメリカに養子に出されてしまった。それから50年、イギリスで娘と暮らしながら常に手離した息子のことを案じ、ひそかにその消息を捜していたフィロミナ(ジュディ・デンチ)は、娘の知り合いのジャーナリスト、マーティン(スティーヴ・クーガン)と共にアメリカに旅出つが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

この作品は、事実を元にしているそうです。

原題もこの作品のモデルになった女性の名前「PHILOMENA(フィロミナ)」だし、本編の最後にご本人の写真が登場します。

今年のアカデミー授賞式のときに、主演女優賞にノミネートされたジュディ・デンチの隣にもご本人が座っていたそうですね。

 

ジュディ・デンチって貫禄があって、顔もちょっと怖そうな感じですが、笑った顔が本当にチャーミング。

この作品は、いままでみた彼女の映画の中で、一番彼女らしいなあと思いました。

  右がジュディ・デンチ

50年前、修道院にいたフィロミナ(ソフィ・ケネディ・クラーク)は、カーニバルで知り合った青年と恋に落ちて、妊娠し、修道院で私生児を産んだ。

修道院は、性の乱れにとても厳しく、産まれた子供と母親は引き離され、1日の決められた時間にしか会うことも許されなかった。

  修道院でのフィロミナ、手前の男の子がアンソニー

 

フィロミナの息子アンソニーが3歳になった頃、仲良しの女の子とともにお金持ちの夫婦にもらわれて行った。

その深い悲しみは、50年経っても消えることはなかった。

フィロミナの娘ジェーンは、たまたま働いていたパーティで、元ジャーナリストのマーティン・シックススミス(スティーヴ・クーガン)に会い、母のことを記事にしないか?と話しかけた。

興味を持ったマーティンはフィロミナと会い、驚くべき事実を知ることとなった。

 

とりあえず、アイルランドの修道院をフィロミナとともに訪ねてみることに。

院長は「当時を知る修道女はみんな死んでしまったし、記録は火事で焼けてしまった」と言った。

でも火事で焼けたはずなのに、「我が子を手放す」という誓約書はしっかり残っていた。

 

修道院の裏で、若い修道女たちのお墓が草に埋もれているのを見たマーティンは独自に追求し、当時修道女たちが産んだ私生児はアメリカの養父母にもらわれて行ったことを突き止めた。

 

マーティンとフィロミナもアメリカへー。

そこには、思いがけない結果が!!

 

☆ネタバレ

不本意なことから現役を退いたマーテイン、フィロミナの記事を書くことでまた第1線に戻ることを考えています。

 

フィロミナは、ただ我が子に会って「一日もおまえを忘れた日はない。おまえも私のことを思ってくれていたのだろうか?」と言うことが聞きたいだけ。

誰も恨んではいないし、子供を産んだことにも後悔も反省もない天真爛漫なフィロミナ。

敬虔な信仰を持ち、恋愛小説が大好きな乙女心いっぱいのフィロミナとマーティンの珍道中や会話が面白いです。

 

全く違う世界の二人が出会い、旅をします。

二人の間にはいつしか奇妙な友情が通い合いました。

フィロミナの誠実な人柄にマーティンは魅せられたんだと思いました。

 

結局、フィロミナは愛する息子に会えなかったけど、息子の人生の軌跡をたどり、息子の心情にもたどり着きました。

涙のラストでした。

 

いい作品です。

オススメ!!

 

エリジウム

2014-03-24 13:29:43 | 映画ーDVD

ーエリジウムーELYSIUM

2013年 アメリカ 109

ニール・ブロムカンプ監督 マット・デイモン(マックス・ダ・コスタ)ジョディ・フォスター(デラコート高官)シャールト・コプリー(クルーガー)アリシー・ブラガ(フレイ)ディエゴ・ルナ(フリオ)ワグネル・モウラ(スパイダー)ウィリアム・フィクトナー(ジョン・カーライル)ファラン・タヒール(パテル大臣)ブランドン・オーレ(ドレイク)ジョシュ・ブラッカー(クロウ)エマ・トレンブレイ(マチルダ)ホセ・パブロ・カンティージョ(サンドロ)

 

【解説】

『第9地区』が第82回アカデミー賞作品賞などにノミネートされた新鋭ニール・ブロムカンプ監督が、マット・デイモンを主演に迎えたSFアクション。22世紀、富裕層だけが居住を許されるスペースコロニーエリジウムを舞台に、虐げられた地球の住人の反撃をハードに描く。マットのほか、ジョディ・フォスターや『第9地区』『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』のシャールト・コプリーが出演。ブロムカンプ監督の斬新なアイデアや演出に期待。

 

【あらすじ】

2154年。スペースコロニーエリジウムで生活する富裕層はパーフェクトな居住空間で過ごす一方、荒廃した地球に暮らす貧困層はひどい搾取に苦しんでいた。エリジウム政府高官のローズ(ジョディ・フォスター)が地球の人間を消そうと動く中、地球で暮らすマックス(マット・デイモン)はエリジウムに潜入することを決意。残り5日しかない寿命を懸けて戦いに挑む。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

私はちょっと苦手な「第9地区」の監督ニール・ブロムカンプの作品。

作風はずいぶん変わったんじゃないかな?

見やすかったもの。汗!!

主人公は犯罪歴のある地球の労働者マックス(マット・デイモン)。

 

地球が汚染されて住みにくくなった2154年。

富裕層の人たちは宇宙コロニー・エリジウムを建設して移住した。

地球では劣悪な労働を強いられ、犯罪もはびこっていた。

 

労働事故で瀕死の重傷を負ったマックス。

あと数日の命だと宣告される。

マックスは、エリジウムへ不法に人々を送っている組織のスパイダーと呼ばれる男にエリジウム行きを依頼する。

エリジウムには、あらゆる病気や怪我を再生する機械があるのだ。

 

スパイダーは、マックスに条件を付けた。

エリジウムの重要人物を拉致すれば、エリジウムに送ってやると。

 

標的になったのは、マックスの会社の社長ジョン・カーライル(ウィリアム・フィクトナー)。

マックスにとっても申し分のない復讐相手だった。

 

一方、エリジウムでは政府高官のデラコート(ジョディ・フォスター)が政権のトップと対立。

エリジウムをプログラミングしたカーライルにエリジウムのデータの初期化を命令していて、カーライル自身に装着してある個人情報の入ったコンピューターに保管されていた。

 

マックスはカーライルを襲い、カーライルが死ぬ前に自分に内蔵されたコンピューターにデータを移すことに成功したが、デラコートの雇った秘密工作員のクルーガー(シャールト・コプリー)とその仲間たちに執拗に追われる結果となった。

 

逃走中に、幼いとき仲の良かったフレイに出会う。

しかも、フレイの娘は重い白血病を患っていた。

 

フレイとその娘を巻き込む結果となったマックス。

なんとか、フレイの娘を助けようと、エリジウムに潜入するがー。

 

富裕層対地球の貧しい労働者という構図ですが、戦う相手はならず者のような工作員です。

こういう構図の作品、多いですが、完璧に富裕層がやっつけられてしまうというのはないものですね。

それだけ富裕層の作った社会は、巧妙で隙がないと言うことでしょうか?

この作品も、デラコートもクルーガ一味もマックスがやっつけますが、助かったのはフレイの娘で、地球の人々も自由にはなるようですが、マックスは死んでしまい、あとの世界のことは描かれていません。

 

「第9地区」では凄まじいスラム街を描き切ったブロムカンプ監督ですが、今回の荒廃した地球の描き方も秀逸でした。

でも、エリジウムの方はいわゆる高級住宅地なだけで、面白味に欠けていました。

あまりに典型的で、マックスが死んだあとの人々が自由になるという世界もなかなか想像しにくい感じでした。

 

アナと雪の女王

2014-03-19 18:41:58 | 映画ー劇場鑑賞

ーアナと雪の女王ーFROZEN

2013年 アメリカ 102

クリス・バック、ジェニファー・リー監督 クリステン・ベル(アナ)イディナ・メンゼル(雪の女王/エルサ)ジョナサン・グロフ(クリストフ)ジョシュ・ギャッド(オラフ)サンティノ・フォンタナ(ハンス)アラン・テュディック(ウェーゼルトン公爵)キアラン・ハインズ(パビー)クリス・ウィリアムズ[アニメ](オーケン)

 

【解説】

アンデルセンの童話「雪の女王」をヒントに、王家の姉妹が繰り広げる真実の愛を描いたディズニーミュージカル。触れた途端にそのものを凍結させてしまう秘密の力を持つ姉エルサが、真夏の王国を冬の世界に変えてしまったことから、姉と王国を救うべく妹アナが雪山の奥深くへと旅に出る。監督は、『サーフズ・アップ』のクリス・バックと『シュガー・ラッシュ』の脚本家ジェニファー・リー。愛情あふれる感動的なストーリーはもちろん、美しい氷の世界のビジュアルや個性的なキャラクター、壮大な音楽など、ファンタジックな魅力に酔いしれる。

 

【あらすじ】

エルサとアナは美しき王家の姉妹。しかし、触ったものを凍らせてしまう秘められた力を持つ姉エルサが、真夏の王国を冬の世界に変化させてしまった。行方不明になったエルサと王国を何とかすべく、妹のアナは山男のクリストフ、トナカイのスヴェン、夏に憧れる雪だるまのオラフと一緒に山の奥深くへと入っていく。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

この作品は、予告編を見ていたときから興味があって、早く見たいと思っていました。

予告編の魅力はもちろん、アカデミー賞の歌曲賞を獲得したイディナ・メンゼルが歌う「Let It Go」です。

この作品も、宮崎駿監督の「風立ちぬ」を抑えて長編アニメーション賞に輝きました。

 

日本語バージョンでは松たか子さんが歌っていて、それもなかなか感動的です。

さらにYoutubeで調べたら25カ国バージョンもあって、松さんは1番のさびに出てきました。

興味のある方は、こちらもどうぞ。

 

さて、アンデルセン童話の「雪の女王」がヒント、ということですが、内容は全くのオリジナルでした。

 

アレンデール国の王家の姉妹、エルサとアナ。

エルサには、触れるものを凍らせてしまうという魔法の力があった。

幼い姉妹が遊んでいる時、はしゃぎすぎるアナを止めようとして、強い魔法がアナに当たり、アナは気を失った。

王様夫妻は山奥のトロールのところに連れて行き、アナの一命は取り留めますが、それ以来、お城は閉ざされ、エルサも部屋を出ようとはしませんでした。

トロールの魔法で、エルサの秘密の力のことを忘れさせられたアナでしたが、幸せな記憶は持ったまま成長します。

ある時、海外に船で出かけた王様夫妻が遭難し、帰らぬ人となってしまいます。

 

その3年後、エルサの戴冠式の日がやって来て、ようやくお城が開かれると、町の人々もアナも大喜びでした。

アナは、隣国の王子ハンスと恋に落ち、その日のうちに婚約してしまいました。

その報告をすると、エルサの逆鱗に触れ、エルサの魔法が爆発。

町はたちまち冬の寒さに覆われ、エルサは森の奥に身を隠してしまいました。

 

アナはすぐにエルサを探しに出かけ、山小屋で氷売りの男クリストフとトナカイのスヴェンに出会い、エルサのいる北の山まで案内してもらいました。

エルザの宮殿の近くにオラフという雪だるまがいて、それは幼いアナにエルサが作ってあげたものでした。

  左から、アナ、オラフ、クリストフ

☆ネタバレ

アナとエルサは再会するが、エルサはアナを傷つけることを恐れて、アナとクリストフを追い返す。

 

お城に残されたハンスは、人を集めてアナの捜索に向かわせた。

エルサの宮殿に押し入り、戦いになったところにアナが戻り、またもやエルサの魔法が命中してアナは気を失う。

 

クリストフはアナを抱いてトロールのところへ。

トロールは、愛する人とのキスだけがアナを救うといい、クリストフはハンスのところへアナを運んで行く。

 

一方、エルサはひるんだところをハンスに捕らえられ、城の牢に閉じ込められた。

ハンスには、アレンデール国を乗っ取るという野心が芽生えていたのだ。

アナとエルサの運命やいかにー。

 

感動的な歌が歌われるのは、エルサが絶望して氷のお城に閉じこもるときに歌われるものなので、力強い歌だけど、決して前向きな歌ではないということに驚きました。

 

このときに現れるエルサが魔法で造る氷の宮殿は、美しくスケールが大きくて素晴らしい映像美でした。

 

同時上映の短編アニメ「ミッキーのミニー救出大作戦」も楽しいです。

 

なぜか、字幕版は2Dが多いのですが、時間があれば3Dも見たいです。

 


探偵はBarにいる2ススキノ大交差点

2014-03-19 18:36:01 | 映画ーDVD

ー探偵はBarにいる2ススキノ大交差点ー

2013年 日本 119

監督=橋下一 キャスト=大泉洋(探偵)松田龍平(高田)尾野真千子(河島弓子)ゴリ(マサコちゃん)渡部篤郎(橡脇孝一郎)田口トモロヲ(松尾)篠井英介(フローラ)波岡一喜(佐山)近藤公園(学生)筒井真理子(新堂艶子)矢島健一(野球男)松重豊(相田)

 

【解説】

作家・東直己の「ススキノ探偵シリーズ」を大泉洋と松田龍平主演で映画化し、ヒットを記録した『探偵はBARにいる』の続編。大泉演じる探偵と松田ふんするマイペースな相棒・高田の凸凹コンビが、友人が殺害された真相を探るため奔走する。前作に続き監督は橋本一、脚本を古沢良太と須藤泰司が担当。前作よりもハードなアクションが盛り込まれた展開や、難事件解明に挑む探偵と高田の息の合ったコンビぶりに胸が躍る。

 

【あらすじ】

探偵(大泉洋)がよく行くショーパブの従業員で、友達でもあるオカマのマサコちゃんが殺害される。捜査が進まない中、「マサコちゃんは政界の闇に触れて殺された」といううわさを耳にした探偵のもとに、彼を尾行してきた女から事件究明の依頼が舞い込む。友達の死の真相を探るため、探偵と相棒の高田(松田龍平)は、再び札幌ススキノを駆け巡る。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「探偵はBarにいる」の第2弾。

1がわりと面白かったので、借りて見ましたが…。

 

探偵(大泉洋)と相棒の高田(松田龍平)の関係性が面白くて、お約束のところもたくさんありましたが、やっぱり、無駄が多いかなあ?

 

オカマ、ゲイ、原発反対グループなど、キーワードはたくさんあるけど、犯人はそこ??という結末でした。

 

サスペンスなので、このへんで。

 

ダラス・バイヤーズクラブ

2014-03-15 13:55:04 | 映画ー劇場鑑賞

ーダラス・バイヤーズクラブーDALLAS BUYERS CLUB

2013年 アメリカ 117

ジャン=マルク・ヴァレ監督 マシュー・マコノヒー(ロン・ウッドルーフ)ジャレッド・レトー(レイヨン)ジェニファー・ガーナー(イブ)

 

【解説】

1980年代当時無認可だったHIV代替治療薬を密輸販売し、アメリカのHIV患者が特効薬を手にできるよう奔走した実在のカウボーイの半生を映画化した人間ドラマ。HIV陽性と診断されたカウボーイを『マジック・マイク』などのマシュー・マコノヒーが演じ、21キロも減量しエイズ患者という難役に挑んだ。『チャプター27』などのジャレッド・レトー、『JUNO/ジュノ』などのジェニファー・ガーナーが共演。監督を『ヴィクトリア女王世紀の愛』のジャン=マルク・ヴァレが務める。

 

【あらすじ】

1985年、電気工でロデオカウボーイのロン・ウッドルーフ(マシュー・マコノヒー)は、HIV陽性と診断され余命が30日だと言い渡される。アメリカには認可治療薬が少ないことを知った彼は代替薬を探すためメキシコへ向かい、本国への密輸を試みる。偶然出会った性同一性障害でエイズを患うレイヨン(ジャレッド・レトー)と一緒に、国内未承認の薬を販売する「ダラス・バイヤーズクラブ」を設立するが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

今年のアカデミー賞、マシュー・マコノヒーが主演男優賞、ジャレッド・レトーが助演男優賞を獲りましたね!!

 

ジャレッドは13.5キロ、マシューは20キロ減量してこの役に挑んだそうです。

ハリウッドの役者さんが減量したり、増量したりして役作りをするのには、もうあまり驚かなくなっていますが、見た目に加えて、この二人の演技はすごかったです。

 

今年最初の一押し!!

みんなに見てもらいたいです。

 

ロック・ハドソンがエイズに罹ったというニュース。

日本でも報じられましたね。

1報は1985年のことだそうです。

その後、同性愛者(ゲイ)であることをカミングアウトしたことも有名です。

 

ダラスに住む電気工でロデオカウボーイのロン・ウッドルーフ(マシュー・マコノヒー)は、そのニュースを聞いてぞっとしていました。

ゲイなんて大嫌い。

 

ロンは、トレーラーハウスに住み、ギャンブルで儲けたら娼婦を買って、麻薬と酒浸り。

ときにはいかさまもやるチンピラカウボーイです。

 

ある時、職場で電気ショックを受け気絶して病院へ。

そこで、とんでもないことを聞かされます。

「HIVに感染しています。余命30日」

「冗談じゃない。俺はゲイでもないのに、そんなバカなことがあるわけない。検査間違いだ」と元の生活へ。

 

でも、体は弱って行くばかり。

試験中のAZTがHIVに効くと聞き、主治医のイブ(ジェニファー・ガーナー)に頼み込むが断られ、裏金を使って横流ししてもらう。

それも途絶えると、メキシコに頼れる医者いると聞き、メキシコへ。

 

その医師は、癌の薬についていろいろ教えてくれて、無認可だけど毒性のない薬をいろいろ紹介してくれた。

ロンは、医者からたくさんの薬を買って帰り、同じ悩みのHIV患者に売ろうとするのだが、一人で売りさばくのは大変だ。

性同一性障害でエイズを患うレイヨン(ジャレッド・レトー)と知り合い、彼女のコミュニティを通じて、薬をさばこうと考える。

無認可の薬を売ることはできないので、会員制の「ダラス・バイヤーズクラブ」を設立し、会費を取って薬はフリーという商売を始めた。

 

☆ネタバレ

HIVに感染する前のロンは、女とギャンブル、酒と麻薬で享楽の限りを尽くしていた人物。

それが、余命を知らされたとたん、死と向き合い、死にたくないと強く思うようになり、薬について研究始めたところがすごい。

そして、すごい行動力。

がんに効くとなれば、日本でもヨーロッパでもどこでも自ら足を運んだようです。

法律も国家も恐れない、すごい信念です。

 

これ、実話で、ロンは実在の人物ですって。

 

クラブを作ったのも、人助けではなく、自分の薬代を稼ぐためという方が正しいと思う。

社会正義とかいうことはロンの発想にはないと思いました。

 

レイヨンのことも最初は商売に利用できると考えただけかもしれないけど、レイヨンのある意味純粋なところを認めるようになり、友情とかパートナーシップという人間関係ができていった様子が、とてもきめ細かく描かれていました。

  レイヨン(左)とイブ

レイヨンは、誇り高きゲイではあるけど、親に逆らって生きてきてHIVに感染したという後悔もあるだろうし、突っ張っているけど繊細な性格なので、麻薬から手を切れないでいる。

レイヨンにとってロンは、新たなヒーローだったんだと思う。

だから、レイヨンの死ぬところは、泣けてしまいました。

レイヨンの死を知って、顔色をかえて医者に怒鳴り込むロンは、人間味が溢れて素敵でした。

 

イブはかなり重要な人物で、観客の気持ちを代弁してくれています。

ロンが信頼する数少ない専門家で、ロンが違法なことや人を傷つけることを平気でしても、イブがロンの気持ちを汲み、正しい評価をするので、観客も安心してみていられるのだと思いました。

 

始まりもロデオ、終わりもロデオ。

刹那的な生き方の象徴みたいなこの競技。

何かを暗示している感じがして、奥の深さを感じました。

ロンの本質は変わっていない。

人間はそう簡単に変われるものではない。

ということかな?

 

とすると、HIVに感染する前と、した後、どちらのロンがロンの本質なのでしょう。

見た目には変わったけど、やっぱりロンはロンなのでしょう。

命がかからないと、本気にならない、根っからのギャンブラーなのです。

 


塀の中のジュリアス・シーザー

2014-03-15 13:47:40 | 映画ーDVD

ー塀の中のジュリアス・シーザーーCESARE DEVE MORIRE/CAESAR MUST DIE

2012年 イタリア 76

パオロ・タヴィアーニ、ヴィットリオ・タヴィアーニ監督 コジーモ・レーガ(キャシアス(カッシオ))サルヴァトーレ・ストリアーノ(ブルータス(ブルート))ジョヴァンニ・アルクーリ(ジュリアス・シーザー)アントニオ・フラスカ(アントニー(マルカントニオ))フアン・ダリオ・ボネッティ(ディシアス(デチオ))ヴィンチェンツォ・ガッロ(ルシアス(ルーチョ))ロザリオ・マイオラナ(メテラス(メテロ))ファビオ・カヴァッリ(舞台監督)

 

【解説】

イタリアの巨匠パオロ、ヴィットリオ・タヴィアーニ兄弟が監督を務めた、実在のレビッビア刑務所を舞台にストーリーが展開する意欲作。服役中の囚人たちが、シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」を刑務所内で見事に熱演する過程をカメラが追い掛ける。演技に没頭する個性あふれるメンバーたちを演じるのは、終身刑や長期の刑を言い渡された本物の受刑者たち。そこが塀の中だということを忘れてしまうほどダイナミックで感動的な芝居に熱狂する。

 

【あらすじ】

イタリアのローマ郊外にあるレビッビア刑務所の重警備棟では、服役囚たちによる演劇実習が行われている。所内にある劇場に一般の観客を招いて行う今年の出し物は、シェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」に決定。そしてオーディションが始まり、麻薬売買で服役中のアルクーリや所内のベテラン俳優のレーガらが続々と集まって来る。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

イタリアのローマ郊外にあるレビッビア刑務所。

結構重い罪の人が入っていそうな、ものものしい独房。

これは毎年行われているものなのかなあ?

囚人による演劇実習。

ドキュメンタリーみたいだけど、それはそうじゃありません。

 

今年の出し物はシェイクスピアの「ジュリアス・シーザー」に決まった。

「オーディションをやるぞ」って。

そのオーディションの内容が、氏名、生年月日、出身地、父親の名前を言うのですが、「家族と別れを惜しんだあとで、悲しみを込めて」と「怒って」。

確かに、人となりが出ます。

怒ったときはさすがに迫力がありました。

こうして、無事に配役が決まりました。

 

劇場が折悪しく改装中で、刑務所のいろんなところで本番さながらの練習が行われます。

こうして、映画を見ているこちらは劇ひとつを見終わるという仕掛けです。

 

間には、囚人らしいいざこざや短気な部分も映し出されますが、おおむね熱心で、その演技力に引き込まれて行きます。

 

劇中の人物を演じるということは、その人物の生を生きるということ。

ブルータスを演じた人なんかは、どんどんブルータスにのめり込んで行きます。

 

刑務所の一角にある劇場に市民を迎え入れて劇が始まりました。

渾身の演技に、観客たちもスタンディングオベーションで応えました。

 

出所してから、ブルータス役の人は本物の役者になったというし、本を書いた人もいました。

 

演劇って、何か人を変える力があるのでしょうか?

人間の可能性に挑戦した作品なのかもしれません。

 

キックアス/ジャスティス・フォーエバー

2014-03-14 12:04:03 | 映画ー劇場鑑賞

ーキックアス/ジャスティス・フォーエバーーKICK-ASS 2

2013年 イギリス 103

 

ジェフ・ワドロウ監督 アーロン・テイラー=ジョンソン(デイヴ・リゼウスキ(キック・アス))クリストファー・ミンツ=プラッセ(クリス・ダミコ(マザー・ファッカー))クロエ・グレース・モレッツ(ミンディ・マクレイディ(ヒット・ガール))ジム・キャリー(サル・バートリー(スターズ・アンド・ストライプス大佐))モリス・チェスナット(マーカス・ウィリアムズ)クローディア・リー(ブルック)クラーク・デューク(マーティ(バトル・ガイ))オーガスタス・プリュー(トッド(アス・キッカー))スティーヴン・マッキントッシュ(トミーズダッド(リメンバー・トミー))モニカ・ドラン(トミーズマム(リメンバー・トミー))ロバート・エムズ(インセクトマン)リンディ・ブース(ナイト・ビッチ)ドナルド・フェイソン(ドクター・グラビティー)オルガ・クルクリーナ(マザー・ロシア)トム・ウー(チンギス・半殺し)アンディ・ナイマン(腫瘍(ザ・トゥーマー))ダニエル・カルーヤ(ブラック・デス)ジョン・レグイザモ(ハビエル)ギャレット・M・ブラウン(デイヴの父)リンジー・フォンセカ(ケイティ)ヤンシー・バトラー(アンジー・ダミーコ)ソフィー・ウー(エリカ)

 

【解説】

美少女暗殺者を演じたクロエ・グレース・モレッツが注目を浴びた前作の続編として、キック・アス、ヒット・ガールらがヒーロー軍団を結成し悪党と戦うアクション。前作でマフィアの父親を殺されたレッド・ミストが悪党マザー・ファッカーを名乗り、キック・アスやヒット・ガールのもとへ次々と刺客を送り込む。前作の監督マシュー・ヴォーンは製作に回り、新鋭のジェフ・ワドロウが監督。アーロン・テイラー=ジョンソン、クロエのほか、ジム・キャリーがヒーロー軍団のリーダーとして登場する。より過激になったバイオレンスシーンの数々に注目。

 

【解説】

キック・アスことデイヴ(アーロン・テイラー=ジョンソン)と、ヒット・ガールのミンディ(クロエ・グレース・モレッツ)は普通の日々を送っていた。ところがそんなある日、デイヴは元ギャングで運動家のスターズ・アンド・ストライプス大佐(ジム・キャリー)とスーパーヒーロー軍団ジャスティス・フォーエバーを結成。そこへ、レッド・ミスト(クリストファー・ミンツ=プラッセ)が父親を殺害された恨みを晴らそうと、刺客と共に乗り込んできて……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

大好きな「キック・アス」に続編ができた!!

大喜びで見に行ったのですが…。

 

ヒットガール=ミンディ(クロエ・グレース・モレッツ)ちゃん!

まあ、大きくなったねえ。

高1ですか?

 

前作で、ビックダディこと大好きなパパが死んでしまったので、パパの同僚のマーカス(モリス・チェスナット)が面倒を見てくれています。

でも、マーカスには学校に行った振りをして、毎日トレーニング。

まだヒットガールへの未練があるようです。

 

一方、キック・アスをきっぱり止めたはずのデイヴ(アーロン・テイラー=ジョンソン)も、退屈な日々に飽き飽き。

ミンディの秘密を突き止め、一緒にトレーニングを始めた。

 

同時に、コスチュームを着て町に出て、あれ以来社会現象となっているヒーローたちを集めてスターズ・アンド・ストライプス大佐(ジム・キャリー)たちとスーパーヒーロー軍団ジャスティス・フォーエバーを結成した。

 

一方、前作で父親を殺されたレッド・ミスト(クリストファー・ミンツ=プラッセ)は、その資金力を背景に憎悪と復讐心を募らせ、自らマザー・フ○○カーと名乗って殺し屋たちを雇ってヒーロー軍団に宣戦布告した。

  レッドと悪の軍団

☆ネタバレ

今回は、かなりリアルです。

たくさんの人が死ぬし、デイブの父親も残酷な殺され方をしました。

ちょっと娯楽からは外れちゃった感じ。

なので、私が求めていたものからは離れてしまった感じがしました。

 

前作では、デイブの少年っぽい正義感がストレートで共感できたんだけど、今回は、大人になることも要求されて辛い感じがしました。

 

ヒットガールも、自らいじめられる対象となり、もうおとぎ話の中だけじゃ生きていけないのだなあと、悲しくなる場面もありました。

 

ひとつ気になったのがデイブの親友の2番手の子だけど、仲間はずれにされて、レッドの手下となって、デイブの父親が殺されるきっかけとなる情報を提供してしまったのに、最後は親友1を助けてヒーローの仲間入りで終わってしまったのには、納得がいかなかったです。

 

第3作も作りたそうな終わり方でしたが、私が見に行くかどうかは微妙だなあ。

  素顔の二人