マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ミッション:インポッシブル/フォールアウト

2018-08-17 13:57:14 | ハイキング

ーミッション:インポッシブル/フォールアウトーMISSION: IMPOSSIBLE - FALLOUT

2018年 アメリカ 147分

 

監督=クリストファー・マッカリー キャスト=トム・クルーズ (イーサン・ハント) ヘンリー・カヴィル (オーガスト・ウォーカー) ヴィング・レイムス (ルーサー・スティッケル) サイモン・ペッグ (ベンジー・ダン) レベッカ・ファーガソン(イルサ・ファウスト) ヴァネッサ・カービー(ホワイト・ウィドウ) ショーン・ハリス(ソロモン・レーン) アンジェラ・バセット(エリカ・スローン) ミッシェル・モナハン(ジュリア) アレックス・ボードウィン(アラン・ハンリー)

 

【解説】

イーサン・ハント率いるスパイチームの活躍を描いた人気シリーズの第6弾。複数のプルトニウムを盗んだ犯人をイーサンたちが追う。前作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』に続いてクリストファー・マッカリーがメガホンを取り、トム・クルーズ、サイモン・ペッグらおなじみの面々が結集。飛行するヘリコプターにしがみついたり、ビルからビルへ跳躍したりするなど、トム渾身のスタントが今作でも見られる。

 

【あらすじ】

盗まれたプルトニウムを用いて、三つの都市を標的にした同時核爆発の計画が進められていることが判明する。核爆発阻止のミッションを下されたイーサン・ハント(トム・クルーズ)率いるIMFチームは、犯人の手掛かりが名前だけという困難を強いられる。タイムリミットが刻一刻と迫る中、イーサンの行動に不信感を抱くCIAが放った敏腕エージェントのウォーカー(ヘンリー・カヴィル)が現れる。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

シリーズも5作目だそうです。

クリストファー・マッカリー監督が前回に引き続きの監督です。

なので、前回とのエピソードの続きという感じです。

ルーサー(ヴィング・レイムス)とベンジー(サイモン・ペッグ )のチームも同じメンダーだし、悪役のソロモン・レーン(ショーン・ハリス)とMI6のイルサ(レベッカ・ファーガソン)も登場します。

 

今回はジュリア(ミッシェル・モナハン)との結婚式のシーンから始まります。

イーサン・ハント(トム・クルーズ)の夢。

生涯で一番幸せな時間なのに、聞こえてくるのはソロモン・レーンの危険な声。

愛するジュリアに危険が迫っているのだろうか?

 

もちろん、ジュリアはイーサンと離婚し、ルーサーの責任のもと、自分も知らない安全な場所にいるはずだ。

 

イーサンと彼のチームはプルトニウム爆弾の取引に失敗し、その奪還の指令を受けます。

IMFの上司ハンリー長官(アレックス・ボードウィン)にも厳しく言われますが、CIAのスローン長官(アンジェラ・バセット)は、IMFは信用できないとエージェント・ウォーカー(ヘンリー・カヴィル)をチームのお目付け役につけるように要求した。

 

一行は、たった一つの手がかりであるホワイト・ウィドウ(ヴァネッサ・カービー)と接触するためにパリへ。

アクションありきで書かれた脚本というだけあって、ずーっとアクションの連続。

まあ、びっくりしますって。

トムの体を張ったアクションの連続。

トム・クルーズ、56歳!!

素晴らしいです。


 

⭐︎ネタバレ

元妻ジュリアとも再会するし、プルトニウム爆弾爆発の危機からもみんなを救ってくれるし、本当に大活躍です。

最後の最後まで、死なない男、ハラハラドキドキ、面白い!!

イーサンの人間性もどんどん魅力的になる感じです。

 

この夏は、この映画かなあ?

 


焼肉ドラゴン

2018-08-10 13:44:45 | ハイキング

ー焼肉ドラゴンーJURASSIC WORLD: FALLEN KINGDOM

2018年 日本 127分

 

原作・脚本・監督=鄭義信 キャスト=真木よう子 (長女・静花) 井上真央 (次女・梨花) 大泉洋  (哲男) 桜庭ななみ(三女・美花) 大谷亮平(長谷川さん) 大江晋平(末っ子・時生) イ・ジュンウン(母・英順) キム・サンホ(父・龍吉)

 

【解説】

『愛を乞うひと』などの脚本家としても知られる鄭義信が、数々の演劇賞に輝いた自身の舞台を映画化。1970年を舞台に、関西で小さな焼肉店を営む一家が、たくましく生きる姿を描く。3姉妹に『さよなら渓谷』などの真木よう子、『八日目の蝉』などの井上真央、『最後の忠臣蔵』などの桜庭ななみ、長女の幼なじみに『探偵はBARにいる』シリーズなどの大泉洋、父親に『隻眼の虎』などのキム・サンホ、母親にイ・ジョンウンがふんする。

 

【あらすじ】

日本万国博覧会が開催された高度経済成長期の1970年、関西地方で焼肉店「焼肉ドラゴン」を営む龍吉(キム・サンホ)と妻・英順(イ・ジョンウン)は、娘3人と息子と共に暮らしていた。戦争で故郷と左腕を奪われながらも、前向きで人情味あふれる龍吉の周りには常に人が集まってくる。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

1970年の万博が行われている頃の大阪を舞台に、焼肉店を営む韓国人一家の話。

もともとは舞台劇だったようですね。

 

父親の龍吉(キム・サンホ)は、太平洋戦争では日本軍に従軍して左腕を失い、戦後生まれ故郷の済州島に戻るが、四・三事件で家族を失い済州島を追われ、そこで知り合った英順(イ・ジョンウン)と知り合い、日本に戻った。

龍吉には長女・静花(真木よう子)と次女・梨花がおり(井上真央)、英順には三女となる美花(桜庭ななみ)がいて、結婚したのちに末っ子の時生(大江晋平)が誕生した。

 

物語は万博の2年前から始まる。

次女の梨花が哲男(大泉洋)と婚姻届を提出する予定だったのに、哲男は戸籍係と喧嘩をして婚姻届の用紙を破り捨ててしまったので、梨花はカンカン。

哲男は、梨花の姉の静花と幼馴染で、静花の足が不自由になった事故に責任を感じていた。

哲男は静花にプロポーズするが静花は断り、梨花と結婚することになったのだ。

梨花はこの一件も、静花に未練があるからではないかと機嫌が悪い。

 

静花は妹夫婦がうまくいくようにと、思いを寄せてくれる常連客と付き合い始める。

美花はキャバレーの支配人と不倫している。

 

ドラゴンの屋号の焼肉店は、国から不法占拠と言われ、立ち退きを要求されているが、龍吉はお金を払って買った土地だと、頑なに拒否している。

 

時生は、龍吉の強い意向で地元の進学校に通っているが、きついいじめにあい、とうとう失語症となってしまった。

 

⭐︎ネタバレ

時生は出席日数が足りず、留年となってしまうが、龍吉は退学や転校を許さない。

時生は橋から身を投げて死んでしまった。

 

梨花は哲男との結婚に悩み、不倫する。

そして、離婚。

哲男は、静花に結婚を申し込み、二人は北朝鮮の帰還事業に参加し、北へ行く。

 

ドラゴンの店も国に没収され、梨花も浮気相手と再婚し、大韓民国へと移住する。

三女の美花もキャバレーの支配人が離婚したので、晴れて籍を入れ、彼が営むスナックで働く。

 

両親はリヤカーに荷物を積んで、長らく暮らした土地を離れた。

こうして、家族はバラバラになってしまった。

 

やはり、末っ子の時生くんの自殺は衝撃的でした。

お父さんが厳しすぎると思いましたが、お父さんは「僕の腕を返せ、時生を返せ」と叫んでいたので、彼は日本という異国が自分から大切なものを奪ったという気持ちなのでしょうね。

痛ましいです。

 

映画が終わってからは、長女夫婦がそれからどうなったかが心配で、そのことから頭が離れません。

 

折しも、トランプ大統領と金正恩書記長の正規の会談が行われた今年。

拉致問題解決は当然のこととして、帰還事業で離散している家族が一刻も早く会えるように祈らずに入られません。

 

こういう重い問題をたくさん含みながらも、ユーモアにあふれ、明るく生きる家族の作品として、楽しく見ることができました。

家族の絆の強さも感じられました。

評判がいいのもわかりました。



ドクター・ストレンジ

2017-02-15 11:22:18 | ハイキング

ードクター・ストレンジーDOCTOR STRANGE

2016年 アメリカ 115分

 

監督=スコット・デリクソン キャスト=ベネディクト・カンバーバッチ (ドクター・ストレンジ) 
キウェテル・イジョフォー (モルド) レイチェル・マクアダムス (クリスティーン・パーマー) ベネディクト・ウォン (ウォン) ベンジャミン・プラット(ジョナサン・パンクボーン) マッツ・ミケルセン(カエシリウス) ティルダ・スウィントン(エンシェント・ワン)

 

【解説】

『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などのベネディクト・カンバーバッチを主演に迎えたヒーローアクション。事故で両手が思うように動かせなくなった天才外科医の姿を描き出す。『スポットライト 世紀のスクープ』などのレイチェル・マクアダムス、『偽りなき者』などのマッツ・ミケルセン、『フィクサー』などのティルダ・スウィントンらが共演。たとえ敵であろうとも他者を傷つけることのできない外科医の行く末に注目。

 

【あらすじ】

ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、天賦の才能を持つ脳外科医として名をはせていたが、ごう慢さが玉にきずだった。彼は地位も名誉もリッチな生活も手に入れていたが、交通事故によって全てをなくしてしまう。神の手と崇拝された両手の機能を取り戻すため、高額な治療を繰り返すが……。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ドクター・ストレンジはマーベル・コミックの人気キャラクターで、まだまだ続くアベンジャーズのヒーローのひとりです。

 

天才的な脳神経外科の医師、ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)は、自分の技能に絶対的な自信を持っていた。

ところが一瞬の交通事故により、両手の神経が破壊され、名声、財産、地位すべてを失ってしまう。

 

絶望の中で、半身不随だったパンクボーン(ベンジャミン・プラット)が魔術によって体の機能を取り戻したと聞き、会いに行く。

パンクボーンはカトマンズにいるエイシェント・ワン(ティルダ・スウィントン)のことを教えてくれた。

 

エイシェント・ワンの道場で修行を始めたストレンジだが、カエシリウス(マッツ・ミケルセン)が宇宙の破壊者と手を組む儀式が書かれた書類を盗んだことがわかる。

 

コミックの映画化とは思えない豪華キャストなので、スクリーンの中に引き込まれていきます。

迫力の映像と、スケール、面白かったですよ。

カンバーバッチの魅力も炸裂でした。

映画館にドクター・ストレンジの等身大のフィギュアがありましたが、かっこいいです。


沈黙 -サイレンス-

2017-02-14 09:21:16 | ハイキング

ー沈黙 -サイレンス-ーSILENCE

2016年 アメリカ,イタリア,メキシコ 162分

 

監督=マーティン・スコセッシ 原作=遠藤周作 キャスト=アンドリュー・ガーフィールド (ロドリゴ) アダム・ドライヴァー (ガルペ) 浅野忠信 (通辞) キアラン・ハインズ 窪塚洋介(キチジロー) 塚本晋也(モキチ) イッセー尾形(井上筑後守) リーアム・ニーソン(フェレイラ)

 

【解説】

遠藤周作の小説「沈黙」を、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などの巨匠マーティン・スコセッシが映画化した歴史ドラマ。17世紀、キリシタン弾圧の嵐が吹き荒れる江戸時代初期の日本を舞台に、来日した宣教師の衝撃の体験を描き出す。『アメイジング・スパイダーマン』シリーズなどのアンドリュー・ガーフィールドをはじめ窪塚洋介や浅野忠信ら日米のキャストが共演。信仰を禁じられ、苦悩する人々の姿に胸が痛む。

 

【あらすじ】

江戸幕府によるキリシタン弾圧が激しさを増していた17世紀。長崎で宣教師のフェレイラ(リーアム・ニーソン)が捕まって棄教したとの知らせを受けた彼の弟子ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライヴァー)は、キチジロー(窪塚洋介)の協力で日本に潜入する。その後彼らは、隠れキリシタンと呼ばれる人々と出会い……。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

カソリック信者のマーティン・スコセッシ監督が描く、遠藤周作の「沈黙」。

小説は高校生の頃読んだ記憶がありますが、暗いという印象です。

今回も、残酷シーンが多いらしいので、緊張して見に行きました。

 

日本人にとって、とても難解な宗教がテーマ。

切支丹についての歴史も、教科書レベルで知っている程度。

篠田正浩監督の同名の作品は見ていません。

さて、さて。

 

時代は、キリスト教が禁教になった頃、島原の乱が沈静化した後、江戸幕府はいわゆる鎖国の時代に入った。

 宣教師のフェレイラ

そんな時代の端境期、ヨーロッパのイエズス会に「日本に布教に行った宣教師のフェレイラ(リーアム・ニーソン)が捕まって棄教した」と伝える手紙が届いた。

フェレイラの弟子の弟子ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライヴァー)は、フェレイラの棄教が信じられない。

師匠の本意を知るため、弾圧されて死ぬ覚悟でマニラから日本に渡ろうとしていた。

そこで日本人のキチジロー(窪塚洋介)に会う。

キチジローはキリシタンだったが、踏み絵を踏み、転んだ人間だった。

  キチジロー

キチジローの手引きで長崎の片田舎の村に潜入する。

そこには隠れキリシタンと呼ばれる人たちがいた。

 

しかし、宣教師には懸賞金がかけられ、密告を奨励されていた。

 

村人たちは見せしめに連行され、踏み絵を強要される。

キチジローは踏んで逃げてしまう。

モキチや村長は踏み絵を踏めず、ひどい拷問の末処刑されて遺体は焼かれた。

 

ロドリゴとガルペは村に迷惑がかかると二手に分かれて行動することを決める。

ロドリゴは逃げるが、キチジローの密告により捕まり、井上筑後守(イッセー尾形)と通辞(浅野忠信)の前に引き立てられる。

 

その間に、ガルペは信者を助けるために自分も命を落とす。

 

どんなに信者の悲劇を見せても棄教しないロドリゴに、井上は寺で暮らしているフェレイラを会わせる。

なぜフェレイラが転んだのか、その謎がフェレイラ自身の口から語られた。

 

井上が考案したという拷問は本当に残酷で、ここで書くのは控えておきます。

その拷問があって、フェレイラもロドリゴもキリスト教を捨て、日本人として生きていくことを選びます。

 

妻を娶り、禁制品の査定をして、一市民として江戸で生涯を終えたそうです。

しかし、その手にはモキチから託された手作りの十字架がありました。

  ロドリゴとモキチ

難しいです。

この映画の中でも、言葉の問題もあり、日本人にキリスト教の真髄がわかるのかというシーンもありました。

ゼウスを、大日と訳した時代があったようで、仏教と混同している部分もあるんじゃないかと。

島原の乱も百姓一揆のような性格もあり、幕府の圧政への反抗という要素もあったかと思われました。

 

また、キリスト教を禁教にし、鎖国をしたことが、ヨーロッパ列強からの植民地化を免れたということもあるんじゃないかなあと思いました。

 

また、幕府が課したのは踏み絵という行為だけのようなので、信仰を心にしまえばそれでいいという、これも日本的な行為だなあとも思いました。

カソリックなので物を拝むことは許されていたけど、プロテスタントなら偶像は拝んではいけないのですから、踏み絵ではわからないでしょうね。

 

日本人の宗教観は、たぶん世界でも不思議なものだと思います。

生まれた時は神社にお参りして、結婚式はキリスト教会で、死んだら仏教式。

でも、最近私は「日本人ほど信仰心の厚い民族はないんじゃないか」と思い始めています。

どんな宗教にも形を変えれる宗教。

これも、日本人が生き残る知恵なんじゃないかと思っています。

 

一本の映画で、いろんなことを考えました。

作者の遠藤周作さんも、監督のマーティン・スコセッシも、映画のテーマとは全然違うことを考えている私に、呆れているかもしれません。

 

ハリウッドのそうそうたる役者たちに混じって、日本の役者さんも素晴らしかったです。

特にイッセー尾形さん、アカデミー賞のノミネートには外れましたが、存在感があり、宣教師とのやりとりも見応えがありました。

強力な個性ですが、ただの悪役ではなかったところが良かったです。

 

日本人が見ても納得できる作品だと思いました。

ぜひ、ご覧ください。


孤独のススメ

2017-01-23 10:32:01 | ハイキング

ー孤独のススメーMATTERHORN

2013年 オランダ 86分

 

監督・脚本=ディーデリク・エビンゲ キャスト=トン・カス (フレッド) ルネ・ファント・ホフ
(テオ) ポーギー・フランセン (カンプス) アリーアネ・シュルター (サスキア)

 

【解説】

ロッテルダム国際映画祭やモスクワ国際映画祭など、世界各地の映画祭で高い評価を受けた人間ドラマ。妻の死後、田舎町で単調な生活を送る初老の男が、言葉も過去も持たない男との奇妙な共同生活を通じ自らの人生を見つめ直していくさまを、ユーモアたっぷりに描く。メガホンを取るのは、俳優としても活躍し、本作が長編初監督となるディーデリク・エビンゲ。さまざまなしがらみから離れて、シンプルに自分らしく生きることの意味を問い掛ける一作。

 

【あらすじ】

オランダの田舎町、妻に先立たれた初老のフレッド(トン・カス)は、毎週日曜日の礼拝以外は人とのつながりを極力排し、静かに暮らしていた。ある日、言葉も過去も持たない男テオ(ルネ・ファント・ホフ)が突如現れ、フレッドの家に住み着いてしまう。心ならずも始まった共同生活を送る中、二人に友情のようなものが生まれ、さらにフレッドの規則正しい単調な日常も変化していく。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

妻を亡くして、ご近所との付き合いもほどほどにして、孤独の中に暮らしている初老の男フレッド(トン・カス)。

ある日、ひょんなことから言葉も過去も持たない男テオ(ルネ・ファント・ホフ)を自宅に招きいれ、同居することになる。

 

テオとの生活は、とてもイライラするんだけど、その生活も捨てがたい。

たとえ、ゲイと誹られようとも、

 

こういう人間の感情の変化がとても興味深い作品でした。

 

シュールな作品かと思えば、とても現実的で滑稽です。

そして最後には悟りや癒しもある。


自分の殻を破って自由になるには、他人の力も必要だということでしょうか。

人って、一人では生きられないんですよね。

 

いい作品でした。


ファンタスティックビーストと魔法使いの旅

2016-12-22 18:11:42 | ハイキング

ーファンタスティックビーストと魔法使いの旅ーFANTASTIC BEASTS AND WHERE TO FIND THEM

2016年 イギリス、アメリカ 133分

 

監督=デヴィッド・イェーツ 脚本=J・K・ローリング キャスト=エディ・レッドメイン (ニュート・スキャマンダー) キャサリン・ウォーターストン (ティナ・ゴールドスタイン) ダン・フォグラー (ジェイコブ・コワルスキー) アリソン・スドル (クイニ) エズラ・ミラー(クリーデンス) サマンサ・モートン ジョン・ヴォイト コリン・ファレル(グレイブス)

 

【解説】

『ハリー・ポッター』シリーズの原作者J・K・ローリングが映画の脚本に初参加し、『リリーのすべて』などのエディ・レッドメインらが出演したファンタジー。不思議な生き物たちが詰まったトランクを手にイギリスからニューヨークに渡った魔法動物学者が、そのうち数匹を逃がしたことから始まる大騒動を描く。『スティーブ・ジョブズ』などのキャサリン・ウォーターストンらが出演。アメリカを舞台に魔法動物学者と仲間たちが巻き起こす旋風に興奮する。

 

【あらすじ】

魔法動物学者ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、魔法動物の調査と保護のためニューヨークを訪問する。ある日、彼の魔法のトランクが人間のものと取り違えられ、魔法動物たちが人間の世界に逃亡してしまう。街中がパニックに陥る中、ニュートはティナ(キャサリン・ウォーターストン)らと共に追跡を開始するが……。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

J・K・ローリングさんが自ら脚本に参加しただけあって、ぶれていない感じがしました。

あの、ハリーの世界。

ただ、最初からグリンデルバルトの新聞記事が出てくるところから、古い話とわかります。

ハリーたちが生まれるもっと前のお話です。

 

グリンデルバルトは、ヴォルデモード以前の闇の魔法使いでは「歴史上最も危険な闇の魔法使いリスト」で最強と言われた魔法使い。

若い時にはダンブルドアと親友と呼び合う時代もあったけど、ダンブルドアの最愛の妹アリシアの死にグリンデルバルトが関わっていたことにより決別。

最終的にはニワトコの杖をめぐって争い、ダンブルドアが勝利しました。

 

グリンデルバルトは、自分が作ったヌルメンガードの監獄に長い間拘束されていました。

長い月日が経ち、ニワトコの杖を血眼になって探していたヴォルデモードに見つかり、ニワトコの杖のありかを詰問されましたが、ダンブルドアをかばってヴォルデモードに殺されました。

 

この作品はホグワーツ魔法学校の教科書にもなっている「幻の動物とその生息地」の著者、ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)が主人公です。

 

魔法生物の調査と保護のため、イギリスからアメリカ、ニューヨークにやってきたスキャマンダー。

アメリカでは、魔法使いではない人(=ノー・マジつまり人間)と共存するための色々な法律が施行されていて、魔法動物は持つのも飼うのも禁止されていた。

スキャマンダーの鞄にはたくさんの魔法動物が入っていたが、ちゃんと管理されていた、はずだったがー。

 

銀行に融資を頼みに来たノー・マジのコワルスキー(ダン・フォグラー)の鞄と取り違えられ、コワルスキーがその鞄を開けてしまい、魔法動物がニューヨークの街に飛び出してしまった。

 

魔法省に勤めるティナ(キャサリン・ウォーターストン)とコワルスキー、ティナの妹クイニ(アリソン・スドル)の4人で魔法動物を捕まえようとするのだが。

 

一方、魔法省の役人グレイブス(コリン・ファレル)は、魔法使いを排除する過激な活動をしているメアリー・ルー・べアボーン(サマンサ・モートン)の養子のクリーデンス(エズラ・ミラー)に密かに接近して、何かを手に入れようとしていた。

 

☆ネタバレ

ネタバレも何も、無邪気なスキャマンダーに振り回されるのが楽しい!という作品です。

可愛い魔法動物たちにも癒されます。

そして、こちらも無邪気なコワルスキーさんとクイニ。

いい展開です。

 

そして、驚きはグレイブスの正体!!

今回はスキャマンダーに見破られ、捕まってしまいますが、次回作にも登場するというので、楽しみです。

 

 

 

 


チャイルド44 森に消えた子供たち

2015-07-22 10:47:45 | ハイキング

ーチャイルド44 森に消えた子供たちーCHILD 44

2014年 アメリカ 137

ダニエル・エスピノーサ監督 トム・ハーディ (レオ・デミドフ)ゲイリー・オールドマン (ネステロフ将軍)ノオミ・ラパス (ライーサ・デミドワ)ジョエル・キナマン (ワシーリー)ジェイソン・クラーク(ブロツキー)ヴァンサン・カッセル(グズミン少佐)

 

【解説】

トム・ロブ・スミスのベストセラー小説を基にしたサスペンスミステリー。1950年代のソ連を舞台に、子供ばかりをターゲットにした連続猟奇殺人事件の真相を暴こうとする秘密警察捜査官の姿を追う。メガホンを取るのは、『デンジャラス・ラン』などのダニエル・エスピノーサ。主演を務める『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などのトム・ハーディを筆頭に、ゲイリー・オールドマン、ヴァンサン・カッセルらが顔をそろえる。謎が謎を呼ぶ展開に加え、演者たちが織り成す緊迫感に満ちたストーリー展開に引き込まれる。

 

【あらすじ】

スターリン政権下にある1953年のソ連。9歳から14歳までの子供たちが変死体となって発見される事件が発生する。現場は山間の線路沿いに限定され、全ての被害者は裸で胃が摘出されており、直接の死因は溺死であった。秘密警察の捜査官レオ(トム・ハーディ)は、親友の息子が犠牲となったことから捜査に乗り出すことに。だが、それを契機に元同僚に追われ、妻ライーサ(ノオミ・ラパス)にいわれのない犯罪の容疑が掛けられてしまう。窮地に立たされる状況で、真相をつかもうとする彼だが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

スターリン政権下、1953年のソ連が舞台。

私が生まれた頃の時代です。

ソ連では「殺人は資本主義の病であるから、楽園である社会主義国ソ連では起きない」といわれていた。

 

誰もが恐れる強面のKGB、秘密警察の捜査官レオ(トム・ハーディ)ですが、ウクライナのホロドモールと呼ばれる大飢饉で両親を失い、悲惨な子供時代を経験しています。

現在ウクライナ問題は、世界平和への脅威ともなっていますが、ウクライナの人たちがロシアに抱く感情の悪さは、この出来事も一因になっているくらい、悲惨なものだったようです。

 

レオは軍人の養子となって育てられ、第2次世界大戦ではベルリン陥落の英雄になります。

そして、戦後はKGBの一員として働いていました。

 

当時KGBは市民から恐れられた存在でした。

一目惚れで求婚した妻ライーサ(ノオミ・ラパス)も、レオを恐れていました。

 

KGBの仕事は通報を受けてスパイを捜し出すこと。

レオたちは、スパイ容疑をかけられた獣医のブロツキー(ジェイソン・クラーク)を追いかける。

ブロツキーは捕らえるが、部下のワシーリ(ジョエル・キナマン)がブロツキーを匿った農夫夫婦を子供たちの目の前で射殺したことに、レオは激怒する。

このことから、レオはワーシリーに恨みを買うこととなる。

 

親友のアレクセイの息子が亡くなった。

警察は事故として処理しようとするが、アレクセイ夫婦は殺人を疑う。

レオは上司の命令でアレクセイを納得させるが、全裸でしかも臓器を摘出された後があることから、殺人の疑いが頭から離れない。

 

妻のライーサにスパイの嫌疑がかかる。

妻をかばったレオは、田舎街の警察に左遷されてしまった。

しかし、そこでも少年が殺される事件に遭遇。

その手口はアレクセイの息子とそっくりだった。

責任者のネステロフ将軍(ゲイリー・オールドマン)は、レオの連続殺人説には否定的。

第一発見者の同性愛者を犯人に仕立て上げようとしていた。

 

☆ネタバレ

レオとネステロフが調べた連続少年殺害事件の犠牲者は全部で44人。

しかし、いずれも単独事件として解決していた。

 

一度当局から疑われ、追放された夫婦が、どうやって連続殺人事件を解いて行くのか、見ている方が絶望的な気持ちになります。

 

しかし、レオの熱意は妻ライーサ、ネフテロフ将軍を動かし、真犯人に肉薄して行きます。

 いい味を出しているゲーリー・オールドマン

しかしそこへ因縁のワシーリが…。

 

ラストもいいシーンが用意されています。

 

ソ連が舞台なのに英語で会話されている不自然さ。

途中で迷子になりそうな感じもするし、大きな物語を小さくまとめた観もあるけど、私は楽しめましたよ。

子供の猟奇殺人を扱っているけど、残酷シーンはありません。

 

それにしても、「マッド・マックス」(私は見ていないけど)「オン・ザ・ハイウェイ」とこの作品と、トム・ハーディ特集みたい。

いままで、地味な感じの俳優さんだったのに、すごい人気ですねー。

 


アタメ

2013-03-04 10:48:12 | ハイキング

ーアタメーATAME!

1989年 スペイン

ペドロ・アルモドバル脚本・監督 ビクトリア・アブリル アントニオ・バンデラス ロレス・レオン フランシスコ・ラバル フリエタ・セラーノ

 

【解説】

食事と休息を得るために、精神病院に入退院をくりかえす風がわりな男リッキー(バンデラス)。彼は結婚して、まともな生活に戻ることを決意する。彼が相手に選んだのは、ポルノ女優のマリーナ(アブリル)だった……。(allcinema ONLINE

 

【感想】

邦題が「アタメ!私を縛って」という、なんとも危ない感じのタイトルが気になっていました。

鬼才ペドロ・アルモドバル監督とアントニオ・バンデラスのコンビ。

バンデラスが若いよ!!

 

3歳で孤児になったリッキー(アントニオ・バンデラス)。

施設で育ったが、ある時から精神がおかしい振りをして精神病院に入院。

そこの女院長や看護婦たちの夜のお相手をしたり、たまに脱走して町で遊んだりして暮していたが、まともな暮らしがしたいと一念発起。

無事に退院までこぎ着けました。

 

リッキーの考えるまともな暮らしとは、愛する女性と結婚して家庭を持ち子供を持つこと。

普通ですが、簡単なことではありません。

特に精神病院しか知らず、お金も院長がくれたお小遣い程度しか持っていないリッキーには。

 

リッキーがお相手に考えたのが、AV女優のマリーナ(ビクトリア・アブリル)。

一度、精神病院から脱走したときに彼女と出会い、一夜をともにしていたのです。

でも、男性関係の多いマリーナはすっかり忘れていました。

 

映画の撮影も最終日を迎えたマリーナ。

撮影が終わって、パーティの着替えするためにアパートに戻ったら、いきなりリッキーに襲われた。

もちろん、悲鳴をあげて抵抗するマリーナ。

「いつか僕を愛させてみせる」とリッキーに言われても、軟禁状態では恋愛は無理!!

 

マリーナの気持ちが軟化していくところが見所です。

女は同情から恋愛に発展するものなのでしょうか?

 

マリーナのお姉さんがステキです。

自分はバツイチで妹ほど美人じゃないけど、妹思いで明るい性格。

ずいぶん助けられることでしょう。

 

タイトルほど過激ではなく、むしろ女性向き。

ラブコメです。

途中、危ない感じで落ち着かない部分もあるけど、そこはバンデラスの若さと純粋さと、マリーナの器の大きさということで、ラストはハッピーですべてよし。

 


武庫川線廃線跡ハイキング

2012-04-16 11:27:33 | ハイキング

いたってオタッキーな生活を好んで日々暮している私ですが、ハイキングデビューしました。

去年、一念発起して屋久島に行こうと計画していましたが、それがかなわなくなり、帽子から靴まで、せっかく揃えたものがようやく日の目を見ました。

本日は、JR生瀬駅から武田尾駅までの武庫川線廃線跡ハイキングです。

フレイムハウスハイキング部部長を先頭に、寄り集まり部隊19人、出発しました。

線路沿いにしばらく歩くと、ハイキングコースの入り口があります。

たくさんの人が春のよい天気を楽しみながら歩いていました。

武庫川渓谷

枕木

トンネルに入ります。

トンネル内は本当に真っ暗。楽しい!!

鉄橋を渡ります。

 

さくらの園 亦楽山荘に到着

 

山桜 まだちらほらでした。

山の中に「しんちゃん」がいました。

この山道のずっと上の方でお弁当を食べました。

急な坂で疲れました。

でも、その分お弁当がおいしかったです。

分岐点に戻って、この先、武田尾駅へ。

電車で宝塚に出て、ナチュール・スパで疲れを癒し、イタリアンレストラン、ベーネ・ナチュールで食事とビール、ワインをたくさんいただいて帰りました。

レストランを出たときが6時過ぎ。

まだ、川面は暮れなずむ頃。

川風が気持ちよかった!!

部長さん、楽しいハイキングをありがとうございました。