マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

スラムドッグ$ミリオネア

2009-04-28 15:19:07 | 映画ー劇場鑑賞
ースラムドッグ$ミリオネアーSLUMDOG MILLIONAIRE
2008年 イギリス/アメリカ
ダニー・ボイル監督  デヴ・パテル(ジャマール・マリク)マドゥル・ミッタル(サリーム・マリク)フリーダ・ピント(ラティカ)アニル・カプール(プレーム・クマール)イルファン・カーン(警部)アーユッシュ・マヘーシュ・ケーデカール(ジャマール(幼少期))アズルディン・モハメド・イスマイル(サリーム(幼少期))ルビーナ・アリ(ラティカ(幼少期))

【解説】
トレインスポッティング』『28週後…』など多彩なジャンルで観客を魅了する、鬼才ダニー・ボイルの最高傑作といわれる感動的なヒューマン・ドラマ。インドを舞台に、テレビのクイズ番組に出演して注目を集めたある少年が、たどってきた生い立ちと運命の恋をボリウッド風の持ち味を生かしながらつづっていく。主演はこの作品でデビューし、数々の映画賞を受賞したデヴ・パテル。底知れないパワーと生命力を感じさせる人間讃歌に息をのむ。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
テレビ番組「クイズ$ミリオネア」に出演し、賞金を獲得したジャマール(デヴ・パテル)だったが、インドのスラム街で育った少年が正解を知るはずがないと不正を疑われ逮捕される。ジャマールになぜこれほどの知識があり、この番組に出演するに至ったのか。警察の尋問によって、真実が明らかになっていく。(シネマトゥデイ)

【感想】
アカデミー賞作品賞をはじめ、11部門も獲得した作品。
公開が待ち遠しかったー。
なんと、旅行中の札幌で、中途半端な空き時間に奇跡的にすっぽり収まりました。
妹と甥、娘を伴って、見てきました!!

うわさに違わぬ、面白さでした。
一緒に見た人たちも、みんな満足したようです。
映画好きの面目躍如となりました。

さて、この映画、舞台はインド・ムンバイだし、出演者も無名のインド人の俳優だけれども、イギリス人のダニー・ボイル監督に、スピルバーグの映画会社ドリームワークスが製作した作品。
手持ちのカメラで、まるでドキュメンタリーのように作ってあるけど、すごく計算されたシナリオ、計算されたつくした作品と言っていいでしょう。

私の感想を一口で言うと、「シティ・オブ・ゴッド」の躍動感に「ニュー・シネマ・パラダイス」のような甘酸っぱいテイスト、しかもインド映画だなあと思わずうれしくなっちゃうラストを持った純愛映画といった感じでしょうか?

みんなに「見て見て」と言いたいです。

☆ネタバレ
ムンバイの幼い兄弟、サリームとジャマール。
貧しいけれど、学校にも通い、精一杯明るく生きていました。
ところが、突然襲ったイスラム教徒への迫害で、母はあえなく死んでしまいます。
孤児となった二人は、同じ境遇のラティカとともに、自分たちを学校で習った三銃士になぞらえて、ゴミの山でせっせと廃品集めをしていました。

そこへ、親切ごかしの大人がやってきて、コーラで子供たちをつり、自分たちのアジトに連れて行きました。
彼の目的は、子供を使って金儲けをすること。
子供たちは、物乞いをしに町へ出かけていきました。
まるで「オリバー」です。

さらに悪党は、歌のうまい子供の目をつぶしてしまいます。
盲目の子供は3倍稼ぎがあるからです。
ジャマールも連れてこられました。
手先になっているのは、兄のサリームです。
サリームは頭の回転も速く、飲み込みも早いので、使いっ走りに役に立つ子供でした。

でも、さすがにサリームもジャマールの目をつぶされることは我慢ができませんでした。
二人はスキをついて逃げ出しました。
ラティカも必死で二人を追いかけますが、列車に飛び乗ったところで、サリームがラティカの手を離し、ラティカは追っ手に捕まえられてしまいました。
嘆くジャマール。
サリームは足手まといがなくなって一安心と言うのが本音でした。

成長した二人は、またムンバイへ舞い戻ってきました。
ジャマールにはラティカの消息を知りたいという目的がありました。
昔の目をつぶされた仲間から、ラティカの居場所を教えてもらって乗り込みますが、ラティカは悪人たちにとってはだいじな商品です。
彼らが手放すはずもありません。
サリームは隠し持った銃でボスを撃ち殺し、3人はまたもや逃走します。

しかし、サリームは知っていました。
ラティカを使って、自分が有利に生きる方法。
非道にも、銃でジャマールを追い払ってしまいました。

兄に裏切られ、ラティカを奪われたジャマールは、ひとりぼっちで暮らしています。
仕事も得て安定した生活ですが、ラティカのことが忘れられません。

サリームと再会し、和解して、ラティカの行方を探ります。
今は手の届かない、やくざの大ボスの囲いものになっているラティカ。
その現実の前に、なすすべもなくラティカの前から去るジャマールの惨めな心。

そこに、一筋の光、ラティカが見ていたテレビ番組、ミリオネア。
億万長者になったら、ラティカを助けにいけるかもしれない、少なくても、ラティカに愛する心は届けられるだろう。
ジャマールはそう思い、ミリオネアに出演したのです。

でも、最後の問題「三銃士はアトス・ポルトスと誰?」の答えは、知らないのです。
電話で尋ねると、その電話に出たのはサリームではなく、ラティカ!!
ラティカも答えは知らない。
自分たちは三銃士だと気取っていたのに。
でも、そんなことはどうでもいい。
電話の向こうにラティカがいる!!

ジャマールの純愛の陰に、兄サリームの悲劇がありました。
サリームは狡猾でしたが、いざと言うときには助けてくれる頼もしい兄貴でした。
先が読める賢さが、最後は彼を破滅へと導いたのでした。
これも、弟思いの兄の顛末というべきでしょう。
安定した社会で育ったなら、善悪の区別もついて、成功者となったはずのサリーム。
悲しい末路でした。

ホテルに帰ったら、ユニセフ募金の封筒がありました。
妹と娘もうながして、募金をしました。
微力だけど、こんな映画を見た後では、見過ごすわけにはいきませんでした。
ひとりでも多くの子供たちが、美しい朝を迎えられますように。


北海道旅行

2009-04-28 14:33:25 | 旅行
4月半ば、北海道へ行ってきました。
去年から甥のキヨくんが「酪農学園大学」に通い始めたので、彼の母親である私の妹と、北海道旅行の安いこの時期に毎年行こうと約束していました。
今年は東京から娘も参加しました。

一日目は到着して、すすきのの「空」というお店でゆっくり食事。
ウニがたまらん、美味しかったです。

次の日は、札幌シェラトン企画の「北の国からのロケ地をまわるバスツアー」に参加。
朝9時にホテルのロビーに集合して、出発。
バスガイドさん付きの立派なツアーです。
参加者は8人、少し寂しいです。

 富良野ワイン工場

まず、ふらのワイン工場。
ワイン作りの行程を見せていただき、いろんなワインの試飲もできました。

 工場に眠るワインの樽

この日は、晴天。
雪をいただいた雄大な山々がはっきりと見えました。

富良野駅近辺で昼食。
私たちは福寿司さんで思い思いのお寿司をたらふくいただきました。

 富良野駅近くのお寿司屋さん

 ちらしーこれで並

 これでハーフ

あとは、麓郷の森や廃品で造った家などをゆっくり見て回り、倉本聰プロデュースのニングルテラスやテレビドラマで有名になった「森の時計」などを見ました。

 森の時計

 雪か残る麓郷の森


夜は、新札幌駅前の居酒屋さんで乾杯。
去年から、このお店気に入っています。
名前も知らないんですが。

次の日は、キヨ君の案内で「酪農学園」見学。
風が冷たくて、まだ寒いです。
そして、広いキャンパス。

まず、小さい家畜を見に行くと、 えーっ?この子豚なの??
裏へまわると、こういう看板。

 もちろんやぎです

羊小屋を見ていると、倉庫のような建物から動くものが…。

 かわいい羊の赤ちゃん

産まれて間もない羊の赤ちゃんでした。
すごーく、かわいいです。

牛舎にはすごくたくさんの牛がいました。
においも強烈でした。
酪農学園ブランドの牛乳も出荷しているそうです。

次に向かったのが乗馬部。
優しい目をした馬がいました。
厩舎の中にも。
私たちが近寄ると、馬も近寄ってきました。
すごく人に慣れていました。
写真を撮ろうと寄っていったら、私の肩にがぶりと噛み付きました。

 このあと馬が私の肩をガブリ!!

 妹はキスを
いたずら好きの馬でした。

折しも新入生歓迎会の最中で、本場のよさこいソーランを見せていただきました。

たくさん歩いてお腹が減ったので、去年も食べたびっくりするほどおいしいラーメン「キネドール」へ。
ここの名物はコラーゲンたっぷりの「トロラーメン」です。

 私の食べたトロネギラーメン

やはり、北海道はラーメンがおいしいのでしょうか?
麺も美味しい、スープも美味しい、学生さん向けらしく、ボリュームもたっぷりです。
4つラーメンを頼んだので、チャーハンまで付いてきました。

満足しすぎて、すくには動けなくなりました。
かなりゆっくりしてから札幌へ電車で向かいました。

双子のシロクマの赤ちゃんを見ようと、円山動物園に行くつもりでしたが、雨が降り出しました。
傘も数か足りないし、寒い。
動物園はまた今度。

夕食にはまだ時間があります。
お土産を買ったりしましたが、まだ時間がありますねえ。

映画を検索すると、JRの駅の上の「札幌シネマフロンティア」で「スラムドッグミリオネア」が公開中、しかも時間もぴったりでした。
さすがに、初日の土曜日、映画館は満員で、いい席とは言いがたかったけど、みんなで鑑賞。
今年のアカデミー賞をたくさんとっただけのことはある!!
みんなに満足してもらえたようでした。

キヨ君の友達と待ち合わせて、「キリンビール園」へ。
予約しておいてよかったです。
広いホールは満員でした。
若い人たちがもりもり食べてもりもり飲むのを見ながら、楽しいおしゃべり。
キヨ君も北海道になじんで楽しい学生生活を送っているようで、安心しました。

また、来年、今度は旭山動物園も見たいなあ。


ある公爵夫人の生涯

2009-04-27 14:06:06 | 映画ー劇場鑑賞
ーある公爵夫人の生涯ーTHE DUCHESS
2008年 イギリス/イタリア/フランス
ソウル・ディブ監督 アマンダ・フォアマン原作 レイチェル・ポートマン音楽 キーラ・ナイトレイ(デヴォンジャー公爵夫人(ジョージアナ))レイフ・ファインズ(デヴォンジャー公爵)シャーロット・ランプリング(レディ・スペンサー)ドミニク・クーパー(チャールズ・グレイ)ヘイリー・アトウェル(レディ・エリザベス・フォスター)サイモン・マクバーニー(チャールズ・ジェームズ・フォックス)エイダン・マクアードル(リチャード・シェリダン) 
【解説】 故ダイアナ妃の祖先にあたるデヴォンシャー公爵夫人のスキャンダラスな実話を映画化。華やかな生活の裏で、夫の無関心や裏切りに苦しみながらも、自身の信念と愛を貫こうとしたジョージアナ・スペンサーの生涯を描く。主人公のデヴォンシャー公爵夫人を演じるのは、『つぐない』のキーラ・ナイトレイ。故ダイアナ妃を連想させるドラマチックなストーリーはもちろん、古城でのロケーションや絢爛(けんらん)豪華な衣装も見どころ。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
最も裕福な公爵の一人、デヴォンシャー公爵(レイフ・ファインズ)に嫁いだ17歳のジョージアナ・スペンサー(キーラ・ナイトレイ)。聡明(そうめい)で美しい彼女は公爵夫人としてイギリス中の人々に愛されるが、夫のデヴォンシャー公爵はジョージアナに男子の後継者を生むことだけを望み、自身は離婚歴のある女性との愛人関係を続ける。(シネマトゥデイ)

【感想】
この映画、ダイアナ妃の祖先とあって、そういう宣伝の仕方をしていますが、本質的には違うと思いました。

デヴォンシャー公爵夫人ジョージアナ・キャヴェンディッシュが生きた時代は、18世紀半ばから19世紀初め、まだ女性に参政権もなく、世継ぎを生むことが勤めだと考えられていた時代です。
地位が高くお金持ちの第5代デヴォンシャー公爵ウィリアム・キャヴェンディッシュと結婚したのが、17歳のとき。
なんの疑いもなく、嫁いでいくのです。

☆ネタバレ
でも、夫の関心は、世継ぎを生んでもらうことしかないようでした。
平気で召使いと浮気はするし、それを「夫の些細なことはかまうな」と言うのです。
子供は女の子が二人、男の子は流産ばかりです。
しかも、夫の愛人の娘まで引き取って、ジョージアナはけなげに尽くします。

彼女の美貌は社交界の花となり、マリー・アントワネットとも比較されるほどです。調べてみると、同世代ですね。

療養先のバースで、レディ・エリザベス・フォスターと知り合い、仲良くなります。
彼女の境遇に同情したジョージアナは、エリザベスを自分の館に同居させますが、その温情が仇となり、夫はエリザベスと愛人関係に。

傷心のジョージアナは、昔からの知り合いのチャールズ・グレイと恋仲になり、エリザベスの計らいもあって、情事を楽しみますが、夫に知られ、結局家庭と子供を取るのです。
そのときには、すでにジョージアナのお腹にはチャールズの子供が宿っていたのですが、エリザベスとともに田舎にこもり、その子を産んで、チャールズの両親に差し出します。
つらい、我が子との別れ。
それも、乗り越えて、ジョージアナは肝臓ガンで48歳の若さでこの世を去るまで、社交界の花として、政治家のパトロンとして、また、ギャンブラーとして華麗に生きたようです。
亡くなったときには、借金があったようです。
生家も婚家もお金持ちだったのに。

チャールズ・グレイは、後にグレイ伯となり、イギリス首相ともなっています。
紅茶のアールグレイは彼にちなんだ名前だそうです。

このように、ドラマチックで波瀾万丈のジョージアナの人生ですが、この時代に自我に目覚めた女性としては、とても賢く生きた人だと思いました。
女性としての悲しみも苦しみも、たくさん乗り越えたのでしょうが、遺言でエリザベスを後妻に指名しています。
この三人の複雑な関係は、結局彼らにしかわからないのでしょう。

時代の中で、精一杯自分らしさを貫いた強い女性として、私には頼もしく感じられました。





レッドクリフpart2

2009-04-27 14:00:44 | 映画ー劇場鑑賞
ーレッドクリフ Part II ―未来への最終決戦―ーRED CLIFF: PART II/赤壁
2009年 アメリカ/中国/日本/台湾/韓国
ジョン・ウー監督 トニー・レオン(周瑜)金城武(孔明)チャン・フォンイー(曹操)チャン・チェン(孫権)ヴィッキー・チャオ(尚香)フー・ジュン(趙雲)中村獅童(甘興)リン・チーリン(小喬)ユウ・ヨン(劉備)ホウ・ヨン[俳優](魯粛)トン・ダーウェイ(孫叔材)ソン・ジア(驪姫)バーサンジャプ(関羽)ザン・ジンシェン(張飛)チャン・サン(黄蓋)

【解説】
アジア映画としては歴代最高の大ヒットを記録した、『レッドクリフ Part I』の続編となる歴史スペクタクル。『レッドクリフ Part I』から連なる赤壁の戦いもクライマックスに突入し、孫権軍と劉備軍との連合軍が曹操の大軍に立ち向かう様をダイナミックに描く。監督やキャストは『レッドクリフ Part I』と同じく、ジョン・ウーにトニー・レオン、金城武などのアジアの大スターたち。85万人にのぼる両軍兵士たちのアクションはもちろんのこと、偉大な英雄たちが繰り広げる感動的なドラマを楽しみたい。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
西暦208年、魏呉蜀が争う中国・三国時代。孔明(金城武)の奇策で曹操軍を撤退させた孫権・劉備連合軍だったが、食料不足と疫病のために戦意も尽きようとしていた。そこに曹操軍の2000隻の戦艦と80万の兵士が逆襲。司令官の周瑜(トニー・レオン)と孔明が作戦を仕掛けようとする中、周瑜の妻・小喬(リン・チーリン)がある行動に出る。(シネマトゥデイ)

【感想】
パート1に比べると、きっちり完結したので、見終わったとの満足感はなかなかのものでした。
最初から孔明(金城武)と周瑜(トニー・レオン)の息ぴったりの心理作戦も見物でした。
少ない戦力で大きな戦力と戦う醍醐味がよく表されていました。

尚香(ヴィッキー・チャオ)が、曹操(チャン・フォンイー)の陣営に忍び込んでスパイ行動をしたり、淡い恋心を経験するというストーリーは、微笑ましかったけど、周瑜の妻小喬(リン・チーリン)が、単身敵陣に乗り込むのはいかがなものか、と思いました。
これは、原作にも史実にもないと聞いたけど、そもそも、曹操が小喬を奪うためにこの戦いを始めたかのように描かれてあることから、少し違和感を感じてしまいました。
でも、そのへんはリン・チーリンの美しさに免じて、納得しようと思いました。



パート2は見所が満載。
特に、船が燃え上がるシーンは圧巻でした。
戦闘シーンも長いけど、なかなか面白かったです。

でも…、2部に分ける必要はあったのかな?という疑問は残りました。




大統領の陰謀

2009-04-14 11:14:19 | 映画ーDVD
ー大統領の陰謀ー ALL THE PRESIDENT'S MEN
1976年 アメリカ
アラン・J・パクラ監督 ダスティン・ホフマン(カール・バーンスタイン)ロバート・レッドフォード(ボブ・ウッドワード)ジェイソン・ロバーズ(ベン・ブラッドリー)

【解説】
ウォーターゲート事件の真相を突き止め、ニクソン大統領を失脚にまで到らしめた二人の新聞記者カール・バーンスタインとボブ・ウッドワードの活躍を描いた実話の映画化。根気良く調査を続ける二人の姿と少しずつ事件の概要が判明して行く様はドキュメンタリー・タッチを越えて、政治を題材とした“探偵映画”と言って良いほど面白い。デスクに扮するJ・ロバーズが頼もしい演技を見せる。(allcinema ONLINE)

【感想】
公開当時劇場で見たけど、ほとんどわからなかったんです。
「ウォーターゲート事件」って、ピンとこなかった。

「フロスト×ニクソン」が面白かったので、復習。

まず、レッドフォードもホフマンも若い!!
というのは置いといて。

「フロスト~」で勉強したので、かなりよくわかりました。

編集長が最後にいう決め台詞「守るべきは、報道の自由とこの国の未来」には、しびれました。

ベン・ブラッドリーはこの作品でアカデミー助演男優賞を獲っています。
納得でした。


マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと

2009-04-13 11:35:14 | 映画ー劇場鑑賞
ーマーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたことーMARLEY & ME
2008年 アメリカ
デヴィッド・フランケル監督 オーウェン・ウィルソン(ジョン・グローガン)ジェニファー・アニストン(ジェニー・グローガン)エリック・デイン(セバスチャン・タンニー)アラン・アーキン(アーニー・クライン)キャスリーン・ターナー(ミス・コーンブラッド)

【解説】
子育ての予行演習のつもりで犬を飼い始めた新婚夫婦と、ラブラドール・レトリバーの愛ときずなを描く感動作。愛犬との生活を通し、結婚生活をめぐる普遍的な悩みや問題を描き出したベストセラー・エッセーを映画化。監督は『プラダを着た悪魔』のデヴィッド・フランケル。主人公夫婦を『ダージリン急行』のオーウェン・ウィルソンと「フレンズ」のジェニファー・アニストンが演じている。泣いて笑って、最後は温かい気持ちになれる一作。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
ジャーナリストとして働く新婚夫婦のジョン(オーウェン・ウィルソン)とジェニー(ジェニファー・アニストン)は、子どもを持つ自信をつけるため、犬を飼うことを決意。しかし、やって来たラブラドール・レトリバーのマーリーは、手に負えないほどやんちゃで、何でもかんでも食べたがるおバカな犬だった……!(シネマトゥデイ)

【感想】

 元気いっぱいのマーリー

これは、犬がテーマの映画ではありません。
夫と見に行ったのですが、「ある意味、私たちの映画よね」と話し合いました。

犬を飼っていた、子供が3人いる、など、共通点も多いのですが、でも、とても一般的な家族のお話ともいえると思います。

人生にドラマティククな出来事なんてなくても、十分作品になるという、お手本のような映画でした。

確かに、このマーリーは並外れておバカな犬といえるでしょう。
「セールの子犬」ということで、専門家にはこのおバカさはわかっていたのかもしれません。

「セール子犬」として売られていたマーリー

でも、「馬鹿な子ほどかわいい」というたとえの通り、ジョン(オーウェン・ウィルソン)とジェニー(ジェニファー・アニストン)は、限りない愛情を注いで、マーリーを育て、やがて我が子を持ち(三人も!!)、大変だけれども、一緒にひとつひとつ問題を乗り越えていくのです。

なんでも人生を計画通り進めたかったジェニーも、やがて「計画通りじゃないけど、計画よりずっといいわ」というのです。
ジョンだって、マーリーのおかげで、一流のコラムニストになれたわけだし。
ジョンとジェニーとマーリー、お互いにとてもいい出会いをしたのですね。

一昨年死んだうちのチャコも、最初は思春期で扱いが難しくなった次男のために飼い始めました。

ほんと、マーリーと一緒、夜泣きするので、ゲージのそばで夫とかわりばんこで寝たこともありました。
チャコと手をつないで。
でも、結局甘い親は、最後には布団の中で一緒に寝ることになってしまいました。

靴やスリッパ、いすや家具まで、チャコにかじられました。
今も、名残が残っています。
「これがチャコのかじった痕なのよ」
いまでは、我が家の自慢のようです。

問題の多かった次男も無事育ち、それもチャコのおかげと喜んでいます。

そして、別れのときー。

いまも涙が出るけど、でも、一番思うのは、チャコはその死をもってでも、私たちを永遠に癒してくれるということです。

犬という奇跡の生き物、なんという存在なのでしょう。

 老犬になったマーリー

ほんと、この作品は犬の映画ではありません。
飼い犬は家族と一緒。
私たちに近い、どこにでもある家族の話でした。
そして、当たり前のことが幸せなんだと気づかせてくれる、映画でした。


いとしい人

2009-04-10 10:28:21 | 映画ー劇場鑑賞
ーいとしい人ーTHEN SHE FOUND ME
2007年 アメリカ
ヘレン・ハント監督 ヘレン・ハント(エイプリル・エプナー)ベット・ミドラー(バーニス・グレヴズ)コリン・ファース(フランク・ハート)マシュー・ブロデリック(ベン)

【解説】
『恋愛小説家』のオスカー女優ヘレン・ハントが、初監督にして、製作、脚本、主演までこなしたハートウォーミング・ラブストーリー。39歳の小学校教師を主人公に、結婚、離婚、妊娠といった人生におけるさまざまな問題を見つめていく。共演は『マンマ・ミーア!』のコリン・ファース、『プロデューサーズ』のマシュー・ブロデリックら。人生の痛みやほろ苦さをユーモアに包んで描き出したヘレン監督の手腕に注目したい。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
年下の同僚ベン(マシュー・ブロデリック)と結婚して10か月になる39歳の小学校教師エイプリル(ヘレン・ハント)。一刻も早い妊娠を望む彼女だったが、ある日突然、夫から別れを告げられてしまう。しかも、養母が他界する出来事が彼女を襲う。そんな中、実母を名乗る女性(ベット・ミドラー)が現れ、エイプリルの父親はスティーヴ・マックイーンだと言うが……。(シネマトゥデイ)

【感想】
予告編を見て、かなり期待していたんだけど、あんまり乗っては行けませんでした。

39歳の小学校教師エイプリル(ヘレン・ハント)は、年下の同僚ベン(マシュー・ブロデリック)と結婚するが、彼は、結婚生活に自信をなくしエイプリルに別れを告げて出ていってしまう。

さらに、最愛の養母が亡くなり、おまけに実母と名乗るバーニス(ベット・ミドラー)が現れる。

運命の人だと思えるフランク(コリン・ファース)に出会うが、前夫の子供がお腹にいるのがわかる。

☆ネタバレ
フランクがいるのに、ベンとよりを戻しちゃう、しかもあんな不自然なカーセックス、あそこでかなりしらけちゃいました。
ベンはもう夫としてふさわしくないとわかったあとなんだから!!

彼女の不幸せの原因は、自分は捨てられた子供という原点にあって、それが大きなテーマでした。
だから、彼女は自分の子供にこだわって、流産のあと、人工授精を試み、さらに養子という選択をするわけだけれども、果たして、それが子供の幸せ本意で考えられたものなのかどうか…。
私は見終わったあと、かなり複雑な気持ちでした。

私は個人的に、40歳での妊娠、出産には懐疑的です。
生理的にどうかということもあるけど、その子が20歳になった時に、自分が60歳だという、社会的な問題も大きいと思う。

日本のような、親が子供にお金をかけて育てなければならない国では、自分のアイデンティティのために子供を持つというのは、自分の将来にも、国のためにもならないような気がします。
子供は、生まれたとたんにその子の人生が始まる。
自分で何かを選ぶなんて事は、何一つ出来ない存在なんだから、親の責任は重大だと思うのです。

でもまあ、それは日本の話であって、もっと進んだ福祉大国となれば、その選択もありかなあとも思いますが。

この映画に背中を押されて、子供を持ちたいと思う40歳以上の女性が増えなければいいなあと思いました。
確かに、そんなに簡単じゃないことは、みんなわかっているでしょうけどね。

映画から、私の関心はかなりそれてしまったようです。

監督・主演のヘレンは、自分の素顔をさらけ出し、観客に訴えることには成功していました。

マシュー・ブロデリックも、頼りない現代男性のイメージぴったり!!

コリン・ファースは「ブリジット・ジョーンズの日記」のミスター・ダーシーそのままでした。
彼も、完璧に頼れる男というわけではないけど、私もエイプリルに共感しました。
ある意味、アラフォーの理想の男性かもしれないと思いました。

ダイアナの選択

2009-04-10 10:24:30 | 映画ー劇場鑑賞
ーダイアナの選択ーTHE LIFE BEFORE HER EYES
2008年 アメリカ
ヴァディム・パールマン監督 ユマ・サーマン(ダイアナ・マクフィー)
エヴァン・レイチェル・ウッド(ダイアナ・マクフィー(高校時代))エヴァ・アムリ(モーリーン)オスカー・アイザック(マーカス)

【解説】
ローラ・カジシュキー原作の小説「春に葬られた光」を『砂と霧の家』のヴァディム・パールマン監督が映画化した心理劇。銃乱射事件に巻き込まれた女子高生の過去と現在を交互に見せつつ、彼女の人生をしっかりと見すえる。10代の主人公に『アクロス・ザ・ユニバース』のエヴァン・レイチェル・ウッド。成長した主人公を『キル・ビル』のユマ・サーマンが演じている。過去にとらわれた女性の衝撃的な運命の行く末に目を見張る。(シネマトゥデイ)

【感想】
高校生のダイアナ(エヴァン・レイチェル・ウッド)は登校後、いつものように親友のモーリーン(エヴァ・アムリ)とトイレでおしゃべりに興じていた。そんなとき、突如銃声と叫び声が聞こえ、しばらくすると銃を手にしたクラスメートが乱入して来る。いきなり彼女たちは目の前に銃口を突きつけられ、死ぬのは二人のうちどちらかだと言われ……。(シネマトゥデイ)

【感想】
この映画は、構成と編集に細心の注意を払ってあるので、軽々しく結末は言えません。

サスペンスではなく、命の意味を問うものなので、重いテーマですし、セリフの一言一言に哲学的な意味を求めてしまうので、なかなかしんどい映画です。

ダイアナ、17歳。
母親に反抗的で、学校でも問題児です。
マリファナ、ドラッグ、ろくでもない男とのセックス、あげくの中絶。
それでも彼女は、将来を夢見ていて、それには勉強も必要だということも承知している。
真面目なモーリーンとの友情。
考え方も夢も違うけど、大親友。

授業前、モーリーンと教室の前のトイレで化粧直しをしていると、突然銃声が響いた。
コロンバイン高校と同じ、高校生による銃乱射事件が勃発。
犯人は、トイレにも侵入してきてダイアナとモーリーンに銃を突きつけた。
哀願する二人に「どちらかを殺す。どっちだ?」と。

ダイアナ、32歳。
新進気鋭の哲学教授の夫と、小学生の娘。
自分自身も大学で美術を教えている。
平和で理想的な暮らしだが、あの事件が今も彼女を苦しめている。
そして、今日は15年目の記念日。

彼女の目に映った人生という意味の原題なのでしょう。
でも、あの多感で気難しい17歳のダイアナが、32歳のダイアナへと成長したということが、私には少し不自然に感じられて、最後はかなり混乱してしまいました。

☆ネタバレ
モーリーンは、宗教心に厚い人だから直ちに自分が犠牲になると申し出ました。
ダイアナは、自分のたとえ理想の人生であっても、この事件のことや自分のやってきたことでうまくいかないなら、モーリーンを生かせようという自己犠牲の気持ちが芽生え、決断させたのでしょうか?

このへんの意見が分かれるところでしょう。
私はその前に、そんな理不尽な申し出をする犯人に、若い女性の気持ちが振り回されることこそが許せないと憤ってしまいました。

高校銃撃事件という、それだけでも悲惨な事実を入れたことが、観客を惑わす結果になったのかとも思いました。
この映画のテーマが、最後にしかわからないので、観客がダイアナとともに成長できなかったように思いました。

エヴァン・レイチェル・ウッドはまだ20歳くらいなんですね。
いつも、難しい役をしています。
これも、かなり大変な役だと思いました。

シティ・スリッカーズ

2009-04-07 08:42:17 | 映画ーDVD
ーシティ・スリッカーズーCITY SLICKERS
1991年 アメリカ
ロン・アンダーウッド監督 ビリー・クリスタル製作総指揮 ビリー・クリスタル ダニエル・スターン ブルーノ・カービイ パトリシア・ウェティグ ジャック・パランス ヘレン・スレイター

【解説】
都会の生活に疲れた3人のエリート・ビジネスマンが、骨休めのためNYを離れ、“カウボーイ体験ツアー”に参加。その中で、次第に本当の自分を見つけていく姿を描いたヒューマン・コメディ。ツアーを先導する老カウボーイのカーリーに、「シェーン」の黒づくめガンマンも遠い昔のJ・パランスが扮し、豪快な西部男を見せ、アカデミー助演男優賞を受賞。(allcinema ONLINE)

【感想】
ビリー・クリスタル主演で、オンラインレンタルでも評判が良さそうなので、借りて見ました。

なかなか、面白かったです。

シティ・スリッカーズというのは口の悪い、または口先だけの都会人というような意味らしいです。
都会の仕事、都会の家庭生活に少々お疲れ気味のミッチ(ビリー・クリスタル)。
39歳の誕生日を迎えて、心は沈む一方です。

ミッチを含む悪友3人組(ダニエル・スターン、ブルーノ・カービイ)は毎年、2週間の長期の休みを利用して、楽しい旅行を計画している。
今年は、カウボーイ体験ツアー。
気の進まないミッチも、結局参加することに。
でも、ガラの悪い牧童たちに、謎の牧童頭。
なにやら波乱含みでスタートしました。

この牧童頭、どこかで見たことがあるなあと思ったら、「シェーン」に出ていた悪役カウボーイですって。
この作品でアカデミー賞の助演男優賞を獲得したそうです。

牛の出産が、たぶん本物?
すごいリアルで感動的なシーンでした。
その子牛がかわいくて、最後まで楽しませてくれます。

アメリカ人の郷愁は、カウボーイにあるのでしょうか?
大人の男が何かに目覚める、元気の出る映画でした。

お花見

2009-04-06 19:32:39 | グルメ
今年は、例年より長く桜を楽しめるようで、天気予報で見頃は来週月曜日までと言っていました。
私の住んでいる大阪都心部でも、サクラを楽しめる場所があります。



たとえば、↑横堀川のほとりの公園は、穴場中の穴場です。
先日、近所の居酒屋「北浜いしころ」とカフェバー「フレイムハウス」の合同お花見に参加させていただきました。
でも、残念。



いしころのとしさんが気合いを入れて作ってくださったお弁当に感動して、「乾杯!!」と言ったとたんに、雨!!
あわてて、かたづけて、あとは「いしころ」さんのお店で宴会の続きをさせていただきました。
いつもながら、美味しいお弁当で、心まで暖かくなりました。
チハルちゃん手作りのクイズもあって、本当に楽しかったです。
ありがとうございました。

そして今日、いつも初詣に行く御霊神社。
きれいですね。
通りがかって、思わず、パチリ!!