マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

春との旅

2011-04-28 13:35:42 | 映画ーDVD

ー春との旅ー

2009年 日本

監督=小林政広 キャスト=仲代達矢(忠男)徳永えり(春)大滝秀治(金本重男)菅井きん(金本恵子)小林薫(木下)田中裕子(清水愛子)淡島千景(市川茂子)長尾奈奈 柄本明(中井道男)美保純(中井明子)戸田菜穂(津田伸子)香川照之(津田真一)

 

【解説】

足が不自由な元漁師の祖父と仕事を失った18歳の孫娘が、疎遠だった親族を訪ね歩く旅に出る姿を描いたヒューマンドラマ。『愛の予感』などで国際的にも高い評価を受ける小林政広監督の8年越しの企画となる作品で、高齢者問題を切り口に生きることの意味を問いかける。主演は数々の巨匠たちの作品に出演してきた名優・仲代達矢、彼の孫・春役には『アキレスと亀』の徳永えり。そのほか大滝秀治、菅井きん、小林薫ら実力派が脇を固める。

 

【あらすじ】

足の不自由な元漁師の忠男(仲代達矢)と仕事を失った18歳の孫娘・春(徳永えり)は、忠男の生活の面倒を見てもらおうと疎遠だった親類縁者を訪ね歩く旅に出る。親族との気まずい再会を経るうちに、忠男はこれまで避けてきた過去と向き合わざるを得なくなる。そんな祖父の葛藤(かっとう)を間近に見ていた春にも、ある感情が芽生えていく。

 

【感想】

大塚まさじさんがDJを勤めているfmcocoro(関西ローカル)「ムーンライトマジックという番組を、毎週金曜日の夜、楽しみに聞いているのですが、先日の放送に映画監督の小林政広さんがゲストに出られていて、この「春との旅」の話をなさっていました。

「おっ、見忘れているわ」と思って、あわててDVDを借りました。

 

日本映画のDVDには珍しく(と思うのですが)、特典にたくさんインタビューが乗っていて、それも面白かったです。

徳永エリさんは女優として、相当しごかれたようですね。

クライマックスの撮影では、過呼吸にるくらいがんばっておられましたが、スタッフはそれで当たり前みたいな態度で。

女優って辛い仕事だなあと思いました。

 

DVDの特典では、なかなか厳しい監督のようでしたが、ラジオでお話しされている小林監督はとても優しくて、映画の仕事は一段落で、大阪の池田市に引っ越して来られたとお話しされていました。

 

若い頃は、林ヒロシの名前でフォークソングを歌っておられたそうで、高田渡さんに影響を受けたとおっしゃっていました。

 

さて、本題です。

 

にしんが豊漁だという時代に故郷を出て漁師になった忠男(仲代達矢)ですが、いまでは、足が不自由で漁師もできず、妻にも先立たれ、娘も自殺して、孫娘の19歳の春(徳永えり)に世話になっている有様です。

 

ところが、春が給食係として勤めていた小学校が廃校となり、この小さな村では就職口もなく、思い切って東京に出ようとしても、忠男が一人で暮らせないということで口論となり、忠男は「兄弟に世話になるから、お前はどこにでも行け」と家を飛び出しました。

あわてて春も追いかけます。

二人は汽車に乗って宮城県気仙沼へ。

 

祖父と孫娘のロードムービーです。

 

まず、長男なのに大家の養子に入った兄重雄(大滝秀治)を訪ねます。

歓待はしてもらいますが、同居の話は断られます。

重雄夫婦も、近々施設に入る予定なのです。

「息子夫婦には逆らえない」と悲しそうに言いました。

 

次はやんちゃな弟。

毎年年賀状が来る住所を訪ねますが、みつかりません。

漁師の木村(小林薫)に聞いてもわからなかったのですが、春と同い年の男の子がいる家というので清水愛子(田中裕子)の家を教えてもらいました。

その清水家も留守、諦めて出発しようと駅前の食堂に入ったら、清水愛子が経営する食堂でした。

 

弟と愛子は入籍せず、弟は今他人の罪をかぶって刑務所に入っているということでした。

毎年来ている年賀状は愛子が書いていたものでした。

 

二人は忠男の姉成子(淡島千景)を頼って宮城県大崎市の鳴子温泉へ。

成子はここで温泉旅館を経営していました。

働き者の春を見て、「後継者にならないか」と持ちかけますが、忠男には「一人で生きなさい」と諭します。

春は、やはり忠男を一人にしておけないので、成子の申し出を断ります。

 

末の弟道男(柄本明)は、仙台市で不動産経営をしていましたが、これも住所には家がありませんでした。

近所に聞くと、マンションに引っ越したと言うこと。

どうも、経営に失敗したようです。

案の定、兄弟喧嘩が始まりました。

 

それでも兄弟、近所のホテルにいいお部屋を取ってくれました。

 

祖父が兄弟たちとうまくいかないまでも、芯のところで情深くかかわり合うのを見て、幼い自分を棄てて出て行った父親に会う勇気がわいてきました。

船に乗って苫小牧へ、そして日高町の父が経営する牧場を訪れました。

 

父の後妻の伸子(戸田菜穂)が快く迎えてくれました。

父と初めて向き合って、心の中のものを全部ぶつけた春。

 

伸子に一緒に住もうと申し出られたけれど、断ってしまった忠男。

 

二人は、思い残すこともなく、また二人で生活を始めるために故郷に戻って行くのでした。

 

特典で仲代さんも言っていましたが、「なぜ忠男は一人で暮らせないのか?」

私もこれがずっと謎でした。

でも、見終わったときには、忠男ではなく、春が独り立ちするために、忠男が春に何かを気づかせる旅だったんだなあと思いました。

 

また、忠男も、自分の人生を振り返る旅でもあったのです。

 

時代を責めても始まらない。

人を責めても始まらない。

結局は、自分から始めるしかないんだということですね。

 

それを心の底から思い知って、また、そこには人と人との情けが溢れていると言うことも学んで、これからの春は、一人でも強く生きて行けるんじゃないかなあ。

 

厳しい作品だったけど、また、ロケ地が今回の被災地であると言うことで、なおさら心が痛んだけど、ひとりひとりが強くなって、乗り越えていくしかないんだと思いました。

 

被災地への励ましともなるいい作品でした。

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ガリバー旅行記

2011-04-26 09:47:30 | 映画ー劇場鑑賞

ーガリバー旅行記ーGULLIVER'S TRAVELS

2010年 アメリカ

ロブ・レターマン監督 ジャック・ブラック(レミュエル・ガリバー)エミリー・ブラント(メアリー王女)アマンダ・ピート(ダーシー)ジェイソン・シーゲル(ホレイショ)ビリー・コノリー(セオドア王)

 

【解説】

長年にわたって子どもから大人まで幅広く親しまれているジョナサン・スウィフトの「ガリバー旅行記」を、『スクール・オブ・ロック』のジャック・ブラック主演で映画化したファンタジー・アドベンチャー。ジャックふんするジャーナリスト志望のさえない男が繰り広げる摩訶(まか)不思議な冒険を最新のVFXを駆使しながらコミカルに描く。監督は、『モンスターVSエイリアン』のロブ・レターマン。共演は、『ヴィクトリア女王 世紀の愛』のエミリー・ブラント。小人の国で暴走するジャックに抱腹絶倒すること間違いなし。

 

【あらすじ】

新聞社で郵便仕分けの仕事をしながらジャーナリストを目指すガリバー(ジャック・ブラック)は、謎のバミューダ三角地帯を取材するチャンスをつかむ。取材のため、航海の旅へと出たガリバーだったが、大海原で嵐に見舞われ、気が付くと小人が暮らす国、リリパット王国にたどり着いていた。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ヤフー映画のレビユーを読んでみると、評判悪いね。

 

でも、私は、「ナイトミュージアム」より好きかも。

でも、ジャック・ブラック好きなだけかも…。

 

ご存知、「ガリバー旅行記」のパロディ。

うだつの上がらない、メール係のガリバー(ジャック・ブラック)が、バミューダ海域の謎の波に飲み込まれ、小人の国リリパット王国へ流れ着く。

 

敵国の艦隊を打ち破り、英雄になったガリバーは、ホラを吹きまくってリリパットの人気者になる。

 

ここでは、ジャック・ブラックのオタッキーなキャラが全開。

またか、と言われそうだけど、ロックや映画、まさにJBワールド。

しつこく繰り返される、スターウォーズオタクぶり。

 

私は、ここが面白いんだけどなあ。

 

☆ネタバレ

しかし、エドワード(クリス・オダウド)が反乱を起こし、ぼこぼこにやられ、弱いガリバーをさらけ出して、巨人の国「呪いの島」に追放されます。

 

現実の世界から憧れの人ダーシー(アマンダ・ピート)が流れ着いたことを知り、ダーシーを助けるために再びリリパットへ戻るのでした。

 

ストーリーは単純です。

私はとても楽しかったけど、3Dの必要があったのか、と問えば、それはいらんやろ、と思いました。

 

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ファーゴ

2011-04-25 09:28:08 | 映画ーDVD

 

ーファーゴーFARGO

1996年 アメリカ

ジョエル・コーエン監督 イーサン・コーエン 、ジョエル・コーエン脚本  フランシス・マクドーマンド(マージ・ガンダーソン)スティーヴ・ブシェミ(カール)ウィリアム・H・メイシー(ジェリー・ランディガード)ピーター・ストーメア(グリムスラッド)ハーヴ・プレスネル(ウェイド)ジョン・キャロル・リンチ(ノーム・ガンダーソン)

 

【解説】

カー・ディーラーのランディガードは借金返済のために自分の妻ジーンを誘拐し、会社のオーナーでもある義父から身代金をいただこうと考えた。誘拐を実行するのは、妙な二人組、カールとグリムスラッド。だがジーンを自宅から誘拐した二人は、隣町ブレイナードまで逃げたところで、停車を命じた警官と目撃者を射殺してしまう。ブレイナードの女性警察署長マージは事件を追ってミネアポリスに赴くが、その間にも狂い始めた誘拐計画は次々と犠牲者を産んでいく……。(allcinema ONLINE

 

【感想】

前にも見たことがありますが、友達ご夫婦と一緒に鑑賞しました。

 

この作品、タイトルにはスリラーと書いてあって、日本ではサスペンスにジャンル分けされていることが多いようです。

アメリカでは、コメディーにジャンル分けされているんですって。

1997年、アカデミー賞脚本賞と女優賞を獲得しています。

どんな、映画?

 

私はコーエン兄弟らしい、皮肉の利いた醒めたスリラーだと思います。

 

妻のジーンの父が経営する会社で部長をしているランディガード(ウィリアム・H・メイシー)は、借金で首が回らなくなり、妻を誘拐して義父から身代金を取るという計画を立てる。

誘拐の実行を頼んだのはカール(スティーヴ・ブシェミ)とグリムスラッド(ピーター・ストーメア)の二人組。

 

この二人組が問題。

カールは神経質でおしゃべり、小柄で変な顔。

グリムスラッドは無口で短気で残忍。

二人とも倫理観、道徳観はゼロ。

 

自宅からジーンを誘拐した二人組は、隣町のブレナードの境まで逃げてきたところで、パトカーに呼び止められ、グリムスラッドが警官を撃ち殺してしまう。

それを目撃した対向車を追いかけて、乗っていた二人も撃ち殺してしまった。

殺人事件が起こったと知らせを受けて動き出したブレナードの女性警察署長マージ(フランシス・マクドーマンド)。

 

マージは妊婦。

か弱い人間が粘り強く犯人を追いつめて行くという女性版のコロンボみたいで、そのギャツプを楽しむ趣向です。

 

マージは優しいご主人と一緒に暮らしていて、もうすぐ産まれて来る赤ちゃんを待っている幸せな女性。

 

それと対照的に、ただお金のためだけに最愛の妻を誘拐しようとする人間と、関わった人々を虫けらのように殺してしまう冷酷無慈悲な人間たち。

 

殺人なんてランディガードの思惑の中には入っていませんが、事態は悪くなる一方。

結果の重大さを思い知っておろおろするランディガードは道化師です。

もちろん、仕事も家庭もすべてを失うという形で、結果責任は彼が負うのです。

 

そして、暴力からほど遠いマージか犯人を逮捕にこぎ着けるところが痛快でした。

 

最初に事実を元にした物語と言うテロップが出ますが、この作品はフィクションのようです。

 

これも、コーエン兄弟のユーモアかな?

 

 

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ブラザーズ・ブルーム

2011-04-23 09:15:55 | 映画ーDVD

ーブラザーズ・ブルームーTHE BROTHERS BLOOM

2009年 アメリカ

ライアン・ジョンソン監督 レイチェル・ワイズ(ペネロぺ)エイドリアン・ブロディ(ブルーム)マーク・ラファロ(スティーブン)菊地凛子(バンバン)

 

【解説】

詐欺師兄弟のブルーム(エイドリアン・ブロディ)とスティーブン(マーク・ラファロ)。彼らは子供の頃からカモを見つけては金を騙し取り、世界中を旅する生活をしていた。20年の月日が経ったある日、弟のブルームは嘘で塗り固めた自分の人生に嫌気がさし、詐欺師を辞めモンテネグロで生活を始める。しかし兄スティーブンと仲間のバンバン(菊地凛子)に居場所がばれ、新しい仕事の話を持ちかけられる。「これを最後に詐欺家業から足を洗う」という約束で渋々引き受けるブルーム。そしてニュージャージーに住む天涯孤独の大金持ち、ペネロぺ(レイチェル・ワイズ)から金を騙し取る計画立てる。事故を装い彼女に近づくブルーム。しかしブルームはカモである彼女を好きになってしまう(TSUTAYAレンタル)

 

【感想】

TSUTAYAレンタル独占の日本未公開作品です。

 

ほんと、微妙やね。

 

幼い頃両親と別れて、里親を転々とさせられたスティーブン(マーク・ラファロ)とブルーム(エイドリアン・ブロディ)の兄弟。

兄が詐欺を思いつき、その筋書きに従って弟が演技をするというパターン。

内気な弟は、兄の書いた人物になることで自分が開放された気分になった。

 

しかし、詐欺をしながら世界を渡り歩く生活を20年も続けると、ブルームはその生活に嫌気がさし、スティーブンの元から姿を消す。

スティーブンと詐欺助手のバンバン(菊地凛子)に見つけられ、これが最後という条件で、大金持ちのペネロぺ(レイチェル・ワイズ)を、大仕掛けの詐欺に引っ掛けることになった。

 

☆ネタバレ

ペネロペと親しくなり、メキシコ行きの船に乗せた詐欺師兄弟とバンバン。

さらに、メルヴィル(ロビー・コルトレーン)を使って、古い教会から古い教本を盗み出すという詐欺まで持ちかける。

 

ペネロペは喜んで乗ってきて、詐欺はどこまでも続いて行きます。

 

ブルームはやがてペネロペに恋をして、その恋を諦めるためにさらに詐欺を重ねるという、とても複雑な筋書き。

 

なので、見ている方もだんだん疲れてきちゃいました。

 

マーク・ラファロが、最終的には優しいアニキなのでぴったりと言えばそうなのですが、途中の極悪非道さにはイメージが真面目すぎて、乗って行きにくかったです。

 

菊池凛子も、しゃべらないけど優秀な爆弾魔という設定ですが、キャラクターに合っていたのかどうか…?

最後の歌も、なにか意味があったのかなあ…と。

 

無邪気なレイチェル・ワイズと、相変わらず眠たそうなエイドリアン・ブロディは、良かったと思うけど。

 

豪華キャストなのに、ちょっともったいないなあ。

 

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隠された日記母たち、娘たち

2011-04-22 09:46:36 | 映画ーDVD

ー隠された日記母たち、娘たちーMERES ET FILLES/HIDDEN DIARY

2009年 フランス

ジュリー・ロペス=クルヴァル監督 カトリーヌ・ドヌーヴ(マルティーヌ)マリナ・ハンズ(オドレイ)マリ=ジョゼ・クローズ(ルイ)ミシェル・デュショーソワ(ミシェル)ジャン=フィリップ・エコフェ(ジェラール)エレオノール・イル(スザンヌ)ジェラール・ワトキンス(ジル)ロマーノ・オルザリ(トム)

 

【解説】

『正しい恋愛小説の作り方』のジュリー・ロープ=キュルヴァルが監督を務めた、3世代にわたる女性の生き方を見つめた人間ドラマ。偶然祖母の日記を発見した孫娘とその母親、そして過去に家出した祖母らが織り成す複雑な心模様を大胆に描く。気丈な母親を演じるのは、大女優のカトリーヌ・ドヌーヴ。その娘を、『潜水服は蝶の夢を見る』のマリ=ジョゼ・クローズが熱演する。それぞれの時代を精いっぱいに生きる彼女たちの姿に勇気づけられる。

 

【あらすじ】

カナダで働くオドレイ(マリナ・ハンズ)は、久々に両親の住むフランスの海辺の街に帰って来る。医師の母(カトリーヌ・ドヌーヴ)とは昔からそりが合わず、再会しても二人の間にはどこかぎすぎすした空気が漂っていた。結局オドレイは仕事を理由に実家ではなく、亡くなった祖父が生前住んでいた海辺にただずむ家で休暇を過ごすことにする。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

カナダで働くオドレイ(マリナ・ハンズ)が、久しぶりに両親の住むフランスの海辺の実家に帰ってきた。

嬉しい再会のはずなのに、医師で母のマルティーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)との会話はぎすぎすしてしまう。

 

オドレイは実家では仕事が進まないことを理由に、母方の祖父が亡くなるまで住んでいた近所にある母の実家に移っていった。

 

☆ネタバレ

オドレイは妊娠していた。

相手もわかっていたが、産む決心まではつかずにいる。

 

台所に食洗機を買って、キャビネットをどけると、そこから祖母(マリ=ジョゼ・クローズ)の日記が出てきた。

祖母は、幼かった母とその弟を置いて、家出をしたと言われていた。

 

オドレイは、母に内緒でその日記を読み、祖母の失踪に付いて調べ出した。

母のかたくなな生き方は、祖母の失踪に関係があるようだった。

 

やがて、マルティ-ヌもオドレイの妊娠に気がつき、労ってくれるようになったとき、マルティーヌが祖母の日記をみつけて読む。

 

そして、祖母の失踪にまつわる重大な秘密が明かされるのだった。

 

母娘3代に渡るドラマ、女性史のようなドラマになっています。

 

お金持ちの男性と結婚したが、人形に家のような生活から自立を求めるようになる祖母。

娘には、自立した生活ができるようにと、勉強の大切さを言い聞かせる。

 

母に棄てられたと思い込んで成長したマルティーヌ。

父に心情を寄せるが、母の自立の夢も心に刻んで自分は医者となった。

 

娘にはどことなく冷たい態度の母に育てられたオドレイ。

自立しているのに、妊娠しても子供を産み育てる自信がない。

 

そして、二人は真実を知り、心を寄り添わせて行くという物語でした。

 

私も今母と暮らしているので、生々しい思いで鑑賞しました。

母と娘って、一度すれ違ってしまうと、なかなか素直になれず、感情的にもつれて難しいものです。

思いやる気持ちがお互いに強すぎるのも、問題です。

 

というわけで、この話、私には痛い部分もあり、ちゃんと鑑賞できたか不安です。

 

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100歳の少年と12通の手紙

2011-04-18 10:49:14 | 映画ーDVD

100歳の少年と12通の手紙ーOSCAR ET LA DAME ROSE/OSCAR AND THE LADY IN PINK

2009年 フランス

エリック・=エマニュエル・シュミット監督・原作・脚本 ミシェル・ラロック(ローズ)アミール(オスカー)マックス・フォン・シドー(デュッセルドルフ医師)アミラ・カサール(ゴメット婦長)ミレーヌ・ドモンジョ(ローズの母)

 

【解説】

『地上5センチの恋心』のエリック・=エマニュエル・シュミットが、自身のベストセラー小説を映画化した感動作。わずか10歳で死を宣告された少年が過ごす、口は悪いが心の優しい女性と共に過ごす奇跡のような12日間をつづる。主人公に抜てきされたのは、期待の新人アミール。その庇護(ひご)者を『メルシィ!人生』のミシェル・ラロックが熱演する。自らの死をしっかりと受け止めながらも、最期まで前向きに生きる少年の姿に胸が震える。

 

【あらすじ】

10歳の好奇心旺盛な少年オスカー(アミール)は、白血病を患い小児病棟に入院していた。彼は自分の病気について口を濁す両親や医師にいら立ち、特別扱いをされることにも飽き飽きしていた。そんなある日、オスカーは病院に宅配ピザの配達に来ていたローズ(ミシェル・ラロック)と廊下でぶつかり、彼に悪態をつく彼女をひと目で気に入る。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

予告編で見て、「これは難病の子供の作品。ハンカチを用意して」と堅くなって見始めましたが…。

 

確かに難病の少年オスカー(アミール)の、余命幾ばくもない物語なんですが、悲しい気持ちにはなりません。

だって、オスカーは100歳の寿命を全うして亡くなったのですから。

 

10歳のオスカーは、白血病という重い病気ですが、大のいたずら好き。

病院の学校でも、知恵を絞って工夫をこらして先生にいたずらを仕掛けます。

先生は怒って「誰がやった?」とクラスのみんなに聞きます。

でも、オスカーだとわかるととたんに力が抜けて、「元気でいいね」と無視してしまいます。

オスカーはつまらない。

 

ある日、オスカーにぶつかってきたおばさん(ミシェル・ラロック)がいました。

「どこ見てるのよ、このバカ!!」と怒鳴りつけられました。

オスカーはこのおばさんが気に入りました。

だって、自分を怒鳴ってくれる人なんていなかったからです。

 

ある日、両親の車が病院の前に止まっていました。

てっきり自分に合いにきてくれると思ったオスカー。

でも、両親は院長室で院長先生(マックス・フォン・シドー)からオスカーの余命の少ないことを聞かされて、そのショックでオスカーに会わずに帰ってしまいました。

その話を立ち聞きしてしまったオスカーこそショックで、誰とも口をきかなくなりました。

「誰ならお話しするの?」と院長先生に聞かれたオスカー。

「ピンクの服を着たおばさん」

 

「ピンクの服を着たおばさん」ーローズは、離婚して実家に戻ってきて、ピザ屋を始めたばかりでした。

あの日も、病院にピザを売り込みにきて断られた後だったのです。

 

院長先生に呼び出され、オスカーの相手をするように頼まれたローズは、病気の子供なんて怖いと思い、固辞しました。

でも、病院が毎朝ピザを注文してくれるというので、引き受けました。

 

ローズはオスカーに1日10歳年を取ると考えて、神様にお手紙を書くように提案しました。

オスカーは神様なんて信じませんが、誰にも見せないということで手紙を書き始めました。

 

☆ネタバレ

次の日、オスカーは20歳、好きな女の子がいるとローズに打ち明けました。

でも、簡単には告白できません。

 

その次の日、オスカーは30歳、とうとう彼女に愛を打ち明け受け入れてもらいます。

 

オスカー40歳、他の女の子とキスをして、彼女が怒ってまたひとりぼっちに。

 

クリスマスの日、両親が来るのを嫌って病院を逃げ出したオスカーは、ローズの家にやってきました。

ローズのかたくなな生き方を知っている家族たちは、彼女がボランティアで少年の面倒をみていることにびっくり。

 

とうとう、オスカーがこの世を去る日が来ました。

オスカーは100歳の老人です。

でも、オスカーの心は穏やかでした。

愛する少女は退院してしまいましたが、両親とも和解し、神様とも和解しました。

オスカーには悔いはなく、両親やローズを思いやるように、一人で息を引き取りました。

 

辛いテーマを、時折ファンタジックな映像やお話を絡めて、オスカーの生涯というよりも、人生の縮図として見せていくところが素晴らしい作品だと思いました。

 

オスカーが病気で可哀想ということよりも、ローズや両親が変わって行くところ、病気の子供たちを救いたくても救えない院長の深い悲しみなど、生きている人の感情がたくさん描かれていました。

 

「人はみんな死んで行く」とローズはオスカーに言いました。

先に逝く人を見送るのは、本当に辛いことですが、いつかまた会えると思うことが信仰心かなあと思いました。

 

それにしても、かわいいオスカー。

 

決して辛いばかりの映画ではありません。

ローズとオスカーの楽しい会話を楽しみながら、人生を深く考える作品でした。

 

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アメイジング・グレイス

2011-04-16 08:38:22 | 映画ー劇場鑑賞

 

ーアメイジング・グレイスーAMAZING GRACE

2006年 イギリス

マイケル・アプテッド監督  ヨアン・グリフィズ(ウィリアム・ウィルバーフォース)ロモーラ・ガライ(バーバラ・スプーナー)ベネディクト・カンバーバッチ(ウィリアム・ピット)アルバート・フィニー(ジョン・ニュートン)ルーファス・シーウェル(トーマス・クラークソン)ユッスー・ンドゥール(オラウダ・エキアノ)マイケル・ガンボン(チャールズ・ジェームズ・フォックス卿)

 

【解説】

18世紀のイギリスを舞台に、名曲「アメイジング・グレイス」の誕生と、その曲と共に闘った政治家ウィリアム・ウィルバーフォースの生きざまを描く感動のトゥルーストーリー。監督は、『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ 』のマイケル・アプテッド。主人公のウィルバーフォースを、『ファンタスティック・フォー』シリーズのヨアン・グリフィズが演じる。仲間と共に歴史を動かした男の姿と、「アメイジング・グレイス」の美しく気高い旋律が感動を呼ぶ。

 

【あらすじ】

若くして政治家となったウィルバーフォース(ヨアン・グリフィズ)と、彼と同じ志を持つ友人のピット(ベネディクト・カンバーバッチ)。イギリスの主収入源である奴隷貿易に心を痛め、現状を打ち破るべく闘う2人だったが、想像以上の苦戦を強いられるウィルバーフォースを支えていたのは、師が作詞をした「アメイジング・グレイス」だった。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

いい映画でした。

音楽ものというより、政治家ものだったのですが、いい映画でした。

 

感想を書くに当たって、調べたら、2006年の作品。

なんで、日本公開がこんなに遅いのだろう???

 

Amazing grace! (how sweet the sound)      大いなる神の恵み!(なんと甘い響き)

That sav'd a wretch like me!                 私のように罪深き者も救われた

I once was lost, but now am found,         一度は見失われた私だが、今見いだされた

Was blind, but now I see.         見えなかった目が、こうして見える

 

あまりにも有名な賛美歌です。

「アメイジング・グレイス」ー大いなる恵み

いつ聞いても、感動します。

英語で聞いてもこんなに感動するのですから、この歌に、人の心を揺さぶる力があるんだと思います。

 

そのアメイジング・グレイスにまつわる秘話です。

 

ーその前に。

「アメイジング・グレイス」は1772年にイギリス人のジョン・ニュートンの作詞によって作られました。作曲者は不詳です。

ジョンは、敬虔なクリスチャンの母に育てられましたが、その母を7歳で亡くしています。

ジョンは、商船指揮官であった父に付いて船乗りとなり、成長してからは奴隷船の船長となりました。

 

アフリカ大陸から拉致してきた黒人を、大きな船で輸送して奴隷市場で売るのだが、その待遇は家畜以下だった。

アフリカで何百人の奴隷を船に積んでも、イギリスにたどり着くまでに感染症や栄養失調脱水症状などで死に、その数は3分の1に減っていたという。

 

ジョンは巨万の富を得たが、ある航海で激しい嵐に遭い、懸命に祈ることで信仰心が芽生えた。

その後船を降りたジョンは、勉強をし、多額の寄付を納めて牧師になり、奴隷貿易に手を染めた深い悔恨と神への感謝をこめてこの曲を書いたと言われています。

 

 

ジョン・ニュートン(アルバート・フィニー)

 

そのジョン牧師(アルバート・フィニー)を師と仰ぐウィルバーフォース(ヨアン・グリフィズ)は、若い日に政治家になるか聖職者になるかで深く悩んだ時期があった。

そのときに、政治家の道を薦めたのがジョン牧師だった。

 

21歳の若さで政治家になったウィルバーフォースだったが、友人であり、イギリス最年少首相のウィリアム・ピット(ベネディクト・カンバーバッチ)とともに、奴隷船の廃止という法案を国会で通す努力を始めた。

 

ところが、議員のほとんどは奴隷貿易で利益を得ている大農場主や奴隷船のオーナーたち。

しかも、イギリスの国益がかかっているということで、激しい抵抗にあう。

折しも、アメリカの独立、隣国フランスでは革命の嵐、イギリスも歴史の波に飲まれようとしている時代。

 

ウィルバーフォースは、健康を害して、あまりの辛さにアヘンチンキにまで手を出しながらも法案成立に奔走するが、ことごとく失敗に終わる。

 

郊外の友人宅で病を癒していたとき、友人夫妻からバーバラ(ロモーラ・ガライ)を紹介される。

その企みに反発した二人だが、おしゃべりを始めると考え方が同じだということに気づき、二人は急速に接近、結婚を決意するまでになった。

 

 

バーバラと夜通し語り明かしたウィルバーフォースは、生気を取り戻し、アヘン中毒も克服してふたたび法案成立に向けて動き出した。

 

キーワードとなったのが「アメイジング・グレイス」だった。

 

正義と信念のために困難に立ち向かい、体も精神を病むまで苦しむ政治家ウィルバーフォース。

何度折られても立ち上がる。

国会で熱弁をふるい、世論を動かし、賛同者を増やし、スキャンダルや賄賂にも屈せず、自分の信念に立ち向かう政治家としての姿。

 

これが、真の政治家の姿だと思いました。

今の日本の政治家に見てもらいたい!!

政治は、誰のためにあるの?

弱い者や正義を守るためにあるのでしょう?

 

大震災や大津波で苦しんでいる人、原発で生活を奪われた人々、誰一人見捨てたらあきませんよ。

わかっていますか?

政治家の皆さん!!

 

さらに、アルバート・フィニーが演じたジョン牧師が、涙が出るほどよかったです。

良心に目覚めた人は、たとえ、その目は見えなくとも、心の目で真実が見えるのですね。

「アメイジング・グレイス」はそういう歌だったのですね。

だから、歌は魂を持ち、世代を超えて歌い継がれて、人々に感動を与えてくれるのですね。

 

すばらしい!!

ブラボー!!

 

ラストはバクパイプによる「アメイジング・グレイス」の合奏。

素朴だけど、心にしみました。

 

 

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トゥルー・グリット

2011-04-15 14:17:40 | 映画ー劇場鑑賞

ートゥルーグリットーTRUE GRIT

2010年 アメリカ

ジョエル・コーエン 、イーサン・コーエン監督 ジェフ・ブリッジス(ルースター・コグバーン)マット・デイモン(ラビーフ)ジョシュ・ブローリン(チェイニー)バリー・ペッパー(ラッキー・ネッド・ペッパー)ヘイリー・スタインフェルド(マティ・ロス)

 

【解説】

監督に『ノーカントリー』のジョエル、イーサン・コーエン、製作総指揮にスティーヴン・スピルバーグという豪華タッグで映画化したヒューマンドラマ。ある少女が2人の男と共に、父親殺しの犯人を追う復讐(ふくしゅう)劇を描く。ジェフ・ブリッジス、マット・デイモン、ジョシュ・ブローリンのいずれ劣らぬ名優に加えて、少女の役には長編映画初出演となるヘイリー・スタインフェルドを抜てき。コーエン兄弟らしい独特の味わいのドラマに期待したい。

 

 

【あらすじ】

父親を殺された14歳の少女マティ(ヘイリー・スタインフェルド)は、真の勇気を持つといわれる保安官のコグバーン(ジェフ・ブリッジス)に犯人の追跡を依頼。テキサス・レンジャーのラビーフ(マット・デイモン)も加わり、かたきのチェイニー(ジョシュ・ブローリン)を追うこととなる。

 

【感想】

トゥルー・グリット(=真の勇気)と呼ばれる保安官のコグバーン(ジェフ・ブリッジス)。

いまでは、酔いどれの老いぼれにしかみえない。

この映画のタイトルになっている真の勇気とは、いったい何なのか。

 

私はこのテーマを追いかけて、主人公マティ(ヘイリー・スタインフェルド)とともに西部劇の世界を旅した気分になりました。

14歳の少女、マティはまるで不思議の国のアリスのように、禁断の地、インディアンの居留地へ、父の敵を討つために冒険の旅へと出かけて行くのです。

 

マティの父は、雇い人のチェイニー(ジョシュ・ブローリン)とともに、馬の買い付けにオクラホマ州のフォートスミスへとやってきていた。

チェイニーの起こした酒場のささいな金銭トラブルで、父はチェイニーに撃ち殺された。

 

父の遺体を引き取るために、やってきたマティ。

ここの保安官たちは、インディアン居留地へ逃げ込んだチェイニーを捕まえる意志がないことを知る。

マティは一緒に来た従者を帰し、一晩父の遺体とともに葬儀屋の棺桶の中で眠る。

 

次の朝は、馬主と交渉して資金と馬を獲得し、そのお金でチェイニーを生け捕るため、保安官のコグバーンを雇った。

 

チェイニーは極悪人で、違う罪名でテキサスレンジャーのラビーフ(マット・デイモン)も追っていた。

 

コクグバーンもラビーフも少女のマティを足手まといと考え、置き去りにして出発したが、マティは許さない。

居留地への川をずぶ濡れになりながら渡り、その勇気と本気を見せた。

 

インディアンの居留地は無法地帯。

まず出会ったのは吊るし首という具合。

 

チェイニーは、お尋ね者のネッド一味と一緒に行動していることがわかり、後を追い、しだいに追いつめて行くが、アジトはもぬけの殻だった。

 

居留地の中を行く3人。家族のようですね。

 

☆ネタバレ

ラビーフが二人から別れ、コクバーンももう手がかりがないと諦めたとき、マティは川に水を汲みに行ってチェイニーと遭遇する。

チェイニーを銃で撃つが、致命傷とはならず、マティは捕まってしまう。

悪党たちに、チェイニーと二人きりで置き去りにされ、もう殺されると思ったときにラビーフが現れ救われる。

崖の下では、ネッド一味とコグバーンの死闘が行われていた。

 

ラビーフの援護もあって、ネッド一味を皆殺しにしたとほっとした瞬間、チェイニーがラビーフに襲いかかった。

マティがラビーフの銃で撃ち殺したが、マティはその反動で深い穴の中へ落ちた。

 

アナの中には毒蛇がいて、コグバーンが救出してくれるが、蛇に手を噛まれてしまった。

 

コグバーンはマティを抱いて無謀なほどに馬を走らせ、その馬が疲労で倒れると撃ち殺した。

さらに、マティを抱いて荒野を歩き続けた。

 

コーエン兄弟の作品にしては、と言っては失礼かなあ?

少女が主人公ということもあってか、とても優しいお話でした。(これで?)

だって、「ノーカントリー」は情け容赦もなしだったでしょう?

 

コグバーンがマティを抱いて延々と馬で走って行くシーンは、すごくファンタジックで素敵でした。

特に星空の下、必死の形相のコクバーンが素敵です。

愛を感じました。

 

この後語られる後日談も、私は好きです。

 

意志が強く、頭の回転が速いマティが、不本意ながら独身で通したと言うのは、納得!と思いました。

コグバーンのような男を知ってしまったら、その辺の男はあかんでしょう。

 

西部劇なんだけど、とてもユーモラスでファンタジックな、味わいのある作品でした。

 

去年の「クレイジー・ハート」「トロン・レガシー」もよかったし、ジェフ・ブリッジス、旬ですねえ!!

 

マット・デイモンも、生真面目で空気が読めない感じのレンジャーを好演していました。

 

でも、この当時、保安官が雇えるってびっくり。

賞金稼ぎのようなこともしていたのですね。

しかも、前科者でも保安官になれたのね。

 

テキサス・レンジャーはこんな人です。

1874 無法者 (outlaw) 達の跳梁跋扈に手を焼いたテキサス州政府は2つのレンジャー隊を認可。この時期のレンジャーの活躍が後の西部劇映画等の題材を豊富に提供している。(ウィキペディアより)」

 

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今度は愛妻家

2011-04-14 11:23:14 | 映画ーDVD

ー今度は愛妻家ー

2009年 日本

監督=行定勲 豊川悦司(北見俊介)薬師丸ひろ子(北見さくら)水川あさみ(吉沢蘭子)濱田岳(古田誠)城田優(西田健人)井川遥(井川ゆり)石橋蓮司(原文太)

 

【解説】

仕事も家事もせず、妻への愛情も微妙なダメ夫と、そんな夫を献身的に支える健康オタクの妻が織り成す、ハートフルな夫婦のドラマ。大ヒットを博した中谷まゆみ原作の舞台劇をベースに、ヒットメーカーの行定勲監督が涙と笑いが交互に訪れる感動ドラマとして演出。夫婦を演じるのは、『サウスバウンド』の豊川悦司と『ALWAYS 三丁目の夕日』薬師丸ひろ子。ダメ夫婦から誰もがうらやむ理想の関係に変わる、夫婦のきずなに心動かされる。

 

【あらすじ】

かつては売れっ子カメラマンだったが、今や仕事をせずプータロー同然の生活を送る俊介(豊川悦司)は、健康マニアの妻さくら(薬師丸ひろ子)に日々ニンジン茶を注がれ、子づくり旅行をせがまれていた。やがて、クリスマス直前のある日、二人は沖縄旅行に行くことにするが、その日を境に俊介とさくらに微妙な変化が訪れる。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

すごく評価の高い映画みたいですが、私は「なんでかなあ?」と思いました。

だって、この夫俊介(豊川悦司)、悪すぎるんだもん。

 

☆ネタバレ注意!!

妻のさくらさん(薬師丸ひろ子)を亡くしてから、奥さんの大切さに気がつくなんて、アホと違う?

 

ほんと、ネタバレ感想でごめんなさい。

でも、私はこんな夫は、夫とは認められないなあ。

トヨエツだから、元売れっ子カメラマンだから見ていられるけど、ただの中年のおっちゃんだったら、妻に棄てられて当然の男だよね。

浮気と怠慢だけでも、離婚理由にはなるでしょう。

それでも、献身し尽くしたのよね、妻は。

 

沖縄旅行での態度、そりゃ妻も愛想が尽きるというものやね。

 

そして、突然の死って、ドラマチック過ぎるでしょう?

 

私は感じていました。

だって、さくらさんの服がいつも同じなんだもの。

 

これは舞台の映画化だそうです。

セリフも立ち位置も舞台チックでした。

 

蘭子(水川あさみ)さんも性格悪すぎ。

ちょっと共感できませんでした。

 

一番良かったのは文ちゃん(石橋蓮司)。

わりと早く彼がどういう人かわかったけど、そこがいいなあと思いました。

 

さくらさんは、本当に人生のいろんな不条理を飲み込んで、それでも明るく生きようとして、やはり、この人とはやって行けないと絶望して、そして死んでしまったんですよね。

 

夫の喪失感より、妻の人生が哀れだと思いました。

 

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トイ・ストーリー1・2

2011-04-14 10:50:45 | 映画ーDVD

ートイストーリーーTOY STORY

1995年 アメリカ

ジョン・ラセター監督 ランディ・ニューマン音楽 トム・ハンクス(ウッディ)ティム・アレン(バズ・ライトイヤー)ドン・リックルズ(ポテト・ヘッド)アニー・ポッツ(ボー・ピープ(羊飼いの少女))ウォーレス・ショーン(レックス)ジョン・ラッツェンバーガー(ハム(ブタの貯金箱))ジム・ヴァーニー(スリンキー・ドッグ)R・リー・アーメイ(セージ)ローリー・メトカーフ(アンディの母)サラ・フリーマン(ハンナ)ジョン・モリス[声優](アンディ)エリック・フォン・デットン(シド)

 

【解説】

カウボーイ人形のウッディはアンディ少年の大のお気に入り。だがそれも誕生日プレゼントでアクション人形バズ・ライトイヤーを手にするまでの事だった。NO1の座を奪われたウッディは何とかバズをこらしめようとするが、バズはバズで自分が本物のスペース・レンジャーだと思い込んでいる有り様。そんな二人がふとしたいざこざから外の世界に飛び出してしまう。なんとか我が家へ帰還しようとする二人だが、なんとアンディの隣に住む悪ガキのシドに捕まってしまった……。(allcinema ONLINE

 

ートイ・ストーリー2TOY STORY 2

1999年 アメリカ

ジョン・ラセター監督 ランディ・ニューマン音楽 トム・ハンクス(ウッディ)ティム・アレン(バズ・ライトイヤー)ジョーン・キューザック(ジェシー)ウェイン・ナイト(アル(オモチャ屋の親父))ケルシー・グラマー(プロスペクター)ドン・リックルズ(ポテト・ヘッド)アニー・ポッツ(ボー・ピープ(羊飼いの少女))ウォーレス・ショーン(レックス)ジョン・ラッツェンバーガー(ハム(ブタの貯金箱))ジム・ヴァーニー(スリンキー・ドッグ)ジョン・モリス[声優](アンディ)ローリー・メトカーフ(アンディの母)エステル・ハリス(ミセス・ポテト・ヘッド)ジョディ・ベンソン(バービー)R・リー・アーメイ(セージ)ジョナサン・ハリス(おもちゃの掃除屋)

 

 

【解説】

フルCGで描かれた、人気ディズニーアニメの続編。カウボーイ人形のウッディを主人公に、オモチャたちの世界を躍動感一杯に描く。前作を上回るディテールの凝った映像は必見。声の出演にトム・ハンクス。ある日、ウッディがオモチャ屋のアルにさらわれてしまう。ビンテージ品としての価値に目を付けたアルは、彼を博物館へ売りつけようと奔走。ウッディの友人であるバズたちは、彼を助けるためアルの行方を追う。(allcinema ONLINE

 

【感想】

友達に「まだ見ていなかったの?」と言われました。

それほどの名作を見ていたなかっただなんて!!

3を先に見て感動したので、1と2をDVDで続けて見ました。

 

(1)

クリスマスと誕生日。

子供にとってはプレゼントをもらえる喜びの日です。

でも、おもちゃにとっては複雑な心境になる日のようです。

 

新しいおもちゃが来て、アンディのお気に入りとなれば、古いおもちゃはどうなる?

カウボーイ人形のウッディはきがきではないけど、やせ我慢しています。

 

そこにやってきたのがりっぱなロケットの形の箱に入ったバズトライヤー。

アンディのお気に入りなのか、ウッディの場所であるベッドに置かれました。

でも、バズの様子が少し変です。

自分がおもちゃと言うことに気がついていません。

本物のバズトライヤー気取りです。

 

ウッデイと反目し合うバズが、隣の悪ガキ、シドの手に渡り、壊されようとしています。

ウッディは罪悪感から助けに行くのですが、やはりシドに捕まってしまいます。

しかも、バズは自分は特別な存在ではなく、ただのおもちゃで、空も飛べないと知り、落ち込んでしまいます。

ウッデイとバズの運命は…!!

 

(2)

アンディにともに愛され、いい相棒となったウッディとバズ。

ガレージセールに出されそうになったペンギンを救うためにバズと協力して救い出しますが、ウッディが玩具屋のアルに見つかってしまいます。

ウッディはマニアが好むおもちゃで日本のおもちゃ博物館に高く売れるのです。

連れ去られたウッディを救うため、バズと仲間のおもちゃがアルのアジトに向かいます。

 

しかし、ウッディは一緒に博物館へ送られるジュディやプロスペクターに説得され、博物館へ行く決心をしたことをバズに告げるのでしたー。

 

特に2が、子供向けとは思えない、シビアなテーマで、おもちゃの運命を考えて、身につまされて涙ぐむほどでした。

 

このテーマが3にも受け継がれて、3部作となったのですね。

ほんと、見てよかったです。

 

おもちゃたちの動きがとてもかわいい。

おもちゃたちの心情が、自分の幼い頃の思い出と重なって、せつなくほろ苦く心に届きます。

おもちゃも大切にしないとね。

 

大人も楽しめるアニメでした。

 

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