マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

カラヴァッジョ 天才画家の光と影

2011-02-25 09:02:44 | 映画ーDVD

ーカラヴァッジョ 天才画家の光と影ーCARAVAGGIO

2007年 イタリア/フランス/スペイン/ドイツ

アンジェロ・ロンゴーニ監督 アレッシオ・ボーニ(カラヴァッジョ)エレナ・ソフィア・リッチ(コンスタンツァ・コロンナ侯爵夫人)ジョルディ・モリャ(デル・モンテ枢機卿)パオロ・ブリグリア(マリオ・ミンニーティ)

 

【解説】

バロック絵画の先駆者として名高い画家、カラヴァッジョの生涯を描く歴史ドラマ。才能がありながら悲運な道をたどった画家の愛と栄光、挫折を演じるのは、『輝ける青春』のアレッシオ・ボーニ。『ラスト・タンゴ・イン・パリ』や『地獄の黙示録』の撮影監督、ヴィットリオ・ストラーロがカラヴァッジョが目にしたであろう色彩や光と影をスクリーンにも映し出し、素晴らしい映像とともに激動の人生を歩んだ希代の天才画家の魅力を堪能できる。

 

【あらすじ】

ミラノからローマへ出たカラヴァッジョ(アレッシオ・ボーニ)。画家のマリオ・ミンニーティ(パオロ・ブリグリア)の協力で工房に入り、次第に成功を収めていく。しかし、教皇に献上する絵のモデルに町の娘のレナ(サラ・フェルバーバウム)を使ったことから非難を浴び、レナに対しても危害が及んでしまう。逆上したカラヴァッジョはレナに傷を負わせた相手を刺してしまい……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「レンブラントの夜警」「クリムト」で、画家を題材にした作品に少し失望していたのですが、この作品はなかなかよかったです。

 

カラヴァッジョのことは、あまりよく知りません。

レンブラントのように光と闇を描いた画家?

 

でも、レンブラントより前の時代、バロックの先駆者と言われている画家なのですね。

 

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(Michelangelo Merisi da Caravaggio1571928 - 1610718日)は、イタリア・ミラノ生まれの画家。カラヴァッジョ(Caravaggio)という通称で広く知られており、今日ではバロック絵画の先駆者として高く評価されている。(ウィキペデアより)

 

ミラノで絵画の修行をしたミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(アレッシオ・ボーニ)はローマに出てきた。

思うように仕事を得られないメリージは、橋の下で画家のマリオ・ミンニーティ(パオロ・ブリグリア)と橋の下で出会い、マリオの協力でようやく工房に入ることができた。

 

メリージの才能はすぐに評判となり、デル・モンテ枢機卿(ジョルディ・モリャ)に認められた。

メリージは型破りで、独創的な素晴らしい作品を描くのだが、その他の時間は、酒場と娼婦をこよなく愛していた。

 

剣を持ち歩き、けんかっ早く、牢屋に入れられることもしばしば。

その度にデル・モンテ枢機卿がかばっていた。

 

彼は下書きをせずにモデルを使って描くというやり方で、モデルは町の人々だった。

 

聖母のモデルに選んだレナという町娘は、そのために傷つけられ、それに激高したメリージは相手と決闘して、死なせてしまった。

殺人は死刑。

メリージはローマを逃げ出した。

 

マルタ島に逃れたメリージは、ここでも絵が気に入られて騎士にもしてもらうが、またも刃傷沙汰を起こしてシチリアへ逃れる。

 

ローマのデル・モンテ枢機卿をはじめ友人たちは、メリージの恩赦を嘆願するようにローマ教皇に働きかけを続け、ようやく恩赦を取り付けた。

 

喜んでローマに向かうメリージだったが、旅の途中で病に倒れてなくなった。

39歳だった。

 

画家のイメージとはほど遠い、無頼漢のような壮絶な一生を送ったメリージだが、その短い生涯の中で数多くの絵画を各地に残している。

その絵画の写実性と光の描き方は、驚くしかありません。

 

教会からの依頼で描かれることが多かったようで、多くは宗教画ですが、残酷な絵画が多いのも驚きです。

日本で言えば地獄絵のような感じでしょうか?

 

カラヴァッジョの精神を推測するためか、公開処刑シーンがいくつか出てきます。

この時代は、死体が川に浮いていたり、残酷な処刑が行われたり、民衆にとって過酷な時代だったんだなあと思いました。

 

絵画では光を求めたカラヴァッジョが、私生活では闇を求めたのは皮肉だなあと思いました。

カメラワークが素晴らしいです。

まるで、カラヴァジョの作品の世界にいるかのように、柔らかい光の中で描かれていました。

 

主演のアレッシオ・ボーニもとても素敵でした。


加川良ライブatバーカマクラ

2011-02-22 09:35:49 | ライブ

シンガーソングライターの鎌倉研さんの大阪ミナミのバーカマクラが2月20日で閉店するというので、旧知の加川良さんが閉店記念ライブを行いました。

ヒポポも昨年末に閉店したし、寂しいことです。

 

でも、良さんはいつものように明るく笑い飛ばして楽しいライブをしてくださいました。

最後には鎌倉研さんと一緒に。

研さん、えみちゃんお疲れさまでした。

 

 


丹後半島網野へ、蟹ツアー

2011-02-22 09:13:30 | 旅行

2月の連休に、丹後半島の網野へ蟹を食べに行きました。

お宿はここ、レイクサイド琴引

「蟹は神経質で、生きて輸送しても身は細る」と聞いたことがあるので、できるだけ日本海沿岸で食べたいと思います。

それで、いろいろ考えて、今回はこのお宿に決めました。

「タンゴエクスプローラー1号」で大阪駅から網野まで直通です。

宮津あたりはすごい雪が積もっていて雪国の景色。

ちらちら雪も降っていましたが、網野は、ちゃんと雪が片付けられて大丈夫でした。

網野に着くと宿からのお迎えの車が来ていて、5分ほどで到着です。

 

琴引き浜は、鳴き砂で有名です。

「湿度が高いと泣かないので、今日は泣きませんよ」と聞いていましたが、食前のお散歩と、歩き始めました。

宿から2キロ。

約1時間のお散歩でした。

浜まで降りて行きましたが、人もいなくて灰色の空、日本海は荒れていて、怖い感じでした。

 

24時間は入れるという温泉で温まり、宿で用意してくださった浴衣に着替えて、お待ちかねの蟹づくしです。

蟹には上がった港のブランドのタグが付いています。

ゆで蟹、焼きガニは炭火まで用意してくれます。

ゆでても、焼いてもかにミソが最高です。

そして蟹のしゃぶしゃぶ、蟹雑炊まで。

満腹!!

ごちそうさまでした。


カラヴァッジョ 天才画家の光と影

2011-02-21 09:13:59 | 映画ーDVD

ーカラヴァッジョ 天才画家の光と影ーCARAVAGGIO

2007年 イタリア/フランス/スペイン/ドイツ

アンジェロ・ロンゴーニ監督 アレッシオ・ボーニ(カラヴァッジョ)エレナ・ソフィア・リッチ(コンスタンツァ・コロンナ侯爵夫人)ジョルディ・モリャ(デル・モンテ枢機卿)パオロ・ブリグリア(マリオ・ミンニーティ)

 

【解説】

バロック絵画の先駆者として名高い画家、カラヴァッジョの生涯を描く歴史ドラマ。才能がありながら悲運な道をたどった画家の愛と栄光、挫折を演じるのは、『輝ける青春』のアレッシオ・ボーニ。『ラスト・タンゴ・イン・パリ』や『地獄の黙示録』の撮影監督、ヴィットリオ・ストラーロがカラヴァッジョが目にしたであろう色彩や光と影をスクリーンにも映し出し、素晴らしい映像とともに激動の人生を歩んだ希代の天才画家の魅力を堪能できる。

 

【あらすじ】

ミラノからローマへ出たカラヴァッジョ(アレッシオ・ボーニ)。画家のマリオ・ミンニーティ(パオロ・ブリグリア)の協力で工房に入り、次第に成功を収めていく。しかし、教皇に献上する絵のモデルに町の娘のレナ(サラ・フェルバーバウム)を使ったことから非難を浴び、レナに対しても危害が及んでしまう。逆上したカラヴァッジョはレナに傷を負わせた相手を刺してしまい……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「レンブラントの夜警」「クリムト」で、画家を題材にした作品に少し失望していたのですが、この作品はなかなかよかったです。

 

カラヴァッジョのことは、あまりよく知りません。

レンブラントのように光と闇を描いた画家?

 

でも、レンブラントより前の時代、バロックの先駆者と言われている画家なのですね。

 

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(Michelangelo Merisi da Caravaggio1571928 - 1610718日)は、イタリア・ミラノ生まれの画家。カラヴァッジョ(Caravaggio)という通称で広く知られており、今日ではバロック絵画の先駆者として高く評価されている。(ウィキペデアより)

 

ミラノで絵画の修行をしたミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ(アレッシオ・ボーニ)はローマに出てきた。

思うように仕事を得られないメリージは、橋の下で画家のマリオ・ミンニーティ(パオロ・ブリグリア)と出会い、マリオの協力でようやく工房に入ることができた。

 

メリージの才能はすぐに評判となり、デル・モンテ枢機卿(ジョルディ・モリャ)に認められた。

メリージは型破りで、独創的な素晴らしい作品を描くのだが、その他の時間は、酒場と娼婦をこよなく愛していた。

 

剣を持ち歩き、けんかっ早く、牢屋に入れられることもしばしば。

その度にデル・モンテ枢機卿がかばっていた。

 

彼のやり方は、下書きをせずにモデルを使って描くという手法で、モデルは町の人々だった。

 

聖母のモデルに選んだレナという町娘は、そのために傷つけられ、それに激高したメリージは相手と決闘して、死なせてしまった。

殺人は死刑。

メリージはローマを逃げ出した。

 

マルタ島に逃れたメリージは、ここでも絵が気に入られて騎士にもしてもらうが、またも刃傷沙汰を起こしてシチリアへ逃れる。

 

ローマのデル・モンテ枢機卿をはじめ友人たちは、メリージの恩赦を嘆願するようにローマ教皇に働きかけを続け、ようやく恩赦を取り付けた。

 

喜んでローマに向かうメリージだったが、旅の途中で病に倒れてなくなった。

39歳だった。

 

画家のイメージとはほど遠い、無頼漢のような壮絶な一生を送ったメリージだが、その短い生涯の中で数多くの絵画を各地に残している。

その絵画の写実性と光の描き方は、驚くしかありません。

本物の天才ですよねえ。

 

教会からの依頼で描かれることが多かったようで、多くは宗教画ですが、残酷な絵画が多いのも驚きです。

日本で言えば地獄絵のような感じでしょうか?

 

カラヴァッジョの精神を推測するためか、公開処刑シーンがいくつか出てきます。

この時代は、死体が川に浮いていたり、残酷な処刑が行われたり、民衆にとって過酷な時代だったんだなあと思いました。

 

絵画では光を求めたカラヴァッジョが、私生活では闇を求めたのは皮肉です。

絵画の完成度の高さと、人間の成熟度は関係ないみたいですねー。

それとも、天才には凡人には理解できない苦悩があるのでしょうか?

その苦悩から昇華されたものが作品となって、私たちを感動に導いてくれるのでしょうね。

天才と言われる芸術家の生涯に触れると、心から「お疲れ様」と声をかけたい気分になります。

 

カメラワークが素晴らしいです。

まるで、カラヴァジョの作品の世界にいるかのように、柔らかい光の中で描かれていました。

 

主演のアレッシオ・ボーニもとても素敵でした。


息もできない

2011-02-21 09:10:09 | 映画ーDVD

ー息もできないーBREATHLESS

2008年 韓国

ヤン・イクチュン監督・主演 ヤン・イクチュン(サンフン)キム・コッピ(ヨニ)イ・ファン(ヨニの弟ヨンジェ)チョン・マンシク(マンシク)ユン・スンフン(ファンギュ)キム・ヒス(サンフンの甥ヒョンイン)パク・チョンスン(サンフンの父スンチョル)チェ・ヨンミン(ヨニの父)

 

【解説】

冷徹で粗暴な借金取りの男が、勝気で男勝りの女子高生と運命的に出会い、互いに過去のトラウマから解放されていく姿を描く純愛ストーリー。俳優としてキャリアを重ねたヤン・イクチュンが、若手注目株のキム・コッピを相手役に迎え、パワフルな演出で初監督と主演とを務める。強権的で絶対的な存在の父親から逃れられないという似たようなトラウマを抱えた男女が、魂の交流を重ねることで心情が変化していく解放のドラマに注目だ。

 

【あらすじ】

母と妹の死の原因を作った父親に対して強い憎しみを持っている借金取りのサンフン(ヤン・イクチュン)は、ある日、女子高生のヨニ(キム・コッピ)と知り合う。サンフンは、強権的な父親や暴力的な弟との関係に悩むヨニに惹(ひ)かれ、それぞれの境遇から逃避するかのように何度も一緒に過ごすうちに、互いの心に変化が訪れる。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

2010年のキネマ旬報外国映画ベスト1位に選ばれて、その後も何度も上映されている映画なので、とても期待してみました。

 

この初監督・主演のヤン・イクチュンは、制作費が足りず、自分の家を引き払った保証金をつぎ込んで作ったそうです。

確かに、すごいエネルギーとパワーに溢れた作品で、圧倒されましたが、ここまでの暴力は、私にはきつかったです。

 

手ぶれのカメラですが、そんなに違和感はなかったです。

最初から、サンフン(ヤン・イクチュン)の暴力シーンから始まります。

サンフンはやくざ、主に借金の取り立てが仕事です。

 

時折挿入されるサンフンの暗い過去。

そして、刑務所から出所してきたばかりの父親に対して執拗に繰り返されるサンフンの暴力。

吐く言葉も「クソ○○」の連発で、汚い。

 

そんなサンフンですが、彼が限りなく愛情を注ぐ甥のヒョンインとその母で異母姉のファンギュ。

不器用だけど、サンフンのストレートな愛情が痛々しいです。

 

ひょんなことから、女子高生のヨニ(キム・コッピ)と知り合い、お互いのことはよく知らないのに、引かれて行きます。

この引かれ方が、性的なことは全くなく、同じ悲しみを抱えたもの同士が引かれ合うという感じです。

でも、男と女でないとこうはいかないと言う関係です。

 

ヨニとの出会いで、サンフンに他者への考え方に変化が現れます。

ヨニとヒョンインと一緒に遊園地で遊んで、サンフンの心にもなにか温かい気持ちが芽生えたその時、父親が自殺を図ります。

 

☆ネタバレ

サンフンにとっては、母と妹をDVで殺した憎い父親です。

でも、死んでしまっては恨むこともできないと、サンフンは病院に運び込み、自分の血を輸血しても助けてくれと叫ぶ。

 

一方、ヨニはベトナム戦争帰りで心に傷を負った廃人のような父と、ぐれかけている兄と暮らしています。

その夜、父が荒れて包丁を持ってヨニに襲いかかってきました。

必死の思いで家から逃げ出したヨニに、サンフンから呼び出しの電話が…。

 

その二人が漢江のほとりで話すシーン。

心の傷を癒すのは言葉じゃないなあ。

ヨニの膝を枕にしてむせび泣くサンフン、もらい泣きのように泣き始めるヨニ。

美しいシーンでした。

私も泣きました。

 

これで、サンフンの心に刺さった刺が涙で流れ落ちたのかもしれません。

「借金取りを辞める」と社長のマンシクに言い、マンシクも「俺も会社を辞めて焼肉屋を開くよ」と言った。

そして、最後の仕事に出かけたところで、日頃からサンフンの仕打ちを恨んでいた手下のヨンジェ(本人たちは知らないけどヨニの兄)に殴られて亡くなってしまいました。

 

ラストシーンは、マンシクの新装オープンした焼肉屋で、美味しそうに食べるサンフンの父、ヒョンイン母子、ヨニの笑顔がありました。

 

せめてヨニにはこれから先の幸せをと、願わずにはいられないラストでした。

 

もう少し、ヨニの兄とサンフンとヨニの3人の関係について、もっとストーリーが展開するのかと思いましたが、そこか淡白な感じで残念でした。

 

でも、社会の底辺で生きる人々の暴力と暴言を描きながら、それがいかに不毛なことかを表現したこの映画は、人々の心を揺する作品であることは間違いないと思います。

監督の主張と熱意がストレートに響いて来る、映画の原点のような作品だと思いました。

 


幸せの始まりは

2011-02-15 09:44:27 | 映画ー劇場鑑賞

ー幸せの始まりはーHOW DO YOU KNOW

2010年 アメリカ

ジェームズ・L・ブルックス監督 リース・ウィザースプーン(リサ・ジョンソン)オーウェン・ウィルソン(マティ)ポール・ラッド(ジョージ・マディソン)ジャック・ニコルソン(チャールズ・マディソン)

 

【解説】

ソフトボール選手として20代のすべてをチームにささげたヒロインが31歳にして戦力外通告を受け、新たな出会いや人生を求めて幸せ探しに奔走するラブストーリー。『愛と追憶の日々』のアカデミー賞監督ジェームズ・L・ブルックスが、アカデミー賞女優リース・ウィザースプーンを主演に迎え、最悪の人生から脱却しようとするアラサー女性の姿をリアルに描く。オーウェン・ウィルソン、ジャック・ニコルソンら名優たちの助演も見逃せない。

 

【あらすじ】

プロソフトボールのチームから突然クビにされてしまったリサ(リース・ウィザースプーン)は、チームが全てだったために何をしていいのかわからず、意を決して全然知らない人とデートに出掛ける。ところが、現れた相手のジョージ(ポール・ラッド)は、ヤングエグゼクティブ(ヤンエグ)という触れ込みとはまったく違う、ピントのずれた暗い男だった。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

監督が「愛と追憶の日々」「恋愛小説家」のジェームズ・L・ブルックス、また、キャストもすごいので、興味を持って見に行きましたが…。

内容は、どうだろうなあ。

 

小さい時からソフトボールに夢中。

とうとうプロに進みオリンピックでは優勝、金メダルも取った31歳、チームリーダーでもあるリサ(リース・ウィザースプーン)。

本人は、まだまだやれる気持ちだった。

そこに降ってわいたチームメンバーからの降格→引退。

ショック!!

 

リサにはセックスフレンドの大リーガーマティ(オーウェン・ウィルソン)がいましたが、友人から「スポーツマン以外の人と付き合ってみたら?」と紹介されたのがジョージ(ポール・ラッド)です。

 

でも、連絡ミスで、ジョージから間が悪いときに、「自分には恋人がいるから、君とは付き合えない」って、リサには意味不明の電話。

 

マティの無神経さにも切れて、ますますどん底のリサ。

 

☆ネタバレ

一方ジョージの方は、身に覚えのない犯罪の責任者として会社を辞めて裁判に専念しなければならなくなる。

恋人にも捨てられ、弁護料と保証料のために破産寸前。

豪華なマンションも出るハメになった。

 

このどん底のジョージとどん底のリサが、どうやって恋を成就させるのかというストーリーです。

 

この三角関係の恋の行方は?

 

それにしても、リサが選ばなくちゃならない男が両極端過ぎるわー。

真ん中はないのでしょうか?と言いたかった。

 

150キロ越えのスピードボールを持つ大リーガーマティ。

大金持ちだけど、典型的なプレイボーイに描かれていて、実際のところ、彼が31歳で現役を引退したリサをここまで追いかけるかなあ?というところはひっかかりました。

 

リサは切れて怒ってばかりだしね。

彼は、女心はわからないし。

最後まで、根気よくリサを口説いていた姿は、それはそれで感動的でしたよ。

オーウェン・ウィルソンぴったりでした。

 

私なら、彼を選ぶよ。絶対!!

オーウェン好きやし。

 

ジョージがリサに委ねた結論によって、父親のチャールズ(ジャック・ニコルソン)が終身刑になったと思うんだけど…?

こんな結末でよかったんだろうか?

 

ジョージと父親

 

ドアマンとか、バスの運転手とか、脇役がきらりと光る作品でした。

特に、本編を食いかねない、ジョージの秘書の出産と、彼女の恋人からのプロポーズシーン、笑って泣けて、ここにこの作品の良さが凝縮されていました。

 

作品的には、あかんよねー。

 

 

リースの表情、かわいいです。

 


バウンティー・ハンター

2011-02-15 09:41:13 | 映画ーDVD

ーバウンティー・ハンターーTHE BOUNTY HUNTER

2010年 アメリカ

アンディ・テナント監督 ジェニファー・アニストン(ニコール)ジェラルド・バトラー(マイロ)クリスティーン・バランスキー(キティ)

 

【解説】

懸賞金が懸けられた元妻を刑務所に送るべく奮闘する賞金稼ぎの元夫と、あの手この手で逃げ回る元妻の攻防を描いたセクシー・クライム・アクション。互いにけん制、挑発し合う元夫婦を、人気テレビドラマ「フレンズ」シリーズのジェニファー・アニストンと、『P.S. アイラヴユー』のジェラルド・バトラーが相性ぴったりに演じる。監督は、『最後の恋のはじめ方』のアンディ・テナント。未練や私欲が絡み合った元妻VS.元夫の駆け引きバトルの行方から目が離せない。

 

【あらすじ】

借金まみれのマイロ(ジェラルド・バトラー)は返済金を稼ぐため、ひょんなことから多額の懸賞金が懸けられた元妻ニコール(ジェニファー・アニストン)を追うバウンティー・ハンター(賞金稼ぎ)になる。妻に捨てられた恨みを晴らそうと執拗(しつよう)に追う元夫と、その追跡をあの手この手でかわす元妻。互いに相手の腹の内を探りながら攻防を繰り広げる二人だったが、いつしか組織がらみの陰謀に巻き込まれていく。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

こういうラブコメは、主演の二人の相性がすべてのような気がします。

そういう意味では、ジェニファー・アニストンとジェラルド・バトラーの相性はばっちりですね。

 

え?

この二人、噂の二人なの?

なるほど…

 

バウンティー・ハンターとは、賞金稼ぎという意味ですが、アメリカにはこういう職業の人もいるみたいですね。

マイロ(ジェラルド・バトラー)も、元警官で、警察バッチのようなものを見せていましたものね。

 

一方、マイロの別れた妻ニコール(ジェニファー・アニストン)は、取材に熱心になるあまり、軽い交通違反の審判に欠席したため、多額の賞金がかけられてしまう。

それを追いかける賞金稼ぎの元夫マイロ、という設定です。

 

ニコールが追いかけていたのは、組織犯罪で、マイロもそれに巻き込まれて行き、二人で解決して行くというストーリー。

 

ストーリーがそれほど奇抜ではないので、二人のやりとりの面白さがこの映画の芯になっている映画でした。

 

元妻に未練たっぷりのマイロ、素敵でしたよ。


毎日かあさん

2011-02-14 08:07:08 | 映画ー劇場鑑賞

ー毎日かあさんー

2011年 日本

監督=小林聖太郎 原作=西原理恵子 キャスト=小泉今日子(サイバラ リエコ)永瀬正敏(カモシダ ユタカ)矢部光祐(ブンジ)小西舞優(フミ)正司照枝(トシエ)古田新太(ゴンゾ)大森南朋(シマダ)田畑智子(愛ちゃん)光石研(兄)鈴木砂羽(麦田)柴田理恵(粟田)北斗晶(稗田)安藤玉恵(米田)

 

【解説】

漫画家の西原理恵子が自身の体験を基にした人気漫画を、小泉今日子と永瀬正敏の共演で映画化したホームドラマ。一家を支える大黒柱の漫画家女性とアルコール依存症の元戦場カメラマンの夫、二人の子どもたちとの、一風変わった家族のエピソードをつづっていく。監督は、『かぞくのひけつ』の小林聖太郎。笑いの中に温かい人情を醸し出す原作の世界に溶け込んだ俳優たちの演技に注目。

 

【あらすじ】

二人の子育てに仕事にと忙しい日々を、持ち前のたくましさで乗り切る漫画家のサイバラ(小泉今日子)。元戦場カメラマンの夫(永瀬正敏)は戦場でのトラウマのせいでアルコールにおぼれ、二人は離婚することになる。大切な家族を失い、アルコール依存症と闘う夫だったが、今度はガンが見つかり……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

この映画は、東陽一監督作品の「酔いがさめたら、うちに帰ろう。」と対をなす作品です。

戦場カメラマンの鴨志田穣と人気漫画家の西原理恵子夫妻が、同じテーマを夫側から書いたのが「酔いがさめたら~」で、「毎日かあさん」は妻側から書かれたものです。

 

この作品を見終わって真っ先に思ったのは、「酔いがさめたら~」は鴨志田さんの妻へのラブレター、母への感謝だったんだなあということでした。

だから、小説という形をとって少しロマンチックに描かれてありました。

 

こちらは、西原さんの日常といった感じの出来映えです。

子供中心の人気漫画家の日常が描かれ、夫のアルコール中毒も癌の闘病も、そのエピソードの一コマという感じです。

 

アルコール依存症もそれにつづく癌の闘病も悲劇的なことですが、一家の大黒柱であるサイバラ(小泉今日子)は、仕事を放り出す訳にはいきません。

 

夜通し仕事をしていて、家事を受け持ってくれている母に起こされ、子供に朝ご飯を食べさせて、保育園に送る。

家に帰ってまた仕事をして、夕方子供たちを保育園に迎えに行き、夕食を食べさせ、絵本を読み聞かせながら、自分も晩酌をして眠るという毎日。

 

5歳の息子はいたずら盛りで、何を思いついてどんな行動をするかまったく読めません。

3歳の娘を溺愛する夫カモシダ(永瀬正敏)ですが、何度断酒を誓ってもアルコールに溺れ、夜中に暴れ朝には自己嫌悪の繰り返しです。

 

サイバラはとうとう離婚を決心するのですが

 

この離婚シーン、元夫婦の小泉今日子さんと永瀬正敏さんなので、妙にリアルでどきどきしました。

この二人も、離婚のときはこんなふうだったのかしら…。

 

それにしても離婚した夫婦が、夫婦役ってどんな感じなのでしょう。

フジテレビの「ぼくらの時代」で、2週続けて鼎談(この二人に古田新太を加えて)しているのを見たのですが、元夫婦という意識はあまりなかったように見えました。

仲のいい友達みたいで、とてもいい感じ。

別れても、こんなふうに付き合えるのは、いいですよね。

小泉さんが永瀬さんに「昔より大人になったよね」と笑っていたのが印象的でした。

 

そんな二人の雰囲気の良さが、この作品にも醸し出されていました。

 

子役の二人もすごくかわいいし、サイバラの肝っ玉母さん、とてもよかったです。

 

癌でどんどん弱って行く様子を表現した永瀬正敏の役者魂も素晴らしいと思いました。

 

単なるホームドラマにならず、子育てや仕事に頑張るママたちへの応援歌にもなっている、とてもいい作品だと思いました。

 

言い忘れるところだった!

「酔いがさめたら~」のエンドタイトルは忌野清志郎の「誇り高く生きよう」で、これもすごーくよかったんだけど、この作品のエンドタイトルは木村充輝の「ケサラ」。

もう、内容もぴったり合って、ジーンとしました。

 

私はこの曲を聞くといつもなぜか涙が出ます。

すごく心にしみる歌です。

エンドロールが始まったら客席はざわつくものですが、みなさん最後までしんみりと聞きいっていました。

 

海を見てると 君のことを思い出す

 振り向きざまの あの笑顔 この胸に広がる

 楽しい楽しい日々を

辛く切ない日々を 

君と共に暮らした日々を

忘れられない日々を ケサラ ケサラ ケサラ 

今日の一日を

雨の日も風の日も ケサラ サラ サラ

 

(中略)

 

今日の一日を

ふれあい 分けあい 愛しあう 

ケサラ サラ サラ 

ケサラ ケサラ ケサラ 

今日の一日を 前を向いて歩いてく 

ケサラ サラ サラ ケサラ ケサラ ケサラ

 

(木村充輝・訳詞)

 

CDで聞き直してみたけど、やっぱり、いいわ!!

 

 


ヒアアフター(試写会)

2011-02-13 11:55:44 | 映画ー劇場鑑賞

ーヒアアフター(試写会)HEREAFTER

2010年 アメリカ

クリント・イーストウッド監督 マット・デイモン(ジョージ)セシル・ドゥ・フランス(マリー・ルレ)フランキー・マクラレン(マーカス/ジェイソン)ジョージ・マクラレン(マーカス/ジェイソン)ジェイ・モーア(ビリー)ブライス・ダラス・ハワード(メラニー)マルト・ケラー(ルソー博士)ティエリー・ヌーヴィック(ディディエ)

 

【解説】

クリント・イーストウッドがメガホンを取り、スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務めた死と生をめぐる感動的なストーリーをつづるヒューマン・ドラマ。死を身近で体験した3人の登場人物が悩み苦しみ、生と向き合う姿を真摯(しんし)に描いていく。主演は、『インビクタス/負けざる者たち』でイーストウッド監督作品にも出演したマット・デイモン。ほかに、『シスタースマイル ドミニクの歌』のベルギー人女優セシル・ドゥ・フランスや映画初出演のジョージ、フランキー・マクラレン兄弟が共演。彼らが見いだす生きることの素晴らしさが、ズシリと心に響く。

 

【あらすじ】

霊能力者としての才能にふたをして生きているアメリカ人のジョージ(マット・デイモン)、津波での臨死体験で不思議な光景を見たフランス人のマリー(セシル・ドゥ・フランス)、亡くなった双子の兄と再会したいイギリスの少年マーカス。ある日のロンドンで、死に取りつかれた3人の人生が交錯する。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

友達から試写会のチケットをいただいて、行ってきました。

クリント・イーストウッド監督最新作。

HEREAFTER」とは、来世という意味だそうですが、テーマはずばり「死んだらどうなるの?」でした。

 

パリ、ロンドン、サンフランシスコ、それぞれの町に住む縁もゆかりもない人々が、運命の糸に導かれるように引き寄せられて行きます。

「死」というキーワードを胸に秘めて。

 

☆ネタバレ

 

人気ニュースキャスターのマリー(セシル・ドゥ・フランス)は、愛人のディレクターと一緒に東南アジアで休暇を楽しんでいた。

そこに大津波が襲ってきて、マリーは臨死体験をした。

パリに戻り仕事を再開しても、その体験が頭から離れず、集中できない。

仕事を休んで執筆活動に入り、臨死体験に詳しいルソー博士(マルト・ケラー)から資料をもらって、自分の体験を本に書いた。

結局、キャスターの仕事は失い、大手の出版社からも見放されてしまう。

 

サンフランシスコで一人暮らしのジョージ。

人に触れるとその人に関わる死者と対話ができるという能力を持っている。

かつては、超能力者としてもてはやされていたが、その能力にすっかり疲れてしまい、今は工場に勤めている。

通い始めた料理教室でメラニー(ブライス・ダラス・ハワード)と知り合い、お互いに惹かれるが、メラニーに頼まれて彼女の過去に触れたとたん、悲しい別れが待っていた。

 

 

ロンドンに住む双子の兄弟ジェイソンとマーカス。

母にプレゼントするために自分たちの写真を撮ってもらった。

でも、母はジャンキーで、今夜も遅く酔っぱらって帰ってきた。

次の朝、福祉職員が一家の様子を見に来た。

二人は機転を利かせ、母を守った。

母はいよいよクスリを止める決心をして、ジェイコブがそのクスリを買いに行ったが、不良に絡まれて逃げる途中で車にはねられ死んでしまう。

母は更生施設へ、マーカスはひとりぼっちで里親に預けられた。

ジェイソンのことばかりを考え、誰にも心を開かないマーカス。

ある時、ジョージの古いサイトを見つけた。

 

前半は、3人の状況がたんたんと描かれ、この3人がどう絡んで行くのか、まったく想像もつきませんが、後半になって、ジョージの足がロンドンのディケンズを訪ねる旅へと向いたとたんに、急展開して行きます。

 

結論的には、「死んだらどうなるの?ーその答えは誰にもわからない」ということですが、わからないからこそ、人と人とが巡り会い、触れ合う奇跡を大切にしようと言うイーストウッド監督のメッセージが重く伝わって来る作品でした。

 

家族や恋人と一緒に見て、この世で巡り会えた喜びを再認識するのもいいんじゃないかなあ。

 

 


ウォール・ストリート

2011-02-09 10:05:03 | 映画ー劇場鑑賞

ーウォール・ストリートーWALL STREET: MONEY NEVER SLEEPS

2010年 アメリカ

オリヴァー・ストーン監督 マイケル・ダグラス(ゴードン・ゲッコー)シャイア・ラブーフ(ジェイコブ・ムーア)ジョシュ・ブローリン(ブレトン・ジェームズ)キャリー・マリガン(ウィニー・ゲッコー)イーライ・ウォラック(ジュリー・スタインハルト)スーザン・サランドン(シルヴィア・ムーア)フランク・ランジェラ(ルイス・ゼイベル)

 

【解説】

『ウォール街』から約23年、オリヴァー・ストーン監督が21世紀のマネー・ゲームを描く人間ドラマ。かたや家族のために、一方は復讐(ふくしゅう)のために、元カリスマ投資家ゴードン・ゲッコーと若く有能な電子取引トレーダーが繰り広げる駆け引きをスリリングに描き出す。ゲッコーをマイケル・ダグラスが再び演じ、若手注目株のシャイア・ラブーフやキャリー・マリガンらが共演。社会の裏側と人間の深層心理をあぶり出す、ストーン監督ならではの演出力が見事。

 

【あらすじ】

2001年、8年の服役を終えたゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)。カリスマ投資家の面影は消え、すっかり過去の人と成り果てていた。2008年、勤め先が経営破たんに追い込まれた電子取引トレーダー、ジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)は恋人ウィニー(キャリー・マリガン)の父親であるゲッコーに近づき、ある提案を持ちかける。

 

【感想】

「ウォール街」、もう23年も前の映画なのですね。

見直してみましたが、インサイダー取引って、私にはわかりにくいです。

今回は、リーマンショックをふまえての作品。

空売りとか、からくりとかよくわからないけど、ドラマチックでなかなか面白かったです。

 

オープニングは8年の服役を終えたゴードン・ゲッコー(マイケル・ダグラス)が刑務所を出てくるところから。

でっかい携帯電話が時代の流れをうまく説明しています。

 

家族が迎えにきている人、黒塗りの大きな車も来ましたが、ゴードンのためにではありません。

栄華を誇ったゴードンも、もはや過去の人です。

 

ジェイコブ・ムーア(シャイア・ラブーフ)が恋人ウィニー(キャリー・マリガン)と暮らす高級アパート。

テレビのモーニングショーには、刑務所にいる間に新しい本を書いたゴードンの姿が。

ウィニーはヒステリックに消してしまいます。

ウィニーはゴードンの娘なのです。

彼女は、家族が崩壊して、兄が薬物中毒で亡くなったのは父のせいだと恨んでいました。

 

ジェイコブは大きな投資銀行に勤める優秀なトレーダーでした。

父とも慕うルー(フランク・ランジェラ)から呼び出されて多額のボーナスをもらいました。

疑う心もなく、友達にそのお金で自分の銀行に投資を進めるジェイコブ。

しかし、その日から株は急落、ルーは政府や他の銀行に救いを求めるが、打つ手がなくなり、地下鉄に身を投げて死んでしまいました。

 

ジェイコブはゴードンに近づき、噂を流したブレトン(ジョシュ・ブローリン)を突き止め、ブレトンの銀行に雇われて復讐の機会をうかがっていました。

 

☆ネタバレ

ジェイコブは、未来のエネルギーの開発に投資していた。

でも、ブレトンが自分の私利私欲のためにジェイコブの案を切り捨てたため、ゴードンと協力してブレトンを失脚させることに成功した。

 

ウィニーはそんなジェイコブを快く思っていなかった。

父が信用できなかった。

 

そして、ゴードンはとうとう本性を現す。

ジェイコブとウィニーを裏切ると言う形で。

ウィニーにも見放され、すべてを失ったジェイコブだったが…。

 

最後は、ゴードンも人間だったんだなあという結末で、ほっとしました。

 

でもねえ。

トレーダーのコンピューターにはすごい数字が並んでいるんだけど、この数字って何なんだろう。

そして、暴落となれば、どんどん失われて行くお金。

コンピューターの数字だけみていれば、ピンと来ないけど、現実にもお金がなくなっているんですよね。

それは、具体的にはローンで不動産を買った人でしょう?

もう価値のなくなった土地に、高い金利の借金を返して行くと言う訳ですよね。

払えなくなった人は破産。

 

ゴードンはその不良債権を買いあさって、またまた金太りして行く。

 

その部分を、ジェイコブの母親でバブルに踊っているシルヴィア(スーザン・サランドン)が表現していましたが、観客が気に留めるほどではなかったように思いました。

本当は、庶民のささやかな夢を食い物にしたところに、悲劇があると思うのですが。

 

マイケル・ムーアの「キャピタリズム」のように、リーマンショックの犯人探しをするわけではなく、ゴードンのように、人生はマネーゲームと言い切る人間でも、最後は家族が大切なんだと、わりと当たり前のお答えで終わっているのが、少し残念な気もしました。

 

経済問題を、エンタメにするオリバー・ストーン監督の手腕は、さすがだと言わざるを得ないのですが、なんかひとつ物足りないんだなあ。