ー僕のワンダフルライフーA DOG'S PURPOSE
2016年 アメリカ 100分
監督=ラッセ・ハルストレム キャスト=ブリット・ロバートソン (10代のハンナ) K・J・アパ (10代のイーサン) ジョン・オーティス (カルロス) ペギー・リプトン (大人のハンナ) デニス・クエイド(大人のイーサン) ジョッシュ・ギャッド(ベイリー/エリー/バディ)
【解説】
W・ブルース・キャメロンのベストセラー小説を、『HACHI 約束の犬』などのラッセ・ハルストレム監督が映像化したドラマ。少年に命を救われたゴールデンレトリバーが、転生を繰り返しながら自分の使命に気付く物語が描かれる。主人公の犬の声を『美女と野獣』などのジョシュ・ギャッドが担当し、若き日の飼い主をK・J・アパが好演。共演は、ブリット・ロバートソン、ジョン・オーティス、デニス・クエイドら。
【あらすじ】
ゴールデンレトリバーの子犬ベイリーは、少年イーサンに命を救われてからいつも一緒に過ごすようになり、彼と強い絆を育む。やがて青年に成長したイーサンは大学入学で故郷を離れ、ベイリーは年老いて死を迎えるはずだった。だが、ベイリーはイーサンに会いたい一心で何度も姿を変えて生まれ変わり……。(シネマトゥデイ)
【感想】
まあ、どれほど長くブログを放っていたことでしょう。
それでも懲りずに読んでくださっていた皆様、本当に失礼しました。
まだ本格的に再開とは行きませんが、ぼちぼち書いていきますので、よろしくお願いします。
ラッセ・ハルストレム監督といえば、「ギルバート・ブレイク」や「ショコラ」といったジョニー・デップファンならお馴染みの監督さんですが、犬の映画も「HACHI」などを撮っておられて、ご自身が犬好きというのがよくわかります。
この作品は、特に犬好きにとっては見逃せない作品なのではないでしょうか?
犬が生まれ変わる?
甦りの作品?
ちょっと疑わしい感じもありますが、とにかく犬好きならご覧ください。
主人公は犬のベイリーの魂。
犬って、幸せな生き方をする子ばかりではありませんね。
ベイリーも、何回かの犬生の中で、不幸な生涯を終えたこともありました。
でも、ある時、野良犬のゴールデンレトリバーだった時です。
イーサンという少年に出会います。
イーサンの父親は仕事に行き詰まっていて、どちらかというと孤独な少年でした。
両親に頼み込んでベイリーを飼い、恋人とも出会い、幸せな時間ずっとベイリーと一緒でした。
しかし、父親の行動が元で、イーサンは一気に不幸のどん底に。
怪我をして決まっていた大学進学も諦め、恋人とも別れてしまいました。
ベイリーとも別れ、専門大学の寮へ。
その間に、ベイリーの寿命は尽き、死んでしまいました。
ここからが、この作品の不思議なところ。
次にベイリーが生まれ変わったのは、警察犬シェパードで、しかもメス。
担当者はカルロスで、この人も孤独な人でした。
絆も生まれますが、犯人逮捕のお手柄の中、ベイリーは犯人に撃たれて死んでしまいます。
次に生まれ変わったのはコーギー。
大学生のまたまた孤独な女子学生にもらわれます。
食べるのが大好きな犬。
この子の恋が元で、飼い主も恋をして円満な家庭を持ち、犬の寿命を全うして死んでいきました。
さて、結末が気になります。
次に生まれ変わって飼われたのが貧しい夫婦。
妻は寂しくて犬を飼いたいのですが、夫は家に上げることを許しません。
ずっと庭に繋がれたまま、飼い方も知らないのです。
ある時、動物虐待だと指摘され、夫は妻を欺いてこの犬を捨てに行きます。
犬は飼い主の元に帰ることも選択できたのに、自由に生きる道を選びます。
そして奇跡がー。
ここからは是非見ていただきたいです。
ハンカチやテッシュが要りますよ。
犬の、飼い主へのあの無条件とも言える信頼、愛、すべての謎がこれで解けるかもしれません。
私も以前に飼っていたビーグルの雑種だったチャコを思い出しました。
死ぬ間際まで、私を見つめ全幅の信頼をおいてくれていました。
何もしてあげられなかったのに…
あの瞳が忘れられません。
そして、今そばにいるミニチュアダックスのライトくん。
猫みたいにお膝に乗ってきてぺろぺろ舐めてくれます。
なんて可愛いのでしょう。
もしかしたら、私が小さい時に可愛がっていたチロちゃんの生まれ変わりかもしれません。
そう思ったらたまりませんね。
犬は短命だし、病気にもなりやすい。
おいて旅行にも行けないし、すごく寂しがり屋。
つまり、犬は人がいないと生きていけない存在です。
犬と人間の歴史。
これほど深い絆ってあるでしょうか。
犬は野生であることを捨て、人間に尽くすことを選んだかのようです。
人間は犬のこの潔い選択に応えるためにも、犬との共生を大切にしたいと思いました。