マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ランゴ

2011-10-29 09:52:06 | 映画ー劇場鑑賞

ーランゴーRANGO

2011年 アメリカ

ゴア・ヴァービンスキー監督 ジョニー・デップ(ランゴ)アイラ・フィッシャー(マメータ)アビゲイル・ブレスリン(プリシラ)アルフレッド・モリナ(ロードキル)ビル・ナイ(ジェイク)ハリー・ディーン・スタントン(バルサザー)レイ・ウィンストン(バッド・ビル)ティモシー・オリファント(西部の精霊)イアン・アバークロンビー(アンブローズ)ギル・バーミンガム(傷ついた鳥)クローディア・ブラック(アンジェリーク)スティーヴン・ルート(メリマック)ネッド・ビーティ(町長)ブレイク・クラーク(ブフォード)リュー・テンプル(ファーガス)ジョー・ヌネズ(ロック・アイ)ジョン・コスラン・Jr(エルギン)

 

【解説】

『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズを大ヒットへと導いた名コンビ、ジョニー・デップとゴア・ヴァービンスキー監督が再びタッグを組んだ新感覚アニメ。自分探しを続けるさすらいのカメレオン、ランゴの声をジョニー・デップが担当する。『お買いもの中毒な私!』のアイラ・フィッシャー、『リトル・ミス・サンシャイン』のアビゲイル・ブレスリンも声優参加。役者の演技をもとに描かれたリアルなアニメーション映像に注目だ。

 

【あらすじ】

ドライブ中に水槽ごと道路に投げ出されてしまい、砂漠でさまよう羽目になったカメレオン、ランゴ。自分とおもちゃしかいなかった水槽の世界から一転、ダートという町に流れ着いたランゴは、人間関係、生存競争などに満ちた現実世界の厳しさを知っていく中、町からなくなった水を取り戻す依頼を受ける。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「ジョニー・デップはランゴ」というキャッチフレーズ。

ジョニーファンの私としては見逃せないでしょう。

ということで、見てまいりました。

 

そうしたら、ジョニーが声優をしていると言う以上に、楽しいアニメでした。

アニメファン必見です。

 

それというのも、この作品は、パラマウント映画ですが、バラマウント傘下にあるドリームワークスがもうすぐ契約切れになるそうです。

なので、パラマウント本体でアニメ部門を立ち上げようと、いわば社運をかけて製作されたアニメがこの作品です。

 

この作品に成功により、新たに独自のアニメ部門を立ち上げる計画を発表したそうです。

 

そのくらいの作品なのに、日本ではコマーシャルも控えめでしたね。

これでは、この作品の良さが伝わりませんね。

 

では、私がご紹介しましょう。

 

テイストは西部劇です。

悲劇のヒーロー、ランゴ(ジョニー・デップ)の物語。

フクロウたちがメキシカンスタイルで歌語りします。

音楽はハンス・ジマー。

なかなか素敵です。

 

オープニングは水槽の中で一人芝居にふけるランゴから始まります。

そう、彼は人間に飼われているカメレオンです。

このシーンから、ランゴはジョニーに見えます。

うまいなあ。

 

アフレコは俳優を動かしながら、録音していったようですね。

楽しさも一緒に伝わってきました。

 

一転、車が大きく揺れて、水槽ごとハイウェイに放り出されたランゴとおもちゃたち。

気が付いてみると、辺り一面砂漠です。

一匹のアルマジロ(アルフレッド・モリナ)が、車に轢かれて助けを求めていました。

このロードキルが話す大阪弁の字幕に違和感がありました。

字幕読むのさえもどかしいのに、ややこしいなまりの表現はいらないと思うなあ。

 

ロードキルに促されて砂漠を歩き出したランゴ。

鷹に襲われ、なんとか逃げ延びた次の日、マメーテ(アイラ・フィッシャー)と出会った。

このマメーテも、なんで原語通りビーンズではいけなかったのかなあ?

人名なのに、とても違和感。

 

マメーテについていくと西部開拓時代のようなダートという町があった。

子供たちに石を投げられた。

その中にプリシラ(アビゲイル・ブレスリン)もいて、「よそ者は死ぬ」などと言う。

 

酒場に入ったランゴは、ないこいないことをしゃべりまくって自分は西部の英雄と名乗った。

バッド・ヒル(レイ・ウィストン)と決闘を始めたが、鷹に襲われ、それをやっつけたことから町長(ネッド・ビーティ)に気に入られ、町の保安官に任命された。

 

☆ネタバレ

この町は、水不足に悩んでいた。

 

ある夜、水を預かる銀行が襲われ、水が無くなってしまった。

自警団が結成され、水銀行を襲ったバルサザー親子を砂漠の中でみつけた。

砂漠の民との激しい闘いの後、すでに水がなかったことがわかった。

 

町長の陰謀だった。

ランゴはいよいよ自分が何者かを試されるときがやって来たことに気が付いた。

 

果たして、ランゴは真の英雄となり、ダートの町と人々を救えるのか?

砂漠を彷徨いながら悩み苦しむランゴの前に現れたのは西部の精霊(ティモシー・オリファント)だった。

このシーンはクリント・イーストウッドが出てくるのかと、はっとしてしまいました。

 

町長の秘密を知り、町に戻ったランゴは町長に挑む。

町長は、ジェイク(ビル・ナイ)をけしかけ応戦するが、ジェイクにも西部に生きるもののプライドがあった。

ランゴの活躍で、町長から権力を取り戻したダートの人たち、幸せそうでした。

ハッピーエンド。

 

いろんな西部劇映画のパロディやオマージュをちりばめて、ジョニーの映画「ラスベガスをやっつけろ」や「パイレーツツ・オブ・カリビアン」の1シーンも盛り込まれてあって、とても楽しい映画でした。

全部わかる人は楽しいだろうなあ。

 

CGもストーリーも緻密で素晴らしく、通にも好まれるように作られていて、水準の高いおとな向きのアニメ作品です。

でも、キャラクターが可愛く、子供が見ても楽しいと思うし、アメリカでの大ヒットは納得。

 

日本の配給会社の及び腰が残念でした。

ジョニー・デップファン=アニメファンと言うことはないし、ジョニー本人が出てくるわけでもないからね。

 

もっと素晴らしいアニメ作品だということに力を入れて、宣伝して欲しかったなあ。

日本でも、もっとヒットしたと思うよ。

 

 


キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー

2011-10-25 09:09:16 | 映画ー劇場鑑賞

ーキャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャーー

2011年 アメリカ

ジョー・ジョンストン監督  クリス・エヴァンス(スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ)トミー・リー・ジョーンズ(フィリップス大佐)ヒューゴ・ウィーヴィング(シュミット/レッド・スカル)ヘイリー・アトウェル(ペギー・カーター)セバスチャン・スタン(バッキー・バーンズ)ドミニク・クーパー(ハワード・スターク)トビー・ジョーンズ(ドクター・ゾラ)スタンリー・トゥッチ(エイブラハム・アースキン博士)ニール・マクドノー(ダム・ダム・デューガン)デレク・ルーク(ゲイブ・ジョーンズ)ケネス・チョイ(モリタ)リチャード・アーミテージ(ハインツ・クルーガー)ブルーノ・リッチ(デルニエ)サミュエル・L・ジャクソン(ニック・フューリー)

 

【解説】

『ウルフマン』のジョー・ジョンストンが監督を務め、伝説のアメコミヒーローを実写化したアクション大作。軍の秘密実験で超人兵器となった「キャプテン・アメリカ」が、祖国のために敵に立ち向かっていくさまを描き切る。スーパーヒーローを演じるのは、『PUSH 光と闇の能力者』のクリス・エヴァンス。軍の上官役に、『ハリソン・フォード 逃亡者』などの名優トミー・リー・ジョーンズがあたる。宿敵のレッド・スカルとの壮絶なバトルが観る者を引き付ける。

 

【あらすじ】

2次世界大戦中の1942年、スティーブ(クリス・エヴァンス)は、各地に進攻するドイツのヒドラ党と戦うことを望んでいた。もともと病弱な彼は入隊を何度も却下されていたが、ある日、軍が秘密裏に行う「スーパーソルジャー計画」という実験に参加することになる。その実験の被験者第1号に選ばれた彼は、強じんな肉体を持つ「キャプテン・アメリカ」へと変ぼうを遂げる。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

マーヴェルが贈る「ハルク」「アイアンマン」「マイティーソー」に続く最後にして重要人物の「キャプテンアメリカ」の登場です。

来年公開の「アベンジャーズ」のための1作に過ぎないと思っていましたが、なかなか面白かったです。

 

キャプテンアメリカ(クリス・エヴァンス)とはいうものの、彼の正義感はアメリカ人だけのためではありません。

その精神はゆるぎなき「善」そのものでした。

そこがよかったなあ。

 

しかも、キャプテンアメリカの持つ鋼鉄の盾を作ったのは、「アイアンマン」の主人公トニー・スタークの父、ハワード・スターク!!

 

 

レッドスカルのシュミット(ヒューゴ・ウィーヴィング)が狙うコズミック・キューブはマイティソーの父オーディンの持ち物です。

 

まるで「アベンジャーズ」の予告編のような扱われ方ですが、古風な顔立ちといい、完璧な肉体といい、いかにもアメリカンヒーローっぽいところがいたく気に入りました。

 

 


桜田門外ノ変

2011-10-24 16:52:05 | 映画ーDVD

ー桜田門外ノ変ー

2010年 日本

監督=佐藤純彌 原作=吉村昭 キャスト= 大沢たかお(関鉄之介)長谷川京子(関ふさ)柄本明(金子孫二郎)生瀬勝久(高橋多一郎)渡辺裕之(岡部三十郎)加藤清史郎(関誠一郎)中村ゆり(いの)渡部豪太(佐藤鉄三郎)須賀健太(高橋荘左衛門)本田博太郎(桜岡源次衛門)温水洋一(与一)北村有起哉(安藤龍介)田中要次(稲田重蔵)坂東巳之助[2代目](有村次左衛門)永澤俊矢(西郷吉之助(隆盛))池内博之(松平春嶽)榎木孝明(武田耕雲斎)西村雅彦(野村常之介)伊武雅刀(井伊直弼)北大路欣也(徳川斉昭)

 

【解説】

実行部隊の指揮官だった関鉄之介を主人公に、幕末の歴史に大きな影響を与えた井伊直弼暗殺事件「桜田門外ノ変」に迫る本格時代劇。『男たちの大和/YAMATO』の佐藤純彌が、吉村昭の同名小説を映画化。水戸藩の下級武士でありながら、世紀の大事件にかかわることになった関鉄之介を大沢たかお、その妻・ふさを長谷川京子、水戸藩の藩主・徳川斉昭を北大路欣也が演じる。歴史の動きに翻弄(ほんろう)される男たちと、その家族のドラマに注目だ。

 

【あらすじ】

水戸藩士の下級武士の家に長男として生まれ、30歳のときに迎えた12歳年下の妻・ふさ(長谷川京子)や長男の誠一郎(加藤清史郎)と共に穏やかな暮らしを送っていた関鉄之介(大沢たかお)。しかし、藩主父子が井伊大老(伊武雅刀)の専断により処罰されたという急報が、彼の日常に影響を及ぼし始める。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「桜田門外の変とは?」

日本史の教科書に必ず出て来る事件ですね。

 

安政7年3月3日(1860年3月24日)、江戸城桜田門外において水戸藩、薩摩藩の脱藩浪士が彦根藩の行列を襲撃して大老・井伊直弼を暗殺した事件。(ウィキより)

 

でも、その詳細についてはあまり知られていないように思います。

私も知りませんでした。

 

そういう意味でも、この作品は興味深かったです。

 

この映画、あまりエンタメ的ではなく、どちらかと言えば事実を淡々と描いて行くタイプです。

史実に忠実らしいです。

 

下級の水戸藩士で、桜田門外の変では実行部隊の指揮者を命じられた関鉄之介(大沢たかお)を主人公に、幕末の激動期を描いています。

 

安政元年(1854年) ペリーが江戸湾に再来

         日米和親条約締結

         安政伊賀地震・安政東海地震・安政南海地震が起こる。

安政5年(1858年) 福沢諭吉が蘭学塾(慶応義塾の前身)を創立

         江戸でコレラが流行。

         将軍徳川家定逝去。

         井伊直弼、大老に就任。

         江戸幕府が「日米修好通商条約」を始め「安政の五カ国条約」に天皇の勅許なしに調印。

         井伊直弼らが推挙する徳川家茂が14代将軍となる。

         勅許なしの条約締結に怒った水戸藩たちは朝廷に働きかけ、前代未聞の調停の政治介入である「戊午の密勅」を水戸藩に下した。

         幕府は態度を硬化させ、大老井伊直弼によって「安政の大獄」が始まる。

安政7年(1860年) 桜田門外の変

 

こうして見ると、安政年間は日本にとって試練の年だということがよくわかります。

アメリカや列強国が開国を迫るが、日本も、清の二の舞にならないよう慎重な政治判断が迫られています。

それに加えて、大地震やコレラの大流行。

 

この一大事に当たって、独裁に走りたい幕府や井伊直弼の心情もよくわかりますが、純粋に国の将来を憂いている青年たちの命が、いとも簡単に奪われて行く様子には、胸が痛くなりました。

この人材があれば、日本はもっと違った開国ができたかもしれないのになあ。

 

もっと、歴史を知らないとダメですねえ。

いいきっかけになりました。

 


ツレがウツになりまして。

2011-10-24 15:43:05 | 映画ーDVD

ーツレがウツになりまして。ー

2011年 日本

監督=佐々部清 原作=細川貂々 キャスト=宮崎あおい(高崎晴子(ハルさん))堺雅人(高崎幹男(ツレ))吹越満(杉浦)津田寛治(高崎和夫)犬塚弘(川路)梅沢富美男(三上隆)田山涼成(加茂)山本浩司(君塚)中野裕太(小畑)田村三郎(津田)大杉漣(栗田保男)余貴美子(栗田里子)

 

【解説】

夫がうつ病になったことをきっかけに、これまでの自分たちの姿を見つめ直し、共に成長していく夫婦のきずなを描いた感動のラブストーリー。細川貂々のベストセラーコミックエッセイを、『半落ち』の佐々部清が映画化。大河ドラマ「篤姫」でも夫婦を演じた宮崎あおいと堺雅人が、互いを思いやろうとする主人公夫婦を絶妙なコンビネーションで演じている。シリアスな題材でありながら、ハートウオーミングな感動を与えてくれる一作。

 

【あらすじ】

仕事をバリバリこなすサラリーマンの夫、通称ツレ(堺雅人)が、ある日突然、心因性うつ病だと診断される。結婚5年目でありながら、ツレの変化にまったく気付かなかった妻・晴子(宮崎あおい)は、妻としての自分を反省する一方、うつ病の原因が会社にあったことからツレに退職を迫る。会社を辞めたツレは徐々に体調を回復させていくが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

いい作品でした。

 

若い夫婦が、夫の病を二人で乗り越えようとする物語。

教会で誓う結婚の誓いの文言も映画のラストで出てきますが、誓文は飾りではなく、心から夫婦は人生の苦難を共に乗り越える同志なんだなあと感じることができました。

 

テーマにうつ病を取り上げているので、その病気の意味の重さに引っ張られがちですが、うつ病に限らず、病気や怪我などで仕事に支障が出たり、人生が変わるほどの経験となったりすることは、どこの家庭にもありがちなことではないでしょうか?

 

知り合いの医者によると、「うつ病は心の風邪ひきとも表現されるが、死に至る病でもある」と言っていました。

確かに、風邪もこじらすと死に至る病となりますよね。

 

この作品は、夫に頼って好きなマンガを書いて来た主人公ハル(宮崎あおい)が、夫のうつ病の発症により、こんどは彼を支える妻としての自覚を持つという夫婦の成長の物語です。

病気を受け入れ、理解し、二人で立ち向かうというのは、本当に美しい物語だと思いました。

 

若いご夫婦に見ていただきたいです。

感動の涙を拭うためにで、エンドロールの暗さがありがたかったです。

音楽もクラッシックを使っているのも新鮮だったし、篤姫でコンビを組んで息もぴったりの宮凬あおいさんと堺雅人さんも素敵でした。

 

健やかなるときも、病めるときも…。

共に白髪の生えるまで…ですね。

 


十三人の刺客

2011-10-24 15:41:07 | 映画ーDVD

ー十三人の刺客ー

2010年 日本 

監督=三池崇史 原作=池宮彰一郎 キャスト=役所広司(島田新左衛門(御目付七百五十石))山田孝之(島田新六郎(新左衛門の甥))伊勢谷友介(木賀小弥太(山の民))沢村一樹(三橋軍次郎(御小人目付組頭))古田新太(佐原平蔵(浪人))高岡蒼甫(日置八十吉(御徒目付))六角精児(大竹茂助(御徒目付))波岡一喜(石塚利平(足軽))石垣佑磨(樋口源内(御小人目付))近藤公園(堀井弥八(御小人目付))窪田正孝(小倉庄次郎(平山の門弟))伊原剛志(平山九十郎(浪人))松方弘樹(倉永左平太(御徒目付組頭))吹石一恵(お艶(芸妓)/ウパシ(山の女))谷村美月(牧野千世(采女の嫁))斎藤工(牧野采女(靭負の息子))阿部進之介(出口源四郎(明石藩近習))内野聖陽(間宮図書(明石藩江戸家老))光石研(浅川十太夫(明石藩近習頭))岸部一徳(三州屋徳兵衛(落合宿庄屋))平幹二朗(土井大炊頭利位(江戸幕府・老中))松本幸四郎[9代目](牧野靭負(尾張家木曽上松陣屋詰))稲垣吾郎(松平左兵衛督斉韶(明石藩主))市村正親(鬼頭半兵衛(明石藩御用人千石))

 

【解説】

時代劇映画の名作との呼び声も高い1963年公開の工藤栄一監督の『十三人の刺客』を、約半世紀の時を経て現代風に再構築した時代劇エンターテインメント巨編。日本を代表するヒットメーカーの三池崇史監督がメガホンを取り、江戸幕府史上最悪の暴君を暗殺するため、13人の刺客たちが命を懸けた一世一代の戦いを挑む。主演の役所広司を筆頭に、稲垣吾郎、松方弘樹、市村正親、松本幸四郎ら豪華キャストの共演も見逃せない。

 

【あらすじ】

幕府の権力をわが物にするため、罪なき民衆に不条理な殺りくを繰り返す暴君・松平斉韶(稲垣吾郎)を暗殺するため、島田新左衛門(役所広司)の下に13人の刺客が集結する。斉韶のもとには新左衛門のかつての同門・鬼頭半兵衛(市村正親)ら総勢300人超の武士が鉄壁の布陣を敷いていたが、新左衛門には秘策があった。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

男の人ばかりがたくさん出て来るアクション映画は、基本的に苦手なので、DVD鑑賞となりましたが、なかなか面白い映画でした。

 

設定は江戸時代ですが、現代社会の閉塞感を感じさせました。

秀逸なのは松平斉韶(稲垣吾郎)の悪人ぶりだったのではないでしょうか。

冒頭の残酷シーンの連続には、少々辟易しましたが、これも、彼の極悪非道ぶりを際立たせるために必要なシーンでしょう。

 

この人物は、太平の世にあって、武士とは何か、将軍のあり方とは何かを狂気で表現します。

権力とは人を従える力なりと。

すなわち暴力。

恐怖政治。

 

対照的に描かれるのが島田新六郎(山田孝之)。

彼もまた、太平の世の中の武士として、力を持て余している若者。

遊興に狂い、生きる意味を見失っています。

 

その彼が、叔父の島田新左衛門(役所広司)の片腕となって、悪と対峙します。

同じ時代を生きる若者、松平斉韶と島田新六郎を分けたものは何かー。

狂気と正気かなあ?

私は、この二人の若者の対比が面白かったです。

 

新六郎には恋人がいました。

お艶(吹石一恵)に残す言葉が、なかなか粋です。

 

本題である、島田新左衛門(役所広司)鬼頭半兵衛(市村正親)の対決。

浪人となって正義を追求する新左衛門と、極悪人であろうと主君は主君と忠誠を果たす半兵衛。

 

新左衛門が切った半兵衛の首を松平斉韶がけとばすシーンが面白かった。

自分は切られて痛いよーと泥まみれになるシーン、吾郎ちゃんの役者魂を見ました!!

SMAPやっているより、役者に専念した方がいいんじゃないかなあ?

昔から思っていたけど、才能あると思うなあ。

 

話題のラスト50分の息も切らせぬ殺陣の連続。

なかなか魅せてくれました。

 

劇画タッチで、単純明快なストーリーで、エンタメ作品としてとても良かったと思いました。

 


大奥

2011-10-24 15:37:36 | 映画ーDVD

ー大奥ー

2010年 日本

監督=金子文紀 原作=よしながふみ キャスト=二宮和也(水野祐之進)柴咲コウ(徳川吉宗)堀北真希(お信)大倉忠義(鶴岡)中村蒼(垣添)玉木宏(松島)倍賞美津子(水野頼宣(水野の母))竹脇無我(水野の父)和久井映見(加納久通)阿部サダヲ(杉下)佐々木蔵之介(藤波)細田よしひこ(瀬川)竹財輝之助(白河)松島庄汰(柏木)ムロツヨシ(副島)崎本大海(山元)三上真史(石塚)金子ノブアキ(三郎左)白羽ゆり(水野志乃)田上晃吉(三田村)宍戸美和公(八重)浅野和之(御伽坊主)板谷由夏(大川忠相(越前))菊川怜(間部詮房)

 

【解説】

男だけを襲う謎の疫病がまん延する江戸時代を舞台に、一人の女将軍に3,000人の美男子たちが仕える女人禁制の男の園、逆大奥をめぐるドラマを描く異色時代劇。第13回手塚治虫文化賞を受賞したよしながふみの人気コミックを、「木更津キャッツアイ」シリーズの金子文紀監督が映像化。女将軍を柴咲コウがなまめかしく演じるほか、彼女に接近する侍を二宮和也が好演する。野望や嫉妬(しっと)、策略に愛憎など、業が渦巻く濃密なドラマに期待だ。

 

【あらすじ】

男だけを襲う謎の疫病が席巻して8割の男が死に至った江戸時代、すべての重要な仕事を女が占め、男が体を売るという男女逆転の浮世と化していた。その結果、一人の女将軍(柴咲コウ)に3,000人の美しき男たちが仕える女人禁制の男の園、大奥が生まれ、ぜいを極めていたが、そこに一人の若い侍(二宮和也)がやって来る。

 

【感想】

そんなに期待もしていませんでしたが、でも、男女の役割を逆転させるという大胆な設定には、何か隠された大きなテーマがあるのかなあと密かに期待もありました。

 

でもねえ…。

なかったわ。

 

イケメン好き、ホストクラブ遊びの好きな人、ゲイの趣味の人、嵐のファンが喜ぶ映画なのかなあ?

 

亡くなられた竹脇無我さんのお父さんと、倍賞光子さんのお母さんなど、脇役が豪華なのに残念です。

 


2011楽天オープンテニスin有明コロシアム その2

2011-10-15 09:42:48 | スポーツ

2011楽天オープンテニスin有明コロシアムー第7日目

1115分からナダルの公開練習と聞いて、開場前から並んで入りました。

昨日も満席でしたが、今日もすごい人出です。

 

 

マレーがダブルスでも決勝に進んだために、当初12時から予定されていたダブルス決勝戦がシングルスの後に行われることになりました。

 

マレーは現在4位ですが、ポイントで3位のフェデラーに肉薄していて、もうすぐ3位に上がれるというところまで来ているそうです。

そのせいか、初戦のバグダディス戦こそ苦労しましたが、あとは絶好調といっていいんじゃないでしょうか?

 

しかも、兄のジェイミーと組んでいるダブルスは楽しそうでもあります。

ナダルにとっては最大の難敵です。

 

 

1セットはナダルの気迫が勝り、3-6で取りました。

これで行けると思ったのもつかの間、第2セットは6-2、第3セットに至ってはいいところなし、6-0で負けてしまいました。

 

昨日のマレー対フェレール戦の展開とよく似ていました。

ナダルが打ち込んでも打ち込んでも、マレーは楽に深い返球をして、隙をついてカウンター攻撃というパターンでした。

次第にリズムを失っていくラファ。

辛い時間でした。

 

 

 

でも、表彰式にはラファの顔に晴れやかな笑顔が戻っていました。

 

 

 

アンディの勝利を祝福し、日本の災害に心を寄せて、大会関係者にも深い感謝をあらわし、来年も、現役でいる限り、日本に来てくれるとスピーチしてくれました。

感激ー!!

 


 

アンディ・マレーはこの後、私たちは新幹線の時間が合ったので、帰りましたが、兄のジェイミーとダブルスの試合をして、フランティセク・チェルマク(チェコ)・フィリップ・ポラセク(スロバキア)組に6-1,6-4でかったようです。

 

 

この大会の主役は完全にマレーでしたね。

 

来年もナダルが来日して、私もテニス三昧の至福の数日間が過ごせますように!!

バモス!ラファ!!

 

 

ミクシィのコミュから生まれたバモ隊の皆様、大変お世話になりました。

また、来年会いましょうね。



2011楽天オープンテニスin有明コロシアム

2011-10-15 09:02:41 | スポーツ

2011楽天オープンテニスin有明コロシアムー第4日目

今年もやってきました。

有明コロシアム。

 

でも、今年は出かける前にハプニングがありました。

親友のキムと新大阪で早々と待ち合わせをしたのは良かったのですが、大事なチケットを忘れた来たことを思い出しました。

新幹線の指定席は取ってあったんですが、泣く泣く家まで取りに戻りました。

この日のナダルの試合は第2試合で、どうせ間に合わないのはわかっていたので、新大阪で思い出したのが幸いでした。

 

この後は、大きな失敗もなくテニスの試合を楽しみました。

 

ホテルでチェックインを済ませて、ぶらぶらやって来たらマレー対ボゴモロフJRの第2セットが始まっていました。

一番高い場所にあるオレンジシートで観戦。

 

 

マレーが圧勝して、次のドギッグ対ナルバディアン戦も見ました。

去年は決勝戦までずっと雨で、センターコートの屋根は閉まったままでした。

今年は、すごくいい天気で、センターコートの屋根は開いていました。

日が落ちると、冷気が降りて来て、すごく寒かったです。

 

 

ナルバディアンが快勝。

 

マレー・マレー、左が弟アンディ、右が兄のジェイミー

 

この後、マレー兄弟と錦織・伊藤組のダブルスの試合が組まれていました。

なすすべもなくと言った感じで錦織・伊藤組は破れてしまいました。

これで、日本人選手は姿を消してしまいました。

寂しい。

 

錦織圭(手前)と伊藤竜馬(奥)

 

今回はキムのご主人も参戦するので、お台場の居酒屋で合流。

冷えた体を温かいおそばで温めました。

 

2011楽天オープンテニスin有明コロシアムー第5日目

この日も快晴。

私たちの席はこれから3日間東側です。

ということは、西日にさらされると言うこと。

去年はずっと雨だったので、そこに気が付かなかった!!

 

1試合のフィッシュ対トミック戦は、日陰のオレンジシートで見ました。

暑過ぎます。

 

有明コロシアムの中野展示コーナー、ナダルが今年のUSオープンで着用したサイン入りのウェア。汗付き!!

 

車椅子テニス第1人者国枝慎吾が今年のUSオープンで優勝したトロフィー。

 

2試合はナダル対ヘラルド。

暑いなんて言ってられないから、ミクシィのコミュで作ってもらったバモ隊の手ぬぐいを振って応援します。

1ゲームはジラルドのハードヒットに手こずりましたが、第2セットはスピードにもなれて圧勝。

 

紫色のウェアがよく似合います。ラファエル・ナダル。

 

ダビド・フェレール

 

上はプロの写真、下が私の撮影。

 

そして、ステパネク対フェレール(フェレール勝利)

朝、ホテルのレストランでフェレールに会いました。

テレビで見るよりずっとハンサムで体もすらっとしていました。

とても素敵な人でした。

「グッドモーニン」と声をかけたら、「グッドモーニング」と返事してくれました。

優しいなあ!!

ステパネクも見ました。

他にも選手やコーチらしき人がたくさんいましたよ。

 

ナルバンディアン対マレー(マレー勝利)、ダブルスの試合、メロ・ソワレス組対クボット・ステパネク組(メロ・ソワレス組勝利)を見て帰りました。

 

有明コロシアムでの食事。

 

疲れてお腹も減らないので、ホテルでコンビニで買ったものを食べて終わりです。

 

月も観戦中。

 

2011楽天オープンテニスin有明コロシアムー第6日目

 

松岡修造さんが開場を盛り上げてくれます。


準決勝です。

 

 

1試合がナダル対フィッシュ

2試合がマレー対フェレール。

 

ナダルとマレーが順当に勝ちました。

私個人としては、昨日言葉を交わしたフェレールに勝ってもらいたかったところですが、今大会のマレーは長子が良さそうです。

これでは、明日の決勝なダルも手こずるかも

 

そのあとダブルス2試合。

なんと、マレー兄弟がトロイツキ・ハッセ組に勝ちました!!

ATPの規定により、シングルスの決勝の後、ダブルスの決勝だそうです。

大丈夫かなあ、アンディ。

 

手前が去年も出場して印象深かったトロイツキ(セルビア)選手。

 

私たちは、またまたお台場の居酒屋で祝杯。

夜遅くまでテニス談義に花が咲きました。

楽しい!!

 

次の日記に続きます。


北陸旅行

2011-10-04 08:53:52 | 旅行

ー北陸旅行ー

加賀温泉郷のひとつ、山代温泉に行ってきました。

お宿は白山菖蒲亭です。

 

大学のゼミの先輩後輩のグループです。

去年は島根に行ったグループです。

今回、メンバーの中の3人が還暦ということで、お祝い旅行でもあるので、温泉でゆっくりするのが目的でした。

 

加賀温泉駅に着いて、お宿の送迎バスで「ゆのくにの森」へ送ってもらいました。

この地方の陶器、染め物、塗り物など、点在する古民家の中で展示してありました。

金のお部屋にびっくりしました。

 

「ゆのくにの森」の中にあった金のお部屋ーたたみも金です。

 

古九谷の古い窯も見学しました。

   

その大きさに圧倒されました。

 

いよいよお宿に着きました。

お部屋に露天風呂のある。豪華なお部屋に泊めていただきました。

 

お風呂もさらっとしていていいお湯でした。

 

夕食は宴会場で、豪華なお食事。

 

 

 

今朝漁港で上がったと言う蟹もいただきました。

写真を撮るのを忘れたけど、アワビも焼いてもらったし、ステーキも出てきました。

どの食材も美味しかったです。

 

朝も豪華なお膳。

 

 

駅まで送ってもらって、金沢へ。

21世紀美術館を見学して、金沢の街をそぞろ歩き。

 

天気もいいし、いい街でした。

ランチはささ舟

女将さんの心のこもったおもてなしに、大満足でした。

 

 

 

 

そのあとが大変。

近江町市場めいてつエムザでおみやげ選び。

みんな主婦なので、今夜のおかずという観点から選びます。

大荷物でもなんのそのでした。

 

私は、日本酒「手取川ひやおろし」とふぐの粕漬けを買いました。

秋の夜長にちびちびやるつもりです。