ーバンディダスー
2006年 ヨアヒム・ローニング監督 ペネロペ・クルス、サルマ・ハエック、スティーヴ・ザーン、ドワイト・ヨーカム、デニス・アーント、サム・シェパード
【解説】
ペネロペ・クルスとサルマ・ハエックがお色気たっぷりの無法者に扮したセクシー・ガンアクション。1848年のメキシコ。鉄道建設を巡り父親を殺されたマリアとサラは、復讐を誓い銀行強盗になることを思い付く。リュック・ベッソンが製作・脚本を担当。
【感想】
ペネロペ・クルスとサルマ・ハエックが主演の西部劇、リュック・ベンソンが制作・脚本って、どんなだろう、って思いません?
それで見ることにしたんだけど。
ストーリーはいたって単純。
メキシコが舞台だけど、お金持ちの地主の娘で、ヨーロッパに留学中のサラ(サルマ・ハエック)が帰宅したら、アメリカ大資本の銀行の手の者(ドワイト・ヨーカム)が父親の銀行を乗っ取りにかかっていて、あげくには毒殺されてしまった。
危機一髪で悪者から逃れたサラは、田舎娘のマリア(ペネロペ・クルス)と出会う。
彼女は土地をその銀行に取られていて、父親も傷つけられた。
二人は土地を奪われた民衆のために銀行強盗で資金を稼ぐことにした。
こう書いてたら、物語はシビアな感じだけど、全編コメディでした。
よくあるように見えて、女同士というのは珍しいかも。
この二人が、銀行強盗指南を受けるのがサム・シェパード、この二人に同情して協力するニューヨークからきた刑事にスティーヴ・ザーン。
この絡みはなかなか面白いです。
悪者がドワイト・ヨーカムと言う人だけど、この人がもう少しセクシーないい男だったらよかったのになあ。
リュツク・ベンソンにしたらもたもたした展開だけど、まあ、俳優さんたちを見ている分には楽しい作品でした。
2006年 ヨアヒム・ローニング監督 ペネロペ・クルス、サルマ・ハエック、スティーヴ・ザーン、ドワイト・ヨーカム、デニス・アーント、サム・シェパード
【解説】
ペネロペ・クルスとサルマ・ハエックがお色気たっぷりの無法者に扮したセクシー・ガンアクション。1848年のメキシコ。鉄道建設を巡り父親を殺されたマリアとサラは、復讐を誓い銀行強盗になることを思い付く。リュック・ベッソンが製作・脚本を担当。
【感想】
ペネロペ・クルスとサルマ・ハエックが主演の西部劇、リュック・ベンソンが制作・脚本って、どんなだろう、って思いません?
それで見ることにしたんだけど。
ストーリーはいたって単純。
メキシコが舞台だけど、お金持ちの地主の娘で、ヨーロッパに留学中のサラ(サルマ・ハエック)が帰宅したら、アメリカ大資本の銀行の手の者(ドワイト・ヨーカム)が父親の銀行を乗っ取りにかかっていて、あげくには毒殺されてしまった。
危機一髪で悪者から逃れたサラは、田舎娘のマリア(ペネロペ・クルス)と出会う。
彼女は土地をその銀行に取られていて、父親も傷つけられた。
二人は土地を奪われた民衆のために銀行強盗で資金を稼ぐことにした。
こう書いてたら、物語はシビアな感じだけど、全編コメディでした。
よくあるように見えて、女同士というのは珍しいかも。
この二人が、銀行強盗指南を受けるのがサム・シェパード、この二人に同情して協力するニューヨークからきた刑事にスティーヴ・ザーン。
この絡みはなかなか面白いです。
悪者がドワイト・ヨーカムと言う人だけど、この人がもう少しセクシーないい男だったらよかったのになあ。
リュツク・ベンソンにしたらもたもたした展開だけど、まあ、俳優さんたちを見ている分には楽しい作品でした。
ー恋人たちのアパルトマンーFANFAN
1992年 フランス アレクサンドル・ジャルダン ソフィー・マルソー ヴァンサン・ペレーズ マリーヌ・デルテレム ジェラール・セティ ブリュノ・トデスキーニ
【解説】
愛しすぎたが為、その愛が醒めていくのを恐れプラクトニックを守ろうとする男と、自由奔放だが心に寂しさを抱いた女。パリを舞台に、魅かれ合い、すれ違う若い男女の切なくも狂おしい愛の姿を描いたフレンチ・ラブ・ストーリー。フランスの新鋭作家アレクサンドル・ジャルダンが、人気女優ソフィー・マルソーと、「インドシナ」のヴァンサン・ペレーズを主演に自らメガホンを取った監督デビュー作。(allcinema ONLINE)
【感想】
フランス人の男と女、しかもヴァンサン・ペレーズとソフィー・マルソーがプラトニックな恋に挑戦、という方が不自然だけど、その葛藤を楽しむ映画でした。
ある嵐の夜に、ファンファンのおばあちゃんの家で偶然であった二人。
アレクサンドル(ヴァンサン・ペレーズ)とファンファン(ソフィー・マルソー)。
アレクサンドルは決心する。
ファンファンのことは、プラトニックなまま一生思い続け、自分はフィアンセと結婚しよう、と。
でも、引かれているのはファンファンも同じ。
フィアンセがいるとわかってショックを受ける。
おとぎ話の一シーンのような、二人で踊るシーンとか、きれいなシーンがたくさんあったけど、だんだんシリアスに展開していって、どこまでいくかと心配しました。
ハッピーエンドで終わってよかったです。
壁をぶち抜いてマジックミラーにして、愛する人の生活を覗き見る(どころではない、壁全面なんだから!!怒)のは、とても嫌な感じになるところ、ソフィーのかわいい踊りやそれについて踊るヴァンサンのかっこいいとはいえないダンスなどでうまくかわして行きました。
永遠の恋なんて、考えても無駄。
それより、長い人生、共に歩く人を愛しましょうね。
そういう意味で、フィアンセの考え方は現実的で正しいと思いましたが。
フランス人は、この映画のように、永遠の恋に価値を感じているのでしょうか?
そんな風に考える私は、あまりに現実的なのかな?
1992年 フランス アレクサンドル・ジャルダン ソフィー・マルソー ヴァンサン・ペレーズ マリーヌ・デルテレム ジェラール・セティ ブリュノ・トデスキーニ
【解説】
愛しすぎたが為、その愛が醒めていくのを恐れプラクトニックを守ろうとする男と、自由奔放だが心に寂しさを抱いた女。パリを舞台に、魅かれ合い、すれ違う若い男女の切なくも狂おしい愛の姿を描いたフレンチ・ラブ・ストーリー。フランスの新鋭作家アレクサンドル・ジャルダンが、人気女優ソフィー・マルソーと、「インドシナ」のヴァンサン・ペレーズを主演に自らメガホンを取った監督デビュー作。(allcinema ONLINE)
【感想】
フランス人の男と女、しかもヴァンサン・ペレーズとソフィー・マルソーがプラトニックな恋に挑戦、という方が不自然だけど、その葛藤を楽しむ映画でした。
ある嵐の夜に、ファンファンのおばあちゃんの家で偶然であった二人。
アレクサンドル(ヴァンサン・ペレーズ)とファンファン(ソフィー・マルソー)。
アレクサンドルは決心する。
ファンファンのことは、プラトニックなまま一生思い続け、自分はフィアンセと結婚しよう、と。
でも、引かれているのはファンファンも同じ。
フィアンセがいるとわかってショックを受ける。
おとぎ話の一シーンのような、二人で踊るシーンとか、きれいなシーンがたくさんあったけど、だんだんシリアスに展開していって、どこまでいくかと心配しました。
ハッピーエンドで終わってよかったです。
壁をぶち抜いてマジックミラーにして、愛する人の生活を覗き見る(どころではない、壁全面なんだから!!怒)のは、とても嫌な感じになるところ、ソフィーのかわいい踊りやそれについて踊るヴァンサンのかっこいいとはいえないダンスなどでうまくかわして行きました。
永遠の恋なんて、考えても無駄。
それより、長い人生、共に歩く人を愛しましょうね。
そういう意味で、フィアンセの考え方は現実的で正しいと思いましたが。
フランス人は、この映画のように、永遠の恋に価値を感じているのでしょうか?
そんな風に考える私は、あまりに現実的なのかな?
ーアイム・ノット・ゼアーI'M NOT THERE
2007年 アメリカ トッド・ヘインズ監督 クリスチャン・ベイル(ジャック/ジョン牧師)ケイト・ブランシェット(ジュード)マーカス・カール・フランクリン(ウディ)リチャード・ギア(ビリー)ヒース・レジャー(ロビー)ベン・ウィショー(アルチュール)ジュリアン・ムーア シャルロット・ゲンズブール ミシェル・ウィリアムズ デヴィッド・クロス ブルース・グリーンウッド
【解説】
『エデンより彼方に』などの鬼才トッド・ヘインズが、構想から7年をかけて挑んだボブ・ディランの伝記映画。6人の俳優がそれぞれ異なる6つのイメージのボブ・ディランを好演する。クリスチャン・ベイル、リチャード・ギア、ヒース・レジャーら新旧の人気俳優らの熱演も見事だが、紅一点のケイト・ブランシェットの成り切りぶりには目を見張る。まるでパズルのピースのように組み合わされた、アーティストたちの多種多様な顔は必見。(シネマトゥデイ)
【解説】
アルチュール(ベン・ウィショー)は、プロテスト・ソングを書くのを辞めた理由を背広姿の男たちに詰問される。彼はアメリカを放浪しながらソングライティング技術を学んだウディ(マーカス・カール・フランクリン)や、社会派フォーク歌手のジャック(クリスチャン・ベイル)らについて語り始める。やがて彼らの物語は一つに結び付き……。(シネマトゥデイ)
【感想】
この作品、予告編で気に入って、先にサントラを買ってしまいました。
で、内容はかなりわかりにくい。
ボブ・ディランの分身が、違う名前で6人出てきて、それぞれの時代も交錯する。
アルチュール(ベン・ウィショー)はボブ・ディランの詩人の部分で、語り部の役割。
ウディ(マーカス・カール・フランクリン)はディランのデビュー前の姿。
ジョン牧師=クリスチャン・ベイル
ジャック(クリスチャン・ベイル)、前半は60年代、フォーンシンガーとしてプロテストソングの騎手として一世を風靡したディラン。思い出を語るという形でジョーン・バエズをモデルにした女性(ジュリアン・ムーア)が語っている。
また、後半は70年後半から80年代を表しているジョン牧師。
キリスト教に影響を受けた時期のディランを表現している。
ロビー(ヒース・レジャー)は、ハリウッドセレブとしての顔を表しています。
元妻サラ(映画の中ではクレア=シャルロット・ゲンズブール)との出会いと、子供を儲けながらも、華やかな生活の中で浮気をし、自分を見失って行くディラン。
ジュード(ケイト・ブランシェット)。
私にはこのディランが一番わかりやすかった。
アコースティクギターをエレキに持ち替えて、バンド編成で新しい歌を歌いだしたディランだが、観客から大ブーイングを受け、くだらないインタビューに支離滅裂な答えをして、けむにまく。
新しい音楽性と、マスコミの作り出した虚像への反逆、ドラッグの乱用で疲弊していくディランの姿を、ケイトが迫真の演技で表現している。
すごいの一言。
この間見た「ファクトリーガール」のイーディ・セジウィックのエピソードにも触れているけど、私はこちらの方が時代の感覚にあっている感じがしました。
アレン・ギンズバーグとの心のふれあいとか、この頃のディランの置かれていた状況は、とてもよくわかりました。
さて、一番わかりにくかったのがビリー(リチャード・ギア)でした。
製作側の意図としては、66年のオートバイ事故の後の、隠遁生活をしていた頃のディランらしいけど、見た目が年寄りだったので、今のディランかと思いました。
その割りにはビリーは、ディランの出演した映画、「ビリーザキッド」のエピソードから来ているようで、ファンタジー要素も強いので、理解しにくかったです。
オープニングもエンディングも、そのオートバイ事故をモチーフにしてあり、全体にポエティックな作品でした。
この映画がよかったという人は、かなりなディラン通でしょう。
でも、こんな風に並べられたディランの曲を聴きながら見るには、面白い映画でした。
私はスコセッシ監督の「ボブ・ディラン ノーディレクションホーム」の方が興味深かったですが。
2007年 アメリカ トッド・ヘインズ監督 クリスチャン・ベイル(ジャック/ジョン牧師)ケイト・ブランシェット(ジュード)マーカス・カール・フランクリン(ウディ)リチャード・ギア(ビリー)ヒース・レジャー(ロビー)ベン・ウィショー(アルチュール)ジュリアン・ムーア シャルロット・ゲンズブール ミシェル・ウィリアムズ デヴィッド・クロス ブルース・グリーンウッド
【解説】
『エデンより彼方に』などの鬼才トッド・ヘインズが、構想から7年をかけて挑んだボブ・ディランの伝記映画。6人の俳優がそれぞれ異なる6つのイメージのボブ・ディランを好演する。クリスチャン・ベイル、リチャード・ギア、ヒース・レジャーら新旧の人気俳優らの熱演も見事だが、紅一点のケイト・ブランシェットの成り切りぶりには目を見張る。まるでパズルのピースのように組み合わされた、アーティストたちの多種多様な顔は必見。(シネマトゥデイ)
【解説】
アルチュール(ベン・ウィショー)は、プロテスト・ソングを書くのを辞めた理由を背広姿の男たちに詰問される。彼はアメリカを放浪しながらソングライティング技術を学んだウディ(マーカス・カール・フランクリン)や、社会派フォーク歌手のジャック(クリスチャン・ベイル)らについて語り始める。やがて彼らの物語は一つに結び付き……。(シネマトゥデイ)
【感想】
この作品、予告編で気に入って、先にサントラを買ってしまいました。
で、内容はかなりわかりにくい。
ボブ・ディランの分身が、違う名前で6人出てきて、それぞれの時代も交錯する。
アルチュール(ベン・ウィショー)はボブ・ディランの詩人の部分で、語り部の役割。
ウディ(マーカス・カール・フランクリン)はディランのデビュー前の姿。
ジョン牧師=クリスチャン・ベイル
ジャック(クリスチャン・ベイル)、前半は60年代、フォーンシンガーとしてプロテストソングの騎手として一世を風靡したディラン。思い出を語るという形でジョーン・バエズをモデルにした女性(ジュリアン・ムーア)が語っている。
また、後半は70年後半から80年代を表しているジョン牧師。
キリスト教に影響を受けた時期のディランを表現している。
ロビー(ヒース・レジャー)は、ハリウッドセレブとしての顔を表しています。
元妻サラ(映画の中ではクレア=シャルロット・ゲンズブール)との出会いと、子供を儲けながらも、華やかな生活の中で浮気をし、自分を見失って行くディラン。
ジュード(ケイト・ブランシェット)。
私にはこのディランが一番わかりやすかった。
アコースティクギターをエレキに持ち替えて、バンド編成で新しい歌を歌いだしたディランだが、観客から大ブーイングを受け、くだらないインタビューに支離滅裂な答えをして、けむにまく。
新しい音楽性と、マスコミの作り出した虚像への反逆、ドラッグの乱用で疲弊していくディランの姿を、ケイトが迫真の演技で表現している。
すごいの一言。
この間見た「ファクトリーガール」のイーディ・セジウィックのエピソードにも触れているけど、私はこちらの方が時代の感覚にあっている感じがしました。
アレン・ギンズバーグとの心のふれあいとか、この頃のディランの置かれていた状況は、とてもよくわかりました。
さて、一番わかりにくかったのがビリー(リチャード・ギア)でした。
製作側の意図としては、66年のオートバイ事故の後の、隠遁生活をしていた頃のディランらしいけど、見た目が年寄りだったので、今のディランかと思いました。
その割りにはビリーは、ディランの出演した映画、「ビリーザキッド」のエピソードから来ているようで、ファンタジー要素も強いので、理解しにくかったです。
オープニングもエンディングも、そのオートバイ事故をモチーフにしてあり、全体にポエティックな作品でした。
この映画がよかったという人は、かなりなディラン通でしょう。
でも、こんな風に並べられたディランの曲を聴きながら見るには、面白い映画でした。
私はスコセッシ監督の「ボブ・ディラン ノーディレクションホーム」の方が興味深かったですが。
ーウェイトレス ~おいしい人生のつくりかたー WAITRESS
2006年 アメリカ エイドリアン・シェリー監督 ケリー・ラッセル(ジェナ)ネイサン・フィリオン(ポマター先生)シェリル・ハインズ(ベッキー)エイドリアン・シェリー(ドーン)ジェレミー・シスト(アール)アンディ・グリフィス(オールド・ジョー)エディ・ジェイミソン(オギー)リュー・テンプル(カル)
【解説】
サンダンス映画祭など各国の映画祭で大絶賛され、アメリカで公開されるやいなや予想を上回る大ヒットを記録したハートフル・ストーリー。田舎のダイナーで働くウェイトレスが、突然の妊娠をきっかけに自分自身に目覚めていく姿を描く。監督は2006年に他界した女性監督エイドリアン・シェリー。ヒロインのウェイトレスを「フェリシティの青春」のケリー・ラッセルが演じる。ほろ苦くもおかしい独特の語り口と、登場するおいしそうなパイの数々がポイント。(シネマトゥデイ)
【あらすじ】
南部の田舎町にあるダイナーで働くジェンナ(ケリー・ラッセル)はパイ作りにかけては天才的な腕前を持つウェイトレス。ある日、彼女は嫉妬(しっと)深い夫アール(ジェレミー・シスト)の子どもを妊娠。予想外の妊娠に困惑するジェンナはアールから逃げる計画を立てる一方、産婦人科医のポマター(ネイサン・フィリオン)と不倫関係に陥る。(シネマトゥデイ)
【感想】
なんで、そんなに嫌なら離婚しないんだろう。
なんで、自分の身に宿った命が愛しくないんだろう。
この作品を見た人はそう思うかもしれない。
特に、結婚を夢見ている若い人は。
でも、こういう気分、妊婦の時に感じていたことを思い出した。
みんな、感じたことがあるんじゃないかな?
誰にも言わないけど。
そんな女性心理をくすぐる皮肉な内容で、私はとっても好きになりました。
舞台はちょっと昔の保守的な田舎町って感じ。
女性が働く場所なんて、食堂くらいしかない時代ね。
結婚して、豹変した夫。
失意のジェンナだけど、パイ作りが天才的という設定。
その夫の子を身ごもってしまった。
ジェンナには夢があった。
お金を貯めて、パイコンテストで優勝して、自分の店を持つ夢。
でも、無理だとも思う。
あの夫から逃れることはできない。
赤ちゃんは産むけど、喜べない。
そんな憂鬱な気持ちを、パイに表して、おかしな名前をつけていくのもおもしろい。
現実逃避のように、ジェンナはハンサムな産婦人科医と不倫の恋に堕ちて行く。
それも罪悪感で一杯。
ダイナーのオーナーのへんこつなオヤジだけが、ジェンナの味方。
☆ネタバレ
結局ジェンナは、赤ちゃんを産むと同時に自分に目覚め、夫とも別れ、不倫も終わらせて、赤ちゃんと二人の生活を選びとっていくーというストーリーですが、緩い笑いの中に、女性のホンネが見え隠れして、とても面白かったです。
この作品はエイドリアン・シェリーという女性の脚本・監督作品で、彼女も主人公の同僚のウェイトレス役で出演しているんだけど、自分が妊娠している時に発想したらしい。
だから、結構リアルな感情で共感できたんだと思います。
でも、2006年に事件に巻き込まれて亡くなったそうです。
特典は、彼女を悼む内容になっていて、悲しかった。
ラストシーンに彼女の産んだ女の子が登場して、とてもかわいいんだけど、それを知って見たら、涙が出そうです。
2006年 アメリカ エイドリアン・シェリー監督 ケリー・ラッセル(ジェナ)ネイサン・フィリオン(ポマター先生)シェリル・ハインズ(ベッキー)エイドリアン・シェリー(ドーン)ジェレミー・シスト(アール)アンディ・グリフィス(オールド・ジョー)エディ・ジェイミソン(オギー)リュー・テンプル(カル)
【解説】
サンダンス映画祭など各国の映画祭で大絶賛され、アメリカで公開されるやいなや予想を上回る大ヒットを記録したハートフル・ストーリー。田舎のダイナーで働くウェイトレスが、突然の妊娠をきっかけに自分自身に目覚めていく姿を描く。監督は2006年に他界した女性監督エイドリアン・シェリー。ヒロインのウェイトレスを「フェリシティの青春」のケリー・ラッセルが演じる。ほろ苦くもおかしい独特の語り口と、登場するおいしそうなパイの数々がポイント。(シネマトゥデイ)
【あらすじ】
南部の田舎町にあるダイナーで働くジェンナ(ケリー・ラッセル)はパイ作りにかけては天才的な腕前を持つウェイトレス。ある日、彼女は嫉妬(しっと)深い夫アール(ジェレミー・シスト)の子どもを妊娠。予想外の妊娠に困惑するジェンナはアールから逃げる計画を立てる一方、産婦人科医のポマター(ネイサン・フィリオン)と不倫関係に陥る。(シネマトゥデイ)
【感想】
なんで、そんなに嫌なら離婚しないんだろう。
なんで、自分の身に宿った命が愛しくないんだろう。
この作品を見た人はそう思うかもしれない。
特に、結婚を夢見ている若い人は。
でも、こういう気分、妊婦の時に感じていたことを思い出した。
みんな、感じたことがあるんじゃないかな?
誰にも言わないけど。
そんな女性心理をくすぐる皮肉な内容で、私はとっても好きになりました。
舞台はちょっと昔の保守的な田舎町って感じ。
女性が働く場所なんて、食堂くらいしかない時代ね。
結婚して、豹変した夫。
失意のジェンナだけど、パイ作りが天才的という設定。
その夫の子を身ごもってしまった。
ジェンナには夢があった。
お金を貯めて、パイコンテストで優勝して、自分の店を持つ夢。
でも、無理だとも思う。
あの夫から逃れることはできない。
赤ちゃんは産むけど、喜べない。
そんな憂鬱な気持ちを、パイに表して、おかしな名前をつけていくのもおもしろい。
現実逃避のように、ジェンナはハンサムな産婦人科医と不倫の恋に堕ちて行く。
それも罪悪感で一杯。
ダイナーのオーナーのへんこつなオヤジだけが、ジェンナの味方。
☆ネタバレ
結局ジェンナは、赤ちゃんを産むと同時に自分に目覚め、夫とも別れ、不倫も終わらせて、赤ちゃんと二人の生活を選びとっていくーというストーリーですが、緩い笑いの中に、女性のホンネが見え隠れして、とても面白かったです。
この作品はエイドリアン・シェリーという女性の脚本・監督作品で、彼女も主人公の同僚のウェイトレス役で出演しているんだけど、自分が妊娠している時に発想したらしい。
だから、結構リアルな感情で共感できたんだと思います。
でも、2006年に事件に巻き込まれて亡くなったそうです。
特典は、彼女を悼む内容になっていて、悲しかった。
ラストシーンに彼女の産んだ女の子が登場して、とてもかわいいんだけど、それを知って見たら、涙が出そうです。
ーインベージョンーTHE INVASION
2007年 アメリカ オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督 ニコール・キッドマン(キャロル・ベネル)ダニエル・クレイグ(ベン・ドリスコル)ジェレミー・ノーサム(タッカー・カウフマン)ジャクソン・ボンド(オリバー)ジェフリー・ライト(Dr.スティーヴン・ガレアーノ)ヴェロニカ・カートライト(ウェンディ・レンク)ジョセフ・ソマー(Dr.ヘンリク・ベリチェク)セリア・ウェストン(リュドミラ・ベリチェク)ロジャー・リース(ヨリシュ)エリック・ベンジャミン(ジーン)
【解説】
ジャック・フィニィの傑作古典SF「盗まれた街」を映画化したSFサスペンス。4度目の映画化となる本作では、息子を未知のウイルス感染から守ろうと必死で戦う母親にスポットを当てる。才色兼備な母を熱演するのは『ムーランルージュ』のニコール・キッドマン。その友人役を『007/カジノ・ロワイヤル』のダニエル・クレイグが演じている。ワシントンDCの不気味な静けさや、迫力のカーアクションなど見どころも満載。(シネマトゥデイ)
【あらすじ】
ある日、米国でスペースシャトルの衝突事故が起き、国中が大騒ぎになる。そんな折り、精神科医キャロル(ニコール・キッドマン)の元夫(ジェレミー・ノーサム)が、急に息子との面会を要求してくる。その突然の変化が気になった彼女は友人のベン(ダニエル・クレイグ)にも相談し、息子を元夫に会わせることにするが……(シネマトゥデイ)
【感想】
未知なるウィルスが宇宙からやってきて、人間を乗っ取るお話。
なんか語り尽くされたようなテーマだけど、いろいろ工夫があって、楽しく見れました。
☆ネタバレ
このウィルスは眠ると、変化するというもの。
それで、キャロル(ニコール・キッドマン)の冒頭のシーン、眠ってはダメというのが2度出てきます。
息子はこのウィルスに免疫を持っているので、眠っても心配ないのです。
テーマは「人間は争わなくなったら、人間ではない」というもの。
ウィルスは人間の精神を乗っ取り、闘いのない世界を目指している。
つまり感情をなくした人間。
このへんが、わかりにくい感じ。
それでいいじゃない、なんであかんの?とも思ってしまう。
まあ、息子は免疫があって仲間に入れないから、抹殺されそうなんだけど。
このテーマの追及が甘い感じ。
まあ、こういう映画にそれを求めても仕方がないとも思うけど。
とにかく、主人公は息子を守るため、必死で抵抗を続けるのでした。
このへんのスピーディな展開は面白い。
最後、愛するベン(ダニエル・クレイグ)に襲われても、足だけ撃って殺さなかったから、騒動が収まったら、二人は幸せになっている。
じゃあ、情け容赦なく殺された人間は死に損だね。
一緒に見ていた友達が「キャロルは眠らないように頑張ったのに、ベンは眠ったの?」と言ったのがおかしかった。
見ている間はとても面白かったのに、なんか納得できない映画でした。
ニコール主演の映画で、なかなか「これ!」と思うものに出会わないなあ。
キャロルの息子役の子供が、すごくかわいい!!
2007年 アメリカ オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督 ニコール・キッドマン(キャロル・ベネル)ダニエル・クレイグ(ベン・ドリスコル)ジェレミー・ノーサム(タッカー・カウフマン)ジャクソン・ボンド(オリバー)ジェフリー・ライト(Dr.スティーヴン・ガレアーノ)ヴェロニカ・カートライト(ウェンディ・レンク)ジョセフ・ソマー(Dr.ヘンリク・ベリチェク)セリア・ウェストン(リュドミラ・ベリチェク)ロジャー・リース(ヨリシュ)エリック・ベンジャミン(ジーン)
【解説】
ジャック・フィニィの傑作古典SF「盗まれた街」を映画化したSFサスペンス。4度目の映画化となる本作では、息子を未知のウイルス感染から守ろうと必死で戦う母親にスポットを当てる。才色兼備な母を熱演するのは『ムーランルージュ』のニコール・キッドマン。その友人役を『007/カジノ・ロワイヤル』のダニエル・クレイグが演じている。ワシントンDCの不気味な静けさや、迫力のカーアクションなど見どころも満載。(シネマトゥデイ)
【あらすじ】
ある日、米国でスペースシャトルの衝突事故が起き、国中が大騒ぎになる。そんな折り、精神科医キャロル(ニコール・キッドマン)の元夫(ジェレミー・ノーサム)が、急に息子との面会を要求してくる。その突然の変化が気になった彼女は友人のベン(ダニエル・クレイグ)にも相談し、息子を元夫に会わせることにするが……(シネマトゥデイ)
【感想】
未知なるウィルスが宇宙からやってきて、人間を乗っ取るお話。
なんか語り尽くされたようなテーマだけど、いろいろ工夫があって、楽しく見れました。
☆ネタバレ
このウィルスは眠ると、変化するというもの。
それで、キャロル(ニコール・キッドマン)の冒頭のシーン、眠ってはダメというのが2度出てきます。
息子はこのウィルスに免疫を持っているので、眠っても心配ないのです。
テーマは「人間は争わなくなったら、人間ではない」というもの。
ウィルスは人間の精神を乗っ取り、闘いのない世界を目指している。
つまり感情をなくした人間。
このへんが、わかりにくい感じ。
それでいいじゃない、なんであかんの?とも思ってしまう。
まあ、息子は免疫があって仲間に入れないから、抹殺されそうなんだけど。
このテーマの追及が甘い感じ。
まあ、こういう映画にそれを求めても仕方がないとも思うけど。
とにかく、主人公は息子を守るため、必死で抵抗を続けるのでした。
このへんのスピーディな展開は面白い。
最後、愛するベン(ダニエル・クレイグ)に襲われても、足だけ撃って殺さなかったから、騒動が収まったら、二人は幸せになっている。
じゃあ、情け容赦なく殺された人間は死に損だね。
一緒に見ていた友達が「キャロルは眠らないように頑張ったのに、ベンは眠ったの?」と言ったのがおかしかった。
見ている間はとても面白かったのに、なんか納得できない映画でした。
ニコール主演の映画で、なかなか「これ!」と思うものに出会わないなあ。
キャロルの息子役の子供が、すごくかわいい!!
ー祝祭音楽劇トゥーランドットー
演出=宮本亜門、音楽=久石譲、衣装=ワダエミ、脚本=鈴木勝秀、作詞=森雪之丞
キャスト=アーメイ・岸谷五朗・中村獅童・安倍なつみ・早乙女太一・小林勝也・北村有起哉
【解説】
21世紀はアジアの世紀である。正にその宣言である北京オリンピック開催の2008年、古代中国を舞台にした大スペクタクル作品である「トゥーランドット」を新たなる作品として創り出すことは世界中にアジアの文化、エンタテイメントのエネルギーを発信する絶好の機会だと考える。
ミュージカル「太平洋序曲」で日本人として初めてブロードウェイロングラン公演を成功させた宮本亜門がアジアに発信するオリジナル作品として演出し、数多くの映画音楽を手がけ独自の世界観を創り出す久石譲が本格的音楽劇に初挑戦。アカデミー賞受賞のワダエミが、豪華絢爛、色彩豊かな衣装世界を織りなす。
孤高の女帝トゥーランドットに、圧倒的な歌唱力で世界を席巻する、台湾の歌姫アーメイ。怒りを秘めた勇者カラフには、これまで自らのユニット以外では舞台に立つ事のなかった岸谷五朗。さらに、女帝を愛するがゆえに非道を貫く無骨な武将ワンに歌舞伎界の風雲児中村獅童、トゥーランドットが唯一心を許す薄幸の美しき宦官ミンに、大衆演劇界の花形早乙女太一、一途な愛でカラフを支えるリューに、元モーニング娘の安倍なつみ、しなやかな個性が光る実力派の小林勝也や北村有起哉など、花も実もある役者が揃った。キャスト総勢60名余。本場中国から少林武術チームも加わり、アクションシーンを盛り上げる。
【あらすじ】
求婚者に三つの謎を出し、謎が解けないと首をはねる??氷のような心のトゥーランドット姫が勇者カラフ王子と出会い、初めて愛を知り、二人は結ばれます。プッチーニの最後のオペラ『トゥーランドット』は、古代中国を舞台にした異国情緒あふれるオペラとして、寓意に富んだ愛の物語として、多くの人をひきつけてきました。
その『トゥーランドット』の設定を活かしながら、現代人の視点で見つめなおした全く新しいオリジナル・ミュージカルが『トゥーランドット』です。「アジアという多民族が暮らす地域で、他の価値観の存在を通じて、人の心の痛みを知る」というコンセプトのもと、私たち日本人を含めたアジアの『トゥーランドット』が誕生します。
(ホームページより抜粋)
【感想】
アテネオリンピックの開会式で「誰も寝てはならぬ」を、ハヴァロッティが独唱したのがとても感動的でした。
その後、荒川静香さんがこの曲で演技し、みごと金メダルを獲ったのでした。
プッチーニの歌劇「トゥーランドット」、タイトルは聞いていたものの、どんなお話か全く知りませんでした。
「トゥーランドット」について、少し説明しようと思います。
『トゥーランドット』(Turandot)は、ペティ・ド・ラ・クロワ(Fran?ois P?tis de la Croix)が1710年~1712年に出版した『千一日物語』の中の「カラフ王子と中国の王女の物語」に登場する姫の名前であり、また、その物語を基にヴェネツィアの劇作家カルロ・ゴッツィが1762年に著した戯曲、および、それらに基づいて作曲された音楽作品である。(ウィキペディアより)
プッチーニがこれをオペラに仕上げるまでに、何人かの人がオペラとして発表していました。
晩年のプッチーニは極度のスランプにあり、企画が持ち込まれてからも、その制作はなかなかはかどらなかったようです。
パンフレットによれば、このスランプはプッチーニ自身の病気や交通事故での大けがが重なった上、それを看病してくれたドーリアと言う小間使いとの仲を妻に嫉妬され、そのひどい仕打ちにドーリアが自殺してしまった事件にあるとかかれています。
事実、ドーリアは潔白だったそうです。
そしてプッチーニもドーリアを投影した女奴隷のリューが自刃する場面まで作曲して、咽頭ガンのために亡くなってしまいました。
宮本亜門は今回この作品をオリジナルのミュージカルに作り直すに当たり、男女の愛憎をベースに、生や死や集団心理が「一緒くたになった渦が、大きな龍となり天に舞い上がるような舞台にし、…」と語っています。
トゥーランドットを演じるアーメイ
さて、今回はアジアの歌姫、アーメイを主役に迎えた舞台、みなさんはどうご覧になったのでしょうか。
第1幕は、絶大な権力を持つ女帝トゥーランドット(アーメイ)が、婿候補に現れた各国の王子に対し、3つの謎をかけ、それが解けないものは満月の夜、民衆の前で首をはねるという凄惨なシーンから始まりました。
立体的な階段を使った舞台、手前がワン将軍(中村獅童)
仕切っているのはワン将軍(中村獅童)。
真ん中がカラフ(岸谷五朗)
そこへ国を追われた失意の王子カラフ(岸谷五朗)が、側近のティムール(小林勝也)、侍女のリュー(安倍なつみ)を連れてこの国に流れてきます。
残酷な仕打ちに憤りを覚えながらも、謎の女王に興味を持つカラフ。
ティモールは謎に挑戦しろといい、リューはその身を案じて反対する。
結局、カラフは挑戦して謎も解くのだが、ワン将軍の策略により、捕えられ、次の満月に処刑されることが決まる。
ワン将軍は、トゥーランドットを慕い、さらにこの国を支配するという野望も持っていた。
ワン将軍に幼い時に保護され、今は宦官となってトゥーランドットに使えているミン。
トゥーランドットはミンに頼んでから譜を逃がそうとする。
カラフは、ミンとリューのお陰で牢屋から逃れるが、ミンはワン将軍に捕まり拷問を受ける。
カラフは再びトゥーランドットに会い、新たな謎に挑戦し、解くが、またもやそれを妨害しようとするワン将軍。
ワン将軍の独裁的なやり方に不満を持つようになっていた民衆もまきこんでのそうぜつなたたかいとなる。
闘いの中で、ミンもリューも死んでしまい、すでに亡くなったティモールの亡霊から、トゥーランドットも真実の親の愛を知り、氷のような心が解け、カラフに愛を告げるが、カラフは「犠牲が大きすぎた、あなたにはやるべきことがある」と彼女の元を去る。
フィナーレは、復活した王国の喜びを表す、明るい歌と踊りで盛り上がります。
その喜びの爆発に、観客もとても感動し、カーテンコールはスタンディングとなりました。
ミン(早乙女太一)とリュー(安倍なつみ)
私も、リューの犠牲の愛の美しさや、ミンの誠実さに心打たれました。
安倍なつみさん、なかなかやりますね。
ただ、新作にしては目新しさがなかったです。
ストーリーも平凡でした。
演出=宮本亜門、音楽=久石譲、衣装=ワダエミ、脚本=鈴木勝秀、作詞=森雪之丞
キャスト=アーメイ・岸谷五朗・中村獅童・安倍なつみ・早乙女太一・小林勝也・北村有起哉
【解説】
21世紀はアジアの世紀である。正にその宣言である北京オリンピック開催の2008年、古代中国を舞台にした大スペクタクル作品である「トゥーランドット」を新たなる作品として創り出すことは世界中にアジアの文化、エンタテイメントのエネルギーを発信する絶好の機会だと考える。
ミュージカル「太平洋序曲」で日本人として初めてブロードウェイロングラン公演を成功させた宮本亜門がアジアに発信するオリジナル作品として演出し、数多くの映画音楽を手がけ独自の世界観を創り出す久石譲が本格的音楽劇に初挑戦。アカデミー賞受賞のワダエミが、豪華絢爛、色彩豊かな衣装世界を織りなす。
孤高の女帝トゥーランドットに、圧倒的な歌唱力で世界を席巻する、台湾の歌姫アーメイ。怒りを秘めた勇者カラフには、これまで自らのユニット以外では舞台に立つ事のなかった岸谷五朗。さらに、女帝を愛するがゆえに非道を貫く無骨な武将ワンに歌舞伎界の風雲児中村獅童、トゥーランドットが唯一心を許す薄幸の美しき宦官ミンに、大衆演劇界の花形早乙女太一、一途な愛でカラフを支えるリューに、元モーニング娘の安倍なつみ、しなやかな個性が光る実力派の小林勝也や北村有起哉など、花も実もある役者が揃った。キャスト総勢60名余。本場中国から少林武術チームも加わり、アクションシーンを盛り上げる。
【あらすじ】
求婚者に三つの謎を出し、謎が解けないと首をはねる??氷のような心のトゥーランドット姫が勇者カラフ王子と出会い、初めて愛を知り、二人は結ばれます。プッチーニの最後のオペラ『トゥーランドット』は、古代中国を舞台にした異国情緒あふれるオペラとして、寓意に富んだ愛の物語として、多くの人をひきつけてきました。
その『トゥーランドット』の設定を活かしながら、現代人の視点で見つめなおした全く新しいオリジナル・ミュージカルが『トゥーランドット』です。「アジアという多民族が暮らす地域で、他の価値観の存在を通じて、人の心の痛みを知る」というコンセプトのもと、私たち日本人を含めたアジアの『トゥーランドット』が誕生します。
(ホームページより抜粋)
【感想】
アテネオリンピックの開会式で「誰も寝てはならぬ」を、ハヴァロッティが独唱したのがとても感動的でした。
その後、荒川静香さんがこの曲で演技し、みごと金メダルを獲ったのでした。
プッチーニの歌劇「トゥーランドット」、タイトルは聞いていたものの、どんなお話か全く知りませんでした。
「トゥーランドット」について、少し説明しようと思います。
『トゥーランドット』(Turandot)は、ペティ・ド・ラ・クロワ(Fran?ois P?tis de la Croix)が1710年~1712年に出版した『千一日物語』の中の「カラフ王子と中国の王女の物語」に登場する姫の名前であり、また、その物語を基にヴェネツィアの劇作家カルロ・ゴッツィが1762年に著した戯曲、および、それらに基づいて作曲された音楽作品である。(ウィキペディアより)
プッチーニがこれをオペラに仕上げるまでに、何人かの人がオペラとして発表していました。
晩年のプッチーニは極度のスランプにあり、企画が持ち込まれてからも、その制作はなかなかはかどらなかったようです。
パンフレットによれば、このスランプはプッチーニ自身の病気や交通事故での大けがが重なった上、それを看病してくれたドーリアと言う小間使いとの仲を妻に嫉妬され、そのひどい仕打ちにドーリアが自殺してしまった事件にあるとかかれています。
事実、ドーリアは潔白だったそうです。
そしてプッチーニもドーリアを投影した女奴隷のリューが自刃する場面まで作曲して、咽頭ガンのために亡くなってしまいました。
宮本亜門は今回この作品をオリジナルのミュージカルに作り直すに当たり、男女の愛憎をベースに、生や死や集団心理が「一緒くたになった渦が、大きな龍となり天に舞い上がるような舞台にし、…」と語っています。
トゥーランドットを演じるアーメイ
さて、今回はアジアの歌姫、アーメイを主役に迎えた舞台、みなさんはどうご覧になったのでしょうか。
第1幕は、絶大な権力を持つ女帝トゥーランドット(アーメイ)が、婿候補に現れた各国の王子に対し、3つの謎をかけ、それが解けないものは満月の夜、民衆の前で首をはねるという凄惨なシーンから始まりました。
立体的な階段を使った舞台、手前がワン将軍(中村獅童)
仕切っているのはワン将軍(中村獅童)。
真ん中がカラフ(岸谷五朗)
そこへ国を追われた失意の王子カラフ(岸谷五朗)が、側近のティムール(小林勝也)、侍女のリュー(安倍なつみ)を連れてこの国に流れてきます。
残酷な仕打ちに憤りを覚えながらも、謎の女王に興味を持つカラフ。
ティモールは謎に挑戦しろといい、リューはその身を案じて反対する。
結局、カラフは挑戦して謎も解くのだが、ワン将軍の策略により、捕えられ、次の満月に処刑されることが決まる。
ワン将軍は、トゥーランドットを慕い、さらにこの国を支配するという野望も持っていた。
ワン将軍に幼い時に保護され、今は宦官となってトゥーランドットに使えているミン。
トゥーランドットはミンに頼んでから譜を逃がそうとする。
カラフは、ミンとリューのお陰で牢屋から逃れるが、ミンはワン将軍に捕まり拷問を受ける。
カラフは再びトゥーランドットに会い、新たな謎に挑戦し、解くが、またもやそれを妨害しようとするワン将軍。
ワン将軍の独裁的なやり方に不満を持つようになっていた民衆もまきこんでのそうぜつなたたかいとなる。
闘いの中で、ミンもリューも死んでしまい、すでに亡くなったティモールの亡霊から、トゥーランドットも真実の親の愛を知り、氷のような心が解け、カラフに愛を告げるが、カラフは「犠牲が大きすぎた、あなたにはやるべきことがある」と彼女の元を去る。
フィナーレは、復活した王国の喜びを表す、明るい歌と踊りで盛り上がります。
その喜びの爆発に、観客もとても感動し、カーテンコールはスタンディングとなりました。
ミン(早乙女太一)とリュー(安倍なつみ)
私も、リューの犠牲の愛の美しさや、ミンの誠実さに心打たれました。
安倍なつみさん、なかなかやりますね。
ただ、新作にしては目新しさがなかったです。
ストーリーも平凡でした。
ーアーサーとミニモイの不思議な国ー ARTHUR AND THE MINIMOYS/ARTHUR ET LES MINIMOYS
2006年 フランス リュック・ベッソン監督 フレディ・ハイモア(アーサー)ミア・ファロー(アーサーのおばあちゃん)ペニー・バルフォー(アーサーのお母さん)ダグ・ランド(アーサーのお父さん)マドンナ(セレニア)
デヴィッド・ボウイ(マルタザール)スヌープ・ドッグ(マックス)ジミー・ファロン(ベタメッシュ)ロバート・デ・ニーロ ハーヴェイ・カイテル
【解説】
冒険好きな少年が家族の危機を救うため、体長2ミリのミニモイ族が暮らす“ミニモイの国”に旅するファンタジー・アドベンチャー。ごく普通の男の子が、数々の困難を知恵と機転で乗り越えていく様を生き生きと描写する。リュック・ベッソン監督が、実写と3Dアニメーションを見事に融合させ、幻想的で美しい独自の世界を作り上げた。主人公の男の子に、『 チャーリーとチョコレート工場』のフレディ・ハイモアがふんするほか、マドンナやデヴィッド・ボウイら豪華キャストによる吹き替えも話題だ。(シネマトゥデイ)
【あらすじ】
好奇心旺盛な10歳の少年アーサー(フレディ・ハイモア)は、祖母(ミア・ファロー)の語る冒険家の祖父の昔話が大好きだった。ある日、4年前に突然疾走した祖父の屋敷が人手に渡ることになる。アーサーは祖父が昔、庭のどこかに埋めたルビーを借金の返済にあてようと、古い地図を頼りに宝探しを始めるが……。(シネマトゥデイ)
【感想】
これは、字幕で見ないとダメな映画でしょう。
声優陣が豪華ですね。
セレニアが妙に色っぽいと思ったら、マドンナだったのね。
アニメの部分は、ファンタジックで素敵でした。
セレニアはアーサーと結婚できるくらいの設定だから、それは、少し無理がある感じがしました。
内容も、まるっきり子供向けという感じではなかったので、楽しめました。
昔、おばあちゃんのところで夏休みを過ごした頃の感覚が甦りました。
ミア・ファローのおばあちゃんがすごくかわいくて、素敵でした。
ラストで、登場人物が人形になって挨拶するのがかわいかったです。
リュック・ベッソン監督も出てきました。
2006年 フランス リュック・ベッソン監督 フレディ・ハイモア(アーサー)ミア・ファロー(アーサーのおばあちゃん)ペニー・バルフォー(アーサーのお母さん)ダグ・ランド(アーサーのお父さん)マドンナ(セレニア)
デヴィッド・ボウイ(マルタザール)スヌープ・ドッグ(マックス)ジミー・ファロン(ベタメッシュ)ロバート・デ・ニーロ ハーヴェイ・カイテル
【解説】
冒険好きな少年が家族の危機を救うため、体長2ミリのミニモイ族が暮らす“ミニモイの国”に旅するファンタジー・アドベンチャー。ごく普通の男の子が、数々の困難を知恵と機転で乗り越えていく様を生き生きと描写する。リュック・ベッソン監督が、実写と3Dアニメーションを見事に融合させ、幻想的で美しい独自の世界を作り上げた。主人公の男の子に、『 チャーリーとチョコレート工場』のフレディ・ハイモアがふんするほか、マドンナやデヴィッド・ボウイら豪華キャストによる吹き替えも話題だ。(シネマトゥデイ)
【あらすじ】
好奇心旺盛な10歳の少年アーサー(フレディ・ハイモア)は、祖母(ミア・ファロー)の語る冒険家の祖父の昔話が大好きだった。ある日、4年前に突然疾走した祖父の屋敷が人手に渡ることになる。アーサーは祖父が昔、庭のどこかに埋めたルビーを借金の返済にあてようと、古い地図を頼りに宝探しを始めるが……。(シネマトゥデイ)
【感想】
これは、字幕で見ないとダメな映画でしょう。
声優陣が豪華ですね。
セレニアが妙に色っぽいと思ったら、マドンナだったのね。
アニメの部分は、ファンタジックで素敵でした。
セレニアはアーサーと結婚できるくらいの設定だから、それは、少し無理がある感じがしました。
内容も、まるっきり子供向けという感じではなかったので、楽しめました。
昔、おばあちゃんのところで夏休みを過ごした頃の感覚が甦りました。
ミア・ファローのおばあちゃんがすごくかわいくて、素敵でした。
ラストで、登場人物が人形になって挨拶するのがかわいかったです。
リュック・ベッソン監督も出てきました。
ー赤ちゃん泥棒ーRAISING ARIZONA
1987年 アメリカ
ジョエル・コーエン監督 イーサン・コーエン 、ジョエル・コーエン脚本 ニコラス・ケイジ(H・I・マクダノー)ホリー・ハンター(エドウィナ(エド)・マクダノー)トレイ・ウィルソン(ネイサン・アリゾナ)ジョン・グッドマン(ゲイル・スノーツ)ランドール・“テックス”・コッブ(レナード・スモールズ)ウィリアム・フォーサイス(エヴェル・スノーツ)フランシス・マクドーマンド(ドット)サム・マクマレー(グレン)M・エメット・ウォルシュ
【解説】
元強盗の夫と元婦人警官の妻、子供が出来ない二人は家具王の下に生まれた5つ子の一人を盗み出すが、そこに夫のムショ仲間やマンハンターが入り乱れて、赤ちゃんの争奪戦が始まる。イーサン&ジョエルのコーエン兄弟が、得意とするスピーディなカメラワークによるアクション・シーンを交えつつもきっちりと人情話に仕上げているのが良い。(allcinema ONLINE)
【感想】
最後はハイテンションなドタバタコメディ。
そんななかでも、コーエン兄弟の脚本が生きる作品でした。
ムショとシャバを行ったり来たりする男、ハイ(ニコラス・ケイジ)が、刑務所で働く女性警官エド(ホリー・ハンター)に恋をして、プロポーズ。
犯罪からすっかり足を洗って新たな生活に踏み出した。
幸せな毎日で、あとは念願の赤ちゃんが産まれれば、と楽しみにしていたのに、検査の結果、彼女は赤ちゃんの産めない体だとわかった。
悲嘆にくれるエド。
仕事も家事も手が付かない。
そんなある日、大金持ちに5つ子が生まれたテレビニュースを見て、二人は…
子供を欲しがりすぎる夫婦への諌めもあり、夫婦の絆を考えさせる内容もあるけど、それを表に出さず、かわいい赤ちゃんを巡っての大騒動にしたところが、コーエン兄弟の憎いところでした。
1987年 アメリカ
ジョエル・コーエン監督 イーサン・コーエン 、ジョエル・コーエン脚本 ニコラス・ケイジ(H・I・マクダノー)ホリー・ハンター(エドウィナ(エド)・マクダノー)トレイ・ウィルソン(ネイサン・アリゾナ)ジョン・グッドマン(ゲイル・スノーツ)ランドール・“テックス”・コッブ(レナード・スモールズ)ウィリアム・フォーサイス(エヴェル・スノーツ)フランシス・マクドーマンド(ドット)サム・マクマレー(グレン)M・エメット・ウォルシュ
【解説】
元強盗の夫と元婦人警官の妻、子供が出来ない二人は家具王の下に生まれた5つ子の一人を盗み出すが、そこに夫のムショ仲間やマンハンターが入り乱れて、赤ちゃんの争奪戦が始まる。イーサン&ジョエルのコーエン兄弟が、得意とするスピーディなカメラワークによるアクション・シーンを交えつつもきっちりと人情話に仕上げているのが良い。(allcinema ONLINE)
【感想】
最後はハイテンションなドタバタコメディ。
そんななかでも、コーエン兄弟の脚本が生きる作品でした。
ムショとシャバを行ったり来たりする男、ハイ(ニコラス・ケイジ)が、刑務所で働く女性警官エド(ホリー・ハンター)に恋をして、プロポーズ。
犯罪からすっかり足を洗って新たな生活に踏み出した。
幸せな毎日で、あとは念願の赤ちゃんが産まれれば、と楽しみにしていたのに、検査の結果、彼女は赤ちゃんの産めない体だとわかった。
悲嘆にくれるエド。
仕事も家事も手が付かない。
そんなある日、大金持ちに5つ子が生まれたテレビニュースを見て、二人は…
子供を欲しがりすぎる夫婦への諌めもあり、夫婦の絆を考えさせる内容もあるけど、それを表に出さず、かわいい赤ちゃんを巡っての大騒動にしたところが、コーエン兄弟の憎いところでした。
5月4日ー第3日目ー
オープニングはいとうたかおさんと長田TAKO和承さんでした。
日めくりは寺田町・夢屋さんのご主人が、あっというまにめくってしまって、写真が撮れませんでした。
「月夜のカルテット」セッティング風景。福岡風太さんも写っています。
中塚正人さんが飛び入り。
お客さんも一緒に「風景」を熱唱。
サブステージで歌う、ヤスムロコウイチさん。
青空と新緑が目にさわやかです。
関西ローカルではおなじみのお顔が見えます。
バー「アフターアワーズ」のバンド。
ジャズの大御所、坂田明さんの伴奏で踊るNIMA。
この日のトリはいとうたかお。
オープニングからお疲れさまでした。
ピアノは渋谷毅、コーラスは、加川良!!
オープニングはいとうたかおさんと長田TAKO和承さんでした。
日めくりは寺田町・夢屋さんのご主人が、あっというまにめくってしまって、写真が撮れませんでした。
「月夜のカルテット」セッティング風景。福岡風太さんも写っています。
中塚正人さんが飛び入り。
お客さんも一緒に「風景」を熱唱。
サブステージで歌う、ヤスムロコウイチさん。
青空と新緑が目にさわやかです。
関西ローカルではおなじみのお顔が見えます。
バー「アフターアワーズ」のバンド。
ジャズの大御所、坂田明さんの伴奏で踊るNIMA。
この日のトリはいとうたかお。
オープニングからお疲れさまでした。
ピアノは渋谷毅、コーラスは、加川良!!