マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ブリグズビー・ベア

2018-07-18 10:31:15 | 映画ー劇場鑑賞

ーブリグズビー・ベアーBRIGSBY BEAR

2017年 アメリカ 97分

 

監督・脚本-デイヴ・マッカリー キャスト=カイル・ムーニー (ジェームス) クレア・デインズ (エミリー) マーク・ハミル (テッド) グレッグ・キニア (ヴォーゲル)

 

【解説】

アメリカのコメディー番組「Saturday Night Live」などで人気のコメディアン、カイル・ムーニーが脚本と主演を担当した個性派ヒューマンドラマ。25歳までシェルターで育った青年がいきなり外の世界に放り出され、思いもしなかった現実と向き合う姿を映し出す。『スター・ウォーズ』シリーズなどのマーク・ハミルが主人公の育ての親を好演している。共演は、グレッグ・キニア、マット・ウォルシュ、クレア・デインズら。

 

【あらすじ】

25歳のジェームスは、物心ついたときから外の世界を知らず、小さなシェルターで両親と一緒に生活してきた。毎週ポストに投函される教育ビデオ“ブリグズビー・ベア”を見て成長してきた彼は、映し出される世界の研究に没頭する。ある日、突然ジェームスは警察に保護され、衝撃的な事実を知ることになる。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

この作品、よく知らなかったけど、マーク・ハミル、グレッグ・キニア、クレア・デインズという名前に惹かれて見に行きました。

そうしたら、お宝でした。

こういう出会いがあるから、映画はやめられませんね。

 

25歳のジェームズ(カイル・ムーニー)、物心つく前から両親と地下のシェルターで暮らしている。

お楽しみは毎週ポストに届く「ブリグズビー・ベア」のビデオ。

今ではブリグズビー・ベア研究に没頭している。

 

父親(マーク・ハミル)と地上に上がり、隔離された庭から外を眺め、たまに父親に内緒でシェルターの屋根に上る。

もちろん、地球は毒ガスに侵されているので、防毒マスクをつけて、用心深く。

 

ある日、突然、警察が大量にやってきて、シェルター内になだれ込み、両親を逮捕。

ジェームズはパトカーに乗せられた。

警官たちは防毒マスクもつけず、ジェームズもやがて空気は汚染されていないとわかる。

 

もうお分かりですね?

ジェームズは、両親を名乗る夫婦に赤ちゃんの時に拉致をされたのだ。

「ルーム」って衝撃の作品がありましたね。

 

でも、ジェームズは自分が拉致監禁されているとは知らなかったのです。

両親の愛情を一身に受けて成長したと思っていた…。

 

刑事のヴォーゲル(グレッグ・キニア)が長い間調査し、ようやくジェームズを見つけて、犯人の元から助け出しました。

本当の両親の元に連れて行き、犯人は裁かれ、事件は解決です。

でも、ジェームズは?

ジェームズの頭の中は「ブリグズビー・ベア」でいっぱい。

このビデオは偽父親が工夫を凝らして作っていたもので、VHSテープで25巻・全736話にも及ぶのだ。

もう新作が出ないと知ったジェームズは落胆する。

 

精神科医(クレア・デインズ)は、過去を切り離し、新しい生活に慣れるように指導するが、ジェームズはブリグズビー・ベアに固執している。

妹の友達たちを巻き込んで、新作ビデオを作ろうと思い立つ。

 

赤ちゃんを盗んで拉致監禁して育てるなんて、大罪です。

でも、ジェームズは本当に無菌培養で育てられた究極に性格のいい人なんです。

そこは功績と言っていいのかどうか、良心が痛みますが。

 

「ルーム」でも描かれていたけど、監禁されている狭い世界から抜け出してハッピーエンドではなく、それからの現実世界に入っていくのも、それはそれで大変な試練なのです。

 

この作品はコメディですが、セラピーの本質を表していると思いました。

優しいだけではダメだし、情だけでもダメ。

本当に理解するって何かが描かれてありました。

 

人の心って難しい。

でも、この家族なら乗り越えていけるかもしれないという希望がありました。

 


女と男の観覧車

2018-07-10 10:33:42 | 映画ー劇場鑑賞

ー女と男の観覧車ーWONDER WHEEL

2017年 アメリカ 101分

 

監督・脚本-ウディ・アレン キャスト=ジム・ベルーシ (ハンプティ) ジュノー・テンプル (キャロライナ) ジャスティン・ティンバーレイク (ミッキー) ケイト・ウィンスレット (ジニー) 

 

【解説】

オスカーの常連ウディ・アレンが監督を務めた人間ドラマ。1950年代のアメリカを舞台に、男女の恋と欲望、人生の切なさが描かれる。安定を願う一方で、刹那的な恋に身を投じる主人公を『愛を読むひと』などのケイト・ウィンスレットが演じるほか、ミュージシャンのジャスティン・ティンバーレイク、『午後3時の女たち』などのジュノー・テンプル、『ゴーストライター』などのジム・ベルーシらが出演。3度のオスカーに輝き、『カフェ・ソサエティ』でもアレン監督と組んだヴィットリオ・ストラーロが撮影を担当した。

 

【あらすじ】

1950年代のコニーアイランド。遊園地のレストランでウエイトレスとして働く元女優のジニー(ケイト・ウィンスレット)は、再婚同士の夫と自分の連れ子と一緒に、観覧車の見える部屋に住んでいた。平凡な日々に幻滅し、海岸で監視員のアルバイトをしている脚本家志望のミッキー(ジャスティン・ティンバーレイク)とひそかに交際するジニーだったが、ある日久しく連絡がなかった夫の娘が現われたことで歯車が狂い始め……。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ここのところコメディー色の強い作品が多いウディ・アレン監督。

私は、シリアスな感じよりコメディタッチの作品が好きなんですが、2014年のアカデミー賞にノミネートされたケイト・ブランシェット主演の「ブルー・ジャスミン」のような雰囲気の作品。

 

コニー・アイランドのある遊園地のカフェでウェイトレスをしているジニー(ケイト・ウィンスレット)は、夫のハンプティ(ジム・ベルーシ )と自分の連れ子である小学生の息子と、観覧車の裏側にある元見世物小屋で暮らしている。

 

ギャングと結婚したハンプティの娘のキャロライナ(ジュノー・テンプル)が帰ってきたところから、この一家の歯車が狂い始める。

 

キャロライナは夫と不仲になり、警察にギヤングの秘密をしゃべったことから、ギャング一味から命を狙われていた。

ハンプティは怒り狂いながらも、娘が可愛い。

結局は匿うことに。

 

ジニーには深刻な悩みがあった。

息子のリッキーに放火癖のあること。

問題行動を起こしては警察沙汰になり、校長から呼び出されることを繰り返していた。

 

かつては有望な舞台女優だったのに、今は40歳で、遊園地のウェイトレスなんかやっている私。

ジニーはこれまでの人生を悔い、自分の起こした数々の失敗を嘆く。

夫には禁酒を強いながら、隠れて酒をあおる日々です。

 

この映画の案内人でもある、大学生で海水浴で監視人をしているミッキー(ジャスティン・ティンバーレイク)。

脚本家志望なんて自己紹介するから、インテリかと思いきや、何のことはない、迷えるジニーの浮気相手。

しかもキャロラインに恋するゲス野郎です。

 

ジニーの憂鬱はキャロラインの登場によって、ますます募るばかり。

リッキーの悪い癖もどんどんエスカレートしていくし、ハンプティにはもううんざり。

 

そのジニーがドツボにはまり、とうとう取り返しのつかないことをしてしまって、精神的におかしくなっていくところが見所です。

 

まるで、「サンセット大通り」のグロリア・スワンソンみたい。

「欲望という名の電車」のブランチみたい。

ケイト・ウィンスレットの鬼気迫る演技にぞーっとしますよ。

 

私は「ブルー・ベルベット」よりこちらの方が好きだな。

現実を受け入れられない、痛い女。

この弱さ哀れさが好きだなあ。

 

多分、監督もそう思っていると思うな。

夫の名前がハンプティ(マザーグースからとってきたような名前)とか、舞台がコニー・アイランドの大衆化されたリゾート地とか、音楽にオールドジャズを使っているところとか、ウディ・アレンのオシャレ心が溢れていて、ジニーの哀れさを優しく包んでいました。

 

タイトルの「観覧車」もいいよね。

乗り込んでもたどり着くのは同じ場所。

結局どこにも行けません。

吹き寄せられるように集まった登場人物にぴったりです。



ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー

2018-07-07 16:04:06 | 映画ー劇場鑑賞

ーハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリーーSOLO: A STAR WARS STORY

2018年 アメリカ 135分

 

監督-ロン・ハワード 音楽=ジョン・パウエル キャスト=オールデン・エアエンライク (ハン・ソロ) ウディ・ハレルソン (トバイアス・ベケット) エミリア・クラーク (キーラ) ドナルド・グローヴァー (ランド・カルリジアン) ダンディー・ニュートン(ヴァル) フィービー・ウォラー=ブリッジ(L3-37) ヨーナス・スオタモ(チューバッカ) ポール・ベタニー(ドライデン・ヴォス) ジョン・ファブロー(リオ)

 

【解説】

『スター・ウォーズ』シリーズの人気キャラクター、ハン・ソロを主人公に据えたスピンオフ。宇宙を駆ける密輸業者からヒーローになった彼の若き日の戦いと冒険を描く。監督は『ビューティフル・マインド』『フロスト×ニクソン』などのロン・ハワード。『ヘイル、シーザー!』などのオールデン・エアエンライクがソロにふんし、『メッセンジャー』などのウディ・ハレルソン、ドラマシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」などのエミリア・クラーク、ドラマシリーズ「アトランタ」などのドナルド・グローヴァーらが共演する。

 

【あらすじ】

帝国軍が支配する時代。惑星コレリアで生まれ育ち、自分の力だけで生き抜いてきたハン・ソロ(オールデン・エアエンライク)は、銀河で一番のパイロットになるという夢を抱いていた。やがて宇宙に飛び出した彼は、チューバッカ(ヨーナス・スオタモ)という相棒を得る。彼らは、幼なじみの美女キーラ(エミリア・クラーク)らと一緒に、危険な世界に通じたトバイアス・ベケット(ウディ・ハレルソン)が率いるチームに加わり、壮大な冒険に身を投じる。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

スター・ウォーズのスピンオフ、待望の「ハン・ソロ」見てきました。

2回も!!

スピンオフでは「ローグ・ワン」が期待以上に良かったので、今回も期待大です。

アメリカの興行成績が悪いという噂なんて、気にしません。

 

ハン・ソロは、スター・ウォーズエピソード4~6で大活躍。

アウトローとして生きてきたのに、ルークやレイアと出会い、正義の人となります。

でも、エピソード7では自分の息子に殺されてしまいましたね。

 

では、彼はルークやレイアに出会う前にどんな人生を送っていたのか?

チューバッカとはどこでどんな風に出会ったのかとか、ミレニアム・ファルコンはどこで手に入れたのかとか、ファンとしては知りたいところ。

そこをうまく見せてくれて、私は大満足でした。

 

ランドとの息の合った掛け合いは面白かったですね。

L3も良かった。

手慣れた感じ。

安心して楽しめますね。

 

でも、幼馴染のキーラ(エミリア・クラーク)はどうなるのか、ジャバ・ザ・ハットとの関係はどうなのとか、まだまだ知りたいことだらけになってしまいました。

 

そうそう、ソロとルークの出会いってどんなだったかしらと、家に帰ってエピソード4を見直しました。

意外に静かなものでしたねー。

 

スター・ウォーズの世界が広がる楽しい作品ですよ。