マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

スタートレック イントゥ・ダークネス

2013-08-28 11:22:48 | 映画ー劇場鑑賞

ースタートレック イントゥ・ダークネスーSTAR TREK INTO DARKNESS

2013年 アメリカ

JJ・エイブラムス監督 クリス・パイン(ジェームス・T・カーク)ザカリー・クイント(スポック)ゾーイ・サルダナ(ウフーラ)ベネディクト・カンバーバッチ(ジョン・ハリソン)ジョン・チョー(ヒカル・スールー)サイモン・ペッグ(モンゴメリー・スコッティ・スコット)カール・アーバン(レナード・ボーンズ・マッコイ)ピーター・ウェラー(マーカス提督)アリス・イヴ(キャロル・マーカス)ブルース・グリーンウッド(パイク提督)アントン・イェルチン(パヴェル・チェコフ)

 

【解説】

前作に引き続きJJ・エイブラムスが監督を務め、クリス・パインやザカリー・クイント、ゾーイ・サルダナらも続投するSFアクション大作の続編。謎の男によって混乱にさらされる地球の命運に加え、カーク船長率いるUSSエンタープライズ最大の危機を活写する。冷酷な悪役を、『裏切りのサーカス』のイギリス人俳優ベネディクト・カンバーバッチが怪演。人類の未来を懸けた壮大な戦闘に加え、人間味あふれる物語に引き込まれる。

 

【あらすじ】

西暦2259年、カーク(クリス・パイン)が指揮するUSSエンタープライズは、未知の惑星の探索中に巨大な地殻変動に遭遇。彼は深刻なルール違反を犯してまで原住民と副長スポック(ザカリー・クイント)を救おうと試みるが、地球に戻ると船長を解任されてしまう。ちょうど同じ頃、ロンドンの宇宙艦隊データ基地が何者かによって破壊され……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

私は第1作目より良かった気がする。

面白かったです。

オススメ!!

 

「宇宙大作戦」、私は大学生のときに深夜で再放送していたものを見ていました。

背景とか、チャチなのにデザインが面白くて、衣装とかキャラクターとか大好きでした。

 

カーク船長(クリス・パイン)、ミスター・スポック(ザかりー・クイント)、ドクター・マッコイ(カール・アーバン)3人の会話の面白さも魅力でした。

 

JJ・エイブラムス監督監督のこのシリーズでは、最初の作品では若い登場人物の紹介に終わったという感じがしていました。

 

ところが、この2作目は、かなり個性が際立って、バランスもよくなり、クルーたちやエンタープライズのことも生き生き描かれていました。

 

そして、今回の悪役ジョン・ハリソンことカーン(ベネディクト・カンバーチッチ)は、カークやその他の乗組員を心理的に操り、窮地へと追い込んでいきます。

 

あっという間の133分!

とっても面白かったですよ!

 

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アルバート氏の人生

2013-08-28 10:31:10 | 映画ーDVD

ーアルバート氏の人生ーALBERT NOBBS

2011年 アイルランド

ロドリゴ・ガルシア監督 グレン・クローズ(アルバート・ノッブス)ミア・ワシコウスカ(ヘレン・ドウズ)アーロン・ジョンソン(ジョー・マキンス)ジャネット・マクティア(ヒューバート・ペイジ)ブレンダン・グリーソン(ホロラン医師)ジョナサン・リス・マイヤーズ(ヤレル子爵)ポーリーン・コリンズ(ベイカー夫人)ブロナー・ギャラガー(キャスリーン)ブレンダ・フリッカー(ポーリー)

 

【解説】

『美しい人』や『愛する人』など女性を描くのを得意とするロドリゴ・ガルシアが監督を務めた女性賛歌。独身女性の自活の道が閉ざされていた19世紀のアイルランドを舞台に、性別を偽って生きる女性の苦難の道を描き出す。演技派女優グレン・クローズが主演と脚本と製作を担当し、第84回アカデミー賞で主演女優賞にノミネートされた。『ジェーン・エア』のミア・ワシコウスカらが共演を果たす。必死に自分らしい生き方を模索する主人公の姿が共感を呼ぶ。

 

【あらすじ】

19世紀のアイルランド、アルバート(グレン・クローズ)は、ダブリンにあるホテルでウエイターとして働いていた。だが、人付き合いが苦手で、もの静かなアルバートには誰にも明かすことのできない大きな秘密があった。ある日、アルバートはホテルの改装工事にやって来た陽気で端正な容ぼうの塗装業者ヒューバート(ジャネット・マクティア)と出会い……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

全くアルバート・ノッブス(グレン・クローズ)の人生って!

なんという生涯なのでしょう。

貧しさの中で、自分を偽り、ひっそりと生きた人の物語。

 

19世紀、アイルランドのダブリン。

私生児で生まれたアルバート。

幼くして母を失い、14歳のときに集団レイプにあう。

一人で生きていくために、男性の古着を身にまとい、ウエイターとして働き出したのが男装の始まりだった。

 

今は、老舗のホテルで住み込みのウエイターとして、常連客の信頼も厚い。

酒もギャンブルもやらず、もらったチップを床下にコツコツ貯めていた。

 

ある日出稼ぎのペンキ屋のヒューバート(ジャネット・マクティア)が、その日で仕事が終わらず、アルバートの部屋に泊めることになった。

案の定、女であることがバレてしまった。

ヒューバートは秘密を守ると言ったが、アルバートは気が気ではない。

しかし、ヒューバートが打ち明けたことは、彼もまた男装で働いている女性ということだった。

しかも、女性と結婚までしていると言う。

 

アルバートには密かに思いを寄せる女性がいた。

メイドのヘレン(ミア・ワシコウスカ)だった。

ヒューバートの話を聞いて、自分も愛する人と偽りから解放されて共に過ごせるかもしれないと、明るい将来を思い描くようになり、その夢に向かってどんどん行動を起こす。

 

しかしヘレンは、アメリカへ行って一旗揚げると言う野望を持つボイラーマンのジョー(アーロン・ジョンソン)に夢中だった。

 

アルバート、ヘレン、ジョーが織りなす三角関係。

ヘレンはジョーにそそのかされ、アルバート氏から金品をまきあげようとする。

アルバート氏はヘレンのおねだりに応えながら、将来の夢を膨らませる。

 

ところがヘレンが妊娠。

アルバート氏は、ジョーの本性を見抜き、ヘレンも赤ちゃんと共に面倒を見るとプロポーズするのだがー。

 

グレン・クローズが製作、主演、共同脚色、主題歌の作詞も勤めた渾身の作品。

84回アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされるも、メリネ・ストリープのサッチャー(「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」)に持っていかれてしまいました。

残念!

でも、アカデミー賞級の演技力だと思いました。

 

彼女は同性愛者だったのか?

長年男装してたり、レイプでひどい目に遭っているということから、同性愛者だったのかもしれないけど、ヘレンに対する気持ちは、むしろ母性的な感じがしました。

お母さんの写真を大切に持っていたし、誰かを愛したいという気持ちも長らく封印してきたのでしょう。

それが、初めて愛した人が、野心的な男に恋をしているヘレンだったというのが悲劇でした。

 

アルバート氏の死はあっけなく、彼の生きた証とも言えるお金は、あくどいホテルの女主人にねこばばされてしまったけど、それがヒューバートの仕事のお金になり、ジョーに捨てられたヘレンとその赤ん坊をヒューバートが面倒見るというラストに、アルバート氏の執念を見る結末でした。

 

つい近年まで、女性の地位は低く、一人で生きることも困難だったのですね。

それでも、懸命に生き、自分を押し殺して生きてきて、ようやく幸せを掴もうとしたのに果たせなかったアルバート。

アルバートの人生って、なんだったんだろうと虚しさを覚えました。

 

ヒューバート役のジャネット・マクティア、本当に男らしい。

アルバートに真実を告げるときに自分の胸を見せるのですが、その巨乳にもびっくりでした。

 

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少年H

2013-08-23 10:02:16 | 映画ー劇場鑑賞

ー少年H

2012年 日本

監督=降旗康雄 原作=妹尾河童 キャスト=水谷豊(妹尾盛夫)伊藤蘭(妹尾敏子)吉岡竜輝(妹尾肇(H))花田優里音(妹尾好子)小栗旬(うどん屋の兄ちゃん)早乙女太一(オトコ姉ちゃん)原田泰造(田森教官)佐々木蔵之介(久門教官)國村隼(吉村さん)岸部一徳(柴田さん)

 

【解説】

1997年に発表されベストセラーを記録した、妹尾河童の自伝的小説を実写化したヒューマン・ドラマ。戦前から戦後までの神戸を舞台に、軍国化や戦争という暗い時代の影をはねつけながら生きる家族の姿を見つめていく。実際に夫婦でもある水谷豊と伊藤蘭が、テレビドラマ「事件記者チャボ!」以来となる共演を果たし、少年Hの父母を演じる。メガホンを取るのは、『鉄道員(ぽっぽや)』などの名匠・降旗康男。感動にあふれた物語もさることながら、当時の神戸の街並みを再現したオープンセットも見どころだ。

 

【あらすじ】

昭和初期の神戸。洋服仕立て職人の父・盛夫(水谷豊)とキリスト教徒の母・敏子(伊藤蘭)の間に生まれた肇(吉岡竜輝)は、胸にイニシャル「H」が入ったセーターを着ていることからエッチというあだ名が付いていた。好奇心旺盛で曲がったことが嫌いな肇だったが、オペラ音楽について指南してくれた近所の青年が特別高等警察に逮捕されるなど、第2次世界大戦の開戦を機にその生活は暗い影を帯びていく。やがて、彼は盛夫に対するスパイ容疑、学校で行われる軍事教練、妹の疎開といった出来事に直面し……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

この原作本がベストセラーになった頃、私も読みました。

少年の目で見た戦争や神戸空襲のこと、素直に胸に響きました。

そして、その映画化、楽しみに見てきました。

 

物語は昭和16年から始まりますが、神戸の町並みにまずジーンと来ました。

私の幼いときの大阪も、こんな感じの町だったなあ。

 

元気な小学生のハジメ君(H=吉岡竜輝)、敬虔なクリスチャンの母(伊藤蘭)と紳士服の仕立て屋を営む父(水谷豊)、そしてかわいい妹の好子ちゃん(花田優里音)の一家。

普通の市民です。

好子ちゃん、ほんまにかわいいよ。

でも、こんな普通の市民をも巻き込んで行くのが戦争。

国民は事実を知らされず、窮乏生活に耐えるばかり。

ある人は戦争へと出征して行き、思想が問題だと特高警察に連行され、中学生となったハジメは勉強より軍事訓練に明け暮れる。

「世界のあちこちで勝っている」報道とはうらはらに、日本の本土まで空襲され、幼い好子は親から引き離され、田舎に疎開。

父も、仕立ての仕事が少なくなり、地元の消防団に入る。

 

たった数年で人々の生活が激変します。

しかも、あんなに消火訓練をしたのに、神戸大空襲の凄まじさは筆舌に尽くせないほど。

人々は逃げ惑い、家も財産も失い、生き残った者は焼け野原で茫然自失となっていました。

 

このあと、広島と長崎に原爆が落とされ、日本は無条件降伏します。

そして、一変する大人たち。

父は、ふぬけのようになり、かつての軍事教官たちは手のひらを返したように時代に迎合し、生き延びることに必死です。

多感なハジメは、思春期のいら立ちもあって、我慢ができない。

 

父を責め、将来に絶望し、自殺まで考えたところで、ようやく我に返り、自分らしく生きて行こうと独り立ちを決めるのでした。

 

この物語、戦争に負けたという事実を知っているから、ハジメのいら立ちがよく理解できるけど、その時代に生きていたほとんどの人たちは、たぶん疑問があっても打ち消し、国のために滅私奉公する覚悟だったのだと思います。

その人たちを責めるのは酷というものです。

今、現実を生きている私たちは、歴史がどう流れていくかなんて、ほんとわからないもの。

誰が正しくて、誰が間違っているか、今の時点ではわからない。

しかも、歴史は起こったことがすべてです。

庶民レベルでは「この戦争は日本が負ける」という結果を推察できる人がいたとしても、国家権力を動かして戦争を回避するなんてことは、誰もできなかったと思う。

 

だから、このお父さんが言うように、いつの時代にあっても「自分に恥ずかしくない生き方」をする他は道がないと思いました。

自分の耳で聞き、目で見たものと、巷に溢れているたくさんの情報を取捨選択し、自分にとって何が正しい道かを模索するのが、いつの時代を生き抜くにも大切なことなんだろうなあと考えさせられました。

それはとても非力なことだけど、庶民の生き方とは、そういうものですね。

そうだからこそ、民主主義が大切、選挙が大切ということなんだなあ。

 
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人生、ブラボー!

2013-08-21 08:47:53 | 映画ーDVD

ー人生、ブラボー!STARBUCK

2011年 カナダ

ケン・スコット監督 パトリック・ユアール(ダヴィッド・ウォズニアック)アントワーヌ・ベルトラン(ダヴィッドの弁護士)ジュリー・ルブレトン(ヴァレリー)

 

【解説】

過去に行った精子提供によって、遺伝子上533人の子どもがいることが発覚した男をめぐるハートフル・コメディー。自分の子どもの一人に応援するサッカー選手がいたことから、さまざまな境遇の子どもたちと交流し人生を見つめ直していくさまを、涙と笑いでつづる。監督は、『大いなる休暇』の脚本を手掛けたケン・スコット。借金まみれのダメ男でありながらもどこか憎めない主人公を、俳優以外にもマルチに活躍するパトリック・ユアールが好演。

 

【あらすじ】

42歳の独身男ダヴィッド(パトリック・ユアール)はある日突然、693回に及ぶ精子提供を通じて533人の子どもの父親であることが発覚。さらに142人の子どもから身元開示の訴訟を起こされていることを知る。身元を明かすつもりはないダヴィッドだったが、子どもの一人が応援しているサッカーチームの選手であることに気付くと、ほかの子どもたちにも興味を持ち始め……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「人生、ブラボー!」って変なタイトル…。

原題は「STARBUCK」。

スターバックって???

 

いきなり、子供は見ては行けないシーンです。

不妊治療かなあ?

 

タイトルが終わると、寝ている男の自宅に、金属バットを持った男たちが押し入り、彼をベッドから引きはがすとバスタブへ。

荒っぽいなあと思って見ていたら、どうもこの男、ダヴィッド(パトリック・ユアール)は、彼らに大金を借金しているようです。

 

ダヴィッドは、父親が経営する精肉店で兄二人と一緒に働いている。

配送かがりが彼の仕事。

でも、それすらいい加減。

警官の恋人ヴァレリー(ジュリー・ルブレトン)がいて、妊娠を聞かされるが、「あなたと別れて私一人で育てる」と宣言されてしまう。

 

そんなときに、親友の弁護士(アントワーヌ・ベルトラン)から、ダヴィッドの提供した精子から533人の子供が生まれ、142人から身元の開示を請求されたという。

その精子提供者の名前が「スターバック」。

それがダヴィッドとばれたら、恥となる!

なんとしても、開示を回避しなければ。

と、弁護士と一緒に法廷闘争に持ち込むのだが。

 

たまたま、子供たちの一人の資料を手に取ると、それはサッカーチームのスター選手だった。

それからダヴィッドは密かに子供たちの元を訪れ、「僕は守護天使になる!」なんて脳天気なことを言い出した。

でも、身体に障害のあるラファエルに出会い、ダヴィッドの考えや生き方も少しずつ変わって行く。

 

精子提供でこんなたくさんの子供が誕生したというのもびっくりですが、不妊治療にも触れず、子供の母親も一人も登場せず、ダヴィッドとその家族の話に集約されているところが潔くて面白かったです。

 

登場人物が、借金取り以外はみんなハートフルないい人で、ほっこりします。

ラストは子供たちとハグするシーンですが、なかなかいいですよ。

 

それにしても、「ともだち100人」は歌にあるけど、「兄弟100人」はすごいなあ。

 

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横道世之介

2013-08-21 08:42:31 | 映画ーDVD

ー横道世之介ー

2012年 日本

監督=沖田修一 原作=吉田週一 キャスト=高良健吾(横道世之介)吉高由里子(与謝野祥子)池松壮亮(倉持一平)伊藤歩(片瀬千春)綾野剛(加藤雄介)朝倉あき(阿久津唯)黒川芽以(大崎さくら)柄本佑(小沢)佐津川愛美(戸井睦美)大水洋介(石田健次)田中こなつ(清寺由紀江)江口のりこ(小暮京子)黒田大輔(川上清志)眞島秀和(加藤の相方)ムロツヨシ(前原)渋川清彦(飯田)広岡由里子(お手伝いさん)堀内敬子(与謝野佳織)井浦新(室田恵介)國村隼(与謝野広)きたろう(横道洋造)余貴美子(横道多恵子)

 

【解説】

『パレード』『悪人』の原作者として知られる吉田修一が毎日新聞で連載していた作品を映画化。長崎から上京してきたお人よしの主人公の青年と周囲の人々のエピソードが描かれる。主人公とヒロインには、『蛇にピアス』で共演を果たした高良健吾と吉高由里子がふんし、メガホンを『南極料理人』『キツツキと雨』の沖田修一が取る。サンバサークルで披露する太陽の格好をした主人公の姿など、さまざまな要素で楽しませてくれる青春ストーリーに引き込まれる。

 

【あらすじ】

長崎県の港町で生まれ育った横道世之介(高良健吾)は、大学に進むために東京へと向かう。周囲の人間を引き付ける魅力を持ち、頼まれたことは何でも引き受けてしまう性格である世之介は、祥子(吉高由里子)から一方的に好かれてしまう。しかし彼は、年上で魅力的な千春(伊藤歩)にぞっこんで……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

80年代の学生生活を描写している青春映画かなあ、と思って見ていたら、そうでもないらしい。

見終わって、じわーっといい余韻が残りました。

 

長崎から東京の大学に入学した横道世之介(高良健吾)が、いろんな人と出会い、いろんな関わりをして行くというもの。

 

ときどき挿入される世之介の友達の現在で、世之介の今がわかる。

彼は彼らしく生きて、生きたんだなあと、なんか、私も世之介の知り合いの一人となって彼を想っている感じがしました。

 

高良健吾の初主演映画です。

超お嬢様、祥子役の吉高由里子との微笑ましいキスシーンも素敵でした。

 

でも、世之介と祥子、なんで別れたのかなあ?

 

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終戦のエンペラー

2013-08-11 20:18:51 | 映画ー劇場鑑賞

ー終戦のエンペラーーEMPEROR

2012年 日本/アメリカ

ピーター・ウェーバー監督 岡本嗣郎=原作 マシュー・フォックス(フェラーズ准将)トミー・リー・ジョーンズ(マッカーサー元帥)初音映莉子(アヤ)西田敏行(鹿島大将)羽田昌義(高橋)火野正平(東條英機)中村雅俊(近衛文麿)夏八木勲(関屋貞三郎)桃井かおり(鹿島の妻)伊武雅刀(木戸幸一)片岡孝太郎(昭和天皇)コリン・モイ(リクター少将)

 

【解説】

岡本嗣郎のノンフィクション「陛下をお救いなさいまし河井道とボナー・フェラーズ」が原作の歴史サスペンス。進駐軍を率いて終戦直後の日本に降り立ったマッカーサー元帥から、太平洋戦争の責任者追究を命じられた男が衝撃の事実にたどり着く姿を息詰まるタッチで追う。監督に『ハンニバル・ライジング』のピーター・ウェーバー、出演に『メン・イン・ブラック』シリーズのトミー・リー・ジョーンズ、日本を代表する俳優西田敏行ら、国内外の実力派が結集。終戦をめぐる謎の数々に肉迫した物語に加え、日米の名優たちが見せる妙演も見ものだ。

 

【あらすじ】

1945830日、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の司令官としてダグラス・マッカーサー元帥(トミー・リー・ジョーンズ)が日本に上陸。彼は日本文化に精通している部下ボナー・フェラーズ(マシュー・フォックス)に、太平洋戦争の真の責任者を探し出すという極秘任務を下す。わずか10日間という期限の中、懸命な調査で日本国民ですら知らなかった太平洋戦争にまつわる事実を暴き出していくボナー。ついに最大ともいうべき国家機密に近づくが、彼と敵対するGHQのグループや日本人たちの一団が立ちはだかる。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

この作品は、私の周りでは静かなヒットになっているようです。

見てよかったという友達は、「アメリカの映画だから、きっと日本を悪く描いてあると、あまり期待していなかったんだけど、よかったわ」と言っていました。

私も見てよかったなあと、しみじみ感じた作品でした。

めったに買わないパンフレットも買いましたが、なかなか内容も充実していました。

  フェラーズ

主人公はGHQ(連合国最高司令官総司令部)の一員として日本にやってきたボナー・フェラーズ(マシュー・フォックス)。

日本では知られていない人です。

 

彼は、アメリカで出会った日本人の恋人アヤ(初音映莉子)の面影を追う親日家で、司令官ダグラス・マッカーサー元帥(トミー・リー・ジョーンズ)に信頼されている部下でした。

 アヤ

GHQの使命は戦争犯罪者をすみやかに拘束して国際軍事裁判にかけること。

「戦争の責任は誰にあるのか?

当然その目は天皇(EMPEROR)にも向けられていた。

 マッカーサー 

さらにマッカーサーは、「日本を占領するのではなく、解放させるのだ」と強い信念を持っていた。

そして、この使命を果たして、次は大統領選へと野心にも燃えていた。

 

マッカーサーの直接の命令を受けて、フェラーズは天皇の戦争責任の証拠を集めようとする。

しかし、それは並大抵のことではなかった。

天皇は皇居に籠って近づけないし、その側近たちにも会うこともままならないありさま。

  近衛文麿

巣鴨プリズンに収容されていた東条英機(火野正平)との接見から、近衛文麿(中村雅俊)に会い、戦争に至る日本の立場を主張される。

「イギリスや列強国のやってきたことと、どこが違うのだ!」

内閣の重鎮、木戸幸一(伊武雅刀)からは面会をすっぽかされる。

  木戸幸一

この過程は、フェローズのアヤへの回想を交えながら、サスペンスタッチで描かれます。

日本的な白とも黒ともつかない証言に翻弄されながらも、ようやく天皇の側近関屋貞三郎(夏八木勲)に会うことができたのですが、結局真実は判らずじまい。

 

マッカーサーは、フェローズの白黒がついていないレポートを受け取ると、天皇に接見することを強く指示するのだった。

 

☆ネタバレ

天皇陛下とマッカーサーのツーショットの有名な写真。

あの写真が残っていると言うことが、この二人が直接会ったという何よりの証拠です。

そこで語られた陛下のお言葉、それは日本人なら心を揺り動かされる一言でした。

私も思わず感動の涙がポロリ。

 

それにしても、知らないことが多過ぎますね。

もっと、いろんなことをタブー視しないで、率直に事実を知り、話し合わなくてはいけません。

世界で唯一の被爆国であるにもかかわらず、アメリカの核の傘に守られている現実。

日本の矛盾が、私たちの心を迷わせます。

 

鹿島大将(西田敏行)が「日本人は滅私となれる。献身的になれるのだ」と言っていましたが、そのことが、隣国を恐ろしい気持ちにさせているのかもしれないなあとも思いました。

 

GHQが下した結論のお陰で、戦後の日本の急速な復興やそれに続く高度経済成長をもたらしたことは違いないけれど、日本的な心は忘れられているようです。

日本人としてのプライドや自信もなくしてしまったように感じます。

 

やはり、日本人が自信を取り戻し、国際社会で堂々と日本の主張ができるためには、終戦の頃のこの隠された歴史をしっかりと学び直す必要があるんではないかあと思いました。

何が真実で何がごまかしか、国民ひとりひとりがはっきりと判ったときに、日本の戦後が終わるのではないでしょうか?


ベルリン国際映画祭などで絶賛されたアレクサンドル・ソクーロフ監督作品「太陽」(2005年 ロシア/イタリア/フランス/スイス制作国 イッセー尾形主演)、やっと何がテーマだったのか判りました。

夢か現実かよく判らない作品でしたが、もう一度見直そうかなあ?

 

プロデューサーの奈良橋陽子さんはこの作品に登場する関屋貞三郎の孫に当たるそうです。

また、共同プロデューサーを務めた奈良橋さんの息子、野村祐人さんには曾祖父に当たり、そういう人たちが作った作品だからこそ、日本の描き方にがっかりさせられることがなかったのかなあと思いました。

 

これが遺作となった夏八木さん。

中村勘三郎さんに背中を押されて天皇を演じたという片岡孝太郎さん。

素晴らしかったです。

 

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ローン・レンジャー

2013-08-09 23:34:13 | 映画ー劇場鑑賞

ーローン・レンジャーーTHE LONE RANGER

2013年 アメリカ

監督=ゴア・ヴァービンスキー 製作総指揮=マイク・ステンソン、チャド・オマン、テッド・エリオット、テリー・ロッシオ、ジョニー・デップ 脚本=ジャスティン・ヘイス、テッド・エリオット、テリー・ロッシオ 音楽=ハンス・ジマージョニー・デップ(トント)アーミー・ハマー(ローン・レンジャー(ジョン・リード))トム・ウィルキンソン(レイサム・コール)ウィリアム・フィクトナー(ブッチ・キャヴェンディッシュ)バリー・ペッパー(キャプテン・フラー)ヘレナ・ボナム=カーター(レッド・ハリントン)ジェームズ・バッジ・デール(ダン・リード)ルース・ウィルソン(レベッカ・リード)

 

【解説】

『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのジョニー・デップとゴア・ヴァービンスキー監督ら主要スタッフが再びタッグを組んだアクション・アドベンチャー。テレビドラマや映画で何度も映像化された人気西部劇を基に、悪霊ハンターと正義のヒーローのコンビが巨悪に立ち向かう姿を活写する。ジョニーとコンビを組むローン・レンジャー役には、『J・エドガー』のアーミー・ハマー。個性的で好感の持てるキャラクターたちのほか、荒野を舞台にした派手なアクションなどにも注目。

 

【あらすじ】

幼い頃に遭遇した悲しい事件への復讐(ふくしゅう)をもくろむ悪霊ハンターのトント(ジョニー・デップ)は、そのスピリチュアルな力で死の一歩手前の男、ジョン(アーミー・ハマー)を救う。正義感の強いジョンは、目的を達成するためならどんな手段も用いるトントと衝突するも、愛する者を奪われたことで豹変(ひょうへん)。マスクを装着しローン・レンジャーと名乗り、トントと一緒に巨悪に挑む。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「ローン・レンジャー」は1933年アメリカでラジオドラマとして誕生したそうです。

その後、コミック化、テレビドラマ化、映画化もされました。

日本でも、1958年からテレビ放映され、夫も今回の映画化を楽しみにしていました。

「インディアン、嘘つかない」「ハイヨー、シルバー!」など、知っている言葉ですが、実際のテレビは見たことがないような気がします。

 

現在公開中なので、詳細は控えたいと思います。

感想としては、私の大好きな「パイレーツ・オブ・カリビアン呪われた海賊たち」にすごく似ていました。

この映画が好きな人なら、きっと気に入ると思います。

スタッフがほとんど同じなんだから、それはそうなんですが

超娯楽大作として、完璧の出来映えだと思いました。

頭を空っぽにして楽しみたい人にはお薦めです。

 

特にクライマックス。

あの有名な主題歌「ウィリアムテル序曲」に乗って繰り広げられるノンストップのアクションは、圧巻でした。

見たあと、気分がすっとします。

夫も楽しめたようでした。

 

でもねー、ジョニーにもそろそろ素顔でスクリーンに出てきて欲しいなあ。

 

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ちいさな哲学者たち

2013-08-07 09:58:35 | 映画ーDVD

ーちいさな哲学者たちーCE N'EST QU'UN DEBUT/JUST A BEGINNING

2010年 フランス

 

【解説】

哲学のクラスを設けて考える力を養うユニークな教育方法が採用されているパリ郊外にある幼稚園の活動を追うドキュメンタリー。『イン・マイ・スキン人には言えない、私が本当にしたいこと』で撮影を務めたピエール・バルジェがカメラを回し、普通の幼稚園では教えない哲学を学ばせることで変化する園児の成長と変化をつぶさに観察する。人種問題や死について語る園児たちの姿に、教育の可能性について再考を迫られる興味深い一作。

 

【あらすじ】

1960年代に「こどものための哲学」という研究がコロンビア大学の教授によって提唱され、その理論をパリ郊外にある幼稚園では実践していた。それは哲学の勉強クラスを設けることで子どもたちが自分で考える力を養うユニークな教育法で、園児たちが愛や人種などのテーマで語り合うという斬新な試みにカメラが迫る。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「幼稚園で哲学の授業」と聞けばびっくりしてしまいますが、このドキュメンタリーを見る限り、楽しい授業だったようです。

舞台となったのは公立の幼稚園で、フランスの郊外で自然は豊かですが、団地が立ち並び、移民も多くてあまり豊かではない地区のようでした。

子供たちは、いろんな人種の子がいて、まだ回らない舌で一生懸命お話しする姿がすごくかわいい。

女の子たちの髪型もすごくかわいかったです。

 

「哲学の教室を始めます」と先生がろうそくに火をつけました。

子供たちが車座になって、先生が何を言うのか聞き耳を立てています。

先生が「考えるってどういうこと?」と質問しました。

ほとんどに子供が黙っている中で、ある子供が「考えが頭の中にあって、それが口を開けると出てくるの」と応えました。

そんな風にして始まりました。

 

次からはテーマが決められました。

「愛とは?」「死とは?」「貧しさとは?」「リーダーとは?」そして「自由とは?」

どのテーマも、大人に投げかけられたらたじたじとするようなテーマですが、子供たちは自由に発言しています。

発言しているだけで、答は当然ありません。

先生も意見は言わないし、いいも悪いも判断しません。

それでも、子供たちは自分で考え、討論らしい受け答えもできるようになっていました。

最後の授業では、「小学校へ行ったら哲学の授業がなくなるから寂しい」という意見も聞かれました。

でも、ある男の子は「考えろっていわれるのは嫌い」とか「女たちはいろいろ命令してうるさい」と本音も。

とにかく、自分の考えを頭でまとめて自分の言葉で言えるようになったことがすごい。

 

哲学って、つまり集中して考えることだったのね。

パスカルは言っています。

「人間は考える葦である」ってね。

その言葉が、ずっしりと理解できた作品でした。

 

いいドキュメンタリーでした。

幼児教育を志す人には見てもらいたいなあ。

子供だってちゃんと訓練をすれば、子供なりにちゃんと考えて意見も言える、ということがよくわかりました。

それどころか、子供の観察力や判断力は、時には大人が忘れている何かを気づかせてくれるかもしれないと思いました。

 

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憧れのウェディング・ベル

2013-08-07 09:53:40 | 映画ーDVD

ー憧れのウェディング・ベルーTHE FIVE-YEAR ENGAGEMENT

2012年 アメリカ

ニコラス・ストーラー監督 ジェイソン・シーゲル(トム・ソロモン)エミリー・ブラント(ヴァイオレット・バーンズ)リス・エヴァンス(ウィントン・チャイルズ)クリス・プラット(アレックス・エイルハウアー)アリソン・ブリー(スージー・バーンズ)ジャッキー・ウィーヴァー(シルヴィア・ディッカーソン)

 

【解説】

ジャド・アパトーが製作を担当したロマンティック・コメディ。監督・脚本・製作はニコラス・ストーラー、脚本・製作総指揮・主演はジェイソン・シーゲル、そしてヒロイン役はエミリー・ブラント。トムとヴァイオレットは、サンフランシスコで開かれたパーティーで知り合い恋に落ちた。トムのプロポーズをヴァイオレットが受け入れ、親友たちを招いて婚約パーティーを開催、このまま順調に結婚式を挙げるはずだった。しかしヴァイオレットはがミシガン州立大学で心理学の研究者として働くことになり結婚は延期、二人はミシガン州へ引っ越していった。周りから「いつ結婚するのか」とプレッシャーを与えられながらも、二人の結婚はどんどん遠のいていくのだった。(allcinema ONLINE

 

【感想】

日本でもこんなシチュエーションのカップルが増えてきているんではないかな?

それぞれが仕事を持つとなると、同居、結婚に高いハードルが課せられることも。

二人の愛は、障害を乗り越えることができるのでしょうか?

 

サンフランシスコの有名レストランでシェフとして働くトム(ジェイソン・シーゲル)と、心理学を専攻しているヴァィオレット(エミリー・ブラント)が、年越しパーティで出会い、1年の交際の後、トムのプロポーズを受け入れて、婚約しました。

ここまでは、完璧。

二人の相性もばっちり、トムのプロポーズも心がこもっていて素晴らしい。

ところが…。

 

婚約式も終え、着々と結婚準備を整えていた二人だったが、ヴァィオレットが2年の契約でミシガン州立大学の研究室に合格した。

トムは、シェフはどこでもできると、新店を任せるという話を断って、仕事を辞め、二人でミシガンにやってきた。

ところが、トムの仕事はなかなかみつからない。

やっと見つかった仕事は、カフェだった。

 

生き生きと研究に没頭するヴァィオレットとはうらはらに、鹿撃ちくらいしか趣味が見つけられないトム。

ヴァィオレットはさらに2年の契約がきた。

しかも、担当教授のウィントン(リス・エヴァンス)とキスしたことを告白。

堪忍袋の緒が切れたトムは怒り、二人の婚約は解消されてしまった。

 

トムは新しい恋人と、ヴァィオレットもウィントンとの恋愛生活を始めるが、なにか満たされない。

1年後、ヴァィオレットは正職員として契約できることになるが、ウィントンとの関係は終わる。

トムも、自分の気持ちに気づき、再出発を計る。

若い恋人と別れ、移動自動車でハンバーガーの販売を始める。

そして、ヴァイオレットと改めて向き合い、二人はかつての情熱を取り戻した。

 

ハッピーエンドでしたが、こういうことは現実にもあることだと思いました。

女性の社会進出で、男性並みの働きや転勤なども要求されるのですから、苦労は多いと思います。

でも、愛し合うカップルには、そういう苦労も障害も乗り越えて、絆を強くして欲しい思います。

頑張れ、若いカップル!!

 

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ペーパーボーイ真夏の引力

2013-08-03 09:57:30 | 映画ー劇場鑑賞

ーペーパーボーイ真夏の引力ーTHE PAPERBOY

2012年 アメリカ

リー・ダニエルズ監督 ピート・デクスター原作 ザック・エフロン(ジャック)ニコール・キッドマン(シャーロット)マシュー・マコノヒー(ウォード)ジョン・キューザック(ヒラリー)メイシー・グレイ(アニタ)デヴィッド・オイェロウォ(ヤードリー)スコット・グレン(ww)ネッド・ベラミー(タイリー)ニーラ・ゴードン(エレン)

 

【解説】

数々の映画賞を席巻した『プレシャス』のリー・ダニエルズ監督が、ピート・デクスターのベストセラー小説を映画化したクライム・サスペンス。ある殺人事件を調査する兄弟が、事件の真相をめぐる複雑な人間関係に巻き込まれていく。主演は、『ハイスクール・ミュージカル』シリーズのザック・エフロン。彼をとりこにしてしまう謎めいた美女をオスカー女優ニコール・キッドマンがなまめかしく熱演するほか、マシュー・マコノヒー、ジョン・キューザックら実力派がそろう。

 

【あらすじ】

1969年フロリダ、ある問題によって大学を追われた青年ジャック(ザック・エフロン)は、父親の会社で新聞配達を手伝うだけの退屈な日々を送っていた。ある日、新聞記者の兄ウォード(マシュー・マコノヒー)が、以前起こった殺人事件で死刑の判決が出た人間が実は無罪かもしれないという可能性を取材するため、実家に帰ってきた。そしてジャックは、兄の手伝いをすることに。取材の過程で死刑囚の婚約者シャーロット(ニコール・キッドマン)に出会ったジャックは、彼女の美しさに魅了されてしまい……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

映画館は手足が冷えるくらいに冷房が効いていたけど、スクリーンからはねっとりとしたいやな暑さを感じるほどでした。

それほどまでに、迫真の演技の名優たち。

ニコール・キッドマン、マシュー・マコノヒー、ジョン・キューザック、すごい名前がずらりでしょう?

しかも、みんな汚れ役。

よくここまでやったわー。

 

「ベーパーボーイ」とは新聞に関わっている人たちのことなのですね。

アニタ(メイシー・グレイ)のけだるいインタビューから始まりました。

「この本に書かれていることは事実なのですか?」

「事実よ。主材費にいくらくれるの?」

 

アニタがメイドとして地方新聞社を経営するWW(スコット・グレン)の家に雇われたのは、ウォード(マシュー・マコノヒー)とジャック(ザック・エフロン)兄弟の母親が家出をしていなくなったときから。

当時ジャックは5歳だった。

その後、ジャックは大学に入り水泳をしていたが、学業半ばで父の家に戻って来てからは、新聞配達などをして無為に過ごしていた。

 

兄のウォードは新聞記者になっていた。

 

このお話の発端は、この小さな町の悪徳警官が何者かによって殺された事件。

犯人として捕まったのがヒラリー(ジョン・キューザック)だった。

刑務所の囚人たちと文通するのが趣味という変わった娼婦のシャーロット(ニコール・キッドマン)が、文通の結論としてヒラリーと婚約した。

ヒラリーはシャーロットに無実だと言い、シャーロッとはウォードの新聞社に無実を証明するように資料を持ちこんだ。

 

ウォードは相棒のヤードリーと実家に帰り、ジャックを運転手にして事件を洗い直し始めた。

 

☆ネタバレ

ここまで読んだら、無実の人間の無実を晴らして牢屋から解放するという流れかと思うでしょうが、この作品の主題はそんなところにはありません。

私も途中迷子になりそうでした。

 

この絶対に付き合いたくない女ナンバー1みたいなシャーロットに、童貞のジャックが恋をしてしまったから、話がややこしい。

 

おまけに、兄のウォードは黒人好きの同性愛者で、超マゾだった!!

どうりで、いつもはハンサムなマシューの顔が歪んでいるなあと思っていたわ。

 

ジョン・キューザックだって、いつものひょうひょうとした表情が消えて、変態丸出しの気味の悪い男でした。

 

その他にも、WWは秘書として雇ったエレンに振り回されているし、ヒラリーのおじという人が、沼に複数の女と子供と住んでいて、ワニを解体している、これも得体の知れない怖い人でした。

 

当時のアメリカの貧しさや教養のなさや黒人差別など、いろんな負の要素がてんこもりの内容で、ラストはかなり衝撃的でした。

おもわず手で目を覆ってしまった!!

そして、大学で水泳をやっていたという前振りが生きてきて、ジャックは殺人鬼から逃げきって、作家になってこの作品を書いたということで結びとなりました。

 

いい人間が一人も出てきません。

共感できる人もいない。

 

ただひとつ、テーマらしいものがあったとしたら、母親不在は男の子の成長に重い意味を持つということでした。

ジャックは女性不信からなかなか恋愛ができなかったし、ウォードも異常性愛を抱えてしまった。

シャーロットの生育歴について何も語られなかったことは、残念なようだけど、これで良かったような気がしました。

とても不幸な少女時代だっただろうという想像はつきますからね。

 

まあ話の種に、ご覧下さい。

名優の名演技だけでも、見所は満載です。

 
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