マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

バグダッドカフェ

2009-05-28 10:19:04 | 映画ーDVD
ーバグダット・カフェーBAGDAD CAFE
1987年 西ドイツ
パーシー・アドロン監督  マリアンネ・ゼーゲブレヒト(ジャスミン)ジャック・パランス(ルーディ)CCH・パウンダー(ブレンダ)クリスティーネ・カウフマン(デビー)モニカ・カローン(フィリス)ダロン・フラッグ(サル・Jr)ジョージ・アグィラー(バーテン)G・スモーキー・キャンベル(サル)ハンス・シュタードルバウアー(ジャスミンの夫)アラン・S・クレイグ(エリック)

【解説】アメリカの片田舎の砂漠にあるさびれたモーテル“バグダッド・カフェ”を、夫婦喧嘩の末に訪れた太ったドイツ女ジャスミンが、そこで暮らす人々の心の扉を開いて回りながら“砂漠のオアシス”に変えていくまでを描いた逸品。主題歌の“Calling You”はアカデミー賞最優秀主題歌賞にノミネートされただけあり、微妙にくすんだ空の青と併せて、セリフが少ないこの作品の行間に秘められた切なさをより際だたせている。(allcinema ONLINE)

【感想】
ジャズ好きの友達の推薦で見ました。
「Calling you」が印象的に使われていて、砂漠のけだるい感じがよく出ていたと思いました。

作品の雰囲気は、もたいまさこさんの「めがね」や「カモメ食堂」に似ていました。

ラスベガスとロスアンゼルスを結ぶ幹線沿いの、砂漠の真ん中にあるモーテル兼カフェを舞台にしたお話。
ドイツ人の旅行者ジャスミンが、夫婦けんかして砂漠の真ん中で車を降りて、夫と別れ、このバグダットカフェにやってくる。
太っていて、汗びっしょり、重いトランクを持っている。

バグダッド・カフェの女主人ブレンダは口うるさい勝ち気な女。
亭主のサルを口論のあげく追い出してしまった。
ブレンダには長男と長女がいて、長男はピアノオタクで、赤ちゃんがいる。
シングルファザーみたい。
ブレンダは、長男の引くピアノをうるさがっている。
娘は、トラック野郎に気軽について行くような、軽い娘。
ブレンダはイライラが募る。

カフェには従業員が一人、モーテルには入れ墨師の女、近くのトレーラーに老人が一人住んでいて、カフェでは家族のように過ごしている。

そこに泊まった異邦人のジャスミン。

ブレンダはジャスミンを嫌いますが、ジャスミンはマイペース。
ブレンダの留守に、お店も事務所も片付けてしまいます。
ブレンダは激怒して保安官を呼んで追い出そうとしますが、法律的には問題なしで、ブレンダもどうすることもできません。

ジャスミンは、ブレンダの息子や娘と仲良くなり、カフェで手品を披露して、お客を呼び、店は繁盛して行く結果に。
ブレンダも心を開いて、いつしか二人は親友同士になって行くというお話でした。

砂漠の中で、ゆっくりとした時間が流れ、ジャスミンのペースにみんなが巻き込まれて、いらいらしていたブレンダも癒されていくようでした。

見ているときは、何と言うことのない映画でしたが、「コーリングユー」のけだるい歌声が耳に残り、まったりとした感覚が後を引く、不思議な作品でした。

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セブン

2009-05-28 10:15:36 | 映画ーDVD
ーセブンーSEVEN/SE7EN
1995年 アメリカ
デヴィド・フィンチャー監督ブラッド・ピット(デヴィッド・ミルズ刑事)モーガン・フリーマン(ウィリアム・サマセット部長刑事)グウィネス・パルトロー(トレイシー・ミルズ)ジョン・C・マッギンレー(カリフォルニア)リチャード・ラウンドトゥリー(マーティン・タルボット地方検事)R・リー・アーメイ(警部)マーク・ブーン・Jr(FBIの男)ダニエル・ザカパ(テイラー刑事)ケヴィン・スペイシー(ジョン・ドゥ)

【解説】
キリスト教の“七つの大罪”になぞらえた奇怪な連続殺人事件を追う二人の刑事を描いたサイコ・サスペンスで、アメリカ・日本ともに大ヒットを記録した。凝りに凝ったオープニングが象徴するように、デヴィッド・フィンチャーのスタイリッシュな画造りと、ブラッド・ピット&モーガン・フリーマンの渋い演技が光る一編。(allcinema ONLINE)

【感想】
この作品は、1995年の作品でとても有名なので、私も見ていないと思いながらも、ラストシーンは知っていました。
犯人役がケヴィン・スペイシーなのは驚きましたが、ぴったりだとも思いました。

動機なき殺人や、狂信的で一方的な思い込みで行われる無差別殺人に、私も社会も慣れさせられてきたせいか、たぶん、公開当時の衝撃は薄まっているんだと思います。
現実の方が、恐ろしい事件が増えているのも事実だし、なんといっても、9.11のような無差別テロや自爆テロを経験してしまったし。

それでも、この作品は時を超えて、人間の残虐性や、個人の復讐の是非など、深いテーマを内包していると思いました。

サマセット(モーガン・フリーマン)の冷静沈着な振る舞いや思考は、この町への絶望から来ていました。
彼は、この町の希望のなさを平常心で乗り切ろうと思っているようでした。

ミルズ(ブラッド・ピット)は、直情型の社会正義にあふれる若い刑事。
彼は、社会悪である犯人を追いつめることが、正義であると信じて疑わない。
サマセットは、ミルズにある意味、希望を見いだしたのではないでしょうか?
だから、定年をのばしてでも、彼と一緒に犯人を追いかけて行ったと思います。

二人が追う、連続殺人事件。
犯人は、キリスト教原理主義者で、聖書の7つの大罪を自ら裁いているつもりのジョン・ドゥ(ケヴィン・スペイシー)。
彼には、自分の命さえ惜しくないという部分で、自爆テロにも通じるところがあると思う。

自分の命をもかけて、警察や社会に挑んでいるジョン・ドゥ。
厄介な人物だが、犯罪者の心理はこうなのかもしれないと、ふと思った。
こういう計画犯罪をするためには、すごいエネルギーがいると思うから。

結局、ミルズはまんまとジョン・ドゥの思惑にはまってしまい、ジョン・ドゥを射殺して犯罪者となるのだが、それが彼の限界であり、人間としての魅力だと思いました。

まったくやりきれない結末だけど、ある日突然、理不尽に襲ってくる犯罪に対して、個人としてどう立ち向かうか、社会はどうしたら個人を守れるのか、問題提起の奥は深いと思いました。

ちなみにキリスト教の大罪とは
1. 傲慢 (superbia)〔Pride プライド〕〈Lucifer〉
2. 嫉妬 (invidia)〔Envy エンヴィー〕〈Leviathan〉
3. 憤怒 (ira)〔Wrath ラース〕〈Satan〉
4. 怠惰 (acedia)〔Sloth スロウス〕〈Belphegor〉
5. 強欲 (avaritia)〔Greed グリード〕〈Mammon〉
6. 暴食 (gula)〔gluttony グラトニー〕〈Beelzebub〉
7. 色欲 (luxuria)〔Lust ラスト〕〈Asmodeus〉
(ウィキペディアより)

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デビル

2009-05-28 10:12:51 | 映画ーDVD
ーデビルーTHE DEVIL'S OWN
1997年 アメリカ
アラン・J・パクラ監督 ハリソン・フォード ブラッド・ピット マーガレット・コリン ルーベン・ブラデス トリート・ウィリアムズ ナターシャ・マケルホーン

【解説】
ニューヨークの警察官トムの家に、一人の青年が同居することになった。彼の名はローリー、トムの祖先の地アイルランドからやって来た、優しい笑顔の好青年だった。妻と娘とも、すぐに親しくなるローリー。だが彼の真の正体は、IRAに所属する国際テロリストだったのだ……。ブラッド・ピットとハリソン・フォードという異色の顔合わせが実現したサスペンス映画。(allcinema ONLINE)

【感想】
「バーン・アフター・リーディング」のブラビのお口直しではないのですが、たまたまブラッド・ピットを2本借りてきました。
まず、「デビル」。

これは、せつない話でした。
でも、悲しいかな、IRAの歴史的なことがよくわかっていない。
この映画を見ても、政治的な背景はよくわかりませんでした。

北アイルランドの漁師の父を持つフランキーは、8歳のとき、家族の目の前で父親を銃殺された。
父はIRAの闘士で、撃ったのは警官だった。

成長したフランキー(ブラッド・ピット)はIRAの特攻隊長となり、指名手配を受けていた。
武器調達のため、アメリカへ渡り、警官のトム(ハリソン・フォード)の家に身分を偽り居候する。
フランキーが思い出した、一家の団らん。
ここには、しばしの安らぎがあった。

武器商人とのトラブルで、正体が暴かれ、トムは身柄を保護する意味でもと、フランキーを逮捕しようとするが、フランキーは「これはアメリカの話ではなく、アイルランドの話なんだ」とつぶやきながら息を引き取る。

歴史はわからなくても、歴史に翻弄された青年の正義感はわかるような気がしました。
ブラピが熱演です。

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小笠原諸礼忠孝 通し狂言 小笠原騒動

2009-05-24 08:46:34 | 舞台
ー小笠原諸礼忠孝 通し狂言 小笠原騒動ー

犬神兵部/岡田良助  中村 橋之助
小笠原隼人/奴菊平  片岡 愛之助
小笠原豊前守/飛脚小平次  中村 勘太郎
お大の方/小平次女房お早  中村 七之助
隼人妹小萩/林数馬  中村 壱太郎
良助母お浦  上村 吉 弥
良助女房おかの/小笠原遠江守  市村 萬次郎

【物 語】
ここは九州・豊前国。小笠原家では、お家乗っ取りを企む執権・犬神兵部(ひょうぶ)(橋之助)とお大(だい)の方(七之助)一味の陰謀が着々と進んでいた――。
 そんな中、狩りに出た藩主の小笠原豊前守(ぶぜんのかみ)(勘太郎)が白狐を射ようとするのを家臣の小笠原隼人(はいと)(愛之助)は押し止め、また藩政の乱れを意見するが、兵部やお大の方の言いなりとなっている豊前守の逆鱗に触れ閉門を言い渡される。
 兵部は、大望の妨げになると隼人に刺客を差し向ける。絶体絶命に陥った隼人の前に、最前助けた白狐の化身である奴菊平(愛之助)が現れ隼人を救い出す。
 隼人から分家小笠原遠江守(とおとうみのかみ)(萬次郎)への密書を託された召使のお早(七之助)は、その道中で兵部に加担する足軽の岡田良助(橋之助)に殺され密書を奪われる。
 妻のお早を殺された飛脚の小平次(勘太郎)は、すぐさま敵が良助と知る。一方の良助は、お早の怨霊にとりつかれた末に自らの愚かさを悟り、真人間に改心するが、女房のおかの(萬次郎)をはじめ、家族を一度に失ってしまう。
 それを知らない小平次は、水車小屋で激闘の末、良助を討つのだが、断末魔の良助から遠江守へ届ける兵部一味の連判状と訴状を託される。
 程なく通りかかる遠江守の行列に小平次は直訴をするのだが、その瞬間、一発の銃声が辺り一面に響いたのだった……。

【みどころ】
 享和三年(一八〇三)豊前小倉藩(現北九州市)に実際に起こったお家騒動に題材を採った『小笠原騒動』は、本外題を「小笠原諸礼忠孝(おがさわらしょれいのおくのて)」といい、明治十四年(一八八二)道頓堀戎座で三代目勝諺蔵が書き下ろした狂言です。
 この作品は、十年前に南座にて復活上演し、ストーリーの面白さ、水車小屋の本水を使った立ち廻りの迫力が話題を呼び、その後、新橋演舞場、御園座、博多座と全国でも上演され、絶賛を博しました。
 南座では待望の再演となり、今回は一昨年『霧太郎天狗酒醼』で好評を博した花形四人が挑みます。
(詳しくはこちらでhttp://www.kabuki-bito.jp/)

【感想】
10年前に南座で復活上演された演目で、役者が2役を受け持ち、愁嘆場あり、本水を使った大立ち回りありと、想像以上に楽しい芝居でした。

通し狂言は、話の流れや人間関係がすごくわかりやすい。
このお話は、人間関係が複雑で、誰が主人公とは言えないくらいです。

一番の大役は犬神兵部と岡田良助を演じた中村 橋之助でしょう。
我が子を手にかける辛い芝居と、本水を使った水車小屋の立ち回り、すごい体力だと感心したし、お芝居のレベルもすごく高いと思いました。
橋之助さんに対する子役の子供も、すごく芝居がうまい。
おばちゃんは、泣いてしまいました。

また、悪役のお大の方と、忠義のために殺されてなお、お化けになるお早を演じた七之助も、どちらの女にも違う色気があって、玉三郎の一番の後継者かなあと思いました。

白狐の妖術や、幽霊なども織り込んで、盛りだくさんの演目で、すごーく楽しめました。

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バーン・アフター・リーディング

2009-05-23 15:24:39 | 映画ー劇場鑑賞
ーバーン・アフター・リーディングーBURN AFTER READING
2008年 アメリカ
イーサン・コーエン 、ジョエル・コーエン監督・脚本 ブラッド・ピット(チャド・フェルドハイマー)ジョージ・クルーニー(ハリー・ファラー)ジョン・マルコヴィッチ(オズボーン・コックス)フランシス・マクドーマンド(リンダ・リツキ)ティルダ・スウィントン(ケイティ・コックス)エリザベス・マーヴェル(サンディ・ファラー)リチャード・ジェンキンス(テッド)J・K・シモンズ(CIA上官)

【解説】
『ノーカントリー』でアカデミー賞作品賞ほか主要3部門などを受賞したジョエル、イーサン・コーエン兄弟が放つクライム・コメディー。CIAの機密情報が書き込まれた一枚のCD-ROMをめぐり、さまざまな人々が衝撃の結末へと突き進んでいく。出演は『オーシャンズ』シリーズのジョージ・クルーニー、『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』のブラッド・ピットら。演じる俳優をそれぞれ想定して書かれたという個性豊かなキャラクターたちと、彼らがたどる運命の行方に注目だ。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
CIAの機密情報が書き込まれた1枚のCD-ROMを、勤務先のフィットネスセンターで拾ったチャド(ブラッド・ピット)とリンダ(フランシス・マクドーマンド)。そのころ、元CIA諜報員のオズボーン(ジョン・マルコヴィッチ)は、機密情報の紛失にうろたえていた。一方、オズボーンの妻ケイティ(ティルダ・スウィントン)は、財務省連邦保安官ハリー(ジョージ・クルーニー)と不倫中で……。(シネマトゥデイ)

【感想】
コーエン兄弟とジョージ・クルーニーといえば、「オー・ブラザー!」「ディボース・ショウ」を思い出しますが、この作品には、ジョン・マルコビッチとブラッド・ピットが参戦して、そのバワーは強力でした。

タイトルは「読んだら燃やせ」ですか?

あらすじなんて言う必要もない、言葉遊びー汚い言葉の応酬で遊びにもなっていないんだけど、きっと、眉をひそめる人を見て笑うのが趣向かと、想像しました。
英語がわからないから、この辺は残念だなあ。

あとは、CIAの有能さを示したんだか、パロディなんだか、これも、CIAをよく知らないから、判断できないけど、私なんか単純だから、CIAって偉いなあと思ったりなんかしました。
コーエン兄弟の思うツボ?

ブラピのファンは見ない方がいいと思うなあ。
かなりショックかも…



一番共感できたのは、リンダ・リツキ(フランシス・マクドーマンド)という一度聞いたら忘れられない名前の女性。
中年の独身女で、スポーツジムで働いていて、出会い系サイトで男アサリ、全身美容整形希望で大金をほしがっている女。
私が彼女の境遇ならやりかねないなあ…

まあ、それは考えられないけど、彼女がすべての事件の核になっていることは間違いない。
相変わらず、芸達者なフランシス・マクドーマンドでした。



一番嫌な奴はハリー(ジョージ・クルーニー)。
女たらしの最低な奴で、セックスのことしか考えていない男。
しかも、小心者で「銃は使ったことがない」なんて渋いセリフをはきながら、いざとなったら真っ先に発砲するんだよ。



オズボーン・コックス(ジョン・マルコヴィッチ)は映画の冒頭でCIAをクビになります。
アル中、傲慢、汚い言葉を吐きまくり。

その妻ケイティ(ティルダ・スウィントン)は医者なのに、冷徹女、しかも、ハリーと浮気中。
この夫婦は、どっちもどっちの似た者夫婦です。

この5人に、ハリーの妻(この人も浮気している)やリンダを慕うジムの上司(この人が唯一けなげ)がからんで、意味不明の騒動です。

見終わった後も意味不明なんだけど、結構いい感じの意味不明でした。
私は、気に入りました。

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60歳のラブレター

2009-05-23 15:15:45 | 映画ー劇場鑑賞
ー60歳のラブレターー
2009年 日本
監督=深川栄洋  キャスト=中村雅俊(橘孝平)原田美枝子(橘ちひろ)井上順(佐伯静夫)戸田恵子(長谷部麗子)イッセー尾形(松山正彦)綾戸智恵(松山光江)星野真里(橘マキ)内田朝陽(八木沼等)石田卓也(北島進)金澤美穂(佐伯理花)佐藤慶(京亜建設・会長)原沙知絵(根本夏美)石黒賢(麻生圭一郎)

【解説】
熟年夫婦が互いへの感謝の言葉をはがきにつづり、これまでに8万通を超える応募が寄せられた人気企画「60歳のラブレター」を映画化。監督は『真木栗ノ穴』の深川栄洋が務め、脚本を『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの古沢良太が手掛ける。出演は、中村雅俊、原田美枝子、井上順、戸田恵子、イッセー尾形、綾戸智恵と豪華キャストが集結。さまざまな人生経験を積み重ねてきた登場人物たちが、夫婦のあり方や、これからの人生をどう生きるのか模索する姿が共感を誘う。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
仕事一筋の夫・孝平(中村雅俊)と献身的な専業主婦ちひろ(原田美枝子)は、定年退職を機に離婚を決意。時間を持て余すちひろは家政婦の仕事に挑戦し、翻訳家・麗子(戸田恵子)の家で働き始める。一方、張り切って第2の人生を歩み出すもさまざまな挫折を味わい、自信を失いかけていた孝平は、娘(星野真里)の出産見舞いでちひろと再会し……。(シネマトゥデイ)

【感想】
オムニバス風に、3組の男女が登場します。
同世代がテーマなので、かなり期待していたのですが、共感できたのは魚屋さんのご夫婦(イッセー尾形、綾戸智恵)くらいかなあ。
でも、これはありがちな話なので、もう少し、ひねりが欲しいと思いました。



観客層はかなり高く、笑い声もすすり泣きも聞こえました。
みなさん、満足されたのでしょうか?

クスリと笑えるセリフもたくさんありました。
やはり、イッセー尾形さんです。
ほろりとさせてくれたのも彼。
うまいなあ。

メインの話が孝平(中村雅俊)と献身的な専業主婦ちひろ(原田美枝子)の物語です。



☆ネタバレ
60歳で大手建設会社を取締役であっさり退職した孝平。
30年間連れ添った妻に、たっぷりのお金と家を譲って離婚。
自分は愛人と第二の人生を送るはずだった。

孝平は自分の働いていた会社の一人娘と進められるままに結婚して、時代に乗って作り上げた地位だった。
彼にとってみれは、野心のための結婚、愛のない結婚だった。

一方ちひろは、内向的で口数も少ない性格だが、孝平との結婚には満足していた。
30年間、彼だけをみつめてひたすら付いて行く生活だったと描かれていた。
ところが、孝平から切り出されたのは熟年離婚。
それも、受け入れるちひろ。

娘のマキは、そんな両親に反発し、元カレの子供を妊娠していたり、新しい恋人と同棲していたりする。

しかし、孝平が考えていたより、現実は厳しく、新しい仕事に挫折したときに、妻を見直し、彼女の一途な愛に気がつくというストーリー。

あり得へん!!

まず、30年間家にこもっていた主婦が、プリティウーマンのように、男に愛されるキャラに変身できるのかなあ?

30年間、振り向きもされなかった妻が、そんな男を受け入れるかあ?
恨みがないの?
聖女のようなちひろさん、私には考えられないと思いました。

また、そんな冷たい男が、妻に愛してるといえるようになるなんて、それも想像できないと思いました。

それよりちひろさんは第二の人生を、自分らしくつつましやかに生きたらいいのに、と思いました。
もし、変身できたのなら、ダンナとの人生より、もっと楽しい人生が待っているのに、惜しい。

なんか、男に都合良く作ってあったなあ。
孝平がちひろに振り向かなかったのは、ちひろが地味だったから、とでもいいたげな作り方。
愛してると言えば、30年間の不誠実が埋められるというのかあ。
あまりに、ムシがよ過ぎるでしょう?

綾戸智絵さんが演じた光江さんも、夫に黙ってマーチンのギターを買ってあげます。
それは、ご主人が彼女を大切にしてきた結果だから、とても微笑ましいです。
妻を大切にするって、言葉やプレゼントでもないよねえ。
心が通じることだと思います。

振り返って、少しでも良心ががうずくご主人たちは、妻の身になって考えてみてください。
妻が、生活の中でどんなに細やかな心配りをしているか。
妻への感謝は、一晩「ミッシェル」を歌い続けるくらいのことでは、購えませんよ。
あれは、ほかの入院患者さんに迷惑ではないかなあ?

それにしても、この国の奥様方は、なんて優しくて寛大で、情が厚いのでしょうねえ!!

私は映画ばかり見ていて、偉そうなことは言えませんが…。

もう一つの話、井上順、戸田恵子の熟年再婚のエピソードは、最近私のまわりでもよく聞く話です。
これこそ、すごいバラエティーがあるので、なんともコメントできない感じでした。



それより、井上順ちゃん、久しぶりに見ましたが、すごくよかったと思いました。
私が最初にファンになった人で、健在ぶりがうれしかった。
中学生のとき、梅コマへウエスタンカーニバルを見に行きました。
前の方の席で、スパイダーズの一員として、順ちゃんが熱唱していました。
汗をいっぱいかいて。
ファンレターを送ったら、サイン入りのブロマイドが送られてきました。
すごく、うれしかったのを覚えています。

ウエスタンカーニバル、友達のおばさんに連れて行ってもらったのに、校長室に呼び出されて叱られました。
もう、二度とグループサウンズのライブには行けませんでした。
今からは考えられないでしょう?


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リダクテッド真実の価値

2009-05-18 08:49:16 | 映画ーDVD
ーリダクテッド真実の価値ーREDACTED
2007年 アメリカ/カナダ
ブライアン・デ・パルマ監督 パトリック・キャロル(上等兵 リノ・フレーク)ロブ・デヴァニー(特技兵 マッコイ)イジー・ディアス(上等兵 エンジェル・サラサール)マイク・フィゲロア(軍曹 ジム・バスケス)タイ・ジョーンズ(上級軍曹 スイート)ケル・オニール(兵卒 ゲイブ・ブリックス)ダニエル・スチュワート・シャーマン(特技兵 B・B・ラッシュ)

【解説】
アメリカ兵が14歳の少女をレイプした末に彼女の家族を惨殺するという、イラクで実際に起こった衝撃の事件を題材にした問題作。『カジュアリティーズ』でベトナム戦争での集団強姦殺人を描いたブライアン・デ・パルマが、ドキュメンタリー仕立ての挑戦的な構成で、残酷な戦争の実態と報道の在り方を問いかけている。賛否両論を巻き起こす内容でありながら、ヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞。巨匠デ・パルマ督が作品に込めた真摯(しんし)なメッセージに注目だ。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
戦場をビデオ撮影し、映画学校入学のアピール材料にするというもくろみから、イラクでの兵役に志願した19歳のサラサール(イジー・ディアス)。検問所の任務に就いていたものの、大した映像が撮れないことに不満を感じていたサラサールは、ある夜、戦争遂行に役立つ証拠を捜索するという名目で、仲間とともに1軒の家に踏み込む。(シネマトゥデイ)

【感想】
冒頭に「これは、事実に基づくフィクションである」という字幕が出ないと、始まりの揺れる映像で、鑑賞を断念しそうになる。
撮影しているのは、映画学校に入学を夢見るヒスパニック系の19歳の兵士サラサール(イジー・ディアス)です。

☆ネタバレ
彼は、検問所の任務に就いている。
退屈な任務だけど、毎日自爆テロや地雷の危険にさらされていて、ストレスのたまる任務だ。
ここを、全速力で走り抜けようとする1台の車。
「停まれ」と警告しても、スピードを緩めようとはしない。
発砲。
停まった車には産気づいた妊婦が乗っていた。
病院に運ばれるが、胎児とともに死亡する。

「この検問で2000人が殺されたが、敵は60人だった」の字幕。

地雷を踏んで、爆死した上官。
敵との情報で踏み込んだ民家の様子。
この検問所を通って、学校へ通う少女たち。
その服装チェックをする兵士。
なんで、女性の兵士がやらないんだろうと思う。
結局、それで欲情した兵士が、その少女をレイプする目的で、一度捜査した民家に再び押し入るのだ。

そして、15歳の少女をレイプし、一家を惨殺するという痛ましい事件が起きた。

さらに、この事件をカメラに収める目的で同行したサラサールは、アルカイダに拉致され、首が切られた状態で捨てられている。
犯行声明が出て、カメラの前で処刑される姿が映し出される。

これはフィクションだと教えられているから見られるものの、ほんとうに悲惨な戦争の現実でした。
兵士たちも、これが正しい戦争なのかと、正義があるのかと、日々自問自答で送っている様子も辛かった。

アメリカ当局はこの事件を真実を消した形でリダクテッド(編集)しようとする。
ブライアン・デ・パルマはこの事件を真実を伝えるためにリダクテッドし直したのだ。
サラサールの映像を中心に、イラクとアメリカの家族とのテレビ電話やアルカイダなどのインターネットの画像、基地にある監視カメラやフランスの報道の映像などをつなぎ合わせると言う形で、臨場感を盛り上げて行きます。

帰還した兵士でも、心に残した傷は深い。

ラストは被害を受けた民間人の静止画像。
かなりしんどい映画です。


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天使と悪魔(映画)

2009-05-17 10:01:49 | 映画ー劇場鑑賞
ー天使と悪魔ーANGELS & DEMONS
2009年 アメリカ
ロン・ハワード監督 ダン・ブラウン原作 トム・ハンクス(ロバート・ラングドン)アイェレット・ゾラー(ヴィットリア・ヴェトラ)ユアン・マクレガー(カメルレンゴ)ステラン・スカルスガルド

【解説】
ロン・ハワード監督、トム・ハンクス主演の大ヒット作、『ダ・ヴィンチ・コード』の続編となる歴史犯罪ミステリー。イタリアのローマで400年の時を超えてよみがえった秘密結社・イルミナティによるヴァチカンへの復讐(ふくしゅう)を阻止するべく、ガリレオの暗号コードに挑む宗教象徴学者・ラングドンの活躍を描く。ヒロインには『ミュンヘン』のイスラエル人女優アイェレット・ゾラーを抜てき。ほかにユアン・マクレガーやステラン・スカルスガルドなど、国際色豊かな実力派俳優たちが脇を固める。原作の張り詰めた緊迫感を、より臨場感たっぷりの映像で見せてくれることに期待したい。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
宗教象徴学の権威、ロバート・ラングドン(トム・ハンクス)は、秘密結社・イルミナティの復活を探るべくローマへ旅立つ。17世紀、ヴァチカンの科学者への弾圧の陰で結成されたイルミナティが、今にも教皇候補の暗殺を計画しているという。ラングドンと科学者ヴィットリア(アイェレット・ゾラー)は、ガリレオの暗号コードの解明に乗り出すが……。(シネマトゥデイ)

【感想】
前回(ダ・ヴィンチ・コード)の反省をふまえて(?)、今回はシンブルに、スビーディに、わかりやすくがモットーだったのではないでしょうか?
それは、成功していたと思いました。

登場人物を整理して、事件の謎解きはラングトン(トム・ハンクス)とヴッットリア(アイェレット・ゾラー)、それに対立したり、協力したりするスイスの衛兵の責任者リヒター(ステラン・スカルスガルド)とヴァチカン警察、ヴァチカンの司祭でキーマンのカメルレンゴ(ユアン・マクレガー)という関係に集約したところがよかったと思います。

さらに良かった点は、ヴァチカンやローマの美術品を、謎解きのヒントとしてみせてもらえることです。
ローマ法王を選ぶ「コンクラーベ」も具体的だし、システィーナ礼拝堂やサンピエトロ寺院など、思いが広がりました。
これが最大の喜びでした。

ただ、シンプルとわかりやすさを追求したために、事件の背景や人物描写が浅くなっているのは否めません。
特に、殺人を実行する人物のイメージは、かなり変えられていました。

映画を見てから原作を読むことをお薦めします。
原作の方が映像的で、残酷でスリリングです。

私が原作で「やり過ぎー」と感じた場面は、映画では変えられていました。
それでよかったと思いました。

やっぱり、ローマに行きたい…

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チェイサー

2009-05-14 10:34:52 | 映画ー劇場鑑賞
ーチェイサーーTHE CHASER
2008年 韓国
ナ・ホンジン監督 キム・ユンソク(ジュンホ)ハ・ジョンウ(ヨンミン)ソ・ヨンヒ(ミジン)チョン・インギ(イ刑事)パク・ヒョジュ(オ刑事)キム・ユジョン(ミジンの娘)

【解説】
10か月に21人を殺害した疑いで逮捕された、韓国で“殺人機械”と言われた連続殺人鬼ユ・ヨンチョルの事件をベースにした衝撃のクライム・サスペンス。狂気のシリアルキラーをたった一人で追う元刑事の追走劇が、緊迫感あふれるダイナミックかつハイスピードな展開で描かれる。長編初監督の新鋭ナ・ホンジンのもと、連続殺人鬼役のハ・ジョンウと、元刑事役のキム・ユンソクが圧倒的な演技を披露。事件を追う過程で垣間見える人間の心の闇に戦慄(せんりつ)する。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
デリヘルを経営する元刑事ジュンホ(キム・ユンソク)のところから女たちが相次いで失踪(しっそう)して、ときを同じくして街では連続猟奇殺人事件が発生する。ジュンホは女たちが残した携帯電話の番号から客の一人ヨンミン(ハ・ジョンウ)にたどり着く。ヨンミンはあっけなく逮捕されて自供するが、証拠不十分で再び街に放たれてしまい……。(シネマトゥデイ)

【感想】
これは、実話と言うことですが、そういうことより、エンタメ作品として楽しみたい作品です。
よくできているし、これが事実だと思うと、怖くてかわいそうで、楽しめません。

事実は、連続殺人鬼ユ・ヨンチョルの事件が韓国であって、老人の資産家殺人を皮切りとして、マッサージ嬢やテレクラ嬢など21人を殺し、今は逮捕されて、死刑判決を受けたということです。
この人は、中学生のときに父親を癲癇で亡くし、兄も自殺して、母親の愛情にも飢えていて、思春期の頃から非行を繰り返して刑務所を何度も出たり入ったりして、結婚もしたが、離婚してから犯行がエスカレートしたようです。
これで、映画とは設定も違うということがわかったので、安心でしょう?

☆ネタバレ
不祥事で警察をクビになり、デリヘルを経営する元刑事ジュンホ(キム・ユンソク)、雇っている女性が2人消えた。
電話があって、別の女性をホテルに向かわせたが、客とのトラブルで辞めてしまった。
また、客からの電話。
風邪を引いて行けないというミジンを説得して、客のもとに向かわせた。

「4885」の電話の末尾を持つ客が、失踪した2人のデリヘル嬢も呼び出していた。
女を売りとばしているのかもしれない、と怪しんだジュンホは、ミジンを追ってマル区へ。
ミジンは、犯人からある邸宅へ招き入れられるが、明らかに異様な家。
泥だらけの痩せた犬。
掃除した気配のない汚れた部屋。
ジュンホに連絡するために入ったシャワー室は、汚れ果てて、浴槽には血の付いた女性の髪の毛が。
ミジンはメールをしようとするが、圏外だった。
やがて、犯人にとらえられ、ノミとカナヅチで襲われるが、すんでのところで致命傷は免れていた。

ジュンホは、その家のすぐ近くまで来ていた。
前に失踪したデリヘル嬢の車もこの近くで見つかったし、ミジンの車も停めてあった。
でも、ミジンとは連絡が取れない。
「4885」男にも。

刑事仲間のイ先輩に連絡するが、市長の警護中で、市長に汚物をかけた犯人を取り押さえていた。

ジュンホは接触事故を起こした男が「4885」だと確信し、逃げた男を取り押さえたが、二人とも警察に連行される。
男はヨンミンという本名もわかり、9人の殺人もあっさりと白状する。

しかし、裏が取れない。物証がない。
焦る捜査陣。

一方ジュンホは、ミジンの家に行き、7歳の娘がいたのを知る。
気が強く、母の帰りを心配している女の子。
ジュンホはその子を連れて、独自の方法でミジンの行方を探し始めるー。

☆ネタバレのネタバレ
ミジンは、娘を思う一心で、縄を切って犯人の家から逃走し、近所の店に駆け込むが、警察に連絡が行かず、釈放されたヨンミンにみつかり、結局は惨殺されてしまいます。
ジュンホの携帯に残された、ミジンの遺書のような伝言。
この国では、女性がまだまだ弱い存在であることを示唆した内容です。
「ジュンホさん、怒らないでね。私はもうこの仕事を辞めたい。怖くて耐えられない」
ミジンの恐怖を思うと、怒りと悲しみでいっぱいになります。

弱い人間にならなにをしてもいいという犯人はもちろん許せないけど、社会的弱者を作り出す社会、守れない社会も、現代が持っている問題なんだなあと思いました。
そして、猟奇殺人を産む土壌としての都市。
「レッドドラゴン」を思い出しつつ、韓国映画界の実力のあるところを再認識した映画でした。

この作品、ディカプリオとワーナーブラザーズがリメイク権を獲得したそうです。


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ミルク

2009-05-14 10:23:49 | 映画ー劇場鑑賞
ーミルクーMILK
2008年 アメリカ
ガス・ヴァン・サント監督 ショーン・ペン(ハーヴィー・ミルク)エミール・ハーシュ(クリーヴ・ジョーンズ)ジョシュ・ブローリン(ダン・ホワイト)ジェームズ・フランコ(スコット・スミス)ディエゴ・ルナ(ジャック・リラ)アリソン・ピル(アン・クローネンバーグ)ルーカス・グラビール(ダニー・ニコレッタ)ヴィクター・ガーバー(モスコーニ市長)デニス・オヘア(ジョン・ブリッグス)ジョセフ・クロス(ディック・パビック)ハワード・ローゼンマン(デヴィッド・グッドスタイン)ブランドン・ボイス(ジム・リヴァルド)ケルヴィン・ユー(マイケル・ウォン)スティーヴン・スピネラ(リック・ストークス)ジェフ・クーンズ(アート・アグノス)テッド・ジャン・ロバーツ(デニス・ペロン)

【解説】
1970年代のアメリカで、同性愛者であることを公表して公職に就いたアメリカ初の政治家ハーヴェイ・ミルクの生き様を描く伝記ドラマ。監督は『エレファント』のガス・ヴァン・サント。個人の権利を守るために戦い、凶弾に倒れたミルクをオスカー俳優ショーン・ペンが演じている。同役ですでに多数の映画賞を制覇しているショーンの熱演と、今なお尊敬の念を集めるミルクの愛すべき人柄をフィルムに焼き付けたガス・ヴァン・サントの手腕を堪能したい。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
1972年のニューヨーク。金融や保険業界で働いていたミルク(ショーン・ペン)は、20歳年下のスコット(ジェームズ・フランコ)と出会い、恋に落ちる。二人は新天地を求めてサンフランシスコに移り住み、小さなカメラ店を開店。そこはたちまち同性愛者やヒッピーたちのよりどころとなり、ミルクは彼らを快く思わない保守派に対抗した新しい商工会を結成することになる。(シネマトゥデイ)

【感想】
アカデミー賞主演男優賞をショーン・ペンが獲得した作品。
やっばりすごい。
その仕草、ゲイっぽいけどわざとらしくないし、嫌みではない。
演説のシーンは、堂々としていて威厳もあって、知的でカリスマ性が感じられました。

これ、1970年代のお話。
日本では同性愛者の公民権なんて問題になりにくいけど、アメリカではこんなふうだったのですね。
民主主義とマイノリティー。
ミルク氏は、同性愛者に限らずに、黒人や障害者、老人など、社会的弱者に社会の目を向けさせたところが、今も語られる政治家となったんだと思いました。

反対に、ミルクと市長まで暗殺してしまうダン・ホワイト(ジョシュ・ブローリン)は、何を政策の焦点にして自分の存在理由とするかを、完全に間違った人。

それにしても、公人を二人も、しかも市庁舎で銃殺するという大罪を犯しながら、5年の禁固刑はあまりに軽すぎます。
心神耗弱なんてよく認めたよね。
結局、その後自殺してしまったそうですが、釈然としない結果だと思いました。

ジェームズ・フランコがミルクの愛人であり生涯の理解者を演じていましたが、これがなかなよかったです。
エミール・ハーシュ、ルーカス・グラビールなど、ミルクを支える美青年も好演していました。
久しぶりに見たディエルゴ・ルナ。
ちょっと悲しい役でしたね。

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