マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

イースタンプロミス

2008-06-28 16:21:39 | 映画ー劇場鑑賞


ーイースタンプロミスーEASTERN PROMISES
2007年 イギリス/カナダ/アメリカ
デヴィッド・クローネンバーグ監督 ヴィゴ・モーテンセン(ニコライ)ナオミ・ワッツ(アンナ)ヴァンサン・カッセル(キリル)アーミン・ミューラー=スタール(セミオン)イエジー・スコリモフスキー(ステパン)シニード・キューザック(ヘレン)

【解説】
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』のデヴィッド・クローネンバーグ監督とヴィゴ・モーテンセンが再びタッグを組み、ロンドンに暗躍するロシアン・マフィアを描いた犯罪バイオレンス。出産と引き換えに死亡した少女の日記をきっかけに、非情なマフィアの存在が露呈していく。共演は『キング・コング』のナオミ・ワッツと『ジェヴォーダンの獣』のヴァンサン・カッセル。サウナで繰り広げられる、ヴィゴ・モーテンセンのリアルな格闘シーンは必見。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
ロンドンの病院で産婦人科医をしているアンナ(ナオミ・ワッツ)のもとに、ロシア人の少女が運び込まれる。しかし、出産の直後に少女は命を落とし、日記と赤ん坊が残された。そこに記された内容に危険を感じながらも、赤ん坊の家族を見つけ出そうとするアンナ。彼女はあるロシアン・レストランにたどり着き、ロシアン・マフィアに雇われているミステリアスな男ニコライ(ヴィゴ・モーテンセン)に出会う。(シネマトゥデイ)

【感想】
私はデヴィッド・クローネンバーグ監督とヴィゴ・モーテンセンの「ヒストリー・オブ・バイオレンス」もとても気に入っていて、この作品も「痛いよ」と友達から聞いていながらも、期待して見に行きました。

見終わって、大満足。
でも、なぜかしら。

はっきりいって、私はやくざ映画もマフィアも大嫌い。
ホラーも、バイオレンスも大嫌い。

およそ、私の好みからはかけ離れた作品なのに、なぜこうも魅力的なのか。

この作品のテーマはイギリス社会のロシアマフィア。
人身売買と、レイプと売春。

イギリスって、移民社会でもあるのですね。
しかも住み分けが進んでいるようです。

暗躍するKGB。
名前がFSBに変わっても、恐ろしいイメージは拭えません。
ロンドンで、事件もありましたねえ。

 アンナ
アンナ(ナオミ・ワッツ)は、赤ちゃんを流産して、恋人と別れ、母親の元に戻ってきた、ロシア人の血を引く助産婦です。
その彼女が働いている病院へ、瀕死の妊婦が送られてきた。
見るとまだ子供。
赤ちゃんは助かるが、少女は死んでしまう。

赤ちゃんの身内を捜そうと、少女の持っていた手帳に挟んであったレストランを訪れたことで、アンナはおそろしい事件に巻き込まれていきます。
なぜなら、このレストランこそ、ロシアマフィアのボス(アーミン・ミューラー=スタール)が経営するレストランだったからです。

人当たりのいい老人が、一皮むけば、非情なボス。
でも、身内はとても大切にします。
反対に、秘密を嗅ぎ付けた人間には容赦なしです。

飲んだくれで、どうしようもないバカ息子のキリル(ヴァンサン・カッセル)。
人も虫けら同然に扱って平気な人です。

この二人に使え、ファミリーの一員になることを狙っているのがニコライ(ヴィゴ・モーテンセン)です。

彼は、何者なのか?
敵なのか味方なのか?

それは見てのお楽しみですが、必見はサウナ風呂で、全裸のニコライが殺し屋2人に襲われるるシーン。

監督いわく、全裸は人間の弱さを表しているのだそうです。
そこで試される、人間の防衛力。
生への執着としてのバイオレンス。
これは、言葉では説明ができません。
演じるヴィゴと演出する監督の信頼関係のなせる技だと、感動しました。

ほんと、すごいから、見て欲しい!!

それから、ヴィゴ自身がロシアまで取材に行って、ロシアマフィアの役作りをしたそうです。
さらに、監督に進言して脚本まで書きかえたというタトゥにこめられたメッセージ。
華やかさはまったくなく、無機的で非情な感じでした。
ヴィゴは43カ所もタトゥを入れたそうです。

とにかく、冷徹非情に徹して作った作品なのに、短いシーンで人のぬくもりや心の交流を感じさせるのは、監督の力量だと思いました。

ラストのワンショット。
全裸でいるより、セクシーで、エロティシズムに溢れたヴィゴの姿。
これぞ、男!!
男の魅力全開のヴィゴの映画でした。

幻影師アイゼンハイム

2008-06-28 16:16:14 | 映画ー劇場鑑賞
ー幻影師アイゼンハイムーTHE ILLUSIONIST
2006年 アメリカ/チェコ
ニール・バーガー監督 エドワード・ノートン(幻影師アイゼンハイム)ポール・ジアマッティ(ウール警部)ジェシカ・ビール(公爵令嬢ソフィ)
ルーファス・シーウェル(皇太子レオポルド)エドワード・マーサン(興行師フィッシャー)ジェイク・ウッド(ヤルカ)トム・フィッシャー(ウィリグート)アーロン・ジョンソン(若きアイゼンハイム)エレナー・トムリンソン(若きソフィ)カール・ジョンソン(医者/老紳士)

【解説】
9世紀末のウィーンを舞台に、見事なイリュージョンで人々を魅了した天才幻影師と、皇太子との結婚を控えた公爵令嬢の禁断の愛を描いたラブストーリー。ピューリッツァー賞受賞作家スティーヴン・ミルハウザーの短編を新鋭監督ニール・バーカーが映画化。主人公の幻影師をエドワード・ノートン、彼と惹(ひ)かれ合う公爵令嬢を『NEXT ‐ネクスト‐』ジェシカ・ビールが演じている。当時の世相を加味したゴージャスでサスペンスフルな展開と驚きのラストシーンに注目だ。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
魅惑的なイリュージョンで、大衆の心をつかむ幻影師アイゼンハイム(エドワード・ノートン)。ある日、彼の評判を聞きつけた皇太子レオポルド(ルーファス・シーウェル)が、婚約者のソフィ(ジェシカ・ビール)を連れて彼のショーを観覧。しかし、アイゼンハイムとソフィの間には、幼い日に身分の違いが原因で引き裂かれた過去があった。(シネマトゥデイ)

【感想】
これは、「プレステージ」と同じ頃の作品ですが、日本では同じ魔術師ものということで、かぶるのをはばかったのか、いまごろの公開で、しかも単館系、地味な公開になってしまいました。

でも、作品が地味かと言うと、そんなことはありません。
作品的には互角、私は、圧倒的にこちらが好きです。

美男美女(エドワート・ノートンとジェシカ・ビール)の恋が、身分違いで引き裂かれ、再開した初恋の人は、もうすぐ独裁者になることを画策している皇太子に嫁がなければならない運命。
典型的な悲恋物語、しかも、その悪役がルーファス・シーウェル、こわい。

その間を行ったり来たりするお人好し、小市民の刑事がポール・ジアマッティ。

もう、役者がハマっているでしょう?

エドワート・ノートンは、得体の知れないカリスマ性にとんだイリュージオニストにぴったりでした。
いつもの彼の映画とは違って、最後はお姫様を救い出すヒーローに。
きゃあ、きゃあ。
ノートン素敵!!

観客は大満足のラストじゃないかなあ。

もう少し、たくさんの劇場で公開しても損はない作品だと思うけどなあ。

ジュノ

2008-06-28 16:09:24 | 映画ー劇場鑑賞

ージュノーJUNO
2007年 アメリカ ジェイソン・ライトマン監督 エレン・ペイジ(ジュノ)マイケル・セラ(ポーリー)ジェニファー・ガーナー(ヴァネッサ)ジェイソン・ベイトマン(マーク)オリヴィア・サールビー(リア)J・K・シモンズ(マック(ジュノの父))アリソン・ジャネイ(ブレン(ジュノの義理の母))

【解説】
16歳の少女が予想外の妊娠を経験し、現実を受け止めながら成長していくさまを描いたヒューマンコメディー。『サンキュー・スモーキング』のジェイソン・ライトマン監督が、『ハード キャンディ』で衝撃を与えた成長著しいエレン・ペイジの魅力をいかんなく引き出した。共演にはカナダの子役出身マイケル・セラ、『キングダム/見えざる敵』のジェニファー・ガーナー。周りを振り回すほど自意識過剰な少女を取り囲む家族や女友だちや、ボーイフレンドの視線がほほ笑ましい。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
パンクとホラーが好きなクールな女子高生ジュノ(エレン・ペイジ)は、親友ブリーカー(マイケル・セラ)との興味本位にセックスをして妊娠してしまう。中絶を思いとどまったジュノは友だちのリア(オリヴィア・サールビー)に協力してもらい、養子を希望している夫婦を探すことに。理想的な夫婦を見つけ、会いに行ったジュノだったが……。(シネマトゥデイ)

【感想】
今年のアカデミー賞の台風の目となった感じの作品。
評判が高く、すごく楽しみでした。

日本での評価は賛否両論に分かれているようだけど、私はすごく面白かった。

「ハードキャンディ」で、痛快に少女の敵をやっつけたエレン・ペイジが、さらにパワーアップしてスクリーンに戻ってきたという印象を受けました。

そして、ジュノ(エレン・ペイジ)を取り巻くキャラクターの素敵なこと。

まず、赤ちゃんの父親のポーリー(マイケル・セラ)。
この、ボォーッとしている感じが、ジュノの癒しだね。
ただの興味本位のセックス、おませなジュノに振り切られた感じだけど、彼は彼なりに、ジュノに寄り添おうとしていたんだと思うなあ。

親友のリア(オリヴィア・サールビー)。
彼女とジュノの距離もいい感じ。

一番の味方は、パパ(J・K・シモンズ)。
娘のやったことを受け入れ、娘の希望を最大限かなえてくれようと努力してくれる器の大きい人。

そして、継母(アリソン・ジャネイ)。
いい距離を保ちながらも、ジュノの絶対的な味方でいようとしてくれる。
検査技師に言い返したのは、痛快でした。



赤ちゃんの養子先の夫婦。
妻のヴァネッサ(ジェニファー・ガーナー)は、完璧主義なのに、自分に赤ちゃんができないことが悲しい。
いままで、不妊ではずいぶん努力もし、落胆も繰り返してきたのでしょう。
かなり、神経が過敏になっている様子。
一方、夫のマーク(ジェイソン・ベイトマン)は、呑気で明るい、裕福なCM作曲家。

確かに、高校生が興味本位のセックスすることは、責められるべきことだと思う。
でも、できちゃった命には罪がない。

日本人ならどうするか?
中絶を選ばないなら、どちらかの親が育てるということになるのでしょうか?
里親という発想は、なかなか生まれないでしょうね。

でも、この舞台はアメリカなので、都合良過ぎる話、というのには目をつぶって(映画なんだから)、里親がみつかりました。
ここからお話はスタートします。

ジュノの選択を支持するパハ。
ジュノが、あいかわらず嫌われるようなことばかり言っているのを、パパが大人の解説をして、話をまとめてくれます。
頼もしいパパ。

ヴァネッサは、高鳴る期待に冷静さを装うけど、自分にも赤ちゃんが持てるという喜びは抑えきれない。
一方マークは、天真爛漫なジュノと接しているうちに、眠っていた夢を思い出してしまう。
自分らしい音楽活動をしたいという夢ー。

夫婦の間に生じた温度差。
自分たちに授かった赤ちゃんなら、マークも父親になることを受け入れたかもしれない。
ちょっと無責任な感じだけど、二人は別居を決意する。

大人の諍いを目の当たりにしたジュノ。

「ぎゅっとしぼりだして、ヴァネッサにあげるよ。それで終わり」と、ドライに言い放っていたジュノだけど、赤ちゃんの誕生って、そんなんじゃない、もっと神聖で喜びに満ちたものだということが、きっとわかったと思う。

 急げー!!産まれちゃう!!
ポーリーと寄り添って「自分たちの赤ちゃんじゃないもの」と涙を流していたジュノが、失ったものと得たものの間で、どう生きていくか、大人たちははらはらどきどき見守るしかないなあ、と思いました。

不妊の妻を演じたジェニファー、いい演技でした。
赤ちゃんが持てるとわかって泣いたとき、私ももらい泣きしてしまったもの。
できるひとにはわからないけど、赤ちゃんができないって、本当に辛いと思うわ。
あんなふうに、ちょっとエキセントリックな感じでも、責められないと思いました。

アメリカでは、この映画の影響と言われている、高校生の集団妊娠が発覚。
これは、よくないわあ。

赤ちゃんは、みんなに幸せをもたらしてくれる天使です。
誰にでも産めるけど、本当に大切なのは育てていくこと。
それには、たくさんの愛情と、少しのお金が必要です。

ジュノの場合は、子供が赤ちゃんを産んでしまったところが大問題でした。

でも、さすが「サンキュースモーキング」の監督ジェイソン・ライトマン、誰に肩入れすることもなく、みんなを幸せに納めてしまいました。
うまい!!

この映画を見た若い人たちも、妊娠とか出産とか、よーく考えてほしいなあ。

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

2008-06-18 11:43:19 | 映画ー劇場鑑賞
ーインディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国ーINDIANA JONES AND THE KINGDOM OF THE CRYSTAL SKULL
2008年 アメリカ
スティーヴン・スピルバーグ監督 ジョージ・ルーカス製作総指揮 デヴィッド・コープ脚本 ハリソン・フォード(インディアナ・ジョーンズ)シャイア・ラブーフ(マット・ウィリアムズ)レイ・ウィンストン(ジョージ・マクヘイル)カレン・アレン(マリオン・レイヴンウッド)ケイト・ブランシェット(イリーナ・スパルコ)ジョン・ハート(オクスリー教授)ジム・ブロードベント(ディーン・チャールズ・スタンフォース)

【解説】
考古学者インディ・ジョーンズが秘宝を求めて世界を駆け巡る冒険活劇の19年ぶりとなるシリーズ第4弾。前作から18年後の設定の今作では、1950年代を舞台に神秘的なパワーがあるという秘宝“クリスタル・スカル”を求めて冒険の旅に出るインディの活躍を活写する。主演のハリソン・フォードのほか、相棒役に『トランスフォーマー』のシャイア・ラブーフ、悪役にケイト・ブランシェットなど演技派が名を連ねる。スタントやセットで演出する生のアクション映像に興奮必至。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
1957年、大学で学生たちに考古学を教えているジョーンズ博士(ハリソン・フォード)は、超常現象的なパワーが宿っているという秘宝“クリスタル・スカル”を求め、相棒の若者マット・ウィリアムズ(シャイア・ラブーフ)とともに再び冒険の旅へと出る。しかし、インディたちの前に、秘宝を付け狙うロシア軍が立ちはだかり……。(シネマトゥデイ)

【感想】
ジャーン!!
先行に夫と一緒に行ってきました。

私たち世代には、本当にうれしいシリーズです。
その映画が19年ぶりに復活と知って、今年は春からうきうきしていました。

で、もうお祭り気分で、ビールを飲んでから鑑賞しました。

そこで、感想ですが…

こういう作品は、その後たくさん出現したので、19年前に見た興奮は求めても無理なのでしょうね。
死なないことに文句を言うつもりはないんだけど、それにしてももう、ネタは出尽くしたのでしょうか。
いろんな作品のいろんなシーンを思い出してしまって、ちょっとしらけました。
ビールのせいで、睡魔も襲ってきたし…言い訳ですぅ

父親(ショーン・コネリーー写真だけ)は亡くなっていて、インディに息子(シャイア・ラブーフ)がいて、1作目のマリオン(カレン・アレン)が登場する。
こういうところで、もう少しくすぐってもらいたかったなあ。

最後のオチに行くなら、もう少しその説明なり、信憑性のある論調なりを入れて、観客をがんばって説得してもらいたかった。
スピルバーグ&ルーカスらしいと言えば、そうなんだけど…

ケイト・ブランシェットも、せっかくなのに変な人で終わった感じでした。

ぶつぶつ…というわけで、少しがっかりという結果でした。

でも、でも、いいのよ。
作ること、それを見に行くことにも意義のある映画もあるんですって!!
それに、あのレイダースマーチ、聞くだけで、胸は弾みますもの。

ハリソン・フォードは、年には見えない、まだまだかっこいいアクションスターでした。
がんばれ、ハリソン君!!

アリスの恋

2008-06-18 11:32:58 | 映画ーDVD
ーアリスの恋ー ALICE DOESN'T LIVE HERE ANYMORE
1974年 アメリカ 
マーティン・スコセッシ監督 エレン・バースティン、クリス・クリストファーソン、ビリー・グリーン・ブッシュ、ジョディ・フォスター、ダイアン・ラッド、ハーヴェイ・カイテル

【解説】
M・スコセッシ監督のハートウォーミングな人情ドラマ。平凡な主婦アリスは夫を事故で亡くし、ひとり息子と共に故郷のモンタレーへと旅立つ。幼い頃からの夢、歌手になる事を実現させようとするアリスだが、酒場で歌を唄うはめになったり、既婚のくせにいいよってくる男がいたり、その道中は多難続きだ。やがてアリスの前に実直な農場主が現れるのだが……。(allcinema ONLINE)

【感想】
この作品は、「ウェイトレス」のブログで、miyuさんに教えていただいた作品です。
推薦してくださっただけののことはあります。
いい映画でした。

こんなにも繊細な女性の映画を、若きマーティン・スコセッシが手がけていたなんて、それも驚きです。

こうして見ると、70年代の女性が置かれていた状況は、日本もアメリカも変わらないという気がします。

少女の頃に描いていた未来とは違う現実。
アリス(エレン・バースティン)もそうでした。
理想的とはいかない家庭生活でしたが、夫の死によって、さらにお先真っ暗になります。

12歳の一人息子を連れて、まだ夢ばかり見ていた幸せな頃に住んでいた町を目指して、新しいスタートを切るのですが…。

持っているものが車一台では、なかなかうまくいきません。
歌手でやっていくつもりが、結局はウェイトレスに。

そこで出会った一人の男。
このクリス・クリストファーソンがとても素敵でした。
いい声だし…うっとりー。

現実は、もっと厳しいでしょうけど、元気の出る作品でした。

人生の出直しを考えている人は、アリスの生き方が参考になるかもしれませんよ。

ジョディ・フォスターが子役で出ていました。
ハーベィ・カイテルは、女の敵、暴力男役。
若い!!

幸せになるための27のドレス

2008-06-18 11:30:45 | 映画ー劇場鑑賞
ー幸せになるための27のドレスー 27 DRESSES
2008年 アメリカ 
アン・フレッチャー監督 キャサリン・ハイグル(ジェーン・ニコルズ)ジェームズ・マースデン(ケビン・ドイル)マリン・アッカーマン(テス・ニコルズ)ジュディ・グリア(ケイシー)エドワード・バーンズ(ジョージ)

【解説】
他人の結婚式を成功させることに情熱を燃やす万年“付添い人”のヒロインが、自分の片思い相手の結婚式のために奔走するハメになるロマンチック・コメディー。主演は人気ドラマ「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」のキャサリン・ハイグル。彼女に興味を抱く新聞記者を『X-MEN』シリーズのジェームズ・マースデンが演じる。監督は『ステップ・アップ』のアン・フレッチャー。ハイグルのキュートなラブコメ・ヒロインぶりと結婚式の裏事情に迫る数々のエピソードが見どころだ。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
他人の結婚式を成功させることに生きがいと使命感を感じるジェーン(キャサリン・ハイグル)。そんな彼女が密かに思いを寄せるのは、優しい上司のジョージ(エドワード・バーンズ)。しかし、彼はジェーンの妹で美人モデルのテス(マリン・アッカーマン)と知り合い、短期間の交際を経て結婚することになってしまう。(シネマトゥデイ)

【感想】
よくあるストーリー、よくある展開だけど、なかなか女心をくすぐる楽しい映画でした。

特に、ブライドメイドの衣装を大事にとっていて、ラストにはその27のドレスを着てジェーン(キャサリン・ハイグル)の結婚式に参列したところ。
感慨深いものを感じました。
やはり、女性には見逃せないシーンではないでしょうか?

ジェームズ・マーデンが、主人公ジェーン(キャサリン・ハイグル)のお相手、皮肉な記者の役で、好演していました。

結婚式、ねえ。
でも、人生、それからの方が長いのよ。
覚悟してね。

つぐない

2008-06-18 11:23:12 | 映画ー劇場鑑賞
ーつぐないーATONEMENT
2007年 イギリス ジョー・ライト監督 キーラ・ナイトレイ(セシーリア・タリス)ジェームズ・マカヴォイ(ロビー・ターナー)シアーシャ・ローナン(ブライオニー・タリス(13歳))ロモーラ・ガライ(ブライオニー・タリス(18歳))ヴァネッサ・レッドグレーヴ(ブライオニー・タリス(老年))ブレンダ・ブレシン(グレイス・ターナー)パトリック・ケネディ(リーオン・タリス)ベネディクト・カンバーバッチ(ポール・マーシャル)ジュノー・テンプル(ローラ・クィンシー)ピーター・ワイト(警官)ハリエット・ウォルター(エミリー・タリス)ミシェル・ダンカン(フィオナ・マグワイア)ジーナ・マッキー(シスター・ドラモンド)ダニエル・メイズ(トミー・ネットル)ノンソー・アノジー(フランク・メイス)アンソニー・ミンゲラ(インタビュアー)

【解説】
ブッカー賞作家イアン・マキューアンのベストセラー小説を、『プライドと偏見』のジョー・ライト監督が映画化。幼く多感な少女のうそによって引き裂かれた男女が運命の波に翻弄(ほんろう)される姿と、うそをついた罪の重さを背負って生きる少女の姿が描かれる。運命に翻弄(ほんろう)される男女を演じるのはキーラ・ナイトレイと『ラストキング・オブ・スコットランド』のジェームズ・マカヴォイ。映像化は困難と言われた複雑な物語を緻密(ちみつ)な構成でスクリーンに焼きつけた監督の手腕に注目。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
1930年代、戦火が忍び寄るイギリス。政府官僚の長女セシーリア(キーラ・ナイトレイ)は、兄妹のように育てられた使用人の息子、ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)と思いを通わせ合うようになる。しかし、小説家を目指す多感な妹ブライオニー(シーアシャ・ローナン)のついたうそが、ロビーに無実の罪を着せ、刑務所送りにしてしまう。(シネマトゥデイ)

【感想】
この作品は、いい作品でした。

タイプライターの音が音楽とともに印象的に使われていました。

少女は、何を思って嘘をついたのか。
自分の嘘がどんな結果を招くかも、うすうすわかっていただろうに。

感受性の強い、おませな妹、ブライオニー。
彼女が、自分の犯した間違いに気づき、そのあとの人生をどう生きたか。

見終わった後で、胸が締め付けられるような悲しい映画でした。

年老いた女流小説家となったブライオニー(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)が真実を書くことより、フィクションに綴った物語。
それが、余計私を悲しくさせました。

自分が引き裂いてしまった姉のセシーリア(キーラ・ナイトレイ)と初恋とも思ったロビー(ジェームズ・マカヴォイ)が、小説の中で自分を責め、つぐないを求めてくれる方が、現実の二人の行く末よりも救われる気がしたのでしょう。
それは、読者も同じです。

それにしても、やはり、戦争が酷い。
二人の愛と未来を奪ったのは、戦争でした。

ラスベガスをぶっつぶせ

2008-06-18 11:21:50 | 映画ー劇場鑑賞
ーラスベガスをぶっつぶせー21
2008年 アメリカ 
ロバート・ルケティック監督 
ジム・スタージェス(ベン・キャンベル)ケイト・ボスワース(ジル・テイラー)ローレンス・フィッシュバーン(コール・ウィリアムス)ケヴィン・スペイシー(ミッキー・ローザ教授)アーロン・ヨー(チョイ)ライザ・ラピラ(キアナ)ジェイコブ・ピッツ(ジミー・フィッシャー)ジョシュ・ギャッド(マイルズ・コノリー)

【解説】
マサチューセッツ工科大学の数学の天才学生たちが、ラスベガスのカジノで荒稼ぎしたという実話を基にした大ベストセラーを映画化。オスカー俳優ケヴィン・スペイシーが製作と出演を務め、監督は『キューティ・ブロンド』のロバート・ルケティックがあたる。全米期待の若手注目株ジム・スタージェスが主演を務め、共演には『スーパーマン リターンズ』のケイト・ボスワース、『マトリックス』シリーズのローレンス・フィッシュバーンらが名を連ねる。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
マサチューセッツ工科大学の学生ベン(ジム・スタージェス)はある日、並外れた数学的資質を教授(ケヴィン・スペイシー)に見込まれ、ブラックジャックの必勝法を編み出した天才学生チームに誘われる。チームに参加した彼は仲間たちと日夜トレーニングを重ね、卓越した頭脳とチームワークを駆使してラスベガス攻略に挑む。(シネマトゥデイ)

【感想】
もっと、痛快ドラマかと思っていたら、ギャンブルに興味のないおばさんには、あまり縁のない映画でしたね。

ケヴィン・スペイシーが悪徳教授にぴったり。
ローレンス・フィッシュバーンもカジノの用心棒役、怖かった。

それ以外は、ブラックジャックがよくわからないし、ラスベガスへ遊びに行く予定はないし。

ラストはかなり痛快でしたが、現実の貧乏学生と、カジノでバブル期のように遊んでいる連中とのギャップが、なんか、うそ寒い気持ちになりました。

自虐の詩

2008-06-18 11:20:26 | 映画ーDVD
ー自虐の詩ー
2007年 日本 監督=堤幸彦 原作=業田良家
中谷美紀(森田幸江)阿部寛(葉山イサオ)遠藤憲一(あさひ屋マスター)カルーセル麻紀(福本小春)ミスターちん(難波警部)金児憲史(船場巡査)蛭子能収(新聞販売店主)島田洋八(ポン引き)松尾スズキ(中年男)岡珠希(中学時代の幸江)丸岡知恵(中学時代の熊本さん)Mr.オクレ(喫茶店主)佐田真由美(森田秋子)アジャ・コング(熊本さん)斉木しげる(訪問販売の男)業田良家(-)竜雷太(組長)名取裕子(美和子)西田敏行(森田家康)

【解説】
4コマ漫画の常識を覆(くつがえ)した業田良家の同名ベストセラー漫画を、『ケイゾク』『トリック』シリーズなどで独自の世界観を持つ堤幸彦監督が実写映画化。健気な妻と無口な夫が織りなす風変りな愛を通し、幸も不幸も乗り越えた人生の真実を描く。夫に尽くす幸薄いヒロインに中谷美紀。元ヤクザで無職な上に、ちゃぶ台返しが日課のイサオ役に阿部寛。共演にはカルーセル麻紀、遠藤憲一、西田敏行ら実力派がそろい、涙と笑いの現代版「夫婦善哉」(めおとぜんざい)を盛り上げる。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
子どものころから不運続きの幸江(中谷美紀)は、乱暴者で酒飲み、仕事もせずギャンブルに明け暮れるダメ亭主イサオ(阿部寛)に健気に尽くしていた。見かねた隣人に別離を勧められ、パート先の店主にしつこく言い寄られようとも、イサオと一緒にいることが何よりも幸せ。そんなある日、刑務所帰りの父親が幸江の前に現れる。(シネマトゥデイ)

【感想】
これは、原作が4コママンガなのですね。

主演が中谷美紀さんのコメディなので、つい「嫌われ松子の一生」と比べてしまって、そうなると、この作品はイマイチでした。

物語の展開がもたもたしていました。
会ったことのないお母さんへの手紙の朗読で、物語が展開して行く手法が、少しだれさせた感じです。

過去の逸話がすこしくどいのかなあ。
不幸って、主観的だし。
幸江の不幸を、どう客観的に描くかが鍵ですよね。
その、不幸な女に惚れた男イサオ、という構図。
最初から、それを印象づけて欲しかったなあ。
つまり、それが欠けた小指なんだけどね。
見てる人に、わかりやすかったかな?

ちゃぶ台を何回ひっくり返しても、イサオの気持ちがわかる気がする演出はよかったし、中谷美紀さんは、本当に演技がうまい。

いい部分もたくさんあったから、「松子~」みたいにすーっと流れて行けばよかったのになあ、と思いました。

ブレイブ・ワン

2008-06-18 11:10:44 | 映画ーDVD
ーブレイブワンー THE BRAVE ONE
2007年 アメリカ/オーストラリア
ニール・ジョーダン監督 ジョディ・フォスター(エリカ・ベイン)テレンス・ハワード(ショーン・マーサー刑事)ナヴィーン・アンドリュース(デイビッド・キルマーニ)メアリー・スティーンバージェン(キャロル)ニッキー・カット(ビタール刑事)ジェーン・アダムス(ニコール)

【解説】
婚約者との幸せな未来を夢見ていたヒロインが、暴漢に襲われて婚約者を亡くしたのを機に、悪に制裁を加える“処刑人”と化すサスペンス・スリラー。監督は『クライング・ゲーム』のニール・ジョーダン。2度のアカデミー主演女優賞に輝く名女優ジョディ・フォスターが主演と製作総指揮を務めている。共演は『ハッスル&フロウ』のテレンス・ハワード。銃を片手に悪をけ散らすヒロインの変ぼうと、ラスト15分に用意された衝撃の結末に注目だ。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
ニューヨークでラジオ番組のパーソナリティを務めるエリカ(ジョディ・フォスター)は、婚約者であるデイビッド(ナビーン・アンドリュース)との挙式を目前に控えた身。しかし、ある日の夕暮れ、愛犬を連れて散歩に出かけた2人は3人組の暴漢に襲われ、エリカは意識不明の重体となり、デイビッドは命を落としてしまう。(シネマトゥデイ)

【感想】
夕暮れの公園で、犬の散歩中に暴漢に襲われるカップル。
日本でも、起こりえないと言い切れないところが、この映画、現実味を帯びています。

幸か不幸か、日本では銃がこんなに簡単に手に入りません。
それで、想像がしにくくなるのですが、アメリカの人は、そうだろうなあ、と思うのでしょうか?

事件の後、恐怖に支配されて、銃を買ってしまうエリカ(ジョディ・フォスター)。
次の恐怖の瞬間には、意外に簡単に銃を発砲してしまいます。
しかも、簡単に逃げおおせてしまう。

さらに、娼婦を助け、経験を積む。

やがて、犯人がわかり、自分で復讐しようとする。
このへんの、ジョディ・フォスターの緊張感はすごい。

そして、衝撃の結末ーですが、私は納得できなかったです。

結局、私は本当の恐怖を知らず、きれいごとを言っているのかなあ。
でも、エリカも、人を傷つけてまで、自分が助かりたくはなかったはずだしーうーん。

やはり、法治国家に生きているんだから、理不尽だけど、犯罪者にも人権があるということは、理解しなくちゃいけないと思うんだなあ。

みんなが復讐に生きてしまったら、世の中、どうなります?
それが、この映画が観客に問いかけていることなのでしょう。
エリカのやり方を、どう評価するのか?

テレンス・ハワード、いい役者さんですね。
この映画でも、熱くなりすぎず、いい感じでした。