マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ブラックパンサー

2018-04-07 12:04:02 | 映画ー劇場鑑賞

ーブラックパンサーーBLACK PANTHER

2018年 アメリカ 134分

 

監督=ライアン・クーグラー キャスト=チャドウィック・ボーズマン (ブラックパンサー/ティ・チャラ) マイケル・B・ジョーダン (エリック・“キルモンガー”・スティーヴンス) ルピタ・ニョンゴ (ナキア) ダナイ・グリラ (オコエ)

 

【解説】

マーベルのキャラクターで、国王とヒーローの顔を持つ男を主人公にしたアクション。超文明国ワカンダの国王だった父親を失ったブラックパンサーが、国の秘密を守るため世界中の敵と戦う。監督は『クリード チャンプを継ぐ男』などのライアン・クーグラー。『42 ~世界を変えた男~』などのチャドウィック・ボーズマンがブラックパンサーにふんし、『それでも夜は明ける』などのルピタ・ニョンゴらが共演。(シネマトゥデイ)

 

【あらすじ】

アフリカの秘境にあるワカンダで産出される鉱石ヴィブラニウムは、全てを破壊してしまうほどのパワーを持つ。歴代の王は、悪用されないように鉱石の存在を極秘にしていた。若くして王になったティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)は、謎の男エリック・キルモンガー(マイケル・B・ジョーダン)がワカンダに潜入しようとしていることを知り……。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のために見ておかなきゃ、くらいの気分で見に行きましたが、いやあ、なかなか骨もあって、見せる力もある面白い作品でした。

 

そうそう、この主人公ティ・チャラ(チャドウィック・ボーズマン)のお父さんであるワガンダの前国王は、国際会議の場でテロリストによって暗殺されたのでした。

2016年公開の「シビルウォー/キャプテン・アメリカ」。

思い出した…。

 

ワガンダはいろんな作用を持つ鉱石ヴィブラニウムの産出国で、国民は文化的な生活送っているが、バリアで国全体を覆い、表向きにはアフリカのありふれた後進国を装っている。

 

国王の死去に伴い、後継であるティ・チャカがワガンダに呼ばれ、国王になるための儀式に臨む。

儀式により、国王と認められると、秘儀を施されブラックパンサーとしての超能力を得る。

 

ティ・チャラの妹は、ヴィブラニウム研究の第一人者で、ブラックパンサーのいろいろなアイテムの開発に余念がない。

 

その秘密とパワーに挑んできたのが、ヴィラン、エリック・キルモンガー(マイケル・B・ジョーダン)。

彼は、ティ・チャラの父の兄の息子で、本来なら王位を継ぐ人物であった。

キルモンガーは叔父に父を殺されたと思い込み、ティ・チャラから王位を奪う。

彼は、ワガンダが内密に独占していたヴィブラニウムを解き放ち、世界征服を目論んでいた。

 

この作品のテーマである、「自国だけか平和で豊かであるために資源は秘密にするのが良い」か「マイノリティで苦しむ人々や世界平和のために自国の資源を活用するのが良い」のかという究極の選択が描かれています。

 

世界の多くの国が自国の利益のためにという方向に流されている今、とても興味深いテーマでした。

 

このライアン・クーグラー監督、「フルートベール駅で」という作品を撮っています。

これは、2009年1月1日、22歳の黒人青年が警察官に銃で撃たれて死亡したという実話に基づいて作られた作品です。

ありふれた日常が、黒人であるということだけで理不尽に奪われてしまう悲劇を描いていて、評価も高い作品です。

 

もし、権力を持った人が自分の利益しか考えなくなったら、これほど恐ろしいことはありません。

自分さえよければいいと他人を切り捨てたり、虐げたりしたら、それはまた必ず自分や愛する者に跳ね返るでしょう。

情けは人の為ならず。

因果応報。

目に見えることばかりではありませんが、自分を犠牲にしたり、分け合ったり共感したりすることは、人間しかできない英知なのではないかなあ。

 

この作品、なかなか奥が深かったです。



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