マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ローグ・ワン

2016-12-26 12:21:03 | 映画ー劇場鑑賞

ーローグ・ワンーROGUE ONE A STAR WARS STORY/ROGUE ONE

2016年 アメリカ 134分

 

監督=ギャレス・エドワーズ キャスト=フェリシティ・ジョーンズ (ジン・アーソ) ディエゴ・ルナ (キャシアン・アンドー) ベン・メンデルソーン (オーソン・クレニック) ドニー・イェン (チアルート・イムウェ) マッツ・ミケルセン(ゲイリン・アーソ) アラン・ティデック(K-2SO)  フォレスト・ウィテカー(ソウ・ゲレラ) ジミー•スミッツ(ベイル・オーガナ)

 

【解説】

世界的に人気のSFシリーズ『スター・ウォーズ』のサイドストーリー。圧倒的な破壊力を誇る帝国軍の宇宙要塞デス・スターの設計図を奪うという任務を遂行した反乱軍兵士たちの戦いを追う。監督は『GODZILLA ゴジラ』などのギャレス・エドワーズ。『博士と彼女のセオリー』などのフェリシティ・ジョーンズ、『ラストキング・オブ・スコットランド』などのフォレスト・ウィテカー、『偽りなき者』などのマッツ・ミケルセン、『イップ・マン』シリーズなどのドニー・イェンらが出演。帝国軍と反乱軍の戦争秘話が見どころ。

 

【あらすじ】

帝国軍の誇る究極兵器デス・スターによって、銀河は混乱と恐怖にさらされていた。窃盗、暴行、書類偽造などの悪事を重ねてきたジン(フェリシティ・ジョーンズ)は反乱軍に加わり、あるミッションを下される。それはデス・スターの設計図を奪うという、困難かつ無謀なものであった。彼女を筆頭に、キャシアン(ディエゴ・ルナ)、チアルート(ドニー・イェン)、ベイズ(チアン・ウェン)、ボーティー(リズ・アーメッド)といったメンバーで極秘部隊ローグ・ワンが結成され、ミッションが始動するが……。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

去年のエピーソード7が、ちょっぴり期待ハズレだったことがあって、今回の「ローグ・ワン」ちょっと斜に見ていたところがありました。

ごめんなさい。

いやあ、良かったですよー。

 

エピソード3.5と位置付ける人もいますが、確かに、お届けものはエピソード4にしっかりと届けられました。

観客が証人です。

興奮しますよ!!

 

登場人物は全部知らない人で、当然のことながら全員4には登場しませんが、その潔さがいいなあ。

 

今年最高の作品かも。

もう一度見たい!

 

ディエゴ・ルナが主人公をサポートする役で出演しています。

久しぶりでなかなかわからなかったんだけど、そのくらいたくましいです。

 

デンマークのスター、マッツ・ミケルセンも渋いです。

私はこの人好きだなあ。

 

アジアからは、ドニー・イェン。

彼はいい役ですよ。

 

ダースベイダーの登場シーンもかっこいい。

 

みなさんもぜひご覧くださいねー!!

特に、エピソード4~6ファンのあなた、あの世界のお話なんだから、楽しめることを請け合いますよ。

悲しいお話ですけどね。

 

でも、このお話があってのスター・ウォーズなんだと思いました。


ロブスター

2016-12-26 11:43:46 | 映画ーDVD

ーロブスターーTHE LOBSTER

2015年 アイルランド,イギリス,ギリシャ,フランス,オランダ,アメリカ 118分

 

監督=ヨルゴス・ランティモス キャスト=コリン・ファレル (デヴィッド) レイチェル・ワイズ (近視の女) ジェシカ・バーデン (オリヴィア・コールマン) ジョン・C・ライリー レア・セドゥ ベン・ウィショー

 

【解説】

第68回カンヌ国際映画祭で審査員賞に輝いた異色のロマンチックコメディー。とあるホテルに集められ、45日以内にパートナーを見つけなければ動物にすると言い渡された者たちを待ち受ける運命を追う。メガホンを取ったのは、『籠の中の乙女』などのヨルゴス・ランティモス。コリン・ファレルを筆頭に、レイチェル・ワイズ、ジョン・C・ライリー、レア・セドゥ、ベン・ウィショーなどの実力派が結集する。奇想天外な設定や物語に加え、彼らが織り成すストーリー展開にも引き込まれる。

 

【あらすじ】

独身者であれば身柄を確保され、とあるホテルへと送られる世界。そこでパートナーを45日以内に見つけなければ、自身が選んだ動物に姿を変えられて森に放たれてしまう。そのホテルにシングルになったデヴィッド(コリン・ファレル)が送られ、パートナー探しを強いられることに。期限となる45日目が迫る中、彼はホテルに充満する狂気に耐え切れず独身者たちが潜んでいる森へと逃げ込む。そこで心を奪われる相手に出会って恋に落ちるが、それは独身者たちが暮らす森ではタブーだった。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

不条理な世界観。

イライラする人はイライラするでしょうね。

私もかなりイライラしました。

 

この世界では、独身者は身柄を確保され、あるホテルに軟禁される。

デヴィッドは妻から離婚され、このホテルに収監された。

最初にルールの説明を受ける。

45日以内にパートナーを見つけられなければ自分自身が選んだ動物に変身させられ、森に放たれる。

その時に「何になりたい?」と聞かれて、デヴィッドが答えたのが「ロブスター」というわけ。

 

他にも一晩は拘束着を着るとか、変な決まりごとばかり。

食堂が男女一緒とか、ダンスパーティとかもあって、カップルになろうとする努力もされるけど、みんなそんなに熱心じゃなさそうです。

 

少子化の極みの世界で、人類存続のためにこういうルールができたのでしょうね。

近未来にはありうることかも!!

 

娯楽なのかなあ、狩りと称して森で動物や、逃亡して森で生きている人間を殺します。

 

デヴッドはようやくある女性と結ばれますが、これがとても凶暴な人で、犬に変身させられていた父親を殺してしまう。

耐えられなくなったデヴィッドは森へ逃亡します。

そこで出会った女性(レイチェル・ワイズ)と恋に落ちます

でも、そこは恋愛禁止の世界。

実に皮肉です。

リーダーの女(レア・セドゥ)が厳しく管理しています。

 

でも、恋は「色にでにけり」というでしょう?

隠しても隠しきれない。

リーダーの女は恋人を騙して連れ出し、盲目になる手術を施します。

 

彼女が盲目になっても、デヴッドはその女性を愛し、森を抜け出します。

逃避行です。

 

二人は幸せになれるでしょうか?

デヴッドは驚きの行動に出て、ザッツ・エンド。

 

これはどう解釈する?

やはり、愛情表現なのでしょうね。

 


ズーランダーNO.2

2016-12-26 11:40:46 | 映画ーDVD

ーズーランダーNO.2ーZoolander 2

2016年 アメリカ 102分

監督=ベン・スティラー キャスト=ベン・スティラー(デレク・ズーランダー) オーウェン・ウィルソン(ハンセル) ウィル・フェレル(ムガトゥ) ペネロペ・クルス(ヴァレンティーナ) クリステン・ウィグ

 

【解説】

「トロピック・サンダー 史上最低の作戦」「LIFE!」のベン・スティラーが監督・主演を務めたコメディ映画「ズーランダー」の15年ぶりとなる続編。世界的セレブばかりを狙った連続殺人事件が発生。捜査に乗り出したインターポールの敏腕女性捜査官バレンティーナは、かつてスーパーモデルとして活躍したデレクとハンセルに協力を依頼する。事件の真相を解明するべくファッション業界に舞い戻ったデレクたちの前に、悪の首謀者ムガトゥとその手下が姿を現し……。ベン・スティラー、オーウェン・ウィルソン、ウィル・フェレルら前作のキャストに加え、ペネロペ・クルス、ベネディクト・カンバーバッチらが新たに参加。さらに音楽界からはジャスティン・ビーバーやマイリー・サイラス、ファッション界からは「VOGUE」編集長のアナ・ウィンターやマーク・ジェイコブスら超豪華な顔ぶれがカメオ出演している。

 

【あらすじ】

前作の「ズーランダー」は2001年の作品です。

私はDVD鑑賞でしたが、はまってしまった。

あまりドタバタコメディは好きじゃないのですが。

 

で、この作品もDVD鑑賞。

ズーランダーのキメ顔にもかつてのキレはなく、全体的にパワーも足りない。

でも、続編を作るんだ、同窓会をするんだ的な面白さはありました。

 

豪華カメオ出演者たちも楽しめると思います。


グランドフィナーレ

2016-12-26 11:38:01 | 映画ーDVD

ーグランドフィナーレーYOUTH

2015年 イタリア,フランス,スイス,イギリス 124分

 

監督=パオロ・ソレンティーノ キャスト=マイケル・ケイン (フレッド・バリンジャー) ハーヴェイ・カイテル (ミック・ボイル) レイチェル・ワイズ (レナ・バリンジャー) ポール・ダノ (ジミー・ツリー)

 

【解説】

アルプスの高級ホテルで休暇を楽しむ老境の元作曲家と仲のいい映画監督が、それぞれに問題を抱えたホテルの客たちと繰り広げる交流を描く人間ドラマ。『グレート・ビューティー/追憶のローマ』などのパオロ・ソレンティーノが監督を務め、深い人間洞察に富んだ物語を紡ぐ。イギリスの名優マイケル・ケインを主演に、ベテランのハーヴェイ・カイテルとジェーン・フォンダ、『ナイロビの蜂』などのレイチェル・ワイズ、『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』などのポール・ダノらがキャストに名を連ねる。

 

【あらすじ】

80歳になり現役を退いたイギリス人作曲家フレッド(マイケル・ケイン)は、親友の映画監督ミック(ハーヴェイ・カイテル)と共にアルプスの高級ホテルで休暇を満喫していた。ある日、エリザベス女王の使者という男が彼を訪ね、フレッドの代表作を女王のために演奏してほしいと依頼する。ある理由からそれを断ったフレッドだったが、ホテルの滞在客との交流を通し心境に変化が起き……。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

スイスの高級ホテルで余生を送るイギリス人作曲家フレッド(マイケル・ケイン)。

このマイケル・ケインがキダタローに似ていると思ってしまったところが、私の敗因ですねー。

この作品の監督さん、2013年のアカデミー賞外今後映画賞受賞の「グレート・ビューティ」を撮ったパオロ・ソレンティーノですが、私はこの作品も、イマイチ苦手でした。

こういう美的感覚がないのでしょうね。

 

このフレッドの元に、エリザベス女王からの依頼でやってきた人たち。

エリザベス女王の御前で、フレッド作曲の「シンプルソング」を指揮してほしいという。

丁寧にしかしきっぱりと固辞するフレッド。

 

このホテルには、世界から集まった成功者たちが優雅に過ごしています。

フレッドの親友で映画監督のミック(ハーヴェイ・カイテル)や、ロボット映画で人気者になったジミー・ツリー(ポール・ダノ)や、ミス・ユニバースといった人たち。

 

近くの山に登るとかつてトーマス・マンがここで「魔の山」を書いたという絶景が。

 

十分に年老いて、過去に栄光を築き、最高級ホテルで余生を過ごす。

いうことはないと思ってしまうのが、庶民の浅はかさなのでしょうか?

彼らには、過去の栄光にすがってしまう、空虚という悩みがあるようです。

すがってもいいと思うけどなあ。

フレッドが「シンプルソング」を封印してしまった理由。

それは作品の中で語られますが、妻の姿は悲しい。

 

ミックのかつてのヒット映画の主演ということで飛び出してきた女優さん。

なんと、ジェーン・フォンダでした。

しばしわからなかった。

 

時の移り変わりって本当、残酷。

受け入れたらいいと思うけどね。

 

最終的には、フレッドは女王の前で演奏します。

音楽はいいです。


ファンタスティックビーストと魔法使いの旅

2016-12-22 18:11:42 | ハイキング

ーファンタスティックビーストと魔法使いの旅ーFANTASTIC BEASTS AND WHERE TO FIND THEM

2016年 イギリス、アメリカ 133分

 

監督=デヴィッド・イェーツ 脚本=J・K・ローリング キャスト=エディ・レッドメイン (ニュート・スキャマンダー) キャサリン・ウォーターストン (ティナ・ゴールドスタイン) ダン・フォグラー (ジェイコブ・コワルスキー) アリソン・スドル (クイニ) エズラ・ミラー(クリーデンス) サマンサ・モートン ジョン・ヴォイト コリン・ファレル(グレイブス)

 

【解説】

『ハリー・ポッター』シリーズの原作者J・K・ローリングが映画の脚本に初参加し、『リリーのすべて』などのエディ・レッドメインらが出演したファンタジー。不思議な生き物たちが詰まったトランクを手にイギリスからニューヨークに渡った魔法動物学者が、そのうち数匹を逃がしたことから始まる大騒動を描く。『スティーブ・ジョブズ』などのキャサリン・ウォーターストンらが出演。アメリカを舞台に魔法動物学者と仲間たちが巻き起こす旋風に興奮する。

 

【あらすじ】

魔法動物学者ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)は、魔法動物の調査と保護のためニューヨークを訪問する。ある日、彼の魔法のトランクが人間のものと取り違えられ、魔法動物たちが人間の世界に逃亡してしまう。街中がパニックに陥る中、ニュートはティナ(キャサリン・ウォーターストン)らと共に追跡を開始するが……。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

J・K・ローリングさんが自ら脚本に参加しただけあって、ぶれていない感じがしました。

あの、ハリーの世界。

ただ、最初からグリンデルバルトの新聞記事が出てくるところから、古い話とわかります。

ハリーたちが生まれるもっと前のお話です。

 

グリンデルバルトは、ヴォルデモード以前の闇の魔法使いでは「歴史上最も危険な闇の魔法使いリスト」で最強と言われた魔法使い。

若い時にはダンブルドアと親友と呼び合う時代もあったけど、ダンブルドアの最愛の妹アリシアの死にグリンデルバルトが関わっていたことにより決別。

最終的にはニワトコの杖をめぐって争い、ダンブルドアが勝利しました。

 

グリンデルバルトは、自分が作ったヌルメンガードの監獄に長い間拘束されていました。

長い月日が経ち、ニワトコの杖を血眼になって探していたヴォルデモードに見つかり、ニワトコの杖のありかを詰問されましたが、ダンブルドアをかばってヴォルデモードに殺されました。

 

この作品はホグワーツ魔法学校の教科書にもなっている「幻の動物とその生息地」の著者、ニュート・スキャマンダー(エディ・レッドメイン)が主人公です。

 

魔法生物の調査と保護のため、イギリスからアメリカ、ニューヨークにやってきたスキャマンダー。

アメリカでは、魔法使いではない人(=ノー・マジつまり人間)と共存するための色々な法律が施行されていて、魔法動物は持つのも飼うのも禁止されていた。

スキャマンダーの鞄にはたくさんの魔法動物が入っていたが、ちゃんと管理されていた、はずだったがー。

 

銀行に融資を頼みに来たノー・マジのコワルスキー(ダン・フォグラー)の鞄と取り違えられ、コワルスキーがその鞄を開けてしまい、魔法動物がニューヨークの街に飛び出してしまった。

 

魔法省に勤めるティナ(キャサリン・ウォーターストン)とコワルスキー、ティナの妹クイニ(アリソン・スドル)の4人で魔法動物を捕まえようとするのだが。

 

一方、魔法省の役人グレイブス(コリン・ファレル)は、魔法使いを排除する過激な活動をしているメアリー・ルー・べアボーン(サマンサ・モートン)の養子のクリーデンス(エズラ・ミラー)に密かに接近して、何かを手に入れようとしていた。

 

☆ネタバレ

ネタバレも何も、無邪気なスキャマンダーに振り回されるのが楽しい!という作品です。

可愛い魔法動物たちにも癒されます。

そして、こちらも無邪気なコワルスキーさんとクイニ。

いい展開です。

 

そして、驚きはグレイブスの正体!!

今回はスキャマンダーに見破られ、捕まってしまいますが、次回作にも登場するというので、楽しみです。

 

 

 

 


クーパー家の晩餐

2016-12-21 10:51:16 | 映画ーDVD

ークーパー家の晩餐ーLOVE THE COOPERS

2015年 アメリカ 107分

監督=ジェシー・ネルソン キャスト=ダイアン・キートン (シャーロット) ジョン・グッドマン (サム) アラン・アーキン (バッキー) エド・ヘルムズ (ハンク) アマンダ・セイフライド マリサ・トメイ オリヴィア・ワイルド スティーヴ・マーティン

 

【解説】

ダイアン・キートン、ジョン・グッドマン、アマンダ・セイフライド、アラン・アーキンら共演のホームコメディー。クリスマスイブの晩、共に食卓を囲むうちに離婚や不倫や失業という家族の秘密が明らかになっていく様子を笑いを交えて描く。メガホンを取るのは『I am Sam アイ・アム・サム 』などのジェシー・ネルソン。顔で笑って心で泣きながらもなかなか本音をはけない家族が、素の自分をさらけ出す姿が印象的。

 

【あらすじ】

クリスマスイブ当日、シャーロット(ダイアン・キートン)は、4世代11人が勢ぞろいする晩餐会を最高のものにすると決意する。夫のサム(ジョン・グッドマン)との離婚のことも伏せておくつもりだった。一方、娘エレノア(オリヴィア・ワイルド)は、不倫を隠すべく空港で出会ったばかりの男性に恋人役を頼み……。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

この俳優陣を見て。

これで面白くないわけがないよね。

 

でも、映画のレビューはあまり良くありませんし、事実この作品、去年のクリスマス映画なのに、日本ではクリスマスに上映されなかった。

日本向きではないのですね。

 

私は大好きです。

クリスマスに集まるわけあり家族たち。

でも、根本には家族愛があるから集まってくるのです。

姉のプレゼントにお金を払いたくないと思って万引きし、パトカーに乗せられた嘘つき妹でもね。

両親はこのクリスマスが終わったら離婚するつもり。

長男は失業中、妻と別居が言い出せない。

長女は不倫を言いたくなくて、空港で出会った男を恋人と称して連れてくるし。

おじいちゃんは、カフェの若い女性を。

一体この一家はどうなっているの?

と思うけど、そこはアメリカ映画。

とっておきのハッピーエンドが待っていますよ。

 

クリスマスに家族でみましょう!!

 


Mr.ホームズ 名探偵最後の事件

2016-12-21 10:23:20 | 映画ーDVD

ーMr.ホームズ 名探偵最後の事件ーMR. HOLMES

2015年 イギリス 104分

監督=ビル・コンドン キャスト=イアン・マッケラン (シャーロック・ホームズ) ローラ・リニー (マンロー夫人) 真田広之 (ミスター・ウメザキ) マイロ・パーカー (ロジャー)

 

【解説】

ミッチ・カリンの小説「ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件」を実写化したミステリー。93歳になって静かに余生を送っていた名探偵シャーロック・ホームズが、30年前の未解決事件の真相を暴こうとする。監督は、『トワイライト・サーガ』シリーズなどのビル・コンドン。『X-MEN』『ホビット』シリーズなどのイアン・マッケラン、『マイ・ライフ、マイ・ファミリー』などのローラ・リニー、ハリウッドでの活躍も著しい真田広之らが結集する。助手の10歳の少年と一緒に難事件に挑んでいくホームズの姿が、何とも痛快。

 

【あらすじ】

名探偵ホームズ(イアン・マッケラン)も93歳の老人となり、海辺の家で静かな日々を過ごしていた。しかし、その一方で30年前のとある事件が頭に引っ掛かっていた。それは死んだ子供たちと会話しているという女性の調査だったが、いつしか彼女による夫の殺害計画の疑惑が浮上した果てに、ホームズの失態で未解決となって自身も探偵引退を余儀なくされたのだった。ある時、日本への旅行で事件解決のヒントを得たホームズは、10歳になる家政婦の息子ロジャー(マイロ・パーカー)を助手に事件を再捜査していく。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

名探偵ホームズ(イアン・マッケラン)といえども、齢93歳ともなると、身体の衰えどころか、頭脳の衰えもやってくるようです。

人の名前が覚えられない。

カフスに書いておきます。

 

30年前に引退して、今はサセックスの農場で養蜂をしています。

家政婦のマンロー夫人とその10歳になるロジャー(マイロ・パーカー )が身の回りの世話をしてくれています。

 

ホームズは、認知症にはロイヤルゼリーより山椒の方がよく効くと聞き、ウメザキ(真田広之)という日本人の招待を受けて日本へ行って帰ってきたところ。

デスクには書きかけの事件簿が。

 

ホームズには心に残る未解決事件があったのだ。

 

⭐︎ネタバレ

最初は、認知症の老人の頭の中に入り込んだような混沌とした世界。

このまま、迷い続けるのかと不安になりました。

 

後半は、ロジャーとともに30年前の未解決事件を探るホームズを描いています。

親友のワトソンも去り、ひとりぼっちだった頃持ち込まれた探偵の依頼。

未解決事件と言っても、事件そのものは終わっていて、依頼されて調べていた依頼者の奥さんを救えなかったという後悔の念が、ホームズの心を捉えて放さないのです。

何人もの子供を流産し、生まれてこなかった子どもと話すために楽器を弾き始めた奥さんの、心の奥深くにしまわれた孤独を、ホームズは今、共有し始めたのでしょうか。

 

そして、すでに心の友になったロジャーと、マンロー夫人のために生きる気力を得たホームズ。

ウメザキの父の記憶も甦り、新しい生活に踏み出しました。

 

幾つになったからといって、心安らかになれるわけではないのですね。

心にかかる思いは、年を取っても同じなのですね。

ホームズが孤独から解放されて、本当に良かったです。