マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

心の旅路

2015-01-21 12:10:54 | 映画ーDVD

ー心の旅路ーRANDOM HARVEST

1942年 アメリカ 124

マーヴィン・ルロイ監督 ロナルド・コールマン グリア・ガーソン フィリップ・ドーン スーザン・ピータース

 

【解説】

「失はれた地平線」「チップスさん左様なら」のジェームズ・ヒルトン作の小説の映画化で主役は「キューリー夫人」のグリア・ガースンと「消え行く灯」のロナルド・コールマンが勤める。「大地」のクローディン・ウェストが、ジョージ・フローシェル、「紅はこべ」のアーサー・ウインベリスと協力して脚本を書き「キューリー夫人」と同じくマーヴィン・ルロイ監督、シドニー・A・フランクリン製作、ジョゼフ・ルッテンバーグ撮影のスタッフによってものにされた。助演は新人フィリップ・ドーン及びスーザン・トラヴァース、レジナルド・オーウェン、ライス・オコナーその他で、ピータースを除けば全部英国俳優のキャストである。(映画.com)

 

【感想】

映画好きの従妹、オススメの作品。

私より若いのに、こういうものを勧めてくれます。

 

昔、愛読した少女マンガに記憶喪失のドラマがよくでてきましが、これがオリジナルですね。

 

戦場で記憶をなくした兵士が精神病院に収監されていた。

戦争勝利の一報に沸く隙に乗じて、精神病院を抜け出したものの、行く宛がない。

旅回りの踊り子ポーラと知り合い、ポーラは彼の破屋喪失を治すため、小さな村に落ち着き、二人は結婚して赤ちゃんが産まれた。

彼は作家として出版社の目に留まり、原稿を届けるために町に出かけた。

 

町で交通事故にあった男は記憶を取り戻たが、記憶を失っていた間の記憶はなくした。

彼は生家に戻る。

生家は実業家の家柄で、父親が亡くなったばかりだった。

彼は父親の後を継ぎ、立派な実業家になった男に、かわいい姪が思いを寄せていた。

 

残された妻ポーラは、彼の失踪に心を痛め、子供も亡くして苦しんだが、彼の会社の秘書として採用され、妻とは名乗らず彼を支えていた。

彼もまた、失った記憶を取り戻そうと苦しみ、やがて二人は、あの小さな新婚時代の家に戻って…。

 

これも良き時代のお話でした。

こういう映画、ほんといいですね。

心が安らぎます。

 

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青い体験

2015-01-21 11:44:18 | 映画ーDVD

ー青い体験ーMALIZIA/MALICIOUS

1973年 イタリア 98

サルヴァトーレ・サンペリ監督 ラウラ・アントネッリ アレッサンドロ・モモ テューリ・フェッロ アンジェラ・ルース

 

【解説】

「毛皮のビーナス」で注目されたセクシー女優L・アントネッリ主演で、お色気タップリに思春期の少年の性を描いた作品。舞台はシシリー。妻を亡くした父と息子三人の男所帯に、お色気ムンムンのアントネッリのお手伝いさんがやって来る。一家を挙げて血道を上げ、母を忘れられずに最初は彼女を快く思っていなかった末っ子のニーノまで、次第に彼女の魅力に因われて……(allcinema ONLINE )

 

【感想】

この作品、大学時代に暇つぶしで入った映画館でやっていたものだけど、妙に印象がよく、今回DVD化されたみたいなので借りて見ました。

やはりいいなあ。

少年が性に目覚めるお話。

なんといってもラウラがかわいいのよね。

少年に意地悪されたりして、困惑している様子がとてもいいなあ。

 

末っ子の二ーノもかわいいよ。

 

イタリア人男性の恋愛体質はこうして作られるのでしょうか?

 

懐かしい作品でした。

 

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甘い生活

2015-01-21 11:16:58 | 映画ーDVD

ー甘い生活ーLA DOLCE VITA/LA DOUCEUR DO VIVRE

1959年 イタリア、フランス 185

 

フェデリコ・フェリーニ監督 マルチェロ・マストロヤンニ アニタ・エクバーグ アヌーク・エーメ バーバラ・スティール

 

【解説】

作家志望の夢破れて、今はしがないゴシップ記者のマルチェロは、豪華なナイトクラブで富豪の娘と出会い安ホテルで一夜を明かす。ハリウッドのグラマー女優を取材すれば、野外で狂騒し、トレビの泉で戯れる。乱痴気と頽廃に支配された街ローマ。同棲中のエンマは彼の言動を嘆く。二人で訪れた友人スタイナー一家の知的で落ち着いた暮らしぶりを羨むマルチェロだが、彼らも子連れの無理心中で突如死に、残るは絶望の実感のみ……F・フェリーニのカンヌ映画祭グランプリ受賞作。(allcinema ONLINE)

 

【感想】

なんだか、古き良き時代という感じがしました。

退廃って、今考えれば贅沢なものですね。

今の方が豊かなはずなのに、なんか窮屈。

そんな感じで見るのもいい映画です。

マルチェロ・マストロヤンニ、素敵です。

 

設定だけあって、ストーリーはない感じです。

イタリアの当時の退廃を味わったらいいんじゃないかなあ。

とてもゴージャス。

 

この作品で一番ゴージャスな女優さん、夜明けのトレビの泉で踊るシーンが印象的なアニタ・エクバーグさんが今年111日に亡くなられたそうです。

83歳。

1955年にはゴールデン・グローブ賞有望若手女優賞を獲得したが、2011年には無一文に近く、フェリーニ基金から援助を受けてイタリアの介護施設に入所していると報じられていた」(シネマトゥデイ)

人間の栄枯盛衰も感じました。

安らかにお眠りください。

 

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波止場

2015-01-21 10:51:57 | 映画ーDVD

ー波止場ーON THE WATERFRONT

1954年 アメリカ 104

 

エリア・カザン監督 マーロン・ブランド (テリー)エヴァ・マリー・セイント (イディ)リー・J・コッブ (ジョニー)ロッド・スタイガー (チャーリー)

 

【解説】

港の沖仲仕たちの間に君臨するボスと、周囲の反対を押して彼に単身立ち向かうボクサーくずれのチンピラ。ブランドの演技とE・カザンの骨太な演出で知られる名作だが、脇を固めた個性派の役者たちが今なお衰える事のない迫真の演技を見せている点にも注目したい。アカデミー賞8部門受賞。(allcinema ONLINE )

 

【感想】

1954年の作品。

当時のアカデミー賞を8部門も取っています。

今頃ですが、マーロン・ブランドの名作。

監督は巨匠エリア・カザン。

こんなにも男っぽい映画とは知りませんでした。

男がプンプン臭っています。

 

テリー(マーロン・ブランド)は孤児で兄のチャーリー(ロッド・スタイガー)とともにギャングの親分のジョニー(リー・J・コッブ)に拾われて成長した。

テリーはプロボクシングの選手になったが、もう少しでチャンピオンという試合で、ジョニーの命令で八百長試合を行い、引退していた。

ジョニーの仕切っている港で働くことになりやってきた。

兄は法律の専門家になり、ジョニーの右腕となっていた。

 

テリーが幼なじみに会いに行った後、彼は屋上から転落して死んだ。

警察は事故死で片付けたが、そこにはジョニーの陰謀があった。

幼なじみの妹イディ(エヴァ・マリー・セイント)は、兄の史の真相を知ろうとテニーに近づく。

 

ここからテリーが正義に目覚めていく成長ぶりが見所です。

最後は、兄も殺され復讐の鬼となってジョニーに立ち向かっていきます。

たった一人で修羅場に乗り込んでいく姿は悲壮感とともに心に突き刺さるラストシーンでした。

 

なるほど、名作と言われるわけがわかりました。

男マーロン・ブランド、いいですねえ!!

 
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ソウルガールズ

2015-01-21 10:16:05 | 映画ーDVD

ーソウルガールズーTHE SAPPHIRES

2012年 オーストラリア 99

ウェイン・ブレア監督 クリス・オダウド (デイヴ)デボラ・メイルマン (ゲイル)ジェシカ・マーボイ (ジュリー)シャリ・セベンズ (ケイ)

 

【解説】

オーストラリアの先住民族であるアボリジニ初の女性ボーカルグループ、サファイアズをめぐる実録ドラマ。1960年代末のオーストラリアで、人種差別などの壁を乗り越えながら音楽シーンで活躍していく3姉妹といとこの姿を追い掛ける。監督はテレビシリーズなどを手掛けてきた新鋭、ウェイン・ブレア。オーストラリアの人気歌手ジェシカ・マーボイや、『裸足の1500マイル』などのデボラ・メイルマンらが、ヒロインたちを快演する。夢を持つことの素晴らしさを描いた物語はもとより、魂の込もった歌唱シーンも必見。

 

【あらすじ】

1968年のオーストラリア。アボリジニの居住区で生活しているゲイル(デボラ・メイルマン)、ジュリー(ジェシカ・マーボイ)、シンシアは、小さな頃から歌うことが大好きな3姉妹。いとこのケイと一緒にカントリーミュージックを歌いながらシンガーとして成功をつかもうと奮闘していたが、コンテストに出場しても先住民族に対する偏見や差別から落選させられてばかり。意気消沈する四人だが、ミュージシャンを自称する男デイヴ(クリス・オダウド)と出会い、彼からソウルミュージックのレッスンを受ける。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

2002年の作品「裸足の1500マイル」でも取り上げられたいわゆる「盗まれた世代」と呼ばれる、人種隔離政策の被害者の子供たちの問題も取り上げています。

この人種隔離政策はアボリジニたちを移住区に隔離して、子供たちは親元から引き離して育てるというもの。

「裸足の1500マイル」では子供の施設から抜け出して親元に帰った女の子たちの話が描かれていました。

この作品の中でも、ケイは肌の色が白いということで親元を話され、白人家庭で育てられていました。

 

隔離された移住区で暮す歌の好きなゲイル(デボラ・メイルマン)、ジュリー(ジェシカ・マーボイ)、シンシアのアボリジニの姉妹が、白人の元で育てられている従妹のケイと共にソウルグループ「ザ・サファィアズ」を結成し、ベトナムのアメリカ軍を慰問すると言うもの。

 

なんでアボリジニが、ソウルソングでベトナム慰問なの???

たくさん疑問がわきますが、実話をベースにしているだけあって説得力がありました。

どんな逆境にも負けない、この姉妹たちのエネルギッシュな活躍が感動的です。

 

どんなに素晴らしい歌を歌っても、人種差別の分厚い壁に跳ね返されてしまう姉妹たち。

まだ18歳のジュリーに一番才能があります。

しかも彼女はシングルマザー。

なんとか自立したいともがいていました。

 

長女のゲイルが姉妹たちを引っ張っていくのですが、個性の強い姉妹たちはいつもぶつかってしまいます。

でも、歌で生きていきたいという夢は同じ。

 

ひょんなことから自称ミュージシャンのデイヴ(クリス・オダウド)と出会い、彼は彼女たちにソウルを感じ、今まで歌っていたカントリーミュージックをやめさせ、ソウルミュージックの特訓を始めました。

そしてザ・サファイアズは米軍が行っていた慰問隊のオーディションに合格、ベトナムへと乗り込みました。

 

彼女たちの歌は兵隊さんたちに受け入れられ、大喝采を受けます。

でも、そこは戦場、爆撃されたり、デイブが怪我をしたり怖い体験をします。

その経験がみんなの絆を強くし、デイブとゲイルはお互いの気持ちを打ち明けあい、新たな気持ちでザ・サファイアズの凱旋公演を、アボリジニの移住区で行うのでした。

 

このあと、姉妹たちはアボリジニの教育や地位向上に尽力したと紹介されていました。

 

アボリジニが受けた迫害の歴史を知ると、ユダヤ人迫害以上の衝撃を受けますが、どの民族にも歴史と文化があり、幸せに生きる権利は誰にでもあるのだから、これからはオーストラリア国民として誇りを持って生きていって欲しいと思いました。

 
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ゴーンガール

2015-01-13 12:37:31 | 映画ー劇場鑑賞

ーゴーンガールーGONE GIRL

2014年 アメリカ 149

デヴィッド・フィンチャー監督 ギリアン・フリン原作・脚本 ベン・アフレック (ニック・ダン)ロザムンド・パイク (エイミー・ダン)ニール・パトリック・ハリス (デジー・コリンズ)タイラー・ペリー (ターナー・ボルト)キム・ディケンズ(ボニー刑事)キャリー・クイン(マーゴット・ダン)

 

【解説】

結婚5周年に突如姿を消した妻を捜す男が警察の捜査やメディア報道に追い込まれ、さらに妻殺害の疑いを掛けられてしまう物語を描くスリラー。アメリカの女性作家ギリアン・フリンのベストセラーをベースに、理想の夫婦が抱える秘密を暴く。監督は、『ソーシャル・ネットワーク』などの鬼才デヴィッド・フィンチャー。主演はオスカー受賞作『アルゴ』など監督業でも活躍するベン・アフレック、妻には『アウトロー』などのロザムンド・パイクがふんする。

 

【あらすじ】

ニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)は誰もがうらやむ夫婦のはずだったが、結婚5周年の記念日に突然エイミーが行方をくらましてしまう。警察に嫌疑を掛けられ、日々続報を流すため取材を続けるメディアによって、ニックが話す幸せに満ちあふれた結婚生活にほころびが生じていく。うそをつき理解不能な行動を続けるニックに、次第に世間はエイミー殺害疑惑の目を向け……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

面白かったですねー。

最後までわくわくどきどき。

サスペンスとか、謎解きとかとはちょっと違う。

計画外や想定外のことが起きる。

でも、ひるむことがないのがすごいね、この人。

 

そこにはこの人の生育暦の特殊さがあると思う。

感想は書きにくいです。

本はもっと詳しくわかるというので、購入することにしました。

楽しみです。

 

オススメですよー。

 

ベン・アフレックがハマっています。

軽薄でお調子乗り、私のイメージぴったり。

問題はロザムンド・バイクですよね。

この怖い女性をどれだけ表現できたかですが、よくやりましたよね!!

 

これから結婚しようとしている人たちは見ない方がいいですよ。

ある意味結婚の正体の暴露みたいなところもあります。

さらに凍結精子という現在の技術もからんで恐怖が広がりますよー。

 

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もうひとりの息子

2015-01-13 11:18:54 | 映画ーDVD

ーもうひとりの息子ーLE FILS DE L'AUTRE/THE OTHER SON

フランス 2012年 101

ロレーヌ・レヴィ監督・脚本 エマニュエル・ドゥヴォス (母オリット)パスカル・エルベ (父アロン)ジュール・シトリュク (息子ヨセフ)マハディ・ザハビ (息子ヤシン)アイリーン・オマリ(母ライラ)ハリファ・ナトゥール(父ザイード)

 

【解説】

ユダヤ系フランス人のロレーヌ・レヴィが監督と脚本を担当し、第25回東京国際映画祭で東京サクラグランプリと最優秀監督賞に輝いた感動作。イスラエルとパレスチナという対立関係にある家族の間で、取り違えられた子どもをめぐる困惑の日々を描き出す。『リトル・ランボーズ』のジュール・シトリュクが悩める息子を演じ、母親を『リード・マイ・リップス』などのエマニュエル・ドゥヴォスが好演。苦悩しながらも前進しようとする彼らの姿に希望が宿る。

 

【あらすじ】

イスラエルで暮らすフランス系ユダヤ人家族の一人息子ヨセフ(ジュール・シトリュク)は、兵役のために健康診断を受ける。その結果、医師である母親(エマニュエル・ドゥヴォス)は、息子とは血がつながっていないという衝撃の事実を知ることに。ヨセフが生まれた病院のミスで、パレスチナ人家族の息子ヤシン(メディ・デビ)と入れ違っており……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

赤ちゃん取り違え事件は、いついかなる状況でも二つの家族にとって深刻な問題ですが、この2つの家庭に起こった取り違え事件ほど、深刻な事件はないでしょう。

イスラエル人とパレスチナ人の夫婦の間で起こった、あり得ない赤ちゃん取り違え事件。

二つの家庭はこの問題をどう解決していくのでしょう。

ユダヤ人として育ったパレスチナ人のヨセフと、パレスチナ人として育ったユダヤ人のヤシンは、自分たちの出生の秘密を知り、どう生きていくのでしょう。

その大きな悲劇を、この作品は希望に変えてみせる力のある作品でした。

日本人にとって遠い国の問題になりがちなイスラエルとパレスチナの問題。

この作品を通して、少し考えるきっかけにしてはいかがでしょう。

 

イスラエルで暮らす18才のヨセフは兵役のため身体検査を受けた。

父のアロンは職業軍人で大尉だ。

でも、ヨセフは退役後はミュージシャンになりたいと思っている心優しい青年。

 

母は医者をしている。

母の元に届いたヨセフの資料に、血液型が違っている、夫婦の子供では出るはずのない結果がもたらされた。

不機嫌になる夫のアロン。

自分の浮気を疑われている?

でも、そんなことはあり得ない。

 

やがて、産院での取り違えと判明。

出産の次の日、湾岸戦争が起こり、空爆を恐れた病院側が保育器ごと赤ちゃんを避難させ、そのあと取り違えが起きたのだ。

ヤシンの母は姉をたずねてこの地に来ていたが、予定より早く産気づいて赤ちゃんを産んだ。

取り返しのつかないあまりにも重大な事実。

 

父親たちは口をきく事無く、この事実を闇に葬りたいと願う。

でも、母親たちは我が子に会いたいと願う。

 

父親たちの気持ちもわかる。

ユダヤ人の父は兵隊としてパレスチナと闘う立場の人、いわば相手の家族は敵で状況が整えば殺してしまう側の人。

パレスチナの父は、土地を奪われ、今はガザ地区のイスラエルが作った塀の中で暮す人。

技術者だったのに、今は修理工のようなことをし、貧しいながらも子供たちを育てている。

イスラエルには恨み100倍。

 

やがてヨセフとヤシンにも事実が告げられる。

アラブ人とわかったヨセフは兵役免除となるが、周囲には理由を伏せられたので、友達とも溝ができてしまった。

ヤシンはパリで勉強していて、大学合格が決まったばかり。

医者になり、ガザで診療所を開く夢を持っている。

 

ヨセフはユダヤ教会のラビに相談するが、「ユダヤ人でないとユダヤ教を信じることができない」と閉め出され、うろたえる。

ヤシンは、仲の良かった兄から拒否され苛立つ。

アイデンティティが揺らぐ。

生まれてからこのときまで、信じて疑わなかった価値観が崩れていく。

 

母たちは愛情を持って二人の息子を受け入れ、息子たちの間にも友情のような感情が芽生える。

ヤシンの兄も、ヨセフに心を開くようになった。

父たちも、息子を愛しているという事実がこの問題を乗り越えようとする力に変わる。

二つの家族はこの事実を受け入れようと努力を始めた。

 

この映画を見ていて、取り違えてもわからない人種の違いって何だろうと思いました。

生まれながらの問題ではなく、歴史や宗教観の違いが二つの民族を隔てているのがよくわかります。

ガザ地区をとりまく高くて大きな壁。

あれこそが、平和を疎外する心の壁を具現化しているものです。

 

また、イスラエルの発展と、パレスチナ人の貧しさも際立っています。

でも、都市の繁栄と心の豊かさはまた別問題で、パレスチナ人のおばあさんたちのおおらかさや、子供たちの屈託ない笑顔に救われたりします。

また、ヨセフが不良たちにたかられて刺される事件もあり、テルアビブという都会の治安にも不安を感じました。

 

私がパレスチナ問題を知ったのは高校生の時。

あれから40年以上も経つのに、この問題はちっとも解決しないどころか、さらに悪くなっているようです。

2014年にもイスラエル軍のガザ侵攻があり、パレスチナ市民がたくさん犠牲になりました。

ヤシンの家族は無事だったのかと、それも気になります。

 

日本の、こんな安全な土地にいてパレスチナ問題を言うのも気が引けることですが、ヨセフやヤシンのような若者が、民族の壁に妨げられず、自分たちの能力を生かして自由に生きていくことを願って止みません。

まず、知ること。

この映画は、親と子供のお互いを思いやる情愛を描いて秀逸でした。

お勧めします。

 

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ベイマックス

2015-01-09 14:25:59 | 映画ー劇場鑑賞

ーベイマックスーBIG HERO 6

2014年 アメリカ 

 

ドン・ホールクリス・ウィリアムズ監督 ジョン・ラセター製作総指揮 スコット・アツィット (ベイマックス)ライアン・ポッター (ヒロ)TJ・ミラー (フレッド)
ジェイミー・チャン (ゴー・ゴー)

 

【解説】

マーベルコミックスのヒット作「BIG HERO 6」を基に、ディズニーが放つアドベンチャー。架空の都市サンフランソウキョウを舞台に、並外れた頭脳を持つ少年ヒロが、生前に兄が開発したロボットのベイマックスと一緒に死の真相を暴こうとする。メガホンを取るのは、『くまのプーさん』のドン・ホールと『ボルト』のクリス・ウィリアムズ。随所にちりばめられた日本のカルチャーへのオマージュに加えて、白くて大きな体を持つベイマックスの愛らしさにも注目。

 

【あらすじ】

西洋と東洋の文化がマッチし、最先端技術分野の先駆者たちが数多く住んでいるサンフランソウキョウ。そこに暮らしている14歳の天才児ヒロは、たった一人の肉親であった兄のタダシを亡くしてしまう。深い悲しみに沈む彼だったが、その前にタダシが開発した風船のように膨らむ柔らかくて白い体のロボット、ベイマックスが現れる。苦しんでいる人々を回復させるためのケアロボット・ベイマックスの優しさに触れて生気がよみがえってきたヒロは、タダシの死に不審なものを感じて真相を追い求めようと動き出す。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

この作品、予告編で期待していったら、思っていたのと違うということになるでしょう。

決して癒し系の作品ではありません。

なんと、特撮ヒーローもの。

私は男の子の親なので、当時子供と一緒に見た戦隊ヒーローシリーズを思い出して、とても懐かしかったです。

 

舞台もサンフランソウキョー。

タダシとヒロの兄弟の話。

最初から最後まで日本へのリスペクトがいっぱいで、それもとても嬉しい!!

 

ネタバレもしたくないのでこれ以上は止めておきますが、見てご損はさせません。

私は「アナと雪の女王」より好きだなあ。

超オススメです。

 

もう一度、見たいなあ。

うちの孫はまだ無理。

息子と行きたいなあ。

幼かった彼を思い出しました。

 

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インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌

2015-01-09 14:11:46 | 映画ーDVD

ーインサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌ーINSIDE LLEWYN DAVIS

2013年 アメリカ 105分 

ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン監督 オスカー・アイザック(ルーウィン・デイヴィス)キャリー・マリガン (ジーン・バーキー)ジョン・グッドマン (ローランド・ターナー)ギャレット・ヘドランド (ジョニー・ファイヴ)ジャスティン・ティンバーレイク(ジム・バーキー)

 

【解説】

66回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞したジョエル、イーサン・コーエン監督によるドラマ。フォークソングで有名な1960年代のニューヨークはグリニッジビレッジを舞台に、音楽活動に奔走しながらも苦闘するシンガー・ソングライターが過ごす1週間を見つめる。『ボーン・レガシー』などのオスカー・アイザック、『17歳の肖像』などのキャリー・マリガンなど、実力派俳優が結集する。コーエン兄弟ならではのユーモラスな語り口に加え、詳細に再現された1960年代フォークシーンの描写も見もの。

 

【あらすじ】

1960年代のニューヨーク、冬。若い世代のアートやカルチャーが花開いていたエリア、グリニッジビレッジのライブハウスでフォークソングを歌い続けるシンガー・ソングライターのルーウィン・デイヴィス(オスカー・アイザック)。熱心に音楽に取り組む彼だったが、なかなかレコードは売れない。それゆえに音楽で食べていくのを諦めようとする彼だが、何かと友人たちに手を差し伸べられ……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

1961年のニューヨークのグリニッジ・ビレッジで、フォークシンガーとして生きる男の1週間を描いた作品。

ディヴ・ヴァン・ロングの自伝をヒントにコーエン兄弟が監督しています。

 

小さなライブハウスでギターの弾き語りをしているルーウィン・デイヴィス(オスカー・アイザック)。

ライブ後誰かに呼び出され裏口に行くと、そこで待っていた男に殴られた。

なぜ、彼は殴られたのか?

それまでの1週間を振り返る。

 

ルーウィンは、一緒にデュオを組んでいた相棒が亡くなり、一人で活動するようになったが、全く売れない。

家もなく、知り合いの家を転々とする毎日。

1夜の宿を借りた知人の家から出ようとしたとき、飼いネコが飛び出してしまった。

 

このネコがとてもチャーミング。

ルーウィンはこのネコに翻弄されるが、やがて見失ってしまう。

 

不倫の人妻から妊娠を告げられたり、レコードを売りこみにシカゴへ行ったりするが、何もかもうまくいかない。

父が入っている施設に寄って、実家に寄る。

船乗りに戻る決心をするが、免許証を紛失してそれもダメになってしまった。

 

気持ちが腐る。

そんな中で酔っぱらって、ライブハウスで歌っている女性に汚いヤジを浴びせた。

冒頭の男性は、その歌手の夫で仕返しにきたというわけ。

文句は言えないね、ルーウィン。

 

音楽が素晴らしい。

当時のフォークの雰囲気がとてもよく出ています。

ジャスティン・ティンバレイクやオスカー・アイザック自身が歌う歌もステキ。

 

フォークシンガーを夢見て、夢破れたたくさんの人たちへの鎮魂歌でもあるし、フォークの世界の話というばかりではなく、その道で成功はした方がいいに決まっているけど、ジレンマと闘いながら自分のやりたいことにしがみついて生きている人たちへの応援歌だと思いました。

 

コーエン兄弟監督作品にしてはとても地味ですが、いい映画でした。

 

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2015年 あけましておめでとうございます。

2015-01-01 15:46:10 | Weblog

いつものように、自作のお節です。

 

昨年は忙しくてたた48本の映画しか劇場鑑賞で来ませんでした。

反省。

今年はもっとたくさん映画が見たいなあ。

 

私2014年映画ベストは…

「ホビット」「インターステラー」「100歳の華麗なる冒険」「6才のぼくが大人になるまで」「美女と野獣」「ジャージーボーイ」「チョコレートドーナツ」「パガニーニ愛と狂気のヴァイオリニスト」「グランドブダペスト・ホテル」「それでも夜は明ける」「ウォルト・ディズニーの約束」「父のこころ」「あなたを抱きしめる日まで」「ダラスバイヤークラブ」「大統領の執事」「小さなおうち」「セッションズ」「鑑定士と顔のない依頼人」「愛しのブリーダ」

 

この中でベスト3を選ぶなら、

「チョコレートドーナツ」

「パガニーニ愛と狂気のヴァイオリニスト」

「6才のぼくが大人になるまで」

に決定しました。

番外で大塚まさじさん主演の「父のこころ」です。

この映画、本当にいいですよ。

DVDにしないそうですが、日本のどこかの町で上映しているので、機会があればご覧下さい。

 

では、ちょっと手抜きになってきた私のブログですが、今年も頑張りますので、よろしくお願いします。

 

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