ー渇きーTHIRST
2009年 韓国
パク・チャヌク監督 ソン・ガンホ(サンヒョン)キム・オクビン(テジュ)シン・ハギュン(ガンウ)キム・ヘスク(ラ夫人)オ・ダルス(ヨンドゥ)パク・イナン(車椅子の老神父)ソン・ヨンチャン(スンデ)
【解説】
人体実験によってバンパイアになった牧師と人妻との禁断の情事を叙情的かつ暴力的に描くスリラー作品。『オールドボーイ』のパク・チャヌク監督がメガホンを取り、2009年カンヌ国際映画祭の審査員賞を受賞。敬虔(けいけん)な神父から一変、血と欲望のとりこになるバンパイアを『シークレット・サンシャイン』の韓国の演技派俳優ソン・ガンホが演じる。人間の業を鋭くえぐり出しながら、ところどころにユーモアなどを織り交ぜた独特の世界観を楽しみたい。
【あらすじ】
伝染病の人体実験で奇跡的に助かった神父のサンヒョン(ソン・ガンホ)だったが、そのせいでバンパイアとなった運命に苦しんでいた。そんなある日、サンヒョンは友人ガンウ(シン・ハギュン)に再会し、その妻テジュ(キム・オクビィン)と強く惹(ひ)かれ合うようになる。愛欲におぼれる二人は共謀し、ガンウの殺害を企て……。(シネマトゥデイ)
【感想】
内容が、すごく盛りたくさんで、見終わってかなり混乱しています。
テーマの一つは、題名が示しているように、禁欲と渇望。
他にも、禁断の恋、キリスト教的な恩師の犠牲的な愛や、神に対する愛、息子に対する溺愛などの愛憎劇。
バンパイア、スプラッター、ホラー、スリラー、エロティシズム、バイオレンス、でも、コメディーでもあり、マンガチックでもあり。
何度も、引きそうになるのをこらえて、見終わった後は、うん、なかなかいいかも…。
不思議、なんでかなあ?
誰か、見た人いない?
「チェイサー」もそうだったけど、韓流ではない韓国映画って、エグイし、汚いし、痛いし、怖いのに、複雑で面白い。
今回は、さらにエロかった!!
クセになりそう…
☆ネタバレ
神父のサンヒョン(ソン・ガンホ)は病院で重い患者の精神的な支えとなって働いていたが、もっと人々の役に立ちたいと考えるようになった。
そこで、原因不明の感染症の人体実験に応募して、500人の実験者のうちたった一人の生き残りとなった。
研究所を出てもとの病院に戻って来たが、実験の後遺症でバンパイアとなっていた。
彼は渇きを覚え、血を求めるが、聖職者であるサンヒョンには人殺しはできない。
植物人間になった重症患者と、恩師の盲目の牧師の血をもらって生き延びていた。
そんな苦悩を隠し、奇跡の生還者として人々の信仰を集め始めたサンヒョン、ひょんなことから幼なじみのガンウ(シン・ハギュン)やその家族と親しくなる。
サンヒョンは、幼いときガンウの妹と思っていたテジュ(キム・オクビィン)が、実は孤児で、ガンウの母に育てられ、今は、ガンウの妻となっていることを知る。
「犬のように育てられた」というテジュとサンヒョンは互いに惹かれ合い、やがて結ばれる。
自分はバンパイアだと明かしても、愛欲に溺れて行く二人。
その生育歴が理由で、自分を傷つけているテジュは「ガンウに暴行されている」と嘘をつき、サンヒョンはテジュと共謀してガンウを殺してしまう。
二人はガンウの亡霊に悩まされて苦しむが、欲望は抑えられず、どんどん人を殺め、とうとうテジュもバンパイアになってしまう。
バンパイアになったテジュは、殺人も厭わぬ、快楽のみを求めるモンスターと成り果て、サンヒョンの手にも余ってしまった。
そこで、サンヒョンの選んだ衝撃の結末とは…!?
テジュを演じたキム・オクビィン、アイドルのようなお顔ですが、体当たり演技ですごいです。
最初地味な感じだったのに、禁断の果実を食べ、快楽を知ってから、そして、さらにバンパイアとなって自分を解放してからが、生き生きと美しい。
快楽を求め続ける女、どこまでも暴走して行きます。
良心と葛藤しながらも、堕落の道を転がり落ちる男と女。
一筋縄ではいかない映画です。
覚悟ができたら、見てください。
映画の1シーン
2009年 韓国
パク・チャヌク監督 ソン・ガンホ(サンヒョン)キム・オクビン(テジュ)シン・ハギュン(ガンウ)キム・ヘスク(ラ夫人)オ・ダルス(ヨンドゥ)パク・イナン(車椅子の老神父)ソン・ヨンチャン(スンデ)
【解説】
人体実験によってバンパイアになった牧師と人妻との禁断の情事を叙情的かつ暴力的に描くスリラー作品。『オールドボーイ』のパク・チャヌク監督がメガホンを取り、2009年カンヌ国際映画祭の審査員賞を受賞。敬虔(けいけん)な神父から一変、血と欲望のとりこになるバンパイアを『シークレット・サンシャイン』の韓国の演技派俳優ソン・ガンホが演じる。人間の業を鋭くえぐり出しながら、ところどころにユーモアなどを織り交ぜた独特の世界観を楽しみたい。
【あらすじ】
伝染病の人体実験で奇跡的に助かった神父のサンヒョン(ソン・ガンホ)だったが、そのせいでバンパイアとなった運命に苦しんでいた。そんなある日、サンヒョンは友人ガンウ(シン・ハギュン)に再会し、その妻テジュ(キム・オクビィン)と強く惹(ひ)かれ合うようになる。愛欲におぼれる二人は共謀し、ガンウの殺害を企て……。(シネマトゥデイ)
【感想】
内容が、すごく盛りたくさんで、見終わってかなり混乱しています。
テーマの一つは、題名が示しているように、禁欲と渇望。
他にも、禁断の恋、キリスト教的な恩師の犠牲的な愛や、神に対する愛、息子に対する溺愛などの愛憎劇。
バンパイア、スプラッター、ホラー、スリラー、エロティシズム、バイオレンス、でも、コメディーでもあり、マンガチックでもあり。
何度も、引きそうになるのをこらえて、見終わった後は、うん、なかなかいいかも…。
不思議、なんでかなあ?
誰か、見た人いない?
「チェイサー」もそうだったけど、韓流ではない韓国映画って、エグイし、汚いし、痛いし、怖いのに、複雑で面白い。
今回は、さらにエロかった!!
クセになりそう…
☆ネタバレ
神父のサンヒョン(ソン・ガンホ)は病院で重い患者の精神的な支えとなって働いていたが、もっと人々の役に立ちたいと考えるようになった。
そこで、原因不明の感染症の人体実験に応募して、500人の実験者のうちたった一人の生き残りとなった。
研究所を出てもとの病院に戻って来たが、実験の後遺症でバンパイアとなっていた。
彼は渇きを覚え、血を求めるが、聖職者であるサンヒョンには人殺しはできない。
植物人間になった重症患者と、恩師の盲目の牧師の血をもらって生き延びていた。
そんな苦悩を隠し、奇跡の生還者として人々の信仰を集め始めたサンヒョン、ひょんなことから幼なじみのガンウ(シン・ハギュン)やその家族と親しくなる。
サンヒョンは、幼いときガンウの妹と思っていたテジュ(キム・オクビィン)が、実は孤児で、ガンウの母に育てられ、今は、ガンウの妻となっていることを知る。
「犬のように育てられた」というテジュとサンヒョンは互いに惹かれ合い、やがて結ばれる。
自分はバンパイアだと明かしても、愛欲に溺れて行く二人。
その生育歴が理由で、自分を傷つけているテジュは「ガンウに暴行されている」と嘘をつき、サンヒョンはテジュと共謀してガンウを殺してしまう。
二人はガンウの亡霊に悩まされて苦しむが、欲望は抑えられず、どんどん人を殺め、とうとうテジュもバンパイアになってしまう。
バンパイアになったテジュは、殺人も厭わぬ、快楽のみを求めるモンスターと成り果て、サンヒョンの手にも余ってしまった。
そこで、サンヒョンの選んだ衝撃の結末とは…!?
テジュを演じたキム・オクビィン、アイドルのようなお顔ですが、体当たり演技ですごいです。
最初地味な感じだったのに、禁断の果実を食べ、快楽を知ってから、そして、さらにバンパイアとなって自分を解放してからが、生き生きと美しい。
快楽を求め続ける女、どこまでも暴走して行きます。
良心と葛藤しながらも、堕落の道を転がり落ちる男と女。
一筋縄ではいかない映画です。
覚悟ができたら、見てください。
映画の1シーン
ーチャーリー・バートレットの男子トイレ相談室ーCHARLIE BARTLETT
2008年 アメリカ
ジョン・ポール監督 アントン・イェルチン(チャーリー・バートレット)ホープ・デイヴィス(マリリン・バートレット)カット・デニングス(スーザン)ロバート・ダウニー・Jr(校長)
【解説】
有名私立高校を退学処分になった金持ち高校生チャーリー・バートレットが、転校先のハイスクールで新たな騒動を巻き起こす青春ストーリー。監督は『40歳の童貞男』の製作総指揮、ジョン・ポール。主人公のチャーリーを『スター・トレック』のアントン・イェルチン、彼に振り回される転校先の校長を『アイアンマン』のロバート・ダウニー・Jrが演じている。旬のスターたちが織り成す、ヒネリのある青春ストーリーが楽しめる。
【あらすじ】
偽造運転免許証を生徒たちに売りさばき、名門私立高校を退学になったチャーリー・バートレット(アントン・イェルチン)。頭脳明晰(めいせき)な金持ち子息の彼は転校先の公立高校で不良たちのいじめに遭うが、それをきっかけに生徒を対象にしたカウンセリング業を思いつき、自らが精神科の医師たちを欺いて手に入れた処方薬を売りさばこうとする。(シネマトゥデイ)
【感想】
17歳のチャーリー・バートレット(アントン・イェルチン)の望みは、みんなに注目されて人気者になること。
そのためには、人気取りも厭わなかったため、名門私立高校を次々と退学処分になった問題児。
とうとう、地元の公立高校に通うことになった。
父は脱税で刑務所に入っていて、そのために鬱になった母と豪邸で暮らしている。
公立高校では、いきなりトイレで不良たちからイジメを受ける。
でも、チャーリーはめげない。
自分の主治医の精神科医からリタリンという薬をもらってハイになり、それを不良を使って売りさばき、学校の生徒たちの心を掴んだ。
そして、トイレで悩みの相談を聞き、精神科医を騙して処方させた薬を売って、さらに人気者になって行くが、その前に校長(ロバート・ダウニー・Jr)が立ちはだかる。
校長は、チャーリーのガールフレンド、スーザン(カット・デニングス)の父親でもあり、アル中だった!!
なんか、日本ではあり得ないというシチュエーションですが、人気者になりたいというチャーリーの切なる願いはわかる気がします。
そして、最後に「僕は普通の高校生なんだ」「馬鹿な子供なんだ」と心情を吐露するシーンは、チャーリーの成長が感じられていいシーンだと思いました。
ロバート・ダウニー・JRの校長の悩みは、とてもよくわかったなあ。
アル中はダメだけど、こんな人間的な校長はいいと思いました。
もっとコメディかと思っていたのですが、テーマはシリアスでした。
2008年 アメリカ
ジョン・ポール監督 アントン・イェルチン(チャーリー・バートレット)ホープ・デイヴィス(マリリン・バートレット)カット・デニングス(スーザン)ロバート・ダウニー・Jr(校長)
【解説】
有名私立高校を退学処分になった金持ち高校生チャーリー・バートレットが、転校先のハイスクールで新たな騒動を巻き起こす青春ストーリー。監督は『40歳の童貞男』の製作総指揮、ジョン・ポール。主人公のチャーリーを『スター・トレック』のアントン・イェルチン、彼に振り回される転校先の校長を『アイアンマン』のロバート・ダウニー・Jrが演じている。旬のスターたちが織り成す、ヒネリのある青春ストーリーが楽しめる。
【あらすじ】
偽造運転免許証を生徒たちに売りさばき、名門私立高校を退学になったチャーリー・バートレット(アントン・イェルチン)。頭脳明晰(めいせき)な金持ち子息の彼は転校先の公立高校で不良たちのいじめに遭うが、それをきっかけに生徒を対象にしたカウンセリング業を思いつき、自らが精神科の医師たちを欺いて手に入れた処方薬を売りさばこうとする。(シネマトゥデイ)
【感想】
17歳のチャーリー・バートレット(アントン・イェルチン)の望みは、みんなに注目されて人気者になること。
そのためには、人気取りも厭わなかったため、名門私立高校を次々と退学処分になった問題児。
とうとう、地元の公立高校に通うことになった。
父は脱税で刑務所に入っていて、そのために鬱になった母と豪邸で暮らしている。
公立高校では、いきなりトイレで不良たちからイジメを受ける。
でも、チャーリーはめげない。
自分の主治医の精神科医からリタリンという薬をもらってハイになり、それを不良を使って売りさばき、学校の生徒たちの心を掴んだ。
そして、トイレで悩みの相談を聞き、精神科医を騙して処方させた薬を売って、さらに人気者になって行くが、その前に校長(ロバート・ダウニー・Jr)が立ちはだかる。
校長は、チャーリーのガールフレンド、スーザン(カット・デニングス)の父親でもあり、アル中だった!!
なんか、日本ではあり得ないというシチュエーションですが、人気者になりたいというチャーリーの切なる願いはわかる気がします。
そして、最後に「僕は普通の高校生なんだ」「馬鹿な子供なんだ」と心情を吐露するシーンは、チャーリーの成長が感じられていいシーンだと思いました。
ロバート・ダウニー・JRの校長の悩みは、とてもよくわかったなあ。
アル中はダメだけど、こんな人間的な校長はいいと思いました。
もっとコメディかと思っていたのですが、テーマはシリアスでした。
ーNINEーNINE
2009年 アメリカ
ロブ・マーシャル監督 ダニエル・デイ=ルイス(グイド・コンティーニ)マリオン・コティヤール(ルイザ)ペネロペ・クルス(カルラ)ジュディ・デンチ(リリー)ケイト・ハドソン(ステファニー)ニコール・キッドマン(クラウディア・ジェンセン)ソフィア・ローレン(ママ)ファーギー(サラギーナ)
【解説】
『シカゴ』のロブ・マーシャル監督がメガホンを取り、『イングリッシュ・ペイシェント』のアンソニー・ミンゲラ監督が脚本を手掛け、トニー賞受賞の同名ブロードウェイ・ミュージカルをオールスター・キャストで映画化。主人公に『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のダニエル・デイ=ルイス、彼を取り巻く女たちにマリオン・コティヤールやニコール・キッドマンらアカデミー賞受賞者がきらびやかに華を添える。ゴージャスなステージで繰り広げられるエモーショナルな歌とダンスに注目。
【あらすじ】
1964年のイタリア。スランプ中の映画監督、グイド・コンティーニ(ダニエル・デイ=ルイス)にとって、妻のルイザ(マリオン・コティヤール)だけが心のよりどころだった。ところが、妻以外にも愛人カルラ(ペネロペ・クルス)や主演女優のクローディア(ニコール・キッドマン)など美しい女たちに囲まれているグイドは、愛とプレッシャーとのはざまで幻想の世界へと陥っていく。
【感想】
この映画はフェデリコ・フェリーニの「8 1/2」を元に作られたブロードウェィミュージカルを、「シカゴ」のロブ・マーシャルが映画化したものです。
脚本はおととしガンで亡くなったアンソニー・ミンゲラ。
残念ながら、10963年の作品「8 1/2」は見ていないのです。
フィギュアスケートの高橋大輔選手がフェリーニの「道」を取り上げて、オリンピックで銅メダル、世界選手権で金メダルを獲得したのは、記憶に新しいところです。
私も、この2作品にとても興味がわいています。
映画監督のグイドは巨匠と呼ばれる存在だが、スランプに陥っていた。
新しい映画の企画「イタリア」は、タイトルとオープニングのイメージだけが決まっていて、脚本ができていなかった。
オープニングの妄想
彼は、彼の人生を彩るさまざまな女性たちが、幻影の中で歌い踊るのを見た。
☆ネタバレ
厳しく、優しい母(ソフィア・ローレン)、まるで母のように信頼できる衣装デザイナーのリリー(ジュディ・デンチ)。
妻のルイザ(マリオン・コティヤール)に全幅の信頼と愛情をもっていながら、官能的な愛人カルラ(ペネロペ・クルス)とのダブル不倫の関係を止められないグイド。
さらに、少年時代の強烈な性的な思い出の女サラギーナ(ファーギー)や、有名雑誌の記者でグイドを誘惑するステファニー(ケイト・ハドソン)、グイド映画のミューズ、クラウディア(ニコール・キッドマン)などが、グイドの気持ちを乱し、作品の制作に集中できない。
とうとう、ルイザに引導を渡され、カルラとの関係にも終止符を打ったグイドだったが、スタッフにも見放されて、映画製作も頓挫してしまった。
すべては、自分の身から出た錆と、2年の隠遁生活の末、再びチネチッタスタジオでメガホンを取る日がやってきた。
その背後には、母を始めグイドに関わった女たちがその姿を見守っていた。
そして、膝の上には、9歳のグイドが…。
私は、このラストシーン、ぞくぞくっとしましたが、みなさんはいかがでしょう?
それぞれの女優が煌めく歌や踊りを披露してくれます。
ファギーの歌の素晴らしさは当然のこととしても、砂をあつかった情熱的でダイナミックな踊りには圧倒されました。
ファギーのシーン
ケイト・ハドソン
そして、もう一つ驚いたのがケイト・ハドソン。
ケバいメイクだったけど、歌い踊る「シネマ イタリアーノ」は素晴らしかった。
エンディングにも使われていたし、しばらく私の頭の中で鳴っていました。
ラブコメでしか知らなかったけど、こんなにグラマラスな女優だったのですね。
ジュディ・デンチもソフィア・ローレンも貫禄があって、素晴らしい!!
グイドを男の身勝手ととるか、ダメ男の典型と見るか、意見の分かれるところでしょうが、うじうじしているグイドに、私は好感が持てました。
芸術家でございって、笠に隠れてしまわないところが良かった。
なんとか、一人で立ち上がったようだし。
また、女たちは強く、自己主張してたくましかった。
男たちを力づけるような、自信を甦らせるような包容力があったと思いました。
ルイザも、結局グイドを見捨てることはできないようなエンディングで、女たちに愛されたグイドがうまく描かれていたと思いました。
というわけで、気分よく映画館を後にすることができました。
よかった!!
2009年 アメリカ
ロブ・マーシャル監督 ダニエル・デイ=ルイス(グイド・コンティーニ)マリオン・コティヤール(ルイザ)ペネロペ・クルス(カルラ)ジュディ・デンチ(リリー)ケイト・ハドソン(ステファニー)ニコール・キッドマン(クラウディア・ジェンセン)ソフィア・ローレン(ママ)ファーギー(サラギーナ)
【解説】
『シカゴ』のロブ・マーシャル監督がメガホンを取り、『イングリッシュ・ペイシェント』のアンソニー・ミンゲラ監督が脚本を手掛け、トニー賞受賞の同名ブロードウェイ・ミュージカルをオールスター・キャストで映画化。主人公に『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』のダニエル・デイ=ルイス、彼を取り巻く女たちにマリオン・コティヤールやニコール・キッドマンらアカデミー賞受賞者がきらびやかに華を添える。ゴージャスなステージで繰り広げられるエモーショナルな歌とダンスに注目。
【あらすじ】
1964年のイタリア。スランプ中の映画監督、グイド・コンティーニ(ダニエル・デイ=ルイス)にとって、妻のルイザ(マリオン・コティヤール)だけが心のよりどころだった。ところが、妻以外にも愛人カルラ(ペネロペ・クルス)や主演女優のクローディア(ニコール・キッドマン)など美しい女たちに囲まれているグイドは、愛とプレッシャーとのはざまで幻想の世界へと陥っていく。
【感想】
この映画はフェデリコ・フェリーニの「8 1/2」を元に作られたブロードウェィミュージカルを、「シカゴ」のロブ・マーシャルが映画化したものです。
脚本はおととしガンで亡くなったアンソニー・ミンゲラ。
残念ながら、10963年の作品「8 1/2」は見ていないのです。
フィギュアスケートの高橋大輔選手がフェリーニの「道」を取り上げて、オリンピックで銅メダル、世界選手権で金メダルを獲得したのは、記憶に新しいところです。
私も、この2作品にとても興味がわいています。
映画監督のグイドは巨匠と呼ばれる存在だが、スランプに陥っていた。
新しい映画の企画「イタリア」は、タイトルとオープニングのイメージだけが決まっていて、脚本ができていなかった。
オープニングの妄想
彼は、彼の人生を彩るさまざまな女性たちが、幻影の中で歌い踊るのを見た。
☆ネタバレ
厳しく、優しい母(ソフィア・ローレン)、まるで母のように信頼できる衣装デザイナーのリリー(ジュディ・デンチ)。
妻のルイザ(マリオン・コティヤール)に全幅の信頼と愛情をもっていながら、官能的な愛人カルラ(ペネロペ・クルス)とのダブル不倫の関係を止められないグイド。
さらに、少年時代の強烈な性的な思い出の女サラギーナ(ファーギー)や、有名雑誌の記者でグイドを誘惑するステファニー(ケイト・ハドソン)、グイド映画のミューズ、クラウディア(ニコール・キッドマン)などが、グイドの気持ちを乱し、作品の制作に集中できない。
とうとう、ルイザに引導を渡され、カルラとの関係にも終止符を打ったグイドだったが、スタッフにも見放されて、映画製作も頓挫してしまった。
すべては、自分の身から出た錆と、2年の隠遁生活の末、再びチネチッタスタジオでメガホンを取る日がやってきた。
その背後には、母を始めグイドに関わった女たちがその姿を見守っていた。
そして、膝の上には、9歳のグイドが…。
私は、このラストシーン、ぞくぞくっとしましたが、みなさんはいかがでしょう?
それぞれの女優が煌めく歌や踊りを披露してくれます。
ファギーの歌の素晴らしさは当然のこととしても、砂をあつかった情熱的でダイナミックな踊りには圧倒されました。
ファギーのシーン
ケイト・ハドソン
そして、もう一つ驚いたのがケイト・ハドソン。
ケバいメイクだったけど、歌い踊る「シネマ イタリアーノ」は素晴らしかった。
エンディングにも使われていたし、しばらく私の頭の中で鳴っていました。
ラブコメでしか知らなかったけど、こんなにグラマラスな女優だったのですね。
ジュディ・デンチもソフィア・ローレンも貫禄があって、素晴らしい!!
グイドを男の身勝手ととるか、ダメ男の典型と見るか、意見の分かれるところでしょうが、うじうじしているグイドに、私は好感が持てました。
芸術家でございって、笠に隠れてしまわないところが良かった。
なんとか、一人で立ち上がったようだし。
また、女たちは強く、自己主張してたくましかった。
男たちを力づけるような、自信を甦らせるような包容力があったと思いました。
ルイザも、結局グイドを見捨てることはできないようなエンディングで、女たちに愛されたグイドがうまく描かれていたと思いました。
というわけで、気分よく映画館を後にすることができました。
よかった!!
プロ野球、開幕しました。
阪神の開幕戦第2戦、対横浜戦に行って来ました。
ベンチの様子
実は、外野で見るのは始めて。
いつもは、3塁側の敵チーム側の内野でのんびり見ることが多かったのです。
外野は、のんびりビールなんて飲んでるヒマないですねえ。
みなさん、思い思いのコスチュームで、すごく頑張って一生懸命応援していらっしゃいます。
この試合は、前半投手戦で、比較的ゆっくりしていましたが、後半から盛り上がって、延長戦、11回裏、城島選手のサヨナラホームランで勝利という、願ってもない展開で、大満足でした。
城島選手のヒーローインタビュー
お立ち台
ヤジも面白かった!!
「六甲おろし」もたくさん歌いました。
選手の応援歌も歌いました!
スコアボード
また、行きたいです。
阪神!
今年は期待できそうだー!!
ーそんな彼なら捨てちゃえば?ーHE'S JUST NOT THAT INTO YOU
2009年 アメリカ
ケン・クワピス監督 ベン・アフレック(ニール)ジェニファー・アニストン(ベス)ドリュー・バリモア(メアリー)ジェニファー・コネリー(ジャニーン)ケヴィン・コナリー(コナー)ブラッドリー・クーパー(ベン)ジニファー・グッドウィン(ジジ)スカーレット・ヨハンソン(アンナ)クリス・クリストファーソン(ケン)ジャスティン・ロング(アレックス)
【解説】
映画版も世界的に大ヒットしたテレビドラマシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ」の脚本スタッフによる同名ベストセラーを映画化した恋愛群像劇。20代から30代の男女が織り成すさまざまな恋模様を、『旅するジーンズと16歳の夏』のケン・クワピス監督がコメディータッチで描く。ベン・アフレック、ジェニファー・アニストン、ドリュー・バリモア、スカーレット・ヨハンソンといった豪華キャストが、恋愛における男女の本音や勘違いを等身大に演じる。
【あらすじ】
いつも自分が空回りしてしまい、一向に運命の相手に出会えないジジ(ジニファー・グッドウィン)、同居して7年になるのに結婚する気のないニール(ベン・アフレック)と、本音を隠しつつも実は結婚したいベス(ジェニファー・アニストン)……。メリーランド州ボルチモアを舞台に、さまざまな事情を抱えた男女9人の恋模様が交錯していく。
【感想】
「そんな彼なら捨てちゃえば?」って挑発的な邦題にびっくりしますが、原題は「彼はあなたに興味がないよ」って意味だそうです。
そう言われれば、この映画のテーマが見えて来ますね。
原作はベストセラーだそうです。
いつも、女の子の心の中を満たしているのは、運命の人と出会って、恋をして結ばれること、ですよね。
この映画の主人公のジジ(ジニファー・グッドウィン)もそういう女の子の一人。
でも、不器用でいつも男のサインが読めないの。
この映画は、「バレンタインデー」のような群像劇になっていて、ジジの同僚のベス(ジェニファー・アニストン)とジャニーン(ジェニファー・コネリー)の事情も語られて行きます。
ベスはニール(ベン・アフレック)と7年越しの同棲生活ですが、少し倦怠期に入ったようです。
結婚に賛成しないニールを追い出してしまいました。
ジャニーンは大学の同級生のベン(ブラッドリー・クーパー)と結婚して、自宅を改築中。
部屋の壁紙の色や棚の位置に夢中です。
ベンは、スーパーマーケットでアンナ(スカーレット・ヨハンソン)と出会います。
女優志望でヨガの先生をしているアンナ、芸能関係に知り合いがいると言うと、猛烈にアタックして来ます。
アンナにはコナー(ケヴィン・コナリー)というボーイフレンドがいます。
コナーはあんなにべた惚れで、浮気さえ許しますが、アンナにはその気がなく、あくまで便利なお友達という感じです。
さて、ジジですが、ジャニーンに紹介されて一目惚れしたコナーにも振られて、コナーの行きつけの店で、オーナーのアレックス(ジャスティン・ロング)に恋の指南を受けることに。
それでもなかなかうまくいかないジジ。
あるとき、「アレックスが私に恋をしているのかも!」とひらめきます。
☆ネタバレ
最終的にはどの恋も、ハッピーエンドで落ち着く感じです。
ただ、ジャニーンは、夫の浮気を知り、離婚してしまいますが。
スカーレット・ヨハンソンみたいな愛人は、妻の側からみたら、反則やね。
でも、アブナい恋は成就しません。
それでも、妻も夫も受けた痛手は癒しがたいものがあります。
結婚を拒んでいたニールが一番誠実な夫にふさわしい人物だったというオチですが、「それなら、ベスが望んだときになぜ結婚できなかったのか?」という疑問が残りました。
結婚の申し込みは男がするべき、ということなのかな?
こういう映画を見るたび、結婚への道は大変だなあ、と思い、結婚してからも大変だなあ、と思います。
ほんとうは、そんな大変じゃないよ。
とにかく、悩んでいる人は、結婚してみようよ。
2009年 アメリカ
ケン・クワピス監督 ベン・アフレック(ニール)ジェニファー・アニストン(ベス)ドリュー・バリモア(メアリー)ジェニファー・コネリー(ジャニーン)ケヴィン・コナリー(コナー)ブラッドリー・クーパー(ベン)ジニファー・グッドウィン(ジジ)スカーレット・ヨハンソン(アンナ)クリス・クリストファーソン(ケン)ジャスティン・ロング(アレックス)
【解説】
映画版も世界的に大ヒットしたテレビドラマシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ」の脚本スタッフによる同名ベストセラーを映画化した恋愛群像劇。20代から30代の男女が織り成すさまざまな恋模様を、『旅するジーンズと16歳の夏』のケン・クワピス監督がコメディータッチで描く。ベン・アフレック、ジェニファー・アニストン、ドリュー・バリモア、スカーレット・ヨハンソンといった豪華キャストが、恋愛における男女の本音や勘違いを等身大に演じる。
【あらすじ】
いつも自分が空回りしてしまい、一向に運命の相手に出会えないジジ(ジニファー・グッドウィン)、同居して7年になるのに結婚する気のないニール(ベン・アフレック)と、本音を隠しつつも実は結婚したいベス(ジェニファー・アニストン)……。メリーランド州ボルチモアを舞台に、さまざまな事情を抱えた男女9人の恋模様が交錯していく。
【感想】
「そんな彼なら捨てちゃえば?」って挑発的な邦題にびっくりしますが、原題は「彼はあなたに興味がないよ」って意味だそうです。
そう言われれば、この映画のテーマが見えて来ますね。
原作はベストセラーだそうです。
いつも、女の子の心の中を満たしているのは、運命の人と出会って、恋をして結ばれること、ですよね。
この映画の主人公のジジ(ジニファー・グッドウィン)もそういう女の子の一人。
でも、不器用でいつも男のサインが読めないの。
この映画は、「バレンタインデー」のような群像劇になっていて、ジジの同僚のベス(ジェニファー・アニストン)とジャニーン(ジェニファー・コネリー)の事情も語られて行きます。
ベスはニール(ベン・アフレック)と7年越しの同棲生活ですが、少し倦怠期に入ったようです。
結婚に賛成しないニールを追い出してしまいました。
ジャニーンは大学の同級生のベン(ブラッドリー・クーパー)と結婚して、自宅を改築中。
部屋の壁紙の色や棚の位置に夢中です。
ベンは、スーパーマーケットでアンナ(スカーレット・ヨハンソン)と出会います。
女優志望でヨガの先生をしているアンナ、芸能関係に知り合いがいると言うと、猛烈にアタックして来ます。
アンナにはコナー(ケヴィン・コナリー)というボーイフレンドがいます。
コナーはあんなにべた惚れで、浮気さえ許しますが、アンナにはその気がなく、あくまで便利なお友達という感じです。
さて、ジジですが、ジャニーンに紹介されて一目惚れしたコナーにも振られて、コナーの行きつけの店で、オーナーのアレックス(ジャスティン・ロング)に恋の指南を受けることに。
それでもなかなかうまくいかないジジ。
あるとき、「アレックスが私に恋をしているのかも!」とひらめきます。
☆ネタバレ
最終的にはどの恋も、ハッピーエンドで落ち着く感じです。
ただ、ジャニーンは、夫の浮気を知り、離婚してしまいますが。
スカーレット・ヨハンソンみたいな愛人は、妻の側からみたら、反則やね。
でも、アブナい恋は成就しません。
それでも、妻も夫も受けた痛手は癒しがたいものがあります。
結婚を拒んでいたニールが一番誠実な夫にふさわしい人物だったというオチですが、「それなら、ベスが望んだときになぜ結婚できなかったのか?」という疑問が残りました。
結婚の申し込みは男がするべき、ということなのかな?
こういう映画を見るたび、結婚への道は大変だなあ、と思い、結婚してからも大変だなあ、と思います。
ほんとうは、そんな大変じゃないよ。
とにかく、悩んでいる人は、結婚してみようよ。
ーマイレージ、マイライフーUP IN THE AIR
2009年 アメリカ
ジェイソン・ライトマン監督 ジョージ・クルーニー(ライアン・ビンガム)ヴェラ・ファーミガ(アレックス・ゴーラン)アナ・ケンドリック(ナタリー・キーナー)ジェイソン・ベイトマン(クレイグ・グレゴリー)ダニー・マクブライド[俳優](ジム・ミラー)メラニー・リンスキー(ジュリー・ビンガム)エイミー・モートン(カーラ・ビンガム)サム・エリオット(フィンチ機長)J・K・シモンズ(ボブ)
【解説】
『JUNO/ジュノ』でその才能を高く評価されたジェイソン・ライトマン監督がジョージ・クルーニーを主演に迎えて描く人間ドラマ。『サムサッカー』の原作者でもあるウォルター・キルンの同名小説を基にリストラ担当として全国を駆け巡る男の、一見身軽そうだが実はそうでもない人生を軽快なテンポで見せる。ジョージ・クルーニーのペーソスにあふれた演技も見逃せないが、モザイクのようにさまざまな現代のキーワードが散りばめられた登場人物の生き方に共感を覚える。
【あらすじ】
仕事で年間322日も出張するライアン(ジョージ・クルーニー)の目標は、航空会社のマイレージを1000万マイル貯めること。彼の人生哲学は、バックパックに入らない荷物はいっさい背負わないこと。ある日、ライアンは自分と同じように出張で各地を飛び回っているアレックス(ヴェラ・ファーミガ)と出会い、意気投合するが……。(シネマトゥデイ)
【感想】
あまり盛り上がらないストーリーでした。
これが、アカデミー賞ノミネートかなあ、と思うほど地味な作品でした。
いつもは威勢のいいジョージ・クルーニーが、人との関わりをさけて、出張してマイレージを貯めることを生き甲斐に出張に励んでいる男を演じていました。
彼の名前はライアン・ビンガム。
同僚に首を宣言しにくい会社に成り代わって、契約解除を通告する、いわば働く人に取っては死刑執行人です。
冷徹な仕事をこなす彼には、10000万マイルのマイレージを貯めて、機長と話をするという夢がありました。
月旅行をした人より少ない人間。
この夢って、大きいのかな?小さいのかな?
☆ネタバレ
その夢を打ち砕く人間が現れました。
ナタリー・キーナー(アナ・ケンドリック)という、新人社員です。
彼女は大学を首席で卒業した優等生ですが、彼を追って地方都市に来て、就職したというわけです。
その彼女の提案は、「出張しなくても、ネットで通告すればいいでしょ?マニュアル通りにやればいいんです」と言い、上司も乗り気です。
そうなれば、出張を生き甲斐としているライアンは、マイレージを貯める夢もなくなります。
でも、ともかく、ナタリーはライアンに付いて研修することになりました。
ライアンには、出張先で出会ったアレックス(ヴェラ・ファーミガ)という割り切った関係の女性がいました。
ナタリーと一緒に出張をこなしながら、行く先々でアレックスと会ううちに、ライアンの心の中にある変化が現れました。
ライアンの閉じていた心の扉が少し開いたようなのです。
アレックスとともに妹の結婚式に出て、家族に嫌みを言われながらも楽しい時間を過ごして、自分の居場所に付いて、少しは考える気持ちになりました。
でも、アレックスには現実の生活があったのですー。
ライアンは、念願の1000万マイル突破で、機長と話ができますが、心は思っていたほどうれしくはありません。
機長に「家は?」と聞かれ、「ここです」と答えるライアンなのでした。
この映画の描いている世界は、すごく殺伐としたものでした。
契約解除を宣告する仕事をしている人は、死刑執行人に似て、孤独な人生を強いられるのでしょうか?
ライアンの心象風景は、冬景色のように彩りのないものでしょう。
ライアンの、殺風景なアパートが彼の内面を物語っていたような気がしました。
でも、自分を守り、傷つかないようにするためには、人間観関係をできるだけ少なく、浅くするのが一番でしょう。
そう考えると、日本の若い人たちにも、そういう人が増えているなあという感じがしました。
家族との関係が薄れて行く中で、どうやって他人と触れ合って、心豊かな人生を送るか、大きな課題ですね。
2009年 アメリカ
ジェイソン・ライトマン監督 ジョージ・クルーニー(ライアン・ビンガム)ヴェラ・ファーミガ(アレックス・ゴーラン)アナ・ケンドリック(ナタリー・キーナー)ジェイソン・ベイトマン(クレイグ・グレゴリー)ダニー・マクブライド[俳優](ジム・ミラー)メラニー・リンスキー(ジュリー・ビンガム)エイミー・モートン(カーラ・ビンガム)サム・エリオット(フィンチ機長)J・K・シモンズ(ボブ)
【解説】
『JUNO/ジュノ』でその才能を高く評価されたジェイソン・ライトマン監督がジョージ・クルーニーを主演に迎えて描く人間ドラマ。『サムサッカー』の原作者でもあるウォルター・キルンの同名小説を基にリストラ担当として全国を駆け巡る男の、一見身軽そうだが実はそうでもない人生を軽快なテンポで見せる。ジョージ・クルーニーのペーソスにあふれた演技も見逃せないが、モザイクのようにさまざまな現代のキーワードが散りばめられた登場人物の生き方に共感を覚える。
【あらすじ】
仕事で年間322日も出張するライアン(ジョージ・クルーニー)の目標は、航空会社のマイレージを1000万マイル貯めること。彼の人生哲学は、バックパックに入らない荷物はいっさい背負わないこと。ある日、ライアンは自分と同じように出張で各地を飛び回っているアレックス(ヴェラ・ファーミガ)と出会い、意気投合するが……。(シネマトゥデイ)
【感想】
あまり盛り上がらないストーリーでした。
これが、アカデミー賞ノミネートかなあ、と思うほど地味な作品でした。
いつもは威勢のいいジョージ・クルーニーが、人との関わりをさけて、出張してマイレージを貯めることを生き甲斐に出張に励んでいる男を演じていました。
彼の名前はライアン・ビンガム。
同僚に首を宣言しにくい会社に成り代わって、契約解除を通告する、いわば働く人に取っては死刑執行人です。
冷徹な仕事をこなす彼には、10000万マイルのマイレージを貯めて、機長と話をするという夢がありました。
月旅行をした人より少ない人間。
この夢って、大きいのかな?小さいのかな?
☆ネタバレ
その夢を打ち砕く人間が現れました。
ナタリー・キーナー(アナ・ケンドリック)という、新人社員です。
彼女は大学を首席で卒業した優等生ですが、彼を追って地方都市に来て、就職したというわけです。
その彼女の提案は、「出張しなくても、ネットで通告すればいいでしょ?マニュアル通りにやればいいんです」と言い、上司も乗り気です。
そうなれば、出張を生き甲斐としているライアンは、マイレージを貯める夢もなくなります。
でも、ともかく、ナタリーはライアンに付いて研修することになりました。
ライアンには、出張先で出会ったアレックス(ヴェラ・ファーミガ)という割り切った関係の女性がいました。
ナタリーと一緒に出張をこなしながら、行く先々でアレックスと会ううちに、ライアンの心の中にある変化が現れました。
ライアンの閉じていた心の扉が少し開いたようなのです。
アレックスとともに妹の結婚式に出て、家族に嫌みを言われながらも楽しい時間を過ごして、自分の居場所に付いて、少しは考える気持ちになりました。
でも、アレックスには現実の生活があったのですー。
ライアンは、念願の1000万マイル突破で、機長と話ができますが、心は思っていたほどうれしくはありません。
機長に「家は?」と聞かれ、「ここです」と答えるライアンなのでした。
この映画の描いている世界は、すごく殺伐としたものでした。
契約解除を宣告する仕事をしている人は、死刑執行人に似て、孤独な人生を強いられるのでしょうか?
ライアンの心象風景は、冬景色のように彩りのないものでしょう。
ライアンの、殺風景なアパートが彼の内面を物語っていたような気がしました。
でも、自分を守り、傷つかないようにするためには、人間観関係をできるだけ少なく、浅くするのが一番でしょう。
そう考えると、日本の若い人たちにも、そういう人が増えているなあという感じがしました。
家族との関係が薄れて行く中で、どうやって他人と触れ合って、心豊かな人生を送るか、大きな課題ですね。
ー知り合ってから40年!「うた」共作から34年!「還暦(60)VS後期高齢者(75)」大塚まさじと田川律ー
3月20日、西本町マザーポップコーン
ものすごく長いタイトル。
そして、その内容に驚愕。
おっちゃんやおじいちゃんのライブなんて行きたくもない、と思うかもしれないけど、このおじいちゃん田川律という人はいつ会っても面白い。
田川 律(たがわ ただす、1935年3月15日- )は音楽評論家、舞台監督、料理研究家。
1935年、大阪市生まれ。
関西フォークの全盛期に、鑑賞団体「大阪労音」事務局に勤務。1960年代末に東京に移り、「ニューミュージック・マガジン(現ミュージック・マガジン)」創刊に参加[1]。音楽評論、海外ミュージシャンの評伝の翻訳、料理本など著書多数。近年は、伊勢真一監督のドキュメンタリー映画「ゆめみたか~愛は歌 田川律~」に出演[2]。(ウィキペディアより)
田川律さん
大塚さんも、篠山に落ち着いてから、さらに癒しのいい歌を歌われています。
大塚さんと長田タコちゃん
この日はお祝いとあって、ファンからたくさんのお花をプレゼントされていました。
共演は、長田(TACO)和承、藤縄てつや。
藤縄さんは、田川さんのラップのような歌の伴奏に苦労されていましたが、それも彼の誠実さとギターテクニックの確かさが伝わって、楽しかったです。
田川さんとギタリストの藤縄さん
大塚さんと田川さんの楽しいおしゃべり。
アンコール「プカプカ」
写真家の糸川燿史さんは、すごくたくさんのスライドを短時間に見せてくださいました。
恥ずかしながら、私と夫の若かりし頃の写真も!!
天王寺野外音楽堂の頃の春一番コンサートでの一コマです(30年前?)。
早く、写真集が出ないかな?
糸川さん
最後は、二人のライブにつきものの田川さんのお料理。
この日のメニューはトリのつくねのスープ、フランスパン付きでした。
ごちそうさま!!
3月20日、西本町マザーポップコーン
ものすごく長いタイトル。
そして、その内容に驚愕。
おっちゃんやおじいちゃんのライブなんて行きたくもない、と思うかもしれないけど、このおじいちゃん田川律という人はいつ会っても面白い。
田川 律(たがわ ただす、1935年3月15日- )は音楽評論家、舞台監督、料理研究家。
1935年、大阪市生まれ。
関西フォークの全盛期に、鑑賞団体「大阪労音」事務局に勤務。1960年代末に東京に移り、「ニューミュージック・マガジン(現ミュージック・マガジン)」創刊に参加[1]。音楽評論、海外ミュージシャンの評伝の翻訳、料理本など著書多数。近年は、伊勢真一監督のドキュメンタリー映画「ゆめみたか~愛は歌 田川律~」に出演[2]。(ウィキペディアより)
田川律さん
大塚さんも、篠山に落ち着いてから、さらに癒しのいい歌を歌われています。
大塚さんと長田タコちゃん
この日はお祝いとあって、ファンからたくさんのお花をプレゼントされていました。
共演は、長田(TACO)和承、藤縄てつや。
藤縄さんは、田川さんのラップのような歌の伴奏に苦労されていましたが、それも彼の誠実さとギターテクニックの確かさが伝わって、楽しかったです。
田川さんとギタリストの藤縄さん
大塚さんと田川さんの楽しいおしゃべり。
アンコール「プカプカ」
写真家の糸川燿史さんは、すごくたくさんのスライドを短時間に見せてくださいました。
恥ずかしながら、私と夫の若かりし頃の写真も!!
天王寺野外音楽堂の頃の春一番コンサートでの一コマです(30年前?)。
早く、写真集が出ないかな?
糸川さん
最後は、二人のライブにつきものの田川さんのお料理。
この日のメニューはトリのつくねのスープ、フランスパン付きでした。
ごちそうさま!!
ーフィリップ、きみを愛してる!ーI LOVE YOU PHILLIP MORRIS
2009年 フランス
グレン・フィカーラ 、ジョン・レクア監督 ジム・キャリー(スティーヴン・ラッセル)ユアン・マクレガー(フィリップ・モリス)レスリー・マン(デビー・ラッセル)ロドリゴ・サントロ(ジミー・ケンプル)
【解説】
刑務所内で出会った運命の相手に「愛してる」と伝えるため、詐欺と脱獄を繰り返した男の実話を基にしたドラマチックなラブストーリー。妻子を愛する平凡な男から一転して本当の自分として生きるつもりが、愛のためにうそを重ねてしまう主人公とその恋人を演じるのは、『Disney's クリスマス・キャロル』のジム・キャリーと『スター・ウォーズ』シリーズのユアン・マクレガー。本作で初メガホンを取るのは、『バッド・サンタ』などで脚本を手掛けるグレン・フィカーラとジョン・レクア。ジムとユアンの二大カメレオン俳優の豪華競演が見どころだ。
【あらすじ】
愛する家族より自分らしく生きることを選んだ警官のスティーヴン(ジム・キャリー)。しかし、ボーイフレンドと派手な生活をするために詐欺師となり、あえなく刑務所行きに。そこで今度はフィリップ(ユアン・マクレガー)に一目ぼれし、自分は弁護士だとうそをつく。釈放後、晴れて幸せを手に入れた二人だったが、スティーヴンはさらなるうそと不正を重ねていき……。
【感想】
ぶったまげのストーリーでした。
IQ169の天才詐欺師が、詐欺と脱獄を繰り返すお話。
それも、愛する人に「愛している」と伝えるために。
愛人は男性。
そして、実話!!
☆ネタバレ
スティーヴン(ジム・キャリー)は、子供の頃に、自分が養子であることを知る。
成長して、警官になったスティーブンは、愛するデビー(レスリー・マン)と結婚して、長男を授かり、幸せな人生を送っていた。
しかし、スティーブンが警官になったのには理由があった。
まだ見ぬ母を探すため。
でも、探し当てた母から拒否され、生き方を変えることにした。
「これからは自分らしく生きる!!」
妻子の元を離れ、ゲイとして生きる道を選んだスティーブン。
ジミー(ロドリゴ・サントロ)という恋人もでき、セレブな毎日。
ゲイライフはお金がかかるそうです。
まかなっているお金はスティーブが保険金詐欺で稼いだもの。
でも、そんな生活は長くは続かない。
発覚して刑務所へ。
そこで、運命の人フィリップ・モリス(ユアン・マクレガー)に出会います。
自分を弁護士と偽り、別れ別れに収監されても、愛を誓うラブラブな二人。
そののち、二人で出所して、またまたセレブなゲイ生活へ。
結局、ウソがばれ、再び刑務所へ。
自分も騙されていたと知ったフィリップからも、愛想尽かしをされてしまいます。
脱獄し、フィリップに会いに行って拒絶され、再び収監。
「フィリップに愛していると伝えたい」その一心で、彼が思いついた究極の脱獄計画とはー?
ジム・キャリーのお得意の、狂気一歩手前のようなハイテンションな演技が炸裂しています。
それに対して静のユアン。
純真で誰でも信じて傷ついてしまう男を、すごく繊細に演じていました。
表情、仕草、あまりに真に迫っていて、ぞくっとします。
でもなあ、やはり男同士のキス、なじめないわあ。
2009年 フランス
グレン・フィカーラ 、ジョン・レクア監督 ジム・キャリー(スティーヴン・ラッセル)ユアン・マクレガー(フィリップ・モリス)レスリー・マン(デビー・ラッセル)ロドリゴ・サントロ(ジミー・ケンプル)
【解説】
刑務所内で出会った運命の相手に「愛してる」と伝えるため、詐欺と脱獄を繰り返した男の実話を基にしたドラマチックなラブストーリー。妻子を愛する平凡な男から一転して本当の自分として生きるつもりが、愛のためにうそを重ねてしまう主人公とその恋人を演じるのは、『Disney's クリスマス・キャロル』のジム・キャリーと『スター・ウォーズ』シリーズのユアン・マクレガー。本作で初メガホンを取るのは、『バッド・サンタ』などで脚本を手掛けるグレン・フィカーラとジョン・レクア。ジムとユアンの二大カメレオン俳優の豪華競演が見どころだ。
【あらすじ】
愛する家族より自分らしく生きることを選んだ警官のスティーヴン(ジム・キャリー)。しかし、ボーイフレンドと派手な生活をするために詐欺師となり、あえなく刑務所行きに。そこで今度はフィリップ(ユアン・マクレガー)に一目ぼれし、自分は弁護士だとうそをつく。釈放後、晴れて幸せを手に入れた二人だったが、スティーヴンはさらなるうそと不正を重ねていき……。
【感想】
ぶったまげのストーリーでした。
IQ169の天才詐欺師が、詐欺と脱獄を繰り返すお話。
それも、愛する人に「愛している」と伝えるために。
愛人は男性。
そして、実話!!
☆ネタバレ
スティーヴン(ジム・キャリー)は、子供の頃に、自分が養子であることを知る。
成長して、警官になったスティーブンは、愛するデビー(レスリー・マン)と結婚して、長男を授かり、幸せな人生を送っていた。
しかし、スティーブンが警官になったのには理由があった。
まだ見ぬ母を探すため。
でも、探し当てた母から拒否され、生き方を変えることにした。
「これからは自分らしく生きる!!」
妻子の元を離れ、ゲイとして生きる道を選んだスティーブン。
ジミー(ロドリゴ・サントロ)という恋人もでき、セレブな毎日。
ゲイライフはお金がかかるそうです。
まかなっているお金はスティーブが保険金詐欺で稼いだもの。
でも、そんな生活は長くは続かない。
発覚して刑務所へ。
そこで、運命の人フィリップ・モリス(ユアン・マクレガー)に出会います。
自分を弁護士と偽り、別れ別れに収監されても、愛を誓うラブラブな二人。
そののち、二人で出所して、またまたセレブなゲイ生活へ。
結局、ウソがばれ、再び刑務所へ。
自分も騙されていたと知ったフィリップからも、愛想尽かしをされてしまいます。
脱獄し、フィリップに会いに行って拒絶され、再び収監。
「フィリップに愛していると伝えたい」その一心で、彼が思いついた究極の脱獄計画とはー?
ジム・キャリーのお得意の、狂気一歩手前のようなハイテンションな演技が炸裂しています。
それに対して静のユアン。
純真で誰でも信じて傷ついてしまう男を、すごく繊細に演じていました。
表情、仕草、あまりに真に迫っていて、ぞくっとします。
でもなあ、やはり男同士のキス、なじめないわあ。