マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

マルホランド・ドライブ

2009-08-22 12:41:13 | 映画ーDVD
ーマルホランド・ドライブーMULHOLLAND DR./MULHOLLAND DRIVE
2001年 アメリカ
デヴィッド・リンチ監督・脚本 ナオミ・ワッツ(ベティ・エルムス/ダイアン・セルウィン)ローラ・エレナ・ハリング(リタ/カミーラ・ローズ)アン・ミラー(ココ)ジャスティン・セロー(アダム・ケシャー)

【解説】
ある真夜中、マルホランド・ドライブで車の衝突事故が発生。ただ独り助かった黒髪の女は、ハリウッドの街までなんとか辿り着き、留守宅へ忍び込む。すると、そこは有名女優ルースの家だった。そして、直後にやってきたルースの姪ベティに見つかってしまう。ベティは、とっさにリタと名乗ったこの女を叔母の友人と思い込むが、すぐに見知らぬ他人であることを知った。何も思い出せないと打ち明けるリタ。手掛かりは大金と謎の青い鍵が入った彼女のバッグ。ベティは同情と好奇心から、リタの記憶を取り戻す手助けを買って出るのだが…。(allcinema ONLINE)

【感想】
この作品、難解な作品の代名詞になっている感じがしませんか?
見落としていました。

マルホランド・ドライブとは、ハリウッドの町を見渡せる実在するドライブウェーののことのようです。
また、往年の名作「サンセット大通り」へのオマージュになっている作品ということです。

最初に思ったのは「ナオミ・ワッツ、すごーい!!」ということでした。
この人、典型的な西洋美人なので、私はなかなかこの人を見分けることができませんでした。
きれいな金髪の女優さんって、みんな同じに見えるでしょう?

でも、「21グラム」でやっと見分けがついて、その時も演技力に驚きました。
この作品を見て、さらに感動しました。

とにかく、ブルーボックスが開く前と後で、物語ががらりと変わり、彼女の顔が全然違う。
前半のベティのパートでは、清純な感じの女優志望の女性。
みんなに好かれていて、初オーディションでも周りの専門家をうならせる演技力を持っている。
リタ(ローラ・エレナ・ハリング)という、記憶をなくした女性を親身になって保護し、彼女の過去をたどり、やがて彼女と恋に落ちる。
幸せなベティ。

後半は、ダイアンという名前で登場します。
前半でリタが探していた人物。
レズビアンで、荒んだ生活をしている売れない女優。
恋人のカミーラ(ローラ・エレナ・ハリングの二役)が主役に抜擢され、しかも、監督と結婚するということに苦しいほどに嫉妬している女です。

どちらの世界にも、同じ登場人物が出てきます。
ココ(アン・ミラー)は、前半では高級アパートの管理人、後半ではカミーラの恋人の監督アダム・ケシャー(ジャスティン・セロー)の母親という具合です。

それでも、説明のつかない人物(浮浪者や小人)が登場し、謎は多いのですが、物語が錯乱したダイアナの頭の中で起こっていると考えれば、乗り越えて行ける気もします。

デビッド・リンチが考える、臨死状態の作品なのかな、と思いました。
このもやもやが、この作品の魅力なんだとも思いました。

地元のジルバ大会で優勝して、夢と希望に溢れて出てきた夢の都ハリウッド。
でも、手に入れたものは、心変わりした恋人だけ。
その恋人も人に頼んで殺してしまった。
それが、深夜の劇場の泣き女の、悲しい歌に象徴され、やがて、罪の意識に身を震わせ、夢の世界からも姿を消してしまういます。

そんなダイアンですが、それでも観客の心に残るのは、誰もが経験したことのある挫折感、嫉妬や後悔が、切なく痛く胸に響くからでしょう。
夢が破れて転落していった、哀れな女優の末路を思うからでしょう。

ロックンローラ

2009-08-22 12:37:56 | 映画ー劇場鑑賞
ーロックンローラーROCKNROLLA
2006年 イギリス
ガイ・リッチー監督・脚本 ジェラルド・バトラー(ワンツー)トム・ウィルキンソン(レニー・コール)タンディ・ニュートン(ステラ)マーク・ストロング(アーチー)イドリス・エルバ(マンブルズ)トム・ハーディ(ハンサム・ボブ)トビー・ケベル(ジョニー)ジェレミー・ピヴェン(ローマン)クリス・ブリッジス(ミッキー)ジェマ・アータートン(ジューン)ジェイミー・キャンベル・バウアー(ロッカー)カレル・ローデン(ユーリ・オモヴィッチ)ドラガン・ミカノヴィッチ(ビクター)ノンソー・アノジー(タンク)

【解説】
『リボルバー』などで知られるイギリスの鬼才、ガイ・リッチーが脚本と監督を手掛けた最新作。経済的に潤うロンドンを舞台に、その大金に群がる人々の駆け引きをスタイリッシュにみせる。俳優陣も『幸せの1ページ』のジェラルド・バトラーをはじめ、『フィクサー』のベテラン、トム・ウィルキンソンや『クラッシュ』のタンディ・ニュートンら豪華メンバーがそろった。個々の物語が複雑に絡み合い、やがて一つの結末に向かって集結させる手腕にうなる。

【あらすじ】
ワンツー(ジェラルド・バトラー)とマンブルズ(イドリス・エルバ)は、地価上昇中のロンドンでひと儲けしようと不動産投資に手を出す。彼らは裏社会のドン、レニー(トム・ウィルキンソン)に多額の借金をするが詰めが甘かったために投資は失敗。そんなとき、会計士のステラ(タンディ・ニュートン)から700万ユーロ強奪の話が舞い込む。

【感想】
舞台はロンドンの裏社会。
都心の土地高騰に乗っかって、一儲けを企むワルや、その上を行くマファアのボスや操られる議員などがいる。
それにからんで、巨額のロシアマネーが動く。

そんな、ありそうな話。
小悪党からジャンキー、職業道徳のない会計士や、賄賂に弱い議員や、狡猾な巨悪まで、どんどん出て来る出て来る悪い奴ら。

悪のりやーと呆れるほどの展開で、ばかばかしいほど面白い作品でした。

意味はわからないけど、ジェラルド・バトラーとタンディ・ニュートンのクールなダンスは心が引かれました。

あちこちに笑えるシーンがあって、楽しめました。

ストーリーの軸を名画に集約したのが成功だと思いました。
人の心を揺さぶるのは、お金じゃない!!はず…。

「マドンナの呪縛から解き放たれて、復活したガイ・リッチー」と書いてあったレビューも読みました。
ふーん、そうなんだ!!
もうすぐ公開される「シャーロック・ホームズ」、期待できそうですね。

永遠のこどもたち

2009-08-22 12:34:23 | 映画ーDVD
ー永遠のこどもたちーEL ORFANATO/THE ORPHANAGE
2007年 スペイン/メキシコ
J・A・バヨナ監督 ギレルモ・デル・トロ製作総指揮 ベレン・ルエダ(ラウラ)フェルナンド・カヨ(カルロス)ロジェール・プリンセプ(シモン)ジェラルディン・チャップリン(霊媒師)マベル・リベラ(ピラール)モンセラート・カルーヤ(ベニグナ)

【解説】
『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロをプロデューサーに迎え製作されたスペイン発のホラー映画。短編映画やミュージックビデオ制作で活躍するJ・A・バヨーナが初の長編監督を務め、主演は『美しすぎる母』のベレン・ルエダ。『クライムタイム』のジェラルディン・チャップリンや、『宮廷画家ゴヤは見た』のマベル・リベラが脇を固める。緻密(ちみつ)な人物描写は単純なホラー映画とは一線を画し、母親の深く強い愛をサスペンスフルに描いている。

【あらすじ】
孤児院で育ったラウラ(ベレン・ルエダ)は、長らく閉鎖されていたその孤児院を買い取り、障害を持つ子どもたちのホームとして再建しようと夫のカルロス(フェルナンド・カヨ)、息子のシモン(ロジェール・プリンセプ)とともに移り住んでいた。だが、シモンは遊び相手のいない寂しさから空想上の友だちを作って遊ぶようになり、その姿にラウラは不安を覚える。そして入園希望者を集めたパーティーの日、シモンはこつ然と姿を消してしまい……。

【感想】
衝撃的だった「パンズ・ラビリンス」のギレルモ・デル・トロが製作総指揮をつとめているこの作品。
いろいろ比べてしまう点もありましたが、もっと優しい繊細な作品で、かなりお気に入りとなりました。

☆ネタバレ
孤児院育ちだが、かわいくて気だてのいいラウル(ベレン・ルエダ)は、養父母がみつかって引き取られて行った。
成人して、医者のカルロス(フェルナンド・カヨ)と結婚したラウルは、エイズに冒された少年シモンを養子にして育てていた。
そして、長らく閉鎖されていて、かつて自分がいた孤児院だった建物を買い取り、障害を持ったこどもたちを集める施設として再建しようと試みていた。

入所希望者のこどもたちを集めてパーティをしている時、シモンがこつ然と姿を消し、ラウルとカルロスは必死に探しまわるが、何年も手がかりがなく過ぎて行った。

屋敷のなかを探しまわっていたラウルは、窯のなかから、かつての同級生たちの白骨を探し当てた。
ラウルが去ったあと、この孤児院では、恐ろしいことが起きていたのだ。
失踪する前にシモンが言っていた、トマスという見えない友達の謎も解き明かされて行く。
しかし、肝心のシモンはみつからない。

二人は霊媒師にまですがるが、カルロスはその異常さに耐えられなくなり、シモンを諦めて屋敷からラウルを引き離そうとする。
ラウルは2日間の猶予をもらい、独自の方法でシモンの行方を突き止めようとするー。

ラストのシーンが本当にきれいでした。
「ピーターパン」を下敷きにして、大人になったウエンディとこどもたちを彷彿とさせる美しいラスト。
こどもたちは、やっと信頼できるお母さんとめぐりあったのだなあ、と泣きそうになりました。
問題のトマスまでが姿を現していました。

ラウルにも、夫よりシモンを選んだ母性のすごさを感じました、シモンは継子なのに…。
これは、作り手の理想なのかなあ?
でも、すべてのこどもたちのために、大人はこうありたいと強く思います。

そんなラウルの心情をすべて理解したかのように穏やかな表情のカルロス。
切ない悲しいお話でしたが、大人の優しさがにじみ出ている、いい映画だと思いました。

ラウルも、一度は間違いを犯したのです。
忙しさにかまけて、シモンをないがしろにしました。
死におびえる小さな心を受け止めてあげることができなかった。

また、愚かな母のベニグナ(モンセラート・カルーヤ)の間違った行動が、すべての悲劇の元になったということが、この映画の底には流れていました。
これもひとつの母性の現れでしょう。
母性が正しいとは限らないのです。

偏った母性で始まった事件が、愛が溢れる母性で終わってほっとしました。
このへんは、「パンズラビリンス」の終わり方に似ていました。
見えないものを見ようとする心。
その優しさが好きです。

この世の幸せしか評価しない人には不向きな映画です。

この映画、ホラーだと思っていたのです。
でも、こどもに会いたい一心の時、また、そのお化けが大好きな人なら、ちっとも怖くないよね。
むしろ、お化けでも会いたいと願うのではないでしょうか?
お化けになってでも、母性を慕うこどもたち気持ちの方が、胸が痛みました。

サマーウォーズ

2009-08-22 12:32:17 | 映画ー劇場鑑賞
ーサマーウォーズー
2009年 日本
監督=細田守 キャスト=神木隆之介(小磯健二)桜庭ななみ(篠原夏希)谷村美月(池沢佳主馬)斎藤歩(陣内侘助)横川貴大(佐久間敬)信澤三恵子(陣内万理子)谷川清美(篠原雪子/陣内典子)桐本琢也(陣内理一)佐々木睦(篠原和雄)玉川紗己子(陣内理香)永井一郎(陣内万助)山像かおり(三輪直美)小林隆(陣内太助)田村たがめ(池沢聖美)清水優(陣内翔太)中村正(陣内万作)田中要次(陣内頼彦)金沢映子(陣内典子)中村橋弥(陣内邦彦)高久ちぐさ(陣内奈々)板倉光隆(陣内克彦)仲里依紗(陣内由美)安達直人(陣内了平)諸星すみれ(陣内真緒)今井悠貴(陣内真悟)太田力斗(陣内祐平)皆川陽菜乃(陣内加奈)富司純子(陣内栄)

【解説】
単館公開からスタートし、口コミでロングランヒットとなった『時をかける少女』の細田守監督が放つ劇場アニメーションの最新作。ふとしたことから片田舎の大家族に仲間入りした天才数学少年が、突如世界を襲った危機に戦いを挑むことになる。主人公の少年・小磯健二の声を担当するのは、『千と千尋の神隠し』などで声優としても定評のある実力派若手俳優・神木隆之介。良質なアニメーション映像と、壮大なスケールの展開が見どころ。

【あらすじ】
天才的な数学力を持ちながらも内気な性格の小磯健二は、あこがれの先輩・夏希に頼まれ、長野にある彼女の田舎へ。そこで二人を待っていたのは、大勢の夏希の親せきたちだった。しかも、健二は夏希から「婚約者のふりをして」と頼まれ、親せきの面々に圧倒されながらも大役を務めることに……。

【感想】
夫に誘われて見に行きました。
映画館は若い人でいっぱい。
ヒットしていることがよくわかりました。

「時をかける少女」は私も見に行って、面白かったから、これも面白いと期待していたんだけど…。

ネット社会「OZ」にハッカーが入り込み、世界中を混乱に陥れるのを、数学の天才の少年が、田舎の大家族の協力を得てハッカーをやっつけ、世界を混乱から救うというもの。

その「OZ」の仕組みがよくわからないから、私はちっとも危機感を感じられなかったのが敗因だと思いました。

これなら、「パブリカ」の夢の話の方が面白いと思うなあ。

夫はとても楽しんだみたいです。
残念でした。

図解 裁判のしくみ

2009-08-22 10:09:42 | 読書
ー図解 裁判のしくみー
著者: 永井 一弘 , 濱田 剛史 , 斉藤 豊治
出版社: ナツメ社 (2009/7/17)
14.70円

もう1冊、本のご紹介を。
裁判員制度が始まり、「裁判なんて、わかれへんわー」とは言ってられなくなった時代に、この本はタイムリーではないでしょうか!!

ご紹介に力が入っているのは、この本の著者永井一弘弁護士が、私の飲み友達だからです。
「えーっ、永井センセがこの本書きはったん?」って、びっくりしました。
だって、お会いする時はたいていうちもあちらもご夫婦でたらふく飲んでいる時で、我が家の認識では、よく飲みよく食べ、格闘技の好きな人って感じです。
(永井先生の大食いには伝説もあります。ここでは、とくに言及しませんが)

ついこの間もドジョウの蒲焼きを食べさせる立ち飲み屋で、いい感じで会話が弾んで、「エヴァンゲリオン」がお薦めとおっしゃるから、その魅力について語っていただき、最終的には盛り上がってカラオケまで行ってしまいました。
(これがなかなか高音の美声の持ち主でいらっしゃる!!)

あらー、そんなことを書いたら、この本の値打ちがなくなるようですが、1ページ目を開いてまたびっくり。
優しい言葉で、この本のご挨拶を永井先生ご自身が書いておられました。
「本書を読了して、裁判の傍聴に出かけてください」ですって。
そんなふうに誘っていただいたら、裁判所にも足を向けてみようかなあ、という気持ちになります。

さて、本の中身は、まるで参考書みたい、学生気分に戻れるわーと思いました。
色分けしてあって、平易な言葉で噛んで含めるように書かれてあって、説明が行き届いています。
もう少し深く知りたい人には、欄外に詳しい説明があります。
興味が導かれるように、発展した記事も掲載されています。

まず、裁判とは?からはじまって、いまさら聞けない基本的なところから初めてくださっています。
うちの母なんて、「衆議院が解散したのに、なぜ内閣はあるの?」なんて、言っていますからね。
そういう人のために、司法・立法・行政の三権分立のこともちゃんと書いてありました。

名前だけは知っている有名な裁判の経緯や結果を、見開きで簡単に紹介しているページもあって、これなら私にも興味を持って読めそうかなあ、という内容でした。

いつ裁判員が自分に回って来るかわからない時代。
裁判を身近に感じるという意味で、1家に1冊あってもいい本ではないかな?


勝部月子さんの出版を祝う会

2009-08-19 10:29:17 | Weblog
今回の上京の目的は、これでした。

「出雲神楽の世界ー神事舞の形成」
慶友社 (2009/04) 8.400円

私の大学の先輩の勝部月子さんが、立派な本を上梓されたので、そのお祝いを、彼女の出身大学院のお友達が開いてくださったので、末席を汚すために仲間たちと出かけて行ったのでした。

だって、お嬢さん学校と悪口を言われるような女子大から、博士が出現し、その成果が形となって現れたのですから、これは、お祝いしなくちゃ!!

彼女の恩師、早稲田大学名誉教授の鳥越文蔵先生にお会いするのも楽しみでした。
先生のお陰で、柳橋の「亀清楼」がお休みの日にも関わらず、この会のためにお店を開けてくださいました。

 柳橋

 屋形船



「亀清楼」は神田川と隅田川が出会うところ柳橋のたもとにありました。
江戸情緒を残す数少ないお店です。
柳橋と言えば、芸者さんを連想しますが、芸者さんは今はいないそうです。
創業は安政元年(1854年)ということです。
江戸前の会席が自慢のお店です。

全員で16人ほどのアットホームな会でしたが、福岡から飛んできてくれた友人とは、ン十年ぶりにゆっくりおしゃべりできて、本当に楽しい時間でした。

勝部さん、本当におめでとうございました。
ますますのご活躍をお祈りしています。


「亀清楼」の女将さんを真ん中に、左が鳥越文蔵早稲田名誉教授、右が著者の勝部月子さん

「恐竜2009ー砂漠の奇跡」

2009-08-19 10:16:54 | Weblog
次の日は、Mママと「恐竜2009ー砂漠の奇跡」へ。

この日、マリンスタジアムでサマソニックが開催されていたため、海浜幕張駅は若い人たちでごったがえしていました。
そんなこととは知らない私は、人の多さにびっくり!!

恐竜を見る前に、まずランチ。
ホテルスプリングス幕張の和食屋さん。
Mママは、実家が近くてご両親とよく来るお店だそうです。
店の雰囲気も、お味も満足。

さて、「恐竜展」っていつも結構がっかりさせられるんだけど、ここのは充実していました。
恐竜四大発掘地として知られる北米の「バッドランド」、中国の「ゴビ砂漠」「ジュンガル盆地」、アフリカの「サハラ砂漠」から、興味深い恐竜たちが、わかりやすい展示で楽しませてくれました。

ゴビ砂漠からは超大型羽毛恐竜「「ギガントラプトル」。



ジュンガル盆地からは全長35メートルの世界最大級の恐竜「マメンキサウルス」。
サハラ砂漠からは第二次世界大戦で消失してしまい、幻と言われていた「スピノサウルス」の復元プロジェクトが始動。



モロッコで発見された全身化石骨格も日本初公開されていました。

最後に、恐竜の聖地バットランドからは、恐竜ミイラ化石「ダコタ」の初公開。
まだ土に覆われていて、完成するまであと10年はかかると係の人が言っていましたが、この皮膚感はとてもリアルですごかったです。

 ティランノサウルス

それから、「ティランノサウルスコレクション」ともいうべき、たくさんのティランノサウルスたち。
これを見ただけで、ここまで来たかいがあったというものです。大満足!!

なぜに、私は恐竜に心が引かれるのか。
滅びたものへの哀愁か、やがてたどる人類の道への思いなのか。
自分でもわかりませんが、恐竜が闊歩していた緑に覆われていたであろう、今は砂漠となってしまった土地を、地球を思うとき、心が穏やかになり、癒されます。
私の脳の奥底に、太古へのあこがれや先人の記憶が受け継がれているような気がするのです。

サマーホリデイin東京

2009-08-19 10:08:54 | Weblog
8月初め、東京で夏休みを楽しみました。

まず、先日アップした「トランスポーター3」の試写会をKちゃんと。

次の日は、くろちゃんと東京タワーとお台場に行きました。
くろちゃんは、数年前から東京に住んでいるのですが、まだ東京タワーに行ったことがなかったんですって。

浜松町から東京タワーを目指して歩いて行くと、まず増上寺がありました。
「こんなところに増上寺があったんだ」って、まずはお参り。



東京タワーもすいていましたが、特別展望台に上がるには、子供たちがたくさん並んでいて、30分くらいかかりました。
あいにくの曇り空で、遠くまで見えなかったけど、なんか、満足感はありました。

その後、汐留のパークホテル内レストラン タテル ヨシノ 汐留でランチ。

ゆっくり食事をしてから、ゆりかもめでお台場へ。
等身大のガンダムを見に「潮風公園」へ、たくさんの人と一緒に歩いて行きました。



「あったあった」
最初に目に入ったのは後ろ姿。
突然にわかガンダムファンになる。

 「どっちから見てもかっこいいよねー!!」

このイベントは「機動戦士ガンダム」のテレビシリーズ放送開始30周年を記念して、バンダイナムコグループが全高18メートルの等身大ガンダムを作って公開しているものです。

放送30周年と言えば、うちの長男と同年代です。
ガンダムマニアは、40歳代前後でしょうか?
そう思えば、小さい子供を連れた家族連れが一番多い感じでした。

潮風に吹かれながら、しばし休憩。
また、ゆりかもめに乗って都心へ帰り、おしゃれな六本木ミッドタウンでお茶を飲みながら、くろちゃんとたくさんおしゃべりを楽しみました。

トランスポーター3 アンリミテッド

2009-08-14 12:17:08 | 映画ー劇場鑑賞
ートランスポーター3 アンリミテッドーTRANSPORTER 3/LE TRANSPORTEUR 3
2008年 フランス
オリヴィエ・メガトン監督 ジェイソン・ステイサム(フランク・マーティン)ナタリア・ルダコーワ(ヴァレンティーナ)フランソワ・ベルレアン(タルコニ)ロバート・ネッパー(ジョンソン)

【解説】
リュック・ベッソンがプロデュースするアクション・シリーズ、『トランスポーター』シリーズの第3弾。『バンク・ジョブ』のジェイソン・ステイサムふんするクールな天才運び屋がヨーロッパ中を愛車で駆け巡る中、ウクライナ国家と産業廃棄物業界、そして警察が駆け引きを繰り広げる。テレビドラマ「プリズン・ブレイク」シリーズのロバート・ネッパーやK-1選手のセーム・シュルトなどが、敵役で共演。前2作に代わり『レッド・サイレン』のオリヴィエ・メガトンがメガホンを取り、ストーリー、アクションともにグレードアップした展開に最後まで目が離せない。

【あらすじ】
運び屋のフランク・マーティン(ジェイソン・ステイサム)は依頼主のジョンソン(ロバート・ネッパー)に車から20メートル離れると爆破する装置の付いたブレスレットをはめられ、謎の美女、ヴァレンティーナ(ナターシャ・ルドコワ)とともにドイツを目指す。しかし、この依頼には有毒廃棄物を扱う国際廃棄物管理会社の陰謀が隠されており……。

【感想】
東京で試写会に行きました。

週末に東京で行われる出版のお祝いに出席するため、いつ上京しようかなあと思っていたら、東京の友達からお誘いがあり、この試写会にあわせて上京しました。

「トランスポーターシリーズ」は、あまり熱心に見ていません。
1をテレビで見た程度。

だからでしょうか、この作品、すごーく面白かったです。

ジェイソン・ステイサムの魅力全開だと思いました。

この日は、とても蒸し暑い日だったのですが、暑さをぶっ飛ばすのにはちょうどいい映画ですよ。

コレラの時代の愛

2009-08-14 11:08:45 | 映画ーDVD
ーコレラの時代の愛ーLOVE IN THE TIME OF CHOLERA
2007年 アメリカ
マイク・ニューウェル監督 ハビエル・バルデム(フロレンティーノ・アリーサ)ジョヴァンナ・メッツォジョルノ(フェルミーナ・ダーサ)ベンジャミン・ブラット(フベナル・ウルビーノ医師)カタリーナ・サンディノ・モレノ(イルデブランダ)ヘクター・エリゾンド(ドン・レオ)リーヴ・シュレイバー(ロタリオ・トゥグット)アナ・クラウディア・タランコン(オリンピア・スレータ)フェルナンダ・モンテネグロ(トランシト・アリーサ)マルセラ・マール(アメリカ・ヴィクーニャ)ウナクス・ウガルデ(フロレンティーノ・アリーサ(10代))ローラ・ハリング(サラ・ノリエガ)ジョン・レグイザモ(ロレンソ・ダーサ)

【解説】
ノーベル文学賞作家ガブリエル・ガルシア=マルケスの名作を、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のマイク・ニューウェルが映画化。内戦とコレラのまん延に揺れる19世紀末から20世紀前半のコロンビアを舞台に、半世紀にわたって一人の女性への思いを貫いた男の純愛を描く。主演は『ノーカントリー』のオスカー俳優ハビエル・バルデム。多くの女性からの求愛に体で応えながら、心の貞節を守り続けた男の憎めない生きざまを感じ取りたい。

【あらすじ】
1897年、コロンビア。郵便局員のフロレンティーノ(ハビエル・バルデム)は配達先の令嬢フェルミナ(ジョヴァンナ・メッツォジョルノ)と恋に落ちる。しかし、身分の違いから引き離され、フェルミナは医師のフベニル(ベンジャミン・ブラット)と結婚。フロレンティーノは何年でも彼女を待ち続けると心に誓う。

【感想】
これこそ、見た人の感想が分かれるのではないかなあ。
男の人は容認する人が多くて、女性はなかなか理解しがたいんじゃないかと思いました。

人を想って51年と9ヶ月と4日。
自分の心は終始一貫ぶれることなくその人のものだったから、純愛を貫いたとフロレンティーノ(ハビエル・バルデム)は胸を張るけど、その満たされない思いを埋めるために肉体的に関係した女性は600人以上。
そのなかには、それがもとで悲劇の最後を遂げた人もいるというのに。

ただ、見終わった後味は、悪いものではありません。
男の理屈、私も受け入れられる歳になったのかなあ?

この彼の想い、でも、フェルミナ(ジョヴァンナ・メッツォジョルノ)側にとっても不愉快なものではないようです。
夫となれば、きれいごとではすまない確執もある。
でも、影のように終世思いを寄せてくれる男性の存在は、一度は好きになった人だし、嬉しい気持ちがないわけでもない、と思いました。

夫が亡くなるのを待っての愛の告白…。
ある意味、理想なのかも…。

初恋が実らなかった人たちのための映画。
うーん、大人の映画だなあ。