ー127時間ー127 Hours
2010年 アメリカ/イギリス
ダニー・ボイル監督 ジェームズ・フランコ(アーロン・ラルストン)アンバー・タンブリン(ミーガン)ケイト・マーラ(クリスティ)リジー・キャプラン(ソニア)クレマンス・ポエジー(ラナ)ケイト・バートン(アーロンの母)
【解説】
登山中の思わぬアクシデントで究極の選択を迫られた若き登山家アーロン・ラルストンのノンフィクションを基に、『スラムドッグ$ミリオネア』のダニー・ボイル監督が映画化した感動的なサバイバル・ドラマ。山中で断崖に腕を挟まれた状態のまま、生と死のはざまで127時間を過ごした登山家を襲う絶望と希望を、圧倒的な映像で描く。『スパイダーマン』シリーズのジェームズ・フランコが、迫真の演技で登山家を熱演。主人公が見せる生命力の強さに胸を打たれる。
【あらすじ】
アメリカ・ユタ州のブルージョン・キャニオン。ロッククライミングをしていた登山家のアーロン・ラルストン(ジェームズ・フランコ)は落石事故に見舞われ、右腕を断崖に挟まれたまま身動きが取れなくなってしまう。助けを呼ぶ術もなく5日間が過ぎ、命も尽き果てようというとき、アーロンは自身にある決断を下す。(シネマトゥデイ)
【感想】
ダニー・ボイル監督じゃなかったら、劇場に見に行かなかったなあ。
だって、予告編だけでも、十分辛そうなんだもの。
でも、ダニー・ボイルでしょう?
何かやってくれるんじゃないかって、見に行ってきました。
始まりからすっとばして、ダニー・ボイル調。
映像の切り替えの早さ、音楽、全部。
アーロン・ラルストン(ジェームズ・フランコ)は週末、一人で、誰にも告げずにブルージョン・キャニオンにロッククライミングに出かけた。
アーロンにとって、キャニオンランズ国立公園は庭みたいなものだった。
4駆で走っていって、車中で1泊して、早朝自転車で出発。
その先は徒歩だ。
デジカメで自分を記録する。
トレッキングに来ている女性二人連れと出会う。
道案内を買って出て、ガイドブックにはない楽しみ方を教えてあげる。
女の子たちはとても喜んで、明日のパーティに招待してくれた。
行きたい気もするけど、どうしようかなあ?
ここでは、被写体にはことかかない、おもろい写真がいっぱい撮れれそう、と夢中になっていたら、何がなんだか、クレパスに落ちて岩が右手が挟まってしまった。
ここでタイトル「127時間」。
☆ネタバレ
実話なんだから、彼は助かるんだと、いい聞かせながら見ていました。
痛いはずなんだけど、その痛さはあまり伝わって来ず、見ている方は助かりました。
ただ、最後はかなり痛いです。
すごい奇跡を起こすんだけどね。
とにかく、ほとんどがジェームズ・ブロンコの一人芝居。
この窮地をどう切り抜けるか、ありとあらゆる知恵と能力を発揮するけれども、岩はぴりっとも動かない。
自然て、すごい、と感心している場合ではない。
方や、生き延びる執念もものすごい。
彼がすごいのか、そもそも人間がすごいのか?
食料はなく、水も乏しく、夜の寒さは半端ではない。
何度も、潔い死を覚悟するが、幻影や夜の暗闇や死の恐怖を受け入れるのも容易ではない。
彼は思う。
人を想う。
母や父や妹。
なぜ母の電話に出なかったのか。
一言連絡して来なかったのか。
彼は思う。
別れた恋人。
夢の中で助けを求めて拒否される。
安心してください。
彼は助かります。
ラストには、ご本人の登場もあります。
孤独を楽しみ、自然を相手に自分に多少の自信もあったアーロン。
この事件を機に、考え方も変わったようです。
最愛の妻に出会い、息子に恵まれても、彼は山歩きやスキーをやめていないそうですが、行き先は必ず告げて行くそうです。
こんなテーマをエンタメにしてしまうなんて、まさにダニー・ボイル作品でした。
面白かった!!