マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ファミリー・ツリー

2012-05-25 11:13:28 | 映画ー劇場鑑賞

ーファミリー・ツリーーTHE DESCENDANTS

2011年 アメリカ

アレクサンダー・ペイン監督 ジョージ・クルーニー(マット・キング)シャイリーン・ウッドリー(アレクサンドラ・キング)アマラ・ミラー(スコッティ・キング)ニック・クラウス(シド)ボー・ブリッジス(従兄弟のヒュー)ロバート・フォスター(スコット・ソーソン)ジュディ・グリア(ジュリー・スピアー)マシュー・リラード(ブライアン・スピアー)メアリー・バードソング(カイ・ミッチェル)ロブ・ヒューベル(マーク・ミッチェル)パトリシア・ヘイスティ(エリザベス・キング)

 

【解説】

『サイドウェイ』のアレクサンダー・ペイン監督と、『オーシャンズ』シリーズのジョージ・クルーニーがタッグを組んだ感動作。ハワイを舞台に、家族崩壊の危機に直面したある一家の再生のドラマをユーモアを交えて映し出す。クルーニーが父親役で新境地を開拓し、シャイリーン・ウッドリーとアマラ・ミラーという期待の若手女優たちが彼の娘を好演。独特のハワイ文化を背景に、さまざまな要素が入り混じったドラマが共感を呼ぶ。

 

【あらすじ】

マット(ジョージ・クルーニー)は、妻と2人の娘と共にハワイで暮らしていた。ところがある日、妻がボートの事故に遭い、そのまま昏睡状態となってしまう。それをきっかけに、妻が彼と離婚するつもりだったことや、そのことを長女(シャイリーン・ウッドリー)だけでなく友人たちも知っていたことが判明しショックを受ける。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

原題は「THE DESCENDANTS」、末裔という意味だそうです。

そう、マット(ジョージ・クルーニー)はカメハメハ大王の娘と結婚したイギリス宣教師の末裔なのです。

 

マットは、ハワイのオアフ島在住で、不動産専門の弁護士です。

先祖から残されたカウアイ島にある広大な土地を島内外のリゾート会社数社が買いにきていて、親族会議を開き、権限のあるマットが決定を下さなければならない日も近づいています。

 

そんなある日、ボートレースに出場していた妻エリザベスが事故にあって、頭を強打、植物状態に。

家庭はエリザベスに任せていたマットは、二人の娘の扱いに戸惑います。

 

長女のアレックスは思春期の反抗期、次女のスコティは単純なわがままでマットを苛立たせます。

 

☆ネタバレ

でも、アレックスの不機嫌の原因は、他にありました。

母の浮気を知ってしまったこと。

ママを許せないという思い。

 

マットとアレックスは、エリザベスの浮気相手を捜し始めます。

そして、カウアイ島のリゾート用のコテージでとうとう見つけました。

浮気相手のブライアンには美しい妻とかわいい子供たちがいて、「エリザベスとは遊びだった」と言いました。

 

他人の不幸は面白い、そんな意地悪な見方もできるこの作品。

ジョージ・クルーニーが妻に浮気された中年男を、実に自然に演じています。

よたよたと走り回る姿は実に滑稽です。

 

全編ハワイアン。

全編アレクサンダー・ペインワールドです。

 

でも、よく考えたら、マットばかりが不幸なんじゃありません。

この映画を見ている人全部が、なんらかの不幸を抱えています。

人間も人生も完璧ではあり得ません。

そういうことを、深く胸に刻む作品でした。

 

エリザベスの父親は、事故の原因が仕事に没頭して、お金にはケチなマットのせいだと責め続けます。

口答えをしないで、じっと耐えるマット。

アレックスとそのボーイフレンドのシドがマットをかばってくれるシーンがとても良かったです。

マットには、義父のぶつけるところのないエリザベスへの愛情の裏返しだということがよくわかっていましたから。

父より先に逝く子供の親不孝。

こんな悲しいことはないですからね。

 

浮気相手のブライアンに、エリザベスを見舞うように言っておいたのですが、現れたのはブライアンの妻のジュリー。

夫を問いつめて真相を知り、お見舞いにやってきました。

「エリザベス、初めてお会いするけど、あなたを許します」

夫が愛していたのは、エリザベスではなく私なんだから許すわ、ということです。

家庭を捨ててブライアンと一緒になろうとしていた妻は、マンガやなあと、マットは情けなかったでしょうね。

 

先祖の土地は、エリザベスや子供たちとの思い出がいっぱい詰まった場所でした。

マットには妻に逝かれた後、この土地を手放ことなんてできなくなっていました。

 

数々の試練に耐えて迎えたラストシーン、娘たちと、エリザベスを包んでいたハワイアンキルトにくるまって、テレビを見ているマット。

これが彼の日常であり、至福の時間です。

 

あたりまえにあるもの、それがかけがえのない幸せだと、気づかせてくれる作品でした。

 

フェア・ゲーム

2012-05-25 10:21:25 | 映画ーDVD

ーフェア・ゲームーFAIR GAME

2010年 アメリカ

ダグ・リーマン監督 ナオミ・ワッツ(ヴァレリー・プレイム)ショーン・ペン(ジョー・ウィルソン)サム・シェパード(サム・プレイム)デヴィッド・アンドリュース(ルイス・スクーター・リビー)ブルック・スミス(ダイアナ)ノア・エメリッヒ(ビル)ブルース・マッギル(ジム・パビット)マイケル・ケリー(ジャック)アダム・ルフェーヴル(カール・ローヴ)

 

【解説】

イラクに大量破壊兵器が存在しないことを公表したために、アメリカ政府の厳しい報復に遭った元CIAの女性エージェントの実話「プレイム事件」を映画化したクライム・サスペンス。『ボーン・アイデンティティー』『Mr.Mrs.スミス』のダグ・リーマンがメガホンを取り、CIA諜報(ちょうほう)員役のナオミ・ワッツと元大使役のショーン・ペンが夫婦役で共演。真の正義を貫いた夫婦のきずなと衝撃の真実がリアルに描かれ、スピード感あふれるスリリングなエンターテインメント作品としても楽しめる。

 

【あらすじ】

CIAのヴァレリー・プレイム(ナオミ・ワッツ)と元ニジェール大使で夫のジョー・ウィルソン(ショーン・ペン)は、イラクに核開発計画がないことを政府に報告する。しかし2003年、ブッシュ政権がイラクに宣戦布告。ジョーがニューヨークタイムズ紙にイラクにおける調査報告を寄稿したことから、報復としてヴァレリーが諜報(ちょうほう)員であることがアメリカ中に公表されてしまい……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

この作品、公開当時は「地味な作品だなあ」と敬遠しましたが、まあ、こんなに面白かったのね!!

 

「プライム事件」(米元外交官ジョゼフ・ウィルソンの妻であるヴァレリー・ウィルソン(結婚前の姓名はヴァレリー・プレイム)が、実は米中央情報局(CIA)のエージェントであることがマスコミに漏洩、暴露された事件である。<ウィキペディアより>)を元にした作品。

「実録!スパイの実態」みたいな作品です。

スパイって、こんなにも地味な活動の積み重ねだし、証拠を残さないようにしたり、身分を偽って活動していたりしているものだから、素性を公開されると、実に脆い存在なのですね。

自分の正当性を証明するものがない!!

 

イラク戦争。

9.11の後、アメリカはヒステリックに国際社会に訴え、「大量破壊兵器があるんだ」と言い切って、始めた戦争です。

日本も、小泉首相の時代でしたが、確かに賛成しましたね。

 

CIAのヴァレリー・プレイム(ナオミ・ワッツ)は、イラクに大量破壊兵器があるかないかを調査する任務に就いていました。

世界各地に出向き、情報を集めるます。

 

一方、元大使の夫ジョー・ウィルソン(ショーン・ペン)も、ニジェールから大量のウランがイラクに送られたという情報の信憑性を探りに、副大統領に頼まれてニジェールに飛びます。

ニジェールにはその事実はなかったと、ホワイトハウスに報告。

 

ヴァレリーの方も、アメリカに住むイラク人医師をスパイに仕立てて、彼女の兄の物理学者から直接核兵器の開発はない、との情報を得る。

「イラクには大量破壊兵器はない」という結論に至ったのだが、ホワイトハウス側は、イラクに持ち込まれそうになった大量のアルミ管について、「ウラン濃縮の過程に使うもの」と結論付け、ジョーの報告もいつの間にか「アフリカのある国からウランが大量に持ち込まれた」という情報にすり替えられていた。

 

結局ブッシュ大統領は、イラクに戦争を仕掛ける。

 

☆ネタバレ

ジョーは黙っていられない。

「これは、ホワイトハウスの陰謀だ。私の報告とは違う」と憤りが押さえきれず、知人の「黙っておけ」という意見にも耳を貸さず、新聞に発表した。

「あなたはCIAの怖さを知らない」とヴァレリーは警戒するが、CIAの対処は早かった。

ヴァレリーを機密対象から外したのだ。

ヴァレリーの素性がコラムニストによって発表され、近所の友達から「あなたCIAだったの?」と電話がかかり、ご近所も冷たい視線を投げ掛ける。

CIAエージェントの身分を明かすことは、法律で禁じられているのに。

 

一番辛かったのは、スパイを頼んだイラク人医師の兄家族を国外に無事に出国させるという約束を果たせなかったこと。

CIAは彼らも見殺しにしてしまったのだ。

国家の身勝手には憤ってしまいました。

 

ジョーは独自に国家を告発していたが、ジョーのニジェール行きが、妻からの依頼だったとの偽情報を流され、ジョーの正義の立場まで崩されることに。

ジョーは共産主義者と非難され、家には脅迫電話も。

ヴァレリーとジョーとの夫婦仲も最悪な状態になっていく。

ヴァレリーとジョーは、大量破壊兵器についてでたらめな報告をした国家の大罪人のように、マスコミで叩かれてしまう。

とうとうヴァレリーは家を出て、実家に身を寄せた。

 

2005年10月28日、連邦大陪審はチェイニー副大統領の首席補佐官ルイス・リビーを偽証、嘘誓や司法妨害などで起訴した。

この大陪審でヴァレリーは米下院政府改革委員会の公聴会で証言するのですが、その実写がエンドロールに現れます。

 

ナオミ・ワッツもびっくりの美しい金髪の女性、理性的に語る彼女が、ヴァレリー・プレイム・ウィルソンその人でした。

 

なんか、ジーンと来てしまいました。

国家にために働き、国家に裏切られ、屈辱を味わった彼女が、最後まで手放さなかったのが夫と双子の子供たちがいる家庭。

女性としての強さを感じたし、アメリカの民主主義に対する信頼も感じました。

 

ショーン・ペンが、これまた素晴らしい演技力で語ってくれますが、「民主主義を守り抜くのは容易くない。ひとりひとりが疑問に思うことを、政府に質問することなんだ」と。

日本人はもう一度、民主主義の基本から勉強し直さないとあかんのじゃないかなあ?

他人から与えられたものだから、守り抜く覚悟が希薄な感じがします。

 

いい映画でした!!

 


ウインターズ・ボーン

2012-05-25 10:17:18 | 映画ーDVD

ーウインターズ・ボーンーWINTER'S BONE

2010年 アメリカ

デブラ・グラニック監督 ジェニファー・ローレンス(リー・ドリー)ジョン・ホークス(ティアドロップ・ドリー)シェリル・リー(エイプリル)デイル・ディッキー(メラブ)ギャレット・ディラハント(バスキン保安官)ローレン・スウィートサー(ゲイル)アイザイア・ストーン(ソニー・ドリー)アシュリー・トンプソン(アシュリー・ドリー)ケヴィン・ブレズナハン(リトル・アーサー)

 

【解説】

残された家族を守るため、失踪(しっそう)父親捜しの旅に出た少女の姿を描く人間ドラマ。薬物中毒や貧困といった社会問題を盛り込み、過酷な境遇を力強く生きる少女の成長物語を紡ぎ、サンダンス映画祭グランプリなど世界各地の映画祭で絶賛された。監督は、長編2作目となるデブラ・グラニック。ヒロインを、本作で第83回アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたジェニファー・ローレンスが熱演するほか、『アメリカン・ギャングスター』のジョン・ホークスら実力派が脇を固める。

 

【あらすじ】

ミズーリ州に住む17歳のリー(ジェニファー・ローレンス)は、心を病んだ母に代わって幼い弟と妹の世話に励み、その日暮らしの生活を切り盛りしていた。そんなある日、ドラッグの売人をしていた父親が逮捕され、自宅と土地を保釈金の担保にしたまま失踪(しっそう)してしまう。家を立ち退くまで残された期間は1週間、リーは家族を守るべく父親捜しの旅に出るが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

まあ、めちゃくちゃ暗い映画でした。

どこに救いがあるのだろうと、そういう思いで見ていました。

アメリカが抱える貧困。

壮絶でした。

 

ミズーリ州に住む17歳のリー(ジェニファー・ローレンス)。

父親は麻薬がらみの犯罪で逮捕され、その保釈金が足りず自宅やその周りの森を担保に入れて保釈され、そのまま失踪してしまった。

7日以内に出頭しないと、自宅の土地や森が当局に差し押さえられてしまう。

母は精神のバランスを崩し廃人状態、さらに幼い弟と妹がいた。

家を失っては、家族が生きてはいけない。

リーは、父親を探し始めた。

 

まず、伯父のティアドロップ(ジョン・ホークス)に父の行方を尋ねるが、関わるなと一蹴される。

 

この地域には地域独特の掟がある。

麻薬に関わる集団の犯罪組織。

まるで、開拓時代をそのまま現代に持ち込んでいるような、他の地域ではとうてい容認されない厳しい掟。

でも、ここで生きるなら、その掟に従うしかない。

リーの父は、その掟を破ったために死んだとも言える。

 

誰が父を殺したのか、誰が、父の保釈金を支払ったのか。

結局は謎のままです。

 

でも、リーがその厳しい掟に立ち向かい、女たちからのリンチにあっても耐えて守り抜いた家族。

その春の訪れに観客はようやくほっとします。

でも、貧困が終わったわけでもないし、厳しい冬は再びやってきます。

でも、何があっても、リーは家族を守り続けるのでしょう。

強い少女の物語でした。

 

それにしても、日本が憧れ追いかけて止まないアメリカの、見えない闇の世界。

犯罪の温床となる貧困と無知。

リーは家族を守るという強い意志があるので闘えたけど、普通の子供たちは、ドラッグやお酒に足をすくわれ、立ち上がることもできなくなるのでしょうね。

 

底知れない恐ろしさを感じる映画でした。

 


ダーク・シャドウ

2012-05-23 10:37:43 | 映画ー劇場鑑賞

ーダークシャドウーDARK SHADOWS

2012年 アメリカ

ティム・バートン監督 ジョニー・デップ(バーナバス・コリンズ)ミシェル・ファイファー(エリザベス・コリンズ・スタッダード)ヘレナ・ボナム=カーター(ジュリア・ホフマン)エヴァ・グリーン(アンジェリーク・ボーチャード)ジャッキー・アール・ヘイリー(ウィリー・ルーミス)ジョニー・リー・ミラー(ロジャー・コリンズ)クロエ・グレース・モレッツ(キャロリン・スタッダード)ベラ・ヒースコート(ビクトリア・ウィンター/ジョセッテ)ガリー・マクグラス(デイビッド・コリンズ)

 

【解説】

数々のヒット作を送り出してきたジョニー・デップとティム・バートン監督が、8度目のタッグを組んだファンタジー。1960年代に放映されたテレビドラマを基に、魔女によってヴァンパイアにされ200年にわたり生き埋めにされていた男と、その末裔(まつえい)たちの姿を描く。同シリーズのファンであるジョニーが主人公バーナバス・コリンズを演じ、これまでのヴァンパイアのイメージを一新するような演技を披露。共演にはミシェル・ファイファー、クロエ・グレース・モレッツ、ヘレナ・ボナム=カーターら豪華キャストがそろう。

 

【あらすじ】

イギリスからアメリカに移り住んだお金持ちのコリンズ家に生まれたバーナバス(ジョニー・デップ)は、魔女アンジェリーク(エヴァ・グリーン)によってヴァンパイアにされてしまった上に、生きたまま埋められてしまう。その後、ふとしたことで彼は200年の眠りから目覚めるが、コリンズ家はすっかり落ちぶれていた。バーナバスは、コリンズ家再建を末裔(まつえい)と成し遂げるべく、自らの父の言葉である「唯一の財産は家族」を胸に行動を起こす。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

レビューには酷評も多いけど、私はこのところのバートン+デップ作品では、面白いと思えたなあ。

 

これは、アメリカの人気TVドラマの映画化なのですね。

その辺の温度差はあるでしょうね。

 

ストーリーは簡単。

イギリスからアメリカにやってきて、水産業で成功したコリンズ家。

その息子のバーナパス(ジョニー・デップ)は、幼なじみで代々お手伝いの家のアンジェリーク(エヴァ・グリーン)といい仲になるけど、運命の人ジョセッテ(ベラ・ヒースコート)と出会い、アンジェリークを捨ててしまう。

アンジェリークは魔女で、コリンズ一族に呪いをかけ、ジョセッテを断崖から身投げさせ、バーナパスをヴァンパイアにして棺に閉じ込めて埋めてしまった。

  バーナパス

☆ネタバレ

それから200年後の1970年代。

工事現場で発見されたバーナパスは作業員の血を吸って甦り、コリンズ家にやってきた。

 

コリンズ家には、当代当主のエリザベス(ミシェル・ファイファー)とその娘キャロライン(クロエ・グレース・モレッツ)、エリザベスの弟のロジャー(ジョニー・リー・ミラー)、その息子のデイビッド(ガリー・マクグラス)、精神科医のジュリア・ホフマン(ヘレナ・ボナム=カーター)、家庭教師のヴィクトリア(ベラ・ヒースコート)使用人のウィリー(ジャッキー・アール・ヘイリー)らがいたが、アンジェリークの会社に負けて、いまは荒れた屋敷しかない、落ちぶれた家になっていた。

 

そこで繰り広げられる魔女アンジーとバーナパスの闘いの物語です。

 

ティム+デップの世界観、「シザーハンズ」や「スリーピーホロウ」を彷彿とさせます。

なんか、懐かしい感じで良かったです。

 

最後の大騒動が、もっと支離滅裂のド迫力だったらもっと良かったのになあ。

大御所、アリス・クーパーが、まるで妖怪人間のように表れるところも面白かったけど、あんなところもグチャマゼにして、ラストへとなだれ込んで欲しかったなあ。

 

エヴァ・グリーン、魔女にぴったりですねえ。

ミシェル・ファイファーは、ちょっと目立たなかった。

クロエちゃんの変身も、意外性だけで終わってしまった。残念。

ヘレナ・ボナム・カーターは相変わらず、おいしいところを持って行きました。

 


プロ野球交流戦 オリックス×阪神1回戦とテニスTV観戦

2012-05-23 09:57:02 | スポーツ

ープロ野球交流戦 オリックス×阪神1回戦ー

5/22 京セラドーム オリックス6-0阪神

 

私がいままで球場で見た試合の中で、こんなに見所のない試合は初めてと言っていいかも!!

今シーズン始めから、今年の阪神は打てないと覚悟していたものの、投手陣の頑張りもあり、なんとか順位を守ってきましたが、やはり、打てないものは打てないですね。

打線をどうのこうのという問題じゃないみたいです。

 

この試合は「金子千尋がよかったね」という試合なんだろうか?

仮に、金子が良かったとしても、4安打無失点完封負けはひどすぎる。

泥沼の5連敗。

いつ勝てるんだろうか、いつ打てるようになるんだろうかと、心配ばかりがつのる試合でした。

 

でも、私は機嫌がいいの!!

 

一昨日はラファエル・ナダルが、ローマで行われていたテニスのマスターズツアー・BNLイタリア国際男子で、宿敵のバク・ジョコビッチをストレートで破って優勝したから。

今年の全豪オープンでは、5時間53分のフルセットの試合を闘い、何度もマッチポイントを奪いながらも破れたラファ。

 

でも、最近のクレーコートシーズンでは、モンテカルロではノバクを破って優勝、バルセロナでも優勝。

マドリードでは、2回戦で敗退してしまって、フェデラーにランキングで抜かれてしまったけど、この大会の優勝で再び2位に返り咲きました。

 

27日から始まる全仏オープンテニスが、ますます楽しみになってきました。

阪神のことはしばらく置いといて、ラファの活躍を楽しみにしたいと思います。

 ローマ大会で優勝したラファエル・ナダル

 


幸せの教室

2012-05-21 09:19:04 | 映画ーDVD

ー幸せの教室ーLARRY CROWNE

2011年 アメリカ

トム・ハンクス監督 トム・ハンクス(ラリー・クラウン)ジュリア・ロバーツ(メルセデス・テイノー)ブライアン・テイノー(ディーン・テイノー)ラマー(セドリック・ジ・エンターテイナー)タリア(ググ・バサ=ロー)

【解説】

トム・ハンクスが『すべてをあなたに』以来、久々に監督、脚本、主演を務め、リストラから気持ちを切り替え通い始めた大学で運命を変える女性に出会う中年男性を描くヒューマン・ドラマ。大学を卒業していないがために仕事をクビになる男にトムがふんし、教えることへの熱意をなくした教師をジュリア・ロバーツが演じる。『ベンジャミン・バトン数奇な人生』のタラジ・P・ヘンソンや『ジャッキー・ブラウン』のパム・グリアなど多彩な俳優陣が共演。トムが、自身のイメージにぴったりの心が温まるストーリーで観る者を魅了する。

 

【あらすじ】

ラリー・クラウン(トム・ハンクス)は、大学を出ていないという理由から長きにわたって勤務してきたスーパーをリストラされてしまう。その後、隣に住む夫婦の勧めで地元の大学に通うことに。大学での新生活に希望を抱くラリーだったが、ラリーを教える教師のメルセデス(ジュリア・ロバーツ)は仕事への情熱を失っていた。しかし、そんな二人の出会いがお互いの人生を大きく変えていく。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

この映画、悪く言ってしまうと、予告編通りという感じです。

でも、今の世の中だからこその爽やかな印象が残る作品でした。

「いくつになっても人生はやり直せる」

トム・ハンクスがそういうんだから、信じてみようかなあ。

 

ラリー・クラウン(トム・ハンクス)は長年海軍の船でコックとして働き、退官してからはスーバーマーケットで真面目に働いてきた。

優秀な社員に贈られる「今月の顔」に選ばれたのも数多く…、その日も、上司に呼ばれたときは、「今月の顔」に選ばれたんだと意気揚々と。

 

しかし、この日の話は違っていました。

リストラ。

大学を出ていないので、幹部にはなれず、現場従業員の中ではリストラ対象になってしまったとのこと。

 

この不況の社会では、再就職もままならず、離婚してお金もないラリー。

普通だったら、へこんでお酒にでも逃げそうなものだが、ラリーは一念発起で大学に通い始めた。

そして、やる気のない教師メルセデス(ジュリア・ロバーツ)のクラスを受けることになった。

 

☆ネタバレ

ラリーは、メルセデスのコミュニケーションのクラスと、日本人教授が教える経済学のクラスを取った。

 

経済学のクラスにはタリア(ググ・バサ=ロー)という、溌剌とした女子学生がいて、ラリーと仲良くなった。

 

一方メルセデスは、作家志望といいながらポルノサイトを覗き見しながらだらだら暮している夫に、いらいらが嵩じて、とうとう夫を家から追い出してしまった。

 

そして、ラリーの生き方に触発され、自分の人生も取り戻す気力が出てきた、というストーリー。

 

一重に、ラリーの真面目さ、誠実さ、素直さ、前向きさなど、人生の必要なものを体現してくれることが、この作品に希望を与えています。

ここまで、現実にはできるかなあ、という感じですが、トムがいうんだから、メルセデスのように、やり直す勇気を持とうかなあ、という人もいるかも!!

 

わざわざドラマチックにしなかったところが、良かったと思いました。

 

ゲーテの恋 ~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」

2012-05-18 18:11:50 | 映画ーDVD

ーゲーテの恋~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~ーGOETHE!

2010年 ドイツ

フィリップ・シュテルツェル監督 アレクサンダー・フェーリング(ヨハン・ゲーテ)ミリアム・シュタイン(シャルロッテ・ブッフ)モーリッツ・ブライブトロイ(アルベルト・ケストナー)ヘンリー・ヒュプヒェン(ゲーテの父)ブルクハルト・クラウスナー(シャルロッテの父)

 

【解説】

1774年に刊行されたドイツの文豪ゲーテの小説「若きウェルテルの悩み」誕生の背景を、青年時代のゲーテを主人公に熱く燃え上がる恋の物語として映画化。『アイガー北壁』のフィリップ・シュテルツェルが脚本と監督を務め、秘められたゲーテのかなわぬ恋の物語を通して、誰もが共感する普遍的な恋の喜びをうたい上げる。ゲーテ役の『イングロリアス・バスターズ』のアレクサンダー・フェーリングをはじめ、刊行当時のヨーロッパでウェルテル現象なる社会的なブームを巻き起こした名作を彩る、才能あふれるキャストたちの名演も必見。

 

【あらすじ】

弁護士志望で自由奔放な若者のゲーテ(アレクサンダー・フェーリング)は、ある日、美しい少女シャルロッテ(ミリアム・シュタイン)と恋に落ちるも、こともあろうに彼女は父親の命令でゲーテの上司であるケストナー(モーリッツ・ブライブトロイ)と結婚することに。失望したゲーテは自分の最後の気持ちを彼女に伝えるために、ゲーテとシャルロッテのかなわぬ恋の物語を書き始めるのだか……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ゲーテって、ものすごい文豪というイメージ。

結局、読んだことがない。

 

ふーん、「若きウェルテルの悩み」って、自分の失恋がモデルだったんですね。

激動の18世紀から19世紀半ばに生き、文学はもちろんのこと、自然科学や芸術分野で近代への道を開いた人なのでしょう。

 

この作品では、若くみずみずしい青年ゲーテが描かれていて、全く堅苦しくない青春映画でした。

大文豪も、青春時代は恋に悩み、いろんなところで頭を打って、叱られたり、早とちりしたりしながら、体当たりで生きていたんですね。

みんな、同じやねえ。

なんか、ほっとします。

 

親から仕送りを受けて大学生活をしているゲーテ(アレクサンダー・フェーリング)。

試験に落ちて、悪態を地面に書いて下宿へ戻ると、父が来ていた。

詩人として独り立ちをすることを夢見ていたゲーテだったが、出版社から不採用の返事が届いた。

父からヴェツラーの裁判所で修行するように命じられる。

 

ヴェツラーでは、参事のケストナー(モーリッツ・ブライブトロイ)の下で働くことになった。

同僚のイェルーザレムと親しくなり、ある舞踏会でシャルロッテ(=ロッテ)・ブッフ(ミリアム・シュタイン)と出会う。

 

ロッテとゲーテは引かれ合い、恋に落ちる。

ところが、ロッテの家は母が亡くなり、たくさんの兄弟がいて、父も高齢で働きが悪く、ロッテがお金持ちと結婚するのが一家にとっての最良の策だった。

ケストナーがロッテに興味を持ち、ロッテの父親もこの縁談に乗り気になった。

 

ロッテも、家庭の状態を考えると、この話をむげにも断れず、ケストナーもいい人だったので、結婚の申し込みを受けた。

 

そんなころ、イェルーザレムが失恋して自殺するという衝撃的な事件が起きた。

ゲーテは大変動揺した。

 

そして、ゲーテも失恋した。

ケストナーとゲーテは意気投合して、仲良くなっていただけに、お互いが恋敵で、しかも、ロッテが愛しているのはゲーテで、結婚するのはケストナーということがわかり、二人ともショックを受け、決闘となる。

しかし、決闘は当時法律違反、ゲーテはケストナーにはめられ、牢獄へ。

そして牢獄で、「若きウェルテルの悩み」をロッテのために書き上げ、自殺を覚悟する。

 

物語を読んだロッテは、牢屋へ会いにきて、「物語の中で二人は一緒だ」と伝える。

父の尽力で牢屋から出たゲーテは、父とともに故郷へ戻って行く。

傷心を抱いて。

 

故郷へ帰ると、印刷屋の前で人々が騒いでいる。

馬車が進めなくて、ゲーテが降りると、みんな本を持っている。

よく見ると、それは自分が書いた「若きウェルテルの悩み」だった。

彼の才能を見抜いたロッテが出版社に持ち込んだのだった。

 

ゲーテだとわかると、旧友たちや民衆が集まって、その場は一転サイン会の会場となった。

そばでは「私の息子です」と自慢している父がいた。

 

安心してみていられる青春映画でした。

ロッテの明るさとたくましさに、好感が持てました。

 

男は大失恋して文豪になるのかな?

がんばれ、若者!!

 


スカイラインー征服

2012-05-18 18:08:57 | 映画ーDVD

ースカイラインー征服ーSKYLINE

2010年 アメリカ

グレッグ、コリン・ストラウス兄弟監督 エリック・バルフォー(ジャロッド)スコッティー・トンプソン(エレイン)ブリタニー・ダニエル(キャンディス)デヴィッド・ザヤス(オリバー)ドナルド・フェイソン(テリー)

 

【解説】

戦うすべもないごく普通の人たちへのエイリアンの襲撃を、『アバター』や『2012』を手掛けたVFXチームによる圧倒的な映像で描くSFディザスター・ムービー。『AVP2 エイリアンズVS. プレデター』のグレッグ、コリン・ストラウス兄弟がメガホンを取り、リアリティーを重視した視点で人類滅亡の危機を描き出す。主演は「24 TWENTY FOUR」のエリック・バルフォー。今までにない観点で描かれる地球最後の日の描写に、興味が尽きない。

 

【あらすじ】

ロサンゼルスの親友に会いにきたジャロッド(エリック・バルフォー)とエレイン(スコッティー・トンプソン)。早朝4時ごろ、突如として青白い光と共に不気味な音が響き、友人が光の中に姿を消してしまう。窓の外ではたくさんの巨大な飛行物体が空を埋め尽くし、地球から人間を次々と吸い上げていた。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

夫のリクエストでレンタルしてみましたが、夫もイマイチな様子でした。

 

私も、同じ宇宙人やモンスターが襲って人類が滅亡するというテーマの映画なら、「クローバーフィールド」の方が数倍面白かったなあ。

 

私の感想も、これだけ。

 

裏切りのサーカス

2012-05-18 09:28:22 | 映画ー劇場鑑賞

ー裏切りのサーカスーTINKER TAILOR SOLDIER SPY

2011年 イギリス/フランス/ドイツ

トーマス・アルフレッドソン監督 ジョン・ル・カレ原作 ゲイリー・オールドマン(ジョージ・スマイリー)コリン・ファース(ビル・ヘイドン)トム・ハーディ(リッキー・ター)トビー・ジョーンズ(パーシー・アレリン)マーク・ストロング(ジム・プリドー)ベネディクト・カンバーバッチ(ピーター・ギラム)キアラン・ハインズ(ロイ・ブランド)キャシー・バーク(コニー・サックス)スティーヴン・グレアム(ジェリー・ウェスタービー)ジョン・ハート(コントロール)サイモン・マクバーニー(オリヴァー・レイコン)スヴェトラーナ・コドチェンコワ(イリーナ)

 

【解説】

MI6諜報(ちょうほう)員の経歴を持つ作家ジョン・ル・カレによる人気スパイ小説を、『ぼくのエリ 200歳の少女』のトーマス・アルフレッドソン監督が映画化したサスペンス。英国諜報組織の中枢に20年も潜入しているソ連の二重スパイを捜すため、引退生活から呼び戻されたスパイが敵味方の区別もつかない中で真相に迫る姿を描く。主演のゲイリー・オールドマンをはじめ、『英国王のスピーチ』でオスカーを受賞したコリン・ファース、『インセプション』のトム・ハーディら実力派の競演は必見。

 

【あらすじ】

東西冷戦下の1980年代、英国諜報(ちょうほう)部「サーカス」を引退したスパイ、スマイリー(ゲイリー・オールドマン)に新たな指令が下る。それは20年にわたってサーカスの中枢に潜り込んでいる二重スパイを捜し出し、始末するというものだった。膨大な記録や関係者の証言を基に、容疑者を洗い出していくスマイリーがたどり着いた裏切者の正体とは……

(シネマトゥデイ)

 

【感想】

上映している映画館が少ないせいか、早々とパンフレットが売り切れていたり、私にとって中途半端な時間帯でなかなか見られなかったりして、ようやく見られることになったこの作品。

『本作に限り、ストーリー、人物相関図などを、ある程度把握してからご覧頂くことをお勧めします。展開、伏線、結末─本作の奥深い魅力を、よりお楽しみいただけること必至です』というパンフレットがさりげなく置かれていて、なんなの?妙に期待を持たせるなあと、パンフレットを頭に入れて映画館の中に入りました。

公開が始まってから、かなり期間がたっているのに、映画館は熟年の観客がたくさん見にきていました。

2回目は1000円というキャンペーンもやっているし、やはり評判がいいんだーとわくわく。

 

でも…。

 

始まってすぐは、予期せぬ事件が起こってびっくりしたんだけど、結局これだけでしたね。

あとは、神経戦のような二重スパイ探しが始まりました。

めちゃめちゃ睡魔に襲われました。

 

とにかく、ゲイリー・オールドマンを始め、男優たちの演技がすごい。

目の動かし方、歩き方、すべてに意味があるような。

でも、ストーリーに起伏がなく淡々と進む。

だんだん、誰が二重スパイでもいいじゃないかというような気持ちにもなる。

 

☆ネタバレ

そして、最後にその人がわかるんだけど、殺されちゃうのよねー。

あの目配せなんなんだろう?

 マーク・ストロングが珍しく悪役じゃなく、風采の上がらない頭の薄い男の役で、しかもかなりなキーパーソンというところが、意外だなあと思いました。

 

そして、スマイリーがサーカスのリーダーとなってジ・エンド。

これにも意味があったんだろうか?

始めから、この座を狙っていたとか?

なんか、不安な気持ちで映画館を後にしました。

 

この見方、あってる?

 


かがり火コンサートー京都・上御霊神社

2012-05-14 14:52:33 | ライブ

5月だというのに、寒い一日。

神社の境内でかがり火を焚いて行われたこのコンサート。

芯から冷えたけど、お客さんは最後まで喜んでみていましたよ。

まず、御霊神社山門。

裏ではアヤメがきれいに咲いていました。

ステージ。

チラシ

フォークの達人・金森幸介とフォークの巨匠・加川良。笑!!!

往年の深夜放送「チャチャヤング」のDJを、亡くなった岩井宏さんと3人でされていました。

それが元で、私は良さんファンに。

高校生でした。きゃあ!!

その二人が、初の共演ですって。

これは、見逃せないでしょう?

まずは良さんから。

そして、幸介さんの後、二人で演奏してくれました。

いつになく、楽しそうですねえ!!

この雰囲気は客席にも伝わり、アンコールに「伝導」を歌ってくれました。

寒い中聞いたかいがありました!!

良さん、幸介さん、ありがとう!!