マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ジェイソン・ボーン

2016-10-29 11:46:40 | 映画ー劇場鑑賞

ージェイソン・ボーンーJASON BOURNE

2016年 アメリカ 123

 

監督=ポール・グリーングラス キャスト=マット・デイモン (ジェイソン・ボーン)ジュリア・スタイルズ (ニッキー・パーソンズ) アリシア・ヴィカンダー (ヘザー・リー) ヴァンサン・カッセル (アセット) トミー・リー・ジョーンズ(ロバート・デューイ)

 

【解説】

記憶を失った暗殺者ジェイソン・ボーンの孤独な戦いを描くスパイアクションシリーズの第5作。シリーズ第2作、第3作を手掛けたポール・グリーングラス監督と主演のマット・デイモンが再びタッグを組み、自身の隠された過去の秘密をめぐり、ボーンが新たな戦いに身を投じるさまが展開する。CIAの元同僚役でジュリア・スタイルズが続投するほか、オスカー女優アリシア・ヴィキャンデル、『トランス』などのヴァンサン・カッセル、ベテランのトミー・リー・ジョーンズらが出演。

 

【あらすじ】

ひっそりと暮らしていたジェイソン・ボーン(マット・デイモン)の前に、CIAの同僚だったニッキー(ジュリア・スタイルズ)が姿を現す。彼女はCIAが世界中を監視・操作するための極秘プログラムを立ち上げたことと、ボーンの過去にまつわるある真実を告げる。これをきっかけに、再び動き始めたボーンの追跡を任されたCIAエージェントのリー(アリシア・ヴィキャンデル)は、彼を組織に取り込もうとするが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「ボーン・アルティメイタム」のラスト、覚えていますか?

私は「絶対ボーンは生きている」と確信していました。

あれから10年。

ようやく、ボーンはスクリーンに帰ってきました。

「待ってました!」

 

10年の間、息をひそめて生きていたジェイソン・ボーン。

彼は記憶を取り戻し、殺人マシーンだった自分を消して、人々が賭けて闘う人間として肉体を駆使して生きた来た。

肉体を痛めつけることだけが、殺人を犯した自分の贖罪と言わんがばかりに。

 

そこにかつての同僚ニッキー(ジュリア・スタイルズ)が現れる。

ニッキーは危険を顧みずジェイソンにあることを伝えに来た。

それは、取り戻したはずの本名デビッド・ウェッブの記憶の、さらに奥にある知られざる真実。

彼の父親の死の真相にもまつわる話だった。

  ジェイソン・ボーンとニッキー

ジェイソン・ボーンはむくむくと立ち上がる。

ニッキーが殺され、CIAが手を替え品を替え追いつめて来ても。

追いかける側のトミー・リー・ジョーンズもよかった。

ヴァンサン・カッセルもよかった。

 

リー(アリシア・ヴィキャンデル)はどうかなあ。

ちょっと力不足?

 

でも、映画そのものがかっこいいです。

映画の作り方が、昔の劇画ややくざ映画みたい。

ジェイソン・ボーンのストイックさ、しびれるわ。

 

ラストのテーマソングまですごくよかった。

ジェイソン・ボーンに会えてよかった。

また会いたい。と思わせてくれました。

 

よかったー!!

 

ヘイル、シーザー!

2016-10-29 11:09:38 | 映画ーDVD

ーヘイル、シーザー!HAIL, CAESAR!

2016年 アメリカ 106

監督・脚本=ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン キャスト=ジョシュ・ブローリン (エディ・マニックス) ジョージ・クルーニー (ベアード・ウィットロック) オールデン・エアエンライク (ホビー・ドイル) レイフ・ファインズ (ローレンス・ローレンツ)

 

【解説】

オスカー常連のジョエル&イーサン・コーエン兄弟によるサスペンスコメディー。ハリウッド黄金期を舞台に、超大作映画の撮影中に誘拐された大スターを奪還すべく、スタジオに雇われた何でも屋による捜査を描く。ジョシュ・ブローリン、ジョージ・クルーニー、チャニング・テイタム、スカーレット・ヨハンソン、フランシス・マクドーマンドら豪華キャストが出演。さらに、コーエン兄弟が新たに挑戦したスターたちによる華やかなミュージカルシーンも見どころ。

 

【あらすじ】

1950年代のハリウッド。スタジオの命運を左右する超大作『ヘイル、シーザー!』の撮影中、世界的大スターの主演俳優ウィットロック(ジョージ・クルーニー)が何者かに誘拐されてしまう。事件解決を任されたスタジオの何でも屋(ジョシュ・ブローリン)は、魅力あふれる若手女優(スカーレット・ヨハンソン)や著名なミュージカルスター(チャニング・テイタム)ら個性豊かな俳優たちを巻き込み、ウィットロック奪還に向け奮闘する。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

この作品、劇場で見逃していました。

でも、想像していたのとは違って、なかなか正統なパロディで、やはり映画愛に溢れていると思いました。

 

それを体現しているのが、この作品の進行役とも言える、「あらゆるトラブル引き受けます」スタジオの何でも屋エディ・マニックス(ジョシュ・ブローリン)。

強面だが、妻を愛し、家庭を大切にし、信心深い良き人です。

 

頃は、ハリウッド映画全盛の1950年代。

大作映画が目白押しで、ここキャピタルもたくさんの大きなスタジオで映画製作が同時進行中。

 

そんな中、大作中の大作「ヘイル、シーザー!」撮影中の主演俳優ウィットロック(ジョージ・クルーニー)が何者かに誘拐されてしまう。

世間に知られない間に取り戻さなければならない。

マニックスの手腕の見せ所だ。

 

☆ネタバレ

マニックスには飛行機メーカーのロッキード社から好条件での引き抜きが来ていた。

こんな映画界の混沌としたトラブル解決より、時間も収入も安定しそう。

心は揺れる。

 

でも、マニックスはこの混沌とした映画業界がやはり大好きなんだなあ。

これがこの作品のテーマかな?

 

ウィットロックの誘拐の影には、脚本家への冷遇と共産主義の浸透という社会問題がありました。

ウィットロックも、自分が誘拐されたことも忘れそうなくらい共産主義に傾倒しそうになっていました。

 

その他、魅力あふれる若手女優(スカーレット・ヨハンソン)が実はダメな男が大好きで、不倫の果てに妊娠しているとか、おしゃべりするととても下品とか、ギャップが面白い。

 

ミュージカルスター(チャニング・テイタム)の水平さん姿のミュージカルシーンもすごく凝っていてステキでしたが、彼、ロシアの潜水艦が迎えに来て亡命してしまった。

マリブの海岸からすぐのところ、こんなところにソ連の潜水艦が来ているんだと、そっちがびっくり。

 

「ヘイル、シーザー!」の劇中でキリストを描くにあたり、各宗派の宗教家たちからお墨付きをもらうとか、なかなか細かい根回しの様子も描いていて、興味深かったです。

 

ウェスタンではセリフもなくかっこよさだけでスターになれても、時代の要請が変わり、貴族的なもの撮らなくてはいけなくて、ウエスタンのスターがシリアスなドラマに出演するときの様子もおかしく描かれていました。

でも、このウエスタンのスター・ホビー(オールデン・エアエンライク)が、素朴で素直ないい性格の人で、結果、ウィットロックを救出し、キャピタルも救ったという結末でした。

 

双子の芸能記者を演じたティルダ・スゥィントン、面白かったわ。

 

確かにマニックスの仕事は下世話で多岐に渡り、面倒なことこの上ないけど、実に人間的で現実的。

これが魅力なんでしょうね。

映画って、人生そのもの。

ああ、古き良き時代って感じかな?

 

私はこの作品、とても楽しかったです。


ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります

2016-10-24 10:54:05 | 映画ーDVD

ーニューヨーク 眺めのいい部屋売りますー5 FLIGHTS UP

2014年 アメリカ 92

監督=リチャード・ロンクレイン キャスト=モーガン・フリーマン (アレックス・カーヴァー) ダイアン・キートン (ルース・カーヴァー) シンシア・ニクソン (リリー・ポートマン) キャリー・プレストン (ミリアム・カーズウェル)

 

【解説】

『ミリオンダラー・ベイビー』などのモーガン・フリーマンと『恋愛適齢期』などのダイアン・キートンが初めて共演した人間ドラマ。大物俳優二人が夫婦を軽やかに演じ、今の家を売って新しい住居を得ようと奮闘する熟年カップルの数日間を映す。『セックス・アンド・ザ・シティ』シリーズなどのシンシア・ニクソンがやり手のめいを好演。犬の活躍や、長年共に暮らしてきた夫婦の絆を描く物語が心に響く。

 

【あらすじ】

画家のアレックス(モーガン・フリーマン)と妻ルース(ダイアン・キートン)は、愛犬ドロシーとブルックリンの絶景が望めるアパートメントの最上階に住んでいる。彼らの結婚生活も40年を超え、だんだんエレベーターなしの生活がつらくなってきた。二人は不動産エージェントでめいのリリー(シンシア・ニクソン)に頼んでアパートを売りに出すことにするが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

この作品、劇場公開中にネイリストさんから勧められたんだけど、忙しい時期で見に行けませんでした。

本屋に立ち寄ったら原作本があったので、購入。

ほんといいお話ですぐに読んでしまいました。

あとがきを見たら「映画の結末とは違う」と書いてあり、ますます映画か見たくてたまらなくなりました。

 

そしてDVD鑑賞。

 

映画は、モーガン・フリーマンとダイアン・キートンの共演大成功といった感じ。

結婚40年を迎える子供のない夫婦。

エレベーターのないアパートの5階に、ドロシーという小型犬と一緒に住んでいる。

日々、階段を上る生活が辛くなって来た。

 

そんなある日、この部屋が100万ドルで売れると言う。

気は進まないが、オープンハウスをやってみようかということになる。

ところが、愛犬ドロシーの様子がおかしい。

タクシーで獣医に向かうときに大渋滞に巻き込まれ、大事件が起こったことを知る。

橋の真ん中でトラックが横転し、爆薬を盛っていると思われるテロリストらしき犯人が逃走したというのだ。

 

もし、橋が爆破されることにでもなったら家の価格はどうなるのだろう。

犯人が見つからなかったら…?

 

心配が募る中、ドロシーは大手術を受けることになった。

ドロシーの運命は?

 

そんなお騒ぎの中、彼らの家のオープンハウスは行われ、入札の意図はないのに入札してくる人が何組か現れた。

 

そうなったら、自分たちの家も購入しなくちゃ。

そこで二人も他のオープンハウスにも出かけ、気に入った家を見つけ入札に参加することになるのだがー。

 

リタイヤした老夫婦、限られた老後の資金、日々感じる体の衰え、愛犬も年を取って病気に。

なんか、いろいろ身近で身につまされるエピソードが満載の作品でした。

 

それでも、二人は今までやって来たように支えあって生きていくというエンディング、よかったです。

 

老夫婦の仲良しな感じって、本当に微笑ましいですよね。

 

ちなみに原作では家の値段の変化に右往左往する二人の姿がコミカルに描かれ、心理描写が秀逸でした。

ドロシーの独白もたっぷりあって、犬好きも楽しい作品でしたよ。

 

それでも、やっぱりパパが好き

2016-10-24 10:51:34 | 映画ーDVD

ーそれでも、やっぱりパパが好きーINFINITELY POLAR BEAR

2014年 アメリカ 87

 

監督・脚本=マヤ・フォーブス キャスト=マーク・ラファロ (キャム) ゾーイ・サルダナ (マギー) イモジーン・ウォロダースキー (アメリア) アシュリー・アウフダーハイデ (フェイス)

 

【感想】

マヤ・フォーブス監督のご自分の物語だそうです。

最後にファミリーの写真が出てきます。

 

名門の一族の出身で自らも一流大学出身なのに、躁鬱病のために職場に適応できず、他の仕事も続かず、奇行のため、人々からも疎まれてしまうキャム(マーク・ラファロ)。

でも、キャムには黒人の妻マギー(ゾーイ・サルダナ)と小学生の二人の娘がいた。

 

キャムは軽犯罪を犯し刑務所や精神病院に入れられて、マギーは働きながら娘たちを育てるのに疲れていた。

それでも、マギーは娘たちはよい学校に入れたいと越境したりして頑張るが、世間の壁は厚い。

 

退院して来たキャムとは別居していたが、マギーは思いがけない提案をする。

 

マギーは奨学金を得て、MBSの資格を取るためニューヨークの大学へ18ヶ月行く決心をしたのだ。

その間、子供たちの面倒をキャムが見るというのだ。

マギーの決心は固い。

キャムは自信がない。

でも、娘たちの将来のため、病気に立ち向かい、娘たちの面倒を見ることにする。

 

でも、病気ってそんなに生易しくない。

決心では治らないし、娘も傷つき、自分も傷だらけになりながらも頑張ります。

お互いが愛しているということが、支えになるのですね。

 

マギーは首席で卒業し、ボストンで職を探しますが、保守的な土地柄から就職先がなく、結局ニューヨークで一人働き、ボストンではキャムが引き続き娘の面倒を見ることになりました。

 

この一風変わった父を娘たちは本当に好きなんだなあと、ジーンと来ます。

マーク・ラファロがぴったり。

好きな俳優さんです。

 

いい作品でした。

 

スーサイド・スクワット

2016-10-24 10:36:47 | 映画ー劇場鑑賞

ースーサイド・スクワットーSUICIDE SQUAD

2016年 アメリカ 123

 

監督=デヴッド・エアー キャスト=ウィル・スミス (デッドショット(フロイド・ロートン)) ジャレッド・レトー (ジョーカー) マーゴット・ロビー (ハーレイ・クイン(ハーリーン・クインゼル)) ジョエル・キナマン (リック・フラッグ大佐) ヴィオラ・デイヴィス(アマンダ・ウォラー) 福島かれん(カタナ) ベン・アフレック(ブルース・ウェイン/バットマン)

 

【解説】

DCコミックスに登場する悪役がそろい、危険な任務に挑む部隊スーサイド・スクワッドを結成して悪対悪のバトルを繰り広げるアクション。悪役の中でも人気抜群の『バットマン』シリーズのジョーカーをはじめ、アンチヒーローたちが減刑と引き換えに作品の垣根を越えて共に任務に挑むさまを描く。出演は、ウィル・スミス、ジャレッド・レトーら。メガホンを取るのは、『エンド・オブ・ウォッチ』『フューリー』などのデヴィッド・エアー。強烈な個性やビジュアルを持つ悪役たちのぶつかり合いに期待が高まる。

 

【あらすじ】

世界崩壊の危機が到来。政府は、最強のスナイパーであるデッドショット(ウィル・スミス)や、ジョーカー(ジャレッド・レトー)に夢中のハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)ら、服役中の悪党たちによる特殊部隊スーサイド・スクワッドを結成する。命令に背いた者、任務に失敗した者には、自爆装置が作動するという状況で、寄せ集めの悪党たちが戦いに挑む。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

劇場で見る気はあまりなかったけど、時間があったので見てきました。

世間の評価は低いけど、いいという人もあったので。

 

でも、私はやはりどこが面白いのかわかりませんでした。

 

私の興味はただ1点、ジャレット・レトのジョーカー。

 ジャレット・レトのジョーカー

ジョーカーとハーレイ・クインの純愛(?)がこの物語の一つの核にはなっていたけど、あまり大きなものではなかったので、期待したほどのインパクトはありませんでした。

 

そもそも、この作品はDCコミックの「マン・オブ・スティール」「バットマンVSスーパーマン」に続くシリーズの1つで、これからも「ワンダー・ウーマン」や「ジャスティス・リーグ」へと続いていくらしいです。

 

なので、エンドロールの後にはアマンダ・ウォラー(ヴィオラ・デイヴィス)と密会するブルース・ウェイン(ベン・アフレック)の姿が…。

 

考古学者のジューン・ムーン博士は発見した遺跡でエンチャントレスという魔女の遺跡を発見したが、エンチャントレスが蘇り、馮依されてしまう。

政府高官のアマンダ・ウォラーは、首尾よくエンチャントレスの心臓を手に入れて、魔女を支配していた。

ムーン博士がウォラーの部下のフラッグ大佐(ジョエル・キナマン)の恋人だったことも好都合だった。

 

ところが、エンチャントレスは隙を見て逃亡し、人類の脅威となった。

 

ウォラーは、バットマンやスーパーマンが捕まえた極悪人を強力な監獄に入れてこちらも厳重に管理していた。

悪には悪を、ということで彼らにスーサイド・スクワットを結成させ、エンチャントレスに立ち向かわせることにした。

彼らの体内に自爆する爆弾を打ち込んで、逆らったら自爆させると脅して。

 

メンバーは、最強のスナイパーであるデッドショット(ウィル・スミス)やジョーカー(ジャレッド・レトー)に夢中のハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)たち。

 

でも、一番のワルはウォラーです。

秘密のためには部下でも殺す。

 

というところで、極悪人たちが人間的になり、正義っぽくなり、色あせちゃったのが残念でしたね。

それぞれに個性豊かな悪人たちですが、あまりよく知らないのよね。

最初に説明もしてあったけど、謎も残ったしね。

たとえば、精神科の医師だったハーレイ・クインが、ジョーカーに惚れたのはいいとしても、クレイジーになるような手術を受けただけで、なぜそんなに強くなったのか?とかね。

たった一人の日本人カタナさん(福島かれん)。

彼女も謎だったなあ。

ひとりひとりの物語をたっぷり見たいなあ。

 

 


ジャニス:リトル・ガール・ブルー

2016-10-17 10:51:37 | 映画ー劇場鑑賞

ージャニス:リトル・ガール・ブルーーJANIS: LITTLE GIRL BLUE

2015年 アメリカ 103

 

監督=エイミー・バーグ 出演=ジャニス・ジョプリン ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニー クリス・クリストファーソン ボブ・ウェア ディック・キャヴェット カントリー・ジョー・マクドナルド ジョン・レノン オノ・ヨーコ ジュリエット・ルイス P!NK

 

【解説】

1970年に若くして亡くなるも、著名な女性ロックシンガーとして今も人気を誇るジャニス・ジョプリンのドキュメンタリー。テキサスから飛び出してロックシンガーとなった彼女の軌跡に、関係者や家族の証言を通して迫る。『ウエスト・オブ・メンフィス自由への闘い』などのエイミー・バーグが監督し、『ミスター・ダイナマイト:ファンクの帝王ジェームス・ブラウン』などの監督アレックス・ギブニーが製作を務める。唯一無二の歌声に加え、次々と紹介されるジャニスの素顔が見どころ。

 

【あらすじ】

ジャニス・ジョプリンは、1943年にテキサス州ポートアーサーで生まれた。シャイな性格や容姿に対するコンプレックスが原因で学校になじめず孤独な日々を送るジャニスだったが、ブルースやフォークに魅了されバンドを結成して歌うようになる。その後、サンフランシスコへと向かった彼女は、ビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニーのメンバーに。印象的なナンバーと歌声で、瞬く間にスターになるが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ジャニスの妹や弟の生の声や、家族への手紙の朗読があって、ジャニス・ジョプリンその人に触れた気がしました。

シャニスの歌って、こんに優しいかったのですね。

 

前半は、少し眠かったけど、後半は私が知っているジャニスと歌で、すごく感動しました。

特に「Cry Baby」。

歌声が耳に残っています。

 

27才で、薬の過剰摂取で亡くなるなんて、あまりに惜しい。

あまりに残念。

 

ものすごく保守的な町で生まれ育ったジャニス。

自分の考えがはっきりあって、自分の容姿にコンプレックスもあって、高校や大学でもいじめられていたというジャニス。

でも、その年代に出会った音楽で、瞬く間にブルースの女王と言われるようになった。

熱狂的なファンも指示する人も多いけれど、声高に辛辣に批判する人もいて、繊細なジャニスの心はずたずただったのでしょう。

高校の同窓会の惨憺たる様子も紹介されていました。

みんなジャニスを無視しているのに、同行した記者は無神経な質問をするのね。

恋人とも別れ、薬物とも離れられず、ジャニスは1970年10月4日、滞在していたロサンゼルスのホテルで亡くなっているのが発見されました。

 

驚くべきことに、亡くなって40年以上も経つというのに、ジャニスは今も人々の心に生きているのです。

 

でも、あの辛い時期を乗り越えて今も歌っていてくれたら、と思ってしまいます。

世渡りが苦手で自分は浮いている存在のではないかと感じている人たちは、ジャニスの歌でどんなに元気をもらったことでしょう。

このドキュメンタリーでは、スーパースターのジャニスではなく、孤独と自由な魂を持った女性としてのジャニスが浮き彫りになっています。

 

最後のヒット曲「ミー・アンド・ボビー・マギー」も素敵。

クリス・クリストファーソンも絶賛しています。

 

お薦めです。

 

ああ「パール」が聞きたくなった。

 

ハドソン川の奇跡

2016-10-11 09:42:24 | 映画ー劇場鑑賞

ーハドソン川の奇跡ーSULLY

2016年 アメリカ 90

 

監督=クリント・イーストウッド 原作=チェズレイ・サリー・サレンバーガー、ジェフリー・ザスロウ キャスト=トム・ハンクス (チェズレイ・サリー・サレンバーガー) アーロン・エッカート (ジェフ・スカイルズ) ローラ・リニー (ローリー・サレンバーガー)

 

【解説】

俳優としても監督としても著名なクリント・イーストウッド監督と、名優トム・ハンクスがタッグを組んだ人間ドラマ。2009115日、突然の全エンジン停止という危機に見舞われながらも、ハドソン川に不時着して乗客全員が生還した航空機事故のてん末に迫る。『サンキュー・スモーキング』などのアーロン・エッカートらが共演。機長の手記を基に描かれる、奇跡の脱出劇の背後に隠された真実に言葉を失う。

 

【あらすじ】

2009115日、真冬のニューヨークで、安全第一がモットーのベテラン操縦士サレンバーガー機長(トム・ハンクス)は、いつものように操縦席へ向かう。飛行機は無事に離陸したものの、マンハッタンの上空わずか850メートルという低空地点で急にエンジンが停止してしまう。このまま墜落すれば、乗客はおろか、ニューヨーク市民にも甚大な被害が及ぶ状況で彼が下した決断は、ハドソン川への着水だった。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

この作品の筋書きは、実際に起きた事故だし、当時大ニュースになったから、日本にいる私でも知っている結末です。

ハドソン川に胴体着陸した飛行機。

でも、犠牲者は一人もなかったー。

 

後日談があったのですね。

川への不時着の判断は的確だったのか。

 

水への不時着は、乗るたびに救命胴衣の説明があるし、みんな助かるんだと漠然と思っていましたが、この映画を見ると、やはりすごく危険なものなんだと認識させられます。

 

事故を調査している人も、乗客の命を危険にさらす行為しかなかったのか、そこに着目するのは仕方のないことかな。

 

一方、機長側に立つと、あの選択が最善だったし、全員が救出されて、自分の使命も全うされた、と考えて当然です。

 

離陸した直後、バードストライクがあって、エンジンが2機とも止まってから208秒間に起こったことの検証。

 

機長が見る悪夢ー摩天楼の町に突っ込む恐怖。

検証委員会の人の冷徹さ。

「コンピューターのシュミレーションでは、20回やって20回とも2つの飛行場に無事に降り立つことができました」

イーストウッド監督は緊張感を演出するのが本当にうまい!

 

映画は、当時と同じ経過を再現し、人々を配し、奇跡の検証を行っていきます。

コンピューターでは再現できない、危機を目の前にして迫られる決断に使える時間。

委員会はそれを35秒と定め、シュミレーションをやり直した。

その結果はー。

機長の判断も最善のものだったし、副操縦士のテクニックも確か。

クルーたちも乗客にパニックを起こさせず、冷静に誘導した。

乗客も数人、凍りそうな川に飛び込んだ人もいたけど、おおかたは冷静だった。

事故を目撃して救助に駆けつけたフェリー。

素早い対応のレスキュー隊。

関わった人たちすべてのの迅速で的確な判断が、全員の救出という奇跡を生んだということが、本当によくわかりました。

 

この公聴会は、この奇跡がしっかり検証できて、やってよかったと思いました。

奇跡は奇跡ではなく、関わったすべての人の勇気と命を救いたいという強い気持ちの結果だったのですね。

この事実をみんなが認識して、次の事故防止にもつなげられたら、なによりのことです。

 

あらためてつくづく、よく助かったなあ。

ラストシーンで、現実にこの事故に遭遇した人たちが集まっていましたが、彼らには確かな絆が生まれていると思いました。

とても感動しました。

 

お薦めです。

 

ザ・ビートルズ エイト デイズ ア ウィーク

2016-10-07 13:53:27 | 映画ー劇場鑑賞

ーザ・ビートルズ エイト デイズ ア ウィークーTHE BEATLES: EIGHT DAYS A WEEK ‐ THE TOURING YEARS

2016年 イギリス 2016

 

監督=ロン・ハワード キャスト=ポール・マッカートニー リンゴ・スター ジョン・レノン ジョージ・ハリスン ウーピー・ゴールドバーグ エルヴィス・コステロ シガニー・ウィーバー リチャード・レスター

 

【解説】

ザ・ビートルズのツアーを追ったドキュメンタリー。キャリア初期のリバプール時代から、1963年に始まった15か国90都市をめぐるツアーの様子や、サンフランシスコのキャンドルスティック・パーク公演までを描く。さらに、関係者へのインタビューや貴重な秘蔵映像も織り交ぜ、彼らの楽曲の変遷や人気の秘密を探っていく。『ビューティフル・マインド』などのロン・ハワードが監督を務め、ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、オノ・ヨーコらが全面的に協力している。

 

【あらすじ】

イギリスのミュージックシーンに登場したザ・ビートルズは、1963年にツアーをスタート。そしてアメリカのテレビ番組「ジ・エド・サリヴァン・ショー」出演をきっかけに、世界的な知名度と人気を得て、19646月に初のワールドツアーを開始する。ツアー活動を停止した19668月まで、15か国で166公演を行った彼らの全盛期を追う。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ビートルズをよく知っている人も、あまり知らない人も楽しめるジキュメンタリーだと思いました。

 

この映画を見ると、ビートルズって社会現象だったんだなあって思う。

アメリカでは、黒人差別の問題にも一石を投じたとか。

すごいことですね。

 

1963年から始まったツアー。

最初はハードスケジュールでも楽しそうにやっていたのに、だんだん楽しくなくなって…。

それというもの、コンサートの規模がどんどん大きくなるのに、機材や技術、警備など、コンサートを行う側の技術が付いていけなかったことが大きかったみたいですね。

よくぞ、無事に乗り切ったと、そっちのほうに感心しました。

しかも、演奏そのものはあんなちゃちな機材なのに、すごい!!

きゃあきゃあいって、失神する女性たちにも偽りはないと思ったなあ。

それほどまでに、新しい音楽だった。

それは、いまも世界中の人に影響を与え、人々に指示されていることが証明していると思う。

 

66年の8月の最後のコンサート。

ほんと悲惨で、ツアーをするのを止めたくなった気持が伝わってきました。

だって、コンサート会場から護送車で運ばれるんだもの。

ひど過ぎると思いました。

 

ウーピー・ゴールドバーグのインタビューが面白かった。

シェア・スタジアムのコンサートを見に行っていたんですね。

それが彼女にとって、どれだけ大きな出来事だったか、よくわかりました。

 

本編とは別にそのシェア・スタジアムのコンサートの様子をデジタルリマスターで上映してくれます。

これはお得。

臨場感たっぷり。

 

ぜひ、ご覧下さいね。

 


グッバイ、サマー

2016-10-07 13:47:24 | 映画ー劇場鑑賞

ーグッバイ、サマーーMICROBE ET GASOIL/MICROBE & GASOLINE

2015年 フランス 104

 

監督・脚本=ミッシェル・ゴンドリー キャスト=アンジュ・ダルジャン (ダニエル) テオフィル・バケ (テオ) ディアーヌ・ベニエ (ローラ) オドレイ・トトゥ (ダニエルの母)

 

【解説】

『エターナル・サンシャイン』など独特の世界観で人気のミシェル・ゴンドリー監督による青春ロードムービー。窮屈な日常から抜け出そうと旅に出た少年二人のひと夏の冒険を、自伝的要素をちりばめみずみずしく描き出す。周囲からミクロ(チビ)と呼ばれるダニエルを映画初出演のアンジュ・ダルジャン、変わり者の転校生テオを『素晴らしい風船旅行』などのモーリス・バケの孫であるテオフィル・バケが演じるほか、『ムード・インディゴ うたかたの日々』でゴンドリー監督と組んだオドレイ・トトゥが共演。

 

【あらすじ】

見た目が女の子っぽく、級友にチビとからかわれる14歳のダニエル(アンジュ・ダルジャン)は、悶々とした日々を過ごしていた。ある日、目立ちたがり屋で機械いじりが趣味のテオ(テオフィル・バケ)が転校してくると、周囲から浮いた存在の二人は意気投合する。うんざりするような日常から抜け出そうと、彼らはスクラップを集めて作った動くログハウスで夏休みに旅に出る。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「アメリ」のオドレイ・トトゥがお母さん役!!

ちょっとショックを覚えながら始まりましたが、二人の14才の少年の夏の冒険旅行のお話。

テオが作った一見ログハウスのようなもの。

それには車輪が付いていて、原付バイクのようなエンジンで動き、移動するんです。

とてもかわいい。

 

すごくほのぼのしていて、少年二人も可愛く、怖いような事件は起きず、無事に二人は帰ってきました。

 

ダニエルは成長したね。

髪も切ったし。

 

でも、ひと夏の冒険を終えて帰ってきたテオには厳しい現実が待っていました。

フランスでも貧しい家の子供は大変です。

 

なんか、ハックルベリーとトム・ソーヤみたいなお話でした。

 

ミッシェル・ゴンドリー監督作品はいつもユーモアとファンタジーに溢れているけど、これはとても真面目な、かわいいけど現実的な作品で、わかりやすかったです。