マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

リリーのすべて

2016-03-30 10:10:38 | 映画ー劇場鑑賞

ーリリーのすべてーTHE DANISH GIRL

2015年 120分 イギリス/ドイツ/アメリカ

監督=トム・フーバー キャスト=エディ・レッドメイン (リリー・エルベ(アイナー・ヴェイナー)) アリシア・ヴィカンダー (ゲルダ・ヴェイナー) ベン・ウィショー (ヘンリク) セバスチャン・コッホ (ヴァルネクロス)

 

 

【解説】

世界初の性別適合手術を受けたデンマーク人画家リリー・エルベと、その妻ゲルダとの愛を描いた伝記ドラマ。メガホンを取るのは、第83回アカデミー賞の4部門で受賞した『英国王のスピーチ』などのトム・フーパー。性別違和に苦悩する主人公には『博士と彼女のセオリー』でオスカー俳優となったエディ・レッドメイン、一番の理解者として夫を支え続けた妻を『コードネーム U.N.C.L.E.』などのアリシア・ヴィキャンデルが演じる。共演にはベン・ウィショー、マティアス・スーナールツらがそろう。

 

【あらすじ】

1926年デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナー(エディ・レッドメイン)は、同じく画家の妻ゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)に女性モデルの代役を依頼される。その際に、自身の内面にある女性の存在を感じ取る。それ以来リリーという女性として生活していく比率が増していくアイナーは、心と体の不一致に悩むことに。当初はそんな夫の様子に困惑するゲルダだったが、次第に理解を深め……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

世界初の性別適合手術を受けた人の衝撃的な作品ですが、私はこの作品は夫婦愛の映画だなあと思いました。

妻ゲルだ役を演じたアリシア・ヴィキャンデルが今年の助演女優賞を受賞しましたが、それほどまでに素晴らしい女性でした。

彼女が主人公と言ってもいい作品でした。

 

1900年代前半、性同一障害などという言葉もない時代、夫婦とも画家という家庭に現れた夫の障害。

夫の中に、リリー・エルベと名付けられた別の人格が現れて、その存在がどんどん夫の人格を乗っ取っていきます。

妻の苦悩と、愛する夫を助けたいという気持を、アリシアはすごくよく表現して涙が出ました。

 

今も、そういう障害を持つ人たちに優しい世の中とはとても言えない状態ですが、当時は精神病とされ世間から疎外され、自分自身も困惑し、不安の中で過ごしていた人が大勢いたことでしょう。

 

私にも理解し難いことですが、ゲルダのひたむきな愛情によって、リリーは幸せな生涯を閉じることができたと思いました。

 

エディ・レッドメインが、昨年のキング博士に引き続きのアカデミー賞のノミネートで、素晴らしい演技でしたが、それもアリシアあっての存在感ということで、文句なしの助演女優賞だったと納得しました。

 

いい作品でした。

 
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しあわせはどこにある

2016-03-30 10:03:48 | 映画ーDVD

ーしあわせはどこにあるーHECTOR AND THE SEARCH FOR HAPPINESS

2014年 イギリス/ドイツ/カナダ/南アフリカ 119

 

監督=ピーター・チェルソム キャスト=サイモン・ペッグ (ヘクター) トニ・コレット (アグネス) ロザムンド・パイク (クララ) ステラン・スカルスガルド (エドワード) ジァン・レノ(ディエゴ) クリストファー・プラマー(コアマン教授)

 

【解説】

フランス人精神科医フランソワ・ルロールによるベストセラーを、『マイ・フレンド・メモリー』などのピーター・チェルソム監督が映画化。充実した日々を送っていながら、自身の人生に幸せを見いだせなくなってしまった精神科医が、幸せのヒントを求めて世界各地へ旅に出るさまを描く。『ミッション:インポッシブル』シリーズや『宇宙人ポール』などのサイモン・ペッグ。共演に『ゴーン・ガール』などのロザムンド・パイク、オスカー俳優クリストファー・プラマーら豪華キャストがそろう。

 

【あらすじ】

美貌の恋人クララ(ロザムンド・パイク)と一緒にロンドンで満ち足りた日々を過ごす精神科医のヘクター(サイモン・ペッグ)は、自分を不幸だと思い込む患者たちの話を聞き続けるうちに、自身が幸せを感じられなくなってしまう。充実しているはずなのに自分の人生がつまらなく思えてきた彼は、幸せのヒントを求めて中国、チベット、アフリカなどを巡る旅に出るが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

原作はフランス人精神科医のフランソワ・ルロールによるベストセラーだそうです。

舞台をロンドンに移しての作品。

 

順調な仕事、美貌の恋人、クララ(ロザムンド・パイク)との平穏な日々、何不足もない毎日に見える精神科医のヘクター(サイモン・ペッグ)。

でも、本人は充足感がない。

幸せが何かわからなくなっている。

 

そこで、幸せ探しの旅に出た。

まず、中国、チベットを回って、大学時代の友人がいる南アフリカへ。

友人は苦しんでいるアフリカの人たちを支える医師をしていた。

 

そして、学生時代に恋していた女性に会いにアメリカへ。

思い出の地で再会したアグネス(トニ・コレット)は、二人の子供を連れ、お腹には第3子を妊娠していた。

 

メーテルリンクの「青い鳥」でも描かれるように、しあわせは自分の身近なところにあるという結論は、みんなわかっていると思うのね。

ヘクターの旅は、それを確認するための自分探しの旅なのかもしれないと思いました。

いい歳をしても、自分がわからなくなるのよね。

でも、思い立って世界旅行に出かけられるヘクターはそれだけで幸せ者です。

 

子供から大人になり切れてない自分を自覚したり、人の情けに触れたり、恋人の大切さを身にしみて感じたり、ヘクターにはかけがえのない、一世一代の旅となったようです。

 

サイモン・ペッグの良さが100パーセント表現されている作品。

面白かったです。

 

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アントマン

2016-03-30 10:00:03 | 映画ーDVD

ーアントマンーANT-MAN

2015年 アメリカ 117

 

監督=ペイトン・リード キャスト=ポール・ラッド (スコット・ラング) マイケル・ダグラス (ハンク・ピム)エヴァンジェリン・リリー (ホープ・ヴァン・ダイン) コリー・ストール (ダレン・クロス)

 

【解説】

マーベルコミックスの人気キャラクターを主人公にしたアクション。体長1.5センチになれる特殊スーツを着用した男が、正義の味方アントマンとなって悪に挑む。メガホンを取るのは、『チアーズ!』などのペイトン・リード。『ウォールフラワー』などのポール・ラッド、名優マイケル・ダグラス、『ホビット』シリーズなどのエヴァンジェリン・リリーらが出演している。小さな体を生かしながら、強大な悪を倒していくアントマンの姿は痛快。

 

【あらすじ】

仕事や人間関係がうまくいかず、頑張ろうとすればするほど空回りしてしまうスコット・ラング(ポール・ラッド)。別れた妻が引き取った娘の養育費も用意することができず、人生の崖っぷちに立たされた彼のもとにある仕事が舞い込んでくる。それは肉体をわずか1.5センチに縮小できる特殊なスーツをまとい、正義の味方アントマンになるというものだった。スーツを着用した彼は、ヒーローとして活躍するために過酷なトレーニングを重ねていくが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ちょっと侮っていましたアントマン、こんな面白い作品とは。

マーベルの12作目らしいですが、まだこんな新鮮なキャラクターがいたのですね。

 

スコット・ラング(ポール・ラッド)は5年も刑務所に入っていた窃盗犯。

なにをやってもうまくいかない男だが、娘を愛する気持は人一倍です。

 

今回こそは泥棒家業から足を洗おうと思っていたのに、大金持ちの家の金庫を開けるハメに。

でも、その家の金庫にあったものは不気味なスーツだった。

 

このスーツを着るとアリのようなサイズまで縮んでしまった。

そして課せられた使命とは…。

 

アントマンになる人が落ちこぼれというのがなんとも人間味があって面白い。

「キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー」にも参戦するらしい。

マーベルの映画、ますます楽しみですね。

 
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マリーゴール・ドホテル 幸せへの第二章

2016-03-28 11:37:45 | 映画ー劇場鑑賞

ーマリーゴール・ドホテル 幸せへの第二章ーTHE SECOND BEST EXOTIC MARIGOLD HOTEL

2015年 イギリス/アメリカ 123

 

監督=ジョン・マッデン キャスト=ジュディ・デンチ (イヴリン・グリーンスレイド)マギー・スミス (ミュリエル・ドネリー)ビル・ナイ (ダグラス・エインズリー)デヴ・パテル (ソニー・カプー) デヴィッド・ストラザーン(タイ・バーリー) リチャード・ギア(ガイ・チェンバース)

 

【解説】

人気作家デボラ・モガーの小説を実写化した、2011年製作のヒューマンドラマ『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』の続編。インドのおんぼろホテルで悠々自適の生活を送るイギリス人シニアたちが、若き支配人の結婚と謎めいた宿泊客の登場に翻弄(ほんろう)されていく。監督にジョン・マッデン、キャストにジュディ・デンチ、マギー・スミス、ビル・ナイと前作のメンバーが結集。そこにリチャード・ギアが新たに加わり、物語を盛り上げる。ユーモアとヒューマニズムに満ちた内容はもちろん、インドの風光明媚(めいび)な風景を捉えた映像も見もの。

 

【あらすじ】

インドにあるマリーゴールド・ホテル。そこで宿泊を続けているイヴリン(ジュディ・デンチ)、ミュリエル(マギー・スミス)、ダグラス(ビル・ナイ)ら、イギリス人シニアたち。イヴリンは好意を寄せ合っているダグラスと関係を進められず、副支配人となったミュリエルはある隠し事をしながら業務をこなすなど、それぞれがさまざまな思いや事情を抱えていた。支配人ソニー(デヴ・パテル)の結婚とホテル拡大の決定に色めき立つ中、一人の怪しげな男(リチャード・ギア)が宿泊客としてやって来る。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」の続編です。

前回の登場人物たちもとても元気でしたよ。

 

マリーゴールド・ホテルで帳簿を見るようになったミュリエル(マギー・スミス)とホテルのオーナーのソニー(デヴ・パテル)は、ホテル拡張のために資金を融資をしてもらうべくニューヨークへやってくる。

銀行の偉い人(デヴィッド・ストラザーン)に会おうとも、イギリス女性としてのプライドを忘れないミュリエル。

その堂々とした振る舞いに銀行家も一目置いたようですが、返事はすぐにはもらえず、二人はインドのジャイプールに戻ってきました。

  ミュリエル

イブリン(ジュディ・デンチ)は新しい仕事を嬉々としてこなし、充実した毎日を送っていました。

妻に去られたダグラス(ビル・ナイ)も、観光客相手にガイドをしていました。

  イブリンとダグラス

他の人たちも楽しい生活を送っています。

 

ソニーは1週間後に結婚式を控えているのに、ホテルの拡張という夢の方にのめり込みがちで、恋人との関係がぎくしゃくしています。

 

ホテルの実情を見るために、銀行が覆面調査員を送り込んでくる!

ソニーは宿泊客の一人の怪しげな男ガイ(リチャード・ギア)を調査員と決め込んで、同じときに宿泊に来た女性を冷たくあしらうが…。

 ガイとソニーのお母さん

☆ネタバレ

イブリンとダグラスは引かれあっているけど、ダグラスがまだ離婚に踏み切らないこともあって、一歩が踏み出せないでいました。

 

そこにダグラスの妻と娘がやってくるのですが、二人の関係は果たして…。

 

こういう二人の繊細な様子を見ていると、恋愛に年は関係ないなあ、それどころか年を取っているせいでより純粋に考えてしまうというところが、とてもひしひしと伝わって来て痛々しいくらいでした。

 

対照的に奔放にやっている老人たちもいて、それも楽しかったです。

 

ミュリエルは相変わらずヘンコツだけど、心がとても温かい人なので、付き合えば付き合うほど素敵。

 

ジュディ・デンチとマギー・スミスの81歳女優対決ですが、見応えがありますよ。

この緊張感、たまりませんでした。

 

ソニーの態度にずいぶんいらいらさせられますが、最後はインド式の結婚式が素晴らしいです。

  ソニーの結婚式

私は前作よりよかったと思いました。

とても盛りだくさん。

すごく楽しかったですよ。

 

お薦めです。

 
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ザ・レジェンド

2016-03-28 10:59:28 | 映画ーDVD

ーザ・レジェンドーOUTCAST/白幽靈傳奇之絶命逃亡

2014年 中国/カナダ/フランス

 

監督=ニコラス・パウエル キャスト=ヘイデン・クリステンセン ニコラス・ケイジ リウ・イーフェイ アンディ・オン

 

【解説】

欧州から中国に渡った十字軍の伝説の騎士をニコラス・ケイジとヘイデン・クリステンセンが演じ、用心棒として王族を守るべく戦いに挑む姿を描いたアクション。異国からやって来た2人の騎士が、中国皇帝の後継者争いで命を狙われる王族を守り、一国の危機を救うために活躍を繰り広げる。監督は、『ラスト サムライ』などのスタントコーディネートを担当し、本作が初監督作品となったニック・パウエル。中国の険しい大自然の中で展開する、パワフルなアクションに目を奪われる。

 

【あらすじ】

12世紀。十字軍の伝説の騎士であるガレイン(ニコラス・ケイジ)とジェイコブ(ヘイデン・クリステンセン)は日々の戦闘に疲弊したため、その状況から抜け出し極東の中国にたどり着く。折しも中国では皇帝が長男シン(アンディ・オン)に暗殺され、後継者争いが起きていた。ガレインとジェイコブは弟の皇子とその姉(リウ・イーフェイ)の用心棒となり、シンの刺客を迎え撃つことになる。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

十字軍の映画かと思うと、中国映画みたいだったし、ちょっと中途半端だなあ。

ニコラス・ケイジとヘイデン・クリステンセン。

もちろん、ヘイデン君目当てで鑑賞しました。

 

ヘイデン君は、精悍な若者に成長していて、とてもかっこよかったです。

でも、収穫はそれだけかなあ。

ストーリーはありがちで、アクションも、私には長過ぎる感じでした。

 

師と弟子との葛藤、皇帝の世継ぎ争いに巻き込まれ用心棒となるストーリー。

善と悪がはっきりしていてわかりやすい作品です。

 
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アデライン、100年目の恋

2016-03-28 10:38:49 | 映画ーDVD

ーアデライン、100年目の恋ーTHE AGE OF ADALINE

2015年 アメリカ 113

 

監督=リー・トランド・クリーガー キャスト=ブレイク・ライヴリー (アデライン・ボウマン)ミキール・ハースマン (エリス・ジョーンズ)キャシー・ベイカー
(キャシー・ジョーンズ)ハリソン・フォード (ウィリアム・ジョーンズ)

 

【解説】

若く美しい29歳のまま100年以上生き続けた孤独な女性が、真実の愛を見いだすまでを描くラブストーリー。主演はテレビドラマ「ゴシップガール」シリーズなどのブレイク・ライヴリー、共演にはハリソン・フォード、『ブラックブック』などのミキール・ハースマンらが名を連ねる。メガホンを取るのは、『セレステジェシー』などのリー・トランド・クリーガー。グッチをはじめ、さまざまな時代のデザインのドレスがスクリーンを華やかに彩る。

 

【あらすじ】

サンフランシスコの市立資料館に勤務する29歳のきれいな女性ジェニー(ブレイク・ライヴリー)は、ある年越しパーティーで出会った青年エリス・ジョーンズ(ミキール・ハースマン)と恋に落ちる。彼の両親の結婚記念日に招待されたジェニーが実家を訪ねると、初対面のはずのエリスの父親ウィリアム(ハリソン・フォード)から「アデライン」と呼び掛けられる。それは、ウィリアムが以前真剣に愛した女性の名前で……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

不老不死は、人類の永遠のテーマであり、憧れですが、それはそんなに幸せなことではないことも私たちは薄々感じていますよね。

「ベンジャミン・バトン 数奇な運命」では、難解なドラマとして語られていましたが、この作品はブレイク・ライブリーの美貌に少し羨望の思いを抱きながら、鑑賞しました。

 

29歳で夫を亡くし、一人娘と暮らすジェニー(ブレイク・ライヴリー)は、自動車事故を起こし川に転落する。

しかし、雷に撃たれ生き返り、細胞に刺激を受け不老となる。

 

いつまでも若いままのジェニーは、やがて娘よりも若くなり、娘にだけ告げて姿を消す。

それからは10年ごとに住むところや名前を変えてひっそりと生きてきた。

愛する娘に会うのも1年に1度だけ。

 

それから100年後のある年、ニューイヤーパーティでエリス・ジョーンズ(ミキール・ハースマン)と出会い、恋に落ちる。

エリスの両親に会うと、父親はかつての恋人ウィリアム(ハリソン・フォード)だった。

 

ファンタジー仕立てで、じわじわと人生の本質を考えさせられますが、誰になんと言われようと、いつまでも美しくありたいと思うのは女性の切なる願望だなあ。

美しいブレイク・ライブリーをうっとりと見ていました。

 

後半はハリソン・フォードが現れて作品が締まりました。

さすがですね。

 

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キャロル

2016-03-24 13:18:30 | 映画ー劇場鑑賞

ーキャロルーCAROL

2015年 イギリス/アメリカ/フランス 118

 

監督=トッド・ヘインズ キャスト=ケイト・ブランシェット (キャロル・エアード) ルーニー・マーラ (テレーズ・ベリベット)サラ・ポールソン (アビー)ジェイク・レイシー (リチャード)

 

【解説】

「太陽がいっぱい」「殺意の迷宮」などで知られる作家パトリシア・ハイスミスの小説を基にしたラブロマンス。同性ながらも強く惹(ひ)かれ合う女性たちに待ち受ける運命を追い掛ける。メガホンを取るのは、『エデンより彼方に』『アイム・ノット・ゼア』などのトッド・ヘインズ。『ブルージャスミン』などのケイト・ブランシェット、『ドラゴン・タトゥーの女』などのルーニー・マーラが共演。彼女らの熱演はもとより、舞台となる1950年代初頭のニューヨークを再現した美術にも注目。

 

【あらすじ】

1952年のニューヨーク。デパートでアルバイトをするテレーズ(ルーニー・マーラ)は、娘へのプレゼントを探すキャロル(ケイト・ブランシェット)に応対する。優雅で気品に満ちた美しさを誇るも、謎めいたムードもある彼女に魅了されたテレーズ。彼女にクリスマスカードを送ったのを契機に、二人は会っては話をする仲になる。娘の親権をめぐって離婚訴訟中の夫と争うキャロルと恋人からの求婚に思い悩むテレーズ。そんな中、彼女たちは旅行に出掛けるが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

女性の同性愛作品はフランス映画の「アデル、ブルーは熱い色」が激しい恋で印象に残っていますが、なかなか共感するところまでは至りませんでした。

 

この「キャロル」は1950年という、女性が抑圧されていて、人生を自由に選択できないという時代もあって、「心のままに生きたい」という思いを抱いているキャロル(ケイト・ブランシェット)の心の葛藤が迫ってくるような作品でした。

 

キャロルは富豪の妻で、幼い娘と暮らしている。

人もうらやむ環境だが、離婚問題を抱え、娘の親権も脅かされている。

義父母ともうまくいかず、結局、娘は遠ざけられ、法的に争うことになってしまった。

 

そうなると、当時の女性の権利など弱いものです。

そんなときにキャロルとテレーズ(ルーニー・マーラ)は出会ったのでした。

この出会いのシーンは素敵ですよ。

テレーズは写真家になる夢を持ちつつ、デパートでアルバイトをしていました。

恋人もいて、青春を謳歌している感じです。

ちょうどクリスマス商戦の季節。

そこへ娘のクリスマスプレゼントを探しに来たキャロルと出会いました。

おもちゃ売り場に入って来たキャロルのゴージャスな感じにテレーズの目は釘付けになります。

何が起こったかわからない感じ。

まさか、女性に恋するとは思っていませんからね。

二人は会話を交わし、キャロルはテレーズが勧めたものを買って帰ります。

残されていたキャロルの手袋。

これがきっかけになって二人は会うようになります。

今度はキャロルが恋に落ちる番。

 

キャロルは夫に子供を取り上げられ、悲しみの淵にいました。

失意のキャロルはテレーズを誘って旅に出ます。

ここからは、テレーズの成長物語のような感じにもなっていきます。

しかし、この幸せも長くは続きません。

夫の卑怯な行為により、キャロルはどん底に落とされますが…。

 

二人の女性がどう変化していくのか、とても興味深く最後まで引き付けられました。

 

抑圧されたキャロルがもがき苦しみながら自分の人生を再構築していくのも素敵ですし、テレーズが自分の才能に目覚めていくところも素敵でした。

 

ケイト・ブランシェットは美しさに加えて貫禄さえ感じますし、ルーニー・マーラのけなげなかわいらしさといったら、誰でも恋に落ちてしまいそうでした。

 

女性のドラマとして見応えがありましたよ。

 

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きっと、星のせいじゃない

2016-03-24 13:03:47 | 映画ーDVD

ーきっと、星のせいじゃないーTHE FAULT IN OUR STARS

2014年 アメリカ 126

 

ジョシュ・ブーン監督 キャスト=シェイリーン・ウッドリー (ヘイゼル・グレース・ランカスター) アンセル・エルゴート (オーガスタス・ウォーターズ) ローラ・ダーン (フラニー) ナット・ウルフ (アイザック) ウィレム・デフォー(ピーター・ヴァン・ホーテン)

【解説】

ジョン・グリーンのベストセラー小説「さよならを待つふたりのために」を基にした青春ロマンス。ガン患者の集会で出会った若い男女が恋に落ち、憧れの作家と対面しようとオランダへ旅する姿などを追う。『ダイバージェント』に出演したシャイリーン・ウッドリーとアンセル・エルゴートがカップルを熱演、その脇をローラ・ダーン、ウィレム・デフォーら実力派が固める。残り少ない時間の中で懸命に生を全うしようとするヒロインの姿に熱くなる。

 

【あらすじ】

末期ガンながらも、薬の効果で深刻な状態を免れているヘイゼル(シャイリーン・ウッドリー)。だが、学校にも通えず、友人もできず、酸素ボンべなしでは生活できない。そんな中、ガン患者の集会で骨肉腫を克服したガス(アンセル・エルゴート)と知り合う。ヘイゼルに惹(ひ)かれたガスだが、彼女に距離を置かれてしまう。ヘイゼルに振り向いてもらおうと、彼女が敬愛する作家にメールを送って返信をもらうことに成功するガス。それをきっかけに、二人は作家に会おうとオランダへ旅行に出るが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

予告編を見て、難病ものだと言うことなので、ちょっと躊躇していましたが、見終わってとても爽やかな作品でした。

悲しいけどね。

若い人が病気の話は、やはり辛いですよね。

 

この作品は、主人公のヘイゼル(シャイリーン・ウッドリー)は17歳で末期がん。

ポジティブに生きろという方が難しいですよね。

両親に勧められて参加しているがん患者の会で、骨肉腫を克服したガス(アンセル・エルゴート)と知り合う。

でも、ガスのアプローチに素直に応えられない。

 

ガスはヘイゼルが敬愛する作家ピーター・ヴァン・ホーテン(ウィレム・デフォー)にメールを出し、唐突に終わっている物語の結末が知りたいと伝える。

ヴァン・ホーテンはアムステルダムに住んでいて、来られるなら会ってくれるという。

 

ヘイゼルの状態には心配があったけど、憧れの作家に会えるということで、二人はデンマークへ。

ヴァン・ホーテンには会えたが、彼は明らかにアルコール中毒で対応も冷たかった。

 

アシスタントの人が申し訳なく思ってアムステルダムの町を案内してくれますが、観光地は階段が多いのですね。

呼吸が苦しくても頑張って階段を自力で上るヘイゼルの頑張りが素敵です。

特に、アンネの家のシーンがよかったです。

 

でも、運命は皮肉。

ガスが癌を再発して亡くなってしまいます。

そして、ヴァン・ホーテンにも同じような悲劇があったことがわかります。

 

身近な人の病気や死。

本当に辛いですよね。

 

でも、死を覚悟して生きているヘイゼルでも、生きている限り感じる人生の幸せの数々。

恋人であったり、両親であったり、無限の愛を感じることが大切なんだということが、じわりじわりと訴えかけてきます。

ほんと、死なない人はないわけでね、死ぬまで生きるのは、全員同じ、そこだけは平等ですからね。

人間とは、なんともはかない存在です。

 

悲しいばかりではない、命の大切さと純愛に感動する作品です。

 
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マネー・ショート 華麗なる大逆転

2016-03-15 10:36:08 | 映画ー劇場鑑賞

ーマネー・ショート 華麗なる大逆転ーTHE BIG SHORT

2015年 アメリカ 130分 

監督=アダム・マッケイ キャスト=クリスチャン・ベイル (マイケル・バーリ) スティーヴ・カレル (マーク・バウム) ライアン・ゴズリング (ジャレッド・ベネット) ブラッド・ピット (ベン・リカート) 

 

【解説】

リーマンショック以前に経済破綻の可能性に気付いた金融マンたちの実話を、クリスチャン・ベイルやブラッド・ピットといった豪華キャストで描く社会派ドラマ。サブプライムローンのリスクを察知した個性的な金融トレーダーらが、ウォール街を出し抜こうと図るさまを映し出す。クリスチャンとブラッドに加え、スティーヴ・カレル、ライアン・ゴズリングも出演。『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』などのアダム・マッケイがメガホンを取る。痛快なストーリーと、ハリウッドを代表する4人の男優の競演が見どころ。

 

【あらすじ】

2005年のアメリカ。金融トレーダーのマイケル(クリスチャン・ベイル)は、サブプライムローンの危機を指摘するもウォール街では一笑を買ってしまい、「クレジット・デフォルト・スワップ」という金融取引で出し抜いてやろうと考える。同じころ、銀行家ジャレド(ライアン・ゴズリング)がマイケルの戦略を知り、ヘッジファンドマネージャーのマーク(スティーヴ・カレル)、伝説の銀行家ベン(ブラッド・ピット)らを巻き込み……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

この副題、おかしいでしょう。

「華麗なる大逆転」って、主人公たちにとってはそうかもしれないけど、どれだけみんなが迷惑したと思っているの?

あのリーマンショックを予見して大儲けした人たちの話。

「華麗なる」なんて、よく言うよ。

世界中のたくさんの人たちがひどい目に遭ったのに、まったく共感できない副題です。

 

彼らは、銀行や経済学者のずさんなサブプライムローンの実態に気づき、その崩壊にかけた人たち。

気が付いたんなら、自分たちの儲けを考えるのではなく、広く社会に警告してくれたらよかったのにね。

 

天才的なトレーダーのマイケル(クリスチャン・ベイル)は、サブプライムローンの危機に気が付くが、ウォール街の人たちは一笑に付す。

それならばと、「クレジット・デフォルト・スワップ」CDCという保険商品で債券崩壊の後も儲けてやろうと考える。

  銀行家ジャレド(ライアン・ゴズリング)

 

 ヘッジファンドマネージャーのマーク(スティーヴ・カレル)

銀行家ジャレド(ライアン・ゴズリング)がマイケルの理論に気が付き、顧客のヘッジファンドマネージャーのマーク(スティーヴ・カレル)に持ちかける。

マークのチームは調査を始め、その実態がでたらめなことを突き止めて、CDCを買いあさる。

  ベン(ブラッド・ピット)

大学時代の友人どうしで個人投資家として活動し始めた二人組もこのことを知り、伝説のトレーダーで今は引退しているベン(ブラッド・ピット)を巻き込んで、このゲームに参戦した。

 

全くゲームのようです。

私の理解なので、間違ってかもしれないけど、ゲームのようでもゲームではなく、末端では借金している人もいれば、家賃を払っている人もいる。

そういう人たちには家族もあり、生活もあるわけです。

 

それがマイケルの予見通り崩壊してしまう。

マイケルたちは巨額な保険金をもらうわけですが、末端の人々は借金にまみれ、住居を追われる。

大証券企業や銀行もたくさん倒産して、その負債は世界を駆け巡り、世界中が不況の嵐に見舞われたわけです。

 

さらに悪いことには、そういう債券はまた姿を変え、今もゲームのように膨れ上がりながら、崩壊の時を待っているかもしれないということ。

 

株やローンに手を出さず、ちまちま暮している人が大半でしょう。

当然私もです。

でも、そういう人たちの暮らしを脅かすのが恐慌というやつです。

 

この作品はコメディ仕立てでとても面白いんですが、面白がってもいられないというところがうまく描かれていました。

 

ブラッド・ピットは美味しいところを押さえていました。

 

クリスチャン・ベールが適役ですが、いつもはコメディアンみたいなスティーブ・カレルが一番リアルな人間を演じていて、よかったですよ。

 

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雪の轍

2016-03-15 10:26:27 | 映画ーDVD

ー雪の轍ーKIS UYKUSU/WINTER SLEEP

2014年 トルコ/フランス/ドイツ 196

 

監督=ヌリ・ビルゲ・ジェイラン キャスト=ハルク・ビルギナー (アイドゥン) メリッサ・スーゼン (ニハル)デメット・アクバッグ (ネジラ)ネジャト・イスレーシュ
(イスマイル)

 

【解説】

67回カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した、現代トルコ映画界をけん引するヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督による人間ドラマ。世界遺産カッパドキアを舞台に、ホテルのオーナーで元舞台俳優の主人公と美しい若妻との生活、出戻りの妹との愛憎、家賃を滞納する聖職者一家とのいざこざを描く。『ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋』などのハルク・ビルギナーらが出演。雪に閉ざされたホテルの中で、次第に明らかになっていく登場人物たちの感情が観る者を作品の世界に引き込む。

 

【あらすじ】

世界遺産カッパドキアの「オセロ」というホテルのオーナーである元舞台役者のアイドゥン(ハルク・ビルギナー)は、若くてきれいな妻と、離婚して出戻ってきた妹と生活していた。思い通りに暮らす毎日を送っていたものの、冬が訪れ雪に覆い尽くされたホテルの中でそれぞれの内面があらわになっていき、互いに感情をぶつけ始める。さらに、アイドゥンへの家賃を払おうとしない聖職者一家との関係が悩みの種で……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

2008年にトルコ旅行(カッパドキア編)をしました。

 

この映画の主人公アイドゥン(ハルク・ビルギナー)は、親から引き継いだカッパドキアのホテル経営者です。

元々は俳優で、今は引退し、地方紙のコラムを書いたり、ライフワークであるトルコ演劇史の執筆を前に資料集めをしているところ。

若い慈善活動家の妻ニハルと、離婚して帰って来た妹ネジラと暮しています。

 

3時間以上の長い映画ですが、ほとんど彼のホテルが舞台の会話劇。

カッパドキアにも冬が来て、最後の客である日本人が出て行きました。

ホテルもオフシーズン、雪も降るのですね。

 

アイドゥンの書斎に退屈した妹が訪ねてきます。

アイドゥンは自分ではリベラルなインテリ人間と思っていますが、借家人との間にトラブルを抱え、そのトラブルは弁護士や使用人に押し付けて自ら解決の努力はしません。

妹は辛辣にアイドゥンの現実逃避を批判します。

 

妻はホテルのリビングで慈善事業の資金集めパーティを開いて、アイドゥンからみたらいかがわしい人物と親しくしています。

この話で、二人は離婚の危機まで言及することに。

妹や妻とも言い争いはしたくないのに、不協和音。

 

私の若い頃の議論好きな感じの内容ですが、明るい解決策どころか、人間関係が危うくなり追いつめられる感じです。

 

とうとうアイドゥンは家を出て旅に出ますが、やはり妻の待つ我が家が一番というラストでした。

でも、この先、うまくいくのでしょうか?

 

人生理屈通りには送れない。

自分の価値観にしがみついていてはなおさら。

 

老境に入って、考えさせられるテーマじゃないかな?

 
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