ーパイレーツ・オブ・カリビアン(私なりの総評)ー
先週の水曜日、ワールド・エンドを見に行ってきました。
小さい劇場に移っていましたが、ほとんど満席の状態。
エンディングまでみなさん席を立たないし、よく知っているという感じの観客でした。
客層はいろんな年齢層だったし、レディースデイというのに、学生のような男の子も、おじいさんもいました。
私みたいな、ディープなファンも多いんだなあ、と勝手に解釈して勝手に感激しました。
今回は、劇場で見るのも最後なので(たぶん…)、疑問を持たずに素直に見ることにしました。
そして、私の総評。
このシリーズは、やはりウィルの波乱に富んだ物語と見るべきですね。
なにをいまさら、ですが…
「呪われた海賊たち」であまりにジョニーの出来が良かったから、観客ばかりではなく、制作側の人もジョニーに頼ってしまったところが混乱の原因だと思うなあ。
そこで、ウィルを中心に物語を振り返ってみましょう。
思い出してー
まず、難破船であやうく遭難しそうになったウィルをエリザベスがみつけて、助けたのがこの物語の始まりでした。
やがて、成長したウィルは腕のいい鍛冶屋となり、エリザベスの父、スワン総督から依頼され、ノリントンの昇進祝いの剣を作ります。
この剣の役割も重要なポイントです。
途中、ベケットの手に入り、その後のリントンに戻り、結局その剣がウィルの命を奪うのです。
なんと数奇な運命。
また、ノリントンにも過酷な運命が待っていました。
エリザベスに求婚したけれど、エリザベスは密かにウィルに思いを寄せていました。
ウィルもエリザベスを愛していましたが、身分違いに口に出すこともできませんでした。
その二人を結びつける役目がジャックだったのです。
ジャックが沈みそうな小さな船でポートロワイヤルに現れて、なにやら事件の予感。
プラック・パール号の海賊たちがエリザベスをさらって行きました。
ウィルはジャックを頼って、エリザベス救出に向かいます。
もともと、ブラック・ハールを取り戻すのが目的のジャック。
二人の利害は一致し、海へ…。
そこは、はらはらどきどきの海賊が活躍する冒険の世界。
しかも、海賊たちは呪われていて、月の光に照らされるとゾンビと化す!
面白かったですよね。
「死の島」でのバルボッサとの決闘の末、ジャックとウィルとエリザベスは海賊の呪いを解き、一件落着。
ところが、ジャツクの仲間はジャツクを見捨てて逃走したので、ジャックは捕まって処刑されるはめに。
しかし、ウィルが我が身の危険も顧みず、ジャックを助けたことから、彼らの運命もまた大きく変わったのであった…というのが第1話。
第2話になると、この後日談として、ノリントンはジャックを追って大海に出たが、不運続きで失敗し、あげくには提督をクビになり、失意のどん底でトルトゥーガで落ちぶれているという設定。
ウィルとエリザベスは結婚するはずだったが、結婚式当日に東インド貿易会社のベケットが、英国の権力の名代としてウィルとエリザベスに死刑を告げにやってきた。
罪状は死刑囚ジャック・スパロウの逃亡幇助罪。
これにはスワン総督も従わざるを得ず、娘かわいさにベケットの要求を聞いてポートロワイヤルはベケットの意のままに動くこととなった。
一方のジャック、13年前にブラック・パール号を海底から引き上げるため、幽霊船フライング・ダッチマン号を操るデイビー・ジョーンズとある取引をしていた。
それは、13年後、ジャツクはジョーンズの奴隷となって100年間働くというもの。
ジャックともあろう人が、なんでそんなバカな約束をしたのでしょうね。
その時になれば、得意の舌先三寸で逃げおおせると思ったのかしら?
そんな甘い相手じゃなさそうだけど。
しかも、当時一等航海士だったバルボッサの反乱にあってブラック・パールはあっというまに彼の手を離れてしまった。
やっと取り戻したと思ったら、契約の期日が迫っていたというわけ。
このことを告げにきたのが、ウイルのお父さんで、元ジャツクのブラック・パールの海賊だった靴ひものビル。
ジャックのたった一人の味方だったのに、靴ひもを大砲の弾につながれて海に落とされた。
彼もジョーンズと取引をして、命を長らえる代わりに、彼の船で奴隷として働いているという。
ベケットはエリザベスを人質に、ウィルにジャックのコンパスを取って来るように命じた。
彼は、原住民に囚われているジャックたちを発見し、コンパスを渡すように頼むが、ジャックは人のいいウィルを利用して、ジョーンズとの交渉を有利にしようと悪知恵を働かせた。
でもまあ、お父さんの助けもあって、とにかく鍵はウィルの手に入った。
ジャックもジョーンズと、ウィルを入れて100人の魂で自分の命を助けてもらう交渉に成功した。
ひどい話だけど、ジャックらしい、その場逃れの交渉とも言える。
ジョーンズに引き渡す男たちを捜しに行ったトルトゥーガでノリントンと再会する。
復讐に燃えるノリントン。
しかし、エリザベスもここに登場し、共にブラック・ハールに乗り込むこととなる。
ジャックはエリザベスに「デッドマンズチェストを見つけ出せば、ウイルが見つかる」とうまいことを言って、チェストのありかを探させた。
孤島の砂の中、デッド・マンズ・チェストがみつかった!!
そこに鍵を持ったウィルが現れて、ウィル、ジャック、ノリントンが三つどもえで奪い合いをする。
三者三様の思惑があったからだ。
ジャックは、ジョーンズとの契約をチャラにするための交渉に使いたかった。
ウィルはジョーンズを殺して、父親を助けたかった。
ノリレントンは、ベケットに持って行き、自らの復活をお願いしたかった。
その結果、漁父の利という形でまずジャックがジョーンズの心臓を手に入れるが、結局はノリントンに奪われて、自分の復活のためにベケットに差し出された。
ジョーンズへの切り札をなくしたのを知ったエリザベスは、色仕掛けでジャックを陥れ、ジョーンズに差し出した。
ここで、2話の終わり。
この心臓の意味だけど、ジョーンズを操るツールなのよね。
本来なら、愛するカリプソの元にあるはず。
でも、カリプソに裏切られたと怒りに狂ったジョーンズが自ら隠してしまったというしろもの。
第3話では、この心臓でジョーンズを脅してベケットが海の利権を手に入れようとしていた。
ティア・ダルマによって復活したバルボッサは、ベケットに対抗するため海賊会議を開こうとしていた。
それには、9人の海賊長が必要で、その9人の中にジャツク・スパロウも含まれていたのだ。
ティア・ダルマがバルボッサを復活させた理由は?
やっぱり、元のカリプソに戻るために海賊会議を招集するというバルボッサに乗ったのよね。
さて、ジャックはジョーンズの墓場に閉じ込められていた。
そこに行くには、シンガポールの海賊サオ・フェンが持っている海図が必要。
ウィルはサオ・フェンとうまく交渉してなんとか海図を手に入れた。
彼は父親をジョーンズの手から救い出すという目的を忘れてはいなかった。
バルボッサや海賊たちとは立場が違った。
しかし、このことはエリザベスにも打ち明けていなかった。
ウィルは、エリザベスがジャックとキスするのを見てしまって、それがジャックを裏切り、みんなを助けるためだということを聞かされていなかったことに、腹を立てていたからだ。
バルボッサの導きでジャックを墓場から助け出し、ジャックの機転で、この世に戻ってきた一行。
それぞれの思惑が交錯して、なかなかわかりにくいストーリーだけど、これがウィルとエリザベスの愛を確認する結果になるように作られている、はず。
エリザベスはウィルのお父さんに会って、救うのは無理だという理由も聞いたし。
エリザベスの気持ちがここでぐっとウィルに傾いたでしょうね。
戦闘の中、ブラックパール号の上で、ウイルはエリザベスにプロポーズして、バルボッサは船長なので(ジャツクが聞いたら怒るよね)、結婚を宣言した。
その後、戦闘はフライングダッチマンへと移り、ウィルはノリントンのために自分が作った剣でジョーンズに刺されてしまう。
ジャックは、ジョーンズの心臓を瀕死のウィルに突かせ、かろうじて、ウィルをフライングダッチマンの新船長として生きる可能性を残した。
ジョーンズが海に沈み、フライングダッチマンの呪いは解けた。
ウイルの父親をはじめ乗組員は魚人間から元の姿に戻った。
そして、みんなの視線の先には、新船長ウィルの姿がありました。
このウィル、すごくかっこいいねえ。
今回、かなりぐっときました。
逞しくなったよね。泣!!
エリザベスはウィルの妻として、陸の上でたった1日の新婚生活を送った。
フライングダッチマンの船長であるウィルは10年に1日だけ陸の上の生活がゆるされているのだ。
名残惜しい別れの末に、船は地平線に緑の閃光を残して消えて行った。
長くなりましたが、3部作、これでかなり整理できたなあ。
自己満足。
エンドタイトルの後で示された、ウィルとエリザベスの愛の結晶。
これで、彼らの物語は完結ですね!?
後日談のように描かれているのがトルトゥーガでのジャック。
女に自分の船を自慢しているが、船はまたしてもバルボッサに持って行かれた。
しかし、そこは抜け目のないジャック、海図の重要な部分をくりぬき、「永遠の命」を求めて、いざ出航。
まず、コンパスがラムのありかを指すところが、ジャックらしい憎い演出でした。
次の作品が作られるとしたら、ジャックの冒険物語しかないでしょう!!
ねっ!!
先週の水曜日、ワールド・エンドを見に行ってきました。
小さい劇場に移っていましたが、ほとんど満席の状態。
エンディングまでみなさん席を立たないし、よく知っているという感じの観客でした。
客層はいろんな年齢層だったし、レディースデイというのに、学生のような男の子も、おじいさんもいました。
私みたいな、ディープなファンも多いんだなあ、と勝手に解釈して勝手に感激しました。
今回は、劇場で見るのも最後なので(たぶん…)、疑問を持たずに素直に見ることにしました。
そして、私の総評。
このシリーズは、やはりウィルの波乱に富んだ物語と見るべきですね。
なにをいまさら、ですが…
「呪われた海賊たち」であまりにジョニーの出来が良かったから、観客ばかりではなく、制作側の人もジョニーに頼ってしまったところが混乱の原因だと思うなあ。
そこで、ウィルを中心に物語を振り返ってみましょう。
思い出してー
まず、難破船であやうく遭難しそうになったウィルをエリザベスがみつけて、助けたのがこの物語の始まりでした。
やがて、成長したウィルは腕のいい鍛冶屋となり、エリザベスの父、スワン総督から依頼され、ノリントンの昇進祝いの剣を作ります。
この剣の役割も重要なポイントです。
途中、ベケットの手に入り、その後のリントンに戻り、結局その剣がウィルの命を奪うのです。
なんと数奇な運命。
また、ノリントンにも過酷な運命が待っていました。
エリザベスに求婚したけれど、エリザベスは密かにウィルに思いを寄せていました。
ウィルもエリザベスを愛していましたが、身分違いに口に出すこともできませんでした。
その二人を結びつける役目がジャックだったのです。
ジャックが沈みそうな小さな船でポートロワイヤルに現れて、なにやら事件の予感。
プラック・パール号の海賊たちがエリザベスをさらって行きました。
ウィルはジャックを頼って、エリザベス救出に向かいます。
もともと、ブラック・ハールを取り戻すのが目的のジャック。
二人の利害は一致し、海へ…。
そこは、はらはらどきどきの海賊が活躍する冒険の世界。
しかも、海賊たちは呪われていて、月の光に照らされるとゾンビと化す!
面白かったですよね。
「死の島」でのバルボッサとの決闘の末、ジャックとウィルとエリザベスは海賊の呪いを解き、一件落着。
ところが、ジャツクの仲間はジャツクを見捨てて逃走したので、ジャックは捕まって処刑されるはめに。
しかし、ウィルが我が身の危険も顧みず、ジャックを助けたことから、彼らの運命もまた大きく変わったのであった…というのが第1話。
第2話になると、この後日談として、ノリントンはジャックを追って大海に出たが、不運続きで失敗し、あげくには提督をクビになり、失意のどん底でトルトゥーガで落ちぶれているという設定。
ウィルとエリザベスは結婚するはずだったが、結婚式当日に東インド貿易会社のベケットが、英国の権力の名代としてウィルとエリザベスに死刑を告げにやってきた。
罪状は死刑囚ジャック・スパロウの逃亡幇助罪。
これにはスワン総督も従わざるを得ず、娘かわいさにベケットの要求を聞いてポートロワイヤルはベケットの意のままに動くこととなった。
一方のジャック、13年前にブラック・パール号を海底から引き上げるため、幽霊船フライング・ダッチマン号を操るデイビー・ジョーンズとある取引をしていた。
それは、13年後、ジャツクはジョーンズの奴隷となって100年間働くというもの。
ジャックともあろう人が、なんでそんなバカな約束をしたのでしょうね。
その時になれば、得意の舌先三寸で逃げおおせると思ったのかしら?
そんな甘い相手じゃなさそうだけど。
しかも、当時一等航海士だったバルボッサの反乱にあってブラック・パールはあっというまに彼の手を離れてしまった。
やっと取り戻したと思ったら、契約の期日が迫っていたというわけ。
このことを告げにきたのが、ウイルのお父さんで、元ジャツクのブラック・パールの海賊だった靴ひものビル。
ジャックのたった一人の味方だったのに、靴ひもを大砲の弾につながれて海に落とされた。
彼もジョーンズと取引をして、命を長らえる代わりに、彼の船で奴隷として働いているという。
ベケットはエリザベスを人質に、ウィルにジャックのコンパスを取って来るように命じた。
彼は、原住民に囚われているジャックたちを発見し、コンパスを渡すように頼むが、ジャックは人のいいウィルを利用して、ジョーンズとの交渉を有利にしようと悪知恵を働かせた。
でもまあ、お父さんの助けもあって、とにかく鍵はウィルの手に入った。
ジャックもジョーンズと、ウィルを入れて100人の魂で自分の命を助けてもらう交渉に成功した。
ひどい話だけど、ジャックらしい、その場逃れの交渉とも言える。
ジョーンズに引き渡す男たちを捜しに行ったトルトゥーガでノリントンと再会する。
復讐に燃えるノリントン。
しかし、エリザベスもここに登場し、共にブラック・ハールに乗り込むこととなる。
ジャックはエリザベスに「デッドマンズチェストを見つけ出せば、ウイルが見つかる」とうまいことを言って、チェストのありかを探させた。
孤島の砂の中、デッド・マンズ・チェストがみつかった!!
そこに鍵を持ったウィルが現れて、ウィル、ジャック、ノリントンが三つどもえで奪い合いをする。
三者三様の思惑があったからだ。
ジャックは、ジョーンズとの契約をチャラにするための交渉に使いたかった。
ウィルはジョーンズを殺して、父親を助けたかった。
ノリレントンは、ベケットに持って行き、自らの復活をお願いしたかった。
その結果、漁父の利という形でまずジャックがジョーンズの心臓を手に入れるが、結局はノリントンに奪われて、自分の復活のためにベケットに差し出された。
ジョーンズへの切り札をなくしたのを知ったエリザベスは、色仕掛けでジャックを陥れ、ジョーンズに差し出した。
ここで、2話の終わり。
この心臓の意味だけど、ジョーンズを操るツールなのよね。
本来なら、愛するカリプソの元にあるはず。
でも、カリプソに裏切られたと怒りに狂ったジョーンズが自ら隠してしまったというしろもの。
第3話では、この心臓でジョーンズを脅してベケットが海の利権を手に入れようとしていた。
ティア・ダルマによって復活したバルボッサは、ベケットに対抗するため海賊会議を開こうとしていた。
それには、9人の海賊長が必要で、その9人の中にジャツク・スパロウも含まれていたのだ。
ティア・ダルマがバルボッサを復活させた理由は?
やっぱり、元のカリプソに戻るために海賊会議を招集するというバルボッサに乗ったのよね。
さて、ジャックはジョーンズの墓場に閉じ込められていた。
そこに行くには、シンガポールの海賊サオ・フェンが持っている海図が必要。
ウィルはサオ・フェンとうまく交渉してなんとか海図を手に入れた。
彼は父親をジョーンズの手から救い出すという目的を忘れてはいなかった。
バルボッサや海賊たちとは立場が違った。
しかし、このことはエリザベスにも打ち明けていなかった。
ウィルは、エリザベスがジャックとキスするのを見てしまって、それがジャックを裏切り、みんなを助けるためだということを聞かされていなかったことに、腹を立てていたからだ。
バルボッサの導きでジャックを墓場から助け出し、ジャックの機転で、この世に戻ってきた一行。
それぞれの思惑が交錯して、なかなかわかりにくいストーリーだけど、これがウィルとエリザベスの愛を確認する結果になるように作られている、はず。
エリザベスはウィルのお父さんに会って、救うのは無理だという理由も聞いたし。
エリザベスの気持ちがここでぐっとウィルに傾いたでしょうね。
戦闘の中、ブラックパール号の上で、ウイルはエリザベスにプロポーズして、バルボッサは船長なので(ジャツクが聞いたら怒るよね)、結婚を宣言した。
その後、戦闘はフライングダッチマンへと移り、ウィルはノリントンのために自分が作った剣でジョーンズに刺されてしまう。
ジャックは、ジョーンズの心臓を瀕死のウィルに突かせ、かろうじて、ウィルをフライングダッチマンの新船長として生きる可能性を残した。
ジョーンズが海に沈み、フライングダッチマンの呪いは解けた。
ウイルの父親をはじめ乗組員は魚人間から元の姿に戻った。
そして、みんなの視線の先には、新船長ウィルの姿がありました。
このウィル、すごくかっこいいねえ。
今回、かなりぐっときました。
逞しくなったよね。泣!!
エリザベスはウィルの妻として、陸の上でたった1日の新婚生活を送った。
フライングダッチマンの船長であるウィルは10年に1日だけ陸の上の生活がゆるされているのだ。
名残惜しい別れの末に、船は地平線に緑の閃光を残して消えて行った。
長くなりましたが、3部作、これでかなり整理できたなあ。
自己満足。
エンドタイトルの後で示された、ウィルとエリザベスの愛の結晶。
これで、彼らの物語は完結ですね!?
後日談のように描かれているのがトルトゥーガでのジャック。
女に自分の船を自慢しているが、船はまたしてもバルボッサに持って行かれた。
しかし、そこは抜け目のないジャック、海図の重要な部分をくりぬき、「永遠の命」を求めて、いざ出航。
まず、コンパスがラムのありかを指すところが、ジャックらしい憎い演出でした。
次の作品が作られるとしたら、ジャックの冒険物語しかないでしょう!!
ねっ!!