マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

塔の上のラプンツェル

2011-03-29 09:15:23 | 映画ー劇場鑑賞

ー塔の上のラプンツェルーTANGLED

2010年 アメリカ

ネイサン・グレノ 、バイロン・ハワード監督 

日本語吹替版

ラプンツェル(中川翔子)・フリン・ライダー(畠中洋)・ゴーテル(剣幸)・フックハンド(岡田誠)・ビッグノーズ(石原慎一)・警護隊長(佐山陽規)・ショーティー(多田野曜平)・スタビントン兄弟(飯島肇)

 

【解説】

髪長姫の呼称で知られるグリム童話のヒロイン、ラプンツェルを主人公に、自由自在に操れる驚くほど長い彼女の魔法の髪に秘められた謎と旅を描くアドベンチャー・アニメーション。『ボルト』のバイロン・ハワードとネイサン・グレノが共同で監督を務め、未知なる世界に挑むラプンツェルの冒険をダイナミックなアクションと共に描き出す。グリム童話から生まれ、世界のアニメ界を代表するディズニーが手掛けたミステリアスなストーリーに期待したい。

 

【あらすじ】

深い森に囲まれた高い塔の上から18年間一度も外に出たことがないラプンツェルは、母親以外の人間に会ったこともなかった。ある日、お尋ね者の大泥棒フリンが、追手を逃れて塔に侵入してくるが、ラプンツェルの魔法の髪に捕らえられてしまう。しかし、この偶然の出会いはラプンツェルの秘密を解き明かす冒険の始まりのきっかけとなり……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

地震の後の暗いニュースの毎日。

直接被害に遭っていない私たちにも暗く重たい何かがのしかかってきます。

 

こんなときこそ、ファンタジーから夢の力をもらいたいものです。

 

この作品、字幕版は夜ばかり、仕方がないので吹き替えで見ましたが、それを差し引いてもよい映画でした。

これは3D鑑賞がオススメです。

 

原作はグリム童話で、もともとの話から性的な部分を取り除いて作られたそうです。

私は幼い頃ディズニーのテレビ番組で、美しい長い髪をしたお姫様が塔の上に閉じ込められている物語を見たのを覚えています。

 

長く美しい髪は、少女の憧れですよね。

 

永遠の命を持つ魔法の花を見つけ、自分の欲望のために守っていたゴーテルだが、ある時、王様の兵隊に取られてしまった。

その影響で、王様には美しい髪を持つ王女が生まれた。

ゴーテルはその王女ラプンツェルを奪い、誰にも知られない塔の上で自分の娘として育てた。

ラプンツェルは、ゴーテルを疑う事なく、素直で美しい娘に成長したが、外の世界に対する憧れは増すばかり。

とくに、自分の誕生日に無数に上がる灯正体を知りたくてたまらなかった。

 

お城に忍び込んで、王女の王冠を盗み出した盗賊フリン・ライダー。

追いつめられて、ラプンツェルの塔に上ってきた。

 

ラプンツェルは、ライダーの力を借りて塔を降り、お祭りで浮き立つ町へ。

ラプンツェルの生まれてて初めての冒険だった。

 

しかし、ラプンツェルが逃げ出したことを知ったゴーテルが、本性を現して追いかけてきた。

 

王道のプリンセス物語だけど、そのお相手が王子ではなく、孤児の盗賊というのがいいですね。

プリンセスも、王子様が来るのを待っている女の子ではなく、自分の夢を自分の言葉で語り、周りの人を動かして行くところもよかったです。

 

二人が船の上から灯火を見るシーンは、3Dの醍醐味でした。

 

元気になる作品でした。

ミュージカルだし、字幕版で見たかったなあ。

 

劇場関係者の方々、字幕版が好きなアニメファンもいるので、ご配慮お願いします。


お花見

2011-03-28 13:50:07 | Weblog

横堀川をお花見船が通っていきます。

まだ寒い日が続きますね。

桜の開花にはまだ早そうですが、こんなふうにお花も咲いているし、

 

お花見をしました。

これが北浜いしころさんのお花見弁当です。

 

 

 お花見風景。

 

寒かったので、豚汁は助かりました。

 

ビルの谷間に夕日が落ちていきました。

なぜか「太陽がくれた季節」を歌ってお開きになりました。

 

今年もいいお花見になりました。

 

 


台北に舞う雪

2011-03-28 09:00:23 | 映画ーDVD

ー台北に舞う雪ーSNOWFALL IN TAIPEI/台北飄雪

2009年 中国/日本/香港/台湾

フォ・ジェンチイ監督  チェン・ボーリン(モウ)トン・ヤオ(メイ)トニー・ヤン(レイ)モー・ズーイー(ジャック)ジャネル・ツァイ(リサ)テレサ・チー(ウェンディ)

 

【解説】

『山の郵便配達』などで知られる中国の名匠フォ・ジェンチイ監督が手掛ける切ないラブストーリー。台湾北部の小さな町を舞台に、互いに惹(ひ)かれ合いながらもすれ違っていく若者たちの淡い恋模様を繊細に描く。主演は、日本のドラマや映画でも活躍する台湾の人気俳優チェン・ボーリン。ヒロインにはチャン・ツィイーに続く才能として注目される新進女優トン・ヤオがふんするほか、『夢遊ハワイ』のトニー・ヤンらアジア期待の若手俳優が競演している。

 

【あらすじ】

新作発表直前に突然声が出なくなった新人歌手のメイ(トン・ヤオ)は、誰にも告げずに台北から姿を消す。たどり着いた小さな田舎町で、メイは孤児として育った青年モウ(チェン・ボーリン)と出会い、彼と共に過ごすうちに元気を取り戻していく。一方、モウはメイが台北に残してきた気持ちに気づきながら、彼女への思いを静かに募らせるが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

台北には雪は降らない。

でも、子供の頃のモウ(チェン・ボーリン)は「雪が降ったらお母さんが帰って来る」と信じていました。

それは「母は帰らない」という意味がわかったときに、モウは大人になったのですね。

 

それからは、自分を助けてくれた村の人たちのために、献身的に働く日々。

そんなモウに村の人々も親切にしてくれました。

 

でも、それだけでは満たされない感情もあります。

 

大都会で傷ついて失踪して、この村にたどりついた新人歌手のメイ(トン・ヤオ)が出会い、お互いに足りないものをみつけて、癒されていくストーリー。

 

そして、二人の恋はー。

 

あまりドラマチックなできごともないストーリトーですが、二人の純愛に観客も癒される映画です。

こんな作品もたまにはいいかも。

 


恋とニュースのつくり方

2011-03-26 09:22:36 | 映画ー劇場鑑賞

ー恋とニュースのつくり方ーMORNING GLORY

2010年 アメリカ

ロジャー・ミッシェル監督  レイチェル・マクアダムス(ベッキー・フラー)ハリソン・フォード(マイク・ポメロイ)ダイアン・キートン(コリーン・ペック)パトリック・ウィルソン(アダム・ベネット)ジェフ・ゴールドブラム(ジェリー・バーンズ)

 

【解説】

華やかなテレビ業界を舞台に、低視聴率番組のプロデューサーに採用されたヒロインがさまざまなトラブルに振り回されながら、恋に仕事に頑張る姿を描いたサクセスストーリー。『ノッティングヒルの恋人』のロジャー・ミッシェル監督と、『プラダを着た悪魔』の脚本家アライン・ブロッシュ・マッケンナがタッグを組む。主演は『きみに読む物語』のレイチェル・マクアダムス。共演にはベテランのハリソン・フォードとダイアン・キートン、『オペラ座の怪人』のパトリック・ウィルソンら豪華キャストが顔をそろえる。

 

【あらすじ】

失業中のベッキー(レイチェル・マクアダムス)はニューヨークで朝番組のプロデューサーに採用されるが、それは局に見放された超低視聴率番組だった。彼女は番組を建て直すため大御所の報道キャスター、マイク(ハリソン・フォード)を起用し、やがて同僚のアダム(パトリック・ウィルソン)と恋に落ちる。恋に仕事に順調なスタートを切ったベッキーを、思わぬ事態が待ち受けていた……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

いままでのラブコメディとはちょっと違って、とても元気の出る女性のための作品です。

この邦題は残念ですね。

ありふれたラブコメディだと勘違いされそう。

「モーニンググローリー」でいいと思うけど。

 

テレビ局でニュースバラエティの番組を制作していたベッキー(レイチェル・マクアダムス)は突然解雇を言い渡される。

就活に励むがなかなかうまくいかない。

そんなときにお呼びがかかったのが「モーニンググローリー」という低視聴率の朝のニュースショーのプロデューサー。

 

ベテランのキャスターが威張っていて、スタッフたちのやる気も感じられない。

ベッキーもすぐに辞めるだろうと思われていましたが、ベッキーにとっては最後のチャンス。

そうやすやすと手放すわけにはいかない。

 

男性のキャスターをクビにして、スタッフの信頼も得て、

同僚のアダム(パトリック・ウィルソン)と恋が始まって、最初のハードルはなんとか越えることができました。

 

番組は、大御所の報道キャスター、マイク(ハリソン・フォード)を起用して再スタートを試みるのですが…。

 

このマイクがなかなかの難関。

朝のニュースショーなのに、報道にこだわってにこりともしない。

ハリソン・フォードがこの頑固ジジイにぴったりで、笑ってしまいます。

また、もう一方の大物キャスターはダイアン・キートン。

この二人のやり取りだけで、くすくす笑いますよ。

 

その二人に翻弄されるレイチェル・マクアダムスがかわいくて応援したくなります。

恋も成就しても、対等なパートナーという感じで、とてもいい感じです。

 

働く若い女性に、見ていただきたい作品です。

元気が出ますよ!!

 


ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島

2011-03-26 08:56:43 | 映画ー劇場鑑賞

ーナルニア国物語/3:アスラン王と魔法の島ーTHE CHRONICLES OF NARNIA: THE VOYAGE OF THE DAWN TREADER

2010年 イギリス

マイケル・アプテッド監督 CS・ルイス原作 ジョージー・ヘンリー(ルーシー・ペベンシー)スキャンダー・ケインズ(エドマンド・ペベンシー)ウィル・ポールター(ユースチス・ペベンシー)ベン・バーンズ(カスピアン)リーアム・ニーソン(アスラン)ティルダ・スウィントン(白い魔女)ローラ・ブレント(リリアンディル)サイモン・ペッグ(リーピチープ)

 

【解説】

CS・ルイスの児童文学を映画化したファンタジー・アドベンチャー、『ナルニア国物語』シリーズの第3章。親せきの家に預けられたペべンシー兄妹が帆船の絵の中に吸い込まれ、再びナルニア国へと冒険に出る。『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』のマイケル・アプテッドが監督を務め、前作に登場したカスピアン王子役のベン・バーンズが続投。魔法使いやクリーチャーたちと遭遇しながら、運命に立ち向かう兄妹の成長劇が見もの。

 

【あらすじ】

ペべンシー兄妹は大嫌いな従兄のユースチスの家に預けられるが、壁に掛かった帆船ドーン・トレダー号の絵の中に吸い込まれ、再びナルニアの国へ。兄妹は、親友のカスピアン王子(ベン・バーンズ)とネズミ戦士のリープチープと再会を果たし、ナルニアの東の果てへと再び冒険の旅に出ることになるが、行く手にはさまざまな困難が待ち受けていた。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

辛い現実を逃れて、しばし夢の世界に遊ぶのは、子供の特権。

でも、たまには大人もファンタジーの世界で遊んでみるのも、明日への活力につながるような気がします。

その効果が絶大な作品。

 

3章です。

今回はいままで主人公だったペペンシー兄妹のピーターとスーザンは大人になったのでナルニア国は卒業しました。

今回の主役は、ルーシー(ジョージー・ヘンリー)とエドマンド(スキャンダー・ケインズ)、それに意地悪な従弟のユースチス(ウィル・ポールター)が加わります。

 

ナルニア国は創造主アスラン(声=リーアム・ニーソン)が作った世界。

アスランの国は天国です。

ナルニア国で、子供たちは大冒険を経験しながら成長して行きます。

 

今回は、疑いながら参加したユースチスが、ドラゴンに姿を変えられたり、大変な思いをしますが、リーピチープの指導を受け、たくましく成長して行く姿が描かれます。

 

ルーシーもきれいな女性に成長しました。

複雑な乙女心もすごくかわいかったです。

 

前回に引き続き登場のカスピアン王子(ベン・バーンズ)は、さらにりりしくなって大活躍。

ペペンシー兄妹の力強い味方でした。

 

3Dで見ましたが、この作品は色がきれいなので、2Dの方がいいかもしれません。

 


英国王のスピーチ

2011-03-25 10:09:00 | 映画ー劇場鑑賞

 

ー英国王のスピーチーTHE KING'S SPEECH

2010年 イギリス/オーストラリア

トム・フーパー監督  コリン・ファース(ジョージ6世)ジェフリー・ラッシュ(ライオネル・ローグ)ヘレナ・ボナム=カーター(エリザベス)ガイ・ピアース(エドワード8世)ティモシー・スポール(ウィンストン・チャーチル)デレク・ジャコビ(大司教コスモ・ラング)ジェニファー・イーリー(ローグ夫人)マイケル・ガンボン(ジョージ5世)

 

【解説】

吃音(きつおん)に悩む英国王ジョージ6世が周囲の力を借りながら克服し、国民に愛される王になるまでを描く実話に基づく感動作。トロント国際映画祭で最高賞を受賞したのを皮切りに、世界各国の映画祭などで話題となっている。監督は、テレビ映画「エリザベス1 ~愛と陰謀の王宮~」のトム・フーパー。ジョージ6世を、『シングルマン』のコリン・ファースが演じている。弱みや欠点を抱えた一人の男の人間ドラマと、実話ならではの味わい深い展開が見どころ。

 

【あらすじ】

幼いころから、ずっと吃音(きつおん)に悩んできたジョージ6世(コリン・ファース)。そのため内気な性格だったが、厳格な英国王ジョージ5世(マイケル・ガンボン)はそんな息子を許さず、さまざまな式典でスピーチを命じる。ジョージの妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)は、スピーチ矯正の専門家ライオネル(ジェフリー・ラッシュ)のもとへ夫を連れていくが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

今年のアカデミー賞は、この作品!といっていいのではないでしょうか。

作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞、すごいです。

そして、確かに良い作品でした。

 

THE KINGといえばイギリス国王を指すそうです。

その英国王室の次男として生まれ、キングの地位に就くことはないと考えられていた地味な性格のアルバート(コリン・ファース)。

優しい妻エリザベス(ヘレナ・ボナム=カーター)と二人の娘に囲まれて、幸せでした。

ところが、兄エドワード8世(ガイ・ピアース)の「王冠を賭けた恋」と呼ばれた退位により、急転直下、ジョージ6世として即位しなければならなくなりました。

このことを、アルバートは一番恐れていました。

アルバートはひどい吃音で、人前で演説することなどもってのほかだったのです。

 

エリザベスは、深く夫を理解して愛していました。

なんとか、彼の吃音症を直そうと、長い間専門家を捜していました。

そして、評判のいい言語障害の治療士ライオネル・ローグ(ジェフリー・ラッシュ)をみつけたのです。

 

アルバートは、最初は気乗りがしないで、ライオネルの失礼な態度ー王族の自分に対等に接する態度にも腹を立てていました。

 

ところが、兄の急な退位、自分の即位という天地もひっくり返るほどの事態が起こったのです。

泣いてもわめいても、運命は決まりました。

折しも、第2次世界大戦へと歴史の針は動いて行きます。

国民に向け、戦意高揚の演説をしなければならないのでした。

 

エリザベスの励ましや、奇想天外のライオネルの治療法に、信頼を見いだしたアルバートは、勇気を奮ってマイクに向かうのでした。

 

王冠を棄てて恋に走ったドラマチックな兄ではなく、吃音症の地味な次男にスポットを当てた脚本の勝利というべき作品でした。

これも、実話が持つ説得力でしょう。

さらに、主演のコリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム・カーターという名優のアンサンブルが素晴らしい作品となりました。

 

地味な作品ではありますが、オスカー獲得は、万人が納得するところでしょう。

 

☆ネタバレ

アルバートの生い立ちが少しずつ明らかになりますが、兄を溺愛する乳母の虐待や、左利きの矯正、X脚の矯正の拷問に近いような装具の話など、アルバートの吃音には、そういう生育歴の暗い影がつきまとっているいることがわかりました。

 

一方ライオネルも、役者志望の夢を諦めきれず、オーイトラリアなまりのコンプレックスを持つ男でした。

 

このダメ男たちが、それぞれの賢夫人や家族に支えられて、困難を克服する物語です。

 

そして、最後はこのダメ男たちの真の友情に涙、です。

 

アカデミー賞での、コリン・ファースのスピーチもなかなかのものでしたよ。

「僕のキャリアのピークも終わった」から始まりました。

イギリス人らしいニヒルなユーモア、いいなあ。

 


あしたのジョー

2011-03-23 09:46:43 | 映画ー劇場鑑賞

 

ーあしたのジョーー

2010年 日本

監督=曽利文彦 原作=高森朝雄 、ちばてつや キャスト=山下智久(矢吹丈)伊勢谷友介(力石徹)香里奈(白木葉子)香川照之(丹下段平)勝矢(西寛一)モロ師岡(食堂の親父)西田尚美(食堂の女将)杉本哲太(安藤洋司)倍賞美津子(花村マリ)津川雅彦(白木幹之介)

 

【解説】

昭和40年代に社会現象を巻き起こし、戦後最大のヒット作に数えられるボクシング漫画「あしたのジョー」を実写映画化。『ピンポン』でスポーツ漫画とCGの融合を評価された曽利文彦が監督を務め、主人公・矢吹丈が運命のライバル・力石徹と出会い、やがてリング上で雌雄を決するまでを最新CG技術も駆使して活写する。ジョーを山下智久が演じるほか、力石徹を伊勢谷友介が熱演。徹底的な役づくりで生まれた究極の肉体美も見逃せない。

 

 

【あらすじ】

東京の下町で捨て鉢な生活を送る矢吹丈(山下智久)は、元ボクサーの丹下段平(香川照之)にボクサーとしてのセンスを見いだされるも、問題を起こして少年院へ入ることに。丈はそこでプロボクサーの力石(伊勢谷友介)と運命の出会いを果たし、やがて少年院を出た彼らは良きライバルとしてボクサーとしての実力を磨いていく。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

私は「あしたのジョー」については、ちょっとうるさいんです。

矢吹ジョーは、私の高校時代のアイドルでした。

当時友達たちはいろんなアイドルにきゃあきゃあ言っていたと思いますが、私はジョーとカムイがアイドルでした。

 

特にジョーはかっこ良く、週刊少年マガジンの表紙を幾度となく飾り、その度に私は切り抜き、机の前に飾りました。

 

単行本も揃えて、うちの子供たちの愛読書にもなりました。

 

「カムイ外伝」にはかなり失望したので、この映画もあまり期待はしていませんでした。

お嫁ちゃんと待ち合わせて、美容院のついでくらいで見に行きました。

 

ところが!!

結論から言うと合格点です。

 

ストーリーは原作に忠実だし、原作を彷彿とさせるショットが満載で、うれしくなりました。

 

戦後間もない東京の、橋の向こうのドヤ街にふらりと現れた矢吹丈(山下智久)。

孤独で荒んだ感じなのに、なぜか子供たちは慕う。

 

同じ町で、ボクサーの夢破れてアル中となり、嫌われ者となった香川照之(丹下段平)と出会う。

段平は、ジョーの天性のボクサーの才能を見抜き、ボクサーとして育てようとする。

 

☆ネタバレ

しかし、ジョーは刑事事件を起こし少年院へ。

そこで運命のライバル力石(伊勢谷友介)と出会う。

力石は、白木葉子(香里奈)が経営するボクシングジムで華々しいデビューを飾る金の卵だった。

 

力石というライバルを得て、ボクサーへの道を見いだしたジョーは、段平の指導のもとボクシングの練習に励む。

 

しかし、二人は階級が違うため、力石は過酷な減量に取り組んでまでも、ジョーとの試合に臨もうとする。

 

そして、運命のゴングが鳴ったー。

 

丹下段平役の香川照之さんはさすがの演技力でした。

あそこまでメイクしなくても、彼なりの段平が作れたんじゃないかなあ。

 

 

力石役の伊勢谷友介も見事でした。

あの痩せ細った姿は、力石が乗り移ったみたいでした。

 

山下智久のジョーは、ちょっとイメージが違っていました。

矢吹丈はもっとひょうきんでおしゃべりな男です。

どちらかというと、軽いキャラクター。(そこが好きなんだなあ)

マンモス西とのからみで、もっとユーモアたっぷり演じても良かったんじゃないかなあ。

でも、あの筋肉美はすばらしかったです。

 

香里奈

白木葉子のエピソードは、原作になかったと思いますが。

彼女のキャラクターにあんなに陰影を付けなくても良かったんじゃないかな?

美しく気の強い女性が、男同士の意地の張り合いの中で、時折見せる女らしさが彼女の魅力です。

 

続編ができるでしょうか?

有名なラストシーンの、真っ白なジョーも見てみたいです。

 

 


大塚まさじライブat「足助の鍛冶屋さん」

2011-03-23 08:53:59 | ライブ

もうずいぶん前のことのように思えますが、3月の初め、愛知県の足助に遊びに行きました。

 

大塚まさじさんのライブが、「足助の鍛冶屋さん」であるので、ぜひいらっしゃいと誘ってくださる方がありました。

 

彼女は加川良さんつながりの友達で、去年、自分で木から吟味して、お家を建てた人でした。

今回は、大塚さんのライブもさることながら、彼女のお宅拝見も楽しみなことでした。

なんと、彼女の家には「加川良博物館」があるそうです!!

 

まず、立ち寄ったのは鰻屋「川安」0565-62-0644

絶対食べる価値ありです。

友達のご主人が午後4時開店のところ3時から並んでくださって、首尾よくいただくことができました。

営業は7時までで、売り切れたら終わりです。

 

それから、大塚さんも加わってくださって一緒に足助の町を散策。

立ち寄ったお団子屋さんで一服。左が大塚まさじさん。

 

「中馬のおひな様」というイベントの最終日でした。

 

 

このイベントはNHKでも紹介されたので、ご存知の方も多いでしょう。

4時を回っていたので、閉まっている家も多かったのですが、町は手入れが行き届いて、歴史と風格を感じるいい町です。

 

 

 

坂の上から路地を見下ろす。

 

そして「加川良博物館」。

こんなものを建ててしまう館長さんの情熱に、ただただ胸がいっぱいになりました。

 

午後7時、大塚まさじライブが始まりました。

階下は鍛冶屋さん、2階がライブハウスです。

満席の店内に大塚さんの世界が広がります。

 

大塚さんと言えば、この2月からからFMcocoroで始まった、毎週金曜日午後7時からの1時間番組「ムーンライトマジック」のDJをしていらっしゃいます。

大塚さんの個性が十分に生かされて、とても楽しい番組です。

興味のある方、放送地域にお住まいの方は一度聞いてみてください。

 

そして、朝日新聞の「うたの旅人」でも紹介された「プカプカ」。

この日もアンコールで演奏してくださいました。

何度聞いても、名曲です。

 

次の朝は、彼女の家の近くの廃線を散歩しました。

 

 

本当に楽しい旅でした。

ありがとうございました。

 

 


東北関東大震災

2011-03-23 08:16:30 | Weblog

ー東北関東大震災ー

2011年3月11日14時46分頃、日本国内観測史上最大、世界でも1900年以降4番目の規模となるマグニチュード9.0という地震が、太平洋三陸沖を震源として発生しました。

震源域は、岩手県から茨城県沖まで、南北約500キロ、東西約200キロの広範囲に及ぶと言われています。

宮城県栗原市で震度7、仙台は震度6弱、東京震度5強、大阪でも震度3を観測しました。

 

地震の規模も驚くべき大きさですが、人々を未曾有の大災害の渦に巻き込んだのは、東北地方と関東地方の沿岸地域に押し寄せた津波の凄まじさでした。

北海道から千葉県にかけて、大津波が押し寄せ、岩手県、宮城県、福島県の太平洋沿岸部の町や村が津波に飲み込まれ、壊滅状態になりました。

宮城県の気仙沼市では、火災も起こり、市内全域で延焼しました。

千葉県市原市でも製油所で大規模火災がありました。

 

地震発生から2週間近くになろうとしていますが、まだ行方不明者の数が1万人以上あり、被害の全容は明らかになっていません。

 

さらに、福島第1原発1号機から3号機までが地震当時に稼働していて、地震と同時に自動停止しました。

電源が止まったところで作動するはずの補助電源装置が津波のために破壊され、炉心を冷却できず、冷却水が蒸発して、原子炉格納容器圧力異常上昇となり、1号機周辺で放射線物質であるセシウムが検出されました。

 

政府は、福島第1原発から10キロ以内の住民を避難させ、30キロ圏内の住民を屋内退避するように勧告しました。

 

それから後、海水を注入し冷却を計っている様子ですが、3月12日に1号機の水素爆発、13日には3号機の建家が爆発して鉄骨が丸見え状態になり、15日には休止しているはずの4号機でも出火が確認されました。

 

3月20日以降は、放水作業が功を奏して、安定しているようですが、ほうれん草や原乳に放射能の影響があるとして出荷停止となり、さらに風評被害も出ているようです。

(参考資料 ウィキペディア)

 

やはり、心配なのは、原発の事故ですね。

早く放射物質を閉じ込めて欲しいものです。

ガソリンや日用品の物不足もメディアでは騒がれていましたが、ものはあるんだし、社会問題化することもなく収まっていくと思います。

 

しかし、都心の電力不足は深刻で、計画停電は今年夏までは続きそうだと言われていますし、プロ野球やプロサッカーの開催についても取りざたされています。

 

☆ ☆ ☆

 

この大災害のさなか、1か月もの間、ブログのアップを怠っていました。

心配してメールをくれた友達もいました。

ありがとうございました。

 

2月末から、単発の仕事も入ったこともあって、とても忙しく過ごしていました。

それでも、映画はそこそこ見ていましたので、順次アップして行きたいと思います。

 

3月11日は、友達と京都で美味しいランチをいただいて、優雅に北野天満宮で観梅を楽しんでいました。

そこへ、夫から「地震大丈夫?」のメール。

京都は全く揺れを感じなかったので、なんのことかなあ、とまだまだのんきでした。

 

ところが、東京で働いている娘から、大阪へ帰るために品川へ行ったところ、新幹線が動いていないとメールが入りました。

友達の埼玉在住の娘からも、断水、停電という電話が入りました。

 

急いで帰ってテレビを見たら、津波が川をさかのぼり、田んぼや家や船や車を次々と飲み込む凄まじい映像が!!

 

「ヒアアフター」というクリント・イーストウッド監督の映画を見たばかりでしたが、あれは映画的にきれいに撮ってあるんだなあと思いました。

現実の津波はあんなに真っ黒で、あんなに地を這って盛り上がるものなのですね。

今までは、津波は波が高くせり上がって襲いかかるイメージでしたが、波が次の波に押されて這い上がって来るという感じでした。

まさに、地獄の悪魔がはい出してくるようなイメージ、恐ろしい!!

「ヒアアフター」は上映が自粛されたらしいですね。

いい映画なので、残念です。

 

娘は、その日は2時間歩いて自分のアパートに帰りました。

道路は渋滞していて、駐車場のようになっていて、たくさんの人々が車道に溢れて歩いていたそうです。

そして、次の朝、新幹線で帰ってきました。

 

大阪は、被災した方々には申し訳ないくらい、普通に暮らしています。

あの阪神大震災のときもそうでした。

恵まれています。

 

娘は、12日神戸で行われた友人の結婚式に参列して、13日の最終の新幹線で東京に戻りました。

娘は大阪支社への転勤が決まっていて、15日が東京本社への最終出社日でした。

14日は、最寄り駅まで行ったけれど、間引き運転のせいで改札口から人が溢れていたそうです。

会社に連絡したら、無理しないようにと言うことで、午前中遅くに出社しましたが、ほとんどの社員が欠席だったと言うことです。

 

15日は、かなりの社員が出社していて、無事挨拶もすませたと言っていました。

その夜は、東京の友達一家がお別れ会を開いてくださり、上野の老舗「鰻割烹 伊豆栄本店」に集まりました。

山手線も動いていましたが、いつもより人が少ない感じがしました。

鰻は素晴らしくおいしかったけど、お店も9時に早じまいと言うことでした。

 

18日に引っ越しを予定していましたが、引っ越し屋さんにお願いすると、16日の午後から引っ越ししてくださることになり、その夜は夜を徹して荷造りをしました。

 

16日にすべて段取りがつき、無事荷物を出すことができました。

 

17日に娘の新居で荷物を受け取り、片付けもだいたい終わって、今週から娘は大阪支社に元気に出勤しています。

 

☆ ☆ ☆

 

東京から帰ったらとたんに、夫のおばさんが亡くなったという訃報が入り、18日お通夜、19日お葬式でした。

 

お通夜では、うちの檀家寺でもある円徳寺のご住職が「人が亡くなると、南無阿弥陀仏を唱えることしか、残されたものにはなす術がない」と語ってくださいました。

南無阿弥陀仏。

我が家の宗派のご本尊である阿弥陀仏は、原語ではアンメートル、計り知れないと言う意味を持つ仏様で、どんな闇の中で亡くなった者でも「南無阿弥陀仏」と口にした者を必ず見つけ出してお浄土に連れて行ってくださる仏様だそうです。

お通夜では、亡くなった人に成り代わって、阿弥陀様に聞こえるように南無阿弥陀仏を唱える、そしてお葬式では、亡くなってお浄土で生まれ変わり、仏様となられた故人に、私たちもいつかはお浄土へ導いてくださるようにと「南無阿弥陀仏」と唱えると教えていただきました。

 

おばさんは94歳の寿命を全うされ、間違いなくお浄土へいかれたと思いますが、このたび、理不尽にも津波や地震で命を断たれた方々も、安らかに天国に召されますよう、心より冥福をお祈り申し上げます。

 

合掌