マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

DRAGON ドラゴン

2017-02-06 16:42:52 | 映画ーTV

ーDRAGON ドラゴンーON - DRAKON

2015年 ロシア 107分

 

監督=インダル・ドジェンドゥバヴ キャスト=マリヤ・ポエザエヴァ (ミロスラヴァ(ミラ)) マトヴェイ・ルィコフ (アルマン) ピョートル・ロマノフ (イーゴリ) イェヴァ・アンドレイェヴァイテ (ヤロスラヴァ)

 

【解説】

凶暴なドラゴンを鎮める生けにえとして若い女性を差し出していたロシア辺境の国。生けにえに選ばれ、ドラゴンの生息地である孤島に連れ去られた美女ミラは、同じとらわれの身だという謎の青年と出会い、次第に恋心を抱くようになる。(ツタヤレンタル)

 

【感想】

WOWOWでたまたま、見ました。

全然知らない作品でしたが、一目で気に入りました。

たまにあるんですよね、こういう出会い。

だから、映画はやめられない!

 

昔々あるところに‥

ロシアの作品ですが、正統派、ど真ん中ファンタジーです。

 

その村には、ドラゴンにまつわる恐ろしい言い伝えがあった。

絶海の孤島に住むドラゴンが花嫁を求めて村にやってくる。

村は、村を守るため生贄として若い女性を差し出していた。

ある時、英雄がその孤島に行き、凶暴なドラゴンをやっつけた。

それ以来、ドラゴンは現れない。

 

公爵の娘のミラは、イーゴリと結婚する晴れの日を迎えていた。

ミラはドラゴンの伝説がが大好き。

姉や父に諌められても、ドラゴンの話をやめない。

 

婚礼が始まり、イーゴリの希望でドラゴンの古い歌が歌われた。

一転空はかき曇り、沖の彼方からドラゴンが現れ、ミラをさらっていった。

 

ミラが気がついたところは、絶海の孤島の洞窟の中。

傷だらけで横たわっていた。

洞窟を脱出しようといろいろ試みていると、山猫のような動物が現れ威嚇した。

さらに、男の声が聞こえ、ここを出てはならないという。

 

男の声は岩の向こうから聞こえ、岩の隙間を覗くと若い男がいた。

名前を聞いても「名前はない」というので、ミラがアルマンと名付けた。

 

ミラがしつこく話しかけ、握手を求めると、アルマンが消え、ドラゴンが現れた。

アルマンがドラゴンにやられと思つたミラは、アルマンのいた岩を壊すと、そこから外に出れた。

しかし、ドラゴンに見つかり、追われる。

行き止まりに追い詰められたミラの前に、再びアルマンが現れたが、ミラには、アルマンがドラゴンだということがわかった。

 

アルマンは、英雄に殺されたドラゴンの息子だった。

父が死んでから一人でこの島で生きてきた。

この島はドラゴンの死体でできていて、島からは青空に見えても、海からこの島に近づこうとすると深い霧がかかって見えないという。

ミラが助かるためには、愛するイーゴリへ祈りが届くように祈り続けなければならないという。

 

アルマンはドラゴンとして生きたくなかったが、ミラに触れるとドラゴンに変身して理性を失ってしまう。

 

ミラはイーゴリが救いに来るまで、アルマンと暮らすことにした。

 

アルマンとミラの暮らし。

ここが素敵です。

難破船から集めたもので部屋を飾り、服を作り、まるでお姫様と王子様のようです。

 

触れられない恋人。

すごくロマンティックでした。

 

衣装も、セットも本当に素敵。

寒い国のプリンセス、うっとりするくらい素敵です。

 

結局、ミラはいろんな術を身につけて、アルマンと別れ一人船に乗ってイーゴリのもとに帰ります。

再び婚礼の日、ミラは自分の本当の気持ちに従い、ドラゴンを呼んでアルマンのもとに帰るのでした。

 

こんなにいい気分になれるファンタジーも久しぶり。

ロシアの作品というのも新鮮でした。


サンドラの週末

2016-07-26 11:42:21 | 映画ーTV

ーサンドラの週末ーDEUX JOURS, UNE NUIT/TWO DAYS, ONE NIGHT

2014年 ベルギー/フランス/イタリア 95

監督・脚本=ジャン=ピエール・ダルデンヌ リュック・ダルデンヌ

キャスト=マリオン・コティヤール (サンドラ) ファブリツィオ・ロンジョーネ (マニュ) クリステル・コルニル (アンヌ) オリヴィエ・グルメ (ジャン=マルク)

 

【解説】

カンヌ国際映画祭パルムドールを2度受賞したベルギーのジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ兄弟による社会派ドラマ。従業員のボーナス支給のため上司から解雇を言い渡された女性が自身の解雇撤回のため奮闘する姿を描き、数多くの映画祭で話題となった。主演は『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』などのオスカー女優マリオン・コティヤール、ダルデンヌ兄弟作品常連のファブリツィオ・ロンジョーネやオリヴィエ・グルメらが共演。

 

【あらすじ】

体調が思わしくなく休職していたサンドラ(マリオン・コティヤール)は、復帰のめどが立った矢先の金曜日、ボーナス支給のため一人のクビを切らなくてはならないと解雇を通告される。ところが、同僚の計らいで週明けに職員たちが投票を行い、サンドラのためボーナス返上を受け入れる者が半分以上になればクビを回避できるという。その週末、月曜日の投票に向けサンドラは同僚たちの説得するため奔走するが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

どこの国でも小さな会社の労働者は大変です。

サンドラも鬱症でしばらく会社を休み、ようやく回復して職場復帰をしようと思ったら、社長からの命令で「サンドラを雇い続けてボーナスなしか、サンドラを解雇してボーナスを支給するか」の投票が行われ、サンドラの解雇が決まった。

しかし、同僚の尽力で、副所長の圧力があったということが社長に認められて、週明けにもう一度無記名投票が行われることになった。

 

それで原題の通り、2日と1夜でサンドラは同僚たちを訪ね、自分が解雇されないようにお願いに行く。

 

不本意ながらサンドラの解雇に投票して泣くほど後悔してくれている人もいるけれど、たいていは生活が苦しく、ボーナスが欲しい。

居留守を使う人もいる。

それはそうだよね。

サンドラだって、共働きでやっと一家が暮らせる借家を借りているし、その家賃のために辞められないんだから。

 

サンドラの夫も必死で励まし協力する。

でも、お願いする方も辛い。

サンドラは薬に頼り、めげてすぐに泣いてしまう。

ほんと、辛い作品でした。

 

日本ではこんな場合どうだろう。

小さな会社は経営者の力が強いから、弱いサンドラはすぐにクビになるのでしょうか?

なんにしても投票はあり得ないでしょうね。

 

こんなことをして、投票の後の職場はぎすぎすしないのかしら?といろいろ心配になります。

 

実際、夫婦でもめて離婚した人もいました。

親子でもめて、流血騒ぎも。

 

大変でした。

 

結果はサンドラの1票差負け。

でも社長はサンドラの頑張りに解雇を取り止め、しかもみんなにボーナスを支給すると提案してきました。

ただし、契約社員は契約が終われば解雇すると言う。

 

社員ひとりひとりに会い、いろんなことを考えたサンドラ。

「私の変わりに他の人を解雇するなら、私は辞めます」ときっぱり言って、会社を後にしました。

 

このラスト、清々しかったですね。

この出来事でパワーを付けたサンドラ、もっとよい仕事が見つかると思うな。

サンドラ、頑張れ。

 


オリエント急行殺人事件

2013-02-02 12:01:45 | 映画ーTV

ーオリエント急行殺人事件ーMURDER ON THE ORIENT EXPRESS

1974年 イギリス

シドニー・ルメット監督 アガサ・クリスティ原作 アルバート・フィニー(エルキュール・ポアロ)ジャクリーン・ビセット(エレナ・アンドレニイ伯爵夫人)アンソニー・パーキンス(ヘクター・マックイーン)マイケル・ヨーク(ルドルフ・アンドレニイ伯爵)ローレン・バコール(ハリエット・ベリンダ・ハバード夫人)イングリッド・バーグマン(グレタ・オルソン)ショーン・コネリー(アーバスノット大佐)リチャード・ウィドマーク(ラチェット・ロバーツ)ヴァネッサ・レッドグレーヴ(メアリー・デベナム)ウェンディ・ヒラー(ナタリア・ドラゴミノフ公爵夫人)ジョン・ギールグッド(エドワード・ベドウズ)ジャン=ピエール・カッセル(ピエール・ミシェル車掌)レイチェル・ロバーツ(ヒルデガルド・シュミット)コリン・ブレイクリー(サイラス・ハードマン)デニス・クイリー(ジーノ・フォスカレッリ)ジョージ・クールリス(コンスタンテイン医師)マーティン・バルサム(ビアンキ)

 

【解説】

イスタンブール発のオリエント急行内で殺人事件が発生。偶然、列車に乗り合わせた名探偵ポワロは自慢の推理力を駆使して犯人を追い求めるが……A・クリスティの原作を、文字通りのオールスター・キャストで映画化したゴージャスなミステリ大作。

 

【感想】

これも未見でした。

 

見て見て!と言いたくなるような豪華キャスト。

すごいなあ。

 

トルコのボスボラス海峡クルーズから始まります。

なんか私の見た景色と違うわ。

橋がまだできていなかったのですね。

でも、行ったところの景色が見れると、わくわく感が倍増しますね。

 

ジャクリーン・ビセット懐かしいわあ。

少女の頃、憧れていました。

きれいですよね。

 

ヴァネッサ・レッドグレーヴ、最近おばあさん役でよく見ますが、「もうひとりのシェイクスピア」では、晩年のエリザベス1世を演じていました。

この作品では、美しい中年の女性。

隔世の感アリですね。

でも、そのお相手のショーン・コネリーはあまり印象が変わっていないなあ。

007シリーズを降板したすぐあとらしいです。

 

アンソニー・パーキンスは、「サイコ」のイメージとあまり変わっていないなあ。

イングリット・バーグマンが、思いもかけない地味な役でそれはそれで新鮮です。

この作品で、アカデミー賞助演女優賞を獲っているのですね。

 

アルバート・フィニーのユーモラスなポアロ、最高です。

 

これは、リンドバーグ事件が下敷きになっているのですね。

もちろんアガサ・クリスティの原作ですから、ストーリー展開も面白く、真相も意外で結末はハートフル、最後まで楽しめました。

 

よかった!!

 

パリの恋人

2013-02-02 11:56:21 | 映画ーTV

ーパリの恋人ーFUNNY FACE

1957年 アメリカ

スタンリー・ドーネン監督 フレッド・アステア オードリー・ヘプバーン

 

【感想】

この映画見ていませんでした。

こんなにカラフルでファッショナブルだったのですね。

ファニーフェイスと言われたオードリーがかわいいです。

 

ミュージカルで、フレッド・アステアとのダンスは素晴らしいですね。

オードリーは、バレエダンサーを目指していたのですね。

酒場でのダンスは、素晴らしかったです。

いまにも十分通用するような、キレのあるダンス。

目が釘付けになってしまいました。

振り付けも斬新でした。

 

ウエディングドレス姿が、また素晴らしい。

「ス・ワンダフル」って、音楽にぴったりでした。

 

これ、おしゃれなお店のバックグラウンドムービーにぴったりですね。

これは、よかった。

また見たいなあ。


テレビの映画「ミッドナイトラン」「運命の子」「ザ・ファン」

2012-12-10 14:36:06 | 映画ーTV

ーテレビの映画「ミッドナイトラン」「運命の子」「ザ・ファン」ー

先週末、テニスで遊んでいて、左膝をねじってしまいました。

たいしたことはないのに、結構痛んで安静にしていたので、WOWOWMプラスを見ていたら、いい映画がたくさんありました。

 

ーミッドナイトランーMIDNIGHT RUN

1988年 アメリカ

マーティン・ブレスト監督 ロバート・デ・ニーロ(ジャック・ウォルシュ)チャールズ・グローディン(ジョナサン・マデューカス(デューク))ヤフェット・コットー(アロンゾ・モーズリーFBI捜査官)ジョン・アシュトン(マーヴィン)デニス・ファリナ(ジミー・セラノ)ジョー・パントリアーノ(エディ)ロイス・スミス(ネルソン夫人)リチャード・フォロンジー(トミー)ロバート・ミランダ(ジョーイ)ジャック・キーホー(ジェリー)ウェンディ・フィリップス(ゲイル)ダニエル・デュクロス(デニース)フィリップ・ベイカー・ホール(シドニー)

 

【解説】

元警官のバウンティ・ハンターと、彼に捕らえられた横領犯のニューヨークからロスまでの壮絶な大陸横断アクション・コメディ道中記。横領犯を狙うギャングとFBIの追撃によるバイオレンス・シーンとC・グローディンの奇妙なキャラクターが引き起こす笑い、それにデ・ニーロの軽いフットワークの演技が心地よいアンサンブルになっており、ノンストップ・アクション全盛の当時にあっておおらかな正統娯楽活劇の造りが楽しい。(allcinema ONLINE

 

【感想】

ロバート・デ・ニーロが、自身の作品の中で「一番好き」と言っている作品だそうです。

 

汚職警官の汚名を着せられて警察を辞め、今は賞金稼ぎで生計を立てているジャック(ロバート・デ・ニーロ)

請け負った仕事は、ギャングのお金を横領した会計士デューク(チャールズ・グローディン)を、ニュヨークからL.Aまで連れて来ること。

デュークのことは、FBIもギャングの犯罪の証拠を握っていると見て重要視していたし、当のギャングはあらゆる手段を使って殺そうとしていた。

 

飛行機で飛べばすぐの距離だが、デュークは飛行機が怖いとわめき出し、二人で大陸横断するハメになるという、ロードムービー。

 

その間に明かされる、ジャックが警官を辞めたあと、離婚し、幼かった娘とも別れてしまったこと。

元妻は、自分の同僚と再婚していること。

 

デュークは、横領したお金を全額慈善団体に寄付したこと。

 

そして、ジャツクをはめた張本人こそ、デュークが横領し、不正の証拠を握っているから、デュークの命を狙っているボスだということ。

 

ギャングやFBIが入り乱れる中、ボスは逮捕され、ジャックは約束通りデュークをL.Aまで連れ帰り、そこで釈放します。

 

そこでの会話が秀逸。

旅をしている間に、二人の間には友情みたいなものが芽生えたようです。

男だけがわかり合える何か、いいなあ。

余韻のある終わり方でした。

 気軽に見られる娯楽作品だけど、心に暖かいものが残る、いい作品だと思いました。

 

ー運命の子ー趙氏孤児/SACRIFICE

2010年 中国

チェン・カイコー監督 グォ・ヨウ(程嬰(ていえい))ワン・シュエチー(屠岸賈(とがんこ))ファン・ビンビン(荘姫(そうき))チャン・フォンイー(公孫(こうそん))ホァン・シャオミン(韓厥(かんけつ))ハイ・チン(程嬰の妻)ヴィンセント・チャオ(趙朔(ちょうさく))チャオ・ウェンハオ(程勃(ていぼつ)・15才)パオ・グオアン(趙盾(ちょうじゅん))ポン・ボー(晋王(霊公))

 

【解説】

『さらば、わが愛/覇王別姫(はおうべっき)』などのチェン・カイコー監督が、司馬遷の「史記」に記され、2,600年もの間語り継がれてきた物語「趙氏孤児」を映画化した感動の歴史ロマン。謀略により滅亡させられた一族の子をめぐり、苦悩と葛藤(かっとう)が入り乱れる愛憎劇が展開する。一族の遺児を引き取る主人公の医師に、『活きる』でカンヌ国際映画祭男優賞を受賞した演技派グォ・ヨウ。命と愛をテーマにした、チェン・カイコー監督ならではの作品世界が堪能できる。

 

【あらすじ】

中国・春秋時代、晋の国。敵対する武官・屠岸賈(ワン・シュエチー)の謀略により、皆殺しにされてしまった趙氏一族。そんな中、一族の子として生まれたばかりの男児が、出産に立ち会った医師・程嬰(グォ・ヨウ)に預けられる。男児を守ろうとすることで自分の子や妻を殺されてしまった程嬰は、ひそかに屠岸賈への復讐(ふくしゅう)を誓う(シネマトゥデイ)

 

【感想】

中国では有名な戯曲だそうです。

「趙氏孤児(趙家の孤児)」。

 

春秋時代の晋。

名門の趙朔を家長とする一族が、屠岸賈の謀略により、霊王暗殺の首謀者の汚名を着せられて、一族皆殺しにせよという命令が下された。

趙朔の妻の趙荘姫は身ごもっていて、彼女もお腹の子供も殺せという命令だったが、追っ手の来る前に産気づき、主治医の程嬰の手助けで男の赤ちゃんを産み落とした。

屠岸賈の命令を受けた韓厥が、趙荘姫と赤ん坊を殺そうとしたが、趙荘姫の嘆願を聞き入れて赤ん坊の命は見逃した。

趙荘姫は自害し、赤ん坊は程嬰が連れ帰った。

韓厥は屠岸賈の怒りに触れ、斬りつけられて顔に生涯消えない傷を負った。

 

程嬰にも今日生まれたばかりの息子がいて、妻がその子を抱いていた。

屠岸賈が「嬰児はすべて城に連れてこい」と言ったために、程嬰の家にも屠岸賈の軍隊が来て、趙家の赤ん坊を程嬰の子と間違って城に連れて行った。

程嬰が屋敷に戻った時妻は、我が子を抱いていたが、程嬰は「城に集めた赤ん坊以外の赤ん坊が趙家の赤ん坊ということになる!!」と驚いた。

趙家の赤ん坊を迎えにきた公孫も、誤解を恐れ、程嬰の妻と趙家の赤ん坊を連れて公孫の屋敷に向かった。

 

程嬰は城に行き、大勢の親たちと一緒に嬰児を返すように嘆願した。

刻限が来たときに、程嬰は怪しまれ、屠岸賈に尋問された。

本当のことを言わないと、100人の赤ん坊を殺すと脅され、赤ん坊は公孫の家にいると言った。

 

屠岸賈は大軍と程嬰をつれて公孫邸に乗り込み、妻と赤ん坊を見つけ出し、殺してしまった。

 

程嬰は趙家の赤ん坊に程勃という名前をつけ、我が子として育てた。

心の底に恐ろしい復讐の計画を立てていた。

 

程嬰は程勃を連れ、屠岸賈に直訴し、雇い入れてもらった。

成長するにつれ程勃は、屠岸賈を父上と呼び、武道を習って慕っていた。

屠岸賈も程勃を溺愛した。

 

時が流れても、程嬰と韓厥は、屠岸賈への復讐を計画していた。

「屠岸賈がかわいがっている子供が、趙家の赤ん坊ということを明かし、その子に復讐される」という計画。

 

やがて、真実を知った程勃は、屠岸賈と対決する。

 

前半は、殺戮場面や、子供が殺されたり、ハラハラドキドキで緊張する場面が多くて面白い。

後半は心理劇。

程勃を真ん中に、二人の父の思いが交錯する。

復讐の道具に使うつもりの程嬰はいつも暗い表情で、悪人であるはずの屠岸賈は、開けっぴろげの愛情を程勃に注ぎ、どちらが程勃のことを本当に思っているのか、見ている方は混乱してしまう。

最後の復讐の場面も、とても複雑な心境で見てしまいました。

 

こういう古典劇は、あまり理屈っぽくしない方がいいかもしれないですね。

 

ーザ・ファンーTHE FAN

1997年 アメリカ

トニー・スコット監督 ロバート・デ・ニーロ ウェズリー・スナイプス エレン・バーキン ジョン・レグイザモ ベニチオ・デル・トロ

【解説】

デ・ニーロがストーカーと化す狂信的なファンを演じるサイコ・スリラー。地元球団の大物スラッガー、ボビーの大ファンであるギルは、仕事の予定があったにも関わらず、別れた妻の元にいる息子を開幕戦に誘った。だが商談には間に合わず会社をクビになったばかりか、息子を置き去りにした事で怒った妻からは子供に近づいてはならないとの裁判所命令を受け取る。自暴自棄になるギルの唯一の心の拠り所はボビーだけだったが、彼もスランプで試合の結果はかんばしくない。彼を救おうと思い立ったギルは、その原因と思われる選手の命を奪うのだった……。(allcinema ONLINE

 

【感想】

今年の8月、自殺して亡くなったトニー・スコット監督の追悼番組でした。

トニー・スコットはリドリー・スコット監督の実弟。

 

ヤンキーズの大ファンのギル(ロバート・デ・ニーロ)。

野球選手に憧れていた少年時代。

夢に溢れていたあの時代から見ると、今の自分はナンなんだ。

偉大な父が作った刃物の会社にはいるが、現実は一介のセールスマンでしかない。

売り上げが悪いと、年下の上司に締め付けられている。

 

別れた妻には結婚間近の恋人がいて、幼い息子に会うのにも嫌がらせを言う。

息子を連れて、ヤンキーズの開幕を見にきたが、子供への責任も果たせず、仕事もしくじってしまう。

 

子供にも会えなくなり、仕事も首になってしまった。

 

残されたものは熱狂的なヤンキーズファンという自分。

そして、大好きな選手(ウェズリー・スナイプス)がヤンキーズへ移籍してきて、彼を応援するのが生き甲斐となった。

まさに、「ザ・ファン」ー贔屓の引き倒しとも言う。

ここまできたらストーカー、犯罪者。

 

デ・ニーロが演じたことで、すごい説得力を持ったけど、一線を越えたファンは不気味で怖い存在ですよね。

いまや、日常的に語られるようになったストーカーを、世の中に知らしめた作品ではないかな?

ファン心理の描写は、とてもよくできていると思いました。

 

1週間経って、膝はすっかり良くなりました。

映画を見ていると、安静が保ててよかったです。

 


ラスト・ソング

2011-09-05 10:06:44 | 映画ーTV

ーラストソングーTHE LAST SONG

2010年 アメリカ

ジュリー・アン・ロビンソン監督 ニコラス・スパークス原作  マイリー・サイラス(ロニー・ミラー)リアム・ヘムズワース(ウィル)ボビー・コールマン(ジョナ・ミラー)ケリー・プレストン(キム)グレッグ・キニア(スティーブ・ミラー)

 

【解説】

『きみに読む物語』などの原作者としても知られるベストセラー作家ニコラス・スパークスの書き下ろし小説を映画化。人気テレビシリーズ「シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ」で大ブレイクし、今やアメリカを代表するトップアイドルの一人となったマイリー・サイラスが多感な10代の少女にふんし、ひと夏の青春ストーリーを織り成す。映画女優としてのスタートを本格的に切ったマイリーの熱演はもちろん、彼女が歌う主題歌も作品の感動を深めている。

 

【あらすじ】

母と離婚した父(グレッグ・キニア)と夏休みを過ごすため、弟と共に小さな海辺の町にやって来たロニー(マイリー・サイラス)。しかし、父との久々の再会にぎこちなさを感じ、父のコテージに居づらくなってしまったロニーは、海岸で知り合った青年ウィル(リアム・ヘムズワース)と次第に親しくなる。

 

【感想】

マイリー・サイラスを知りませんでした。

アイドルスターなんですね。

 

お話は、父と娘の物語。

なかなかよかったです。

 

両親の離婚で傷ついたロニー(マイリー・サイラス)。

幼い頃からピアノに才能を発揮し、将来を期待されてジュリアード音楽院からも合格通知が届いたのに、その大好きなピアノもやめてしまった。

父(グレッグ・キニア)もピアノが大好きだったからだ。

 

弟ジェムとともに、夏休みを父の元で過ごすためにやって来たのに、父と口もきかないロニー。

 

父の家の前の海岸で、あらいぐまがウミガメの卵を襲っていた。

卵を守ろうと、見張りをしたり、水族館に問い合わせたりした。

水族館から派遣されたボランティア職員がウィル(リアム・ヘムズワース)だった。

 

ウィルもまた、弟を交通事故で亡くすという辛い経験があった。

 

二人は恋に落ちるのだがー。

 

爽やかな青春映画と言うより、後半は父と娘の心の交流が中心に描かれていきます。

心温まるいい作品でした。


トラブル・イン・ハリウッド

2011-07-04 11:24:19 | 映画ーTV

ートラブル・イン・ハリウッドーWHAT JUST HAPPENED

2008年 アメリカ

バリー・レヴィンソン監督 ロバート・デ・ニーロ(ベン)ショーン・ペン(本人)キャサリン・キーナー(ルー)ジョン・タートゥーロ(ディック)ロビン・ライト・ペン(ケリー)スタンリー・トゥッチ(スコット)クリステン・スチュワート(ゾーイ)マイケル・ウィンコット(ジェレミー)ブルース・ウィリス(本人)

 

【解説】

ハリウッドのベテラン・プロデューサーの原作を基に、ハリウッド映画業界の内幕を、ロバート・デ・ニーロほか豪華キャストで贈る群像コメディー。デ・ニーロが映画プロデューサーを演じ、スターのワガママなどさまざまなトラブルに巻き込まれる姿を描く。監督は、『レインマン』のバリー・レヴィンソン。ショーン・ペンとブルース・ウィリスが本人役で出演するなど、シニカルで遊び心に満ちた作品に仕上がっている。

 

【あらすじ】

映画プロデューサーのベン(ロバート・デ・ニーロ)が製作、ショーン・ペン(ショーン・ペン)主演の新作映画が特別試写会で大ブーイングを浴びてしまう。カンヌ国際映画祭の開幕上映を2週間後に控え、ベンは監督に再編集を命じなければならない。そんな中、最新作のクランクインが迫り、激太りでひげ面のブルース(ブルース・ウィリス)に役づくりするよう説得しなければならず……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

まあ、なんという豪華キャスト。

前に、ロバート・アルトマンの「ザ・プレーヤー」も見たけど、あの作品より、わかりやすかったです。

しかも、「こんなこと、あるんだろうなあ」と思わず見入ってしまう内容でした。

 

ハリウッドのトップ映画プロデューサーに名前を連ねるベン(ロバート・デ・ニーロ)たが、問題が山積み。

カンヌにも持って行こうという話のある、ショーン・ペン主演の新作映画の試写会で、ラストシーンに大ブーイング。

制作会社のルー(キャサリン・キーナー)は、ラストシーンを編集し直さないとお蔵入りだという。

監督ジェレミー(マイケル・ウィンコット)は猛反発する。

間に入って右往左往のベン。

 

私生活では、現在の妻(ロビン・ライト・ペン)と離婚したばかり。

それでも、小学生の娘と息子の送り迎え、元妻の家から高校生のゾーイ(クリステン・スチュワート)の送り迎えもしている。

いつも電話してばかりいるから、家庭が崩壊してしまうんだけど、仕事は辞められない。

 

さらに問題発生、これからクランクインするブルース・ウィリス主演の映画で、ブルースが、制作会社の意向にそむいて、ひげを剃らないというのだ。

会社は剃らなければこの映画はやめるといい、ブルースは役作りだと聞かない。

 

ショーン・ペン、ブルース・ウィリスはご本人。

ジョン・タートゥーロはブルースのエージェント、スタンリー・トゥッチは脚本家で、元妻との不倫も疑われる役。

 

敏腕プロデューサーの悲哀。

でもどの世界でも、バリバリやっている人にはつきまとう悩みなのでしょうね。

映画好きにオススメです。

 


☆ミレニアム2 火と戯れる女 ☆ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士

2011-04-04 08:45:23 | 映画ーTV

 

ーミレニアム2 火と戯れる女ーFLICKAN SOM LEKTE MED ELDEN/THE GIRL WHO PLAYED WITH FIRE

 

ーミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士ーLUFTSLOTTET SOM SPRANGDES/THE GIRL WHO KICKED THE HORNET'S NEST

 

2009年 スウェーデン/デンマーク/ドイツ

ダニエル・アルフレッドソン監督 スティーグ・ラーソン原作 ミカエル・ニクヴィスト(ミカエル・ブルムクヴィスト)ノオミ・ラパス(リスベット・サランデル)アニカ・ハリン(アニカ・ジャンニーニ)ペール・オスカルソン(ホルゲル・パルムグレン)レナ・エンドレ(エリカ・ペルジェ)ペーター・アンデション(ニルス・ビュルマン)ヤコブ・エリクソン(クリステル・マルム)ソフィア・レダルプ(マーリン・エリクソン)ヤスミン・ガルビ(ミリアム・ウー(ミミ))ヨハン・キレン(ヤン・ブブランスキー)ターニャ・ロレンツォン(ソーニャ・ムーディグ)パオロ・ロベルト(パオロ・ロベルト)ミカエル・スプレイツ(ロナルド・ニーダーマン(金髪の巨人))ミカリス・コウトソグイアナキス(ドラガン・アルマンスキー)アンデシュ・アルボム・ローゼンダール(ペーテル・テレボリアン)トマス・リンドブラード(マッゲ・ルンディン)ペーレ・ボランデル(ソニー・ニエミネン)ハンス・クリスティアン・トゥーリン(ダグ・スヴェンソン)イェニー・シルフヴェルヘルム(ミア・ベルイマン)ラルフ・カールソン(グンナル・ビョルク)オーラ・ヴァールストレム(ペール=オーケ・サンドストレム)ニクラス・ユールストレム(リカルド・エクストレム)マグヌス・クレッペル(ハンス・ファステ)ダニエル・グスタフソン(ニクラス・エリクソン)ドナルド・ホグベリ(イェルケル・ホルムベリ)テイラ・ブラッド(少女時代のリスベット)ゲオルギー・ステイコフ(アレクサンデル・ザラチェンコ(ザラ))

 

【解説】

(2)世界中でベストセラーとなったスウェーデンの小説「ミレニアム」3部作を映画化したシリーズ第2弾。前作の事件から1年後を舞台に、少女売春組織の調査をきっかけとして巨大な陰謀に巻き込まれてしまうヒロインの苦闘と、彼女の支援に奔走するジャーナリストの姿を描く。リスベットとミカエルのコンビには、前作に続きノオミ・ラパスとミカエル・ニクヴィストが続投。事件の全ぼうが明らかになるにつれ、リスベットの衝撃の過去が浮かび上がってくるスリリングな展開に引きこまれる。

 

(3)今世紀最大のミステリーと絶賛されたスウェーデンの3部作小説を映画化した『ミレニアム』シリーズ完結編。女性調査員リスベットの過去にかかわる秘密を封印しようとする巨大組織を相手に、リスベットとジャーナリストのミカエルが壮絶な闘いを繰り広げる。主演は、シリーズを通して続投するノオミ・ラパスとミカエル・ニクヴィスト。前作で新たに始まった謎解きが国家をも揺るがすスキャンダルへとつながり、ヒロインに仕掛けられたわなが暴かれていくスリリングな展開に息をのむ。

 

【あらすじ】

(2)少女失踪(しっそう)事件解決から1年後、社会派雑誌「ミレニアム」で少女売春組織に迫った特集の準備を進めていた担当ジャーナリストが殺害される。現場にリスベット(ノオミ・ラパス)の指紋のついた銃が残されていたことから、彼女は容疑者として指名手配されてしまう。リスベットの無実を信じるミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)は、独自に調査を進めていくが……

 

(3)宿敵と対決したリスベット(ノオミ・ラパス)は相手に重傷を負わせたが、自らも深手を負い病院に収容される。一方、政府公安警察内の秘密組織「特別分析班」は、事件を通じて自分たちの秘密が発覚するのを恐れ、関係者抹殺に動き出す。多くを知りすぎたミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)にも危険が迫るが、仲間を集め巨大な陰謀を解明しようと奔走する。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

1話で、何一つわからなかったリスベット(ノオミ・ラパス)の過去。

とっても知りたい!!

それが、2話と3話で完結します!!

 

☆ネタバレ

1話の後日談で、大金持ちになったリスベット。

高級アパートメントを購入して優雅に暮らしていた。

 

そこにふってわいた殺人事件。

現場に残っていた銃にリスベットの指紋が残っていて、リスベットが容疑者として指名手配された。

 

リスベットの無実を信じるミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)も、自分のジャーナリストとしての嗅覚を信じて動き出す。

 

殺人事件の影に少女売春組織が関係しているとにらんだミカエルは、関係者をどんどん追いかけて行く。

それは第2次世界大戦後の国家機密にまでつながっていた。

そして、その捜査により、リスベットの驚くべき過去の秘密も浮かび上がって来るのだった。

 

二人はすでにすごい信頼関係で結ばれていて、会うことも電話することもなく、お互いの動きを感じながら動いて行くのです。

リスベットはミカエルのPCをハッキングしてミカエルの動きを把握しているし、そのことはミカエルも承知なのです。

 

そして、リスベットの避けては通れない宿敵との対決。

すごく悲劇的で激しい。

この激しさは見るものを揺すぶります。

 

まさかの、埋められた土の中からの復活。

血まみれのリスベットを助けにきたのは、ミカエルでした。

 

第3部は法廷劇です。

リスベットの弁護士は、ミカエルの妹アニカ(アニカ・ハリン)。

この人にも、リスベットは心を開かない。

リスベットはリスベットのやり方で、悪事を暴いて行きます。

素晴らしいねー。

 

ミカエルも絶対に意見を言ったりはしない。

リスベットのやり方を尊重します。

この信頼関係は、ぞくぞくします。

 

そして、すべてが解決したラスト。

リスベットはアニカに送ってもらいながら、精一杯言った言葉が「さようなら」。

会いにきたミカエルに言ったのは「またね」でした。

それでもミカエルは満足でした。

「きっと、またね」って。

 

ほんとうに、シャイで無愛想なリスベット。

でも、ミカエル同様、私もリスベットが大好きになってしまいました。

 

 

原作はもっとすごいの?

読んでみようかなあ。

 

 


ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女

2011-04-04 08:35:56 | 映画ーTV

 

ーミレニアム ドラゴン・タトゥーの女ーMAN SOM HATAR KVINNOR/THE GIRL WITH THE DRAGON TATTOO/MILLENNIUM: PART 1 - MEN WHO HATE WOMEN

2009年 スウェーデン/デンマーク/ドイツ  

ニールス・アルデン・オプレヴ監督  スティーグ・ラーソン原作 ミカエル・ニクヴィスト(ミカエル・ブルムクヴィスト)ノオミ・ラパス(リスベット・サランデル)スヴェン=ベルティル・タウベ(ヘンリック・ヴァンゲル)イングヴァル・ヒルドヴァル(ディルク・フルーデ弁護士)レナ・エンドレ(エリカ・ベルジェ)ステファン・サウク(ハンス=エリック・ヴェンネルストレム)ビヨルン・グラナート(グスタフ・モレル)ペーター・ハーバー(マルティン・ヴァンゲル)マーリカ・ラーゲルクランツ(セシリア・ヴァンゲル)グンネル・リンドブロム(イザベラ・ヴァンゲル)エヴァ・フレーリング(ハリエット・ヴァンゲル)ゲスタ・ブレデフォルト(ハラルド・ヴァンゲル)ミカリス・コウトソグイアナキス(ドラガン・アルマンスキー)トマス・ケーラー(プレイグ)ヤコブ・エリクソン(クリステル・マルム)ペーター・アンデション(ニルス・ビュルマン弁護士)アニカ・ハリン(アニカ・ジャンニーニ)

 

【解説】

世界中で大ベストセラーとなった、スティーグ・ラーソン原作の傑作ミステリー3部作を映画化した話題作。スウェーデンのとある孤島を舞台に、40年前の少女失踪(しっそう)事件に絡む謎解きがスリリングに展開する。鼻ピアスと全身タトゥー姿のヒロインに抜てきされたのは、新人のノオミ・ラパス。『歓びを歌にのせて』のベテラン、ミカエル・ニクヴィストが共演し、物語にリアリティーを与えている。カリスマ的で破天荒なヒロインの活躍に拍手喝采(かっさい)!

 

【あらすじ】

ジャーナリストのミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)は、ある大物実業家の違法行為を暴露し、名誉棄損で有罪になる。そんな彼に目をつけた大企業の前会長が、40年前に失踪(しっそう)した自分の血縁にあたる少女についての調査を彼に依頼する。ミカエルは天才ハッカーでもある調査員リスベット(ノオミ・ラパス)と協力して、未解決事件の真相に迫る。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ミレニアム3部作、WOWOWで録画して、一気に鑑賞しました。

 

このタイトルなので、もっとカルトっぽいのかと敬遠していましたが、なんという面白さ!!

ハマってしまいました。

 

サスペンスファン待望の作品と言えるんじゃないでしょうか?

 

あらすじは上記の通り。

サスペンスなので、先入観なしに見ていただきたい。

 

 

謎の調査員リスベット・サランデル(ノオミ・ラパス)、小柄な女性ですが、背中に不気味なドラゴンタトゥーがあり、筋肉隆々、ピアスだらけで、パンクロッカーのような出で立ち。

みるからに、危険人物みたい、近くに寄るなオーラを出しまくりです。

 

実際、不用意に近づいたら、躊躇のない暴力で痛めつけられるでしょう。

 

けれども、天才ハッカーでもある彼女は、的確に真相に近づき、闇をあばいて行きます。

自分は闇の中にまぎれたままで。

 

一般的なヒロイン像からはほど遠い、リスベットですが、ミカエル(ミカエル・ニクヴィスト)と同様、その魅力に惹き付けられて行くこと請け合いです。

 


エージェント・ゾーハン

2011-01-11 09:12:45 | 映画ーTV

ーエージェント・ゾーハンーYOU DON'T MESS WITH THE ZOHAN

2008年 アメリカ

デニス・デューガン監督 アダム・サンドラー(ゾーハン)ジョン・タートゥーロ(ファントム)エマニュエル・シュリーキー(ダリア)

 

【解説】

イスラエルの凄腕エージェントが夢の美容師になるためアメリカに渡り奮闘しながら、逃れられない宿命に立ち向かうハチャメチャぶりを、アダム・サンドラーとジョン・タートゥーロの顔合わせで描くアクション・コメディ。(allcinema ONLINE

 

【感想】

続いても、録画してあったアメリカンコメディー。

新春にふさわしい?

 

いいなあ、アダム・サンドラー。

こんなかっこよかったっけ?

 

ゾーハン(アダム・サンドラー)は、イスラエルのエージェントでテロリストと闘って、輝かしい活躍の数々を残していた英雄でした。

 

しかし、ゾーハンは、反イスラエルの宿敵ファントム(ジョン・タートゥーロ)の闘いで死んだ振りをして、密かにアメリカに渡り、長年の夢だった美容師になろうと、高名な美容室の門を叩いた。

 

☆ネタバレ

しかし、無名で未経験なゾーハンは門前払いとなり、結局、ヒスパニック地区のパレスチナ人の経営する美容院で下働きを始めた。

 

ところが、彼のたぐいまれなる女性の扱い方が大受けで、熟女の間で評判となり、行列のできる店となった。

 

ところが、この地区に地上げを狙っている企業が目をつけていて、立ち退きを企み、人種の争いを利用して人々を争わせようとしていた。

 

そしてそこへ、宿敵ファントムも!!

 

ゾーハンの夢はかなうのかー。

 

これも、下ネタ満載のおバカ映画ですが、アダサンの人柄か、汚らしくなりません。

映画の中の熟女のように、アダサンのファンになってしまいます。

 

そして、最後は宗教も人種も乗り越えてハッピーエンド。

いつか、世界もこんなふうにハッピーになればいいのになあ。

愛と友情が世界を救う、作品でした。