マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

二ツ星の料理人

2016-07-26 12:09:55 | 映画ー劇場鑑賞

ー二ツ星の料理人ーBURNT

2015年 アメリカ 101

監督=ジョン・ウェルズ キャスト=ブラッドリー・クーパー (アダム・ジョーンズ)  シエナ・ミラー (エレーヌ)  オマール・シー (ミシェル) ダニエル・ブリュール (トニー)

 

【解説】

一流の腕を持ちながらトラブルを起こして転落した元二ツ星シェフが、新天地ロンドンで三ツ星獲得を目指して奮闘する人間ドラマ。再起を図るワケありの天才シェフを、『世界にひとつのプレイブック』などのブラッドリー・クーパーが熱演する。共演には『アメリカン・スナイパー』などのシエナ・ミラー、『最強のふたり』などのオマール・シー、『ラッシュ/プライドと友情』などのダニエル・ブリュールら実力派が集結。『8月の家族たち』などのジョン・ウェルズがメガホンを取る。

 

【あらすじ】

腕は確かなもののトラブルを起こし、キャリアを台なしにした人気シェフのアダム・ジョーンズ(ブラッドリー・クーパー)。パリの二ツ星レストランから姿を消して3年後、起死回生を狙いロンドンの友人トニー(ダニエル・ブリュール)のレストランに乗り込む。世界一を目指してかつての同僚ら最高のスタッフを集め、華々しく新店をオープンさせるアダムだったが、過去のトラブルの代償が立ちはだかり……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

イギリスのEU離脱の国民投票のときに、ニュースがこんなことを言っていました。

「せっかく、イギリスの料理がEUで人も素材も豊かになって美味しくなったのに、また逆戻りか?!」って。

最近、ロンドンを旅行した人たちも「イギリスは料理がひどいと聞いていたれけど、おいしかったよ」と言っていますよね。

 

この映画を見て、そんなことを思い出しました。

パリの二ツ星レストランでしくじって、アメリカで牡蠣をむきながら3年過ごし、ほとぼりが冷めたところでロンドンにやってきたアダム・ジョーンズ(ブラッドリー・クーパー)のお話。

 

まず、ロンドンの友人トニー(ダニエル・ブリュール)のレストランに乗り込み、かつての同僚や才能のある料理人を集め、お店をオープンした。

目指すはミシュランの星。

でも、パリから追いかけてきた借金取りや、アダムを恨んでいる人たちがいて、なかなか思うようにはいきません。

アダムも、成長したのかと言えば、まだまだ。

独善的でわがままでひとりよがりの性格は治っていないようです。

 

またまた、大失敗に終わるのかと思いきや、今度はライバルや一緒に働いている料理人たちが味方に!!

天才シェフでも一人の人間、おいしいお料理もチームワークのなせる技。

そういうことに気づいたとき、アダムは変わり始め、新しい世界が開けていくですね。

 

お料理もレストランも人が主役。

その気付きが素晴らしい作品でした。

 


サンドラの週末

2016-07-26 11:42:21 | 映画ーTV

ーサンドラの週末ーDEUX JOURS, UNE NUIT/TWO DAYS, ONE NIGHT

2014年 ベルギー/フランス/イタリア 95

監督・脚本=ジャン=ピエール・ダルデンヌ リュック・ダルデンヌ

キャスト=マリオン・コティヤール (サンドラ) ファブリツィオ・ロンジョーネ (マニュ) クリステル・コルニル (アンヌ) オリヴィエ・グルメ (ジャン=マルク)

 

【解説】

カンヌ国際映画祭パルムドールを2度受賞したベルギーのジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ兄弟による社会派ドラマ。従業員のボーナス支給のため上司から解雇を言い渡された女性が自身の解雇撤回のため奮闘する姿を描き、数多くの映画祭で話題となった。主演は『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』などのオスカー女優マリオン・コティヤール、ダルデンヌ兄弟作品常連のファブリツィオ・ロンジョーネやオリヴィエ・グルメらが共演。

 

【あらすじ】

体調が思わしくなく休職していたサンドラ(マリオン・コティヤール)は、復帰のめどが立った矢先の金曜日、ボーナス支給のため一人のクビを切らなくてはならないと解雇を通告される。ところが、同僚の計らいで週明けに職員たちが投票を行い、サンドラのためボーナス返上を受け入れる者が半分以上になればクビを回避できるという。その週末、月曜日の投票に向けサンドラは同僚たちの説得するため奔走するが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

どこの国でも小さな会社の労働者は大変です。

サンドラも鬱症でしばらく会社を休み、ようやく回復して職場復帰をしようと思ったら、社長からの命令で「サンドラを雇い続けてボーナスなしか、サンドラを解雇してボーナスを支給するか」の投票が行われ、サンドラの解雇が決まった。

しかし、同僚の尽力で、副所長の圧力があったということが社長に認められて、週明けにもう一度無記名投票が行われることになった。

 

それで原題の通り、2日と1夜でサンドラは同僚たちを訪ね、自分が解雇されないようにお願いに行く。

 

不本意ながらサンドラの解雇に投票して泣くほど後悔してくれている人もいるけれど、たいていは生活が苦しく、ボーナスが欲しい。

居留守を使う人もいる。

それはそうだよね。

サンドラだって、共働きでやっと一家が暮らせる借家を借りているし、その家賃のために辞められないんだから。

 

サンドラの夫も必死で励まし協力する。

でも、お願いする方も辛い。

サンドラは薬に頼り、めげてすぐに泣いてしまう。

ほんと、辛い作品でした。

 

日本ではこんな場合どうだろう。

小さな会社は経営者の力が強いから、弱いサンドラはすぐにクビになるのでしょうか?

なんにしても投票はあり得ないでしょうね。

 

こんなことをして、投票の後の職場はぎすぎすしないのかしら?といろいろ心配になります。

 

実際、夫婦でもめて離婚した人もいました。

親子でもめて、流血騒ぎも。

 

大変でした。

 

結果はサンドラの1票差負け。

でも社長はサンドラの頑張りに解雇を取り止め、しかもみんなにボーナスを支給すると提案してきました。

ただし、契約社員は契約が終われば解雇すると言う。

 

社員ひとりひとりに会い、いろんなことを考えたサンドラ。

「私の変わりに他の人を解雇するなら、私は辞めます」ときっぱり言って、会社を後にしました。

 

このラスト、清々しかったですね。

この出来事でパワーを付けたサンドラ、もっとよい仕事が見つかると思うな。

サンドラ、頑張れ。

 


ディーン、君がいた瞬間(とき)

2016-07-26 10:56:34 | 映画ーDVD

ーディーン、君がいた瞬間(とき)LIFE

2015年 カナダ/ドイツ/オーストラリア 112

監督=アントン・コービン キャスト=デイン・デハーン(ジェームズ・ディーン) ロバート・パティンソン(デニス・ストック) ジョエル・エドガートン ベン・キングズレー アレッサンドラ・マストロナルディ

 

【解説】

ハリウッドの伝説的スターであるジェームズ・ディーンと天才写真家デニス・ストックの若き日の友情を描く青春ドラマ。初主演作『エデンの東』の試写を観たデニスがジェームズに密着し、刺激を受け合い友情を築き、歴史に残る写真が生まれる瞬間を映す。『誰よりも狙われた男』などの監督兼写真家のアントン・コービンがメガホンを取り、ジェームズを『クロニクル』などのデイン・デハーン、デニスを『トワイライト』シリーズなどのロバート・パティンソンが演じる。才能ある若者たちの奇跡的な出会いに驚かされる。

 

【あらすじ】

1955年、写真家のデニス・ストック(ロバート・パティンソン)は映画監督のニコラス・レイ(ピーター・ルーカス)主催のパーティーで、ジミーことジェームズ・ディーン(デイン・デハーン)に出会う。ジミーの出演作『エデンの東』を観てその演技に衝撃を受けたデニスは、フォトエッセイを撮ることを決意。最初は警戒していたジミーだったが、デニスが写真を撮り始めたきっかけを聞いたことで……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

これは鏡に装飾したジェームス・ディーンの写真です。

昔、ガラス関係のバラエティグッズを作っていた友達からいただいて、大切に飾っています。

この写真にまつわるお話。

 

なんといってもジェームズ・ディーンの活動は1955年の「エデンの東」で認められてから、自身3本目の出演となる「ジャイアンツ」の撮影後1週間後の1955年9月30日に交通事故で亡くなるまでのたった1年間です。

 

この作品は、「エデンの東」のあと、「理由なき犯行」の主役に決まるまでの、ジェームズ・ディーンのもやもやしている期間に出会った新進気鋭の写真家との交流を描いたもの。

私も大好きなタイムズスクエアで撮られたこの写真も、そのときのものだそうです。

 

演じているデイン・デハーンも最近私のお気に入り俳優さん。

似てるとか似せていると感じることはなく、デインがディーンになり切っているところが見所です。

 

一方の写真家はロバート・パティンソン。

 

二人の相性がよくて、こんなふうにうち解け合ったのかなあという感じはしました。

映画の中のように鬱屈した青年ではなく、故郷に帰ったディーンはくつろいで、ほんと、普通の青年だったんだなあと、あらためて早世したカリスマ俳優を忍びました。

 

こういう映画が作られるなんて、いまだにディーンは大スターなんだなあって思います。

ジェームズ・ディーンファンはぜひ!!

 

マネーモンスター

2016-07-11 11:51:04 | 映画ー劇場鑑賞

ーマネーモンスターーMONEY MONSTER

2016年 アメリカ 95

 

監督=ジョディ・フォスター キャスト=ジョージ・クルーニー (リー・ゲイツ) ジュリア・ロバーツ (パティ) ジャック・オコンネル (カイル) ドミニク・ウェスト (ウォルト)

 

【解説】

『リトルマン・テイト』『それでも、愛してる』で、監督としても高い評価を得ているジョディ・フォスターがメガホンを取ったサスペンス。拳銃を手にした男による財テク番組占拠事件の行方と、その裏に隠された驚がくの真実を活写していく。『マイレージ、マイライフ』などのジョージ・クルーニー、『エリン・ブロコビッチ』などのジュリア・ロバーツ、『不屈の男 アンブロークン』などのジャック・オコンネルらが顔をそろえる。彼らが織り成す濃密なストーリー展開が観る人を引き付ける。

 

【あらすじ】

リー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)が司会を務め、その巧みな話術で株価予想や視聴者への助言を行う高視聴率財テク番組「マネーモンスター」。番組ディレクターのパティ(ジュリア・ロバーツ)の指示を聞かず、アドリブ全開でリーが生放送に臨む中、拳銃を手にした男カイル(ジャック・オコンネル)がスタジオに乱入してくる。彼は番組の株式情報によって財産を全て失くしたと憤慨し、リーを人質に番組をジャック。さらに放送中に自分を陥れた株取引のからくりを白日のもとにさらすようパティに迫るが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

アメリカの財テクがテーマのバラエティショー「マネーモンスター」。

司会はリー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)。

アドリブが多く、番組の進行が滞ることを恐れるプロデューサーのパティ(ジュリア・ロバーツ)は、他の局から引き抜きの話が進行中。

 

今日も番組が始まった。

ゲイツの軽口が絶好調。

今日の特集は株が暴落したある企業。

オーナーに生中継を依頼していたが、海外に行ったまま音信不通に。

代理の幹部がスタンバイしていた。

 

そこにへ、拳銃と爆発物で武装した男カイル(ジャック・オコンネル)が生放送中のスタジオをジャック。

ゲイツに爆弾チョッキを着せて人質にし、ゲイツとその企業を糾弾し始めた。

つい先日、ゲイツがこの株をテレビで進めたばかりだったのだ。

カイルは自分の損失分だけではなく、全損失分8億円を要求した。

 

☆ネタバレ

カイルはしがない労働者で、妊娠している恋人からこっぴどくののしられるような人。

しかし、その会社の株の暴落は確かにひどく、パティの調べにより韓国のシステムエンジニアや、アイスランドのハッカーなどが暗躍し、その真相が次第に明らかになっていく。

 

そこには、株価操作の闇が広がり、それは生放送のカメラの前で次第に明らかになっていく。

 

この作品、女優としても有名なジョディ・フォスターの監督です。

とてもスピーディな物語の流れやカメラワークなどに彼女の才能を感じました。

 

さらにジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツのかけあいの面白さ。

平和なときには反目しあっていて、有事となればタッグが組めるという信頼感。

その阿吽の呼吸がとても面白かったです。

 

カイルの愚かさ、カメラマンの実直さ、企業論理で動く経営者の狡猾さ、得体の知れない人が動いているネット社会、いろいろな人々の個性が詰まっていました。

 

お薦めです。

 

帰ってきたヒトラー

2016-07-11 11:46:29 | 映画ー劇場鑑賞

ー帰ってきたヒトラーーER IST WIEDER DA/LOOK WHO'S BACK

2015年 ドイツ 116

 

監督=ダーヴィト・ヴネント キャスト=オリヴァー・マスッチ (アドルフ・ヒトラー) ファビアン・ブッシュ (ファビアン・ザヴァツキ) クリストフ・マリア・ヘルプスト (クリストフ・ゼンゼンブリンク) カッチャ・リーマン (カッチャ・ベリーニ)

 

【解説】

ティムール・ヴェルメシュのベストセラー小説を実写化したコメディードラマ。独裁者アドルフ・ヒトラーが突如として現代に出現し、奇想天外かつ恐ろしい騒動を引き起こす。舞台を中心に活躍するオリヴァー・マスッチがヒトラーを演じ、「トレジャー・ハンターズ アインシュタインの秘宝を追え!」などのファビアン・ブッシュや『ビッケと神々の秘宝』などのクリストフ・マリア・ヘルプストらが脇を固める。21世紀の民衆が、知らず知らずのうちにヒトラーに扇動されていくさまに注目。

 

【あらすじ】

ナチス・ドイツを率いて世界を震撼(しんかん)させた独裁者アドルフ・ヒトラー(オリヴァー・マスッチ)が、現代によみがえる。非常識なものまね芸人かコスプレ男だと人々に勘違いされる中、クビになった局への復帰をもくろむテレビマンにスカウトされてテレビに出演する。何かに取りつかれたような気迫に満ちた演説を繰り出す彼を、視聴者はヒトラー芸人としてもてはやす。戦争を体験した一人の老女が本物のヒトラーだと気付くが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「ヒトラー」とタイトルがついている作品は苦手。

見に行かないつもりでした。

でも、従妹が「面白いのになんで見に行かないの?」というし、テレビでも予告編をやるようになって、時間もあったので行ってきました。

面白い!!

 

ドイツでヒトラーはタブーでしょ?

あの敬礼をすることも禁じられているし、ナチスを想定されるものは禁止ですよね?

 

それがタイムスリップして来たヒトラーが主役の作品なんて。

コメディテイストで、劇場内にも笑いがなんども漏れていましたが、作品が進んでいくほど、ヒトラーという人のカリスマ性が明らかになっていきます。

 

そして、ラストはかなりの衝撃です。

現代にタイムスリップして来たアドルフ・ヒトラー(オリヴァー・マスッチ)は、公園で目覚める。

発見したのはサッカーをする子供たち。

その子供たちを取材していたのがファビアン(ファビアン・ザヴァツキ)だった。

ファビアンは独身で、母親と暮らしている風采の上がらない男。

テレビ局に勤めていたが、リストラで失職を言い渡される。

そこで思いついたのがヒトラーそっくりの男。

彼を売り出してドキュメンタリーを撮る企画を出す。

 

ファビアンはヒトラーを名乗る男と国内を旅し、ニュース番組のゲストにも抜擢した。

観客はヒトラーそっくりさんとして大受けするが、本人は本物なのだから一度も芸をしている気持ちはない。

しかも、現代の状況も新聞やネットを通じて理解し、現代社会の矛盾を斬っていく。

その歯に衣着せぬ演説が、あのときのように人の心をとらえていく。

さらに密かに社会からはみ出してしまった若者を集め、秘密裡に訓練を始めて…。

 

笑い話では終わらない怖さを含んだ作品でした。

日本だって、今、戦前のようと表現する人もいます。

 

ヒトラーのそっくりさんが町を行く時、若者や民衆は面白がってよって来て、写真を撮っていました。

ドイツでも、ヒトラーはもはやタブーではなくなっているようです。

 

ここに描かれたヒトラーは、とても頭がよく、魅力的で、ユーモアも解し、言葉も巧みで時代を見通す力のある人という感じでした。

あんな馬鹿げた過去は繰り返すはずがないと思うけれど、人の心の弱さにつけ込み、カリスマ性を持って先導する人が現れたら、全世界はまた泥沼の戦争に引き込まれるかもしれません。

 

昨日、参院選挙が終わったばかり。

自分の未来を託す人をちゃんと選べたでしょうか?

 


エージェント・ウルトラ

2016-07-11 11:39:00 | 映画ーDVD

ーエージェント・ウルトラーAMERICAN ULTRA

2015年 アメリカ 96

 

監督=ニマ・ヌリザデ キャスト=ジェシー・アイゼンバーグ (マイク・ハウエル) クリステン・スチュワート (フィービー) トファー・グレイス コニー・ブリットン ジョン・レグイザモ

 

【解説】

『ソーシャル・ネットワーク』などのジェシー・アイゼンバーグ、『トワイライト』シリーズなどのクリステン・スチュワートが共演したアクション。CIAの洗脳プログラムによって工作員へと育成された青年が、巨大な陰謀と恋人に迫る危機に立ち向かう。メガホンを取るのは、『プロジェクトX』のニマ・ヌリザテ。『ロスト・ハイウェイ』などのビル・プルマン、『スパイダーマン3』などのトファー・グレイスらが脇を固める。ダメ青年から敏腕工作員へと瞬時に変貌する主人公の姿が痛快。

 

【あらすじ】

片田舎のコンビニでバイトをしているダメ青年マイク(ジェシー・アイゼンバーグ)は、一緒に住んでいる恋人フィービー(クリステン・スチュワート)とハワイ旅行に出て結婚を申し込もうと決意する。だが、出発前にパニック発作を起こして旅行は中止に。ある日、彼は店に乱入してきた暴漢たちを無意識のまま瞬殺してしまう。それを機に、マイクがCIAの極秘マインドトレーニング計画で育成されたエージェントであったことが判明。やがて計画の封印を進めるCIAから次々と刺客を放たれ、フィービーを誘拐されてしまうが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

はちゃめちゃなアクション作品ですが、私は結構気に入りました。

脚本が「クロニクル」のマックス・ランディス。

なるほど。

 

片田舎のコンビニでバイトをしているマイク(ジェシー・アイゼンバーグ)。

すごく暇なコンビニで、合間にサルの飛行士を主人公にしたマンガを書いている。

そのマンガを気に入ってくれる、イカした恋人フィービー(クリステン・スチュワート)と同棲中。

ドジなマイクの面倒をすごくよく見てくれる。

マイクは、指輪を買って、ハワイでプロポーズしようと計画したが、空港のトイレでパニックを起こし、旅行も中止になる。

それでも怒らない優しいフィービー。

ただ、マイクには過去の記憶がない。

 

あるとき、マイクのコンビニに強盗が入り、マイクはなぜかスプーンで撃退してしまう。

 

それを感知したのがCIA。

マイクが覚醒したので、マイクを抹殺する命令が下りる。

 

CIAの中でも、マイクを救おうとするもの、殺そうとするものとの間で争いが起き、友人(ジョン・レグイザモ)の家に逃げ込んでいたマイクも見つかり大騒ぎに。

 

☆ネタバレ

マイクは18歳で麻薬の常習犯で捕まり、CIAプログラムにより実験的にエージェントにされていたが、実験そのものが終了し、市民としてこの田舎で暮らすことになった。

フィービーはCIAから派遣されたマイクのお世話係だったが、役目が終わっても残ってマイクの面倒を見ていたのだった。

 

つまりはマイクとフィービーの純愛のお話。

絶妙のタイミングでエンゲージリングを渡します。

 

ラストはマイクのマンガのおサルが活躍してエンディング。

マンガテイストのなかなかおしゃれな作品でした。

 

ジェシー・アイゼンバーグとクリステン・スチュワートがなかなかお似合いの恋人同士で、見ている私も嬉しくなりました。