ーリトル・ミス・サンシャインー
2006年 アメリカ ジョナサン・デイトン 、ヴァレリー・ファリス監督 グレッグ・キニア 、トニ・コレット 、スティーヴ・カレル 、アラン・アーキン 、ポール・ダノ 、アビゲイル・ブレスリン 、ブライアン・クランストン 、マーク・タートルトーブ 、ベス・グラント
【解説】
サンダンスを始め、多くの国際映画祭で、スタンディング・オベーションの絶賛を受けたロードムービー。美少女コンテストのクィーンを夢見る少女とその個性的な家族が、黄色いワゴン車に乗ってコンテスト会場を目指す姿を描く。主人公の家族を演じるのは、『40歳の童貞男』のスティーヴ・カレル、『イン・ハー・シューズ』のトニ・コレットら。機能不全に陥った一家族が、旅を通して再生していくハートウォーミングな展開が見どころ。第19回東京国際映画祭で最優秀監督賞、最優秀主演女優賞、観客賞など最多3部門を受賞した。
【あらすじ】
小太りの眼鏡っ子、オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)の夢は美少女コンテストで優勝すること。地方予選で繰り上げ優勝した彼女は、独自の成功論に取りつかれる父リチャード(グレッグ・キニア)や母のシェリル(トニ・コレット)、自殺を図ったゲイの伯父フランク(スティーヴ・カレル)らと車で決勝大会の会場を目指す。 (シネマトゥデイ)
【感想】
この作品が2006年の劇場での見納めになりました。
「ミス・サンシャイン」とは子供のミスコンのこと。
オリーブ(アビゲイル・ブレスリン)はコンテストに出るため、おじいちゃん(アラン・アーキン)とダンスの練習に余念がありません。
そこに、繰り上げで全国大会へ出場が決まったという知らせが!!
狂喜するオリーブ。
でも、アラバマからLAまで、誰が連れて行くの?
おじいちゃんがまず名乗りを上げる。
彼はドラッグの使用が見つかり、老人ホームから帰されて来たばかり。
パパ(グレッグ・キニア)は、生まれて初めてつかんだ本の出版の返事待ちで動けないと言う。
ママ(トニ・コレット)はマニュアル車は動かせないし、自殺願望のある兄(ステイーブ・カレル)を引き取ったばかり。彼をおいては行けません。
お兄ちゃん(ポール・ダノ)は航空学校入学を祈願して無言の行の真っ最中。
「みんな嫌い」と紙に書いて、すごく不機嫌。いわゆるオタクか引きこもりか。
ママは彼もおいていけません。
無言の願掛けーアメリカにも、こういう風習があるのね。
さて、すったもんだのあげく、全員でLAを目指すことになりました。
オンボロワーゲンバスでいざ出発。
でも、オリーブのコンテストのためにという目的以外は、みんな考えていることがバラバラ。
バスの中はいつも一触即発状態。
おまけにバスが故障、その上、災難が次々に襲って…
オンボロバスが故障して…
かわいいオリーブ
後は、見てのお楽しみです。
オリーブちゃんが小太りですって?
とんでもないです!!
こんなに子供らしいかわいらしい女の子は他にいません。
まったりとした動作、仕草にうっとりです。
子供のミスコンなんて、もってのほか。
子供はみんな個性的で、枠にはまらないところが素晴らしいのに。
大人の格好を真似してニコニコ笑っている他のミスコン出場者たちは、みんなお化けに見えました。
もちろん、芸達者なキャストたちですが、ポール・ダノがずいぶん良かったと思いました。
難しい役をうまく演じていました。
「THE KING 罪の王」で、息子役だったのね。
あれはある意味優等生役だったものね。
限られた時間の中にさりげなく伏線をちりばめ、緻密に無駄なくつないで行くかと思えば、クライマックスは全く思いがけないハチャメチャぶり。
うまい作り方です。
脚本もいい。
とくにおじいちゃん、ジャンキーでスケベ、口を開いたら荒っぽい汚い言葉のアラシです。
でも、その裏に隠された、奥深い珠玉の言葉とやさしいまなざし。
孫や息子が大事なんだという深い愛情が感じられました。
勝ち組だの負け組だのの色分けじゃなく、人生に大切なのは学びだということを、押し付けがましくなく観客にも教えてくれます。
家族だからって、性格も違うし、考え方だって違う、仲が良いとは限らない。
でも、家族の誰かの一大事となると、一致団結して助けようとするのも家族なんです。
私の家族もそうあって欲しいし、あなたの家族もきっとそうだと信じさせてくれるいい作品でした。
この出来事で、家族の問題がなにひとつ解決したわけじゃないけど、絆は取り戻せたのでしょう。
この家族はきっともう大丈夫。
壊れたバスの乗り方も、もう息もぴったりだものね。
今年の締めがこの映画で、とても幸せー!!
なんて、いい映画なんでしょう。
チョーお薦めです。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/fuki_osusume.gif)
2006年 アメリカ ジョナサン・デイトン 、ヴァレリー・ファリス監督 グレッグ・キニア 、トニ・コレット 、スティーヴ・カレル 、アラン・アーキン 、ポール・ダノ 、アビゲイル・ブレスリン 、ブライアン・クランストン 、マーク・タートルトーブ 、ベス・グラント
【解説】
サンダンスを始め、多くの国際映画祭で、スタンディング・オベーションの絶賛を受けたロードムービー。美少女コンテストのクィーンを夢見る少女とその個性的な家族が、黄色いワゴン車に乗ってコンテスト会場を目指す姿を描く。主人公の家族を演じるのは、『40歳の童貞男』のスティーヴ・カレル、『イン・ハー・シューズ』のトニ・コレットら。機能不全に陥った一家族が、旅を通して再生していくハートウォーミングな展開が見どころ。第19回東京国際映画祭で最優秀監督賞、最優秀主演女優賞、観客賞など最多3部門を受賞した。
【あらすじ】
小太りの眼鏡っ子、オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)の夢は美少女コンテストで優勝すること。地方予選で繰り上げ優勝した彼女は、独自の成功論に取りつかれる父リチャード(グレッグ・キニア)や母のシェリル(トニ・コレット)、自殺を図ったゲイの伯父フランク(スティーヴ・カレル)らと車で決勝大会の会場を目指す。 (シネマトゥデイ)
【感想】
この作品が2006年の劇場での見納めになりました。
「ミス・サンシャイン」とは子供のミスコンのこと。
オリーブ(アビゲイル・ブレスリン)はコンテストに出るため、おじいちゃん(アラン・アーキン)とダンスの練習に余念がありません。
そこに、繰り上げで全国大会へ出場が決まったという知らせが!!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/8b/eb91cf184a373a6f2fe54b420dc8e152.jpg)
でも、アラバマからLAまで、誰が連れて行くの?
おじいちゃんがまず名乗りを上げる。
彼はドラッグの使用が見つかり、老人ホームから帰されて来たばかり。
パパ(グレッグ・キニア)は、生まれて初めてつかんだ本の出版の返事待ちで動けないと言う。
ママ(トニ・コレット)はマニュアル車は動かせないし、自殺願望のある兄(ステイーブ・カレル)を引き取ったばかり。彼をおいては行けません。
お兄ちゃん(ポール・ダノ)は航空学校入学を祈願して無言の行の真っ最中。
「みんな嫌い」と紙に書いて、すごく不機嫌。いわゆるオタクか引きこもりか。
ママは彼もおいていけません。
無言の願掛けーアメリカにも、こういう風習があるのね。
さて、すったもんだのあげく、全員でLAを目指すことになりました。
オンボロワーゲンバスでいざ出発。
でも、オリーブのコンテストのためにという目的以外は、みんな考えていることがバラバラ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/e2/d49f256ba6fffc175ca201be5e96787b.jpg)
おまけにバスが故障、その上、災難が次々に襲って…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/d2/20b9d453edb6b7e834fff13d5545428f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/a9/1d32524eee52551f5928d404b9ba1a76.jpg)
後は、見てのお楽しみです。
オリーブちゃんが小太りですって?
とんでもないです!!
こんなに子供らしいかわいらしい女の子は他にいません。
まったりとした動作、仕草にうっとりです。
子供のミスコンなんて、もってのほか。
子供はみんな個性的で、枠にはまらないところが素晴らしいのに。
大人の格好を真似してニコニコ笑っている他のミスコン出場者たちは、みんなお化けに見えました。
もちろん、芸達者なキャストたちですが、ポール・ダノがずいぶん良かったと思いました。
難しい役をうまく演じていました。
「THE KING 罪の王」で、息子役だったのね。
あれはある意味優等生役だったものね。
限られた時間の中にさりげなく伏線をちりばめ、緻密に無駄なくつないで行くかと思えば、クライマックスは全く思いがけないハチャメチャぶり。
うまい作り方です。
脚本もいい。
とくにおじいちゃん、ジャンキーでスケベ、口を開いたら荒っぽい汚い言葉のアラシです。
でも、その裏に隠された、奥深い珠玉の言葉とやさしいまなざし。
孫や息子が大事なんだという深い愛情が感じられました。
勝ち組だの負け組だのの色分けじゃなく、人生に大切なのは学びだということを、押し付けがましくなく観客にも教えてくれます。
家族だからって、性格も違うし、考え方だって違う、仲が良いとは限らない。
でも、家族の誰かの一大事となると、一致団結して助けようとするのも家族なんです。
私の家族もそうあって欲しいし、あなたの家族もきっとそうだと信じさせてくれるいい作品でした。
この出来事で、家族の問題がなにひとつ解決したわけじゃないけど、絆は取り戻せたのでしょう。
この家族はきっともう大丈夫。
壊れたバスの乗り方も、もう息もぴったりだものね。
今年の締めがこの映画で、とても幸せー!!
なんて、いい映画なんでしょう。
チョーお薦めです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/fuki_osusume.gif)