マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

メリダとおそろしの森

2012-07-27 15:29:43 | 映画ー劇場鑑賞

ーメリダとおそろしの森ーBRAVE

2012年 アメリカ

マーク・アンドリュース、ブレンダ・チャップマン監督 ジョン・ラセター製作総指揮 ケリー・マクドナルド(王女メリダ)ビリー・コノリー(ファーガス王)エマ・トンプソン(エリノア王妃)ケヴィン・マクキッド(マクガフィン卿)クレイグ・ファーガソン(マッキントッシュ卿)ロビー・コルトレーン(ディンウォール卿)ジュリー・ウォルターズ(魔女)

 

【解説】

『カールじいさんの空飛ぶ家』などの名作を手掛けてきたディズニー&ピクサーのタッグによる冒険ファンタジー。幻想的なスコットランドの森などを舞台に、自ら招いた不運と対峙(たいじ)することになるヒロインの活躍を描き出す。監督を務めるのは、『プリンス・オブ・エジプト』の共同監督のブレンダ・チャップマンと、『ジョン・カーター』の脚本を担当したマーク・アンドリュース。広大な森の風景と共に勇敢な主人公の成長に目を見張る。

 

【あらすじ】

王女メリダは王家のしきたりや伝統に反発を覚え、娘に女性らしい優雅さを身に付けるよう願う母と度々ぶつかっていた。そんなある日、彼女は鬼火に誘われるようにして森の奥深くへと入り込み、魔女の家にたどり着く。そこで彼女は自分の運命を変えてもらいたいと訴え、その願いがかなうと同時に、それまで安泰だった王国が災禍に見舞われてしまい……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ピクサー映画では初の時代物、女性物ですって。

言われてみれば…。

 

でも、ディズニーのようなロマンス物ではありません。

結構硬派な、母と娘の葛藤。

かなりガチンコです。

 

字幕上映館が少ないですね。

なんとか2D字幕板で見てきました。

(配給会社様、アニメはお子様と思っているでしょう?でも、純粋に映画作品としてみたいと思っている大人のファンも多いのですよ。ないがしろにしないでね)

 

時代は大昔のイギリスのようです。

ストーンヘッジを連想させる巨石の遺跡が登場します。

ロンドンオリンピックも意識したのかな?

 

優しい母エレノア王妃(エマ・トンプソン)と勇猛な父ファーガス王(ビリー・コノリー)の愛に包まれて、すくすくと育つ赤毛のおてんば王女メリダ(ケリー・マクドナルド)。

誕生日に父から弓矢をもらい、有頂天になるメリダですが、母は気にいりません。

王女として、もっとすることがあるからです。

そこへ、大きなクマが現れ一家を襲います。

 

月日は流れ、メリダにも三つ子の弟たちができ、メリダも年頃になっていました。

父の片足は、あのときのクマとの闘いで義足になっていて、それが父の自慢の武勇伝でした。

メリダはすっかり弓の名手となり、愛馬を駆って森の奥で修行を積んでいました。

ところが母は、メリダに貞淑な王妃になることを望んでいました。

連合国であるこの国には、あわせて4つの王国があり、王女が年頃になったら、他の王の第1子と結婚させることが和平につながると約束されていたのです。

あとの3つの国には、それぞれ第1子となる王子がいて、エレノアの呼びかけに応じて各国の王たちが家来も連れ、ここファーガスの城に大挙してやってきました。

 

それぞれの王子が武勇を競い、1位になった者がメリダの婿となるというもの。

自分の意志や希望を何も聞いてくれない母に、メリダはいらだち、とうとう大げんかして森の中に飛び出しました。

 

☆ネタバレ

愛馬から投げ出され、ストーンサークルに入ったメリダは、鬼火に導かれ、魔女の家へとたどり着きました。

魔女の木彫りの作品を全部買う見返りに、母の気持ちを変えて欲しいと頼みます。

そして、作ってもらった魔女のケーキ。

メリダは母と仲直りする振りをして、一口食べさせました。

 

そのケーキは母の気持ちを変えるのではなく、クマへと変身させてしまったのです。

クマ嫌いの父に見つかったら、母は殺されてしまうでしょう。

三つ子の弟に手伝わせて、なんとかクマの姿をした母を森に連れ出しました。

ところが魔女は留守。

伝言で、「2つ目の朝を迎えたら魔法は解けない」と言われました。

 

母は、時間が立つごとに人間である自分を忘れ、クマになっていくようでした。

森の奥深くで、廃墟となった城を見つけ、古い言い伝えである滅びた王国が実在し、その第1王子がクマになってしまった事実を知ったメリダ。

 

魔法使いの残した伝言から、魔法を解く鍵が切り裂いたタペストリーを繕うことだと悟ったメリダは、再び母を連れて城へ戻ります。

王女と王妃がいなくなった城では、王様たちが酔っぱらって大げんかをしていました。

 

割って入ったメリダは、母のように知的で論理的な方法でみなをなだめ、王子たちにも「自分の好きな人と結婚して、幸せになるように」と説得しました。

 

ところが、クマの姿をした母は見つかってしまい、みんなに追われて森へ逃げていきました。

メリダはタペストリーを繕い、ケーキを食べてクマに変身した三つ子たちとともに、みんなの後を追いました。

 

そこへあの憎き大熊が現れ、メリダに襲いかかりました!!

メリダはこの危機を乗り越えられるか?

クマになった母や弟たちを助けることはできるのでしょうか?

 

母娘ものなので、誰にでも好かれる内容とはいかないでしょうが、私のように母と濃い時間を過ごしている者には、いろいろ思い当たることもあり、ジーンと涙の出るシーンもありました。

母の愛を、わかっていても受け入れがたい季節もあるし、いまでも、皮肉や意地悪な言葉で応じてしまって、自分で傷ついているような至らない娘です。

 

母と娘ならではの、女同士故の葛藤って、男の人には理解しにくいでしょうね。

姉妹のような仲良し母娘にも理解できないかも。

 

でも、よくぞ作ってくださいました。

さすがフィクサーと、恐れ入った次第です。

 

森の描写も素晴らしいし、人々の動きも素晴らしい。

そして何より、メリダの真っ赤なカーリーヘアーが、メリダの活躍とともに揺れる様は、うっとりするくらい素敵です。

技術力も高いですね!!

 
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スリーデイズ

2012-07-27 15:07:56 | 映画ーDVD

ースリーデイズーTHE NEXT THREE DAYS

2010年 アメリカ

ポール・ハギス監督 ラッセル・クロウ(ジョン・ブレナン)エリザベス・バンクス(ララ・ブレナン)ブライアン・デネヒー(ジョージ・ブレナン)レニー・ジェームズ(ナブルシ警部補)オリヴィア・ワイルド(ニコール)タイ・シンプキンス(ルーク)ヘレン・ケアリー(グレース・ブレナン)リーアム・ニーソン(デイモン・ペニントン)

 

【解説】

無実の罪で投獄された妻を救うため決死の行動に出た男の姿を描く『すべて彼女のために』を、『クラッシュ』『告発のとき』のポール・ハギス監督がリメイクしたサスペンス・アクション。愛する妻と幸せだった家族を取り戻すため、命懸けの脱獄計画に挑む主人公を、ラッセル・クロウが熱演する。『ブッシュ』のエリザベス・バンクス、『96時間』のリーアム・ニーソンが共演。限られた時間の中で、警察の追及をかわしながら展開する逃走劇の行方から目が離せない。

 

【あらすじ】

大学教授のジョン(ラッセル・クロウ)は妻子と共に幸せな日々を過ごしていたが、ある日妻のララ(エリザベス・バンクス)が殺人の容疑で逮捕される。それから3年、ジョンは妻の無実を証明するため懸命に奔走していたが、覆ることなく刑が確定してしまう。絶望した妻が獄中で自殺を図ったことを知り、彼は自らの手で妻を取り戻そうと決断する。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

2008年のフランス映画「すべて彼女のために」「クラッシュ」「告発のとき」の監督ポール・ハギスがリメイクした作品。

 

物語の流れや結末を知っているだけに、客観的に見られているかどうか自信がないけど、この作品はラッセル・クロウのうまい演技に引っ張られていることは否めないと思う。

オリジナルの、有無を言わせず引っ張られていく感は、なかったような…。

 

大学教授のジョン(ラッセル・クロウ)は妻のララ(エリザベス・バンクス)と友人夫婦と食事をしていた。

ララは、友達との会話にいら立ち、食事会は台無しになった。

上司とのいざこざにも原因があった。

しかし、二人は愛し合い、息子のルークとの生活の幸せをかみしめる。

 

次の朝、平和な朝食の中へ警官が大勢なだれ込んできた。

「ララ・ブレナン、殺人容疑で逮捕する」

あっという間の出来事。

ララは、刑務所へ。

一変する生活。

周りの人間から白い目で見られる。

ルークも学校で辛い目に遭っているようだ。

ジョンの母親も疑っている様子。

 

☆ネタバレ

3年経って、上級審が終わっても、ララの容疑は晴れない。

このままでは懲役20年の刑が確定してしまう。

 

ジョンは焦り、脱獄の経験者ペニントン(リーアム・ニーソン)に会う。

「どんな刑務所からでも脱獄できる」

「金を用意しろ」

「パスポートと社会保険番号を用意しろ」

「子供も見捨てる覚悟はあるか」

 

そして「なぜ、捕まったのか?」というジョンの問いには

「捕まったんじゃない。自分で出頭したんだ。警官がいつドアを蹴破って入ってくるかという恐怖に耐えかねてね」と答えた。

 

ジョンは、真面目に計画を立てた。

しかし、パスポートを作るために場末のバーで交渉すると、お金だけ取られてぼこぼこに殴られた。

パスポートを作ってやるという男には、高いお金を請求され、「そんなに真面目じゃ、絶対失敗する」と言われ、逃走資金にと家を売ったお金も、すぐには入らなかった。

しかし、ララの刑務所移送の日は近づいていた。

 

ジョンは、綿密な逃走計画を立て、ギャングを襲って金を手に入れた。

しかし、警察もジョンの動きを察知して動き始めていた。

 

ララを糖尿病患者にしたてて病院へ運ばせ、そこでララを奪還した。

 

ところが、ララは脱獄計画になかなか納得しない。

ルークが予定外に動物園にいることを知り、そのまま逃走することを決断した。

しかしララは納得せず、ルークは後日で連れにくるとなだめても、体を張って抵抗した。

仕方なく、予定変更。

 

はらはらドキドキの逃走劇は、ジョンの計画通り、胸のすくような展開でした。

 

ただ、最初から描かれる夫婦の葛藤が、オリジナルとは違っているところで、オリジナルを知っている者にはもたもた感が残りました。

でも、よく考えてみたら、ララの反応の方が常識的ですよね。

 

少し気になったのは、逃走を知らされたララがあまりにも他人事のような感じだったこと。

夫への信頼感が薄いこと。

自殺を図ったし、絶望もしていただろうけど、死刑じゃないし、諦めた人間って、こんなものなのかなあ。

ジョンの方が、真面目に熱くなっているところが滑稽ですらありました。

 

オリジナルのリザは、もっと追いつめられて、絶望していて、夫の「ここにはおいておけない」という切羽詰まった思いが、この突拍子もない計画に駆り立てたという必然性が感じられました。

間違っていると思ったけどね。

 

ジョンの場合は、ララのためというより、自分のためという感じもあるよね。

妻は無実だということを信じているから、自分の信じる正義のために、仕事も国も親も捨ててしまうんだという気負いと強い信念。

 

ラストの、ララとルークの安心した表情と、ジョンの不安な表情が、それまでの二人の感情と逆転していて、ここはポール・ハギスらしい演出だなあと思いました。

 

サスペンスやエンタメに力を入れたオリジナルと、人間性をにじませたハリウッド版、なかなか興味深く楽しみました。

 

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苦役列車

2012-07-27 10:55:21 | 映画ー劇場鑑賞

ー苦役列車ー

2012年 日本

監督=山下敦弘 原作=西村賢太 キャスト=森山未來(北町貴多)高良健吾(日下部正二)前田敦子(桜井康子)マキタスポーツ(高橋岩男)田口トモロヲ(古本屋の店長)

 

【解説】

貧しい肉体労働青年の青春を描いて第144回芥川賞を受賞した西村賢太の小説を、『マイ・バック・ページ』などの山下敦弘監督が映画化。1980年代後半を背景に、19歳の日雇い労働者で、酒におぼれる主人公を中心に、その友人、主人公があこがれる女性の青春模様を描く。主演を『モテキ』の森山未來が務め、ほかに『軽蔑』の高良健吾、AKB48の前田敦子が共演。独特の世界観を持つ原作に挑戦するさまざまなジャンルの作品を手掛ける山下監督と、旬の俳優たちによるコラボレーションから目が離せない。

 

【あらすじ】

1980年代後半。19歳の北町貫多(森山未來)は日雇い労働で得た金を酒に使い果たし、家賃も払えない生活を送っていた。他人を避けながら孤独に暮らす貫多だったが、職場で専門学校生の日下部正二(高良健吾)と親しくなる。そんなある日、古本屋で働く桜井康子(前田敦子)に一目ぼれした貫多は、日下部に取り持ってもらい彼女と友達になるのだが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

北町貫多(森山未來)19歳。

彼が小学生の頃に、父親が性犯罪で逮捕され、一家は離散、中学卒業後から肉体労働の日雇いで生活している。

稼いだお金は風俗に消え、家賃を滞納しては踏み倒して逃げるような生活。

そして、そういう生活から抜け出す努力もせず、他人を見下して卑屈に生きている青年。

 

こんな人が主人公で、どんなお話になるのかしら?と心配になるけど、森山未來はすごい。

この人物を見捨てられることのない主人公として成立させてしまった。

彼の魅力に頼る部分は大きいと思いました。

 

ある現場で専門学校生の日下部正二(高良健吾)と親しくなる。

同じ19歳。

地方から出てきたばかりの正ニにとっても、都会に生きる頼もしい人物に映ったのでしょう。

 

☆ネタバレ

貫多には、憧れている女性がいました。

古本屋でアルバイトしている大学生の桜井康子(前田敦子)。

正二の口利きで、康子ちゃんと友達になることを承諾してもらった貫多ですが、女の子との付き合い方を知りません。

 

だからといって…!!

(つないだ手をぺろりとなめる)

あり得へんわ。

 

それでも、許してくれた康子ちゃんと正二と3人で、まだ冷たい海へ。

海に入り、はしゃいで戯れる3人、ああ青春だなあ!!

 

ところが、貫多には辛い現実、金がないということが突きつけられる。

正二に借金を申し込み、友人関係にもトゲが刺さる。

正二にも恋人ができ、その恋人にもひどいことを言って、とうとう正二とは絶交。

 

康子ちゃんをアパートの前で待ち伏せし、部屋に入れてくれと言い寄り、押し倒してしまう。

「これで終わりね」当たり前よねえ。

 

3年後。

(この3年後がいるのかどうか、わからないんだけど、メイクもウィッグもちょっとチープで残念でした)

相変わらず、風俗に通い、古本屋の親父にお金を無心している貫多。

 

ところが居酒屋で、かつての職場で足をけがして、日雇い故に労災ももらえなかった同僚のおっさん(マキタスポーツ)が、テレビで歌を歌っていた。

かつて「夢を持て」と言い、「夢なんかないんだ」と言ったおっさん。

 

何かを悟った貫多。

やくざに絡まれ、身ぐるみはがれてぼこぼこにされてようやく、小説を書きたいと言う衝動に駆られたーという結末でした。

 

この作品、芥川賞受賞作で西村賢太の同名の小説が原作ですが、中身は変えてあるようです。

 

性犯罪者の父親を持ったことや、一家離散になったこと、中学しか行けなかったこと、それはとても不幸なことですが、それが貫多の自堕落な生き方、将来を考えない生き方の理由になるとは思えません。

でも、一度、社会の底辺に落ち込んでしまったら、二度と上がれないということはわかる気がします。

それでも人は生きていかなければならないわけで、それがこの作品のテーマであると思いました。

 

なので、最初から食べることの話、それから性風俗の話が延々と続いていって、労働シーンとか、恋愛話とかは、おまけみたいに思いました。

 

貫多が原作者の投影としたら、すべてのあり地獄に落ち込んだ人が小説家になれるはずもないので、この話には救いがないと思いました。

それだけに、インパクトも強く、見終わった後もしばらく森山未來君が私に語りかけてくるような気がしました。

 

森山未來君は、すごいですね。

彼のしゃべり方で、彼は本をよく読む人で語彙も豊富、インテリだということが表現されていました。

それだけに、世の中のしくみのわかりも早く、自分を必要以上に卑下したり、傲慢だったりしても、観客が納得するのだなあと思いました。

 この役は、森山未來しかできないですね。

 

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キツツキと雨

2012-07-27 10:02:07 | 映画ーDVD

ーキツツキと雨ー

2011年 日本

監督・脚本=沖田修一 キャスト=役所広司(岸克彦)小栗旬(田辺幸一)高良健吾(岸浩一)臼田あさ美(麻生珠恵)古舘寛治(鳥居)黒田大輔(柴田)森下能幸(吉岡)高橋努(野宮)嶋田久作(篠田)平田満(ゴマ満春)伊武雅刀(石丸)山崎努(羽場敬二郎)

 

【解説】

森で暮らす木こりとデビュー作の撮影にやって来た映画監督が出会い、年齢や環境、価値観を超えて心を通わせ合うプロセスをハートウオーミングに描くコメディー・ドラマ。『南極料理人』の沖田修一がメガホンを取り、木こり役の役所広司と新人映画監督役の小栗旬が初の共演を果たす。ほかに、若手実力派の高良健吾のほか、嶋田久作や平田満、伊武雅刀、山崎努といった強力なベテラン陣が共演。役所と小栗はもちろん、脇を固めるひと癖もふた癖もありそうな俳優たちのコミカルな演技にも注目だ。

 

【あらすじ】

小さな山あいの村にやって来たゾンビ映画の撮影隊。なぜだか手伝うことになった木こりの克彦(役所広司)は、プレッシャーに弱く使えない新人監督の幸一(小栗旬)にイライラする。しかし、幸一は克彦との交流で自分を取り戻していき、二人のいい関係がイマイチかみ合わなかった撮影現場にも不思議な影響を与え始め……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

小栗旬が初監督をするということが、少し前にニュースになっていましたね。

それがこの作品とかぶり、いい雰囲気を感じさせました。

 

それにしても、小栗旬の演じた新人監督の幸一って、頼りなさ過ぎじゃない?

映画の現場ってよくわからないけど、こんな頼りない人がよく監督できたよね。

日本の映画界のことが心配になった映画でした。

 

冒頭の、山で生きる木こりの岸克彦(役所広司)が、木を切るシーン、木に登って枝打ちするシーン、よかったです。

役所さん、さすがですね。

 

岸は1年前に妻を亡くし、一人息子でニートの浩一(高良健吾)と二人暮らし。

この息子が、雨が降っても洗濯物も取り込まないで、毎日ぶらぶらしている、岸にとっては頭痛の種。

 

この村でゾンピ映画を撮影している撮影班と、ひょんなことから知り合いになり巻き込まれて行く。

その映画の監督が田辺幸一(小栗旬)。

最初のラッシュを見て絶望した幸一は、こっそりと村を逃げ出そうとしてスタッフに捕まる。

 

岸は、幸一の逃亡劇に乗じて逃げてしまった助監督の代わりに、撮影隊を手伝うこととなる。

村人も動員してゾンビのエキストラにさせたり、幸一が落ち込むたびに励ましたりして、生き生きし始める。

村中の人がゾンビのメイクしているシーンは、すごく面白かったです。

 

妻の1周忌では、息子も少しは立ち直った様子。

 

ラストは、神のお恵みかというような、心洗われる感動的なシーンでした。

 

いろんなところに細かいエピソードをちりばめ、個性豊かな脇役陣が脇を固めて、くすくす笑えて、達成感もある、堅実な映画に仕上がっていました。

 

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さや侍

2012-07-27 09:58:56 | 映画ーDVD

ーさや侍ー

2011年 日本

監督・脚本=松本人志 キャスト=野見隆明(侍(野見勘十郎))熊田聖亜(娘(たえ))板尾創路(倉之助)柄本時生(平吉)りょう(三味線のお竜)ROLLY(二丁短銃のパキュン)腹筋善之介(骨殺死ゴリゴリ)清水柊馬(若君)竹原和生(坊主)伊武雅刀(家老)國村隼(お殿様)

 

【解説】

解説:『大日本人』『しんぼる』と、独特の視点と感性で作品を世に送り出してきたダウンタウン松本人志監督の長編第3弾。侍として戦っていくことをやめた男と、そんな父を軽べつする娘のきずなや葛藤(かっとう)を、独自の笑いと悲しみを交えて映し出す。侍の男に、バラエティー番組「働くおっさん劇場」で人気を博していた野見隆明、その娘を『僕の初恋をキミに捧ぐ』の熊田聖亜が演じる。時代劇らしからぬ特異な設定など、松本監督ならではの一筋縄ではいかない展開に注目したい。

 

【あらすじ】

ある出来事により、侍として戦うことをやめ、刀を捨てた野見勘十郎(野見隆明)。そんな父に対し、娘(熊田聖亜)は反発していた。2人は、あてもなく旅をしていたのだが、無断で脱藩した勘十郎には懸賞金がかけられており、とうとう捕まってしまう。しかし、奇人として世間では有名だった殿様から「30日の業」に成功したら、無罪にすると言われ……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

監督松本人志の作品だし、見るのをだいぶ躊躇したのですが、やはり、私には難しかったです。

 

「大日本人」で表されたような、松本監督が考えている「笑い」の哲学と、今回は父と娘という大きなテーマがあったわけですが、このラストに父の愛を感じられるのかどうか、微妙でした。

私には、父に捨てられた娘という結末にしか見えなかったところが、残念なところでした。

 

自分が面白いと信じるギャグを演じ続けるひたむきさはよく伝わりましたが、最終的には、いろんな要素の化学反応を見ている科学者のような監督の思いが集大成されたものなのだなあと、感じました。

 

松本監督の思いが、映画という媒体にあっているのかどうか、まだまだ実験的だなと思いました。

 

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リンカーン弁護士

2012-07-21 09:13:23 | 映画ー劇場鑑賞

ーリンカーン弁護士ーTHE LINCOLN LAWYER

2011年 アメリカ

ブラッド・ファーマン監督 マイクル・コナリー原作 マシュー・マコノヒー(ミック・ハラー)マリサ・トメイ(マギー・マクファーソン)ライアン・フィリップ(ルイス・ルーレ)ジョシュ・ルーカス(テッド・ミントン)ジョン・レグイザモ(ヴァル・ヴァレンズエラ)マイケル・ペーニャ(ジーザス・マルティネス)フランシス・フィッシャー(メアリー・ウィンザー)ボブ・ガントン(セシル・ドブス)ブライアン・クランストン(ランクフォード刑事)ウィリアム・H・メイシー(フランク・レヴィン)

 

【解説】

マイクル・コナリー原作のベストセラー小説を映画化した法廷ドラマ。時には汚い手も使いながら、優秀な弁護士として抜け目なく生きてきた男が、ある事件の弁護を引き受けたことから始まる衝撃のてん末に肉迫する。『評決のとき』の新米弁護士役でスターの仲間入りをしたマシュー・マコノヒーが、今回は敏腕弁護士を熱演。彼の元妻を『いとこのビニー』のマリサ・トメイが演じている。法廷の内外で巻き起こる不穏な事態に手に汗握る。

 

【あらすじ】

ロサンゼルス中を高級車リンカーンで奔走するやり手弁護士ミック(マシュー・マコノヒー)の顧客は、主に麻薬の売人や娼婦(しょうふ)たちだ。ある日、彼の元に殺人未遂容疑で訴えられた資産家の息子ルイス(ライアン・フィリップ)の事件の依頼が舞い込んでくる。ミックは彼の十八番の司法取引で事を丸く収めようとするが、ルイスは無実を訴える。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

「リンカーン弁護士」って、リンカーン大統領とどんな関係があるのか?と思うでしょう?

このリンカーンは高級自動車のリンカーンのこと。

リンカーンに乗って動き回っている弁護士ミック(マシュー・マコノヒー)の活躍するサスペンスです。

面白かったよー。

 

ミックは、普段は麻薬の売人や娼婦のための弁護士をしている。

ある日、身元引き受け人のヴァル(ジョン・レグイザモ)から、殺人未遂容疑で訴えられた資産家の息子ルイス・ルーレ(ライアン・フィリップ)の事件が持ち込まれた。

殺されたのは娼婦だし、司法取引で楽勝だと思われたが、ルイスは無罪を主張した。

 

☆ネタバレ

ルイスは実際には殺人をしていた。

しかし、前にも同じような事件を起こし、そのときは他人に罪をなすり付けてうまく逃れていたのだ。

そのとき、無実の人間のマルティネス(マイケル・ペーニャ)に司法取引で罪を着せたのがミックだったのだ。

 

自分の弁護人から得た証拠で、ルイスを有罪にすることはできない。

このジレンマに悩みながら、マルティネス事件の真相追求にも乗り出したミック。

しかし、何か証拠を掴んだ調査員のフランク(ウィリアム・H・メイシー)が殺され、元妻のマギー(マリサ・トメイ)や幼い娘の身の安全も脅かされて…。

 

 

ルイスが有罪と知りつつ、法廷では無罪を勝ち取るミックが凄い。

悔しがる検事(ジョシュ・ルーカス)とのやり取りがスリリングで面白かったです。

 

そして、無実のマルティネスをどうやって助けるのか、興味がどんどんわいてくるラスト。

久々に、おもしろい法廷ものを見ました。

満足!!

 

マシュー・マコノヒーの主演って、久しぶりだけど、ユニークでかっこよかったです。

マリサ・トメイとの相性もバッチリ!

マリサって、相変わらず面白いわ。

 

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ミラノ、愛に生きる

2012-07-18 08:33:22 | 映画ーDVD

ーミラノ、愛に生きるーIO SONO L'AMORE/I AM LOVE

2009年 イタリア

ルカ・グァダニーノ監督 ティルダ・スウィントン(エンマ)フラヴィオ・パレンティ(エドアルド(エド))エドアルド・ガブリエリーニ(アントニオ)マリサ・ベレンソン(ローリ)アルバ・ロルヴァケル(エリザベス(ベッタ))ピッポ・デルボーノ(タンクレディ)マリア・パイアーロ(イダ)

 

【解説】

『フィクサー』でアカデミー賞助演女優賞を受賞したイギリスの演技派女優、ティルダ・スウィントンが上流階級のマダムを熱演する女性賛歌。ミラノの裕福な家庭で妻、そして母として長年自分を押し殺して生きてきた女性が愛を知り、生きる喜びを取り戻していく過程を描く。『情事』などのイタリアの往年の名優ガブリエル・フェルゼッティが義父を好演。しゃれたな邸宅の優美さや上品で洗練された衣装の数々と共に、次第に美しさを増す主人公の姿に心奪われる。

 

【あらすじ】

ロシア人のエンマ(ティルダ・スウィントン)は、富豪のタンクレディ(ピッポ・デルボーノ)と結婚し、イタリアのミラノに渡る。彼女は晴れて上流社会の一員となり、3人の子どもたちにも恵まれ誰もがうらやむ生活を過ごしていた。ある晩、家長である義父(ガブリエル・フェルゼッティ)の誕生日の夕食会が催され、ついに後継者が指名される。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ティルダ・スウィントンが演じるエンマは、ロシアからミラノの大富豪の家にお嫁に来た50歳代の女性。

ティルダがこんなにも美しく気品に溢れた女優さんだとは驚きでした。

前半は、彼女の住んでいるお屋敷や調度、上質でセンスのいい服、その着こなしにうっとりしました。

でも、それだけで終わらないのが、ティルダの野望でしょうか?

 

ミラノの大富豪レッキ家の長男タンクレディ(ピッポ・デルボーノ)の嫁として、3人の子供にも恵まれ、幸せに暮らす主婦エンマ(ティルダ・スウィントン)。

今日は、義父(ガブリエーレ・フェルゼッティ)の誕生日を祝うため、家族全員が揃うことになっていて、エンマはその用意に余念がない。

突然、エンマの長男エドアルド(フラヴィオ・パレンティ)が恋人も連れてくると連絡があった。

 賑やかな誕生日となり、ご機嫌な義父が「自分は引退する。後はタンクレディと孫のエドアルドに」と言い、レッキ家の後継者が決まった。

 

誕生会も終わりに近づいたとき、エドアルドの友人のアントニオ(エドアルド・ガブリエリーニ)がタルトの差し入れを持ってきた。

ボートレースでエドアルドに完勝したことを後ろめたく思ってのことだった。

これが、エンマとアントニオの初めての出会いだったー。

 

この作品は、ストーリーというよりも、エンマ自身の心の中に芽生えたアイデンティティの疼くような目覚めがテーマです。

若い日に故郷ロシアで見初められ、夫の好みの名前で呼ばれて、3人の母として何不自由なく暮してきた女性が、子供たちがそれぞれの道を歩み出し、人生の夕暮れを感じたときに迷い込んだラビリンス。

「私は何者か?」という問いに答えてくれたのがアントニオだったということでしょうか?

 

その情事の結果は、最愛の息子エドアルドの事故死につながっていき、さらに夫との決別という結末です。

 

エンマの目覚めが、アントニオが作った料理によって誘発されるというのがこの作品のポイントでした。

 

いわんとするところは十分にわかりましたが、エンマに共感するところは、私にはありませんでした。

息子の友人と…?

あり得ませんねえ。

 

なので、後半はついて行けない感じでした。

自然の中の情事とか、髪を切って解放されるシーンとか、それぞれのシーンはステキでしたが…。

 

それより、傷心のまま死んでしまったエドアルドがかわいそうでした。

捨てられる形になった夫も気の毒でした。

 

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モーリス

2012-07-14 14:07:41 | 映画ーDVD

ーモーリスーMAURICE

1987年 イギリス

ジェームズ・アイヴォリー監督 EM・フォスター原作 ジェームズ・ウィルビー ヒュー・グラント ルパート・グレイヴス マーク・タンディ ビリー・ホワイトロー デンホルム・エリオット サイモン・キャロウ ベン・キングズレー

 

【解説】

ケンブリッジ大学へ進学した青年モーリスは、上流階級のクライブという男とホモ・セクシャルの関係になる。やがてクライブは卒業を迎え、弁護士になるため、モーリスとの関係を清算するが……。同性愛の世界を耽美的な映像で描いた青春ロマン。(allcinema ONLINE

 

【感想】

「眺めのいい部屋」「ハワーズ・エンド」「日の名残」など、文学生の高い作品を映画化している監督のジェームズ・アイヴォリーが、「インドへの道」「眺めのいい部屋」「日の名残」の原作者EM・フォスターの作品を映画化したものなので、同性愛がテーマなんだけど、恐いもの見たさで見てみました。

1987年の作品なので、ヒュー・グラントが若い!!

 

20世紀初頭のイギリスが舞台。

父親をはやくに亡くし、母と二人の妹たちと暮らすモーリス(ジェームズ・ウィルビー)。

優秀な青年に成長し、名門ケンブリッジ大学で学んでいた。

そこで、クライブ(ヒュー・グラント)と出会い、恋愛感情を持ってに引かれ合うが、最後の一線は越えられないでいた。

 

当時、同性愛は犯罪だったそうです。

そして、イギリスが当時厳しい階級社会であったことも複雑に絡んでいます。

 

モーリスは、学校をさぼったことを罰せられて、大学を中退し、証券マンになる。

グラントは大学を卒業して弁護士に。

卒業後もお互いの家を行き来する間柄の二人。

モーリスは恋愛感情をぶつけて、グラントに迫りますが、グラントは将来を考えて、体を許さない。

グラントは病気になってしまうほ悩んでいたが、二人は傷つけあって別れ、疎遠になった。

その間も、モーリスは自分の妹とグラントの関係を怪しんだり、家族も傷つけていた。

 

しかし、グラントが結婚し、選挙に出るということから二人は友人としてまた親しく付き合い始める。

 

そして、グラントの屋敷でクリケット大会が行われた夜、グラントの家の狩猟番のアレックスとモーリスが一夜を共にした。

苦悩するモーリスだが、自分に正直に生きる決意をする。

 

グラントは、妻と過ごしながら、モーリスの溌剌とした若い頃を思うというラストでした。

 

同性愛ということはさておき、恋愛と将来の板挟み、自分の立場と恋とのジレンマに悩むという、青春の普遍的な課題としてこの作品をみれば、映像も美しく、テーマも明確で、男優さんたちも美しく、とても面白かったです。

好奇心も半分あったのですが、なかなか文学的な香りの高い作品でした。

名作だと思いました。

 

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きっとここが帰る場所

2012-07-14 13:35:09 | 映画ー劇場鑑賞

ーきっとここが帰る場所ーTHIS MUST BE THE PLACE

2011年 イタリア/フランス/アイルランド 

パオロ・ソレンティーノ監督 ショーン・ペン(シャイアン)フランシス・マクドーマンド(ジェーン)ジャド・ハーシュ(モーデカイ・ミドラー)イヴ・ヒューソン(メアリー)ケリー・コンドン(レイチェル)ハリー・ディーン・スタントン(ロバート・プラス)ジョイス・ヴァン・パタン(ドロシー・ショア)デヴィッド・バーン(デイヴィッド・バーン)オルウェン・フエレ(メアリーの母)シェイ・ウィガム(アーニー・レイ)リロン・レヴォ(リチャード)ハインツ・リーフェン(アロイス・ランゲ)サイモン・デラニー(ジェフリー)グラント・グッドマン(トミー)ケフ・リー(デズモンド)

 

【解説】

引きこもりの元ロックスターが、疎遠だった亡き父の願いをかなえるためアメリカ横断の旅に出る人間ドラマ。第61回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した『イル・ディーヴォ』のパオロ・ソレンティーノ監督と審査員長を務めたショーン・ペンがタッグを組み、第64回カンヌ国際映画祭エキュメニカル審査員賞を受賞した。オスカー女優フランシス・マクドーマンド、U2ボノの娘イヴ・ヒューソンらが共演。タイトルの由来でもあるトーキング・ヘッズの名曲「THIS MUST BE THE PLACE」が心を揺さぶる。

 

【あらすじ】

元ロックスターのシャイアン(ショーン・ペン)は引きこもり生活を送っていたある日、故郷アメリカから30年も疎遠だった父親が危篤(きとく)だという知らせが届く。飛行機が苦手な彼は船でニューヨークへ向かうが、臨終には間に合わなかった。そして、かつて強制収容所にいた父が元ナチス親衛隊員の男を捜していたことを知ると、シャイアンは父の代わりに男を捜す旅に出る。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

チラシや予告編を見ているときは、「ショーン・ペンが女装?」と思っていました。

引退したロックスター役だったんですね。

 

最初からショーン・ペンが演じているシャイアンがドアップで口紅を引くシーン。

このへんでドン引きしたら、もう終わりです。

 

何の説明もなく、メアリー(イヴ・ヒューソン)やジェーン(フランシス・マクドーマンド)やメアリーの母親など、いろんな人物が登場して絡んでいくので、「これはコメディなんだろうか?」と疑問を持ったころ、ようやく本題に入っていきました。

 

30年間音信不通の父親が危篤との知らせ。

シャイアンは、住んでいるアイルランドから船に乗ってカリフォルニアへ。

 

船でいったせいで父親の死に目には会えなかった。

でも、父親が長年恨みに思うナチスの男を追っていたことがわかり、ここからはその男を探すロードムービーに。

 

シャイアンに車を貸してくれた強面の男は誰なんだろう?(謎)

ガソリンスタンドで乗っていたインディアンは誰?(謎)

 

その男の妻を尋ねて、娘(レイチェル=ケリー・コンドン)と孫がいることがわかり、レイチェルに近づく。

この親子とシャイアンの絡みが素敵です。

少年がシャイアンにギターを弾かせて「きっとここが帰る場所」を歌うのですが、なぜか泣けてきました。

 

そして、レイチェルから祖父の居場所を聞き出して、拳銃を買って…、こうなるとちょっと緊張、復讐劇の様相です。

 

いよいよその男を捜し出して、復讐を遂げる。

この復讐は、なかなか良かったです。

かわいそうな気もしたけどね。

 

でも、あのホロコーストも風化していくんだなあという感じもよく現れていました。

忘れてはダメだと、重々わかってはいるのですが。

 

そして、何かが吹っ切れてアイルランドに帰ってきたわけだけど、メアリーの母とシャイアンの関係が謎のままでした。

だから、ラストシーンにカタルシスを感じることができず、ちょっと欲求不満が残りました。

もし、わかった人があれば教えてください。

(メアリーの母はシャイアンの元妻で、シャイアンはメアリーの父親?そんなニュアンスもあったけど…)

 

ロックバンド「トーキングヘッズ」の同名の曲「THIS MUST BE THE PLACE」がテーマとして流れ、ご本人のデヴィッド・バーンもかっこよく登場します。

メアリー役のイヴ・ヒューソンはU2ボノの娘だそうですね。

 

ラストはともかく、老いを感じる年齢の私としては、シャイアンの世界観や、パートナーのジェーンとの関係も好もしく感じました。

自分探しの旅、アイデンティティの確認というテーマですが、ショーン・ペンが創りだした不思議な世界がとても新しい感じがして、全体的には心に残るいい映画だと思いました。

 
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ラムダイアリー

2012-07-10 11:57:21 | 映画ー劇場鑑賞

ーラムダイアリーーTHE RUM DIARY

2011年 アメリカ

ブルース・ロビンソン監督 ハンター・S・トンプソン原作 ジョニー・デップ(ポール・ケンプ)アーロン・エッカート(サンダーソン)マイケル・リスポリ(ボブ・サーラ)アンバー・ハード(シュノー)リチャード・ジェンキンス(ロッターマン)ジョヴァンニ・リビシ(モバーグ)

 

【解説】

ジャーナリズム界の異端児と称された故ハンター・S・トンプソンの小説を基に、親友ジョニー・デップが製作、主演、企画をこなして映画化した伝記ドラマ。ニューヨークでの生活に疲れ、プエルトリコにやって来たジャーナリストが送る破天荒な日々を描く。監督・脚本は、『ウイズネイルと僕』のブルース・ロビンソン。ジョニーの恋の相手役を注目の新進女優アンバー・ハードが演じるほか、『サンキュー・スモーキング』のアーロン・エッカート、『扉をたたく人』のリチャード・ジェンキンスが脇を固める。

 

【あらすじ】

1960年、ニューヨークでの生活に疲労し切っていたジャーナリストのケンプ(ジョニー・デップ)は、地元紙に記事を執筆するためにプエルトリコへやって来る。個性的なジャーナリスト仲間に囲まれすぐに現地に溶け込んだ彼は、ある日アメリカ人企業家のサンダーソン(アーロン・エッカート)と知り合う。やがて彼の婚約者であるシュノー(アンバー・ハード)と出会ったケンプは、彼女に惹(ひ)かれていくが……(シネマトゥデイ)

 

【感想】

ジョニー・デップの1998年の作品「ラスベガスをやっつけろ」の原作者ハンター・S・トンプソン。

日本ではあまり名前が知られていないけれど、アメリカのニュージャーナリズムの旗手と呼ばれた人で、特別にゴンゾー・ジャーナリズムとも言われます。

ジャーナリズムの客観性より、取材対象の中に身を置いて本質を伝えることを重視するジャーナリズムです。

 

「ラスベガス~」では、ジョニーがトンプソンがモデルのラウル・デュークを、自らの頭髪を剃り、ハゲ頭で演じました。

そのときから、ジョニーはトンプソンと親しくなり、尊敬していたようです。

トンプソンは、残念なことに2005年に自殺しています。

 

この作品は同名の自伝的小説を映画化したものです。

もちろん、ジョニー自身の肝いり(製作、主演、企画)で作られています。

 

1960年、23歳の若きケンプ(ジョニー・デップ)が、プエルトリコの地元新聞「サンファン・スター」の記者として働くために、経歴詐称までしてやってきたところから始まります。

 

当時のプエルトリコは、地元の人々の極貧と、アメリカ資本がリゾートとして狙う豊かな自然が両極端に存在して、混沌としていました。

 

変人の編集長のロッターマン(リチャード・ジェンキンス)の元、同僚のボブ(マイケル・リスポリ)やモバーグ(ジョヴァンニ・リビシ)という個性の濃い同僚と、一緒に汚いアパートで暮し始めました。

ケンプに与えられた仕事は「星占い」。

冷房もない暑い新聞社で仕事をして、オフはラム酒のがぶ飲み、闘鶏で賭けをしたり、はちゃめちゃな毎日。

 

ケンプとはちゃめちゃな同僚たち

 

ある日、海で美しい人魚と思うほどの美人と出会います。

シュノー(アンバー・ハード)というその女性は、しかし、実業家サンダーソン(アーロン・エッカート)の婚約者でした。

 

☆ネタバレ

シュノーへの思いを断ち切れないケンプは、サンダーソンの誘いを断りきれない。

彼の開発するリゾート地を宣伝するような記事を書いて、仲間になれと言うもの。

それは、地元民から見れば、自分の土地を盗まれるような開発。

 

記者仲間のいろんな困難に巻き込まれながらも、ケンプが下した決断は、後の彼の揺るぎない信念の基本となる決断でした。

でも、結局それは新聞社の倒産という結末で実現不可能となり、頓挫。

敗北感を胸にプエルトリコを去る結果となってしまいました。

 

「まだ文体が見つからない」と苦悩する若きトンプソンの姿を、ちょっと年齢には不足がありますが、ジョニーが心で演じていました。

 

青春の日の理想と現実。敗北感。

誰しも味わったことのある、苦い思い出でしょう。

それをふと思い出させてくれたこの作品。

その思いとは真逆なほど、底抜けに明るい南国の太陽と煌めく海。

そのギャップが、胸に沁みるいい作品だと思いました。

 

 

なんか、ジョニーのいい作品って、久しぶりじゃない?

嬉しいなあ。

 

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