マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

僕らのミライへ逆回転

2008-12-27 13:41:21 | 映画ー劇場鑑賞
ー僕らのミライへ逆回転ーBE KIND REWIND
ミシェル・ゴンドリー監督・脚本ジャック・ブラック(ジェリー)モス・デフ(マイク)ダニー・グローヴァー(フレッチャー)ミア・ファロー(ファレヴィチ)メロニー・ディアス(アルマ)シガーニー・ウィーヴァー(ミス・ローソン)

【解説】
ビデオテープの中身を消してしまったため、自作自演で名作や旧作映画を撮るハメになったレンタルビデオショップ店員の奔走を描く奇想天外なコメディー。監督は『エターナル・サンシャイン』のミシェル・ゴンドリー。主人公の店員を『16ブロック』のモス・デフ、彼の人騒がせな友人を『スクール・オブ・ロック』のジャック・ブラックが演じる。『ゴーストバスターズ』など、ヒット映画を手作りで撮ろうとする主人公たちの風変わりな奮闘と、一転してノスタルジックな味わいのラストに注目だ。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
街角の古めかしいレンタルビデオ店で働くマイク(モス・デフ)は、旅に出た店長のフレッチャー(ダニー・グローヴァー)から店を任されて大張り切り。しかし発電所で強い電磁波を浴び、体が磁気化してしまった友人ジェリー(ジャック・ブラック)のせいで、店内の全ビデオの中身が消去されてしまう事態が発生する。(シネマトゥデイ)

【感想】
今年最後の劇場鑑賞の作品になりそうです。

邦題ではどんな映画かわからないよね。
ジャック・ブラックだから、おバカコメディかなあ、なんて思っていました。
でも、私はJB好きだから、見たいなあって。

原題は「BE KIND REWIND」。
昔そう言えばレンタルビデオ屋さんに書いてありましたね、「巻き戻して返却してください」。
そういう意味。

伝説のジャズピアニストーファッツ・ウォーラーの生家と言われている古びた建物で、フレッチャー(ダニー・グローヴァー)はVHS専門のレンタルビデオ店を経営している。
この家が取り壊されることになり、焦っていた。

店員のマイク(モス・デフ)には「ファッツ・ウォーラーのイベントに参加するから」と言い残して、店を任せてしばらく旅に出てしまった。

ここが、腕の見せ所と大張り切りのマイク。
でも、フレッチャーさんが最後に電車の窓に書いた言葉がまるでわからない。

そこへ、近所のトレーラーハウスで生活している親友ジェリー(ジャツク・ブラック)がやってきて、今夜変電所に忍び込む計画を話す。
片棒を担いでしまうマイク。
でも、忍び込む間際にフレッチャーさんの伝言がわかった!!
「ジェリーを(店に)入れるな」
マイクはジェリーを残して帰ってしまった。
ジェリーは変電所の中で大量の電気を浴びてしまう。

次の日、ふらふらになって店にきたジェリー。
マイクは入れまいとするが、強引なジェリーに負けて入れてしまう。

そして、その夕方から、苦情が次々と寄せられる。
ジェリーが体に帯びた磁気のせいでテープの映像が消えてなくなってしまったのだ。

二人はフレッチャーの友人のファレヴィチ(ミア・ファロー)が、フレッチャーに頼まれて、店の様子を見にきた。
彼女が借りたいという「ゴーストバスターズ」、彼女が見たことがないのをいいことに、二人で映画を撮り始めた。

そして別の客が「ラッシュアワ-2」をリクエスト。
女優が必要だと、クリーニング店で働いていたアルマ(メロニー・ディアス)をスカウト。

さすがに、二人が作ったことはばれるのだが、お客は大喜び。
「もっと作ってー」と長蛇の列。
「ライオンキング」「ロボコップ」「2001年宇宙の旅」など、続々と作って、会員料金も取って経営も安定ーと思われたがー。

ハリウッド映画会社の弁護士ミス・ローソン(シガーニー・ウィーヴァー)が登場。
もちろんこの映画は違法なので、すべて廃棄処分にされてしまった。

諦めきれないマイクたちは、町の人たち総動員で「ファッツ・ウォーラー物語」を撮影、その売上金で店と建物を救う計画を立てた。

そして、出来上がった作品を上映する日。
関わった人たちが次々とフレッチャーの店にやってくる。
みんな笑顔だ。
でも、外には作業員が待機して、建物の取り壊しは逃れられない状態まで来ていたー。

最後は、泣いてしまいました。
映画と映画を愛するすべての人たちにに対する、深い愛情と親しみが溢れていました。

私は、イブに見たのですが、クリスマスにふさわしい映画でした。

「エターナルサンシャイン」のミッシェル・ゴンドリー監督と、JBのコラボ、大成功でした。
監督の「恋愛睡眠のすすめ」にもあったような、手作り感が素敵な作品です。


4ヶ月、3週と2日

2008-12-27 13:36:21 | 映画ーDVD
ー4ヶ月、3週と2日ー4 LUNI, 3 SAPTAMANI SI 2 ZILE/4 MONTHS, 3 WEEKS AND 2 DAYS/4 MOIS, 3 SEMAINES, 2 JOURS
2007年 ルーマニア
クリスティアン・ムンジウ監督 アナマリア・マリンカ(オティリア)ローラ・ヴァシリウ(ガビツァ)ヴラド・イヴァノフ(ベベ)アレクサンドル・ポトチェアン(アディ)ルミニツァ・ゲオルジウ(アディの母)アディ・カラウレアヌ(アディの父)

【解説】
共産政権末期のルーマニアを舞台に、ルームメートの違法中絶を手助けする女子大生の1日を描き、2007年カンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した人間ドラマ。今作が長編2作目となるルーマニアの新鋭クリスチャン・ムンギウ監督が、個人の自由が制限された社会で人間らしく生きることの意味を問いかける。リアリズムに徹した演出、俳優たちの熱演が息詰まるような緊迫感をもたらす本作は、2008年のアカデミー賞外国語映画賞のルーマニア代表作品にも選ばれた。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
チャウシェスク独裁政権末期のルーマニア、大学生のオティリア(アナマリア・マリンカ)とガビツァ(ローラ・ヴァシリウ)は寮のルームメート同士。実はガビツァは妊娠していたが、中絶は法律で禁じられていた。中絶手術の当日、予想外の事態が重なり手術の機会を逃しそうになるが、オティリアは親友のためにある決断を下す。(シネマトゥデイ)

【感想】
「ヴェラ・ドレイク」を思い出しながら見ていました。
タイトルから、中絶がテーマだろうなあと思っていました。
NY批評家協会賞(外国映画賞)(2008年)カンヌ国際映画祭(パルム・ドール)(2007年)LA批評家協会賞(外国映画賞)(2007年)を受賞した作品です。

ルーマニア、 チャウシェスク独裁政権末期、主人公オティリア(アナマリア・マリンカ)の激動の一日を追った作品です。

☆ネタバレ
前半は、女子大生の寮での日常や会話が続きます。
あまりに質素な部屋なので、病院かと思ったくらいでした。

ルームメイトのガビツァ(ローラ・ヴァシリウ)が望まない妊娠をして、中絶の決心をして、オティリアに手伝いを頼んできたようです。
オティリアは、明日は我が身という気持ちで引き受けますが、彼女にも問題がありました。
恋人のアディのお母さんの誕生日に招かれていたのです。

オティリアはガビツァが予約したホテルを訪ねますが、部屋が取れておらず、やむなく違うホテルを予約し直して、闇の中絶医師のベベと会い、彼をホテルに連れて行きました。

ベベは、本人が来ないこと、指定したホテルではないことを二人になじり、自分がいかに危険を冒した行為をしているか、二人を責めます。
おまけに、ガピツァは妊娠2ヶ月と言っていたのに、実は4ヶ月を過ぎていたのです。
この頃のルーマニアは堕胎は大罪です。
「バカにするな!!」と医者は怒鳴ります。
つまり彼は「報酬が足りない」というのです。
足りない分は体で支払え、ひどい男でした。

しかし、二人はその要求をのみ、ガピツァは処置をしてもらいます。

なんで、オティリアまでがと、私は憤ってしまいました。
ルームメイトに同情して、彼女の口車に乗って、中絶という犯罪に手を貸すはめになった自分に、オティリアはもっと憤っていたに違いありません。
でも、ここまで加担した以上、やり遂げる以外道はないのです。

彼の家に向かい、家族パーティに参加しますが、家族はオティリアの両親に学歴がないことを暗に批判します。
アディは自分の部屋に彼女を入れて、体を求めてきます。
ルームメイトの中絶の手伝いをしていることを告げ、「私が妊娠したら、あなたは何をしてくれるの」と問いつめます。
「なんでもするよ。結婚しよう」と言い逃れるだけのアディ。

ここの会話が、当時の女性の苦難を表していると思いました。
監視社会の中での、貧困、学歴、女性という差別。
差別の中にいる人間にしか、その苦悩はわからないのです。
オティリアは、その重苦しい空気の中でも、精一杯自分らしさと自由を求めている女性なのです。

部屋に帰ると、ガピツァの胎児がバスルームに転がっていました。
胎児を抱いて、捨て場所を求めてオティリアは夜の町をさまよい歩きます。

暗い中をオティリアの息づかいだけが響く、ものすごい緊張感です。

ビルに上がっていって、ダストシュートに胎児を捨てる。

ホテルに戻ると、部屋にガピツァがいません。
なんと、レストランで食事をしていました。
彼女のいい加減さ、ウソ、無感情に、いらつくし、むかつくけど、オティリアは、水を飲み、いつもの日常に戻るーそして暗転!!

この唐突な終わり方、どう思いますか?

そして、始まる愛の歌のエンドロール。
一気に、気持ちが緩んでしまいました。

オティリアが医者のバックから取り出したナイフや、医者がホテルに置き忘れたIDなんかの小道具があったのにーほったらかしかい!!

ちょっと、がっかりしたけど、オティリアのけなげさと前向きの姿勢に免じようと思いました。
なにより監督の意図が、サスペンスではなく緊張感の持続にあったことを感じました。

20年前、オティリアたちのような女子大生だったというクリスティアン・ムンジウ監督。
一人一人が、それぞれの方法で、その時代を生き抜くことに精一杯だったのでしょう。
そう思うと、ガピツァのウソも無表情も責める気にはなれないオティリアの気持ちもわかるような気がしました。

ブラザーサンタ

2008-12-27 13:34:35 | 映画ーDVD
ーブラザーサンターFRED CLAUS
2007年 アメリカ
デヴィッド・ドブキン監督 ヴィンス・ヴォーン(フレッド・クロース)ポール・ジアマッティ(ニック・“サンタ”・クロース)ミランダ・リチャードソン(アネット・クロース)ジョン・マイケル・ヒギンズ(ウィリー)エリザベス・バンクス(シャーリーン)レイチェル・ワイズ(ワンダ)キャシー・ベイツ(マザー・クロース)ケヴィン・スペイシー(クライド)

【解説】
聖人サンタクロースのデキの悪い兄が引き起こす大騒動を描いた爆笑コメディー。製作をヒットメーカー、ジョエル・シルヴァーが手掛け、『シャンハイ・ナイト』のデヴィッド・ドブキンが監督を務める。サンタの兄フレッドに『ドッジボール』のヴィンス・ヴォーン、模範的な弟のサンタクロースを実力派ポール・ジアマッティが好演。さらにレイチェル・ワイズ、キャシー・ベイツ、ケヴィン・スペイシーらオスカー俳優が共演する豪華キャストも見逃せない。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
サンタクロースことニコラス(ポール・ジアマッティ)の兄フレッド(ヴィンス・ヴォーン)は、弟とは大違いのダメ人間。努力はしたもの弟のような善人にはなれず、悪事を働き刑務所に入ってしまう。兄思いのニコラスは「北極でクリスマス用のおもちゃ作りを手伝うこと」を条件に、フレッドの保釈金を立て替えるが……。(シネマトゥデイ)

【感想】
豪華キャストですねえ。

テーマは、兄弟の機微です。
心当たりのある人もいるでしょう。
出来の悪い兄貴に、よくできた弟、そういうパターン。

おもしろいのは、クリントン大統領の弟とか、アレックス・ボードウィンの兄とか、シルベスター・スタローンの兄とか、本人が登場します。
説得力があって、おもしろい。

クリスマス映画コレクションにいかが?


ローリングストーンズ シャインアライト

2008-12-26 13:47:00 | 映画ー劇場鑑賞
ーザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライトー SHINE A LIGHT
2008年 アメリカ
マーティン・スコセッシ監督 ザ・ローリング・ストーンズ ミック・ジャガー キース・リチャーズ チャーリー・ワッツ ロン・ウッド クリスティーナ・アギレラ バディ・ガイ ジャック・ホワイト三世 ビル・クリントン ヒラリー・クリントン マーティン・スコセッシ

【解説】
2006年秋、ニューヨークのビーコン・シアターで行われたザ・ローリング・ストーンズのライブを、マーティン・スコセッシ監督が撮ったドキュメンタリー。収容人数2,800人の劇場を舞台に、世界一の撮影スタッフがあらゆる機材を駆使し、ライブの全体像から舞台裏までを映しだす。ジャック・ホワイトやバディ・ガイ、クリスティーナ・アギレラという豪華ゲストとの競演や、40年以上にわたり第一線を走り続けてきたザ・ローリング・ストーンズの迫力あるパフォーマンスを楽しめる。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
ザ・ローリング・ストーンズの熱狂的ファンであるマーティン・スコセッシ監督は、彼らのみなぎるエネルギーをとらえるべく世界一の撮影チームを率いてライブ撮影へと挑む。舞台となるのは、2006年秋にニューヨークのビーコン・シアターで行なわれたライブ。18台以上ものカメラを駆使し、コンサートの全体像から舞台裏まで映し出していく。(シネマトゥデイ)

【感想】
なにもかも、パーフェクトなライブフィルム。
スコセッシ監督とミュージックドキュメンタリーの関わりは、スタッフの一人が彼だなんて知らずに見ていた「ウッドストック/愛と平和と音楽の三日間」(1970)が最初のようです。
彼は編集をしたみたいですね。

また、伝説のバンド「ザ・バンド」(1978)の解散ライブを映像化した「ザ・ラストワルツ」もよかった。
最近見直したら、さらによかった。

あと、「ライトニング・イン・ア・ボトル ~ラジオシティ・ミュージックホール 奇蹟の夜~」「ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム」、素晴らしいです。
この「シャイン・ア・ライト」もミュージックドキュメンタリーでありながら、スコセッシ作品という個性が強く感じられます。

特に、冒頭、スコセッシ自身が映り、いらついています。
曲目、曲順がライブ30分前になっても届かない。

今回、スコセッシが指定した会場は、ニューヨークにある、観客収容2600人のかつて映画館であった「ビーコンシアター」。
ローリングストーンズのライブ会場としては狭い場所です。
私も、10年くらい前のツアーで来日した時、大阪ドーム(当時)へ見に行きました。
あまりの広さと、ミックの動き回る姿に、目が点になったまま帰ってきた覚えがあります。

ライブが始まる前に、有名人たちが挨拶にやってきます。
クリントンが来る。ヒラリーがママを連れてくる。45年間ロック界の頂点に君臨する彼らの実力がわかります。

「始まります」「カメラを回せー」と叫ぶスコセッシ。
もちろん演出でしょうが、観客はここで完全に乗せられててしまいます。

オープニング曲は、おなじみ「Jumpin' Jack Flash」!!
ライブが始まってしまえば、18台のカメラが縦横無尽に走り回るミック・ジャガーの姿を捉えて放しません。さすが!!

観客は、まるでライブ会場にいるかのように、ローリングストーンズの世界に引きずり込まれます。

えー、この人たち、60歳代半ばなの?
なんて、驚いていられないほど、彼らは魅力的です。
かっこいい!!
ミックなんて、ぜったいすごいトレーニングをやっているに違いないけど、爪の先ほども精進なんて言葉を感じさせない、同じスタイルのミックです。

キース・リチャーズも演奏をトチることなく(あたりまえでしょうが)、ノリノリでした。
アンプラグドなミックの歌も最高でした。

キースもロニー・ウッドの伴奏で歌ってくれました。
気持ちのいいだみ声。
少し照れて歌う表情は、子供みたいに無邪気でとても素敵です。

ジャック・ホワイトやバディ・ガイ、クリスティーナ・アギレラとのセッションも楽しい。

この映画は、お得です。
ローリング・ストーンズファンじゃない人も、十分に楽しめますよ。

チャーリー・ウィルソンズ・ウォー

2008-12-26 13:44:04 | 映画ーDVD
ーチャーリー・ウィルソンズ・ウォーーCHARLIE WILSON'S WAR
2007年 アメリカ
マイク・ニコルズ監督 トム・ハンクス(チャーリー・ウィルソン)ジュリア・ロバーツ(ジョアン・ヘリング)フィリップ・シーモア・ホフマン(ガスト・アブラコトス)エイミー・アダムス(ボニー・バック)ネッド・ビーティ(ドク・ロング)

【解説】
1980年代に実在したテキサス出身の下院議員チャーリー・ウィルソンが、世界情勢を劇的に変えた実話を映画化したコメディディータッチのヒューマンドラマ。『卒業』のマイク・ニコルズがメガホンを取り、アフガニスタンに侵攻したソ連軍を撤退させてしまう破天荒な男の姿を描く。主人公をトム・ハンクスが演じるほか、ジュリア・ロバーツ、フィリップ・シーモア・ホフマンらアカデミー賞に輝く演技派が脇を固める。お気楽な主人公が世界を変えてしまう奇跡のドラマに注目。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
酒と女が大好きだが信念もある下院議員チャーリー(トム・ハンクス)は、反共産主義者で大富豪の恋人ジョアンヌ(ジュリア・ロバーツ)にパキスタンに行くことを薦められる。現地に赴いたチャーリーはソ連軍の侵略から逃げる大量のアフガニスタンの難民たちの姿にショックを受け、ソ連軍と戦うゲリラたちに武器を密輸してしまう。(シネマトゥデイ)

【感想】
この映画、じっくり見たい映画です。
日本人にはわかりにくい、9.11の原点とも言うべきソ連のアフガン侵攻から、撤退に至るアメリカ政府の動向を追っています。

それを成し遂げたのが、おちゃらけ下院議員のチャーリー(トム・ハンクス)。
そのきっかけを作り支援したのが、反共産主義者で大富豪の恋人ジョアンヌ(ジュリア・ロバーツ)。
裏工作員にCIAのガスト(フィリップ・シーモア・ホフマン)。007とはほど遠い、チビ・デブ。
この3人の俗物たちが、アフガニスタンからソ連を追い出すことに成功したのが、事実だと言うから驚きです。

この時代、この地域のこと、ほんとうになにも知らないなあ。
この侵攻がきっかけで、各国がモスクワオリンピックをボイコットしたのでしたよね。

この時は、確かにソ連が出て行ってめでたしだったのでしょうが、荒廃した国土は荒廃した人々を生み続けて、9.11につながっていくのですね。

チャーリーが軍備費に要求した莫大なお金は、簡単に議会を通り、ソ連が撤退した後、学校を作ろうという提案は却下されます。
学校を作っておきさえすれば、9.11から今日に至る悲劇は避けられたかもしれないと思うと、返す返す、口惜しいことでしょう。

戦争で破壊することは簡単でも、再生することはかくも難しく、不可能に近いことなのだ。
そして、一番難しいのは失われた人の心の再生。
これがこの映画のメッセージでしょうか?

なんとも、観賞後の複雑な思い。
映画のユルさカルさと対照的な気分でした。

アメリカ人はどう見るのかなあ、この映画。

ブルース&ロイドの ボクらもゲットスマート

2008-12-26 13:38:36 | 映画ーDVD
ーブルース&ロイドの ボクらもゲットスマートーGET SMART'S BRUCE AND LLOYD OUT OF CONTROL
2008年 アメリカ
ジル・ジュンガー監督 マシ・オカ(ブルース)ネイト・トレンス(ロイド)ジェイマ・メイズ(ニーナ)マリカ・ドミンスク(イザベル)J・P・マヌー(ニール)ラリー・ミラー(アンダーチーフ)ブライアン・カレン(ハワード)ミッチ・ラウズ(ボブ)ケリー・カーバッツ(ジュディ)パトリック・ウォーバートン(ハイミー)テリー・クルーズ(エージェント91)アン・ハサウェイ(エージェント99)

【解説】
発明したスパイ道具を盗まれ、その捜索に奮闘するドジな研究員コンビの活躍を描く、08年作品「ゲットスマート」のスピン・オフとして製作されたアクション・コメディ。(allcinema ONLINE)

【感想】
「ゲットスマート」が面白かった人向け。
やはりバワーは本家には勝てません。
ただ、スマートたちが頑張っていた陰には、こういう天才科学者がいて、彼らなりに頑張っていたんだなあと思ってみれば、それなりに楽しめます。

彼らか発明するいろんな武器と使い方、とても面白いです。

主演のブルースを演じるのは「ヒーローズ」のヒロ・ナカムラを演じたマシ・オカ。
アン・ハサウェイも少し顔を見せてくれます。

わーくん家のピザ窯とピザパーティ

2008-12-16 11:37:12 | Weblog
お友達のわーくんが、お庭にピザ窯を作ったそうです。
もう、食べたくて食べたくて、この日が待ち遠しかったー
のに、雨!!

それでも、頑張って用意してくれたW家のみなさん、ありがとうございました。

ジャーン!!
これがわーくんご自慢のピザ窯で~す。



生地を伸ばすところからやらせてもらいました。
そして、トッピングして


チーズもたっぷり



ピザ窯に入りました。


できあがりー


これは、ハワイ仕込みのふりふりチキン



わーくんがキャンプに行ったら作るというスパゲティ


ダッチオーブンでじっくり煮込んだポトフ


W家のキャンプについて行きたいくらい、美味しくてワイルドなパーティとなりました。
ありがとう。
また、誘ってねー。

コスモスライブin野迫川 加川良withすぎの暢

2008-12-12 17:17:08 | ライブ
私は加川良さんの旅を追っかけていくのが好き。
去年は内子座へ連れて行ってもらったしね。

今年は野迫川温泉。
地図で見たら近そうなんだけど、話によるとすごい山の中らしい。
冷え込んできたし、ちょっと心配。

朝、ホテルに電話したら「おととい雪が降って道路が凍ったけど、昨日からは大丈夫。でも、日が陰ったら凍結のおそれもあるので、4時までにおいで下さい」と。
夫の運転で出かける時は、必ず雨だから、不安だなあ。
今年の始め、伊勢へ行った時は、あの大雪だったし…と、悪い思い出が甦ります。

でも、夫はドライブする気満々。
じゃあ、出発。

ナビは、奈良回りで行く道を示すけど、私は聞いた通り、高野山越えで行きたかったので、ナビは無視。
でも、混んでるし、山道は前を大型バスがのろのろ上がっていって、夫はいらいらが募っている様子。
そして、時間は過ぎて、どんどん気温は下がっていきます。
龍神ドライブウェイに入るのは初めて。
「レストラン鶴姫」の手前を曲がるというのだけど、手前って、わかるのかしら?
あとでわかったことですが、この辺は星がきれいに見える名所ですって。

うまく曲がれましたが、ここからがすごい山道。
右も左も絶壁で、ガードレールもありません。
どんどん、どんどん下っていくけど、川なんてあるのかなあ。

やっとたどり着きました。
きれいなホテルがありました。

加川さんは、テラスで煙草を吸いながら手を振ってくれました。
「良さん、着いたよー」

先にお風呂と食事。
ここの名物の、イノシシ、キジ、カモのお鍋をいただきました。
 無事に着いて、うれしい~!!

ライブは、ホテルのロビーでありました。
タイトルにふさわしくコスモスのプランターがいっぱい並べてありました。

これだけで主催者の本気が伝わってきます。



昨日は見られなかった暢さんの足元。


お誕生日の花束贈呈 

さて、野迫川というところです。
温泉嫌いの夫も大満足の秘境でした。
まだ、こんな近くに秘境があるのね。
30年くらい前に十津川村へ行ったとき、「すごいところだ」と感動しましたが、ここはそれ以上かも知れません。



山また山が重なり合った、深い谷川に沿って村が開けています。
道がとても険しい。
でも、この辺りは高野山から熊野大社への最短の道として、古くから知られている熊野古道の小辺路が通っています。
信仰のルートでもあるのです。

 ホテルのテラスから見た景色

車のルートは、奈良県の五條からの道がお薦めです。
時間は変わらないかもしれないけど、高野山を通るのは、混んだら大変ですから。
道もこちらの方がいいと思いました。

帰りの車の中から 

「61」加川良バースデイライブ withすぎの暢

2008-12-12 16:52:15 | ライブ
加川良さんのお誕生日に、神戸のジェームス・ブルース・ランドでライブがありました。
私は、バースデイライブに行くのは初めて。
京都の友達と早めに待ち合わせて、お茶を飲んだり、神戸の町をそぞろ歩くのも楽しみでした。

 ジェームス・ブルース・ランドの入り口

 ポスター

ライブ会場には、東京や名古屋や岡山から、親しい人たちが集まっていました。
今年はお祭りがなかったので、みんなに会えなくて寂しかったものね。

 
この日は、店内のゆったりしたソファーにゆったり座っていたので、ちょっと遠目です。

次の日、加川さんを追いかけて野迫川へ行くつもりなので、打ち上げには参加できませんでした。

エルポニエンテ オラ

2008-12-12 16:32:32 | グルメ
我が家は秋はイベントが多いのですが、結婚記念日もそのひとつ。
検診を受けた帰りに、今年も健康でいられたのを感謝しつつ、レストランへ出かけました。

エルポニエンテ オラ
今年、9月に「ほたるまち」にオープンしたお店です。

「エルポニエンテ ゴソ」は北浜にあって、スペイン風の居酒屋です。
混んで来たら、みんな立って飲んでいます。
すごく人気のお店です。

土佐堀にある「エルポニエンテ」は、友達とランチをしに時々行きます。
家庭的なお店です。

で、先日、odona(淀屋橋)に新しいお店ができたと聞いてランチを食べにいったら、「オラ」の2000円のお食事券をいただいたのです。
なんという太っ腹!!

「ほたるまち」ってどこ?って聞かれます。
私も知らなかったけど、リーガロイヤルや国際会議場の、堂島川をはさんで、福島側の対岸にありました。
中之島新線の「中の島駅」と「渡辺橋駅」の中間でした。

 外観

ここは、コースだけのお店です。

まず、前菜。ヨーグルトを固めたものに、オリーブオイルと岩塩でいただきます。
 

次は、えびとタピオカをソースで和えたもの。


キュウリとアボガドの冷製スープ
 これが一番楽しくて美味しかった!!

まぐろ 

はた  
香港では丸ごと上げてありましたが、こんなに繊細な料理になって出てきました。
あと、アサリのお料理もあったけど、写真を失敗しました。
とにかく、魚介のお料理だけでもお腹はいっぱいです。

イカスミのリゾット
 ゴソの「イカスミのパエジャ」に似ているけど、こちらはリゾットです。

結婚記念日だと言ったら、チョコレートでお皿にお祝いの文字を書いてくださいました。
スペイン語で「結婚記念日おめでとう」と書いてあるそうです。


とても、いい記念日になりました。

ほろ酔い気分で外に出ると、ほたるまちの空には、こうこうと輝く満月が…