マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

ターミネーター4

2009-06-28 09:05:56 | 映画ー劇場鑑賞
ーターミネーター4ーTERMINATOR SALVATION
2009年 アメリカ
マックG監督 クリスチャン・ベイル(ジョン・コナー)サム・ワーシントン(マーカス・ライト)アントン・イェルチン(カイル・リース)ムーン・ブラッドグッド(ブレア・ウィリアムズ)コモン(バーンズ)ブライス・ダラス・ハワード(ケイト・コナー)ジェーン・アレクサンダー(ヴァージニア)ジェイダグレイス(スター)ヘレナ・ボナム=カーター(セレナ・コーガン)

【解説】
アーノルド・シュワルツェネッガーの代表作となった大ヒットSFアクション3部作の新生シリーズ第1弾。人類滅亡を意味する“審判の日”から10年後の2018年を舞台に、30代となったジョン・コナーが人類軍の指導者となり、機械軍の支配する世界に立ち向かう。監督は『チャーリーズ・エンジェル』のマックG。主人公ジョン・コナーを『ダークナイト』のクリスチャン・ベイルが演じる。ニュータイプのターミネーターと人類の戦いに注目だ。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
“審判の日”から10年後の2018年。人類軍の指導者となり、機械軍と戦うことを幼いころから運命づけられてきたジョン・コナー(クリスチャン・ベイル)。今や30代となった彼は、人類滅亡をもくろむスカイネットの猛攻が開始されようとする中、ついに人類軍のリーダーとして立ち上がることになる。(シネマトゥデイ)

【感想】
「ターミネーター」シリーズは、たぶん2しか見たことがないと思います。
それも、テレビで。
でも、2だけはなぜか何度も見ています。
よくやっていて、一番人気があるのでしょうか?
それともそういうめぐりあわせでしょうか?

つまり、私の方にそれほどの気持ちがないということで、本作品もたまたま時間が合ったので…という感じでした。

でも、最初からかなり面白かったです。
みんなよく知っているダ・ダ・ダ・ダン・ダン!!というテーマ曲が、劇場の椅子を振動させるほどの迫力です。
わくわくせずにはいられません。

ジョン・コナー(クリスチャン・ベイル)が主人公だと思い込んで見始めるわけですが、最初からマーカス・ライト(サム・ワーシントン)という謎の死刑囚が現れて、スカイネットに利用されるのだなあ、と思わせます。

 マーカス

ここで、過去のシリーズに詳しくない私は、スカイネットが何だったか、思い出そうと努力しますが、USJのアトラクションが思い出されるばかりで、結局よく理解できませんでした。
これは、ターミネーター1を見なくちゃと思いました。

さて、なぜ人類と機械がこれほどまでの壮絶な戦いをしなくてはいけなくなったかーという理由はさておき、この勝ち目のない戦争を、同士を勇気づけて戦うジョン・コナーのりりしさには感動しました。
また、マーカスとクールビューティのブレア(ムーン・ブラッドグッド)の恋も古典的でしたが、面白かったです。

サラ・コナーズが声だけで登場したり、シュワちゃんそっくりのT-800が登場したり、私でも懐かしい前作へのオマージュがちりばめられてありました。

有名なセリフ「アイル・ビー・バック」には、どうなの?と思いましたが。

アーノルド・シュワルツェネッガーをCGで表現したT-800が出てきたときには驚きました。
テレビの予告編にもバッチリ出ていますね。

マーカスは自分の身を犠牲にしてジョンを救い、この作品で潔く消えて行く運命ですが、そこがまた、かっこ良かったと思いました。
続編につながる終わり方でしたが、とても満足できました。

次も楽しみです。

劔岳 点の記

2009-06-27 08:43:06 | 映画ー劇場鑑賞
ー劔岳 点の記ー
2008年 日本
監督=木村大作 浅野忠信(柴崎芳太郎(陸軍参謀本部 陸地測量部測量手))香川照之(宇治長次郎(測量隊案内人))松田龍平(生田信(陸軍参謀本部 陸地測量部測夫))モロ師岡(木山竹吉(陸軍参謀本部 陸地測量部測夫))螢雪次朗(宮本金作(測量隊案内人))仁科貴(岩本鶴次郎)蟹江一平(山口久右衛門)仲村トオル(小鳥烏水(日本山岳会))小市慢太郎(岡野金治郎(日本山岳会))安藤彰則(林雄一(日本山岳会))橋本一郎(吉田清三郎(日本山岳会))本田大輔(木内光明(日本山岳会))宮崎あおい(柴崎葉津よ(柴崎芳太郎の妻))小澤征悦(玉井要人(日本陸軍大尉))新井浩文(牛山明(富山日報記者))鈴木砂羽(宇治佐和(宇治長次郎の妻))笹野高史(大久保徳昭(日本陸軍少将))石橋蓮司(岡田佐吉(立山温泉の宿の主人)) • 國村隼(矢口誠一郎(日本陸軍中佐))井川比佐志(佐伯永丸(芦峅寺の総代))夏八木勲(行者)役所広司(古田盛作(元陸軍参謀本部 陸地測量部測量手))

【解説】
険しい山を舞台に、測量に携わる人たちの情熱と尊厳を描いた新田次郎の同名小説を『八甲田山』『火宅の人』などの名カメラマン、木村大作が初メガホンを取った作品。本物の大自然を撮影することにこだわり、危険を冒しながら圧巻の雪山シーンにも挑んだ。日本地図を完成させるために、未踏峰の劔岳山頂を目指す測量手と山の案内人をそれぞれ浅野忠信と香川照之が演じるほか名だたる俳優たちが集結。根底にはかつての日本人に共通する精神がつづられ、実話だからこその感動が胸に迫る。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
明治40年、日本地図完成のために立山連峰、劔岳への登頂に挑む、陸軍測量手の柴崎芳太郎(浅野忠信)ら7人の測量隊。山の案内人、宇治長次郎(香川照之)や助手の生田信(松田龍平)らと頂への登り口を探すが、生田が足を滑らせけがを負ってしまう。大自然の厳しさを見せつけられた測量隊だったが、柴崎と宇治はある言葉を思い出し……。(シネマトゥデイ)

【感想】
大作なんだけど、ストーリー性に乏しく、人々の葛藤や個性があまり伝わってきませんでした。

剣岳に登ったことのある人は、感動の連続なんじゃないかなあ。
主役の劔岳は、ほんとうにすばらしい山です。
古くから信仰の対象になるのもわかります。

スタッフや役者さんは、すごい思いをして登られたのでしょうのでしょう。
昨日のテレビのトーク番組で、香川照之さんが「9時間くらい登って一日撮影している」とか、「今日は2時間の登りです、と言われて近い感じがした」とか、そのご苦労を語っておられました。

映像もすばらしかったです。
特に、雪崩のシーンなんて、どうやって撮ったのかなあ?

宮凬あおいの若妻ぶりもういういしくてかわいかった。
柴崎芳太郎(浅野忠信)が、家庭でリラックスしているシーンは素敵でした。

香川照之さんはさすがの演技力。
彼が演じた宇治長次郎が山を愛する気持ちはたっぷりと伝わってきました。

愛を読むひと

2009-06-26 10:23:16 | 映画ー劇場鑑賞
ー愛を読むひとーTHE READER
2008年 アメリカ/ドイツ
スティーヴン・ダルドリー監督 ケイト・ウィンスレット(ハンナ・シュミッツ)レイフ・ファインズ(マイケル・バーグ)デヴィッド・クロス[俳優](青年時代のマイケル・バーグ)レナ・オリン(ローズ・メイザー/イラナ・メイザー)アレクサンドラ・マリア・ララ(若き日のイラナ・メイザー)ブルーノ・ガンツ(ロール教授)

【解説】
幼いころに恋に落ち、数年後に劇的な再会を果たした男女が、本の朗読を通じて愛を確かめ合うラブストーリー。ベルンハルト・シュリンクのベストセラー「朗読者」を原案に、『めぐりあう時間たち』の名匠スティーヴン・ダルドリーが映像化。戦時中の罪に問われ、無期懲役となったヒロインを『タイタニック』のケイト・ウィンスレット、彼女に献身的な愛をささげる男をレイフ・ファインズが好演。物語の朗読を吹き込んだテープに託された無償の愛に打ち震える。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
1958年のドイツ、15歳のマイケルは21歳も年上のハンナ(ケイト・ウィンスレット)と恋に落ち、やがて、ハンナはマイケルに本の朗読を頼むようになり、愛を深めていった。ある日、彼女は突然マイケルの前から姿を消し、数年後、法学専攻の大学生になったマイケル(デヴィッド・クロス)は、無期懲役の判決を受けるハンナと法廷で再会する。(シネマトゥデイ)

【感想】
とても悲しい映画だと思いました。
予告編を見て感じたような、少年と年上の女性の恋ーみたいな映画では、まったくありませんでした。
とても深いテーマだと思いました。
賛否が分かれる映画のようですが、ハンナという人間をどう理解するか、だと思いました。

☆ネタバレ
ハンナは、コンプレックスを抱えて生きている人です。
戦争によって天涯孤独で、人に言えない過去を持っている女です。
彼女は文盲で、それが人に知られるくらいなら死んでしまった方がまし、というくらい、そのことにすごいコンプレックスを持っている女でした。
コンプレックスがそうさせるのか、文字を読めないことがそうさせるのか、論理的な思考が閉ざされているように思いました。
だから、短絡的で刹那的な生き方しかできていなかったんだと思いました。

子供といっていいようなのマイケルをあからさまに性的に誘惑したり、本を読ませたり。
車掌から事務仕事に出世したときも、結局文字を読めないのを知られるよりは、と黙って町を出たんでしょう。

アウシュビッツの収容所で看守をしていたときの裁判でも、あきらかに顰蹙を買うような証言も平気でするし、ただ、自分の職務を果たすということからの発想しかなかったんだと思う。
それがどんなにひどいことか、なんでそれが罪に問われているかさえもわかっていなかったんだと思う。
だから、ほかの囚人のように事実を隠そうとはしないし、むしろ自分の恥を隠す方を選んだんだと思います。
それほどまでに、無知だったと思いました。

文字が読めないからかどうか、ハンナは本を読んでもらうのが好きで、そのときだけが幸せだったようでした。
本を読んでもらっているときの至福の表情。
子供時代には誰にでも経験のあることでしょう。
マイケルと旅行に出かけた先の教会で、聖歌隊の歌に涙するハンナは、口や態度では表現的ないだけで、とても繊細な人間だということがよく表現されていたように思いました。

刑務所で、マイケルのテープを聞くときのハンナの表情は秀逸でした。
マイケルの切ない思いも胸を打ちました。
ハンナは文字を覚える意欲がわいて、私の推測だけど、自分の本当の罪についても自覚したのかもしれないと思いました。
自分の言葉と文字で遺言を書いて、全財産を被害者に寄付したことも、自殺してしまったことも、少しは論理的に物事を考えられるようになったと、いう表れではないかな、と思いました。

ケイト・ウィンスレットが、この映画で主演女優賞を獲得したのもわかるような、深い演技でした。
必ずしも共感できるとは言いがたいハンナという人物を、もしかしたら繊細で純粋な人間だったんじゃないかという気持ちにさせてくれました。

実際、アウシュビッツの問題を、看守をしていた人たちに押し付けるのもどうかと思う部分もあります。
でも、看守たちに罪はないのかと言われれば、道義的には当然あると思うのです。
たぶん、そのうしろめたさを一生心に抱いて、犠牲者の冥福を祈りながら刑期を勤めるのが、ハンナに求められた態度なのでしょう。

マイケルが、なんのコメントもなしに朗読したテープを送り続けるところ、ハンナの手紙に返事をしないところ、それも彼の複雑な思いがよく表れていました。
彼は、ハンナの存在によって、自分の人生も大きく変えられてしまったし、ハンナを哀れに思う部分、自分が助けようとしたら助けられたかもしれないという思い…
でも、ハンナはひどいことをして、それを自覚していないという怒りもあったと思います。
彼自身では、ハンナは罪を償って当然と言い聞かせていたのかもしれません。

原作は「朗読者」で、邦題のように「愛」は入っていないけど、この二人の間に愛があったのかどうかー?
みんなでおしゃべりしたいテーマです。

ベルサイユの子

2009-06-22 10:36:22 | 映画ー劇場鑑賞
ーベルサイユの子ーVERSAILLES
2008年 フランス
ピエール・ショレール監督 ギョーム・ドパルデュー(ダミアン) マックス・ベセット・ドゥ・マルグレーヴ(エンゾ) ジュディット・シュムラ(ニーナ) パトリック・デカン(ジャン=ジャック)

【解説】
社会からはみ出て独り暮らす男と、母親に置き去りにされた見ず知らずの子どもとの交流を描いた人間ドラマ。社会に適応できず、ホームレス仲間とベルサイユ宮殿はずれの森に暮らす主人公を2008年に37歳の若さで他界したギョーム・ドパルデューが演じる。監督は、これが長編デビュー作となるピエール・ショレール。失業問題やホームレス、社会への不適応など現代社会の光と闇を切り取った物語は、第61回カンヌ国際映画祭で高い評価を受けた。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
パリの街をさまよった末、ベルサイユ宮殿近くの森にたどり着いたホームレスの母子。二人は社会からはみ出て生きるダミアン(ギョーム・ドパルデュー)と出会うが、母親は5歳のエンゾ(マックス・ベセット・ドゥ・マルグレーヴ)を置いて姿を消す。予期せぬ事態に困惑するダミアンだったが、生活を共にするうちに親子のような情愛が芽生えていく。(シネマトゥデイ)

【感想】
ドキュメンタリー映画と思うような、夜をさまようホームレスの母子から始まりました。
母親はニーナ(ジュディット・シュムラ)、子供は5、6歳の男の子でエンゾ(マックス・ベセット・ドゥ・マルグレーヴ)。
最初はパリ。
保護されてベルサイユに移されます。
母親は、なにか事情があって、エンゾを産み、名字さえ嘘の申告をしていました。
母子手帳のようなものがあれば、フランスは福祉に厚い国家ですから、ホームレスにならなくてすむだろうと思うのに、それもないし、申請する気もないようでした。
私はその辺の母親の気持ちが理解できまいままでした。
二人は保護施設を出て、駅へ行こうとしますが、ベルサイユのもりに迷い込み、ダミアン(ギョーム・ドパルデュー)と出会う。
ダミアンは、森を棲み家とし、社会から断絶して生きる男。
ニーナは何が気に入ったのか、この男と一夜をともにし、朝にはエンゾを置いて姿を消した。

☆ネタバレ
最初は、苛立つダミアンも、ホームレス仲間が亡くなったり、自分の家が焼かれたり、病気になったりして、考えが変わったのでしょう、エンゾを連れて自分の父親を訪ねます。

父は、若い恋人と暮らしており、過去の確執もあったのでしょう、一度は断りますが、エンゾのためにダミアンが戻るのを許します。

ダミアンも、エンゾを学校に入れるために、実子として役所に届け、自らも日雇いとして働き始めます。

これで、この人々もうまく行くのかと思いきや、ダミアンは仕事を辞め、また家を出でしまいました。

一方、エンゾの母親ニーナですが、自分ではエンゾを捨てたつもりではなかったようです。
子供がいたら働けないため、しばらく預けていただけのつもりのようでした。
それなら、最初から福祉施設に預ければいいと思うんだけど…。
とにかく、介護施設でまじめに働いて、エンゾを迎えにきたときは、ちょうどダミアンの家が焼けて二人が移動した後でした。

涙にくれるニーナ。

それから、どこをどう探したか、エンゾが中学生くらいになったとき、ニーナはエンゾを探し当て、手紙をダミアンの父親にたくしました。
エンゾがニーナと再会して、ジ・エンドでした。

ベルサイユー10年くらい前に行きました。
広大で絢爛豪華な宮殿でした。
その森に、ホームレスが集まって、それはフランスの社会問題になっているのですね。
だから、もっと社会的な映画かと思っていたら、ずいぶん個人的な話でした。
さすが、個人主義のお国柄です。

でも、そこに保護が必要な子供が加わったら、そういうことも言ってられないというわけです。
子供は文句なしにかわいい。
衛生的な暮らしが必要です。
教育も必要です。
そうなると、保護者も社会生活をしなくてはならなくなるわけです。

ニーナはそうして、立派な介護士となりますが、ダミアンはどうしても社会からはみ出してしまう弱い人間です。

ここにこの映画の問いかける問題があるのかもしれません。

ダミアン役のギョーム・ドパルデューはフランスの名優ジェラール・ドパルデューの息子だそうです。
世界的にも認められる新進の俳優でしたが、96年にバイク事故がもとで右足を切断。
その後もリハビリを続け俳優業に復帰しますが、08年、肺炎により亡くなっているそうです。

本人も父親との確執を抱えていたようなので、この作品では自分自身とも重なるところがあったでしょう。
冥福をお祈りします。


ラブ・オブ・ザ・ゲーム

2009-06-15 09:11:22 | 映画ーDVD
ーラブ・オブ・ザ・ゲームーFOR LOVE OF THE GAME
1999年 アメリカ
サム・ライミ監督 ケヴィン・コスナー(ビリー・チャペル)ケリー・プレストン(ジェーン)ジョン・C・ライリー(ガス)ジェナ・マローン(ヘザー)ブライアン・コックス(ウィラー)

【解説】
かつて最高の栄誉を欲しいままにしたベテラン・ピッチャーが、最後のマウンド上でこれまでの人生を振り返る、「フィールド・オブ・ドリームス」のK・コスナー主演のヒューマン・ドラマ。ビリー・チャペルは20年間、デトロイト・タイガースの中心として活躍してきたベテラン・ピッチャー。彼はこの試合に優勝がかかっているヤンキースを相手にマウンドに立っていた。球団からは引退かトレードの選択を迫られ、恋人からは別れを告げられたばかりだった……。(allcinema ONLINE)

【感想】
ケビン・コスナー主演の野球映画3部作のラストを飾る作品。
「さよならゲーム」(1988年)「フィールド・オブ・ドリームス」(1989年)、そして、この作品は実在のデトロイト・タイガースの投手ビリー・チャペルがパーフェクトゲームを達成するゲームの前日からその一日後までを描いた作品でした。

その日は、ビリー・チャペルは40歳で、ブロ生活19年目4100イニングを投げての快挙。
実況中継の名調子が感動を盛り上げて行きます。

試合前、ビリーは、長年痛めてきた方の状態が最悪。
「来年がんばるさ」とオーナーにいうと、オーナーは「球団を売る決心をしたよ。君はおそらくトレードに出されるだろう。引き際を考えろ」といわれる。
スター選手の引き際は、自分が決めるしかないのです。

ビリーには5年間付き合っているジェーンと言う恋人がいました。
でも、ジェーン(ケリー・プレストン)にはヘザー(ジェナ・マローン)という娘がいて、結婚には踏み切れず、不運なけがから、ジェーンとも気まずく別れてしまっていました。

ヤンキーズが勝てば地元で優勝を決めれるというこの試合の前日、ビリーはホテルの部屋でジェーンを待っていました。
でも、ジェーンは来なかった。
翌朝現れて、決定的な別れを告げられてしまいます。

ビリーの中で、何かが変わった。

そして、圧倒的アウェィの雰囲気の中で、その試合は始まったのです。

私は野球好きなので、ビリーの頭の中を見せてももらって、すごく面白かったし、感動しました。
パーフェクト試合達成のときは、一緒に泣いてしまいました。
「FOR LOVE OF THE GAME」
野球が好きだからやめるんだービリーの気持ちが伝わってきました。

キャッチャーのガス(ジョン・C・ライリー)との信頼関係が感じられるやりとりや、オーナーや監督たちとの会話など、とても楽しいものでした。

最後には、この栄光を分かち合う相手は、ジェーンだと言うことに気づくというハッピーな結末ですが、私はこの恋愛の行く末よりも、ビリー・チャペルの一選手としての生き様に感動しました。

ミーアキャット

2009-06-15 08:32:49 | 映画ーDVD
ーミーアキャットーTHE MEERKATS
ジェームズ・ハニーボーン監督
【解説】
アフリカのカラハリ砂漠で、たくましく生きる身長30センチの野生動物、ミーアキャットの姿をとらえたドキュメンタリー。『ディープ・ブルー』や『アース』の製作チームが、危険と隣り合わせにある砂漠で必死に生きるミーアキャットとその家族の生活を追う。2008年に他界した名優ポール・ニューマンがナレーションを務めていることも話題。最新の撮影技術と膨大な製作期間を費やして完成させた、ユーモラスかつ感動的な必見ドキュメンタリーだ。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
熱く乾燥したアフリカの砂漠地帯に生息するミーアキャットたち。暖かい日には後ろ足と尾で立ち、お腹を温めて日光浴をする彼らは、あまりの気持ち良さについつい寝てしまうようなことも。その姿はどこかのんきで、時に人間を思わせるようでもあるが、そんな彼らは危険と隣り合わせの砂漠でどのように生きているのだろうか……。(シネマトゥデイ)

【感想】
この映像はどうやって撮ったんだろうと思うシーンの連続。
ミーアキャットは、大人でも体長30センチなのに、主人公のコロは生後3週間の小さな小さなミーアキャットです。

この作品は、コロの成長物語として描かれているのですが、とにかく彼らの生息しているカラハリ砂漠の環境の厳しさに驚かされます。
彼らの食べ物はサソリや昆虫、木の根だそうです。
砂漠に穴を掘って、家族で身を寄せ合って暮らしています。
どことなく人間臭い仕草や、表情が豊かで、家族を頼って暮らしているところなど、ついつい感情移入してみてしまいました。

ナレーションはポール・ニューマン。
彼の最後の仕事だそうです。
渋くて、よかったです。

成長が早いミーアキャット。
コロも、冒険や危険を乗り越えて、1年後にはりっぱな青年に成長していました。
これからも、がんばれ!!と、声をかけたくなりました。

わが教え子、ヒトラー

2009-06-12 09:31:35 | 映画ーDVD
ーわが教え子、ヒトラーーMEIN FUHRER - DIE WIRKLICH WAHRSTE WAHRHEIT UBER ADOLF HITLER
2007年 ドイツ
ダニー・レヴィ監督 ウルリッヒ・ミューエ(アドルフ・グリュンバウム教授)ヘルゲ・シュナイダー(アドルフ・ヒトラー)シルヴェスター・グロート(ヨーゼフ・ゲッベルス)アドリアーナ・アルタラス(エルザ・グリュンバウム)

【解説】
第2次世界大戦末期のドイツを舞台に、闘志を失ったヒトラーと、彼にスピーチを教えることになったユダヤ人元演劇教授の複雑な関係を描くヒューマンドラマ。監督は『ショコラーデ』のダニー・レヴィ。『善き人のためのソナタ』のウルリッヒ・ミューエが、同胞のためにヒトラーを殺すのか、愛する家族を収容所から救い出すのかという選択に葛藤(かっとう)するユダヤ人教授を演じる。歴史的事実からイマジネーションを膨らませて描かれた作品世界に注目だ。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
敗戦が濃厚になりつつある1944年12月のドイツ。ヒトラー(ヘルゲ・シュナイダー)は病気とうつですっかりやる気をなくし、公の場を避けて引きこもる始末だった。そんな中、ユダヤ人の元演劇教授アドルフ・グリュンバウム(ウルリッヒ・ミューエ)は収容所から総統官邸に呼び寄せられ、ヒトラーに力強いスピーチを指導するよう命じられる。(シネマトゥデイ)

【感想】
「この話は真実だ。しかし“真実すぎる”ため歴史の本には出てこない」という主人公アドルフ・グリュンバウム(ウルリッヒ・ミューエ)の独白で始まるこの映画。
ヒトラーが演説している舞台の下から顔を出している彼は、いきなり頭から血を流している。
なにがおこっているのだろう、と観客は身を乗り出す。

話は、元に戻る。
収容所にいたユダヤ人の元演劇教授の彼が、ゲッペルス(シルヴェスター・グロート)の発案により、ヒトラーの演説の指導者として、総統官邸に呼び寄せられた。

彼は、ヒトラーの心を開き、信頼を得て、家族を解放に導く。
「ヒトラーを暗殺すれば、ユダヤ人の恨みは晴らせるー」という誘惑と葛藤しながら。

この作品はコメディーです。
だからこそ、全面に押し出されるファシストたちの人間臭さ。
悪名高きゲッペルスやヒムラーといった大幹部たちも、ここではコメディーの脇役でしかありません。

ヒトラーは徹底的に笑い飛ばされる。

例えば、不眠症で悩むヒトラーがグリュンバウム夫婦が寝ているベッドに来て「お前は私を暗殺しようとしているのか?」とすごむシーン。
ヒトラーをなだめ、妻がベッドの真ん中にヒトラーを寝かして子守唄を歌ってあげると、子供のようにすやすやと眠った。
ヒトラーが眠ったのを確認した妻は、今度は枕をヒトラーに押し付け殺そうとするが、グリュンバウムが止めると、ヒトラーは子供の頃父親に虐待されていた夢をみていたようで「お父さんありがとう」という。

また、妻子が解放されていく様子を窓から見ていたグリュンバウムが思わず妻の名を呼び手を振ると、妻が「アドルフ!」と答え、それを聞いた群衆がヒトラーと間違って歓声を上げるシーン。

どちらも、とても皮肉が利いていて、心も温まる名シーンだと思いました。

しかし、ヒトラーが絶対権力者であることには違いがない。
腹心たちは、ヒトラーを厄介に感じながら、お荷物に思いながらも、彼を担いでその威光で人民を扇動し、自分たちの保身をはかろうとする。
ドイツ国民が乗った破滅へと向かう列車は、誰にも止められない。

グリュンバウムの物語も、もちろん悲劇で終わる。

実在の人物ということだけど、どこまでが史実なんだろう。

エンドロールにドイツの人たちへのインタビューがあったが、子供たちはヒトラーの名前さえ知らない。

最後に「アドルフ・グリュンバウムって知っている?」と聞かれた少女が、
「私のひいひい…じいさん」と答えていました。

グラン・トリノ

2009-06-11 09:18:15 | 映画ー劇場鑑賞
ーグラン・トリノーGRAN TORINO
2009年 アメリカ
クリント・イーストウッド監督  クリント・イーストウッド(ウォルト・コワルスキー)ビー・ヴァン(タオ・ロー)アーニー・ハー(スー・ロー)クリストファー・カーリー(ヤノビッチ神父)コリー・ハードリクト(デューク)ブライアン・ヘイリー(ミッチ・コワルスキー)ブライアン・ホウ(スティーブ・コワルスキー)ジェラルディン・ヒューズ(カレン・コワルスキー)ドリーマ・ウォーカー(アシュリー・コワルスキー)

【解説】
『ミリオンダラー・ベイビー』以来、4年ぶりにクリント・イーストウッドが監督・主演を務めた人間ドラマ。朝鮮戦争従軍経験を持つ気難しい主人公が、近所に引っ越してきたアジア系移民一家との交流を通して、自身の偏見に直面し葛藤(かっとう)する姿を描く。イーストウッド演じる主人公と友情を育む少年タオにふんしたビー・ヴァン、彼の姉役のアニー・ハーなどほとんど無名の役者を起用。アメリカに暮らす少数民族を温かなまなざしで見つめた物語が胸を打つ。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
妻に先立たれ、息子たちとも疎遠な元軍人のウォルト(クリント・イーストウッド)は、自動車工の仕事を引退して以来単調な生活を送っていた。そんなある日、愛車グラン・トリノが盗まれそうになったことをきっかけに、アジア系移民の少年タオ(ビー・ヴァン)と知り合う。やがて二人の間に芽生えた友情は、それぞれの人生を大きく変えていく。(シネマトゥデイ)

【感想】
ウォルト・コワルスキー(クリント・イーストウッド)には気骨のあるじいさん、という言葉がぴったり。
昔はたくさん生息していた頑固じじい。
今では絶滅危惧種だね。

タイトルのグラン・トリノはフォード社製の車種のこと。
コワルスキーは朝鮮戦争で戦った後、フォードで勤め上げて今は年金暮らし。
つい先日、妻を亡くしたばかり。

彼は頑固者だけど、ユーモアは忘れないし、自分の規範は崩さない。
筋金入りです。

彼の住んでいる町、かつてはニュータウンだったのでしょうが、最近ではアジア人がたくさん住む町へと変貌を遂げています。

そして、隣に越してきたタオ少年の一家。
ラオスのモン族で、ベトナム戦争のときにアメリカ軍に協力したものの、祖国は共産主義となって、国を追われた人たちでした。

 「イエローは嫌いだが、料理はうまい」映画の1シーン

タオ(タオ・ロー)も姉のスー(スー・ロー)も、この国になじもうとするけれど、落ちこぼれたいとこが悪の道に誘い込もうと狙っていました。

守るべきものをみつけたコワルスキーのとった方法とはー?

クリント・イーストウッド最後の出演作といわれる本作品。
ほんと、集大成と言ってもいい仕事かもしれないなあ。
ストーリーはこんなものだけど、コワルスキーの行動も意義あり!かもしれないけど、それ以上に圧倒されるこの感動はなんだろう。

量として感じる優しさ。
心意気、侠気。

ラスト、ハイウェイを走って行くグラントリノ。
涙なくして見られないシーンです。


クリント・イーストウッドの仕事を見直してみたくなりました。

トランス・フォーマー

2009-06-11 09:16:53 | 映画ーDVD
ートランス・フォーマーーTRANSFORMERS
2007年 アメリカ
マイケル・ベイ監督  シャイア・ラブーフ(サム・ウィトウィッキー)ミーガン・フォックス(ミカエラ)ジョシュ・デュアメル(レノックス大尉)ジョン・ヴォイト(ジョン・ケラー国防長官)ジョン・タートゥーロ(シモンズ)レイチェル・テイラー(マギー)タイリース・ギブソン(エップス軍曹)アンソニー・アンダーソン(グレン)ケヴィン・ダン(ロン・ウィトウィッキー)ジュリー・ホワイト(ジュディ・ウィトウィッキー)アマウリー・ノラスコ(ホルヘ)バーニー・マック(ボビー・ボリビア)W・モーガン・シェパード(ウィトウィッキー船長)ピーター・カレン(オプティマス・プライム)マイケル・オニール(トム)マーク・ライアン(バンブルビー)ヒューゴ・ウィーヴィング(メガトロン)

【解説】
製作総指揮にスティーヴン・スピルバーグ、監督にはマイケル・ベイという、ハリウッドを代表する大御所監督がタッグを組み、未知なる地球外生命体と人間との攻防を描いたSFアクショ ン超大作。あらゆるテクノロジー機器にトランスフォーム(変身)する能力を持つ“金属生命体”の暴走により、地球に人類存亡の危機が訪れる。世界最大のVFX工房ILMを中心に、『M:I:III』『スパイダーマン』シリー ズを手がけた世界屈指のクリエイターらが集結し、前人未到の映像世界を作り上げた。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
2003年、火星にビークル2号探知機を打ち上げるが、火星に到着後NASAとの交信が途絶えてしまう。その後、アメリカ、パリ、東京、さらにはアメリカ大統領の乗るエアフォース・ワンの機内など、世界中の至るところで同時期に奇妙な現象が起きる。人間たちは、それが地球上のあらゆるテクノロジーをスキャンする知能を持つ“金属生命体”のしわざだとは知らず……。(シネマトゥデイ)

【感想】
これって、日本発のアニメが原作のようですね。
公開当時、うちの長男にお薦めした映画です。
彼が幼いとき、トランスフォームするロボットの絶頂期でしたから。

この映画、私のような、その世代を育てた人にもわかりやすく楽しめる作品でした。

オプティマスやバンブルビーといった、ヒーローのトランスフォーマーたちが活躍しだすと、楽しさも絶頂になりました。

ユーモアもいっぱいで、楽しい作品でした。

イーグル・アイ

2009-06-11 09:04:15 | 映画ーDVD
ーイーグル・アイーEAGLE EYE
2008年 アメリカ
D・J・カルーソー監督 シャイア・ラブーフ(ジェリー・ショー)ミシェル・モナハン(レイチェル・ホロマン)ロザリオ・ドーソン(ゾーイ・ペレス)マイケル・チクリス(カリスター)

【解説】
まったく面識のない男女が、謎の女の脅迫で絶体絶命の状況に追い詰められる恐怖を描くアクション・スリラー。スティーヴン・スピルバーグによる原案を、『ディスタービア』のD・J・カルーソー監督がスリリングに映像化。主演は『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』のシャイア・ラブーフ。彼と運命を共にする女性に『近距離恋愛』のミシェル・モナハン。二転三転するストーリー、未曾有のアクション映像の連続に息をのむ。(シネマトゥデイ)

【あらすじ】
アリアという謎の女性の電話で引き合わされた互いに面識のないコピーショップ店員のジェリー(シャイア・ラブーフ)と法律事務所の事務係レイチェル(ミシェル・モナハン)は、愛するものを奪われ、アリアの指示通りに行動することを強いられる。2人はすべてが謎のまま命令に従って行動するが、やがてFBIの追っ手が迫る。(シネマトゥデイ)

【感想】
ノンストップのジェットコースター型の作品として、すごく楽しめました。
ぼーっと暮らしていた青年ジェリー(シャイア・ラブーフ)が巻き込まれた事態。
何が起こったのかを把握する暇もなく、一方的に展開される。

一方、子供を人質に脅迫される女レイチェル(ミシェル・モナハン)。

この二人が、導かれるように出会い、パートナーとして協力しなくてはならない状況に置かれて行く。

そして、後半の展開。
コンピュータ「アリア」の登場。
ここで、「ははん、こういうわけね」と思う。

全編、見たようなシーン、見たような展開だけど、なかなか洗練されていて面白かったです。