ーオズはじまりの戦いーOZ: THE GREAT AND POWERFUL
2013年 アメリカ
サム・ライミ監督 L・フランク・ボーム原作 ジェームズ・フランコ(オズ)ミラ・クニス(セオドラ)レイチェル・ワイズ(エヴァノラ)ミシェル・ウィリアムズ(グリンダ)ザック・ブラフ(フィンリー)ビル・コッブス(マスター・ティンカー)ジョーイ・キング(陶器の少女)トニー・コックス(ナック)
【解説】
L・フランク・ボームの児童文学「オズの魔法使い」に登場するキャラクター、オズを主人公にしたファンタジー。魔法の国オズに迷い込んでしまった奇術師が織り成す冒険や、それによって大きく変わる運命を壮大なスケールで活写する。メガホンを取るのは、『スパイダーマン』シリーズのサム・ライミ。『127時間』のジェームズ・フランコ、『マリリン 7日間の恋』のミシェル・ウィリアムズら、実力派スターが結集。最先端VFXとライミ監督のセンスが融合した圧倒的ビジュアルにも目を見張る。
【あらすじ】
傲慢(ごうまん)ながらも、どこか憎めない奇術師のオズ(ジェームズ・フランコ)。ある日、気球に乗り込んだ彼は竜巻に遭遇し、カンザスから魔法の国オズへとたどり着く。そこは邪悪な魔女に支配されており、人々は予言書に記された魔法使いオズが国を救ってくれると信じていた。その魔法使いと同じ名前だったことから救世主だと思われたオズは、西の魔女セオドラ(ミラ・クニス)に引き合わされた東の魔女エヴァノラ(レイチェル・ワイズ)から、南の魔女グリンダ(ミシェル・ウィリアムズ)の退治を頼まれる。(シネマトゥデイ)
【感想】
この作品は、3D鑑賞がオススメです。
テーマパークのアトラクションのような楽しさが味わえます。
槍が自分の方に飛んできたり、滝を滑り降りたり、面白いよ!!
この作品は1939年のミュージカル映画「オズの魔法使い」の前日譚です。
「オズの魔法使い」を見直してから行くと、もっと楽しめると思います。
「オズの魔法使い」で、ドロシーの家に押しつぶされた魔女は誰か、とか、最後に登場するおじさんがオズの正体とか、わかっていると、この作品の原作へのオマージュが楽しめると思います。
サーカス団で奇術師として働いている自称オズ(ジェームズ・フランコ)は、女性を騙してサクラを演じさせているような女たらし。
でも、たった一人、愛する女性がいた。
ある日、彼女が訪ねてきて、他の人と結婚すると言う。
恋しい気持ちはあるのに、引き止められないオズ。
オズには野望があったのだ。
もっと有名な奇術師になって、世界をおどろかせるという…。
自分の女房を寝取られたと言って、サーカス団の仲間が怒鳴り込んできた。
逃げ出したオズは気球に飛び乗るが、折しも襲いかかった竜巻に巻き込まれたしまった。
風にあおられて舞い上がり、落ちたところが極彩色の美しいところ。
そこで、美しい魔女セオドラ(ミラ・クニス)に会い、伝説のオズの魔法使いに間違われてしまう。
そして、セオドラの姉、エヴァノラ(レイチェル・ワイズ)にも会い、この国の無尽蔵な財宝を見せられ、悪い魔女のグリンダ(ミシェル・ウィリアムズ)の退治を頼まれるが。
オズはセオドラに出会う。
☆ネタバレ
エヴァノラからは、グリンダが前の王様を殺したと聞かされたが、グリンダに会って、その王様はグリンダの父親であり、彼を殺したのがエヴァノラだとわかる。
グリンダの魅力にすっかり虜になったオズは、魔法使いでないことを打ち明けるが、国民の信頼をうらぎることもできず、グリンダと協力してエヴァノラを退治することになった。
セオドラは、オズに思いを寄せていたが、彼がグリンダと組んだことにショックを受け、エヴァノラの魔法で醜い魔女に姿を変えられた。
邪悪なエヴァノラとセオドラ姉妹が待つエメラルドシティへ、オズたちは戦いを挑む。
グリンダと出会う。
最初の現実の部分が、画面も小さく白黒で撮られていて、オリジナルの映画を彷彿とさせます。
ミュージカルではありませんが、音楽はいい感じでした。
オズの国に着くと、画面も広がり、色も極彩色に変わります。
オズの国のキャラクターがとても素敵です。
特に陶器の少女。
めちゃめちゃかわいい子ですよ。
ジェームズ・フランコの軽さが、お調子者のオズにぴったりでした。
この作品は、オズの成長物語と行ってもいいと思います。
ペテン師まがいのダメ男のオズが、グリンダという賢い女性に出会って、実力を発揮していくところが面白い。
しかも、武器として使うものは自分の得意な奇術。
誰も死なないのもよかったです。
現実世界にいた人が、オズの国もいるというのも、オリジナルを思い出させて楽しかったです。
ブリキ人間や、かかしや、ライオンのエピソードがもう少しはっきり描かれていたらよかったなあと思いました。
でも、十分楽しい作品でした。
オススメです。