マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

孤独のススメ

2017-01-23 10:32:01 | ハイキング

ー孤独のススメーMATTERHORN

2013年 オランダ 86分

 

監督・脚本=ディーデリク・エビンゲ キャスト=トン・カス (フレッド) ルネ・ファント・ホフ
(テオ) ポーギー・フランセン (カンプス) アリーアネ・シュルター (サスキア)

 

【解説】

ロッテルダム国際映画祭やモスクワ国際映画祭など、世界各地の映画祭で高い評価を受けた人間ドラマ。妻の死後、田舎町で単調な生活を送る初老の男が、言葉も過去も持たない男との奇妙な共同生活を通じ自らの人生を見つめ直していくさまを、ユーモアたっぷりに描く。メガホンを取るのは、俳優としても活躍し、本作が長編初監督となるディーデリク・エビンゲ。さまざまなしがらみから離れて、シンプルに自分らしく生きることの意味を問い掛ける一作。

 

【あらすじ】

オランダの田舎町、妻に先立たれた初老のフレッド(トン・カス)は、毎週日曜日の礼拝以外は人とのつながりを極力排し、静かに暮らしていた。ある日、言葉も過去も持たない男テオ(ルネ・ファント・ホフ)が突如現れ、フレッドの家に住み着いてしまう。心ならずも始まった共同生活を送る中、二人に友情のようなものが生まれ、さらにフレッドの規則正しい単調な日常も変化していく。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

妻を亡くして、ご近所との付き合いもほどほどにして、孤独の中に暮らしている初老の男フレッド(トン・カス)。

ある日、ひょんなことから言葉も過去も持たない男テオ(ルネ・ファント・ホフ)を自宅に招きいれ、同居することになる。

 

テオとの生活は、とてもイライラするんだけど、その生活も捨てがたい。

たとえ、ゲイと誹られようとも、

 

こういう人間の感情の変化がとても興味深い作品でした。

 

シュールな作品かと思えば、とても現実的で滑稽です。

そして最後には悟りや癒しもある。


自分の殻を破って自由になるには、他人の力も必要だということでしょうか。

人って、一人では生きられないんですよね。

 

いい作品でした。


或る終焉

2017-01-23 10:11:24 | 映画ーDVD

ー或る終焉ーCHRONIC

2015年 メキシコ、フランス 94分

 

監督=ミシェル・フランコ キャスト=ティム・ロス( デヴィッド) サラ・サザーランド (ナディア ) ロビン・バートレット (マーサ) マイケル・クリストファー (ジョン)

 

【解説】

第68回カンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞したドラマ。終末期患者のケアにあたる看護師の男が、ある患者から安楽死の手助けをしてほしいと言われたことから苦悩する姿を追う。メガホンを取るのは、『父の秘密』で注目を浴びたメキシコのミシェル・フランコ。『ロブ・ロイ/ロマンに生きた男』などのティム・ロスが主演と製作総指揮を務め、キーファー・サザーランドの娘サラ・サザーランド、『恋におちて』などの脚本を担当したマイケル・クリストファーらが共演。死を深く見つめた物語と衝撃的な結末に引き込まれる。

 

【あらすじ】

息子ダンの死を機に、別れた妻と娘とも顔を合わせなくなったデヴィッド(ティム・ロス)。終末期の患者をケアする看護師として働く彼は、患者の在宅看護とエクササイズに没頭するだけの日々を送っていた。患者たちに必要とされ、デヴィッド自身も彼らとの濃密な関係を率先して育む中、末期ガンに苦しむマーサ(ロビン・バートレット)から、頼みを聞いてほしいといわれる。それは彼に安楽死を手伝ってもらいたいというものだった。デヴィッドは、ある秘めた自身の過去と患者への思いの間で激しく葛藤する。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

主演のティム・ロスですが、いつもとは全く違います。

寡黙な介護人デヴィッド。

すごく献身的。

でも、末期の人にしか興味がないみたい。

彼はどういう人なのか。

それがこの作品のテーマでしょう。

彼には重い小児がんだった息子のことがあり、そのために壊れてしまった家庭もあった。

 

死を目前に控えた人ほど、生が凝縮されているのかもしれない。

それを看取る人には、それなりの感受性が必要でしょう。

しんどいお仕事ですね。

その上に、彼の過去もあり、人生もある。

彼の行動の奇妙なことも、その延長にあるのでしょう。

 

今ほど高齢化や延命について問題を投げかけられている時代はないでしょう。

安楽死についても、議論を深めなくちゃならない時代です。

誰にとっても、死は避けられないのですから。

 

そしてラストにやってくるデヴィッド自身の突然の死。

考えさせられます。


ロング・トレイル!

2017-01-09 12:22:20 | 映画ーDVD

ーロング・トレイル!ーA WALK IN THE WOODS

2015年 アメリカ 104分

 

監督=ケン・クワピス キャスト=ロバート・レッドフォード (ビル・ブライソン) ニック・ノルティ (スティーヴン・カッツ) エマ・トンプソン (キャサリン・ブライソン) クリステン・シャール (メアリー)

 

【解説】

作家ビル・ブライソンの実話を基にした著書を、ロバート・レッドフォードが主演と製作を務めて映画化。ルックスも性格も全く違うシニア男性二人組が、およそ3,500キロに及ぶアメリカの自然歩道「アパラチアン・トレイル」踏破の旅の中で、自身の人生を見つめ直すさまを映す。監督は『だれもがクジラを愛してる。』などのケン・クワピス。ロバートふんする主人公と一緒に旅する相棒を、『白い刻印』などのニック・ノルティが演じるほか、オスカー女優エマ・トンプソンが共演。

 

【あらすじ】

60歳を過ぎ故郷での平穏な日々に物足りなさを感じていた作家のビル(ロバート・レッドフォード)は、ふと約3,500キロ続くアメリカの自然歩道「アパラチアン・トレイル」の踏破を考える。旅の相棒に酒好きで型破りな旧友カッツ(ニック・ノルティ)が名乗りを上げ、 旅がスタートする。ところが体力の衰えや、自然の猛威という現実に直面し……。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

歩いて、自分の人生を考えるというテーマの作品が増えてきました。

これは老人と言われる人の作品。

若い人と違い、覚悟がいることでしょうね。

 

でも、それだけに見えてくるものも深いと言えるのではないでしょうか。

ロバート・レッドフォード、ニック・ノルティともにいい味を出していました。

 

特にニック・ノルティ、生きてきた人生を色々想像したくなるようないい男でしたよ。

 

ビル(ロバート・レッドフォード)の妻も、勧めはしないけど、自然体でいい感じ。

さすがエマ・トンプソン。


ボヴァリー夫人

2017-01-09 11:54:23 | 映画ーDVD

ーボヴァリー夫人ーMADAME BOVARY

2014年 ドイツ、ベルギー、アメリカ 119分

 

監督=ソフィー・バルデス キャスト=ミア・ワシコウスカ  リス・エヴァンス  エズラ・ミラー  ローガン・マーシャル=グリーン

 

【解説】

これまで幾度も映画化されてきたギュスターヴ・フローベールの小説「ボヴァリー夫人」を映画化。年上の医師と結婚したものの退屈な日々に幻滅し、心の隙間を埋めるかのように不倫に溺れていくヒロインを、『アリス・イン・ワンダーランド』シリーズなどのミア・ワシコウスカが体当たりで演じる。共演には『少年は残酷な弓を射る』などのエズラ・ミラー、『プロメテウス』などのローガン・マーシャル=グリーン、『アメイジング・スパイダーマン』などのリス・エヴァンス、『サイドウェイ』などのポール・ジアマッティらがそろう。

 

【あらすじ】

修道院で育った少女エマ(ミア・ワシコウスカ)は、年上の医師チャールズ・ボヴァリーと結婚するも、つまらない田舎暮らしに失望する。やがて、彼女は知人から紹介された青年レオン(エズラ・ミラー)と惹(ひ)かれ合うが、自分の立場を考え踏みとどまり、彼は去っていく。しかし資産家のマルキ(ローガン・マーシャル=グリーン)に口説かれたエマは、一線を越えてしまう。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

このテーマは普遍みたいで、数々映画化されたり、代名詞に使われたりしています。

いわば、昼メロの古典のような作品。

揺れ動く女性心理が、単純明快に描かれていました。

 

事実はこんなに単純ではないでしょうが、世間知らずにもほどがある、とも思いますが、喜劇ではなく、悲劇ですよね。

 

当時の不倫は、命がけなので、世間知らずは死をもって償うという感じになりますね。

 

それにしても、男たちが卑怯。

悪い男に出会ったとも言えますね。

でも、修道院育ちのエマには男を見る目を育てる時間がなかったのよね。

それはとても可哀想でした。

 

悪徳商人が一番いやらしかったです。

リス・エヴァンス、うまいですね。

あの手の類は今もいるので、気をつけたいですね。


プロヴァンスの休日

2017-01-09 11:01:52 | 映画ーDVD

2017年最初の記事ですが、去年のDVDがたまっているので、しばらく去年の記事が続きます。

ープロヴァンスの休日ーAVIS DE MISTRAL/MY SUMMER IN PROVENCE

2014年 フランス 105分

 

監督=ローズ・ボッシュ キャスト=ジャン・レノ  アンナ・ガリエナ  クロエ・ジュアネ  ユゴー・デシュー

 

【解説】

『レオン』『WASABI』などの名優ジャン・レノ主演によるハートフルドラマ。南フランスのプロヴァンスに暮らす頑固な男と、彼と初めて対面する孫たちの触れ合いを見つめる。メガホンを取るのは、『黄色い星の子供たち』などのローズ・ボッシュ。『ハモンハモン』などのアンナ・ガリエナ、『スカイラブ』などのオーレ・アッティカ、『プレイバック』などのシャルロット・ドゥ・トゥルケイムらが共演する。プロヴァンスの美しい風景に加え、随所で流れる懐かしいポップスの名曲群も温かな物語を盛り上げる。

 

【あらすじ】

レア(クロエ・ジュアネ)、アドリアン(ユーゴ・デシウ)、テオ(ルーカス・ペリシエ)の三きょうだいは、祖父のポール(ジャン・レノ)との初対面を果たそうと南フランスのプロヴァンスへ向かう。面倒な性格の彼に威圧されてしまう三人だったが、聴覚障害を抱えるテオがポールになついたのを機に、レアとアドリアンも彼に親しみを覚えるようになっていく。ある日、アドリアンが軽い気持ちでSNSにポールを登録してしまい……。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

レア(クロエ・ジュアネ)、アドリアン(ユーゴ・デシウ)、テオ(ルーカス・ペリシエ)の三きょうだいのママは、父のポール(ジャン・レノ)の反対を押し切って結婚、3人をもうけたあと破局していた。

キャリア・アップのため外国に行くことになり、3兄弟を結局実家に預けるしかなかったのだ。

 

相変わらずの頑固者のポールだったが、祖母の取りもちや、聴覚障害を持つ末っ子のテオの純真な振る舞いによって、孫たちとの関係も良くなっていく。

レアもすっかりうち溶けて、街で知り合った青年と恋に落ちるが、ポールとぶつかり、家出をしてしまう。

 

その青年は、麻薬の売人で、レアも薬を飲まされて命の危険までいたるが、ポールに救われる。

 

やがて3兄弟がパリに戻る日が来て、祖父母が送ってくる。

ポールとママの再会となるが、果たしてポールとママは和解できるのか?

 

ジャン・レノがおじいさん役というのもびっくりですが、ほのぼのといい味が出ていました。

家族の問題って、どこの国も同じですね。

 

この映画のオススメは、何よりプロヴァンスの景色と、人々の魅力。

行ってみたくなるような映画でした。

 

 


2017年、あけましておめでとうございます。

2017-01-03 17:26:58 | Weblog

今年は3が日、暖かい穏やかなお正月なりました。

拙いブログを読んでくださって、ありがとうございます。

でも、年々劇場で見る本数が減って、恥ずかしい限りです。

昨年は、39本。

DVDで済ましてしまうことが多くなりました。

年ですかね。

 

でも、このブログは私の楽しみなので、細々でも続けていこうと思っています。

 

昨年のベストテンは

「ブリッジ・オブ・スパイ」「マリーゴールドホテル第2章」「レヴェナント」「スポットライト世紀のスクープ」「ルーム」「マネーモンスター」「レジェンド」「教授のおかしな妄想殺人」「ハドソン川の奇跡」「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」

そして、一番は「ローグワン/スター・ウォーズ・ストーリー」です。

でも、去年もスターウォーズを1位にしたので、安易な選択かなあと反省しています。

 

今年も、精を出して映画を見ていくので、よろしくお願いします。