羽田空港で起きた日航機と海保機の衝突事故。あってはならない事故だと思いますが、それでも日航機の乗員乗客全員が無事に救出されたということは奇跡的な出来事です。なぜ事故が起きたのか検証することはもちろん再発を防ぐ意味で重要ですが、それとは別に日航機の乗員の冷静で的確な判断と指示については、もっと讃えられて良いと思います。
ところがどちらかと言うと、貨物室に預けられていたペットが犠牲になったことで日航などの航空会社を責めるような声の方が大きくなっています。確かにペットを救出できなかったのは胸が痛いです。我が家にも柴犬がいますから他人事ではありません。もし一緒に飛行機に乗っていて自分たちだけ逃げられても、貨物室に預けられたまま炎の中で死んでいってしまったらと想像するだけで恐ろしいし悲しいです。だからペットの扱いについて議論が起きることは理解できます。
ただ、だからと言ってそれで航空会社を一方的に責めるのはやりすぎでしょう。ペットは家族の一員ですが、では人命救助と秤にかけた時に、どこまでペットの救出に人的パフォーマンスを割くのかというのは冷静に議論すべきです。また客室にペットを入れることで、動物が苦手なのに我慢する人もいます。ペットを飼っている人の中には、ペットに興味がない人や、動物が嫌いな人にまで、過剰なペット愛の押し付けをしがちなケースがあるので、議論の中にも冷静さや客観的な視点を保つように心がけることも大切です。
個人的にはペットを連れての旅行は極力避けています。この5年間、一度も旅行自体に行っていません。仮に行くとしても車に乗せて近場にするでしょう。またペットホテルに預けて寂しい思いをさせてまで旅行に行きたいとも思っていません。犬のストレスになるようなことは、なるべくしたくないのです。それに僕は寺社や美術館や博物館、資料館などを見に行きたいので、結局犬とは一緒に入れないから、ペットを連れての旅行は難しいんですよね。